3次元空間情報処理装置及び3次元空間情報処理方法
【課題】同時期の他の情報との関連性や、その情報の時間的継続性を容易に確認することを可能とする情報管理及び情報表示の技術を提供する。
【解決手段】奥行き方向に時間軸をとった3次元空間の表示画面上に、当該3次元空間内に配置した情報を表示するための3次元空間情報処理装置において、3次元空間に配置する情報を時間に対応付けて蓄積した情報蓄積装置から前記情報とそれに対応する時間とを取得する手段と、前記情報を所定の規則に従ってグループ分けする手段と、前記情報を、当該情報に対応付けられた時間に対応する前記時間軸上の位置に配置する処理をグループ毎に行う手段と、配置された情報を、前記3次元空間の表示画面上に表示するための描画命令を生成し、出力する描画命令生成出力手段とを備える。
【解決手段】奥行き方向に時間軸をとった3次元空間の表示画面上に、当該3次元空間内に配置した情報を表示するための3次元空間情報処理装置において、3次元空間に配置する情報を時間に対応付けて蓄積した情報蓄積装置から前記情報とそれに対応する時間とを取得する手段と、前記情報を所定の規則に従ってグループ分けする手段と、前記情報を、当該情報に対応付けられた時間に対応する前記時間軸上の位置に配置する処理をグループ毎に行う手段と、配置された情報を、前記3次元空間の表示画面上に表示するための描画命令を生成し、出力する描画命令生成出力手段とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時間軸に沿って情報を管理する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、いつ、どこで、誰と、何をしたか、もしくはするかといった情報を記録し、管理する情報管理手段として、PC上で動作するスケジューラ等がある。また、メーラにおける送受信メール管理に係る機能も一種の情報管理手段である。
【0003】
上記従来の情報管理手段では、記録した情報を時間軸に沿って並べることができ、特定の時間における情報を取り出すことが可能である。
【0004】
しかし、特定の時間の情報を取り出すことができるだけで、その時間における他の情報との関連や、当該特定の時間の情報とその情報に関連する他の時間の情報との関連については容易に把握することができない。すなわち、同時期の他の情報との関連性や、その情報の時間的継続性を確認することが困難であった。なお、時間軸に沿った情報管理に関連する技術として例えば特許文献1に記載された技術がある。
【特許文献1】特開2001−209658号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、同時期の他の情報との関連性や、その情報の時間的継続性を容易に確認することを可能とする情報管理及び情報表示の技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題は、奥行き方向に時間軸をとった3次元空間の表示画面上に、当該3次元空間内に配置した情報を表示するための3次元空間情報処理装置であって、前記3次元空間に配置する情報を時間に対応付けて蓄積した情報蓄積装置にアクセスする手段と、前記情報蓄積装置から前記情報とそれに対応する時間とを取得する手段と、前記情報を所定の規則に従ってグループ分けするグループ化手段と、前記情報を、当該情報に対応付けられた時間に対応する前記時間軸上の位置に配置する処理をグループ毎に行う配置手段と、前記配置手段により配置された情報を、奥行き方向に前記時間軸をとった3次元空間の表示画面上に表示するための描画命令を生成し、出力する描画命令生成出力手段とを有することを特徴とする3次元空間情報処理装置により解決できる。
【0007】
前記3次元空間情報処理装置を、ある特定の時間が指定された場合に、当該指定された時間に対応する情報のみを平面上に表示する描画命令を生成し、出力するように構成してもよい。
【0008】
また、前記グループ化手段は、各グループ内の情報を更にグループ分けし、前記3次元空間情報処理装置は、前記グループ化手段により更にグループ分けされたグループのそれぞれについて前記描画命令を生成し、出力するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、所定の規則で関連付けられたグループ毎の情報を、奥行き方向に時間軸をとった3次元空間の表示画面上に表示し、また、ある特定の時間が指定された場合には、当該指定された時間に対応する情報のみを平面上に表示するので、同時期の他の情報との関連性や、その情報の時間的継続性を容易に確認することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
(システム構成)
図1に、本実施の形態のシステム構成を示す。図1に示すように、本実施の形態のシステムは、ユーザ端末100と情報管理表示装置200とがインターネット等の通信ネットワークを介して接続された構成を有している。情報管理表示装置200はユーザ端末100に、時間軸を画面の奥行きとした3次元空間上で表示可能な情報を送信する。また、ユーザ端末100は、情報管理表示装置200から受信した情報を3次元空間に表示するための3D空間ブラウザを備えており、3D空間ブラウザにより3次元空間情報をユーザに対して表示する。
【0012】
(画面表示例)
まず、本システムの機能により、ユーザ端末100に表示される画面例について説明する。図2に、日付が指定されていない状態での画面表示例を示す。
【0013】
この例は、ある作業を行うことによって作成したファイルを時間軸に沿って、かつ所定のグループ毎に表示するものである。画面上で奥行き方向に時間軸が設定されており、現在に近い時間に作成したファイルは、それよりも時間的に前に作成されたファイルよりも手前に大きく表示される。また、表示するファイルの時間範囲を設定可能であり、例えば、指定時間前の過去から現在までを表示する、現在から指定時間後の未来までを表示する、指定時間前の過去から指定時間後の未来までを表示する、といった指定が可能である。時間軸の向きも設定可能であり、例えば、時間が進む方向を奥行き方向に設定してもよい。
【0014】
また、図2の画面例では、A領域、B領域、C領域に区分けがなされており、A領域は、ユーザが特定のグループを指定せずにファイルの登録を行った場合に当該ファイルに対応する画像が表示される領域である。この例では、ファイル種別(ファイル拡張子)毎にグループ分けされ、画面水平方向にグループが互いに重ならないように表示されている。ファイル種別毎のほか、ファイル名に所定の同じ文字列が含まれるか否かでグループ分けをしてもよい。またファイル種別ごとの配置を維持しつつ、ユーザによって指定されたファイルの重要度の高い順に、画面垂直方向上から下へ表示させてもよい。A領域については、画面奥行き方向、水平方向、垂直方向に、どのファイル属性を基準に配置するか、ユーザが図示しない軸設定画面から設定することができ、情報管理表示装置200はその設定に基づきA領域における画像の配置方法を決定する。
【0015】
B領域は、ファイルの登録時に当該ファイルが属するグループを指定した場合に当該グループが表示される領域である。例えばAプロジェクトに属するファイルであることを指定した場合は、Aプロジェクトとしてグループ化されて表示される。また、同グループに属するファイルは、当該ユーザ端末100のユーザのものの他、他ユーザのものも含めて表示される。ただし、ファイルの登録時に、公開を拒否したものは表示されない。
【0016】
また、グループ毎に情報を階層化することも可能である。例えばAプロジェクトというグループには、X業務、Y業務、Z業務というグループと、ファイルB、C及びToDoであるDが属しているとすると、Aプロジェクトの表示部分をクリックすると、再表示されたA領域にはファイルB、Cが、再表示されたB領域にはX業務、Y業務、Z業務というグループが、再表示されたC領域にはToDoであるDが、各領域の時間軸に沿って表示される。
