説明

アイアン型ゴルフクラブ

【課題】マッスルバッククラブの美観を実現するとともにクラブヘッドの重心位置を改良して慣性モーメントおよびスイートスポットのサイズを増大させるアイアン型ゴルフクラブ提供する。
【解決手段】ゴルフクラブの本体12、支持部14、およびマッスルバックシェル16を具備するクラブヘッドを有するゴルフクラブである。マッスルバックシェルはクラブヘッドの本体および支持部に結合されている。空洞の内側キャビティをクラブのマッスル部分に一体化させ、薄い打撃フェース20を支持部材で支持し、高密度の後方ソール部分を付加する。さらに、上方のトウからの重量をクラブヘッドの他の部分に再配分して重量特性を改善させることができ、また、この重量を振動または音響的なダンプナーに置き換えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は全般的にはゴルフクラブに関し、より具体的には、打撃フェースの背面に封止された下側空洞キャビティを具備するアイアン型のゴルフクラブに関する。
この出願は、2007年9月13日の出願に係る米国特許出願第11/854,689号の部分継続出願であり、その内容は参照してここに組み入れる。
【背景技術】
【0002】
典型的なアイアンクラブヘッドは打撃フェースを伴ってソリッドであり、一般的にマッスルバックおよびキャビティバッククラブである。伝統的には、すべてのアイアンはマッスルバックであり、これは背面がスムーズであり、小さなオフセット、薄いトップライン、および薄いソールを伴う。キャビティバックのアイアンは空洞を開けたバックを具備し、クラブヘッドの質量がソールおよびクラブヘッドの周囲に再配分され、これが重心を地面の方向に下げ、また後方に移動させ、これによって、アイアンはボールをより高く打ち上げるようになり、回転慣性モーメントを増大させてミスヒット時に回転する傾向を小さくし、スイートスポットを大きくする。
【0003】
いくつかのマッスルバックアイアンは内部の空洞セクションを具備し、クラブが外見上ではマッスルバックに似ているけれども、この内部の空洞セクションがクラブの質量特性を変更する。1例は特許文献1(テラモト、その他)である。特許文献1は1セットのアイアンゴルフクラブを開示しており、ここでは、アイアンクラブがロストワックス法により鋳造され、バック部材がフェース部材のバックに溶接されバック部材およびフェース部材の間に空洞セクションを形成する。クラブがより長いアイアンからより短いアイアンになるにつれて空洞セクションは徐々に小さくなってゼロになり、またソール幅が徐々に小さくなる。打撃フェースにはサポートがない。
【0004】
他の例は特許文献2(コバヤシ)である。特許文献2は、ワンピースのクラブヘッドの各々が打撃フェースの後ろに空洞セクションを含む1セットのゴルフクラブを開示している。クラブヘッドの各々はステンレス鋼から、例えばロストワックス鋳造プロセスにより製造される。クラブヘッドのフェース部分の材料は、その後、アニーリング処理されて弾力性を増大させる。打撃フェースはロングアイアンほど薄いけれども、打撃フェースにサポートが付与されない。
【0005】
他の例は特許文献3(ナガイ、その他)であり、これはユーティリティゴルフクラブを開示し、これが全般的に空洞の内部を含む。
【0006】
アイアン型クラブヘッドを改良させることが当業界では依然と要請される。
【特許文献1】米国特許第4,645,207号明細書
【特許文献2】米国特許第4,754,207号明細書
【特許文献3】米国特許第7,126,339号明細書
【発明の開示】
【0007】
この発明はアイアン型ゴルフクラブに向けられている。この発明のアイアン型ゴルフクラブは、マッスルバッククラブの美観を実現するとともにクラブヘッドの重心位置を改良して慣性モーメントおよびスイートスポットのサイズを増大させるクラブヘッドを提供する。
【0008】
1実施例において、ゴルフクラブヘッドは、クラブヘッド本体、打撃フェース、マッスルバックシェル、および支持部を含む。打撃フェースは、クラブヘッド本体と結合されている。マッスルバック社ルは、クラブヘッド本体の後方部分に結合されている。支持部は、クラブヘッド本体とマッスルバックシェルの少なくとも一部との間に介挿されている。クラブヘッド本体は第1の材料から構築され、マッスルバックシェルは第2の材料から構築され、クラブヘッドの第1振動モードの周波数の値は少なくとも4000Hzである。
【0009】
他の実施例において、ゴルフクラブヘッドは、クラブヘッド本体、打撃フェース、支持部、およびマッスルバックシェルを含む。クラブヘッド本体および打撃フェースは一体部材である。マッスルバックシェルはクラブヘッド本体および支持部に結合されて、包囲されたキャビティを形成する。クラブヘッドの第1振動モードの周波数の値は少なくとも4000Hzである。
【0010】
他の実施例において、ゴルフクラブヘッドは、クラブヘッド本体、打撃フェース、支持部、およびマッスルバックシェルを含む。打撃フェースはクラブヘッド本体と結合されている。マッスルバックシェルはクラブヘッド本体および支持部に結合されて、包囲されたキャビティを形成する。クラブヘッドの第1振動モードの周波数の値は少なくとも4000Hzであり、第2の振動モードの周波数の値は少なくとも5000Hzであり、第3の振動モードの周波数の値は少なくとも7400Hzである。
【0011】
