説明

アジャスター

【課題】被装着物の高さを上昇させる操作中に誤ってアジャスターの雄ねじ部が被装着物の雌ねじ部から外れてしまうおそれを排除する。
【解決手段】接地部1aと溝1b1を備えた雄ねじ部1bとを有するアジャスター本体1を具備するアジャスター100において、ストッパー2の回動中心軸線2a'とストッパー2の重心G2とを含む中心面CS2に関してストッパー2が面対称であり、ストッパー2の重心G2が長手方向の一方の側の部分2bに位置し、他方の側の部分2cの中心軸線2a'を中心とする外接円の半径が溝1b1の両側の壁部1b1a,1b1bの穴1b1a1,1b1b1の中心軸線1'を中心とする底部1b1cの内接円の半径より小さく、部分2bの外接円の半径が底部1b1cの外接円の半径より大きく、中心軸線1b'と中心面CS2とが一致するか平行になる時のストッパー2の中心軸線1b'方向投影像2'が雄ねじ部1bのねじ谷部1b3の投影像1b3'の内側に位置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接地部と雄ねじ部とを有するアジャスターに関する。特に、本発明は、例えば机などの什器のような被装着物の高さを調整するために被装着物の雌ねじ部とアジャスターの雄ねじ部との螺合が解除される向きにアジャスターが被装着物に対して回転せしめられている時に、誤ってアジャスターの雄ねじ部が被装着物の雌ねじ部から外れてしまうおそれを排除することができるアジャスターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、接地部と雄ねじ部とを有するアジャスターが知られている。この種のアジャスターの例としては、例えば特許文献1(特開平10−243831号公報)の図3等に記載されたものがある。特許文献1の図3に記載されたアジャスターでは、例えば机などの被装着物の雌ねじ部とアジャスターの雄ねじ部との螺合が解除される向きにアジャスターを被装着物に対して回転させることにより、床面に対する被装着物の高さを高くすることができる。
【0003】
ところで、一般的なアジャスターでは、アジャスターが被装着物よりも床面側に位置する被装着物の通常の使用状態の姿勢で、床面に対する被装着物の高さを上昇させる操作が行われる。つまり、アジャスターが被装着物よりも操作者の眼から離れている状態で、床面に対する被装着物の高さを上昇させる操作が手探りで行われる。そのため、例えば特許文献1の図3に記載されたアジャスターのような従来のアジャスターでは、操作中に、被装着物の雌ねじ部とアジャスターの雄ねじ部との螺合が解除される向きにアジャスターが被装着物に対して回転せしめられた量を、操作者が正確に把握することができない。その結果、例えば特許文献1の図3に記載されたアジャスターのような従来のアジャスターでは、操作中に、誤ってアジャスターの雄ねじ部が被装着物の雌ねじ部から外れてしまうおそれがある。
【0004】
換言すれば、例えば特許文献1の図3に記載されたアジャスターのような従来のアジャスターでは、被装着物の高さを調整するために被装着物の雌ねじ部とアジャスターの雄ねじ部との螺合が解除される向きにアジャスターが被装着物に対して回転せしめられている時に、誤ってアジャスターの雄ねじ部が被装着物の雌ねじ部から外れてしまうおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−243831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記問題点に鑑み、本発明は、被装着物の高さを調整するために被装着物の雌ねじ部とアジャスターの雄ねじ部との螺合が解除される向きにアジャスターが被装着物に対して回転せしめられている時に誤ってアジャスターの雄ねじ部が被装着物の雌ねじ部から外れてしまうおそれを排除することができるアジャスターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、接地部(1a)と雄ねじ部(1b)とを有するアジャスター本体(1)を具備し、
雄ねじ部(1b)の先端部分に溝(1b1)を形成し、
溝(1b1)の一方の側に位置する第1壁部(1b1a)に穴(1b1a1)を形成し、
第1壁部(1b1a)の穴(1b1a1)と同心の穴(1b1b1)を溝(1b1)の他方の側に位置する第2壁部(1b1b)に形成し、
第1壁部(1b1a)の穴(1b1a1)および第2壁部(1b1b)の穴(1b1b1)によって支持された軸部材(3)を中心に回動可能に構成された板状のストッパー(2)を、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)内に配置し、
ストッパー(2)のうち、軸部材(3)と嵌合するストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)とストッパー(2)の重心(G2)とを含む中心面(CS2)よりもストッパー(2)の短手方向の一方の側に位置する第1部分(2−1)と、ストッパー(2)の中心面(S2)よりもストッパー(2)の短手方向の他方の側に位置する第2部分(2−2)とが、ストッパー(2)の中心面(CS2)に関して面対称になるように、ストッパー(2)を形成し、
ストッパー(2)のうち、ストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)よりもストッパー(2)の長手方向の一方の側に位置する第3部分(2b)に、ストッパー(2)の重心(G2)を配置し、
ストッパー(2)のうち、ストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)よりもストッパー(2)の長手方向の他方の側に位置する第4部分(2c)の外接円(CC2c)であって、ストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)を中心とする外接円(CC2c)の半径(rCC2c)が、アジャスター本体(1)の第1壁部(1b1a)の穴(1b1a1)および第2壁部(1b1b)の穴(1b1b1)の中心軸線(1’)を中心とするアジャスター本体(1)の溝(1b1)の底部(1b1c)の内接円(IC1b1c)の半径(rIC1b1c)よりも小さくなるように、ストッパー(2)の第4部分(2c)を形成し、
ストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)を中心とするストッパー(2)の第3部分(2b)の外接円(CC2b)の半径(rCC2b)が、アジャスター本体(1)の第1壁部(1b1a)の穴(1b1a1)および第2壁部(1b1b)の穴(1b1b1)の中心軸線(1’)を中心とするアジャスター本体(1)の溝(1b1)の底部(1b1c)の外接円(CC1b1c)の半径(rCC1b1c)よりも大きくなるように、ストッパー(2)の第3部分(2b)を形成し、
アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の中心軸線(1b’)とストッパー(2)の中心面(CS2)とが一致するか、あるいは、平行になるストッパー(2)の第1の回動状態の時に、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の中心軸線(1b’)の方向に投影されるストッパー(2)の像(2’)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の中心軸線(1b’)の方向に投影されるアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)のねじ谷部(1b3)の円形の像(1b3’)の内側に位置し、