【0017】
C領域は、ユーザが図示しないToDo入力用画面から入力した、ToDo(やるべきこと)の内容、期限、重要度、グループといった情報が表示される領域である。C領域では、期限として指定された時間に基づき画面上の奥行き方向の位置が決められ表示される。
【0018】
またC領域において、例えば、期限が翌日に迫っているToDoをC領域の中で水平に振動させたりといった動きを表示することも可能である。
【0019】
図2に示すように、画面にはカレンダーが表示され、そのカレンダー上で例えば4月13日を指定すると、図3に示す画面が表示される。図3に示すように、4月13日に対応するファイルのみが表示される。なお、図2において表示されていたBプロジェクトは4月13日よりも前に終了しているため、図3には表示されていない。また、図3では、A領域において上から下方向に時間軸が設定されており、4月13日の中で早い時間に作成されたファイルはそれより遅い時間に作成されたファイルよりも上に表示される。この画面上でファイルをクリックすることにより、実際にファイルを開くことが可能である。
【0020】
図4は、ファイルを登録する方法を説明するための図である。ファイルを登録する場合、ファイルを登録する旨の指示を入力することにより現在の日の画面が表示される。そして、作成したファイル(例えばPPTファイル)を3次元空間領域にドラッグ&ドロップする。これにより、画面上にポップアップメニューが表示され、グループ名の入力、ToDoの指定日、公開要否等を入力できる。
【0021】
また、ファイルを、ユーザ端末100からメールで登録したり、携帯電話機からメールで登録したり、ユーザ端末100のスケジューラから登録することも可能である。なお、ファイルの種類は、スケジュールや文章、写真等どのようなものでもよい。
【0022】
(機能ブロック)
図5に、情報管理表示装置200及びユーザ端末100の機能ブロック図を示す。図5に示すように、情報管理表示装置200は、空間表示コマンド生成部210、コマンド送信部240、イベント受信部250、入出力制御部230、フィルタ部220、及び情報蓄積部260を有する。また、情報管理表示装置200は、外部装置300(例えば、外部情報サーバ、メールサーバ、スケジュールサーバ等)と通信可能であり、情報蓄積部260の代わりに外部装置300を使用したり、情報蓄積部260に蓄積する情報を外部装置300から取得したりすることができる。また、ユーザ端末100は3D空間ブラウザ110を有する。
【0023】
情報管理表示装置200の情報蓄積部260には、ユーザ情報を管理するユーザテーブル、アクセスグループ情報を管理するアクセスグループテーブル、ユーザがどのアクセスグループに属するかを管理するアクセスグループ・ユーザ対応管理テーブル、ファイルが属するグループ情報を管理するグループテーブル、蓄積されるファイル情報を管理するためのファイル管理テーブル、蓄積されるファイルとそのファイルが属するグループの対応を管理するファイル・グループ対応管理テーブル、ToDo情報を管理するToDo管理テーブルが備えられている。
【0024】
図6にユーザテーブルの例を示す。ユーザテーブルでは、ユーザ名、ログイン時のパスワード等の情報が、ユーザを一意に識別するためのユーザIDと対応付けて管理されている。
【0025】
図7にアクセスグループテーブルの例を示す。アクセスグループとは、ユーザがファイルの属するグループを登録する際、そのグループに属するファイルにアクセス可能なユーザを指定するためのものである。アクセスグループにより登録するグループへのアクセス制限を行うためには、ユーザはまず、アクセスグループを新規に作成し、そのアクセスグループに属するユーザを指定する必要がある。アクセスグループテーブルには、ユーザがアクセスグループを作成するたびに、アクセスグループ名等の情報が、アクセスグループを一意に識別するためのアクセスグループIDと対応付けて蓄積される。さらに、図8に示すアクセスグループ・ユーザ対応管理テーブルには、アクセスグループを作成したユーザにより、アクセスグループIDとアクセス可能なユーザのユーザIDとが対応付けられて登録される。
【0026】
グループとは、関連するファイル同士を対応付けるためにユーザが登録するものである。図9にグループテーブルの例を示す。グループテーブルには、グループ名、グループ管理者のユーザID、そのグループにアクセス可能なアクセスグループのIDといった情報が、グループを一意に識別するためのグループIDと対応付けて登録される。また、グループは既存のグループを親グループとして指定することにより、指定した親グループに属する子グループとして階層的に作成することができる。なお、グループには、開始日時や終了日時を指定することも可能であり、例えばある継続的な業務に関するファイルを関連付けるためのグループである場合、その業務の開始予定日時や終了予定日時を設定することができる。
【0027】
図10にファイル管理テーブルの例を示す。ファイル管理テーブルでは、そのファイルを登録したユーザのユーザID、情報管理表示装置200におけるファイル格納場所、ファイルの登録日時、更新日時、更新回数、ファイル種別といった情報が、ファイルを一意に識別するためのファイルIDと対応付けて管理されている。
【0028】
図11にファイル・グループ対応管理テーブルの例を示す。ファイル・グループ対応管理テーブルには、ファイルが属するグループのID、アクセスグループに対する公開の可否、重要度といった、ユーザがそのファイルを登録する際に指定した情報が、ファイルIDと対応付けて管理されている。
【0029】
また、図12に示すToDo管理テーブルには、ToDoを登録したユーザのユーザIDの他に、ToDoが属するグループのID、ToDoの内容、期限、重要度といったユーザが登録の際に指定した情報、及び登録日時や更新日時といった情報が、ToDo情報を一意に識別するためのIDと対応付けて管理されている。
【0030】
入出力制御部230は、空間に表示するための記録情報を情報蓄積部260から取得する機能と、ユーザ端末100から送信された情報を受け取り、その情報を情報蓄積部260に記録する機能を有している。
【0031】
また、入出力制御部230は、イベント制御部231、出力制御部232、及び入力制御部234を有し、イベント制御部231は、イベント受信部250で取得した、ユーザ端末100からの操作イベントを解析する。イベント解析の結果、情報蓄積部260から情報を取得する場合には、入力制御部234を制御し、情報を情報蓄積部260に追加/変更/削除する場合には出力制御部232を制御する。出力制御部232は、イベント制御部231からの制御に基づき、情報を情報蓄積部260に記録する処理を行う。入力制御部234は、イベント制御部231からの制御に基づき、情報を情報蓄積部260から取得する。
【0032】
フィルタ部220は、グループ制御部221と公開制御部222を有している。グループ制御部221は、入出力制御部230から取得した情報を表示領域毎にまとめ、A領域に表示する情報についてはユーザが軸設定画面で設定したファイル属性毎にまとめる処理を行う。B領域に表示する情報については、グループ毎、階層毎にまとめる処理を行う。公開制御部222は、入出力制御部230から取得した情報のうちグループに属するファイルの公開可否情報に基づき、公開可否を判断し、公開可の情報のみを空間表示コマンド生成部210に渡す処理を行う。
【0033】
空間表示コマンド生成部210は、フィルタ部220から取得した情報(登録日時、更新日時、期限、ファイル種別、重要度等を含む)から、画面表示用画像の空間配置情報及び動作情報を生成し、空間表示コマンドとしてコマンド送信部240に送信する機能を有している。
【0034】
