説明

CBNエンドミル

【課題】CBNエンドミルにおいて所定の切れ味を確保しつつ刃先強度を高くし、切込み寸法や送り速度等の加工条件を上げることができるようにする。
【解決手段】外周刃18が、シャンク12s側から見た切削回転方向に対して反対方向へねじれるように、ねじれ角λ(=−3°〜−18°)で軸心Oに対して傾斜しているため、その外周刃18の軸方向先端のコーナー部24における軸方向のすくい角が負(ねじれ角λと同じ)となり、刃先角が大きくなって刃先強度が向上し、刃欠けが抑制される。そして、このように刃欠けが抑制されると、ラップやホーニング等によるチャンファー処理で刃先を丸くする必要がないため、切削性能が安定するとともに、所定の切れ味を確保することが可能で、刃先強度が向上することと相まって、切込み寸法や送り速度等の加工条件を上げて加工能率を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外周刃および底刃が超高圧CBN焼結体にて構成されているCBNエンドミルに係り、特に、切込み寸法や送り速度を大きくして加工能率を向上させることができるCBNエンドミルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
外周刃および底刃が超高圧CBN(立方晶窒化硼素)焼結体にて構成されているCBNエンドミルが提案されている。特許文献1には、直方体形状の超高圧CBN焼結体を、超硬合金にて構成されている工具本体にロウ付等により一体的に固設した後、円筒研削加工を施すことによって外周刃を形成する技術が記載されている。また、特許文献2には、軸方向の先端部に円柱形状の超高圧CBN焼結体をロウ付等により一体的に固設した後、その超高圧CBN焼結体に研削加工で溝を形成するなどして外周刃や底刃(ボール刃)を形成する技術が記載されている。
【特許文献1】特開2002−178211号公報
【特許文献2】特開2002−144132号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、このような従来のCBNエンドミルの外周刃は、シャンク側から見た切削回転方向と同じ方向へねじれたねじれ刃、或いは軸心と平行な直刃であるため、その外周刃の軸方向先端部分、すなわち底刃に接続されるコーナー部では、軸方向のすくい角が0°か正になるため、必ずしも十分な刃先強度が得られず、チッピング等の刃欠けが生じ易くて切込み寸法や送り速度等の加工条件が制約されるという問題があった。これに対し、ラップやホーニング等によるチャンファー処理で刃先を丸くすることが行われているが、切削性能にばらつきが生じ易いとともに、切れ味が悪くなるため依然として加工条件を上げることは難しかった。
【0004】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、CBNエンドミルにおいて所定の切れ味を確保しつつ刃先強度を高くして切込み寸法や送り速度等の加工条件を上げることができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成するために、第1発明は、外周刃および底刃が超高圧CBN焼結体にて構成されているCBNエンドミルにおいて、前記外周刃は、シャンク側から見た切削回転方向に対して反対方向へねじれるように軸心Oに対して傾斜していることを特徴とする。
【0006】
第2発明は、少なくとも軸方向の先端部が超高圧CBN焼結体にて構成されており、その先端部の外周面に溝が設けられることによりその溝に沿って外周刃が形成されているとともに、その外周刃に連続して底刃が設けられているCBNエンドミルにおいて、前記溝が、シャンク側から見た切削回転方向に対して反対方向へねじれるように軸心Oに対して傾斜させられることにより、前記外周刃が、シャンク側から見た切削回転方向に対して反対方向へねじれるように軸心Oに対して傾斜させられていることを特徴とする。
【0007】
第3発明は、第2発明のCBNエンドミルにおいて、前記溝は、軸心Oまわりにねじれたねじれ溝、またはその軸心Oに対して傾斜した直線溝であることを特徴とする。