ストッパー(2)の第1部分(2−1)がアジャスター本体(1)の接地部(1a)に対向するストッパー(2)の第2の回動状態の時に、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出すると共に、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出し、かつ、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2b1−1)と、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2c1−1)とが、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の中心軸線(1b’)に垂直な平面(HS)上に位置し、
ストッパー(2)の第2部分(2−2)がアジャスター本体(1)の接地部(1a)に対向するストッパー(2)の第3の回動状態の時に、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出すると共に、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出し、かつ、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2b1−2)と、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2c1−2)とが、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の中心軸線(1b’)に垂直な平面(HS)上に位置することを特徴とするアジャスター(100)が提供される。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載のアジャスター(100)では、接地部(1a)と雄ねじ部(1b)とを有するアジャスター本体(1)が設けられている。また、雄ねじ部(1b)の先端部分に溝(1b1)が形成されている。更に、溝(1b1)の一方の側に位置する第1壁部(1b1a)に穴(1b1a1)が形成されている。
【0009】
また、請求項1に記載のアジャスター(100)では、第1壁部(1b1a)の穴(1b1a1)と同心の穴(1b1b1)が、溝(1b1)の他方の側に位置する第2壁部(1b1b)に形成されている。更に、第1壁部(1b1a)の穴(1b1a1)および第2壁部(1b1b)の穴(1b1b1)によって支持された軸部材(3)を中心に回動可能に構成された板状のストッパー(2)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)内に配置されている。
【0010】
詳細には、請求項1に記載のアジャスター(100)では、ストッパー(2)のうち、軸部材(3)と嵌合するストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)とストッパー(2)の重心(G2)とを含む中心面(CS2)よりもストッパー(2)の短手方向の一方の側に位置する第1部分(2−1)と、ストッパー(2)の中心面(S2)よりもストッパー(2)の短手方向の他方の側に位置する第2部分(2−2)とが、ストッパー(2)の中心面(CS2)に関して面対称になるように、ストッパー(2)が形成されている。
【0011】
更に、請求項1に記載のアジャスター(100)では、ストッパー(2)のうち、ストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)よりもストッパー(2)の長手方向の一方の側に位置する第3部分(2b)に、ストッパー(2)の重心(G2)が配置されている。
【0012】
また、請求項1に記載のアジャスター(100)では、ストッパー(2)のうち、ストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)よりもストッパー(2)の長手方向の他方の側に位置する第4部分(2c)の外接円(CC2c)であって、ストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)を中心とする外接円(CC2c)の半径(rCC2c)が、アジャスター本体(1)の第1壁部(1b1a)の穴(1b1a1)および第2壁部(1b1b)の穴(1b1b1)の中心軸線(1’)を中心とするアジャスター本体(1)の溝(1b1)の底部(1b1c)の内接円(IC1b1c)の半径(rIC1b1c)よりも小さくなるように、ストッパー(2)の第4部分(2c)が形成されている。
【0013】
そのため、請求項1に記載のアジャスター(100)では、上下逆の姿勢にされた例えば什器などの被装着物(200)の底面の雌ねじ部(200a1a)に対し、上下逆の姿勢にされたアジャスター(100)のアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)を螺合させようとすると、ストッパー(2)の第3部分(2b)に配置されたストッパー(2)の重心(G2)がストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)の真下に位置し、更に、ストッパー(2)の第4部分(2c)が、ストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)の真上に位置すると共に、アジャスター本体(1)の溝(1b1)の底部(1b1c)と対向する。その結果、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の中心軸線(1b’)とストッパー(2)の中心面(CS2)とが一致するか、あるいは、平行になるストッパー(2)の第1の回動状態になる。
【0014】
更に、請求項1に記載のアジャスター(100)では、ストッパー(2)の第1の回動状態の時に、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の中心軸線(1b’)の方向に投影されるストッパー(2)の像(2’)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の中心軸線(1b’)の方向に投影されるアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)のねじ谷部(1b3)の円形の像(1b3’)の内側に位置する。
【0015】
そのため、請求項1に記載のアジャスター(100)によれば、ストッパー(2)と被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)のねじ山部(200a1a1)とが干渉することなく、被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)に対してアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)を螺合させることができ、被装着物(200)に対してアジャスター(100)を装着することができる。
【0016】
一方、請求項1に記載のアジャスター(100)では、被装着物(200)および被装着物(200)に装着されたアジャスター(100)が、上下逆の姿勢から被装着物(200)の通常の使用状態の姿勢に戻されると、ストッパー(2)の第3部分(2b)に配置されたストッパー(2)の重心(G2)がストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)よりも下側に位置するように、ストッパー(2)が軸部材(3)を中心に回動する。
【0017】
そこで、請求項1に記載のアジャスター(100)では、ストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)を中心とするストッパー(2)の第3部分(2b)の外接円(CC2b)の半径(rCC2b)が、アジャスター本体(1)の第1壁部(1b1a)の穴(1b1a1)および第2壁部(1b1b)の穴(1b1b1)の中心軸線(1’)を中心とするアジャスター本体(1)の溝(1b1)の底部(1b1c)の外接円(CC1b1c)の半径(rCC1b1c)よりも大きくなるように、ストッパー(2)の第3部分(2b)が形成されている。
