説明

こま回し用プレート

【課題】こまの性能に関係なく、こま回しテクニックのみを競うことができる、興趣に富んだこま回し用プレートを提供する。
【解決手段】 プレート本体1と、プレート本体1の表面に配置された、径の異なる複数のリング2a〜2dとを備え、プレート本体1に紐を巻いたこまを投げ、どのリング2a〜2dでこまが回ったかによって点数を競う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、こま回し用プレートに関し、特に、こまを回して点数を競うゲームを行うためのこま回し用プレートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、こま回し用床として、ドーナツ状の膨張リング上にプラスチックシートからなる床板を設けたものがある(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−24650
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のこま回し用プレートは、単にこまを回して楽しむだけのものであり、ゲームとしてこま遊びを楽しむには、回っている時間を競うのが普通である。しかし、回っている時間は、こま回しのテクニックのほか、こま自体の性能も大きく左右するため、フェアなゲームとなりにくいという問題があった。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、こまの性能に関係なく、こま回しのテクニックのみを競うことができる、興趣に富んだこま回し用プレートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載のこま回し用プレートは、プレート本体と、前記プレート本体の表面に配置された、径の異なる複数のリングとを備え、前記プレート本体に紐を巻いたこまを投げ、どのリングでこまが回ったかによって点数を競うようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載のこま回し用プレートは、前記リングは、前記プレート本体の表面の異なる位置に配置されていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に記載のこま回し用プレートは、前記リングは、前記プレート本体の表面に同心円状に配置されていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項4に記載のこま回し用プレートは、前記複数のリングの内側部分の前記プレート本体には、径の小さいほど高い点数の数字を表示していることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、こまをこま回し用プレートに投げ、回ったリングにより、得点を競うことができ、これによりこまの性能に関係なく、こま回しテクニックのみを競うことができるので、興趣に富んだフェアなこま回しゲームを楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】(a)は本発明のこま回し用プレートの第1実施形態を示す正面図、(b)は(a)図のA−A線断面図である。
【図2】(a)は本発明のこま回し用プレートの第2実施形態を示す正面図、(b)は(a)図のB−B線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明に係るこま回し用プレートの実施形態を説明する。
図1は、本発明のこま回し用プレートの第1実施形態を示すもので、(a)は正面図、(b)は縦断側面図である。
【0013】
図1、図2に示すように、1は、こま回しの用プレートためのプレート本体であって、硬質プラスチック又は木板により長方形状に形成されている。なお、プレート本体の形状は、角型、円形、楕円形等、任意の形状に構成することができる。
【0014】
プレート本体1の表面は平坦であり、この平坦な表面から盛り上がった複数の大小のリングが形成されている。すなわち、このリングは、100の点数が書かれている最小のリング(以下、100点リング2aと称す)が中央に形成され、50の点数が書かれている100点リング2aより少し大きいリング(以下、50点リング2bと称す)が左右に形成され、30の点数が書かれている50点リング2bより少し大きいリング(以下、30点リング2cと称す)が上部に形成され、10の点数が書かれている30点リング2cより少し大きいリング(以下、10点リング2dと称す)が下部に形成された構成である。
【0015】
これらのリング2a〜2dは、例えば、次のようにして作成される。すなわち、(イ)太径の針金等の金属又はプラスチックをリング状に形成して、これをプレート本体1に接着剤で固定する、(ロ)これらのリングをL字ピン、U字ピン等の留め付け手段によりプレート本体1に固定する、(ハ)プレート本体1がプラスチックの場合は、樹脂成型によりリング2a〜2dを一体的に形成する、(ニ)プレート本体1が金属の場合は、板金のプレス加工によりリング2a〜2dを一体的に形成する、等の任意の手段で形成することができる。
【0016】
上記こま回し用プレートを用いてこま回しゲームを行う場合は、紐を巻きつけたこまをこま回し用プレート1に向けて投げ、どのリングでこまが回っているかで点数を競う。すなわち、100点リング2aでこまを回すことができれば、100点を獲得し、同様に50点リング2b、30点リング2c、10点リング2dでこまを回すことができれば、その点数を獲得する。リング2a〜2d以外の部分でこまが回った場合は、0点とする。
【0017】
リングの大きさ、個数、配置、点数等は、図示の構成は例示であって、自由に変更することができる。
【0018】
図2は、本発明のこま回し用プレートの第2実施形態を示すもので、(a)は正面図、(b)は縦断側面図である。
【0019】
第2実施形態では、プレート本体の表面に平坦な表面から盛り上がった複数の大小のリングが同心円状に形成されたものである。すなわち、100の点数が書かれている最小のリング(以下、100点リング3aと称す)が中央に形成され、80の点数が書かれている100点リングより少し大きいリング(以下、80点リング3bと称す)が100点リング3aの外周に同心円状に形成され、60の点数が書かれている80点リングより少し大きいリング(以下、60点リング3cと称す)が80点リング3bの外周に同心円状に形成され、40の点数が書かれている60点リングより少し大きいリング(以下、40点リング3dと称す)が60点リング3cの外周に同心円状に形成された構成である。これらのリング2a〜2dも、第1実施形態と同様にして形成することができる。また、第1実施形態と同様に、紐を巻きつけたこまをこま回し用プレート1に向けて投げ、どの点数のリングでこまが回っているかで点数を競う。
【0020】
以上のように、本発明のこま回し用プレートによれば、紐を巻いたこまをプレート本体1に向けて投げることにより、点数を競うことができ、こまの性能に関係なくこま回しテクニックのみを競うことができるので、フェアなゲームを楽しむことが可能となる。
【符号の説明】
【0021】
1 プレート本体
2a〜2d リング
3a〜3d リング




【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレート本体と、
前記プレート本体の表面に配置された、径の異なる複数のリングとを備え、
前記プレート本体に紐を巻いたこまを投げ、どのリングでこまが回ったかによって点数を競うようにしたことを特徴とするこま回し用プレート。
【請求項2】
前記リングは、前記プレート本体の表面の異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載のこま回し用プレート。
【請求項3】
前記リングは、前記プレート本体の表面に同心円状に配置されていることを特徴とする請求項1記載のこま回し用プレート。
【請求項4】
前記複数のリングの内側部分の前記プレート本体には、径の小さいほど高い点数の数字を表示していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のこま回し用プレート。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate