説明

魚釣用釣竿

【課題】この発明は、簡易な構成で、且つ、釣糸ガイドの竿杆への堅牢にして強固な取付け配置を実現し得るようにすることにある。
【解決手段】釣糸の挿通される釣糸挿通部172を有した釣糸ガイド17の脚部171を、第1の竿杆12(あるいは第2の竿杆11)上に載置して、その脚部171の釣糸が挿通される釣糸挿通部172との連結部を露出した状態で、該脚部171を含む第1の竿杆12(あるいは第2の竿杆11)上に糸材19を巻き付けて、この糸材19の巻き付けていない脚部171の露出部位を含む第1の竿杆12(あるいは第2の竿杆11)の周壁上及び糸材19の巻き付けられた少なくとも釣糸ガイド17の脚部171と第1の竿杆12(あるいは第2の竿杆11)との間に生じる空隙に接着材20を充填して接着固定するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば渓流や湖での釣りを含む釣り全般に用いられる魚釣用釣竿に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、渓流や湖での釣り等においては、いわゆるフライ竿と称する釣竿が用いられている。このような釣竿は、竿杆が、例えば継数が複数本継のものや、ワンピース形式のものが用いられ、その竿杆の外壁に複数の釣糸案内用の釣糸ガイドが所定の間隔に設けられる。この釣糸ガイドは、竿杆に載置される脚部に釣糸が挿通される釣糸案内用の釣糸挿通部が立設され、その脚が竿杆に載置されて糸材が巻き付けられて取付けられる。そして、この糸材上には、例えば糸止め材が塗布されて肉盛が形成される。
【0003】
ところで、このような釣竿にあっては、その釣り形態として、所謂、キャスティング動作が、繰り返し行われることにより、その釣糸ガイドの脚部に繰り返し荷重が加わり、該脚部が竿杆の外壁から離脱してしまう虞を有する。
【0004】
そこで、この種の魚釣用釣竿には、その竿杆に抜け防止用の突起部を、片脚タイプの釣糸ガイドの釣糸挿通部に対応して設け、この突起部で釣糸挿通部を係止させた状態で、脚を竿杆上に載置する。そして、この状態で、釣糸ガイドの脚部上全体に糸材を巻き付けて、この糸材上に糸止め材を塗布して取付けるように構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、脚部に屈曲性を有した折曲形状の突起部を形成し、この脚部の突起部を挟んだ両端部に糸材を巻き付けることで、その屈曲性により、糸材の糸崩れを防止するようにした魚釣用釣竿も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2001―95433号公報
【特許文献2】特開2001―161225号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1の魚釣用釣竿では、竿杆の所定の位置に突起部を設けなければならないため、その製作が煩雑であるという不都合を有する。
【0007】
また、上記特許文献2の魚釣用釣竿では、糸材の糸崩れが防止されるものの釣糸ガイドに加わる荷重が、長期間に亘り繰り返されると、糸材に緩みが生じて、釣糸ガイドにガタが発生する虞を有する。
【0008】
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、簡易な構成で、且つ、釣糸ガイドの竿杆への堅牢にして強固な取付け配置を実現し得るようにした魚釣用釣竿を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、竿杆に載置される脚部に釣糸の挿通される釣糸挿通部が立設される釣糸ガイドと、この釣糸ガイドの前記脚部の前記釣糸挿通部との連結部を露出した状態で該脚部を含む前記竿杆上に被着される固定部材と、前記釣糸ガイドの脚部の前記固定部材の被着されていない露出部位を含む前記竿杆の周壁上及び前記固定部材の被着された少なくとも前記釣糸ガイドの脚部と前記竿杆との間の空隙に充填される接着材とを備えて魚釣用釣竿を構成した。
【0010】
