説明

IL−17AおよびIL−17Fアンタゴニストならびにその使用方法

本発明は、IL-17AおよびIL-17Fのアンタゴニストに関する。本発明のアンタゴニストは、IL-17RC単独またはIL-17RCおよびIL-17RAの双方(「IL-17RC/IL-17RA」)に基づく。このようなアンタゴニストは、IL-17F、IL-17A、またはIL-17AおよびIL-17Fの双方の活性を遮断する、阻害する、減少させる、拮抗する、または中和するのに役立つ。IL-17AおよびIL-17Fは、炎症過程およびヒト疾患に関与するサイトカインである。IL-17RAはIL-17Aの受容体であり、IL-17RCはIL-17AおよびIL-17F双方の共通受容体である。本発明は、可溶性IL-17AおよびIL-17Fアンタゴニストならびにその使用方法を含む。



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IL-17RA(配列番号:21)由来の少なくとも1つのエキソンおよびIL-17RC由来の少なくとも1つのエキソンを含む単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項2】
IL-17RCのポリペプチド配列が、配列番号:2、配列番号:166、配列番号:4、および配列番号:24からなる群より選択される、請求項1記載の単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項3】
可溶性受容体がIL-17Fに結合する、請求項1記載の単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項4】
さらにIL-17Aに結合する、請求項3記載の単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項5】
IL-17FおよびIL-17Aの双方に特異的に結合する、請求項1記載の単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項6】
配列番号:175および配列番号:180からなる群より選択されるポリペプチドをさらに含む、請求項1記載の単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項7】
ペグ化をさらに含む、請求項1記載の単離されたポリペプチド。
【請求項8】
IL-17RCのエキソン8〜16(配列番号:2のアミノ酸残基193〜447)を含む単離された可溶性ポリペプチドであって、IL-17AおよびIL-17Fに特異的に結合する可溶性ポリペプチド。
【請求項9】
少なくともIL-17RAのエキソン1をさらに含む、請求項8記載の単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項10】
IL-17RAのエキソン1〜6を含む、請求項8記載の単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項11】
図1に示すポリペプチドを含む、請求項8記載の単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項12】
配列番号:175および配列番号:180からなる群より選択されるポリペプチドをさらに含む、請求項8記載の単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項13】
ペグ化をさらに含む、請求項8記載の単離されたポリペプチド。
【請求項14】
配列番号:158のアミノ酸残基1〜458を含む単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項15】
配列番号:158を含む、請求項14記載の単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項16】
配列番号:158のアミノ酸残基1〜458からなる、請求項14記載の単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項17】
配列番号:158からなる、請求項15記載の単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項18】
ペグ化をさらに含む、請求項14記載の単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項19】
ペグ化をさらに含む、請求項15記載の単離された可溶性ポリペプチド。
【請求項20】
配列番号:2のアミノ酸残基193〜276、配列番号:166のアミノ酸残基208〜291、配列番号:2のアミノ酸残基277〜370、配列番号:166のアミノ酸残基292〜385、配列番号:2のアミノ酸残基371〜447、および配列番号:166のアミノ酸残基386〜462からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド。
【請求項21】
配列番号:160、配列番号:162、および配列番号:164からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項20記載の単離されたポリペプチド。
【請求項22】
配列番号:68、配列番号:70、配列番号:72、配列番号:74、配列番号:78、配列番号:82、配列番号:86、配列番号:90、配列番号:94、配列番号:98、配列番号:102、配列番号:106、配列番号:110、配列番号:114、配列番号:118、配列番号:122、配列番号:140、および配列番号:152からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド。