【0018】
そのため、請求項1に記載のアジャスター(100)では、被装着物(200)および被装着物(200)に装着されたアジャスター(100)が、上下逆の姿勢から被装着物(200)の通常の使用状態の姿勢に戻された時に、アジャスター本体(1)の溝(1b1)の底部(1b1c)とストッパー(2)の第3部分(2b)とが対向するまで、ストッパー(2)が軸部材(3)を中心に回動することができない。
【0019】
詳細には、請求項1に記載のアジャスター(100)では、上述したように、ストッパー(2)のうち、軸部材(3)と嵌合するストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)とストッパー(2)の重心(G2)とを含む中心面(CS2)よりもストッパー(2)の短手方向の一方の側に位置する第1部分(2−1)と、ストッパー(2)の中心面(S2)よりもストッパー(2)の短手方向の他方の側に位置する第2部分(2−2)とが、ストッパー(2)の中心面(CS2)に関して面対称になるように、ストッパー(2)が形成されている。
【0020】
そのため、請求項1に記載のアジャスター(100)では、被装着物(200)および被装着物(200)に装着されたアジャスター(100)が、上下逆の姿勢から被装着物(200)の通常の使用状態の姿勢に戻されると、ストッパー(2)の第1部分(2−1)がストッパー(2)の第2部分(2−2)よりも下側になるようにストッパー(2)が軸部材(3)を中心に回動した状態になるか、あるいは、ストッパー(2)の第2部分(2−2)がストッパー(2)の第1部分(2−1)よりも下側になるようにストッパー(2)が軸部材(3)を中心に回動した状態になる。
【0021】
更に、請求項1に記載のアジャスター(100)では、ストッパー(2)の第1部分(2−1)がストッパー(2)の第2部分(2−2)よりも下側になるようにストッパー(2)が軸部材(3)を中心に回動した状態になる場合に、ストッパー(2)の第1部分(2−1)がアジャスター本体(1)の溝(1b1)の底部(1b1c)の一方の側の端部(1b1c1)に当接した状態でストッパー(2)が停止し、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出した状態になる。
【0022】
一方、請求項1に記載のアジャスター(100)では、ストッパー(2)の第2部分(2−2)がストッパー(2)の第1部分(2−1)よりも下側になるようにストッパー(2)が軸部材(3)を中心に回動した状態になる場合に、ストッパー(2)の第2部分(2−2)がアジャスター本体(1)の溝(1b1)の底部(1b1c)の他方の側の端部(1b1c2)に当接した状態でストッパー(2)が停止し、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出した状態になる。
【0023】
また、請求項1に記載のアジャスター(100)では、ストッパー(2)の第1部分(2−1)がアジャスター本体(1)の溝(1b1)の底部(1b1c)の一方の側の端部(1b1c1)に当接した状態のアジャスター(100)が、被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)とアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)との螺合が解除される向きに被装着物(200)に対して回転せしめられると、ストッパー(2)の第1部分(2−1)が被装着物(200)の螺合部(200a)の上面(200a2)に当接する。次いで、被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)とアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)との螺合が解除される向きにアジャスター(100)が被装着物(200)に対して更に回転せしめられると、ストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)に対するストッパー(2)の重心(G2)の位置が高くなる向きにストッパー(2)が回動する。
【0024】
更に、請求項1に記載のアジャスター(100)では、被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)とアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)との螺合が解除される向きにアジャスター(100)が被装着物(200)に対して回転せしめられ続けると、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出すると共に、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出して、ストッパー(2)の第1部分(2−1)がアジャスター本体(1)の接地部(1a)に対向し、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2b1−1)と、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2c1−1)とが、被装着物(200)の螺合部(200a)の上面(200a2)に当接する。
【0025】
その結果、請求項1に記載のアジャスター(100)では、被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)とアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)との螺合が解除される向きにアジャスター(100)を被装着物(200)に対して回転させ続けることができなくなる。
【0026】
換言すれば、請求項1に記載のアジャスター(100)では、ストッパー(2)の第1部分(2−1)がアジャスター本体(1)の接地部(1a)に対向し、被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)とアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)との螺合が解除される向きにアジャスター(100)を被装着物(200)に対して回転させ続けることができなくなるストッパー(2)の第2の回動状態の時に、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出すると共に、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出し、かつ、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2b1−1)と、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2c1−1)とが、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の中心軸線(1b’)に垂直な平面(HS)上に位置する。
【0027】
そのため、請求項1に記載のアジャスター(100)によれば、被装着物(200)の高さを調整するために被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)とアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)との螺合が解除される向きにアジャスター(100)が被装着物(200)に対して回転せしめられている時に誤ってアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)が被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)から外れてしまうおそれを排除することができる。