上記構成によれば、釣糸ガイドは、脚部が固定部材で竿杆上に固定された状態で、その脚部の露出部位を含む竿杆の周壁上及び固定部材の被着された少なくとも前記釣糸ガイドの脚部と竿杆との間の空隙に充填される接着材により接着される。これにより、簡便にして容易な取付け作業を実現したうえで、その脚部が固定部材と接着材とにより竿杆上に強固に位置決め固定されて、釣糸ガイドの竿杆に対する堅牢な取付けが実現される。従って、キャスティング操作により、釣糸ガイドに対して繰り返し荷重が加わっても、長期間に亘る安定した機能を確保することが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、簡易な構成で、且つ、釣糸ガイドの竿杆への堅牢にして強固な取付け配置を実現し得るようにした魚釣用釣竿を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1は、この発明の一実施の形態に係る魚釣用釣竿の外観構成を示すもので、元竿杆10には、例えば順に小径となる2番節及び1番節と称する第2及び第1の竿杆が継合されて連設される。
【0014】
これら元竿杆10、第2及び第1の竿杆11,12は、例えば炭素繊維等の強化繊維にエポキシ樹脂等の合成樹脂を含浸した繊維強化プリプレグ(以下の説明では、単にプリプレグと称する)を周方向、軸方向あるいは軸線に対して適宜角度に傾斜した偏向方向に引き揃えて巻回し、これらの複数の本体層を積層した中空竿杆で形成される。なお、釣竿構造としては、並継ぎ式あるいは印籠継ぎ式等の継合形式や振り出し式を採用することが可能であると共に、その継構成としては、複数本継合のものや、所謂、ワンピースのものにおいて有効である。
【0015】
上記元竿杆10には、グリップ13及びリール取付部14が設けられ、このうちリール取付部14には、リール15が着脱自在に取付けられる。また、元竿杆10には、先端部に例えばステンレス等の金属材料で形成される後述する両脚タイプの釣糸ガイド16が設けられる。そして、第2の竿杆11には、同様の両脚タイプの釣竿ガイド16が、元竿杆10の釣糸ガイド16に対応して設けられると共に、例えばステンレス等の金属材料で形成される後述する片脚タイプの釣糸ガイド17が2個、所定の間隔を有して設けられる。
【0016】
また、上記第1の竿杆12には、同様の釣糸ガイド17が6個所定の間隔に設けられ、その先端部に例えばステンレス等の金属材料で形成される釣糸案内用トップガイド18が設けられる。
【0017】
ここで、上記片脚タイプの釣糸ガイド17は、図2に示すように脚部171が第2の竿杆11(あるいは第1の竿杆12)形状に対応して設けられ、この脚部171の一端部には釣糸の挿通されるリング状の釣糸挿通部172が略直交状に立設される。そして、この釣糸ガイド17は、その脚部171が竿杆、例えば第2の竿杆11(あるいは第1の竿杆12)に載置され、その脚部171と釣糸挿通部172との連結部に竿軸方向の長さ寸法が、例えば1mm〜3mmの露出部位を形成した状態で(図3参照)、該脚部171を含む第2の竿杆11(あるいは第1の竿杆12)上に固定部材、例えば綿、絹、ナイロン、テトロン等の糸材19が被着する如く巻き付けられる。
【0018】
この釣糸ガイドの脚部の糸材が被着されない露出部を含む第2の竿杆11(あるいは第1の竿杆12)の周壁には、例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ゴム系等を、シンナー等の有機溶剤で20%希釈した接着材20が塗布される(図3参照)。すると、接着材20は、所謂、毛細管現象により、少なくとも巻き付けられた糸材19と脚部171との間に存在する空隙に侵入して充填され(図4参照)、釣糸ガイド17の脚部171を第2の竿杆11(あるいは第1の竿杆12)の周壁に接着固定する。この際、接着材20は、糸材19の釣糸挿通部172側を第2の竿杆11(あるいは第1の竿杆12)の周壁との相互間を接着固定する。そして、この糸材19上には、例えば必要に応じてエポキシ樹脂、ウレタン樹脂やプレポリマー、モノマー、光重合開始剤、添加剤等からなる紫外線硬化樹脂液の糸止め材21が塗布される(図3参照)。
