説明

2パネル型スライドドア用のスライドドア取付具

本発明は、トラック5を備える2パネル型スライドドア1用のスライドドア取付具4に関する。トラックは、スライドドアパネル2、3の上側に配置されるとともに、互いに離間されてC形状断面を有する2つのガイドスロット10を有し、ガイドスロットが少なくとも1つの中心ウェブ11によって互いから離間され、それぞれのスライドドアパネルのための2つの移動ギヤ部品7、8がガイドスロット内で摺動可能に案内され、移動ギヤ部品が、スライドドアパネルに取り付けされ得る移動ギヤハウジング6に接続され、各スライドドアパネルが制動アセンブリ14を有する自動閉鎖装置13と関連付けられ、この自動閉鎖装置により、スライドドアパネル2、3が、それらのそれぞれの閉位置に達する直前に閉鎖方向で蓄えられたプレテンション力により作用されるとともに、端部ストッパと衝突する前に制動される。自動閉鎖装置はハウジング内に配置され、ハウジングはトラックの前端領域に取り付けられるが、少なくとも1つの中心ウェブがハウジングの少なくとも長さ部分について除かれ、ハウジングがトラックの断面内に位置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行レールを備える2パネル型スライドドア用のスライドドア取付具であって、走行レールが、スライドドアパネルの上側に配置されるとともに、互いに離間されてC形状断面を有する2つのガイドスロットを備え、ガイドスロットが少なくとも1つの中心ウェブによって互いから離間され、それぞれのスライドドアパネルのための2つの移動ギヤ部品がガイドスロット内で移動可能に案内され、移動ギヤ部品が、スライドドアパネルに締結される移動ギヤハウジングに接続され、各スライドドアパネルが制動アセンブリを有する自動閉鎖装置と関連付けられ、この自動閉鎖装置により、スライドドアパネルが、それらのそれぞれの閉位置に達する直前に所定の力蓄積手段により閉鎖方向に作用されるとともに、制限ストッパと衝突する前に制動されるスライドドア取付具に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のスライドドア取付具は多数の実施形態で知られる。そのような構造は例えば独国実用新案第20315124号明細書から知られており、この場合、制動アセンブリを有する自動閉鎖装置は走行レールの外側に締結されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、その全体が非常にコンパクトでスペースを取らない形態を有するとともに費用効率が高い態様で全体を形成して取り付けることができるという点で、この種のスライドドア取付具を更に改良するという目的に基づく。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は、制動アセンブリを有する自動閉鎖装置がそれぞれハウジング内に配置され、ハウジングが走行レールの前端領域に取り付けられるが、少なくとも1つの中心ウェブがハウジングの少なくとも長さ部分について除かれ、ハウジングが走行レールの断面内に位置するように本発明にしたがって達成される。
【0005】
結果として、制動アセンブリを有する自動閉鎖装置がもはや外側から走行レールに適用される必要がなく、したがって、自動閉鎖装置が走行レールの外側輪郭を越えて突出しないため、スライドドア取付具の全体を非常にコンパクトな形態にすることができる。一方、引き出しの分野で既に幅広く使用され、したがって低コストで利用できる制動アセンブリを有する自動閉鎖装置を使用することができる。これは、それらの自動閉鎖装置をハウジング内に配置でき、ハウジングを走行レールと接続されるように形成できるからである。
【0006】
本発明の更なる有利な考えによれば、ハウジングがクリップ留め接続により走行レールと接続されることが提供される。
【0007】
これは、工具を伴わないハウジングの簡単な接続を可能にし、したがって、制動アセンブリを有する自動閉鎖装置の走行レールに対する簡単な接続も可能にし、そのため、比較的便利なスライドドア取付具を低コストで製造できる。
【0008】
本発明の更なる特徴は更なる従属請求項の主題である。
【0009】
本発明の一実施形態が添付図面に示されており、以下、この実施形態について更に詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】2パネル型スライドドアの非常に概略的な図を示しており、この2パネル型スライドドアのスライドドアパネルが本発明に係るスライドドア取付具に取り付けられる。
【図2】図1に示されるガイドレールを省くことによる図1に係る図面に対応するスライドドアパネルの上側領域の部分図を示している。
