説明

やすり

【課題】長期間にわたって優れた切削力を維持し得るやすりを提供する。
【解決手段】ボディ1と、このボディ1に取り付けられて互いに分離した複数の切削部2,3とを備え、各切削部2,3がボディ1に対してガタつき可能に遊嵌されている。したがって、ボディ1を押し引きすることによる切削工程の際に切削抵抗によって切削部2,3がボディ1に対してガタつき変位するため、切削対象面への刃の食い込みが良くなると共に、切削対象面の凹凸(不陸)に対する切削部2,3の追随が可能となり、しかも切削部2,3に付着した切削粉が切削部2,3のガタつきによって落ちやすくなるため目詰まりしにくく、これらの作用により切削効率が高まる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切削や研磨用の工具であるやすりに関し、とくに、建築用石膏ボードの切断面を削ったり、面取りしたりする場合に有用なものに関する。
【背景技術】
【0002】
建築工事において、壁や天井のボード張りには石膏ボードが多用されるが、この石膏ボードは、鋸やカッターナイフ等で切断された後、ボード張りの際に石膏ボード同士がぴったりと衝合するように、その切断面を、細長い板状のやすりで削って仕上げている。このような作業に用いられる従来のやすりとしては、下記の先行技術文献に記載されているようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−214558号公報
【特許文献2】特開2010−214559号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】インターネットURL: http://www.miyanaka.com/item/08.html
【非特許文献2】インターネットURL:http://www.tsuboe.co.jp/pdf/mentori.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば病院などの病室間の間仕切りや廊下、学校の教室の壁面や体育館の壁面、階段の腰壁部分など、強度を要求される箇所に使用される、超硬質・高強度の石膏ボード(吉野石膏株式会社 タイガースーパーハード(登録商標)等)を切削する場合、従来技術による鬼目やすりやボードやすりでは刃の摩耗が激しく、短期間で切削量が大幅に低下してしまう問題があった。また、耐摩耗性を向上させるには、やすりの材質としてセラミックスを用いることが有用であるが、セラミックスは高価であり、しかも刃に付着した切削粉によって目詰まりを起こすと、セラミックス製であっても切削効率が低下する問題があった。
【0006】
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、長期間にわたって優れた切削力を維持し得るやすりを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るやすりは、ボディと、このボディに取り付けられて互いに分離した複数の切削部とを備えることを特徴とするものである。
【0008】
請求項2の発明に係るやすりは、請求項1に記載された構成において、各切削部がボディに対してガタつき可能に遊嵌されたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項3の発明に係るやすりは、請求項1又は2に記載された構成において、切削部がセラミックスからなることを特徴とするものである。
【0010】
請求項4の発明に係るやすりは、請求項1〜3のいずれかに記載された構成において、ボディの長手方向を切削対象のワークの厚さ方向へ向けたときに、このワークの厚さの範囲に切削部が複数存在することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明に係るやすりによれば、切削部のみを耐摩耗性に優れた材質としたり、ボディを軽量の材料で製作したりすることができるので、コストダウンや軽量化が可能であり、複数の切削部が互いに分離していることによって切削部の形状設定の自由度が増し、しかも切削粉が排出されやすく、目詰まりしにくくなるので、切削効率を向上することができる。
【0012】
請求項2の発明に係るやすりによれば、請求項1による効果に加え、ボディを押し引きすることによる切削工程の際に切削抵抗によって切削部がボディに対してガタつき変位するため、ワークの切削対象面への刃の食い込みが良くなると共に、前記切削対象面の凹凸(不陸)に対する切削部の追随が可能となり、しかも切削部に付着した切削粉が切削部のガタつきによって落ちやすくなるため目詰まりしにくく、これらの作用により切削効率を一層高めることができる。
【0013】
請求項3の発明に係るやすりによれば、請求項1又は2による効果に加え、超硬質・高強度の石膏ボード等の切削における切削部の耐摩耗性を向上させることができる。しかもセラミックスからなる切削部がボディとは別体で互いに分離したものであるため、全体をセラミックス製とする場合に比較して安価に提供することができる。
【0014】