空間表示コマンド生成部210は、空間配置制御部211、動き制御部212、時間制御部213、表示制御部214を有しており、時間制御部213は、ユーザ端末100で指定された表示の際の時間幅や、フィルタ部から取得した登録日時、更新日時、期限等の時間に関する情報を空間配置制御部211と動き制御部212に通知する。表示制御部214は、ファイル種別やグループ、ToDo、カレンダ等を表示するための画像に関する情報を、空間配置制御部211と動き制御部212に通知する。
【0035】
空間配置制御部211は、フィルタ部220から取得した情報のうち、A領域に表示する情報については、当該情報に対応する画面表示用画像を、ユーザが軸として指定したファイル属性(ファイル種別、登録日時、重要度等)の値に対応する各軸上の位置に配置するための処理を行う。B領域に表示するグループについては、グループに対応する画面表示用画像を、それに対応付けられた時間に対応する時間軸上の位置に配置する処理を、時間軸と垂直方向平面内でグループが互いに重ならないようにグループ毎に行う。C領域に表示するToDoについては、ToDoに対応する画面表示用画像を、対応付けられ期限に対応する時間軸上の位置に配置する処理を、時間軸と垂直方向平面内でToDoが互いに重ならないように行う。そして、このように仮想の3次元空間上の位置に配置された画面表示用画像を、奥行き方向にも軸を持つ画面上に表示するための空間表示コマンドを生成する。また、動き制御部212は、フィルタ部220から取得した情報毎に、現在時間と、当該情報に対応付けられた時間(ToDoの期限等)と、予め設定された時間(期限のどのくらい前になったらファイルを動かすか等)とを比較することにより、動かす対象となるオブジェクトを抽出し、その動きを示す空間表示コマンドを生成する。
【0036】
情報管理表示装置200は、CPU、メモリやハードディスク等の記憶装置、ネットワーク通信装置等を有する一般的なコンピュータ上で、上記の各機能部を実現するためのプログラムを実行させることにより実現できる。また、ユーザ端末100は、PC、携帯端末等のコンピュータに、3Dコンテンツ表示可能なブラウザを搭載することにより実現できる。
【0037】
(システムの動作)
次に、図13に示すシーケンスチャートを参照してシステムの動作について説明する。図13に示すシーケンスでは、ステップ1〜ステップ4が、図4に示したような情報の登録のための処理を示しており、ステップ5以降は、図2に示したような表示を行うための処理を示すものである。また、図13に示す処理の前提として、情報管理表示装置200の情報蓄積部260に備えられたユーザテーブルに、ユーザ識別情報を含むユーザ情報が予め登録されている必要がある。また、ユーザはユーザ端末100からユーザ識別情報(ID等)を情報管理表示装置200に送信し、ログインを行っているものとし、以下の処理はそのユーザ識別情報に基づき当該ユーザに対応して行われるものとする。また、ユーザが入力するID等の他、ユーザ端末100のアドレス等もユーザを識別するためのユーザ識別情報として使用できるものとする。
【0038】
まず、ユーザが、図4に示した操作を行ってファイルをドラッグ&ドロップし、情報管理表示装置200にファイルを登録しようとしているものとする。この際、そのファイルが属するグループを予め登録されているグループから選択し、公開可否、重要度等を指定したものとする(ステップ1)。ここで、ユーザがファイルを登録するにあたり、予め登録されている適当なグループが存在せず、新規にグループを作成する場合は、新しいグループのグループ名、管理者、そのグループにアクセス可能なアクセスグループを、図示しないグループ作成用画面から入力し、情報蓄積部260のグループテーブルに登録する。なお、グループは階層的に作成することができ、既に存在するグループを親グループとして指定することにより、そのグループの子グループを作成することもできる。親グループが指定されたグループは、グループテーブルの親グループIDというフィールドに、親グループのIDが登録される。また、アクセスグループを新規に作成する必要がある場合は、図示しないアクセスグループ作成用画面から、アクセスグループ名とそのアクセスグループに含めるユーザ名を、アクセスグループの作成者が入力し、情報蓄積部260のアクセスグループテーブルと、アクセスグループ・ユーザ対応管理テーブルに登録する。ユーザ端末100は、ファイル及びユーザ識別情報、ユーザが指定したグループ、公開可否、重要度に関する情報を、ファイル登録要求とともに情報管理表示装置200に送信する(ステップ2)。情報管理表示装置200では、イベント受信部250がそれらの情報を受信し、イベント受信部250はそれらの情報を入出力制御部230に渡す(ステップ3)。
【0039】
入出力制御部230は、ファイル登録要求に基づきファイルを登録すると判断し、ステップ3でイベント受信部250から渡された情報を、情報蓄積部260のファイル管理テーブル、及びファイル・グループ対応管理テーブルにファイルIDと対応付けて蓄積する(ステップ4)。ファイル管理テーブルの登録日時フィールドには、そのファイルが登録された日時が記録される。更新日時フィールドには、そのファイルが更新された直近の日時が記録され、更新回数フィールドにはそのファイルの更新回数が記録される。
【0040】
なおToDoを登録する際は、ユーザは図示しないToDo入力用画面から、ToDoの内容、グループ、期限、重要度といった情報を入力し、これらの情報をユーザ識別情報とともに情報表示管理装置200に送信する。情報表示管理装置200は、受信した情報を情報蓄積部260のToDo管理テーブルに、ToDoを一意に識別するためのIDと対応付けて蓄積する。
【0041】
次に、ユーザ端末100からの指示に基づき図2に示した画面を表示する場面において、指示を受けた入出力制御部230は、当該ユーザのユーザ識別情報に対応するファイルの、ファイルID、ファイル格納場所、登録日時、更新日時、更新回数、ファイル種別といった情報を情報蓄積部260のファイル管理テーブルから取得する。また、取得したファイルIDがファイル・グループ対応管理テーブルに存在する場合は、そのファイルに対して設定されているグループIDや公開可否、重要度に関する情報を取得する。取得したグループIDに対して、グループテーブルにおいて親グループが設定されている場合は、親グループID情報も取得する。これにより、当該ユーザが作成し登録したファイルに関する情報を取得することができる。
【0042】
さらに、当該ユーザが属するアクセスグループのIDをアクセスグループ・ユーザ対応管理テーブルから取得し、取得したアクセスグループIDに対応するアクセスグループからのアクセスが認められているグループIDをグループテーブルから取得する。そして、そのグループIDに対応するグループに属するファイルのファイルIDをファイル・グループ対応管理テーブルから取得し、取得したファイルIDごとに対応するユーザIDをファイル管理テーブルから取得する。取得したユーザIDが当該ユーザのIDではないファイルについて、ファイル格納場所、登録日時、更新日時、更新回数、ファイル種別といった情報を取得し、ファイル・グループ対応管理テーブルから、そのファイルに対して設定されているグループIDや公開可否、重要度に関する情報を取得する。これにより、当該ユーザが属するグループに対して、そのグループに属する当該ユーザ以外のユーザが作成し登録したファイルに関する情報を取得することができる。
【0043】
また、ユーザ識別情報に対応するToDo情報がToDo管理テーブルに登録されている場合は、そのToDo情報に対応するグループID、内容、期限、重要度、登録日時、更新日時といった情報をToDo管理テーブルから取得する(ステップ5)。そして、入出力制御部230は、取得したそれらの情報をフィルタ部220に渡す(ステップ6)。
【0044】