【図3】本発明に係るスライドドア取付具の部分斜視図を示している。
【図4】走行レールを省いて示される、移動ギヤ部品とハウジングに取り付けられる制動アセンブリを有する自動閉鎖装置とを伴う、スライドドアパネルの部分斜視図を示している。
【図5】スライドドアパネルの摺動位置が図4から偏位した状態の図4に対応する図を示している。
【図6】第2のスライドドアパネルが図5に示されるスライドドアパネルに対して移動された状態の図5に対応する斜視図を示している。
【図7】図4に係る位置にある本発明に係るスライドドア取付具の部分断平面図を示している。
【図8】図9に係る移動ギヤ部品の斜視を示している。
【図9】ドアリーフ側に固定され得る移動ギヤハウジングと接続される図8に係る移動ギヤ部品の斜視図を示している。
【図10】ハウジングと、ハウジング内に固定された制動アセンブリを有する自動閉鎖装置とから成るモジュールの斜視図を示している。
【図11】全部で3つのキャリッジを有するスライドドアパネルの部分図を示している。
【図12】異なるパネルを成して配置される全部で3つのスライドドアパネルを有する一点の家具の斜視図を示している。
【図13】2つの異なるパネルを成して配置される3つのスライドドアパネルを有する一点の家具の斜視図を示している。
【図14】共通のハウジング内に互いに隣接して配置される制動アセンブリを有する自動閉鎖装置を伴うガイドレールの端部領域の部分図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
参照符号1は、以下の説明にとってより良い理解およびより良い方向性のためだけに使用される図1に非常に抽象的な態様で示されるスライドドアを表わしており、このスライドドアは、本発明に係るスライドドア取付具4に懸架される2つのスライドドアパネル2、3を備える。
【0012】
スライドドアパネル2、3は、図1の方向から見て互いに前後に位置する2つの異なるパネルを成して配置される。
【0013】
スライドドア取付具4は、実質的に、スライドドアパネル2、3の上側に配置される走行レール5と、走行レール5に沿って移動できるとともに2つのスライドドアパネル2、3と接続される後述する移動ギヤ部品とを備える。
【0014】
図2に示されるスライドドアパネル2の上側領域の部分図は、移動ギヤハウジング6がこのスライドドアパネル2の上縁部2aの領域でスライドドアパネル2に締結されて互いに距離を隔てて配置され、上記移動ギヤハウジングに移動ギヤ部品7、8が接続固定されることを示している。移動ギヤ部品7、8には例えば走行ローラ9が設けられる。または、走行ローラ9の代わりに、スライダを移動ギヤ部品7、8に設けることもできる。
【0015】
走行ローラ9あるいは代わりに設けられるスライダは、一般的に知られるとともに例えば図7にも示されるように、走行レール5の略C形状ガイド溝10に係合する。2つのC形状ガイド溝10は、走行レール5の安定性を高める中心ウェブ11により走行レール5の長さ部分の関連する領域にわたって互いに離間される。
【0016】
これらの中心ウェブ11は、走行レール5の端部領域で、ハウジング12を好ましくはクリップ留め接続により挿入してこれらの取り外し領域で固定できる程度まで取り外され、上記ハウジングはそれぞれ制動アセンブリ14を有する自動閉鎖装置13を収容する。例えば図5に明確に示されるように、ハウジング12にはラッチノーズ15およびラッチコーン16が設けられ、これらは、対応して設けられる走行レールユニット5の凹部に係合し、それにより、走行レール5に対する全ての想定し得る移動方向でハウジング12を固定できる。
【0017】
制動アセンブリ14を有する自動閉鎖装置13は、長きにわたって知られてきた従来の構成要素であって、例えば引き出しで幅広く使用され、したがって、多数の部品数の結果として低コストで利用できる従来の構成要素に関与する。
【0018】
移動ギヤ部品7には、スライドドアパネル2または3の移動位置に応じて自動閉鎖装置13のドライバ18と結合されまたは離脱され得る作動子ないしはアクチベータ17が設けられる。自動閉鎖装置13の機能は、一般に知られており、したがって、ここでは、明確にするために、それぞれのスライドドアパネル2または3の開放中にアクチベータ17とドライバ18との間の結合により力蓄積手段にテンションがかけられ、その蓄積されたエネルギが、それぞれのスライドドアパネル2、3の閉鎖中、閉位置に達する直前に利用され、それにより、それぞれのスライドドアパネル2、3を閉鎖方向に推し進めるという点についてのみ記載しておく。制動アセンブリ14は、それぞれのスライドドアパネル2、3の閉方向での過度な衝撃を防止する。
【0019】