【0028】
一方、請求項1に記載のアジャスター(100)では、ストッパー(2)の第2部分(2−2)がアジャスター本体(1)の溝(1b1)の底部(1b1c)の他方の側の端部(1b1c2)に当接した状態のアジャスター(100)が、被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)とアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)との螺合が解除される向きに被装着物(200)に対して回転せしめられると、ストッパー(2)の第2部分(2−2)が被装着物(200)の螺合部(200a)の上面(200a2)に当接する。次いで、被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)とアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)との螺合が解除される向きにアジャスター(100)が被装着物(200)に対して更に回転せしめられると、ストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)に対するストッパー(2)の重心(G2)の位置が高くなる向きにストッパー(2)が回動する。
【0029】
更に、請求項1に記載のアジャスター(100)では、被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)とアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)との螺合が解除される向きにアジャスター(100)が被装着物(200)に対して回転せしめられ続けると、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出すると共に、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出して、ストッパー(2)の第2部分(2−2)がアジャスター本体(1)の接地部(1a)に対向し、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2b1−2)と、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2c1−2)とが、被装着物(200)の螺合部(200a)の上面(200a2)に当接する。
【0030】
その結果、請求項1に記載のアジャスター(100)では、被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)とアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)との螺合が解除される向きにアジャスター(100)を被装着物(200)に対して回転させ続けることができなくなる。
【0031】
換言すれば、請求項1に記載のアジャスター(100)では、ストッパー(2)の第2部分(2−2)がアジャスター本体(1)の接地部(1a)に対向し、被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)とアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)との螺合が解除される向きにアジャスター(100)を被装着物(200)に対して回転させ続けることができなくなるストッパー(2)の第3の回動状態の時に、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出すると共に、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出し、かつ、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2b1−2)と、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2c1−2)とが、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の中心軸線(1b’)に垂直な平面(HS)上に位置する。
【0032】
そのため、請求項1に記載のアジャスター(100)によれば、被装着物(200)の高さを調整するために被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)とアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)との螺合が解除される向きにアジャスター(100)が被装着物(200)に対して回転せしめられている時に誤ってアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)が被装着物(200)の雌ねじ部(200a1a)から外れてしまうおそれを排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】第1の実施形態のアジャスター100を示した図である。
【図2】第1の実施形態のアジャスター100の一部を構成するアジャスター本体1の部品図である。
【図3】第1の実施形態のアジャスター100の一部を構成するアジャスター本体1の部品図である。
【図4】第1の実施形態のアジャスター100の一部を構成するストッパー2の部品図である。
【図5】第1の実施形態のアジャスター100の一部を構成する軸部材3の部品図である。
【図6】上下逆の姿勢にされた例えば什器などの被装着物200に対して装着するために上下逆の姿勢にされた第1の実施形態のアジャスター100を示した図である。
【図7】上下逆の姿勢にされた例えば什器などの被装着物200に対して装着するために上下逆の姿勢にされた第1の実施形態のアジャスター100などを示した図である。
【図8】上下逆の姿勢にされた第1の実施形態のアジャスター100のストッパー2の投影像2’とアジャスター本体1の雄ねじ部1bのねじ谷部1b3の円形の投影像1b3’との関係を示した図である。
【図9】第1の実施形態のアジャスター100の特徴を説明するための図である。
【図10】第1の実施形態のアジャスター100の特徴を説明するための図である。
【図11】第1の実施形態のアジャスター100の特徴を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明のアジャスターの第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態のアジャスター100を示した図である。詳細には、図1(A)はストッパー2がアジャスター本体1に突き当たるまで軸部材3を中心に図1(A)の時計まわりに回動した状態における第1の実施形態のアジャスター100の正面図である。図1(B)はその状態における第1の実施形態のアジャスター100の右側面図である。図1(C)はストッパー2がアジャスター本体1に突き当たるまで軸部材3を中心に図1(C)の反時計まわりに回動した状態における第1の実施形態のアジャスター100の正面図である。図1(D)はその状態における第1の実施形態のアジャスター100の右側面図である。
【0035】