【0019】
また、上記両脚タイプの釣糸ガイド16は、図5に示すように釣糸の挿通される釣糸挿通部161が竿軸方向に略直交するように立設して設けられ、この釣糸挿通部161の両端部には、一対の脚部162,162が元竿杆10(あるいは第2の竿杆11)形状に対応して互いに逆方向に延出して設けられる。そして、この釣糸ガイド16は、その一対の脚部162,162が元竿杆10(あるいは第2の竿杆11)の周壁に載置され、その一対の脚部162,162の釣糸挿通部161との連結部にそれぞれ竿軸方向の長さ寸法が、例えば1mm〜3mmの露出部位を形成した状態で、該脚部162,162を含む元竿杆10(あるいは第2の竿杆11)上に、略同様に例えば綿、絹、ナイロン、テトロン等の糸材19が被着する如く巻き付けられる。
【0020】
この釣糸ガイド16の脚部162,162の糸材19が被着されない露出部位を含む元竿杆10(あるいは第2の竿杆11)の周壁には、同様に例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ゴム系等を、シンナー等の有機溶剤で20%希釈した接着材20が塗布される。すると、接着材20は、上記片脚タイプの釣糸ガイド17と同様に毛細管現象により、少なくとも巻き付けられた糸材19と脚部162,162との間に存在する空隙に侵入して充填され、釣糸ガイド16の脚部162,162を元竿杆10(あるいは第2の竿杆11)の周壁に接着固定する。
【0021】
この際、接着材20は、糸材19の釣糸挿通部側を元竿杆10(あるいは第2の竿杆11)の周壁との相互間を接着固定する。そして、この糸材19上には、例えば必要に応じてエポキシ樹脂、ウレタン樹脂やプレポリマー、モノマー、光重合開始剤、添加剤等からなる紫外線硬化樹脂液で、紫外線が照射されると硬化する糸止め材21が塗布される。
【0022】
上記構成により、両脚タイプの釣糸ガイド16、片脚タイプの釣糸ガイド17は、その各脚部162,162、171が接着材20を介して元竿杆10、第2の竿杆11及び第1の竿杆12に接着固定されると共に、糸材19を介して各竿杆10,11,12上に位置決め固定されて強固に取付け配置される。これにより、両脚タイプの釣糸ガイド16、片脚タイプの釣糸ガイド17は、例えばキャスティング操作が行われて繰り返し荷重が加わっても、長期間に亘り安定した配置構造が確保される。
【0023】
このことは、例えば上記第2の竿杆11及び第1の竿杆12に取付けられる片脚タイプの釣糸ガイド17を、その脚部171の長さを5mmとしたA及びB、脚部171の長さ寸法を5.5mmとしたC、6mmとしたD及びE、8mmとしたF〜Hを作成し、そのA〜Hタイプについて各脚部171の全長に亘って糸材19を巻き付けて脚部171の露出部位を設けないで、その上に糸止め用の肉盛を施した第1の取付け構造、糸材19を脚部171の全長に亘って巻き付けて、その上にエポキシ樹脂を100%の有機溶剤で希釈した接着材20を塗布し、その上に糸止め用肉盛を施した第2の取付け構造、脚部171と釣糸挿通部172との連結部に糸材19を巻き付けていない露出部位を設けて、その露出部位よりエポキシ樹脂を20%の有機溶剤で希釈した接着材20を糸材19と脚部171の間の空隙に充填し、該糸材19上に糸止め用の肉盛を施した第3の取付け構造の3種類について、耐湿性に関し、例えば60°C/90%RH(湿度)雰囲気中に16時間(H)放置した後、所謂、引き抜き試験を実施することで、各取付け構造における取付け強度を比較検討した。すると、第3の取付け構造においては、図6に示すように第1及び第2の取付け構造と比較すると、脚部171の長さ寸法が、A〜Hの各タイプにおいて、第1及び第2の取付け構造に比して強度的に強固に接着固定できることが確認されている。
【0024】
なお、上記両脚タイプの釣糸ガイド16に関しても、同様の試験を行った場合には、上記片脚タイプの釣糸ガイド17と略同様の効果が期待される。
【0025】