添付の図面は明細書の一部を構成し明細書と関連して理解されるべきであり、各酢において、類似の参照番号は類似の部分を指示するために用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この発明に従う空洞アイアン型ゴルフクラブの背面図である。
【図1A】マッスルバックシェルを除いたクラブヘッドの主要部の斜視図である。
【図2】マッスルバックシェルを除いた図1のクラブヘッドの主要部の底面斜視図である。
【図3】図1のマッスルバックシェルの背面斜視図である。
【図4】図1の4−4線に沿う断面図である。
【図5】この発明の他のクラブヘッド、オプションのトウダンプナー、マッスルバックシェル、およびオプションの装飾的ステッカーを示す分解背面図である。
【図6】図5のA−A線に沿う断面図である。
【図7】図6の円で囲った部分の拡大図である。
【図8】薄型化領域を用いたトウダンプナーの斜視図である。
【図8A】スロットを用いたトウダンプナーの斜視図である。
【図9】空洞アイアン型ゴルフクラブの他の実施例の分解断面図である。
【図10】空洞アイアン型ゴルフクラブの他の実施例の拡大断面図である。
【図11】空洞アイアン型ゴルフクラブの他の実施例の拡大断面図である。
【図11A】図11のクラブヘッドの主要部本体の斜視図である。
【図12】空洞アイアン型ゴルフクラブの他の実施例の拡大断面図である。
【図13】空洞アイアン型ゴルフクラブの他の実施例の分解断面図である。
【図13A】図11のクラブヘッドの主要部本体の斜視図である。
【図14】通常のアイアン型ゴルフクラブおよびこの発明のアイアン型ゴルフクラブの一の10個の振動モードに関する周波数値を示す表である。
【図15A】通常のアイアン型ゴルフクラブの第1モードの形状を示す図である。
【図15B】この発明の実施例に従う実施例のアイアン型ゴルフクラブの第1モードの形状を示す図である。
【図15C】この発明の実施例に従う他の実施例のアイアン型ゴルフクラブの第1モードの形状を示す図である。
【図16A】通常のアイアン型ゴルフクラブの第2モードの形状を示す図である。
【図16B】この発明の実施例に従う実施例のアイアン型ゴルフクラブの第2モードの形状を示す図である。
【図16C】この発明の実施例に従う他の実施例のアイアン型ゴルフクラブの第2モードの形状を示す図である。
【図17A】通常のアイアン型ゴルフクラブの第3モードの形状を示す図である。
【図17B】この発明の実施例に従う実施例のアイアン型ゴルフクラブの第3モードの形状を示す図である。
【図17C】この発明の実施例に従う他の実施例のアイアン型ゴルフクラブの第3モードの形状を示す図である。
【図18A】通常のアイアン型ゴルフクラブの第4モードの形状を示す図である。
【図18B】この発明の実施例に従う実施例のアイアン型ゴルフクラブの第4モードの形状を示す図である。
【図18C】この発明の実施例に従う他の実施例のアイアン型ゴルフクラブの第4モードの形状を示す図である。
【図19A】通常のアイアン型ゴルフクラブの第5モードの形状を示す図である。
【図19B】この発明の実施例に従う実施例のアイアン型ゴルフクラブの第5モードの形状を示す図である。
【図19C】この発明の実施例に従う他の実施例のアイアン型ゴルフクラブの第5モードの形状を示す図である。
【図20A】通常のアイアン型ゴルフクラブの第6モードの形状を示す図である。
【図20B】この発明の実施例に従う実施例のアイアン型ゴルフクラブの第6モードの形状を示す図である。
【図20C】この発明の実施例に従う他の実施例のアイアン型ゴルフクラブの第6モードの形状を示す図である。
【図21A】通常のアイアン型ゴルフクラブの第7モードの形状を示す図である。
【図21B】この発明の実施例に従う実施例のアイアン型ゴルフクラブの第7モードの形状を示す図である。
【図21C】この発明の実施例に従う他の実施例のアイアン型ゴルフクラブの第7モードの形状を示す図である。
【図22A】通常のアイアン型ゴルフクラブの第8モードの形状を示す図である。
【図22B】この発明の実施例に従う実施例のアイアン型ゴルフクラブの第8モードの形状を示す図である。
【図22C】この発明の実施例に従う他の実施例のアイアン型ゴルフクラブの第8モードの形状を示す図である。
【図23A】通常のアイアン型ゴルフクラブの第9モードの形状を示す図である。
【図23B】この発明の実施例に従う実施例のアイアン型ゴルフクラブの第9モードの形状を示す図である。
【図23C】この発明の実施例に従う他の実施例のアイアン型ゴルフクラブの第9モードの形状を示す図である。
【図24A】通常のアイアン型ゴルフクラブの第10モードの形状を示す図である。
【図24B】この発明の実施例に従う実施例のアイアン型ゴルフクラブの第10モードの形状を示す図である。
【図24C】この発明の実施例に従う他の実施例のアイアン型ゴルフクラブの第10モードの形状を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
この発明は空洞アイアン型ゴルフクラブに向けられており、ユーティリティゴルフクラブにも採用可能である。この発明のアイアン型のゴルフクラブはマッスルバックアイアンの美しさを実現しつつ、重心を下方、さらには後方へ移動させて慣性モーメントを増大させ、スイートスポットを大型化し、これはキャビティバックと類似である。この発明のクラブは、空洞の内側キャビティをクラブのマッスル部分に一体化させ、薄い打撃フェースを支持部材で支持し、高密度の後方ソール部分を付加することにより、この目的を実現する。さらに、上方のトウからの重量をクラブヘッドの他の部分に再配分して重量特性を改善させることができ、また、この重量を有利なことに振動または音響的なダンプナーに置き換えることができる。この発明の最終的な結果は、低ハンデキャップのプレーヤが使用するマッスルバックに似ているけれども、高ハンデャップのプレーヤが好む許容性のあるキャビティバッククラブと同様に働くクラブを実現することである。この発明のいくつかの実施例が以下に説明される。