【0008】
第4発明は、第1発明〜第3発明の何れかのCBNエンドミルにおいて、前記外周刃の軸心Oに対する傾斜角度λは、前記切削回転方向側への傾斜を正として−3°〜−18°の範囲内であることを特徴とする。
【0009】
第5発明は、第1発明〜第4発明の何れかのCBNエンドミルにおいて、前記外周刃のすくい角γ1 は−5°〜−35°の範囲内であることを特徴とする。
【0010】
第6発明は、第1発明〜第5発明の何れかのCBNエンドミルにおいて、直線状の底刃を有する場合に、その底刃と前記外周刃とが接続されるコーナー部は、軸心Oまわりの回転軌跡形状におけるその軸心Oを含む断面において円弧形状を成すように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
このようなCBNエンドミルにおいては、外周刃が、シャンク側から見た切削回転方向に対して反対方向へねじれるように軸心Oに対して傾斜しているため、その外周刃の軸方向先端のコーナー部における軸方向のすくい角が負となり、刃先角が大きくなって刃先強度が向上し、刃欠けが抑制される。そして、このように刃欠けが抑制されると、ラップやホーニング等によるチャンファー処理で刃先を丸くする必要がないため、切削性能が安定するとともに、所定の切れ味を確保することが可能で、刃先強度が向上することと相まって、切込み寸法や送り速度等の加工条件を上げて加工能率を向上させることができる。
【0012】
第2発明は、超高圧CBN焼結体に溝を設けて外周刃や底刃を形成する場合で、実質的に第1発明の一実施態様に相当するものであり、第1発明と同様の作用効果が得られる。
【0013】
第3発明は、超高圧CBN焼結体に軸心Oまわりにねじれたねじれ溝、またはその軸心Oに対して傾斜した直線溝を設ける場合で、直線溝の場合は、超高圧CBN焼結体を軸心Oまわりに回転させることなく溝を研削加工できるため、簡単な設備で容易且つ迅速に溝加工を行うことができる。
【0014】
第4発明では、外周刃の軸心Oに対する傾斜角度λが−3°〜−18°の範囲内であるため、所定の切れ味を確保しつつ刃先強度が向上させられ、加工条件を上げて加工能率を向上させることができる。
【0015】
第5発明では、外周刃のすくい角γ1 が−5°〜−35°の範囲内であるため、軸方向先端のコーナー部だけでなく、外周刃全域で所定の切れ味を確保しつつ十分な刃先強度が得られるようになり、加工能率の向上に対応できる。
【0016】
第6発明は直線状の底刃を有する場合で、その底刃と外周刃とが接続されるコーナー部が、軸心Oまわりの回転軌跡形状におけるその軸心Oを含む断面において円弧形状を成すように構成されているため、コーナー部の刃欠けが一層効果的に抑制される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明は、コーナー部が角形のスクエアエンドミルに好適に適用されるが、丸コーナーを持つラジアスエンドミルやボールエンドミルなどにも適用され得る。ボールエンドミルにおいても、外周刃とボール刃(底刃)とが接続されるコーナー部の刃欠けが効果的に抑制され、切込み寸法や送り速度等の加工条件を上げて加工能率を向上させることができるのである。
【0018】
CBNエンドミルは、特許文献1に記載のように直方体形状等の超高圧CBN焼結体を、超硬合金等にて構成されている工具本体にロウ付等により一体的に固設した後、円筒研削加工などを施して外周刃や底刃を形成するものでも良いし、特許文献2に記載のように軸方向の先端部に円柱形状の超高圧CBN焼結体をロウ付等により一体的に固設した後、その超高圧CBN焼結体に研削加工で溝を形成するなどして外周刃や底刃を形成するものでも良く、種々の態様が可能である。外周刃や底刃の刃数は、2枚刃〜4枚刃が適当であるが、1枚刃や5枚刃以上であっても良く、径寸法等に応じて適宜設定される。
【0019】
外周刃は、シャンク側から見た切削回転方向に対して反対方向へねじれるように軸心Oに対して傾斜しており、具体的には、切削回転方向が右回転の場合には左ねじれで、切削回転方向が左回転の場合には右ねじれになる。
