説明

黒白熱現像感光材料

【課題】本発明の課題は、高感度、高濃度、さらに低濃度領域から高濃度領域に渉って画像色調に優れた黒白熱現像感光材料を提供することである。
【解決手段】支持体上の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、発色現像薬、およびカプラーを含有する黒白熱現像感光材料であって、前記感光性ハロゲン化銀を含有する層を少なくとも2層の画像形成層を有し、第1の画像形成層が少なくとも銀イオンのための還元剤を含有し、第2の画像形成層が発色現像薬を含有し、前記第1の画像形成層と前記第2の画像形成層の感度差が画像濃度1.0を得るのに必要な露光量Eの対数値であるLogEで表して0.2以上であることを特徴とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、銀イオンのための還元剤、発色現像薬、およびカプラーを含有する黒白熱現像感光材料であって、前記感光性ハロゲン化銀を含有する少なくとも2層の画像形成層を有し、第1の画像形成層が少なくとも前記銀イオンのための還元剤を含有し、第2の画像形成層が前記発色現像薬を含有し、前記第1の画像形成層と前記第2の画像形成層の感度差が最高濃度とかぶりの和の1/2の濃度を得るのに必要な露光量の逆数(E)の対数値であるLogEで表して0.2以上であることを特徴とする黒白熱現像感光材料。
【請求項2】
前記第1の画像形成層が少なくとも第1の感光性ハロゲン化銀および前記非感光性有機銀塩を含有し、前記第2の画像形成層が少なくとも第2の感光性ハロゲン化銀、前記非感光性有機銀塩、前記発色現像薬および前記カプラーを含有することを特徴とする請求項1に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項3】
前記第1の画像形成層が実質的に前記発色現像薬を含有しないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項4】
前記第2の画像形成層が実質的に前記銀イオンのための還元剤を含有しないことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項5】
前記第1の画像形成層が現像促進剤を含有していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項6】
前記第1の画像形成層を前記支持体と前記第2の画像形成層との間に有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項7】
前記第1の画像形成層に対して前記第2の画像形成層が低感度であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項8】
前記第1の画像形成層の塗布銀量に対する前記第2の画像形成層の塗布銀量の比が1/20以上1/2以下であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項9】
該黒白熱現像感光材料を画像露光して熱現像して形成される画像濃度が下記式(A)を満足することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料:
式(A) 0.02 < Dc < D/4
(式中、Dは画像の光学濃度が1.0以上2.0以下の範囲の値を表す。Dcは該光学濃度における発色色素による光学濃度を表す。)。
【請求項10】
前記発色現像薬が下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料:
【化1】


(一般式(1)において、R1aおよびR2aは各々独立に水素原子、ハロゲン原子、置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のアルコキシ基、アシル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルカルボニル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルオキシカルボニル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルカルバモイル基、カルバモイル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリール及びアルキルスルファモイル基、スルファモイル基であり、R3aおよびR4aが各々独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基であり、R3aおよびR4aはそれぞれ独立に水素原子またはベンゼン環に置換し得る置換基を表し、R5aは置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のアリール基、または置換又は無置換のヘテロ環基を表す。)。
【請求項11】
前記銀イオンのための還元剤が下記一般式(R)で表される化合物であることを特徴とする請求項3〜請求項10のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料:
【化2】


(一般式(R)において、R1dおよびR1d’は各々独立に置換又は無置換のアルキル基を表す。R2dおよびR2d’は各々独立に水素原子、ベンゼン環に置換可能な置換基を表す。Lは−S−基または−CHR4d−基を表す。R4dは水素原子、置換又は無置換のアルキル基を表す。R3dおよびR3d’は各々独立に水素原子またはベンゼン環に置換可能な基を表す。)。
【請求項12】
前記カプラーが下記一般式(C−1)、(C−2)、(C−3)、(M−1)、(M−2)、(M−3)、(Y−1)、(Y−2)、または(Y−3)から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料:
【化3】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、YおよびYは電子求引性の置換基を表し、Rはアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化4】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、Rはアシルアミノ基、ウレイド基またはウレタン基を表し、Rは水素原子、アルキル基またはアシルアミノ基を表し、Rは水素原子、または置換基を表す。RとRが互いに連結して環を形成してもよい。);
【化5】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、Rはカルバモイル基またはスルファモイル基を表し、Rは水素原子または置換基を表す。);
【化6】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、Rはアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、Rは置換基を表す。);
【化7】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、Rはアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、R10は置換基を表す。);
【化8】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、R11はアルキル基、アリール基、アシルアミノ基またはアニリノ基を表し、R12はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化9】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、R13はアルキル基、アリール基、またはインドレニル基を表し、R14はアリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化10】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、Zは5員ないし7員の環を形成するのに必要な2価の基を表し、R15はアリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化11】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、R16、R17およびR18はそれぞれ置換基を表し、nは0ないし4の、mは0ないし5のいずれかの整数を表す。nまたはmが2以上のとき、複数のR16およびR17はそれぞれ同一の基であってもよいし、別々の基であってもよい。)。
【請求項13】
前記一般式(C−1)、(C−2)、(C−3)、(M−1)、(M−2)、(M−3)、(Y−1)、(Y−2)、および(Y−3)においてX、X、X、X、X、X、X、X、およびXが水素原子であることを特徴とする請求項12に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項14】
前記カプラーが、一般式(C−1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項11いずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料:
【化12】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、YおよびYは電子求引性の置換基を表し、Rはアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。)。
【請求項15】
前記一般式(C−1)においてXが水素原子であることを特徴とする請求項14に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項16】
前記画像形成層のバインダーの50質量%以上が、ポリマーラテックスであることを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項17】
前記ポリマーラテックスが、下記一般式(M)で表されるモノマー成分を10質量%以上70質量%以下有するポリマーラテックスであることを特徴とする請求項16に記載の黒白熱現像感光材料:
【化13】

(式中、R01およびR02は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、およびシアノ基より選ばれる基である。)。
【請求項18】
前記一般式(M)のR01およびR02が共に水素原子、または一方が水素原子であり、他方がメチル基であることを特徴とする請求項17に記載の黒白熱現像感光材料。

【公開番号】特開2008−58820(P2008−58820A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−238057(P2006−238057)
【出願日】平成18年9月1日(2006.9.1)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】