フィルタ部220は、取得した情報をグループに分ける。A領域に表示する情報(グループが指定されていない情報)であれば、例えばファイル種別や重要度毎にファイル情報をまとめ、B領域に表示する情報であれば、グループ毎にファイル情報をまとめ、C領域に表示する情報であれば、ToDo情報をまとめる。更に、グループ内で階層化されている場合には、親グループ情報により階層毎にまとめる(ステップ7)。
【0045】
そして、B領域にグループとして表示する情報(グループが指定されているファイル)に関しては、ステップ6で入出力制御部230から渡された公開可否情報に基づき、公開不可のファイルについてはフィルタ部220から削除する(ステップ8)。フィルタ部220は、このようにして分類された情報を空間表示コマンド生成部210に渡す(ステップ9)。
【0046】
空間表示コマンド生成部210は、A領域に表示する情報については、当該情報に対応する画面表示用画像を、ユーザが軸として指定したファイル属性(ファイル種別、登録日時、重要度等)の値に対応する各軸上の位置に配置するための処理を行う。B領域に表示するグループについては、グループに対応する画面表示用画像を、それに対応付けられた時間に対応する時間軸上の位置に配置する処理を、時間軸と垂直方向平面内でグループが互いに重ならないようにグループ毎に行う。C領域に表示するToDoについては、ToDoに対応する画面表示用画像を、対応付けられ期限に対応する時間軸上の位置に配置する処理を、時間軸と垂直方向平面内でToDoが互いに重ならないように行い、図2に示したような空間上の配置を行うための描画コマンドを生成する(ステップ10)。配置にあたっては、表示のために設定された時間幅を用い、時間幅内のファイルのみを配置する。
【0047】
また、ToDoに関しては、各ToDo情報の期限情報を参照し、例えば期限が翌日に迫っているToDoを記録したファイルに動きを与えるためのコマンドを生成する(ステップ11)。
【0048】
空間表示コマンド生成部210は、生成したコマンドをコマンド送信部240に渡し(ステップ12)、コマンド送信部240がそのコマンドを描画命令としてユーザ端末100に送信する(ステップ13)。これにより、図2に示したような画面がユーザ端末100に表示される。
【0049】
その後、ユーザがカレンダー上で特定の日を指定した場合には、その指定情報が情報管理表示装置200に送られ、空間表示コマンド生成部210は、ステップ9で取得したファイル情報のうち、指定された日に該当するファイル情報のみを抽出し、そのファイル情報について、図3に示すような平面上での配置のための描画コマンドを作成し、コマンド送信部240を介してユーザ端末100に送信する。ユーザ端末100には図3に示した画面が表示される。
【0050】
また、図2に示したB領域のAグループに、例えばグループX、Y、Zと、ファイルB、C、及びToDoであるDが属している場合、それらの情報を表示する際には、Aグループに属するファイル、Aグループを親として持つグループ、Aグループに属するToDoに関する情報を表示する指示が情報管理表示装置200に送られ、空間表示コマンド生成部210は、指示に基づきAグループに属するファイルB、C、Aグループを親として持つグループX、Y、Z、Aグループに属するToDoであるDの情報を表示すると判断し、当該情報について描画コマンドを生成し、送信する。
【0051】
上記の例では、ユーザ端末100からファイルを登録したが、ユーザ端末100からの指示により、外部装置300(メールサーバ、スケジューラサーバ、データベース等)のファイルを情報管理表示装置200に登録することもできる。また、情報管理表示装置200の情報蓄積部260に代えて外部装置300を用いてもよい。また、ユーザ端末100と情報管理表示装置200がネットワークで接続された構成をとることに代え、ユーザ端末100に情報管理表示装置200の機能を備えることにより、ユーザ端末100のみで情報管理及び表示機能を実現することもできる。
【0052】
(本システムの効果について)
本システムにより、共通する業務や、日記の内容、作成したファイルの種類といった観点から関連付けて管理されている情報を、3次元空間上に、空間の奥行きを時間軸に見立て、時間軸に沿って関連付けられたグループごとにオブジェクトとして配置することが可能となる。
【0053】
従来からあるスケジューラやリマインダは、各時点毎の情報の記録、再生しかできないが、本システムによれば、情報の時間的継続性や、ある情報に関連する情報をビジュアルに表現できるため、ある事柄がいつから続いているものなのかを、瞬時に判断することが可能になるとともに、同時期に起こった出来事や作成した物を、周囲の情報から素早く蘇らせる効果が期待できる。すなわち、人間の記憶をよりリアルに蘇らせる効果が期待でき、次世代の情報管理表示システムとして期待できる。
【0054】
本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステム構成図である。
【図2】ユーザ端末に表示される画面例(1)である。
【図3】ユーザ端末に表示される画面例(2)である。
【図4】ユーザ端末に表示される画面例(3)である。
【図5】情報管理表示装置及びユーザ端末の機能ブロック図である。
【図6】ユーザテーブルの例を示す図である。
【図7】アクセスグループテーブルの例を示す図である。
【図8】アクセスグループ・ユーザ対応管理テーブルの例を示す図である。
【図9】グループテーブルの例を示す図である。
【図10】ファイル管理テーブルの例を示す図である。
【図11】ファイル・グループ対応管理テーブルの例を示す図である。
【図12】ToDo管理テーブルの例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態におけるシステムの動作を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
【0056】
100 ユーザ端末
110 3D空間ブラウザ
200 情報管理表示装置
210 空間表示コマンド生成部
220 フィルタ部
230 入出力制御部
240 コマンド送信部
250 イベント受信部
260 情報蓄積部
300 外部装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、時間軸に沿って情報を管理する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、いつ、どこで、誰と、何をしたか、もしくはするかといった情報を記録し、管理する情報管理手段として、PC上で動作するスケジューラ等がある。また、メーラにおける送受信メール管理に係る機能も一種の情報管理手段である。
【0003】
上記従来の情報管理手段では、記録した情報を時間軸に沿って並べることができ、特定の時間における情報を取り出すことが可能である。
【0004】
しかし、特定の時間の情報を取り出すことができるだけで、その時間における他の情報との関連や、当該特定の時間の情報とその情報に関連する他の時間の情報との関連については容易に把握することができない。すなわち、同時期の他の情報との関連性や、その情報の時間的継続性を確認することが困難であった。なお、時間軸に沿った情報管理に関連する技術として例えば特許文献1に記載された技術がある。
【特許文献1】特開2001−209658号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、同時期の他の情報との関連性や、その情報の時間的継続性を容易に確認することを可能とする情報管理及び情報表示の技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題は、奥行き方向に時間軸をとった3次元空間の表示画面上に、当該3次元空間内に配置した情報を表示するための3次元空間情報処理装置であって、前記3次元空間に配置する情報を時間に対応付けて蓄積した情報蓄積装置にアクセスする手段と、前記情報蓄積装置から前記情報とそれに対応する時間とを取得する手段と、前記情報を所定の規則に従ってグループ分けするグループ化手段と、前記情報を、当該情報に対応付けられた時間に対応する前記時間軸上の位置に配置する処理をグループ毎に行う配置手段と、前記配置手段により配置された情報を、奥行き方向に前記時間軸をとった3次元空間の表示画面上に表示するための描画命令を生成し、出力する描画命令生成出力手段とを有することを特徴とする3次元空間情報処理装置により解決できる。