【0020】
第3発明は、例えば特許文献2に記載のように軸方向の先端部に円柱形状の超高圧CBN焼結体をロウ付等により一体的に固設した後、その超高圧CBN焼結体に研削加工などで溝を形成して外周刃や底刃を設ける場合で、ねじれ溝を形成する際には、研削砥石を超高圧CBN焼結体に相対的に接近させて所定の深さまで切り込んだ後、ねじれ角に応じて超高圧CBN焼結体を軸心Oまわりに回転させつつ軸方向へ相対移動させて研削加工を行えば良い。直線溝を形成する際には、超高圧CBN焼結体を軸心Oまわりに回転させることなく、研削砥石を接近させるだけ、或いは接近させて所定の傾斜方向へ直線移動させるだけで良い。
【0021】
特許文献1のように、直方体形状等の超高圧CBN焼結体を工具本体にロウ付等により一体的に固設した後、円筒研削加工などを施して外周刃や底刃を形成する場合でも、上記のねじれ溝や直線溝に沿って形成される外周刃と同様の外周刃を設けることが可能である。
【0022】
外周刃の軸心Oに対する傾斜角度λは、切削回転方向側への傾斜を正として−3°より大きいと、十分な刃先強度が得られなくなる一方、−18°より小さいと切れ味が悪くなるため、第4発明のように−3°〜−18°の範囲内が適当である。この傾斜角度λは、外周刃がねじれ刃の場合にはねじれ角に相当する。なお、直線溝に沿って設けられた外周刃の場合、傾斜角度λは厳密には逐次変化しているが、外周刃の全長に亘って上記角度範囲内となるようにすることが望ましい。
【0023】
外周刃のすくい角γ1 についても、−5°より大きいと十分な刃先強度が得られなくなる一方、−35°より小さいと切れ味が悪くなるため、第5発明のように−5°〜−35°の範囲内が適当である。
【0024】
第6発明では、直線状の底刃と外周刃とが接続されるコーナー部が、回転軌跡形状において円弧形状を成すように構成されているが、その円弧形状の半径は刃欠けを防止する上で0.1mm以上とすることが望ましく、径寸法によっても異なるが例えば0.1mm〜0.5mm程度の範囲内、或いは工具径Dに対して0.05D〜0.25Dの範囲内が適当である。他の発明の実施に際しては、必ずしも円弧形状となるようにする必要はなく、直角等の角形のコーナー部とすることも可能である。
【実施例】
【0025】
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である2枚刃のCBNスクエアエンドミル10を説明する図で、(a) は軸心Oと直角方向から見た正面図、(b) は先端部分の拡大図、(c) は(b) の右側すなわち先端側から見た底面図、(d) は(c) の下側から見た図で(b) に対して軸心Oまわりの位相が90°異なる正面図である。このCBNスクエアエンドミル10は、超硬合金製の工具本体12の軸方向の先端に超高圧CBN焼結体から成る刃部14をロウ付により同心に一体的に固設したもので、工具本体12は円柱形状のシャンク12sを一体に備えており、そのシャンク12s側(図1(a) の左側)から見て軸心Oの右まわりに回転駆動されることにより切削加工を行うものである。
【0026】
刃部14の径寸法すなわち工具径Dは2mmで、軸方向寸法は約1.5mmである。この刃部14には、円柱形状の超高圧CBN焼結体の外周面に一対のねじれ溝16を研削加工することにより、そのねじれ溝16に沿って一対の外周刃18が設けられているとともに、ねじれ溝16の軸方向先端部分にギャッシュ20を研削加工することにより、外周刃18に連続して直線状の底刃22が設けられている。ねじれ溝16は、シャンク12s側から見た切削回転方向と反対方向すなわち左ねじれで設けられており、そのねじれ角λは、回転切削方向側への傾斜を正として−3°〜−18°の範囲内、より好ましくは−5°〜−15°の範囲内で設定されている。
【0027】
このようなねじれ溝16は、研削砥石を回転駆動しつつ刃部14に相対的に接近させて所定の深さまで切り込んだ後、ねじれ角λに応じて刃部14を工具本体12と一体的に軸心Oまわりに回転させつつ軸方向へ相対移動させて研削加工を行えば良い。また、ねじれ溝16によって構成されている外周刃18のすくい面のすくい角は、−5°〜−35°の範囲内、より好ましくは−10°〜−30°の範囲内で設定されており、その外周刃18の二番面の逃げ角α1 は約20°である。なお、上記ねじれ角λは、外周刃18が軸心Oに対して傾斜している傾斜角度に相当する。