【0014】
図1、2、3、および4を参照すると、空洞アイアン型ゴルフクラブのクラブヘッド10は支持部14を含む本体12、およびマッスルバックシェル16を有する。支持部14、およびクラブヘッドの本体12の部分ソール18はマッスルバックシェル16と面一になるような寸法および形状を有する。
【0015】
クラブヘッドの本体14は好ましくはマッスルバックシェル16よりも小さな密度の材料から製造され慣性モーメントおよびスイートスポットのサイズを大きくしてゴルファーが有効にボールを打撃できる機会を大きくする。好ましくは、本体12の密度は約4g/cmから約8g/cmの範囲であり、マッスルバックシェル16の密度は約9g/cmから約19g/cmの範囲である。クラブヘッドの本体12に適切な材料は、これに限定されないが、アルミニウム、ステンレス鋼、または、チタニウムおよびその合金を含む。好ましくは、クラブヘッドの本体12はチタニウム合金から製造される。マッスルバックシェル16に適切な材料は、これに限定されないが、鉛、タングステン、金、または銀である。好ましくは、マッスルバックシェル16はタングステンまたはタングステン・ニッケル合金から製造される。これらの材料の代替物はここで説明される実施例のすべてに適用可能である。好ましくは大きな密度の材料、例えば、ステンレス鋼およびタングステンは重心または幾何中心より下方でかつこれらから離れて配置され、重量特性、例えば大きな回転慣性モーメントや下方の重心を実現する。
【0016】
上述のとおり、打撃フェースを薄くして余分な重量を再配分できるようにすることが望ましい。ただし、ゴルフクラブおよびゴルフボールの衝突は907kg重量(2000ポンド)までの力を生成可能である。衝撃が繰り返すと、打撃フェースの構造上の一体性に悪影響を与える。この発明の1側面に従えば、支持部14が打撃フェース20の後ろに設けられ機構上の一体性を改善させる。任意の個数の支持部を設けてもよいし、任意の配位で配列してもよいけれども、単一の支持部14を採用し、トウからヒールの方向に位置決めすることが好ましい。さらに、図4に最も良く示されるように、支持部14のプロフィールはI型のビームであり、これは、比較的軽量でありながら大きな構造上の一体性および曲げ力に対する大きな抵抗力を有することが知られている。代替的には、支持部14のプロフィールは任意でよく、これに限定されないが、四角、三角形、矩形、「X」、「Y」、円、半円形、楕円、その他を含む。
【0017】
クラブヘッド10を組み立てるために、マッスルバックシェル16が、取り付け線22において、支持部14およびクラブヘッドの本体12の部分ソール18に取り付けられる。好ましくは、マッスルバックシェル16のクラブヘッドの本体12への取り付けは永久的に溶接、あるいは接着剤を伴う、または伴わない圧力ばめによりなされる。代替的には、シェル16はファスナー112、例えばネジおよびリベット、および穴104、108により取り付けて良く、これを図1Aに示す。取り付け22を打撃フェース20から離して行うと、有利なことに、ゴルフクラブおよびゴルフボールの間の衝突時の大きな力でも取り付けが機構的に損傷しにくい。この利点はここで説明するすべての実施例に適用がある。好ましくは、ヒールを本体12に取り付けるのにプラズマ溶接を採用し、支持部14を本体12の打撃フェース20に取り付けるのにレーザ溶接を採用する。
【0018】
図1Aを参照すると、代替的な実施例は、内側にネジ溝を有する穴104をクラブヘッドの本体92のヒールにおいてホーゼル106の下の位置で設け、または内側にネジ溝を有する穴108をクラブヘッドの本体92のトウ110において設け、または双方を設けている。穴104および108の内側ネジ溝はファスナー112、例えばネジ112と締めつけ可能に係合する。この実施例は装飾的な美しさを実現し、これはここで説明する他の実施例にも採用できる。
【0019】
図5〜8Aを参照すると、クラブヘッド10の他の実施例は、支持部34およびオプションのトウダンプナー46を含むクラブヘッドの本体32と、マッスルバックシェル36とを有する。支持部34、およびクラブヘッドの本体32の部分ソール38はマッスルバックシェル36と面一になるような寸法および形状を有する。トウダンプナー46は粘弾性材料、例えば、ウレタンまたは他のポリマー、から製造され、重量再配分を実現するとともに、ゴルフクラブがボールを打撃するときの振動および音響減衰を実現する。
【0020】
クラブヘッドの本体32は上方のバックキャビティ48、第1のインターロック構造60を伴う支持部34、リセス状のフランジ50、第2のインターロック構造62を伴う部分ソール38、および、オプションのトウダンプナー46、さらに化粧バッジ76を有する。さらに、クラブヘッドの本体32は、支持部34にリセス52を形成し支持部34にI−ビームのプロフィールを付与して重量再配分を可能にしてクラブヘッドの重量を下方およびさらには後方に移動させる。支持部34は打撃フェース20と一体に鋳造してよく、または、打撃フェース20と別の材料または同一の材料として、例えば、ステンレス鋼またはカーボンファイバ強化プラスチックとして別個に製造して、後に、溶接、または、応力で締まりばめにより打撃フェース20に取り付けてよい。