図2および図3は第1の実施形態のアジャスター100の一部を構成するアジャスター本体1の部品図である。詳細には、図2(A)はアジャスター本体1の平面図、図2(B)はアジャスター本体1の正面図、図2(C)はアジャスター本体1の右側面図、図2(D)はアジャスター本体1の底面図、図2(E)はアジャスター本体1の後側面図である。図3(A)は図2(A)のA−A線に沿った鉛直断面図、図3(B)は図2(A)のC−C線に沿った鉛直断面図、図3(C)は図2(A)のB−B線に沿った鉛直断面図である。図3(D)は中心軸線1’を中心とするアジャスター本体1の溝1b1(図2(A)および図2(C)参照)の底部1b1cの内接円IC1b1cを説明するための図である。図3(E)は中心軸線1’を中心とするアジャスター本体1の溝1b1(図2(A)および図2(C)参照)の底部1b1cの外接円CC1b1cを説明するための図である。図3において、1b2はアジャスター本体1の雄ねじ部1bのねじ山部を示している。
【0036】
図4は第1の実施形態のアジャスター100の一部を構成するストッパー2の部品図である。詳細には、図4(A)はストッパー2の平面図、図4(B)はストッパー2の左側面図、図4(C)はストッパー2の正面図、図4(D)はストッパー2の右側面図である。図4(E)はストッパー2の中心面CS2よりもストッパー2の短手方向(図4(E)の左右方向)の一方の側(図4(E)の右側)に位置する部分(右上がりのハッチング部分)2−1と、中心面CS2よりもストッパー2の短手方向(図4(E)の左右方向)の他方の側(図4(E)の左側)に位置する部分(右下がりのハッチング部分)2−2とを対比して説明するためのストッパー2の正面図である。
【0037】
図4(F)はストッパー2の穴2aの中心軸線2a’よりもストッパー2の長手方向(図4(F)の上下方向)の一方の側(図4(F)の上側)に位置する部分(右上がりのハッチング部分)2bと、中心軸線2a’よりもストッパー2の長手方向(図4(F)の上下方向)の他方の側(図4(F)の下側)に位置する部分(右下がりのハッチング部分)2cとを対比して説明するためのストッパー2の正面図である。図4(H)はストッパー2の部分2bの端部(右上がりのハッチング部分)2b1と、部分2cの端部(右下がりのハッチング部分)2c1とを示したストッパー2の正面図である。
【0038】
図4(G)はストッパー2の部分2bの端部2b1のうち、アジャスター本体1(図2および図3参照)の雄ねじ部1b(図2および図3参照)が被装着物200(図7(A)参照)の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)から外れてしまうのを防止するために被装着物200の螺合部200a(図7(A)参照)の上面200a2(図7(A)および図11(C)参照)に当接する部分2b1−2と、ストッパー2の部分2cの端部2c1のうち、アジャスター本体1(図2および図3参照)の雄ねじ部1b(図2および図3参照)が被装着物200(図7(A)参照)の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)から外れてしまうのを防止するために被装着物200の螺合部200a(図7(A)参照)の上面200a2(図7(A)および図11(C)参照)に当接する部分2c1−2とを示したストッパー2の左側面図である。
【0039】
図4(I)はストッパー2の部分2bの端部2b1のうち、アジャスター本体1(図2および図3参照)の雄ねじ部1b(図2および図3参照)が被装着物200(図7(A)参照)の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)から外れてしまうのを防止するために被装着物200の螺合部200a(図7(A)参照)の上面200a2(図7(A)および図9(C)参照)に当接する部分2b1−1と、ストッパー2の部分2cの端部2c1のうち、アジャスター本体1(図2および図3参照)の雄ねじ部1b(図2および図3参照)が被装着物200(図7(A)参照)の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)から外れてしまうのを防止するために被装着物200の螺合部200a(図7(A)参照)の上面200a2(図7(A)および図9(C)参照)に当接する部分2c1−1とを示したストッパー2の右側面図である。図4(J)はストッパー2の穴2aの中心軸線2a’を中心とするストッパー2の部分2bの外接円CC2bを示したストッパー2の正面図である。図4(K)はストッパー2の穴2aの中心軸線2a’を中心とするストッパー2の部分2cの外接円CC2cを示したストッパー2の正面図である。
【0040】
図5は第1の実施形態のアジャスター100の一部を構成する軸部材3の部品図である。詳細には、図5(A)は軸部材3の正面図、図5(B)は軸部材3の右側面図である。図6および図7は上下逆の姿勢にされた例えば什器などの被装着物200(図7参照)に対して装着するために上下逆の姿勢にされた第1の実施形態のアジャスター100を示した図である。詳細には、図6(A)は上下逆の姿勢にされた第1の実施形態のアジャスター100の正面図、図6(B)は上下逆の姿勢にされた第1の実施形態のアジャスター100の右側面図、図6(C)は上下逆の姿勢にされた第1の実施形態のアジャスター100を左前側かつ上側から見た斜視図、図6(D)は上下逆の姿勢にされた第1の実施形態のアジャスター100を右前側かつ下側から見た斜視図である。
【0041】
図7(A)は上下逆の姿勢にされた例えば什器などの被装着物200に対して装着される前における図6(B)のE−E線に沿った鉛直断面図、図7(B)は上下逆の姿勢にされた例えば什器などの被装着物200に対して装着される前における図6(A)のD−D線に沿った鉛直断面図、図7(C)は上下逆の姿勢にされた例えば什器などの被装着物200に対して装着された後における図6(B)のE−E線に沿った鉛直断面図、図7(D)は上下逆の姿勢にされた例えば什器などの被装着物200に対して装着された後における図6(A)のD−D線に沿った鉛直断面図である。図7において、200a1a’は被装着物200の螺合部200aの雌ねじ部200a1aの中心軸線を示しており、200a1a2は雌ねじ部200a1aのねじ谷部を示している。図8は上下逆の姿勢にされた第1の実施形態のアジャスター100(図7参照)のストッパー2(図7参照)の投影像2’と、アジャスター本体1(図7参照)の雄ねじ部1b(図7参照)のねじ谷部1b3(図7参照)の円形の投影像1b3’との関係を示した図である。
【0042】
図9〜図11は第1の実施形態のアジャスター100の特徴を説明するための図である。詳細には、図9(A)は図7(C)に示す上下逆の姿勢から被装着物200の通常の使用状態の姿勢に戻された被装着物200およびアジャスター100の鉛直断面図である。図9(B)は被装着物200の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)とアジャスター本体1の雄ねじ部1bとの螺合が解除される向きにアジャスター100が被装着物200に対して回転せしめられ、ストッパー2の部分2−1が被装着物200の螺合部200aの上面200a2に当接した状態における被装着物200およびアジャスター100の鉛直断面図である。図9(C)は被装着物200の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)とアジャスター本体1の雄ねじ部1bとの螺合が解除される向きにアジャスター100を被装着物200に対して回転させ続けることができなくなった状態における被装着物200およびアジャスター100の鉛直断面図である。
【0043】