【0028】
前記底刃22の二番面の逃げ角α2 は約20°で、前記ギャッシュ20によって構成されている底刃22のすくい面のすくい角γ2 は約−20°である。また、この底刃22と外周刃18とが接続されるコーナー部24は、軸心Oまわりの回転軌跡形状におけるその軸心Oを含む断面において円弧形状を成すように構成されており、本実施例ではその円弧形状の半径Rが約0.2mm(=0.1D)とされている。底刃22は、コーナー部24から軸心O側へ向かうに従って凹むように傾斜させられており、その中凹角φは約2°である。
【0029】
このような本実施例のCBNスクエアエンドミル10においては、外周刃18が、シャンク12s側から見た切削回転方向に対して反対方向へねじれるように、ねじれ角λ(=−3°〜−18°)で軸心Oに対して傾斜しているため、その外周刃18の軸方向先端のコーナー部24における軸方向のすくい角が負(ねじれ角λと同じ)となり、刃先角が大きくなって刃先強度が向上し、刃欠けが抑制される。そして、このように刃欠けが抑制されると、ラップやホーニング等によるチャンファー処理で刃先を丸くする必要がないため、切削性能が安定するとともに、所定の切れ味を確保することが可能で、刃先強度が向上することと相まって、切込み寸法や送り速度等の加工条件を上げて加工能率を向上させることができる。
【0030】
特に、本実施例では、直線状の底刃22と外周刃18とが接続されるコーナー部24が、軸心Oまわりの回転軌跡形状における軸心Oを含む断面において円弧形状を成すように構成されているため、コーナー部24の刃欠けが一層効果的に抑制される。
【0031】
また、本実施例では外周刃18の軸心Oに対する傾斜角度、すなわちねじれ角λが−3°〜−18°の範囲内であるため、所定の切れ味を確保しつつ刃先強度が向上させられ、加工条件を上げて加工能率を向上させることができる。
【0032】
また、本実施例では外周刃18のすくい角γ1 が−5°〜−35°の範囲内であるため、軸方向先端のコーナー部24だけでなく、外周刃18の全域で所定の切れ味を確保しつつ十分な刃先強度が得られるようになり、加工能率の向上に対応できる。
【0033】
因みに、ねじれ角λおよび外周刃18のすくい角γ1 が異なる10種類(No1〜No10)の試験品を用意し、図2の(a) に示す試験条件で側面切削加工を行い、外周刃18および底刃22のチッピングの有無に基づいて加工の可否を調べたところ、図2の(b) に示す結果が得られた。なお、ねじれ角λが負の試験品No4〜No10は本発明品で、ねじれ角λが0°以上の試験品No1〜No3は比較品である。
【0034】
図2の(b) の結果から明らかなように、本発明品の試験品No4〜No10では、送りが0.01mm/刃、切込みar が0.01D(0.02mm)であれば、外周刃18および底刃22にチッピングが生じることなく切削加工を行うことができた。特に、前記実施例のようにねじれ角λが−3°〜−18°の範囲内で且つすくい角γ1 が−5°〜−35°の範囲内である試験品No4〜No9の場合は、送りを0.03mm/刃、切込みar を0.05D(0.1mm)と高くしても、外周刃18および底刃22にチッピングが生じることなく切削加工を行うことができる。
【0035】
これに対し、比較品である試験品No2は、ねじれ角λが+15°であるが、すくい角γ1 が−30°で刃先角が大きいため、送りが0.01mm/刃、切込みar が0.01D(0.02mm)の加工条件であれば、チッピングが生じることなく切削加工を行うことができた。しかしながら、加工条件がそれよりも高くなると、他の比較品(試験品No1、No3)と同様にチッピングが生じて加工不可になる。
【0036】