本発明の関連する態様は、自動閉鎖装置13および制動アセンブリ14が内部に配置されて成るハウジング12の全体が走行レール5の断面内に位置し、したがって、いずれにしても設けられる走行レール5の枠を超えてハウジング12がむやみに突出しないという点である。また、ハウジング12と、ハウジング内に配置される自動閉鎖装置13および制動アセンブリ14との両方が、走行レール5の対向する両方の端部側で構造的に同一であり、互いに対して180°だけオフセットして走行レール5に締結されるという点も関連する。これは、それぞれのスライドドア取付具4の費用効率が高い製造の態様下で非常に有益である。
【0020】
主に、スライドドアパネル2、3の移動ギヤ部品7、8が互いに構造的に同一となることもできる。しかしながら、それぞれの自動閉鎖装置13を作動させるために使用されない移動ギヤ部品8がアクチベータ17を備えていないとともに、走行方向で互いに対向する移動ギヤ部品8の前端に成形スプリング19が設けられ、例えば図6に示されるように、この成形スプリングがハウジング12に形成される保持ブラケット20と協働して、開放位置へ移動されるスライドドアパネル2または3をこの開放位置に固定する場合も有益となり得る。
【0021】
自動閉鎖装置13の作動のために設けられる移動ギヤ部品7には、移動方向から見てそれらの互いに対向する端面にスプリング要素21が設けられ、このスプリング要素は、移動方向に変形可能であるとともに、故障の結果としてそれぞれのスライドドアパネル2または3が意図される閉位置を越えてしまうような場合には制動手段として使用できる。
【0022】
走行レール5は、一体に形成され、好ましくは連続的に鋳造される部分として形成されるのが有益である。なお、ここでは、C形状ガイド溝10間に中心ウェブ11だけを設けることもできることに留意されたい。
【0023】
それぞれのスライドドア取付具4を費用効率高く、取り付け容易に製造できるという利点に加えて、本発明に係る構造は、形態が極めてコンパクトであるという利点も与える。この場合、図3は、特に、ハウジング12の全体が走行レール5の輪郭内に位置し、したがって、ハウジング12が支障を来すまたは視覚的に不利な走行レール5の形態を何らもたらさないことも示している。
【0024】
成形スプリング19が設けられる移動ギヤ部品8は、この形態で市場に既に知られており、したがって、多数の製造部品数の結果として低コストで入手することもできる。アクチベータ17を有する移動ギヤ部品7を本発明に係る構造のために特別に形成するだけである。
【0025】
アクチベータ17の全体を移動ギヤ部品7と一体に形成することができる。また、アクチベータ17を別個の構成要素として形成して、このアクチベータをラッチ接続により移動ギヤ部品7と接続できる可能性も存在する。
【0026】
移動ギヤ部品7、8は、ハウジング12と同様にプラスチックから形成されるのが好ましく、したがって、低コストで製造することもできる。
【0027】
図11は、幾つかの移動ギヤ部品を備えるスライドドアパネル2または3を示している。具体的な実施形態において、これは3つの移動ギヤ部品7、8の全てに関連し、この場合、アクチベータを備える移動ギヤ部品7は、自動閉鎖装置および制動装置と対向する側にある最も外側の移動ギヤ部品として配置される。
【0028】
3つ以上の移動ギヤ部品7、8の配置は、比較的幅が大きいスライドドアパネル2または3において特に有用となり得る。しかしながら、自動閉鎖装置および制動装置へ向けて走行する最も外側の移動ギヤ部品にアクチベータが設けられる必要があることは常に必要不可欠である。
【0029】
なお、ここで、それぞれのスライドドアパネル2、3が狭いケースでは、特に移動ギヤ部品7が比較的大きいガイド幅を有する場合に、1つの移動ギヤ部品7だけを配置することもできることに留意されたい。
【0030】
図12および図13は、その前側の領域に全部で3つのスライドドアパネル2または3を備える一点の家具22を一例として示している。スライドドアパネル2、3は、図12に示されるように、3つの異なる面内で互いに前後に配置させることができる。この場合、全部で3つのガイド溝10を有する走行レール5を使用する必要があり、ガイド溝内には、本発明に係る少なくとも1つの自動閉鎖装置および制動アセンブリを端部領域に配置できる。
【0031】
図13に示されるように、全部で3つのスライドドアパネル2、3を2つの異なる面内で互いに前後に配置させることもできる。この場合、2つのガイド溝10を有するたった1つの走行レール5が再び必要とされる。自動閉鎖装置13および/または制動アセンブリ14を有するハウジング12を各ガイド溝10の2つの端部領域に有利に配置することができ、また、後側ガイド溝10内を走行するスライドドアパネル3にはそれぞれ家具側壁の両側で移動ギヤ部品7を設けることができる。前側ガイド溝10内を走行するスライドドアパネル2の両側には移動ギヤ部品7を設けることができ、それにより、スライドドアパネル2は本発明に係る装置により家具側壁の両側でスライドドアパネル3と衝突することなく走行できる。