図10(A)は図9(C)に示す状態における第1の実施形態のアジャスター100の正面図、図10(B)は図9(C)に示す状態における第1の実施形態のアジャスター100の右側面図、図10(C)は図9(C)に示す状態における第1の実施形態のアジャスター100を左前側かつ上側から見た斜視図、図10(D)は図9(C)に示す状態における第1の実施形態のアジャスター100を右前側かつ下側から見た斜視図である。図11(A)は図7(C)に示す上下逆の姿勢から被装着物200の通常の使用状態の姿勢に戻された被装着物200およびアジャスター100の鉛直断面図である。図11(B)は被装着物200の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)とアジャスター本体1の雄ねじ部1bとの螺合が解除される向きにアジャスター100が被装着物200に対して回転せしめられ、ストッパー2の部分2−2が被装着物200の螺合部200aの上面200a2に当接した状態における被装着物200およびアジャスター100の鉛直断面図である。図11(C)は被装着物200の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)とアジャスター本体1の雄ねじ部1bとの螺合が解除される向きにアジャスター100を被装着物200に対して回転させ続けることができなくなった状態における被装着物200およびアジャスター100の鉛直断面図である。
【0044】
第1の実施形態のアジャスター100では、図2および図3に示すように、接地部1aと雄ねじ部1bとがアジャスター本体1に設けられている。また、雄ねじ部1bの先端部分に溝1b1(図2(A)および図2(C)参照)が形成されている。更に、溝1b1の前側(図2(A)の下側、図2(C)の左側)に位置する壁部1b1aに穴1b1a1が形成されている。また、壁部1b1aの穴1b1a1と同心の穴1b1b1が、溝1b1の後側(図2(A)の上側、図2(C)の右側)に位置する壁部1b1bに形成されている。
【0045】
更に、第1の実施形態のアジャスター100では、図1(B)および図1(D)に示すように、アジャスター本体1の壁部1b1a(図3(B)参照)の穴1b1a1(図3(B)参照)および壁部1b1b(図3(B)参照)の穴1b1b1(図3(B)参照)によって支持された軸部材3(図5および図7(B)参照)を中心に回動可能に構成された板状のストッパー2が、アジャスター本体1の雄ねじ部1b(図2(C)参照)の溝1b1(図2(C)参照)内に配置されている。
【0046】
詳細には、第1の実施形態のアジャスター100では、軸部材3(図5および図7(B)参照)の嵌合部3b(図5参照)と、ストッパー2(図4および図7(B)参照)の穴2a(図4参照)とが隙間嵌めを構成している。その結果、ストッパー2が軸部材3に対して回動することができる。また、軸部材3のかしめ部3a(図5参照)をかしめることによって、軸部材3のかしめ部3aがアジャスター本体1(図2、図3および図7(B)参照)の壁部1b1a(図2および図3参照)の穴1b1a1(図3(B)参照)に対して固定されている。更に、軸部材3のかしめ部3c(図5参照)をかしめることによって、軸部材3のかしめ部3cがアジャスター本体1(図2、図3および図7(B)参照)の壁部1b1b(図2および図3参照)の穴1b1b1(図3(B)参照)に対して固定されている。
【0047】
第1の実施形態のアジャスター100では、軸部材3(図5参照)の嵌合部3b(図5参照)の両側がかしめ部3a,3c(図5参照)によって構成されているが、第2の実施形態のアジャスター100では、代わりに、軸部材3(図5参照)の嵌合部3b(図5参照)の一方の側をかしめ部3a(図5参照)によって構成すると共に、軸部材3(図5参照)の嵌合部3b(図5参照)の他方の側を、例えば皿ねじの頭部の形状と同様の形状に予め形成しておくことも可能である。
【0048】
更に、第1の実施形態のアジャスター100では、図4(C)に示すように、ストッパー2のうち、穴2aの中心軸線2a’とストッパー2の重心G2とを含む中心面CS2よりもストッパー2の短手方向(図4(C)の左右方向)の一方の側(図4(C)の右側)に位置する部分2−1と、中心面S2よりもストッパー2の短手方向の他方の側(図4(C)の左側)に位置する部分2−2とが、中心面CS2に関して面対称になるように、ストッパー2が形成されている。また、ストッパー2のうち、中心軸線2a’よりもストッパー2の長手方向(図4(C)の上下方向)の一方の側(図4(C)の上側)に位置する部分2bに、ストッパー2の重心G2が配置されている。
【0049】
また、第1の実施形態のアジャスター100では、図3(D)および図4(K)に示すように、ストッパー2のうち、ストッパー2の穴2aの中心軸線2a’よりもストッパー2の長手方向(図4(K)の上下方向)の他方の側(図4(K)の下側)に位置する部分(右下がりのハッチング部分)2cの外接円CC2cであって、ストッパー2の穴2aの中心軸線2a’を中心とする外接円CC2cの半径rCC2cが、アジャスター本体1の壁部1b1a(図3(B)参照)の穴1b1a1(図3(B)参照)および壁部1b1bの穴1b1b1の中心軸線1’を中心とするアジャスター本体1の溝1b1(図2(A)および図2(C)参照)の底部1b1cの内接円IC1b1cの半径rIC1b1cよりも小さくなるように、ストッパー2の部分2cが形成されている。
【0050】
そのため、第1の実施形態のアジャスター100では、図6、図7(A)および図7(B)に示すように、上下逆の姿勢にされた例えば什器などの被装着物200(図7参照)の底面の螺合部200a(図7(A)および図7(B)参照)の雌ねじ部200a1a(図7(A)および図7(B)参照)に対し、上下逆の姿勢にされたアジャスター100のアジャスター本体1の雄ねじ部1b(図7(A)および図7(B)参照)を螺合させようとすると、ストッパー2の部分2b(図7(A)および図7(B)参照)に配置されたストッパー2の重心G2(図7(A)および図7(B)参照)がストッパー2の穴2a(図4参照)の中心軸線2a’(図7(A)および図7(B)参照)の真下に位置し、更に、ストッパー2の部分2c(図7(A)および図7(B)参照)が、ストッパー2の穴2a(図4参照)の中心軸線2a’の真上に位置すると共に、アジャスター本体1の溝1b1(図2(A)および図2(C)参照)の底部1b1c(図7(A)および図7(B)参照)と対向する。その結果、図7(A)に示すように、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの中心軸線1b’とストッパー2の中心面CS2とが一致する。
【0051】
更に、第1の実施形態のアジャスター100では、図6および図7に示すようにアジャスター100が上下逆の姿勢にされている時、図8に示すように、アジャスター本体1(図6および図7参照)の雄ねじ部1b(図7(A)および図7(B)参照)の中心軸線1b’(図7参照)の方向に例えば床面FSに対して投影されるストッパー2(図6および図7参照)の像2’が、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの中心軸線1b’の方向に例えば床面FSに対して投影されるアジャスター本体1の雄ねじ部1bのねじ谷部1b3(図7(A)および図7(B)参照)の円形の像1b3’の内側に位置する。
【0052】
そのため、第1の実施形態のアジャスター100では、図7(C)および図7(D)に示すように、ストッパー2(図7(A)および図7(B)参照)と被装着物200の螺合部200a(図7(A)および図7(B)参照)の雌ねじ部200a1a(図7(A)および図7(B)参照)のねじ山部200a1a1(図7(A)および図7(B)参照)とが干渉することなく、被装着物200の螺合部200aの雌ねじ部200a1aに対してアジャスター本体1(図7(A)および図7(B)参照)の雄ねじ部1b(図7(A)および図7(B)参照)を螺合させることができ、被装着物200に対してアジャスター100を装着することができる。
【0053】