【0021】
マッスルバックシェル36は、第3のインターロック構造64を伴うバックフランジ54、および、第4のインターロック構造66を伴うソールセクション56を有する。さらに、マッスルバックシェル36は、バックフランジ54にリセス58を伴って、クラブヘッドの重心を下方に、さらに、後方に移動させるように重量を再配分するようにしてもよい。
【0022】
クラブヘッドの本体32における支持部34の第1のインターロック構造60および部分ソール38の第2のインターロック構造62は、マッスルバックシェル36におけるバックフランジ54の第3のインターロック構造64およびソールセクション56の第4のインターロック構造66とそれぞれ面一になるような寸法および形状を有する。任意の個数のインターロック構造を採用して良く、また、インターロック構造は任意の配位に配されてよいけれども、支持部34および部分ソール38に配された単一の切り込みがトウからヒールの方向に位置決めされ対応するインターロック構造64および66と係合することが好ましく、これを図5および図7に示す。代替的には、インターロック構造60、62、64、および66のプロフィールは任意でよく、これに限定されないが、四角、三角、矩形、曲線、サイン波、鋸歯状、その他を含む。インターロック構造の形状に応じて、とくに断面のプロフィールに応じて、クラブヘッドの本体32およびマッスルバック36がフィットしたときに、その間の接触面積が増大し、また、その間の機構的な結合も増大される。この実施例の利点は、インターロック構造60、62、64、および66の形状を他のクラブの美的な装飾性、例えばホーゼルに適合させることができるという点である。
【0023】
図8および9を参照すると、先に説明した、チタニウム合金または他の適切な材用の形態の質量をクラブヘッドの本体32のトウ68から除去し、その質量を低密度の材料でトウダンプナー46として置き換えてクラブヘッドの重心を下方、さらには後方へと移動させ、同時に、ゴルフボールがゴルフクラブのトウに誤って当たったときの振動および音響を減衰させる。好ましくは、ダンプナー46は柔らかな粘弾性材料、例えば、熱可塑性エラストマー、ゴム、またはポリウレタンから製造され、その密度は約0.8g/cmから約1.5g/cmの範囲であり、そのショアA硬度のレーティングはA40−A80である。好ましくは、トウダンプナー46は、図8に示すようにクラブヘッドの本体32のバック側でトウ68における領域70を薄型化して形成する。代替的には、薄型化領域70は上方のバックキャビティ48にある。いずれの場合でも、薄型化領域70は粘弾性トウダンプナー46に置き換えられる。代替的な実施例は、粘弾性材料から製造された軽量部材72を有し、これが、クラブヘッドの本体32のトウ68に形成されたスロット74に挿入され、これを図8Aに示す。スロット74はクラブヘッドのトップラインの中央に形成されてもよい。代替的には、薄型化りょういきおよびスロットの組み合わせを採用して粘弾性材料をクラブヘッドの本体12に付加してよい。
【0024】
トウダンプナー46の粘弾性材料は振動減衰を実現し、これによって、ボールがクラブヘッドの本体32のトウ68にあたっても、距離および中心ずれのペナルティが抑制され、さらに、シャフトを介してゴルファーの手および腕に伝わってくる不愉快な感触を減少させる。さらに、ゴルフボールがトウ68の高い位置に当たると、低周波数(「バス」)、高振幅(「うるさい」)ノイズが生じる。トウダンプナー46の粘弾性材料は音響減衰を実現し、これにより、ゴルフクラブがボールに当たったときに心地よく聞きやすい音を生成する。さらに、トウの高い位置でのミスヒットの数が統計的に小さくなり、その位置の金属をより少なくすることができ、金属をより低密度のポリマーで置き換えることができる。
【0025】
最後に、オプションの化粧バッジ76がクラブヘッドの上方バックキャビティ48に接着される。トウダンプナー46が図8に示すように領域70の薄型化により生成される場合、化粧バッジ76は、クラブヘッドの本体32のバックに対抗してトウダンプナー46を支持する。現行の実施例に加えて、トウダンプナー46および化粧バッジ76はここで検討されるすべての実施例に適用可能である。
【0026】
クラブヘッド10を組み立てるために、マッスルバックシェル36がクラブヘッドの本体32の支持部34および部分ソール38に結合される。好ましくは、マッスルバック36のクラブヘッドの本体32への結合(42で示す)は、永久的に、溶接、締めつけ、圧力ばめ、または接着剤なしで、上述のとおり行われる。
【0027】
図9を参照すると、他の実施例のクラブヘッド10は別個のフェースプレート84を有し、これは一体形成されるのではなく、クラブヘッドの本体82に溶接される。この実施例の利点は、フェースプレート84のスタイルおよび/または密度をクラブヘッド10の残りの部分を変えることなく変更できるという点である。
【0028】