【0007】
前記3次元空間情報処理装置を、ある特定の時間が指定された場合に、当該指定された時間に対応する情報のみを平面上に表示する描画命令を生成し、出力するように構成してもよい。
【0008】
また、前記グループ化手段は、各グループ内の情報を更にグループ分けし、前記3次元空間情報処理装置は、前記グループ化手段により更にグループ分けされたグループのそれぞれについて前記描画命令を生成し、出力するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、所定の規則で関連付けられたグループ毎の情報を、奥行き方向に時間軸をとった3次元空間の表示画面上に表示し、また、ある特定の時間が指定された場合には、当該指定された時間に対応する情報のみを平面上に表示するので、同時期の他の情報との関連性や、その情報の時間的継続性を容易に確認することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
(システム構成)
図1に、本実施の形態のシステム構成を示す。図1に示すように、本実施の形態のシステムは、ユーザ端末100と情報管理表示装置200とがインターネット等の通信ネットワークを介して接続された構成を有している。情報管理表示装置200はユーザ端末100に、時間軸を画面の奥行きとした3次元空間上で表示可能な情報を送信する。また、ユーザ端末100は、情報管理表示装置200から受信した情報を3次元空間に表示するための3D空間ブラウザを備えており、3D空間ブラウザにより3次元空間情報をユーザに対して表示する。
【0012】
(画面表示例)
まず、本システムの機能により、ユーザ端末100に表示される画面例について説明する。図2に、日付が指定されていない状態での画面表示例を示す。
【0013】
この例は、ある作業を行うことによって作成したファイルを時間軸に沿って、かつ所定のグループ毎に表示するものである。画面上で奥行き方向に時間軸が設定されており、現在に近い時間に作成したファイルは、それよりも時間的に前に作成されたファイルよりも手前に大きく表示される。また、表示するファイルの時間範囲を設定可能であり、例えば、指定時間前の過去から現在までを表示する、現在から指定時間後の未来までを表示する、指定時間前の過去から指定時間後の未来までを表示する、といった指定が可能である。時間軸の向きも設定可能であり、例えば、時間が進む方向を奥行き方向に設定してもよい。
【0014】
また、図2の画面例では、A領域、B領域、C領域に区分けがなされており、A領域は、ユーザが特定のグループを指定せずにファイルの登録を行った場合に当該ファイルに対応する画像が表示される領域である。この例では、ファイル種別(ファイル拡張子)毎にグループ分けされ、画面水平方向にグループが互いに重ならないように表示されている。ファイル種別毎のほか、ファイル名に所定の同じ文字列が含まれるか否かでグループ分けをしてもよい。またファイル種別ごとの配置を維持しつつ、ユーザによって指定されたファイルの重要度の高い順に、画面垂直方向上から下へ表示させてもよい。A領域については、画面奥行き方向、水平方向、垂直方向に、どのファイル属性を基準に配置するか、ユーザが図示しない軸設定画面から設定することができ、情報管理表示装置200はその設定に基づきA領域における画像の配置方法を決定する。
【0015】
B領域は、ファイルの登録時に当該ファイルが属するグループを指定した場合に当該グループが表示される領域である。例えばAプロジェクトに属するファイルであることを指定した場合は、Aプロジェクトとしてグループ化されて表示される。また、同グループに属するファイルは、当該ユーザ端末100のユーザのものの他、他ユーザのものも含めて表示される。ただし、ファイルの登録時に、公開を拒否したものは表示されない。
【0016】
また、グループ毎に情報を階層化することも可能である。例えばAプロジェクトというグループには、X業務、Y業務、Z業務というグループと、ファイルB、C及びToDoであるDが属しているとすると、Aプロジェクトの表示部分をクリックすると、再表示されたA領域にはファイルB、Cが、再表示されたB領域にはX業務、Y業務、Z業務というグループが、再表示されたC領域にはToDoであるDが、各領域の時間軸に沿って表示される。
【0017】
C領域は、ユーザが図示しないToDo入力用画面から入力した、ToDo(やるべきこと)の内容、期限、重要度、グループといった情報が表示される領域である。C領域では、期限として指定された時間に基づき画面上の奥行き方向の位置が決められ表示される。
【0018】
またC領域において、例えば、期限が翌日に迫っているToDoをC領域の中で水平に振動させたりといった動きを表示することも可能である。
【0019】
図2に示すように、画面にはカレンダーが表示され、そのカレンダー上で例えば4月13日を指定すると、図3に示す画面が表示される。図3に示すように、4月13日に対応するファイルのみが表示される。なお、図2において表示されていたBプロジェクトは4月13日よりも前に終了しているため、図3には表示されていない。また、図3では、A領域において上から下方向に時間軸が設定されており、4月13日の中で早い時間に作成されたファイルはそれより遅い時間に作成されたファイルよりも上に表示される。この画面上でファイルをクリックすることにより、実際にファイルを開くことが可能である。
【0020】
図4は、ファイルを登録する方法を説明するための図である。ファイルを登録する場合、ファイルを登録する旨の指示を入力することにより現在の日の画面が表示される。そして、作成したファイル(例えばPPTファイル)を3次元空間領域にドラッグ&ドロップする。これにより、画面上にポップアップメニューが表示され、グループ名の入力、ToDoの指定日、公開要否等を入力できる。
【0021】
また、ファイルを、ユーザ端末100からメールで登録したり、携帯電話機からメールで登録したり、ユーザ端末100のスケジューラから登録することも可能である。なお、ファイルの種類は、スケジュールや文章、写真等どのようなものでもよい。
【0022】
(機能ブロック)
図5に、情報管理表示装置200及びユーザ端末100の機能ブロック図を示す。図5に示すように、情報管理表示装置200は、空間表示コマンド生成部210、コマンド送信部240、イベント受信部250、入出力制御部230、フィルタ部220、及び情報蓄積部260を有する。また、情報管理表示装置200は、外部装置300(例えば、外部情報サーバ、メールサーバ、スケジュールサーバ等)と通信可能であり、情報蓄積部260の代わりに外部装置300を使用したり、情報蓄積部260に蓄積する情報を外部装置300から取得したりすることができる。また、ユーザ端末100は3D空間ブラウザ110を有する。
【0023】
情報管理表示装置200の情報蓄積部260には、ユーザ情報を管理するユーザテーブル、アクセスグループ情報を管理するアクセスグループテーブル、ユーザがどのアクセスグループに属するかを管理するアクセスグループ・ユーザ対応管理テーブル、ファイルが属するグループ情報を管理するグループテーブル、蓄積されるファイル情報を管理するためのファイル管理テーブル、蓄積されるファイルとそのファイルが属するグループの対応を管理するファイル・グループ対応管理テーブル、ToDo情報を管理するToDo管理テーブルが備えられている。
【0024】
図6にユーザテーブルの例を示す。ユーザテーブルでは、ユーザ名、ログイン時のパスワード等の情報が、ユーザを一意に識別するためのユーザIDと対応付けて管理されている。