請求項4の発明に係るやすりによれば、請求項1〜3のいずれかによる効果に加え、ボディをワークの厚さ方向へ動かすことによってワークの端縁を切削するような場合でもワークの切削対象面に常に複数の切削部が当たることになり、間欠的な切削抵抗を生じないので、使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係るやすりの第一の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】第一の実施の形態によるやすりの細目削り側の面を示す図である。
【図3】第一の実施の形態によるやすりの粗目削り側の面を示す図である。
【図4】第一の実施の形態によるやすりを用いた切削作業を、図2のIV方向から見た状態で示す説明図である。
【図5】図2のV−V断面図である。
【図6】図2のVI−VI断面図である。
【図7】図2のVII−VII断面図である。
【図8】第一の実施の形態によるやすりを用いた切削作業における切削部の挙動を示す説明図である。
【図9】本発明に係るやすりの第二の実施の形態を示す斜視図である。
【図10】第二の実施の形態によるやすりをグリップ側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係るやすりの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず、図1〜図8を参照して、第一の実施の形態について説明する。
【0017】
この第一の実施の形態におけるやすりは、図1、図2及び図3などに示すように、片手で持ち易い大きさの略長方形のボディ1と、その厚さ方向両側に取り付けられた複数の細目切削部2と、複数の粗目切削部3と、を備える。細目切削部2及び粗目切削部3は、請求項1に記載の切削部に相当するものである。
【0018】
ボディ1は、アルミニウムやアルミニウム合金などの軽量で耐摩耗性に優れた金属からなる板状の本体11と、その厚さ方向一側に固定されたABS樹脂からなる細目削り側カバー12と、本体11の厚さ方向他側に固定されたABS樹脂からなる粗目削り側カバー13とで構成される。細目削り側カバー12と粗目削り側カバー13は、図5及び図6に示すように、本体11に開設された複数の結合孔内へ遊挿された突起部12d,13d同士で互いに溶着されている。
【0019】
細目切削部2はアルミナ又はジルコニア等のセラミックスで製作されたものであって、平面形状が略長方形をなす基部21と、この基部21の上面における一方の長辺と略面一の切削面を有する多数の第一の切削突起22と、前記基部21の上面における他方の長辺と略面一の切削面を有し第一の切削突起22と同形同大の多数の第二の切削突起23からなる。基部21にはその長辺と平行に延びる長孔状の位置決め用嵌合孔21cが開設されている。
【0020】
この細目切削部2は、基部21がボディ1における細目削り側カバー12に開設された平面形状略長方形の開口部12aに抜け止め状態で遊嵌されている。詳しくは、図8に最も明瞭に示すように、開口部12aはその幅方向両側の内側面が蟻溝状の傾斜面をなしており、細目切削部2の基部21は、その幅方向両側面が前記開口部12aの内側面と対応する傾斜面をなしており、この傾斜面同士が互いに僅かな隙間をもって遊嵌している。また、細目切削部2に開設された嵌合孔21cは、ボディ1における細目削り側カバー12の開口部12a内に位置してボディ1における本体11に形成された位置決め突起部11aに遊嵌されている。そして細目切削部2はこのような嵌合構造によって、抜け止めされると共にボディ1にガタつき可能な状態で取り付けられている。
【0021】
すなわち複数の細目切削部2は、互いに独立して、ボディ1の厚さ方向一側にこのボディ1の長手方向適当な間隔で配置されており、このため各細目切削部2の第一の切削突起22と第二の切削突起23は、ボディ1の長手方向交互に存在している。また、第一の切削突起22と第二の切削突起23は、互いに僅かにずれた位置に形成されている。
【0022】
これらの細目切削部2のうちのいくつか(符号2Aで示すもの)は、基部21の長辺がボディ1の長手方向に対して直角をなし、他(符号2Bで示すもの)は、基部21の長辺がボディ1の長手方向に対して一定の傾斜角度をなしている。そして図2に示すように、ボディ1の長手方向を切削対象の石膏ボードWの厚さ方向へ向けたときに、斜めに配置された複数の細目切削部2Bが、石膏ボードWの厚さの範囲に存在するように、この斜めの細目切削部2Bの配置間隔が設定されている。なお、石膏ボードWは請求項4に記載されたワークに相当するものである。
【0023】
粗目切削部3も細目切削部2と同様、アルミナ又はジルコニア等のセラミックスで製作されたものであって、平面形状が細目切削部2の基部21より幅の広い略長方形をなす基部31と、この基部31の上面における一方の長辺と略面一の切削面を有して細目切削部2の切削突起22より大きな多数の第一の切削突起32と、前記基部31の上面における他方の長辺と略面一の切削面を有し第一の切削突起32と同形同大の多数の第二の切削突起33からなる。基部31にはその長辺と平行に延びる長孔状の位置決め用嵌合孔31cが開設されている。
【0024】