図10を参照すると、他の実施例のクラブヘッド10はクラブヘッドの本体92の支持部94の頂部表面100に穴すなわち開口98を有する。クラブヘッドの本体92およびマッスルバックシェル96によって形成された内部キャビティ102は材料により満たされて良く、この材料は、これに限定されないが、発泡または非発泡ポリウレタン、または他の物質を含み、この材料により、水、または他の材料がそうでなければ空洞のキャビティ102に浸入するのを阻止する。この材料は透明でも半透明でもよく、無色でも色付けされていてもよく、開口98から複数の色を露呈させてもよい。空洞のキャビティ102は開口98を介して充填される。穴の個数は任意であってよく、任意の配位に配されてよいけれども、好ましくは3つの穴98が採用され、これらがトウからヒールの方向に配される。代替的には、穴は任意の配列で良く、これに限定されないが、ダイヤモンド、楕円等である。充填材料を採用する利点は、減衰効果を増大させ、クラブヘッドにさらなる美しさを与え、ユーザがマッスルバック内を見ることができるようにすることである。空洞のキャビティ102は安全に充填されなくてよい。その代わりに、クラブヘッドに所望の重量をもたらすために所定の材料を製造中に空洞キャビティ102に加えてよい。例えば、6グラムまでの質量を加えてクラブヘッッドの重量を既定の重量にしてよい。適切な付加材料は、これに限定されないが、当業界でラットグルーとして広く知られている接着剤である。
【0029】
頂部表面100は図10に示されるようにリセス面であってよい。このリセスは三次元インサートにより充填されて良く、これはフィラーであってよく、また販売表示を担持するバッジまたはブリッジとして働いてよい。このインサートは任意の形状で良く、L形状でよい。このインサートは機能性があってもよく、例えば、ゴルフボールの衝撃から生じる振動を減衰させてよい。適切な減衰材料は、これに限定されないが、ショアA硬度30からショアA硬度90、好ましくはショアA硬度35からショアA硬度60の柔らかなポリマーを含む。機能性インサートは打撃フェースの衝撃位置を測定するセンサおよび/または電子回路を担持してよい。1実施例において、複数のセンサが打撃フェース上またはその周囲に配置され、電子回路はメモリ、例えばEEPROMおよび他の記憶装置を含み、これがクラブのグリップに隣接して配置され、影響を受けやすい電子回路への振動を最小化する。
【0030】
図11および11Aを参照すると、他の実施例のクラブヘッド10は、クラブヘッドの本体122のバック136から突出するポスト130を有する。ポスト130は膨大したヘッド132を有し、これがマッスルバックソリッド126に対する取り付け固定部、またはアンカーを実現し、マッスルバックソリッド126はポスト130の頂部および本体122のマッスルバックから突出する支持部124上に配される。ポスト130に適切な材料は、これに限定されないが、鉛、タングステン、金、または銀を含む。好ましくは、ポスト130はタングステン・ニッケル合金から製造される。ポスト130は必要であれば機械加工で重量再配分のために微調整されて重心を下方およびさらに後方に移動させる。好ましくは、膨大したヘッド132は図11−13Aに示すように円盤形状、または他の適切な形状、例えば、立方体、八面体、鎌、船のアンカー等である。マッスルバックソリッド126の半透明なオーバーキャスト(overcast)に適切な材料は、これに限定されないが、ポリウレタン、またはこれに類似した物質であり、任意の色、デザイン、ロゴ等を挿入できる。
【0031】
クラブヘッド10を組み立てるために、ポスト130がクラブヘッドの本体122に取り付け線134で取り付けられる。好ましくは、ポスト130のクラブヘッドの本体122への取り付け(134で示す)は、永久的に、溶接、締めつけ、または接着により行われる。この後、マッスルバックソリッド126を製造するための金型がクラブヘッドの本体122とともに形成され、本体122は金型の一部を構成する。本体122が、マッスルバック126を形成する金型半体と結合される。任意の個数のポストを採用して良く、また、ポストは任意の配位に配されてよいけれども好ましくは、3つのポスト130が採用されて、トウからヒールの方向に位置決めされ、重心を地面の方向へ下方に移動させる。代替的には、ポストは任意の配列で良く、これに限定されないが、四角、三角、矩形、曲線、ダイヤモンド、楕円等を含む。代替的な実施例は図12に示すように支持部を有しない。
【0032】
図13−13Aを参照すると、他の代替的な実施例は、相互接続された多くのアンカー160および膨大したヘッド162からなるハニカムシステム158を有し、これが支持部154およびクラブヘッドの本体152のバックに結合される。マッスルバックソリッド156は、ハニカムシステム158の頂部に配された半透明なオーバーキャストである。クラブヘッドを製造する際に、クラブヘッドの本体152のハニカムシステム158は金型の一部となり、これは先に説明したとおりである。
【0033】
上述したクラブヘッド10の実施例のすべての本体は、例えば、ステンレス鋼431または1025炭素鋼のような、鋳造または鍛造の材料から構築されてよい。
【0034】
この発明は、通常のアイアン型ゴルフクラブに対して有利な周波数挙動を実現するアイアン型ゴルフクラブも含む。これらによれば、周波数の値の大きくなり、これによって、ゴルフクラブのユーザが良好な感触と音質を受け、とくに、低次の周波数モードで顕著である。感触および音質が改善されるので、ゴルフクラブの打撃フェースで最適にボールを当てたことを示すフィードバックが得られる。
【0035】
この発明のゴルフクラブは、クラブ本体、支持部、およびマッスルバックシェルを含み、通常のアイアン型ゴルフクラブに対して大きな周波数値を具備する振動モードを伴う。第1の振動モードの周波数値は、好ましくは4000Hzより大きく、より好ましくは4400Hzより大きい。さらに第2の振動モードの周波数値は、好ましくは5000Hzより大きく、より好ましくは5500Hzより大きい。さらに第3の振動モードの周波数値は、好ましくは7400Hzより大きく、より好ましくは7700Hzより大きい。