【0025】
図7にアクセスグループテーブルの例を示す。アクセスグループとは、ユーザがファイルの属するグループを登録する際、そのグループに属するファイルにアクセス可能なユーザを指定するためのものである。アクセスグループにより登録するグループへのアクセス制限を行うためには、ユーザはまず、アクセスグループを新規に作成し、そのアクセスグループに属するユーザを指定する必要がある。アクセスグループテーブルには、ユーザがアクセスグループを作成するたびに、アクセスグループ名等の情報が、アクセスグループを一意に識別するためのアクセスグループIDと対応付けて蓄積される。さらに、図8に示すアクセスグループ・ユーザ対応管理テーブルには、アクセスグループを作成したユーザにより、アクセスグループIDとアクセス可能なユーザのユーザIDとが対応付けられて登録される。
【0026】
グループとは、関連するファイル同士を対応付けるためにユーザが登録するものである。図9にグループテーブルの例を示す。グループテーブルには、グループ名、グループ管理者のユーザID、そのグループにアクセス可能なアクセスグループのIDといった情報が、グループを一意に識別するためのグループIDと対応付けて登録される。また、グループは既存のグループを親グループとして指定することにより、指定した親グループに属する子グループとして階層的に作成することができる。なお、グループには、開始日時や終了日時を指定することも可能であり、例えばある継続的な業務に関するファイルを関連付けるためのグループである場合、その業務の開始予定日時や終了予定日時を設定することができる。
【0027】
図10にファイル管理テーブルの例を示す。ファイル管理テーブルでは、そのファイルを登録したユーザのユーザID、情報管理表示装置200におけるファイル格納場所、ファイルの登録日時、更新日時、更新回数、ファイル種別といった情報が、ファイルを一意に識別するためのファイルIDと対応付けて管理されている。
【0028】
図11にファイル・グループ対応管理テーブルの例を示す。ファイル・グループ対応管理テーブルには、ファイルが属するグループのID、アクセスグループに対する公開の可否、重要度といった、ユーザがそのファイルを登録する際に指定した情報が、ファイルIDと対応付けて管理されている。
【0029】
また、図12に示すToDo管理テーブルには、ToDoを登録したユーザのユーザIDの他に、ToDoが属するグループのID、ToDoの内容、期限、重要度といったユーザが登録の際に指定した情報、及び登録日時や更新日時といった情報が、ToDo情報を一意に識別するためのIDと対応付けて管理されている。
【0030】
入出力制御部230は、空間に表示するための記録情報を情報蓄積部260から取得する機能と、ユーザ端末100から送信された情報を受け取り、その情報を情報蓄積部260に記録する機能を有している。
【0031】
また、入出力制御部230は、イベント制御部231、出力制御部232、及び入力制御部234を有し、イベント制御部231は、イベント受信部250で取得した、ユーザ端末100からの操作イベントを解析する。イベント解析の結果、情報蓄積部260から情報を取得する場合には、入力制御部234を制御し、情報を情報蓄積部260に追加/変更/削除する場合には出力制御部232を制御する。出力制御部232は、イベント制御部231からの制御に基づき、情報を情報蓄積部260に記録する処理を行う。入力制御部234は、イベント制御部231からの制御に基づき、情報を情報蓄積部260から取得する。
【0032】
フィルタ部220は、グループ制御部221と公開制御部222を有している。グループ制御部221は、入出力制御部230から取得した情報を表示領域毎にまとめ、A領域に表示する情報についてはユーザが軸設定画面で設定したファイル属性毎にまとめる処理を行う。B領域に表示する情報については、グループ毎、階層毎にまとめる処理を行う。公開制御部222は、入出力制御部230から取得した情報のうちグループに属するファイルの公開可否情報に基づき、公開可否を判断し、公開可の情報のみを空間表示コマンド生成部210に渡す処理を行う。
【0033】
空間表示コマンド生成部210は、フィルタ部220から取得した情報(登録日時、更新日時、期限、ファイル種別、重要度等を含む)から、画面表示用画像の空間配置情報及び動作情報を生成し、空間表示コマンドとしてコマンド送信部240に送信する機能を有している。
【0034】
空間表示コマンド生成部210は、空間配置制御部211、動き制御部212、時間制御部213、表示制御部214を有しており、時間制御部213は、ユーザ端末100で指定された表示の際の時間幅や、フィルタ部から取得した登録日時、更新日時、期限等の時間に関する情報を空間配置制御部211と動き制御部212に通知する。表示制御部214は、ファイル種別やグループ、ToDo、カレンダ等を表示するための画像に関する情報を、空間配置制御部211と動き制御部212に通知する。
【0035】
空間配置制御部211は、フィルタ部220から取得した情報のうち、A領域に表示する情報については、当該情報に対応する画面表示用画像を、ユーザが軸として指定したファイル属性(ファイル種別、登録日時、重要度等)の値に対応する各軸上の位置に配置するための処理を行う。B領域に表示するグループについては、グループに対応する画面表示用画像を、それに対応付けられた時間に対応する時間軸上の位置に配置する処理を、時間軸と垂直方向平面内でグループが互いに重ならないようにグループ毎に行う。C領域に表示するToDoについては、ToDoに対応する画面表示用画像を、対応付けられ期限に対応する時間軸上の位置に配置する処理を、時間軸と垂直方向平面内でToDoが互いに重ならないように行う。そして、このように仮想の3次元空間上の位置に配置された画面表示用画像を、奥行き方向にも軸を持つ画面上に表示するための空間表示コマンドを生成する。また、動き制御部212は、フィルタ部220から取得した情報毎に、現在時間と、当該情報に対応付けられた時間(ToDoの期限等)と、予め設定された時間(期限のどのくらい前になったらファイルを動かすか等)とを比較することにより、動かす対象となるオブジェクトを抽出し、その動きを示す空間表示コマンドを生成する。
【0036】
情報管理表示装置200は、CPU、メモリやハードディスク等の記憶装置、ネットワーク通信装置等を有する一般的なコンピュータ上で、上記の各機能部を実現するためのプログラムを実行させることにより実現できる。また、ユーザ端末100は、PC、携帯端末等のコンピュータに、3Dコンテンツ表示可能なブラウザを搭載することにより実現できる。
【0037】
(システムの動作)
次に、図13に示すシーケンスチャートを参照してシステムの動作について説明する。図13に示すシーケンスでは、ステップ1〜ステップ4が、図4に示したような情報の登録のための処理を示しており、ステップ5以降は、図2に示したような表示を行うための処理を示すものである。また、図13に示す処理の前提として、情報管理表示装置200の情報蓄積部260に備えられたユーザテーブルに、ユーザ識別情報を含むユーザ情報が予め登録されている必要がある。また、ユーザはユーザ端末100からユーザ識別情報(ID等)を情報管理表示装置200に送信し、ログインを行っているものとし、以下の処理はそのユーザ識別情報に基づき当該ユーザに対応して行われるものとする。また、ユーザが入力するID等の他、ユーザ端末100のアドレス等もユーザを識別するためのユーザ識別情報として使用できるものとする。
【0038】