第1の実施形態のアジャスター100では、図7(A)に示すように、アジャスター100が上下逆の姿勢にされている時に、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの中心軸線1b’とストッパー2の中心面CS2とが一致するように、ストッパー2がアジャスター本体1に対して配置されているが、第3の実施形態のアジャスター100では、代わりに、アジャスター100が上下逆の姿勢にされている時に、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの中心軸線1b’とストッパー2の中心面CS2とが一致せず、平行になるように、ストッパー2をアジャスター本体1に対して図7(A)の右側または左側にオフセットさせて配置することも可能である。第3の実施形態のアジャスター100においても、第1の実施形態のアジャスター100と同様に、ストッパー2の投影像2’(図8参照)をアジャスター本体1の雄ねじ部1bのねじ谷部1b3(図7(A)および図7(B)参照)の円形の投影像1b3’(図8参照)の内側に配置することにより、図7(C)および図7(D)に示すように、被装着物200に対してアジャスター100を装着することができる。
【0054】
一方、第1の実施形態のアジャスター100では、被装着物200(図7(C)および図7(D)参照)および被装着物200に装着されたアジャスター100(図7(C)および図7(D)参照)が、図7(C)および図7(D)に示す上下逆の姿勢から被装着物200の通常の使用状態の姿勢に戻されると、図9(A)および図11(A)に示すように、ストッパー2の部分2b(図4参照)に配置されたストッパー2の重心G2がストッパー2の穴2a(図4参照)の中心軸線2a’よりも下側(図9(A)および図11(A)の下側)に位置するように、ストッパー2が軸部材3を中心に回動する。
【0055】
そこで、第1の実施形態のアジャスター100では、図3(E)および図4(J)に示すように、ストッパー2の穴2aの中心軸線2a’を中心とするストッパー2の部分2bの外接円CC2bの半径rCC2bが、アジャスター本体1の壁部1b1a(図3(B)参照)の穴1b1a1(図3(B)参照)および壁部1b1bの穴1b1b1の中心軸線1’を中心とするアジャスター本体1の溝1b1(図2(A)および図2(C)参照)の底部1b1cの外接円CC1b1cの半径rCC1b1cよりも大きくなるように、ストッパー2の部分2bが形成されている。
【0056】
そのため、第1の実施形態のアジャスター100では、被装着物200および被装着物200に装着されたアジャスター100が、図7(C)および図7(D)に示す上下逆の姿勢から、図9(A)および図11(A)に示す被装着物200の通常の使用状態の姿勢に戻された時に、アジャスター本体1の溝1b1の底部1b1cとストッパー2の部分2b(図4参照)とが対向するまで、ストッパー2が軸部材3を中心に回動することができない。
【0057】
詳細には、第1の実施形態のアジャスター100では、図4に示すように、ストッパー2のうち、穴2aの中心軸線2a’と重心G2とを含む中心面CS2よりもストッパー2の短手方向(図4(C)の左右方向)の一方の側(図4(C)の右側)に位置する部分2−1と、ストッパー2の中心面S2よりもストッパー2の短手方向(図4(C)の左右方向)の他方の側(図4(C)の左側)に位置する部分2−2とが、ストッパー2の中心面CS2に関して面対称になるように、ストッパー2が形成されている。
【0058】
そのため、第1の実施形態のアジャスター100では、被装着物200および被装着物200に装着されたアジャスター100が、図7(C)および図7(D)に示す上下逆の姿勢から、被装着物200の通常の使用状態の姿勢に戻されると、図9(A)に示すように、ストッパー2の部分2−1がストッパー2の部分2−2よりも下側になるようにストッパー2が軸部材3を中心に図9(A)の時計まわりに回動した状態になるか、あるいは、図11(A)に示すように、ストッパー2の部分2−2がストッパー2の部分2−1よりも下側になるようにストッパー2が軸部材3を中心に図11(A)の反時計まわりに回動した状態になる。
【0059】
更に、第1の実施形態のアジャスター100では、図9(A)に示すように、ストッパー2の部分2−1がストッパー2の部分2−2よりも下側になるようにストッパー2が軸部材3を中心に図9(A)の時計まわりに回動した状態になる場合に、ストッパー2の部分2−1がアジャスター本体1の溝1b1の底部1b1cの一方の側(図9(A)の右側)の端部1b1c1に当接した状態でストッパー2が停止し、ストッパー2の部分2b(図4参照)の端部2b1が、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの溝1b1の外側に露出すると共に、ストッパー2の部分2c(図4参照)の端部2c1(図4(H)参照)が、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの溝1b1の外側に露出した状態になる。
【0060】
一方、第1の実施形態のアジャスター100では、図11(A)に示すように、ストッパー2の部分2−2がストッパー2の部分2−1よりも下側になるようにストッパー2が軸部材3を中心に図11(A)の反時計まわりに回動した状態になる場合に、ストッパー2の部分2−2がアジャスター本体1の溝1b1の底部1b1cの他方の側(図11(A)の左側)の端部1b1c2に当接した状態でストッパー2が停止し、ストッパー2の部分2bの端部2b1が、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの溝1b1の外側に露出すると共に、ストッパー2の部分2c(図4参照)の端部2c1(図4(H)参照)が、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの溝1b1の外側に露出した状態になる。
【0061】
また、第1の実施形態のアジャスター100では、図9(A)に示すように、ストッパー2の部分2−1がアジャスター本体1の溝1b1の底部1b1cの一方の側(図9(A)の右側)の端部1b1c1に当接した状態のアジャスター100が、被装着物200の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)とアジャスター本体1の雄ねじ部1b(図9(B)参照参照)との螺合が解除される向きに被装着物200に対して回転せしめられると、図9(B)に示すように、ストッパー2の部分2−1が被装着物200の螺合部200aの上面200a2に当接する。次いで、被装着物200の雌ねじ部200a1aとアジャスター本体1の雄ねじ部1bとの螺合が解除される向きにアジャスター100が被装着物200に対して更に回転せしめられると、図9(B)に矢印で示すように、ストッパー2の穴2a(図4参照)の中心軸線2a’に対するストッパー2の重心G2の位置が高くなる向き(図9(B)の反時計まわり)にストッパー2が回動する。
【0062】
更に、第1の実施形態のアジャスター100では、被装着物200の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)とアジャスター本体1の雄ねじ部1bとの螺合が解除される向きにアジャスター100が被装着物200に対して回転せしめられ続けると、図9(C)に示すように、ストッパー2の部分2b(図4参照)の端部2b1が、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの溝1b1の外側に露出すると共に、ストッパー2の部分2c(図4参照)の端部2c1が、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの溝1b1の外側に露出して、ストッパー2の部分2−1がアジャスター本体1の接地部1aに対向し、ストッパー2の部分2bの端部2b1のうち、アジャスター本体1の接地部1aに最も近い部分2b1−1(図4(I)参照)が、被装着物200の螺合部200aの上面200a2の部分200a2a(図7(A)参照)に当接すると共に、ストッパー2の部分2cの端部2c1のうち、アジャスター本体1の接地部1aに最も近い部分2c1−1(図4(I)参照)が、被装着物200の螺合部200aの上面200a2の部分200a2b(図7(A)参照)に当接する。
【0063】