なお、前記実施例では、超高圧CBN焼結体から成る刃部14に軸心Oまわりにねじれたねじれ溝16が研削加工によって設けられ、そのねじれ溝16に沿って外周刃18が形成されていたが、刃部14の軸方向長さは約1.5mmと短いとともに、ねじれ角λは−5°〜−18°の範囲内で軸心Oに対する傾斜が小さいため、軸心Oに対して傾斜した直線溝を設けるようにしても良い。その場合は、刃部14を軸心Oまわりに回転させることなく、研削砥石を回転駆動しつつその刃部14に対して所定の切込み深さまで相対的に接近させるだけ、或いは接近させて所定の傾斜方向へ直線移動させるだけで溝を研削加工できるため、簡単な設備で容易且つ迅速に溝加工を行うことができる。
【0037】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施例であるCBNスクエアエンドミルを示す図で、(a) は正面図、(b) は先端部分の拡大図、(c) は先端側から見た底面図、(d) は(c) の下側から見た図で(b) に対して軸心Oまわりの位相が90°異なる正面図である。
【図2】図1のねじれ角λおよびすくい角γ1 が異なる10種類(No1〜No10)の試験品を用いて側面切削加工を行い、外周刃および底刃のチッピングの有無に基づいて加工の可否を調べた結果を説明する図で、(a) は試験条件、(b) は加工可否の判定結果を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
10:CBNスクエアエンドミル(CBNエンドミル) 14:刃部(超高圧CBN焼結体) 16:ねじれ溝(溝) 18:外周刃 22:底刃 24:コーナー部 O:軸心 γ1 :外周刃のすくい角 λ:ねじれ角(傾斜角度)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周刃および底刃が超高圧CBN焼結体にて構成されているCBNエンドミルにおいて、
前記外周刃は、シャンク側から見た切削回転方向に対して反対方向へねじれるように軸心Oに対して傾斜している
ことを特徴とするCBNエンドミル。
【請求項2】
少なくとも軸方向の先端部が超高圧CBN焼結体にて構成されており、該先端部の外周面に溝が設けられることにより該溝に沿って外周刃が形成されているとともに、該外周刃に連続して底刃が設けられているCBNエンドミルにおいて、
前記溝が、シャンク側から見た切削回転方向に対して反対方向へねじれるように軸心Oに対して傾斜させられることにより、前記外周刃が、シャンク側から見た切削回転方向に対して反対方向へねじれるように軸心Oに対して傾斜させられている
ことを特徴とするCBNエンドミル。
【請求項3】
前記溝は、軸心Oまわりにねじれたねじれ溝、または該軸心Oに対して傾斜した直線溝である
ことを特徴とする請求項2に記載のCBNエンドミル。
【請求項4】
前記外周刃の軸心Oに対する傾斜角度λは、前記切削回転方向側への傾斜を正として−3°〜−18°の範囲内である
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のCBNエンドミル。
【請求項5】
前記外周刃のすくい角γ1 は−5°〜−35°の範囲内である
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のCBNエンドミル。
【請求項6】
直線状の底刃を有する場合に、該底刃と前記外周刃とが接続されるコーナー部は、軸心Oまわりの回転軌跡形状における該軸心Oを含む断面において円弧形状を成すように構成されている
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のCBNエンドミル。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−110411(P2008−110411A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−293364(P2006−293364)
【出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【出願人】(000103367)オーエスジー株式会社 (180)
【Fターム(参考)】