【0036】
図14に示される表1は、通常のアイアン型ゴルフクラブ、例えば、Titleist 704アイアン型ゴルフクラブ、およびこの発明のアイアン型ゴルフクラブの2つの実施例、すなわち実施例AおよびBの初めの10個の振動モードの周波数値を比較する。実施例Aは、431ステンレス鋼で鋳造された本体と、この本体に一体に鋳造された支持部とを含むアイアン型クラブに対応する。実施例Aは、また、タングステン・ニッケル合金から構築され、本体の後方部分および支持部に溶接されて包囲状態のキャビティを形成するマッスルバックシェルを含む。実施例Bは、1025炭素鋼で鍛造された本体と、この本体に一体に鍛造された支持部とを含むアイアン型クラブに対応する。実施例Bは、また、タングステン・ニッケル合金から構築され、本体の後方部分および支持部に溶接されて包囲状態のキャビティを形成するマッスルバックシェルを含む。
【0037】
表1に示すように、この発明の実施例の大多数の振動モードの周波数値は、従来のアイアン型ゴルフクラブの対応する周波数値に対して著しく増加している。例えば、実施例Aは大多数の振動モードにおいて周波数値を増大させ、実施例Bは初めの10個の振動モードの各々においてより大きな周波数値を実現する。実施例AおよびBの双方において、2つの最も周波数が小さな振動モードにおいて、従来のアイアン型クラブヘッドが実現する周波数より10%を超えて大きくなる、周波数の増加を実現する。この結果、これら実施例では、従来のアイアン型ゴルフクラブの音質および感触に対して著しく改善された音質および感触をユーザにもたらす。
【0038】
第1振動モードにおいて、実施例AおよびBは、図15A〜15Cに示すように、従来のアイアン型ゴルフクラブの第1モードの形状と類似した第1モードの形状を呈する。しかしながら、挙動が起こる周波数値は、この発明の実施例の各々において著しく増加している。具体的には、実施例Aの第1モードの周波数値は約4998.4Hzであり、従来のアイアン型ゴルフクラブの周波数値に対して約26%増加している。実施例Bは約4473.8Hzの周波数値で第1モードの挙動を呈し、これは、3983.5Hzの従来のアイアン型ゴルフクラブの第1モードの周波数値に対して約12%増加している。
【0039】
図16A〜16Cを参照すると、実施例AおよびBは、従来のアイアン型ゴルフクラブにより呈される第2モードの形状と類似した第2モードの形状を実現する。しかしながら、実施例AおよびBの第2モードの周波数値は、従来のクラブの第2モードの周波数値より大きい。具体的には、実施例AおよびBの第2モードの周波数値はそれぞれ5921.7Hzおよび5571.6Hzであり、これに対して従来のクラブヘッドは4887.3Hzの第2モードの周波数値を呈する。
【0040】
図17A〜17Cを参照すると、第3の振動モードにおいて、この発明の実施例のモード形状は従来のアイアン型ゴルフクラブの第3モードの形状から逸脱している。従来のアイアン型ゴルフクラブと違って、この発明の実施例は、全体としてゴルフクラブの打撃フェースに渡ってヒールからトウの方向に延びる単一の最小偏向領域を含む。従来のゴルフクラブは、図17Aに示すように、ヒールからトウの方向に相互に離間した一対の最小偏向領域を含む。この結果、第3振動モードにおいて、従来のゴルフクラブの打撃フェースの中心の変位振幅は、この発明に従うゴルフクラブの打撃フェースの中心より大きい。
【0041】
さらに、実施例AおよびBの第3振動モードの周波数値は、従来のクラブのそれに対して大きくなっている。実施例Aの第3振動モードの周波数値は約7725Hzであり、従来のアイアン型ゴルフクラブの周波数値の7373.5Hzに対して約5%増加している。実施例Bの第3モードの周波数値は8006.5Hzであり、これは従来のアイアンの周波数値に対して約9%増大している。
【0042】
図18A〜18Cを参照すると、従来のアイアン型ゴルフクラブヘッドおよび実施例AおよびBの第4モードの周波数値は類似しているけれども、実施例AおよびBのモード形状は従来のゴルフクラブの形状と異なっている。具体的には、実施例AおよびB之最小偏向領域は、従来のアイアン型ゴルフクラブの最小偏向領域に較べて一層トウ側に配される。さらに、実施例AおよびBの各々は、それぞれのゴルフクラブの打撃フェースの中心にほぼ近接して配置される、最大偏向領域を含む。
【0043】
第5振動モードにおいて、この発明の実施例は、従来のアイアン型ゴルフクラブに較べると、増大した周波数値を、異なるモード形状とともに実現する。実施例Aの第5モードの周波数値は11345Hzであり、これは、従来のアイアン型ゴルフクラブの第5モードの周波数値である10507Hzに較べて約8%増大している。同様に、実施例Bの第5モードの周波数値は11263Hzであり、これは、従来のアイアン型ゴルフクラブの第5モードの周波数値に較べて約7%増大している。さらに、この発明のこの実施例は、クラブフェースの中心からソールに向けて配される高偏向領域を実現し、これに対して、通常のゴルフクラブはゴルフクラブの打撃フェースのほぼ中心に配置された高偏向領域を含んでおり、これについては、図19A〜19Cに示される。
【0044】