このように、上記魚釣用釣竿は、釣糸の挿通される釣糸挿通部161(172)を有した釣糸ガイド16(17)の脚部162,162(171)を、元竿杆10あるいは第2の竿杆11(第2の竿杆11あるいは第1の竿杆12)上に載置して、その脚部162,162(171)の釣糸が挿通される釣糸挿通部161(172)との連結部を露出した状態で、該脚部162,162(171)を含む元竿杆10あるいは第2の竿杆11(第2の竿杆11あるいは第1の竿杆12)上に糸材19を巻き付けて、この糸材19の巻き付けていない脚部162,162(171)の露出部位を含む元竿杆10あるいは第2の竿杆11(第2の竿杆11あるいは第1の竿杆12)の周壁上及び糸材19の巻き付けられた少なくとも釣糸ガイド16(17)の脚部162,162(171)と元竿杆10あるいは第2の竿杆11(第2の竿杆11あるいは第1の竿杆12)との間に生じる空隙に接着材20を充填して接着固定するように構成した。
【0026】
これによれば、釣糸ガイド16(17)は、その脚部162,162(171)が糸材19で元竿杆10あるいは第2の竿杆11(第2の竿杆11あるいは第1の竿杆12)上に固定された状態で、その脚部162,162(171)の露出部位を含む元竿杆10あるいは第2の竿杆11(第2の竿杆11あるいは第1の竿杆12)の周壁上及び糸材19の巻き付けられた少なくとも釣糸ガイド16(17)の脚部162,162(171)と元竿杆10あるいは第2の竿杆11(第2の竿杆11あるいは第1の竿杆12)との間の空隙に接着材20を充填された状態で接着配置されることにより、その脚部162,162(171)が糸材19と接着材20とにより元竿杆10あるいは第2の竿杆11(第2の竿杆11あるいは第1の竿杆12)上に強固に位置決め固定されて、釣糸ガイド16(17)の元竿杆10あるいは第2の竿杆11(第2の竿杆11あるいは第1の竿杆12)に対する堅牢な取付けが実現される。
【0027】
これにより、簡便にして容易な取付け作業を実現したうえで、例えばキャスティング操作により、釣糸ガイド16(17)に対して繰り返し荷重が加わっても、抜けたりすることが防止されて長期間に亘る安定した機能を確保することが可能となる。
【0028】
また、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、その他、例えば図7及び図8に示すように構成することも可能である。但し、これら図7及び図8においては、説明の便宜上、上記図1乃至図4と同一部分について、同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0029】
図7は、糸材19を上記片脚タイプの釣糸ガイド17の脚部171に、その脚部171の釣糸挿通部172との連結部を露出させた状態で巻き付けると共に、その中間部に糸材19の巻き付けられない間隙Lを設けて、この間隙Lにも上記接着材20を充填する如く塗布するように構成したものである。これによると、接着材20を脚部171と第1の竿杆12(あるいは第2の竿杆11)との間に、さらに効果的に充填することが可能となり、さらに強固な接着固定が可能となる。
【0030】
また、図8は、片脚タイプの釣糸ガイド22を、脚部221と釣糸の挿通される釣糸案内用のリング状の釣糸挿通部222を別体にしたタイプを組付けるように構成したものである。
【0031】
即ち、上記脚部221は、リング状の枠体223の周壁に沿って延出して形成し、この枠体223内に別体に形成した釣糸挿通部222が一体的に取付けられる。そして、この釣糸ガイド22においても、上述したように脚部221の釣糸挿通部222との連結部を露出した状態で、糸材19を巻き付けて同様に接着材20が充填されて第1の竿杆12(あるいは第2の竿杆11)に接着固定される。
【0032】
さらに、上記図7及び図8においては、片脚タイプの釣糸ガイド17,22に適用した場合を代表して説明したが、これに限ることなく、その他、両脚タイプにおいても適用可能である。
【0033】
また、上記各実施の形態では、脚部162(171,221)上に被着する固定部材として、糸材19を用いて構成した場合で説明したが、これに限ることなく、その他、テープ、チューブ、繊維強化樹脂テープ等を用いて構成することも可能で、いずれの場合にも同様の効果を期待することができる。