まず、ユーザが、図4に示した操作を行ってファイルをドラッグ&ドロップし、情報管理表示装置200にファイルを登録しようとしているものとする。この際、そのファイルが属するグループを予め登録されているグループから選択し、公開可否、重要度等を指定したものとする(ステップ1)。ここで、ユーザがファイルを登録するにあたり、予め登録されている適当なグループが存在せず、新規にグループを作成する場合は、新しいグループのグループ名、管理者、そのグループにアクセス可能なアクセスグループを、図示しないグループ作成用画面から入力し、情報蓄積部260のグループテーブルに登録する。なお、グループは階層的に作成することができ、既に存在するグループを親グループとして指定することにより、そのグループの子グループを作成することもできる。親グループが指定されたグループは、グループテーブルの親グループIDというフィールドに、親グループのIDが登録される。また、アクセスグループを新規に作成する必要がある場合は、図示しないアクセスグループ作成用画面から、アクセスグループ名とそのアクセスグループに含めるユーザ名を、アクセスグループの作成者が入力し、情報蓄積部260のアクセスグループテーブルと、アクセスグループ・ユーザ対応管理テーブルに登録する。ユーザ端末100は、ファイル及びユーザ識別情報、ユーザが指定したグループ、公開可否、重要度に関する情報を、ファイル登録要求とともに情報管理表示装置200に送信する(ステップ2)。情報管理表示装置200では、イベント受信部250がそれらの情報を受信し、イベント受信部250はそれらの情報を入出力制御部230に渡す(ステップ3)。
【0039】
入出力制御部230は、ファイル登録要求に基づきファイルを登録すると判断し、ステップ3でイベント受信部250から渡された情報を、情報蓄積部260のファイル管理テーブル、及びファイル・グループ対応管理テーブルにファイルIDと対応付けて蓄積する(ステップ4)。ファイル管理テーブルの登録日時フィールドには、そのファイルが登録された日時が記録される。更新日時フィールドには、そのファイルが更新された直近の日時が記録され、更新回数フィールドにはそのファイルの更新回数が記録される。
【0040】
なおToDoを登録する際は、ユーザは図示しないToDo入力用画面から、ToDoの内容、グループ、期限、重要度といった情報を入力し、これらの情報をユーザ識別情報とともに情報表示管理装置200に送信する。情報表示管理装置200は、受信した情報を情報蓄積部260のToDo管理テーブルに、ToDoを一意に識別するためのIDと対応付けて蓄積する。
【0041】
次に、ユーザ端末100からの指示に基づき図2に示した画面を表示する場面において、指示を受けた入出力制御部230は、当該ユーザのユーザ識別情報に対応するファイルの、ファイルID、ファイル格納場所、登録日時、更新日時、更新回数、ファイル種別といった情報を情報蓄積部260のファイル管理テーブルから取得する。また、取得したファイルIDがファイル・グループ対応管理テーブルに存在する場合は、そのファイルに対して設定されているグループIDや公開可否、重要度に関する情報を取得する。取得したグループIDに対して、グループテーブルにおいて親グループが設定されている場合は、親グループID情報も取得する。これにより、当該ユーザが作成し登録したファイルに関する情報を取得することができる。
【0042】
さらに、当該ユーザが属するアクセスグループのIDをアクセスグループ・ユーザ対応管理テーブルから取得し、取得したアクセスグループIDに対応するアクセスグループからのアクセスが認められているグループIDをグループテーブルから取得する。そして、そのグループIDに対応するグループに属するファイルのファイルIDをファイル・グループ対応管理テーブルから取得し、取得したファイルIDごとに対応するユーザIDをファイル管理テーブルから取得する。取得したユーザIDが当該ユーザのIDではないファイルについて、ファイル格納場所、登録日時、更新日時、更新回数、ファイル種別といった情報を取得し、ファイル・グループ対応管理テーブルから、そのファイルに対して設定されているグループIDや公開可否、重要度に関する情報を取得する。これにより、当該ユーザが属するグループに対して、そのグループに属する当該ユーザ以外のユーザが作成し登録したファイルに関する情報を取得することができる。
【0043】
また、ユーザ識別情報に対応するToDo情報がToDo管理テーブルに登録されている場合は、そのToDo情報に対応するグループID、内容、期限、重要度、登録日時、更新日時といった情報をToDo管理テーブルから取得する(ステップ5)。そして、入出力制御部230は、取得したそれらの情報をフィルタ部220に渡す(ステップ6)。
【0044】
フィルタ部220は、取得した情報をグループに分ける。A領域に表示する情報(グループが指定されていない情報)であれば、例えばファイル種別や重要度毎にファイル情報をまとめ、B領域に表示する情報であれば、グループ毎にファイル情報をまとめ、C領域に表示する情報であれば、ToDo情報をまとめる。更に、グループ内で階層化されている場合には、親グループ情報により階層毎にまとめる(ステップ7)。
【0045】
そして、B領域にグループとして表示する情報(グループが指定されているファイル)に関しては、ステップ6で入出力制御部230から渡された公開可否情報に基づき、公開不可のファイルについてはフィルタ部220から削除する(ステップ8)。フィルタ部220は、このようにして分類された情報を空間表示コマンド生成部210に渡す(ステップ9)。
【0046】
空間表示コマンド生成部210は、A領域に表示する情報については、当該情報に対応する画面表示用画像を、ユーザが軸として指定したファイル属性(ファイル種別、登録日時、重要度等)の値に対応する各軸上の位置に配置するための処理を行う。B領域に表示するグループについては、グループに対応する画面表示用画像を、それに対応付けられた時間に対応する時間軸上の位置に配置する処理を、時間軸と垂直方向平面内でグループが互いに重ならないようにグループ毎に行う。C領域に表示するToDoについては、ToDoに対応する画面表示用画像を、対応付けられ期限に対応する時間軸上の位置に配置する処理を、時間軸と垂直方向平面内でToDoが互いに重ならないように行い、図2に示したような空間上の配置を行うための描画コマンドを生成する(ステップ10)。配置にあたっては、表示のために設定された時間幅を用い、時間幅内のファイルのみを配置する。
【0047】
また、ToDoに関しては、各ToDo情報の期限情報を参照し、例えば期限が翌日に迫っているToDoを記録したファイルに動きを与えるためのコマンドを生成する(ステップ11)。
【0048】
空間表示コマンド生成部210は、生成したコマンドをコマンド送信部240に渡し(ステップ12)、コマンド送信部240がそのコマンドを描画命令としてユーザ端末100に送信する(ステップ13)。これにより、図2に示したような画面がユーザ端末100に表示される。
【0049】
その後、ユーザがカレンダー上で特定の日を指定した場合には、その指定情報が情報管理表示装置200に送られ、空間表示コマンド生成部210は、ステップ9で取得したファイル情報のうち、指定された日に該当するファイル情報のみを抽出し、そのファイル情報について、図3に示すような平面上での配置のための描画コマンドを作成し、コマンド送信部240を介してユーザ端末100に送信する。ユーザ端末100には図3に示した画面が表示される。
【0050】
また、図2に示したB領域のAグループに、例えばグループX、Y、Zと、ファイルB、C、及びToDoであるDが属している場合、それらの情報を表示する際には、Aグループに属するファイル、Aグループを親として持つグループ、Aグループに属するToDoに関する情報を表示する指示が情報管理表示装置200に送られ、空間表示コマンド生成部210は、指示に基づきAグループに属するファイルB、C、Aグループを親として持つグループX、Y、Z、Aグループに属するToDoであるDの情報を表示すると判断し、当該情報について描画コマンドを生成し、送信する。
【0051】