図20A〜20Cを参照すると、実施例AおよびBならびに従来のアイアン型ゴルフクラブヘッドの第6振動モードの形状は類似しているけれども、この発明の実施例における、このモードの周波数値は、従来のアイアン型ゴルフクラブの周波数値に較べて大きい。実施例Aは14791Hzの周波数値を示した。これは従来のアイアン型ゴルフクラブの周波数値である14089Hzに較べて5%大きい。同様に、実施例Bは14664Hzの周波数値を示した。これは従来のアイアン型ゴルフクラブの周波数値に較べて4%大きい。
【0045】
図21A〜21Cを参照すると、実施例AおよびBならびに従来のアイアン型ゴルフクラブヘッドの第7振動モードの形状は類似しているけれども、この発明の実施例における、このモードの周波数値は、従来のアイアン型ゴルフクラブの周波数値に較べて大きい。実施例Aは15455Hzの周波数値を示した。これは従来のアイアン型ゴルフクラブの周波数値である15162Hzに較べて2%大きい。同様に、実施例Bは15833Hzの周波数値を示した。これは従来のアイアン型ゴルフクラブの周波数値に較べて4%大きい。
【0046】
図22A〜22Cを参照すると、実施例AおよびBならびに従来のアイアン型ゴルフクラブヘッドの第8振動モードの形状は類似しているけれども、この発明の実施例における、このモードの周波数値は、従来のアイアン型ゴルフクラブの周波数値に較べて大きい。実施例Aは17575Hzの周波数値を示した。これは従来のアイアン型ゴルフクラブの周波数値である15813Hzに較べて11%大きい。同様に、実施例Bは16869Hzの周波数値を示した。これは従来のアイアン型ゴルフクラブの周波数値に較べて7%大きい。
【0047】
図23A〜23Cを参照すると、実施例AおよびBならびに従来のアイアン型ゴルフクラブヘッドの第8振動モードの形状は類似しているけれども、この発明の実施例における、このモードの周波数値は、従来のアイアン型ゴルフクラブの周波数値に較べて大きい。実施例Aは18834Hzの周波数値を示した。これは従来のアイアン型ゴルフクラブの周波数値である17698Hzに較べて6%大きい。同様に、実施例Bは18809Hzの周波数値を示した。これは従来のアイアン型ゴルフクラブの周波数値に較べて6%大きい。
【0048】
図24A〜24Cを参照すると、実施例Bおよび従来のアイアン型ゴルフクラブヘッドの第10振動モードの形状は類似しているけれども、実施例Aのモード形状は異なる。具体的には、実施例Bおよび従来のゴルフクラブは、フェースの大きな部分が、最小変位領域に包囲されるモード形状を呈する。これに対して、実施例Aは、小さな最小変位領域がヒールおよびトウに配されるけれども、フェースの大多数は最大変位領域により包囲される。さらに、実施例1のこのモードの周波数値は従来のアイアンのそれに較べて小さいけれども、実施例Bの周波数値は21753Hzであり、従来のアイアンの周波数値である20832Hzに較べて約4%大きい。
【0049】
ここに開示されたこの発明の事例的な実施例が、上述した目的を実現することは明らかであるけれども、当業者が種々の変形や他の実施例を実現できることは容易に理解できる。特許請求の範囲は、この発明の精神および範囲内に含まれるこのような変形例および実施例をすべてカバーするものである。
【符号の説明】
【0050】
10 クラブヘッド
10 ゴルフクラブ
12 本体
14 支持部
16 マッスルバックシェル
18 部分ソール
20 打撃フェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラブヘッド本体と、
上記クラブヘッド本体と結合された打撃フェースと、
上記クラブヘッド本体の後方部分に結合されたマッスルバックシェルと、
上記クラブヘッド本体と上記マッスルバックシェルの少なくとも一部との間に介挿された支持部とを有し、
上記クラブヘッド本体は第1の材料を有し、上記マッスルバックシェルは第2の材料を有し、
上記クラブヘッドの第1振動モードの周波数の値が少なくとも4000Hzであるゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
上記クラブヘッドの第1振動モードの周波数の値が少なくとも4400Hzである請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
上記クラブヘッドの第2振動モードの周波数の値が少なくとも5000Hzである請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
上記クラブヘッドの第2振動モードの周波数の値が少なくとも5500Hzである請求項3記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
上記クラブヘッドの第3振動モードの周波数の値が少なくとも7400Hzである請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
上記クラブヘッドの第3振動モードの周波数の値が少なくとも7700Hzである請求項5記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
上記第1の材料の密度は9g/cmから19g/cmの範囲であり、上記第2の材料の密度は4g/cmから8g/cmの範囲であり、である請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
上記第1の材料より密度が小さい第3の材料をさらに有し、上記第3の材料は上記支持部に結合される請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項9】