【0034】
さらに、上記各実施の形態においては、接着材20を脚部171(162,221)の露出部位における竿杆の周壁の周方向に沿って塗布して脚部171(162,221)と糸材19との空隙に充填するように構成した場合で説明したが、これに限ることなく、例えば接着材20を、竿杆の周壁の周方向の全周に亘って塗布することなく、脚部171(162,221)と糸材19との空隙に充填するように塗布することも可能で、少なくとも接着材20を脚部171(162,221)と糸材19との空隙に充填するように構成することで、略同様の効果が期待される。
【0035】
よって、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
【0036】
例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】この発明の一実施の形態に係る魚釣用釣竿の外観構成を示した平面図である。
【図2】図1の片脚タイプの釣糸ガイド部の取付け構造の一部を断面して示した一部断面図である。
【図3】図2の要部を拡大して示した断面図である。
【図4】図2の要部を竿軸方向と直交する方向で断面して示した断面図である。
【図5】図1の両脚タイプの釣糸ガイド部の取付け構造の一部を断面して示した一部断面図である。
【図6】図2の取付け構造の取付強度を説明するための比較例を示した図である。
【図7】この発明の他の実施の形態に係る魚釣用釣竿の要部を取り出して示した一部断面図である。
【図8】この発明の他の実施の形態に係る魚釣用釣竿の要部を取り出して示した一部断面図である
【符号の説明】
【0038】
10…元竿杆、11…第2の竿杆、12…第1の竿杆、13…グリップ、14…リール取付部、15…リール、16…両脚タイプの釣糸ガイド、161…釣糸挿通部、162…脚部、17…片脚タイプの釣糸ガイド、171…脚部、172…釣糸挿通部、18…トップガイド、19…糸材、20…接着材、21…糸止め材、22…片脚タイプの釣糸ガイド、221…脚部、222…釣糸挿通部、223…枠体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
竿杆に載置される脚部に釣糸の挿通される釣糸挿通部が立設される釣糸ガイドと、
この釣糸ガイドの前記脚部の前記釣糸挿通部との連結部を露出した状態で該脚部を含む前記竿杆上に被着される固定部材と、
前記釣糸ガイドの脚部の前記固定部材の被着されていない露出部位を含む前記竿杆の周壁上及び前記固定部材の被着された少なくとも前記釣糸ガイドの脚部と前記竿杆との間の空隙に充填される接着材と、
を具備することを特徴とする魚釣用釣竿。
【請求項2】
前記釣糸ガイドの脚部の前記固定部材の被着されない露出部位は、1mm〜3mmであることを特徴とする請求項1記載の魚釣用釣竿。
【請求項3】
前記固定部材は、複数に分離して所定の間隙を有して前記脚部を含む竿杆上に被着され、さらに、前記間隙に前記接着材が充填されることを特徴とする請求項1又は2記載の魚釣用釣竿。
【請求項4】
前記固定部材は、糸材を巻き付けて、該糸材上に糸止め材が塗布されてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の魚釣用釣竿。
【請求項5】
前記糸止め材は、前記接着材より、硬化後の柔軟性が大きいことを特徴とする請求項4記載の魚釣用釣竿。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−34228(P2006−34228A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−222009(P2004−222009)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(000002495)ダイワ精工株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】