上記の例では、ユーザ端末100からファイルを登録したが、ユーザ端末100からの指示により、外部装置300(メールサーバ、スケジューラサーバ、データベース等)のファイルを情報管理表示装置200に登録することもできる。また、情報管理表示装置200の情報蓄積部260に代えて外部装置300を用いてもよい。また、ユーザ端末100と情報管理表示装置200がネットワークで接続された構成をとることに代え、ユーザ端末100に情報管理表示装置200の機能を備えることにより、ユーザ端末100のみで情報管理及び表示機能を実現することもできる。
【0052】
(本システムの効果について)
本システムにより、共通する業務や、日記の内容、作成したファイルの種類といった観点から関連付けて管理されている情報を、3次元空間上に、空間の奥行きを時間軸に見立て、時間軸に沿って関連付けられたグループごとにオブジェクトとして配置することが可能となる。
【0053】
従来からあるスケジューラやリマインダは、各時点毎の情報の記録、再生しかできないが、本システムによれば、情報の時間的継続性や、ある情報に関連する情報をビジュアルに表現できるため、ある事柄がいつから続いているものなのかを、瞬時に判断することが可能になるとともに、同時期に起こった出来事や作成した物を、周囲の情報から素早く蘇らせる効果が期待できる。すなわち、人間の記憶をよりリアルに蘇らせる効果が期待でき、次世代の情報管理表示システムとして期待できる。
【0054】
本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステム構成図である。
【図2】ユーザ端末に表示される画面例(1)である。
【図3】ユーザ端末に表示される画面例(2)である。
【図4】ユーザ端末に表示される画面例(3)である。
【図5】情報管理表示装置及びユーザ端末の機能ブロック図である。
【図6】ユーザテーブルの例を示す図である。
【図7】アクセスグループテーブルの例を示す図である。
【図8】アクセスグループ・ユーザ対応管理テーブルの例を示す図である。
【図9】グループテーブルの例を示す図である。
【図10】ファイル管理テーブルの例を示す図である。
【図11】ファイル・グループ対応管理テーブルの例を示す図である。
【図12】ToDo管理テーブルの例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態におけるシステムの動作を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
【0056】
100 ユーザ端末
110 3D空間ブラウザ
200 情報管理表示装置
210 空間表示コマンド生成部
220 フィルタ部
230 入出力制御部
240 コマンド送信部
250 イベント受信部
260 情報蓄積部
300 外部装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
奥行き方向に時間軸をとった3次元空間の表示画面上に、当該3次元空間内に配置した情報を表示するための3次元空間情報処理装置であって、
前記3次元空間に配置する情報を時間に対応付けて蓄積した情報蓄積装置にアクセスする手段と、
前記情報蓄積装置から前記情報とそれに対応する時間とを取得する手段と、
前記情報を所定の規則に従ってグループ分けするグループ化手段と、
前記情報を、当該情報に対応付けられた時間に対応する前記時間軸上の位置に配置する処理をグループ毎に行う配置手段と、
前記配置手段により配置された情報を、奥行き方向に前記時間軸をとった3次元空間の表示画面上に表示するための描画命令を生成し、出力する描画命令生成出力手段と
を有することを特徴とする3次元空間情報処理装置。
【請求項2】
ある特定の時間が指定された場合に、前記3次元空間情報処理装置は、当該指定された時間に対応する情報のみを平面上に表示する描画命令を生成し、出力する請求項1に記載の3次元空間情報処理装置。
【請求項3】
前記グループ化手段は、各グループ内の情報を更にグループ分けし、前記3次元空間情報処理装置は、前記グループ化手段により更にグループ分けされたグループのそれぞれについて前記描画命令を生成し、出力する請求項1に記載の3次元空間情報処理装置。
【請求項4】
奥行き方向に時間軸をとった3次元空間の表示画面上に、当該3次元空間内に配置した情報を表示するための3次元空間情報処理装置が実行する3次元空間情報処理方法であって、
前記3次元空間に配置する情報を時間に対応付けて蓄積した情報蓄積装置から前記情報とそれに対応する時間とを取得するステップと、
前記情報を所定の規則に従ってグループ分けするグループ化ステップと、
前記情報を、当該情報に対応付けられた時間に対応する前記時間軸上の位置に配置する処理をグループ毎に行う配置ステップと、
前記配置ステップにより配置された情報を、奥行き方向に前記時間軸をとった3次元空間の表示画面上に表示するための描画命令を生成し、出力する描画命令生成出力ステップと
を有することを特徴とする3次元空間情報処理方法。
【請求項1】
奥行き方向に時間軸をとった3次元空間の表示画面上に、当該3次元空間内に配置した情報を表示するための3次元空間情報処理装置であって、
前記3次元空間に配置する情報を時間に対応付けて蓄積した情報蓄積装置にアクセスする手段と、
前記情報蓄積装置から前記情報とそれに対応する時間とを取得する手段と、
前記情報を所定の規則に従ってグループ分けするグループ化手段と、
前記情報を、当該情報に対応付けられた時間に対応する前記時間軸上の位置に配置する処理をグループ毎に行う配置手段と、
前記配置手段により配置された情報を、奥行き方向に前記時間軸をとった3次元空間の表示画面上に表示するための描画命令を生成し、出力する描画命令生成出力手段と
を有することを特徴とする3次元空間情報処理装置。
【請求項2】
ある特定の時間が指定された場合に、前記3次元空間情報処理装置は、当該指定された時間に対応する情報のみを平面上に表示する描画命令を生成し、出力する請求項1に記載の3次元空間情報処理装置。
【請求項3】
前記グループ化手段は、各グループ内の情報を更にグループ分けし、前記3次元空間情報処理装置は、前記グループ化手段により更にグループ分けされたグループのそれぞれについて前記描画命令を生成し、出力する請求項1に記載の3次元空間情報処理装置。
【請求項4】
奥行き方向に時間軸をとった3次元空間の表示画面上に、当該3次元空間内に配置した情報を表示するための3次元空間情報処理装置が実行する3次元空間情報処理方法であって、
前記3次元空間に配置する情報を時間に対応付けて蓄積した情報蓄積装置から前記情報とそれに対応する時間とを取得するステップと、
前記情報を所定の規則に従ってグループ分けするグループ化ステップと、
前記情報を、当該情報に対応付けられた時間に対応する前記時間軸上の位置に配置する処理をグループ毎に行う配置ステップと、
前記配置ステップにより配置された情報を、奥行き方向に前記時間軸をとった3次元空間の表示画面上に表示するための描画命令を生成し、出力する描画命令生成出力ステップと
を有することを特徴とする3次元空間情報処理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2007−299206(P2007−299206A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−126690(P2006−126690)
【出願日】平成18年4月28日(2006.4.28)
【出願人】(000102717)エヌ・ティ・ティ・ソフトウェア株式会社 (43)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月28日(2006.4.28)
【出願人】(000102717)エヌ・ティ・ティ・ソフトウェア株式会社 (43)
【Fターム(参考)】
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