【0032】
共通のハウジング12’内に互いに隣り合って平行に配置される制動アセンブリ14を有する2つの自動閉鎖装置13の有利な配置が図14に示されている。ガイド溝10の距離aは、無論、鏡像関係を成す制動アセンブリ14を有する自動閉鎖装置13の寸法が互いに隣接する配置を可能にするようなかなりの程度に選択される必要がある。
【0033】
また、図面に示される実施形態を超えて、スライドドアパネル2、3の開放方向の領域の前部にあるそれらの対向縁部領域にも制動アセンブリを設けることもできる。また、開放側のこの制動アセンブリには前述した自動閉鎖装置13に対応する装置を設けることもでき、それにより、力をサポートする態様で最終開放位置が得られるとともに、最終開放位置が特定の態様で固定される。
【0034】
なお、最後に、スライドドアパネル2、3の案内の運動学的な逆転が可能であり、それにより、スライドドアパネル2、3を下側の走行レール上のそれらの下縁領域でそれらの移動ギヤ部品7、8により案内することができることに留意しなければならない。
【符号の説明】
【0035】
1 スライドドア
2 スライドドアパネル
3 スライドドアパネル
4 スライドドア取付具
5 走行レール
6 移動ギヤハウジング
7 移動ギヤ部品
8 移動ギヤ部品
9 走行ローラ
10 ガイド溝
11 中心ウェブ
12、12’ ハウジング
13 自動閉鎖装置
14 制動アセンブリ
15 ラッチノーズ
16 ラッチコーン
17 アクチベータ
18 ドライバ
19 成形スプリング
20 保持ブラケット
21 スプリング要素
22 一点の家具
a ガイド溝の距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行レール(5)を備える2パネル型スライドドア(1)用のスライドドア取付具(4)であって、
前記走行レールが、スライドドアパネル(2、3)の上側に配置されるとともに、互いに離間されてC形状断面を有する2つのガイドスロット(10)を備え、前記ガイドスロット(10)が少なくとも1つの中心ウェブ(11)によって互いから離間され、前記スライドドアパネル(2、3)のそれぞれについての2つの移動ギヤ部品(7、8)が前記ガイドスロット(10)内で移動可能に案内され、前記移動ギヤ部品(7、8)が、前記スライドドアパネル(2、3)に締結され得る移動ギヤハウジング(6)に接続され、前記各スライドドアパネル(2、3)が制動アセンブリ(14)を有する自動閉鎖装置(13)と関連付けられ、前記自動閉鎖装置により、前記スライドドアパネル(2、3)が、該スライドドアパネル(2、3)のそれぞれの閉位置に達する直前に所定の力蓄積手段により閉鎖方向に作用されるとともに、制限ストッパと衝突する前に制動されるスライドドア取付具(4)において、
制動アセンブリ(14)を有する前記自動閉鎖装置(13)がそれぞれハウジング(12)内に配置され、前記ハウジング(12)が前記走行レール(5)の前端領域に取り付けられ、前記少なくとも1つの中心ウェブ(11)が前記ハウジングの少なくとも長さ部分について除かれ、前記ハウジング(12)が前記走行レール(5)の断面内に位置することを特徴とする、スライドドア取付具。
【請求項2】
前記ハウジング(12)がクリップ留め接続により前記走行レール(5)に接続されることを特徴とする、請求項1に記載のスライドドア取付具。
【請求項3】
前記移動ギヤ部品(7)にはそれぞれアクチベータ(17)が設けられ、前記アクチベータが、対応して関連付けられる自動閉鎖装置(13)のドライバ(18)と結合できることを特徴とする、請求項1または2に記載のスライドドア取付具。
【請求項4】
前記走行レール(5)の2つの対向する端部にある前記制動アセンブリ(14)を有する前記自動閉鎖装置(13)および前記ハウジング(12)が構造的に互いに対して同一であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のスライドドア取付具。
【請求項5】
前記移動ギヤ部品(7)には、移動方向から見てそれらの互いに対向する端部にスプリング要素(21)が設けられ、前記スプリング要素が移動方向に変形可能であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のスライドドア取付具。
【請求項6】
前記走行レール(5)が一体に形成されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスライドドア取付具。
【請求項7】