【請求項23】
ペグ化をさらに含む、請求項22記載の単離されたポリペプチド。
【請求項24】
以下の段階を含む、ポリペプチドに対する抗体を作製する方法:配列番号:160、配列番号:162、および配列番号:164からなる群より選択されるポリペプチドを動物に接種する段階であって、ポリペプチドが動物において抗体を産生するように免疫応答を誘発する段階;ならびにIL-17RCポリペプチドに特異的に結合し、IL-17Aおよび/またはIL-17Fの活性を減少させる抗体を動物から単離する段階。
【請求項25】
作製された抗体が、IL-17Aおよび/またはIL-17Fの炎症誘発活性を減少させる、請求項24記載の方法。
【請求項26】
作製された抗体が、IL-17Aおよび/またはIL-17FとIL-17RCまたはIL-17RAとの相互作用を中和する、請求項24記載の方法。
【請求項27】
抗体による中和が、インビトロでの細胞に基づく中和アッセイにおいてIL-17Aおよび/またはIL-17Fの中和を示すことによって測定される、請求項26記載の方法。
【請求項28】
作製された抗体が、IL-17AおよびIL-17Fの双方の炎症誘発活性を減少させる、請求項24記載の方法。
【請求項29】
作製された抗体が、IL-17AおよびIL-17Fの双方とIL-17RCとの相互作用を中和する、請求項24記載の方法。
【請求項30】
抗体による中和が、インビトロでの細胞に基づく中和アッセイにおいてIL-17AおよびIL-17Fの双方の中和を示すことによって測定される、請求項26記載の方法。
【請求項31】
炎症を有する哺乳動物に、炎症を軽減するのに十分な量の請求項1、8、14、または15のいずれか一項記載の可溶性ポリペプチドを投与する段階を含む、IL-17A誘発またはIL-17F誘発炎症を軽減するまたは阻害する方法。
【請求項32】
炎症を有する哺乳動物に、炎症を軽減するのに十分な量の請求項1、8、14、または15のいずれか一項記載の可溶性ポリペプチドを投与する段階を含む、IL-17A誘発およびIL-17F誘発炎症を軽減する方法。
【請求項33】
以下の段階を含む、IL-17AまたはIL-17Fが役割を果たす炎症性疾患に罹患した哺乳動物を治療する方法:a) 炎症が軽減されるようにIL-17AまたはIL-17Fのアンタゴニストを哺乳動物に投与する段階であって、アンタゴニストが請求項1記載の可溶性ポリペプチドを含み、IL-17AまたはIL-17Fの炎症活性が減少する段階。
【請求項34】
疾患が喘息である、請求項33記載の方法。
【請求項35】
疾患が慢性炎症性疾患である、請求項33記載の方法。
【請求項36】
疾患が、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、関節炎、アトピー性皮膚炎、または乾癬を含む慢性炎症性疾患である、請求項35記載の方法。
【請求項37】
疾患がIBSである、請求項33記載の方法。
【請求項38】
疾患が急性炎症性疾患である、請求項33記載の方法。
【請求項39】
疾患が、内毒素血症、敗血症、毒性ショック症候群、または感染症を含む急性炎症性疾患である、請求項38記載の方法。
【請求項40】
以下の段階を含む、IL-17AおよびIL-17Fが役割を果たす炎症性疾患に罹患した哺乳動物を治療する方法:a) 炎症が軽減されるようにIL-17AおよびIL-17Fのアンタゴニストを哺乳動物に投与する段階であって、アンタゴニストが請求項1記載の可溶性ポリペプチドを含み、IL-17AおよびIL-17Fの炎症活性が減少する段階。
【請求項41】
疾患が喘息である、請求項40記載の方法。
【請求項42】
疾患が慢性炎症性疾患である、請求項40記載の方法。
【請求項43】
疾患が、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、関節炎、アトピー性皮膚炎、または乾癬を含む慢性炎症性疾患である、請求項42記載の方法。
【請求項44】
疾患がIBSである、請求項40記載の方法。
【請求項45】
疾患が急性炎症性疾患である、請求項40記載の方法。
【請求項46】
疾患が、内毒素血症、敗血症、毒性ショック症候群、または感染症を含む急性炎症性疾患である、請求項45記載の方法。
【請求項47】
疾患が多発性硬化症である、請求項33記載の方法。
【請求項48】
疾患が多発性硬化症である、請求項40記載の方法。
【請求項49】
疾患が関節リウマチである、請求項33記載の方法。
【請求項50】
疾患が関節リウマチである、請求項40記載の方法。
【請求項51】
疾患が変形性関節症である、請求項33記載の方法。
【請求項52】
疾患が変形性関節症である、請求項40記載の方法。

【図3】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2009−510093(P2009−510093A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−533624(P2008−533624)
【出願日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際出願番号】PCT/US2006/037950
【国際公開番号】WO2007/038703
【国際公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(505222646)ザイモジェネティクス, インコーポレイテッド (72)
【Fターム(参考)】