上記第3の材料は、密度が0.8g/cmから1.5g/cmの範囲であり、ショアA40からショアA90の硬度値を有する粘弾性材料である請求項8記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
上記クラブヘッド本体および上記打撃フェースは一体部材である請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項11】
上記クラブヘッド本体および上記支持部は一体部材である請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項12】
クラブヘッド本体と、
打撃フェースと、
支持部と、
マッスルバックシェルとを有し、
上記クラブヘッド本体および上記打撃フェースは一体部材であり、
上記マッスルバックシェルが上記クラブヘッド本体および上記支持部に結合されて、包囲されたキャビティを形成し、
上記クラブヘッドの第1振動モードの周波数の値が少なくとも4000Hzであるゴルフクラブヘッド。
【請求項13】
上記クラブヘッドの第1振動モードの周波数の値が少なくとも4400Hzである請求項12記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項14】
上記クラブヘッドの第2振動モードの周波数の値が少なくとも5000Hzである請求項12記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項15】
上記クラブヘッドの第2振動モードの周波数の値が少なくとも5500Hzである請求項14記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項16】
上記クラブヘッドの第3振動モードの周波数の値が少なくとも7400Hzである請求項12記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項17】
上記クラブヘッドの第3振動モードの周波数の値が少なくとも7700Hzである請求項16記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項18】
クラブヘッド本体と、
上記クラブヘッド本体と結合された打撃フェースと、
支持部と、
マッスルバックシェルとを有し、
上記クラブヘッド本体と上記マッスルバックシェルの少なくとも一部との間に介挿された支持部とを有し、
上記クラブヘッド本体は第1の材料を有し、上記マッスルバックシェルは第2の材料を有し、
上記マッスルバックシェルが上記クラブヘッド本体および上記支持部に結合されて、包囲されたキャビティを形成し、
上記クラブヘッドの第1振動モードの周波数の値が少なくとも4000Hzであり、第2の振動モードの周波数の値が少なくとも5000Hzであり、第3の振動モードの周波数の値が少なくとも7400Hzであるゴルフクラブヘッド。
【請求項19】
上記クラブヘッドの第1振動モードの周波数の値が少なくとも4400Hzである請求項18記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項20】
上記クラブヘッドの第2振動モードの周波数の値が少なくとも5500Hzである請求項19記載のゴルフクラブヘッド。

【図1】
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【図1A】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図8A】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図11A】
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【図12】
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【図13】
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【図13A】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図21A】
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【図21B】
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【図21C】
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【図22A】
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【図22B】
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【図22C】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【公開番号】特開2009−261930(P2009−261930A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−92562(P2009−92562)
【出願日】平成21年4月7日(2009.4.7)
【出願人】(390023593)アクシュネット カンパニー (155)
【氏名又は名称原語表記】ACUSHNET COMPANY
【Fターム(参考)】