前記走行レール(5)が金属から連続的に鋳造される部分として形成されることを特徴とする、請求項6に記載のスライドドア取付具。
【請求項8】
前記移動ギヤ部品(7、8)には、前記C形状ガイド溝(10)に係合する走行ローラ(9)が設けられることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のスライドドア取付具。
【請求項9】
前記移動ギヤ部品(7、8)には、前記C形状ガイド溝(10)に係合するスライダが設けられることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のスライドドア取付具。
【請求項10】
前記自動閉鎖装置(13)を作動させるための前記移動ギヤ部品(7)から離れた方を向くスライドドアパネル(2、3)の前記移動ギヤ部品(8)には、移動方向から見て互いに対向するそれらの対向端部に成型スプリング(19)が設けられ、前記成形スプリングが、それぞれの前記スライドドアパネル(2または3)が開放されるときに前記ハウジング(12)に形成される保持ブラケット(20)と協働して、それぞれの前記スライドドアパネル(2または3)を開放位置に固定することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のスライドドア取付具。
【請求項11】
前記制動アセンブリ(14)を有する前記自動閉鎖装置(13)が、引き出しに関して特に知られる従来の構成要素から成ることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のスライドドア取付具。
【請求項12】
前記移動ギヤ部品(7)のそれぞれについて、前記アクチベータ(17)が前記移動ギヤ部品と一体に形成されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のスライドドア取付具。
【請求項13】
前記移動ギヤ部品(7)の前記アクチベータ(17)が、別個の構成要素として形成されるとともに、好ましくは付随的に前記移動ギヤ部品(7)とラッチにより接続されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のスライドドア取付具。
【請求項14】
前記スライドドアパネル(2、3)にも開放側のその対向縁部の領域に制動アセンブリ(14)が設けられることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のスライドドア取付具。
【請求項15】
それぞれの前記制動アセンブリ(14)が、開放側の前記スライドドアパネルの対向側領域の自動閉鎖装置(1)に対応する装置と関連付けられることを特徴とする、請求項14に記載のスライドドア取付具。
【請求項16】
前記走行レール(5)には、少なくとも1つの更なるスライドドアパネル(2、3)を受け入れるための少なくとも1つの更なるガイド溝(10)が設けられることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載のスライドドア取付具。
【請求項17】
それぞれの前記スライドドアパネル(2、3)には少なくとも1つの更なる移動ギヤ部品(7、8)が設けられることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載のスライドドア取付具。
【請求項18】
前記走行レール(5)の端部領域には、互いに隣接して配置される2つの前記自動閉鎖装置(13)が設けられ、前記自動閉鎖装置が、互いに対して鏡面反転態様で配置され、随意的に制動アセンブリ(14)を備えることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載のスライドドア取付具。
【請求項19】
随意的に設けられる制動アセンブリ(14)を有する前記自動閉鎖装置(13)が共通のハウジング(12’)内に配置されることを特徴とする、請求項18に記載のスライドドア取付具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2012−515277(P2012−515277A)
【公表日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−545640(P2011−545640)
【出願日】平成21年8月26日(2009.8.26)
【国際出願番号】PCT/EP2009/060993
【国際公開番号】WO2010/081567
【国際公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【出願人】(507335056)ヘティッヒ‐ハインゼ ゲーエムベーハー ウント ツェーオー. カーゲー (11)
【Fターム(参考)】