この粗目切削部3は、基部31がボディ1における粗目削り側カバー13に開設された平面形状略長方形の開口部13aに抜け止め状態で遊嵌されている。詳しくは、図8に最も明瞭に示すように、開口部13aはその幅方向両側の内側面が蟻溝状の傾斜面をなしており、粗目切削部3の基部31は、その幅方向両側面が前記開口部13aの内側面と対応する傾斜面をなしており、この傾斜面同士が互いに僅かな隙間をもって遊嵌している。また、粗目切削部3に開設された嵌合孔31cは、ボディ1における粗目削り側カバー13の開口部13a内に位置してボディ1における本体11に形成された位置決め突起部11bに遊嵌されている。そして粗目切削部3はこのような嵌合構造によって、ボディ1に抜け止めされると共にガタつき可能な状態で取り付けられている。
【0025】
すなわち複数の粗目切削部3は、互いに独立して、ボディ1の厚さ方向他側にこのボディ1の長手方向適当な間隔で配置されており、このため各粗目切削部3の第一の切削突起32と第二の切削突起33は、ボディ1の長手方向交互に存在している。
【0026】
そしてこれら粗目切削部3も、そのうちのいくつか(符号3Aで示すもの)は、基部31の長辺がボディ1の長手方向に対して直角をなし、他(符号3Bで示すもの)は、基部31の長辺がボディ1の長手方向に対して一定の傾斜角度をなしている。そして図3に示すように、ボディ1の長手方向を切削対象の石膏ボードWの厚さ方向へ向けたときに、斜めに配置された複数の粗目切削部3Bが、石膏ボードWの厚さの範囲に存在するように、この斜めの粗目切削部3Bの配置間隔が設定されている。
【0027】
ボディ1における金属製の本体11は、その周縁部が樹脂製の細目削り側カバー12及び粗目削り側カバー13の周縁部から露出していて、この露出部分の一部には、入隅目部11cが形成されている。そしてこの入隅目部11cは、略垂直に立ち上がる刃面と緩勾配の斜面が交互に形成されたものである。また、前記露出部分における他の一部には、作業中に過って落としてしまうのを防止するための紐などを通す孔11dが開設されている。
【0028】
ボディ1における細目削り側カバー12及び粗目削り側カバー13には、細目切削部2の配置箇所(開口部12a)の間の部分あるいは粗目切削部3の配置箇所(開口部13a)の間の部分の適当な箇所に、複数の凹部12b,13bが形成されており、この細目削り側カバー12及び粗目削り側カバー13における幅方向一側には、ボディ1の長手方向へ延びる案内壁12c,13cが形成されている。また、この案内壁12c,13cの外側面に位置して、弾性プラスチックあるいはゴム等の弾性体からなる滑り止め14が形成されている。
【0029】
以上の構成を備える第一の実施の形態のやすりは、例えば建物の壁面や天井等に張り付ける内装用の石膏ボードを、不図示のカッターや鋸などによって所定の寸法に切断してから、張り付けの際に隙間なく衝合した状態となるように、この石膏ボードの縁部を削るために用いられるものである。そしてこのやすりは、ボディ1が片手で握ることのできる大きさで、しかも軽量であるため使い勝手が良い。
【0030】
そして石膏ボードの縁部を例えば粗目削りする場合、例えば図4に示すように、粗目切削部3を石膏ボードWの縁部に当てて、図4の投影面と直交する方向(図3に示すボディ1の長手方向)へボディ1を押し引きすれば良い。
【0031】
このとき、図8の(A)に示すように、ボディ1を長手方向一方(矢印V1方向)へ移動させる過程では、その移動方向を向いた各粗目切削部3の第一の切削突起32が石膏ボードWを削り取るのに伴い作用する切削抵抗によって、各粗目切削部3は、第一の切削突起32が第二の切削突起33より相対的に突出するようにガタつき変位するため、切削対象面への第一の切削突起32の食い込みが良く、図8の(B)に示すように、ボディ1を長手方向他方(矢印V2方向)へ移動させる過程では、移動方向を向いた各粗目切削部3の第二の切削突起33が石膏ボードWを削り取るのに伴い作用する切削抵抗によって、各粗目切削部3は、第二の切削突起33が第一の切削突起32より相対的に突出するようにガタつき変位するため、切削対象面への第二の切削突起33の食い込みが良く、このようなガタつき動作によって粗目切削部3が切削対象面の凹凸(不陸)に対して良好に追随する。しかも粗目切削部3の表面に付着した切削粉が前記ガタつきによって落ちやすくなるため目詰まりしにくく、これらの作用によって、効率良く切削することができる。
【0032】
石膏ボードの縁部を例えば細目削りする場合も同様であり、すなわちこの場合は細目切削部2を石膏ボードWの縁部に当てて、図2に示すボディ1の長手方向へボディ1を押し引きすれば良い。
【0033】
そしてこの場合も、図8の(A)に示すように、ボディ1を長手方向一方(矢印V1方向)へ移動させる過程では、その移動方向を向いた各細目切削部2の第一の切削突起22に作用する切削抵抗によって、各細目切削部2は、第一の切削突起22が第二の切削突起23より相対的に突出するようにガタつき変位するため、切削対象面への第一の切削突起22の食い込みが良く、図8の(B)に示すように、ボディ1を長手方向他方(矢印V2方向)へ移動させる過程では移動方向を向いた第二の切削突起23に作用する切削抵抗によって、各細目切削部2は、第二の切削突起23が第一の切削突起22より相対的に突出するようにガタつき変位するため、切削対象面への第二の切削突起23の食い込みが良く、このようなガタつき動作によって細目切削部2が切削対象面の凹凸(不陸)に対して良好に追随する。しかも細目切削部2の表面に付着した切削粉がガタつきによって落ちやすくなるため目詰まりしにくく、これらの作用によって、効率良く切削することができる。
【0034】
また、上述のような切削作業では、図4に示すように、案内壁12c又は13cを石膏ボードWの縁部に当てることによって、切削方向すなわち図4の投影面と直交する方向への押し引きの動作が案内されるので切削が容易になり、石膏ボードWの側面に対する切削対象面の直角度も容易に確保することができる。
【0035】
しかも、細目切削部2の第一及び第二の切削突起22,23、あるいは粗目切削部3の第一及び第二の切削突起32,33は、幅方向へ互いに僅かなずれをもって設けられているので、石膏ボードWの被切削面に切削突起22,23,32,33による顕著な条痕(溝状の切削痕)が形成されにくく、万遍なく削ることができる。
【0036】
さらに、細目切削部2及び粗目切削部3はセラミックスからなるものであるため、切削対象の石膏ボードWが超硬質・高強度の石膏ボード(吉野石膏株式会社 タイガースーパーハード等)からなる場合でも、耐摩耗性に優れたものとなっている。しかもセラミックスからなる細目切削部2及び粗目切削部3がボディ1とは別体で互いに分離しているため、やすり全体をセラミックス製とする場合に比較して安価に提供することができる。
【0037】
そして、例えばやすりを図2及び図3に一点鎖線で示す石膏ボードWの厚さ方向へ動かして切削するような場合、細目切削部2(又は粗目切削部3)のうち、長辺がボディ1の長手方向に対して斜めになるように配置された細目切削部2B(又は粗目切削部3B)は、常に複数個を石膏ボードWの端縁に当たった状態とすることができ、したがって間欠的な切削抵抗を生じず、使い勝手が良い。
【0038】
次に、図9及び図10は、本発明に係るやすりの第二の実施の形態を示すものである。
【0039】
この第二の実施の形態において、上述した第一の実施の形態と異なるところは、ボディ1の厚さ方向一側にのみ複数の切削部(細目切削部2)が設けられ、ボディ1の厚さ方向他側にはグリップ15が形成されている点にある。また、全体として、上述した第一の実施の形態よりも小型に形成されている。
【0040】
詳しくは、ボディ1は、アルミニウムやアルミニウム合金などの軽量で耐摩耗性に優れた金属からなる板状の本体11と、その厚さ方向一側に固定されたABS樹脂からなる細目削り側カバー12と、本体11の厚さ方向他側に固定されたABS樹脂からなるグリップ15とで構成される。細目削り側カバー12とグリップ15は、本体11に開設された不図示の結合孔内で互いに溶着されている。また、ボディ1の長手方向へ延びる案内壁11eは、本体11に形成されている。
【0041】
細目切削部2の形状や材質、ボディ1への取付構造などは、第一の実施の形態と同様である。すなわちこの細目切削部2は、ボディ1にガタつき可能な状態で取り付けられ、互いに独立して、ボディ1の長手方向適当な間隔で配置されている。そしてこれらの細目切削部2のうちのいくつかは、基部21の長辺がボディ1の長手方向に対して直角をなし、他は、基部21の長辺がボディ1の長手方向に対して一定の傾斜角度をなしている。そしてボディ1の長手方向を、切削対象の石膏ボードの厚さ方向へ向けたときに、斜めに配置された複数の細目切削部2が、石膏ボードの厚さの範囲に存在するように、この斜めの細目切削部2の配置間隔が設定されている。
【0042】
したがって、以上のように構成された第二の実施の形態のやすりも、第一の形態と同様の作用・効果を実現することができる。
【符号の説明】
【0043】
1 ボディ
11 ボディ本体
12 細目削り側カバー
13 粗目削り側カバー
2 細目切削部(切削部)
21,31 基部
22,32 第一の切削突起
23,33 第二の切削突起
3 粗目切削部(切削部)
W 石膏ボード(ワーク)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボディと、このボディに取り付けられて互いに分離した複数の切削部とを備えることを特徴とするやすり。
【請求項2】
各切削部がボディに対してガタつき可能に遊嵌されたことを特徴とする請求項1に記載のやすり。
【請求項3】
切削部がセラミックスからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のやすり。
【請求項4】
ボディの長手方向を切削対象のワークの厚さ方向へ向けたときに、このワークの厚さの範囲に切削部が複数存在することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のやすり。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−240146(P2012−240146A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−111219(P2011−111219)
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【出願人】(391032026)株式会社パテントアイランド (19)
【Fターム(参考)】