その結果、第1の実施形態のアジャスター100では、被装着物200の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)とアジャスター本体1の雄ねじ部1bとの螺合が解除される向き(床面FSに対する被装着物200の高さが図9(C)に示す状態よりも高くなる向き)にアジャスター100を被装着物200に対して回転させ続けることができなくなる。
【0064】
換言すれば、第1の実施形態のアジャスター100では、図9(C)に示すように、ストッパー2の部分2−1がアジャスター本体1の接地部1aに対向し、被装着物200の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)とアジャスター本体1の雄ねじ部1bとの螺合が解除される向きにアジャスター100を被装着物200に対して回転させ続けることができなくなる時に、ストッパー2の部分2b(図4参照)の端部2b1が、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの溝1b1の外側に露出すると共に、ストッパー2の部分2c(図4参照)の端部2c1が、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの溝1b1の外側に露出し、かつ、ストッパー2の部分2b(図4参照)の端部2b1のうち、アジャスター本体1の接地部1aに最も近い部分2b1−1(図4(I)参照)と、ストッパー2の部分2c(図4参照)の端部2c1のうち、アジャスター本体1の接地部1aに最も近い部分2c1−1(図4(I)参照)とが、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの中心軸線1b’に垂直な平面HS上に位置する。
【0065】
そのため、第1の実施形態のアジャスター100によれば、被装着物200の高さを調整するために被装着物200の雌ねじ部200a1aとアジャスター本体1の雄ねじ部1bとの螺合が解除される向き(床面FSに対する被装着物200の高さが図9(C)に示す状態よりも高くなる向き)にアジャスター100が被装着物200に対して回転せしめられている時に誤ってアジャスター本体1の雄ねじ部1bが被装着物200の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)から外れてしまうおそれを排除することができる。
【0066】
一方、第1の実施形態のアジャスター100では、図11(A)に示すように、ストッパー2の部分2−2がアジャスター本体1の溝1b1の底部1b1cの他方の側(図11(A)の左側)の端部1b1c2に当接した状態のアジャスター100が、被装着物200の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)とアジャスター本体1の雄ねじ部1b(図11(B)参照)との螺合が解除される向きに被装着物200に対して回転せしめられると、図11(B)に示すように、ストッパー2の部分2−2が被装着物200の螺合部200aの上面200a2に当接する。次いで、被装着物200の雌ねじ部200a1aとアジャスター本体1の雄ねじ部1bとの螺合が解除される向きにアジャスター100が被装着物200に対して更に回転せしめられると、図11(B)に矢印で示すように、ストッパー2の穴2a(図4参照)の中心軸線2a’に対するストッパー2の重心G2の位置が高くなる向き(図11(B)の時計まわり)にストッパー2が回動する。
【0067】
更に、第1の実施形態のアジャスター100では、被装着物200の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)とアジャスター本体1の雄ねじ部1bとの螺合が解除される向きにアジャスター100が被装着物200に対して回転せしめられ続けると、図11(C)に示すように、ストッパー2の部分2b(図4参照)の端部2b1が、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの溝1b1の外側に露出すると共に、ストッパー2の部分2c(図4参照)の端部2c1が、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの溝1b1の外側に露出して、ストッパー2の部分2−2がアジャスター本体1の接地部1aに対向し、ストッパー2の部分2bの端部2b1のうち、アジャスター本体1の接地部1aに最も近い部分2b1−2(図4(G)参照)が、被装着物200の螺合部200aの上面200a2の部分200a2b(図7(A)参照)に当接すると共に、ストッパー2の部分2cの端部2c1のうち、アジャスター本体1の接地部1aに最も近い部分2c1−2(図4(G)参照)が、被装着物200の螺合部200aの上面200a2の部分200a2a(図7(A)参照)に当接する。
【0068】
その結果、第1の実施形態のアジャスター100では、被装着物200の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)とアジャスター本体1の雄ねじ部1bとの螺合が解除される向き(床面FSに対する被装着物200の高さが図11(C)に示す状態よりも高くなる向き)にアジャスター100を被装着物200に対して回転させ続けることができなくなる。
【0069】
換言すれば、第1の実施形態のアジャスター100では、図11(C)に示すように、ストッパー2の部分2−2がアジャスター本体1の接地部1aに対向し、被装着物200の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)とアジャスター本体1の雄ねじ部1bとの螺合が解除される向きにアジャスター100を被装着物200に対して回転させ続けることができなくなる時に、ストッパー2の部分2b(図4参照)の端部2b1が、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの溝1b1の外側に露出すると共に、ストッパー2の部分2c(図4参照)の端部2c1が、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの溝1b1の外側に露出し、かつ、ストッパー2の部分2b(図4参照)の端部2b1のうち、アジャスター本体1の接地部1aに最も近い部分2b1−2(図4(G)参照)と、ストッパー2の部分2c(図4参照)の端部2c1のうち、アジャスター本体1の接地部1aに最も近い部分2c1−2(図4(G)参照)とが、アジャスター本体1の雄ねじ部1bの中心軸線1b’に垂直な平面HS上に位置する。
【0070】
そのため、第1の実施形態のアジャスター100によれば、被装着物200の高さを調整するために被装着物200の雌ねじ部200a1aとアジャスター本体1の雄ねじ部1bとの螺合が解除される向き(床面FSに対する被装着物200の高さが図11(C)に示す状態よりも高くなる向き)にアジャスター100が被装着物200に対して回転せしめられている時に誤ってアジャスター本体1の雄ねじ部1bが被装着物200の雌ねじ部200a1a(図7(A)参照)から外れてしまうおそれを排除することができる。
【0071】
第1の実施形態のアジャスター100では、アジャスター100を被装着物200から取り外す必要がある場合には、図7(C)および図7(D)に示すように、アジャスター100および被装着物200が上下逆の姿勢にされ、次いで、被装着物200の雌ねじ部200a1aとアジャスター本体1の雄ねじ部1bとの螺合が解除される向きにアジャスター100が被装着物200に対して回転せしめられる。
【0072】
第4の実施形態では、上述した第1から第3の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0073】
1 アジャスター本体
1a 接地部
1b 雄ねじ部
1b’ 中心軸線
1b1 溝
1b1a,1b1b 壁部
1b1a1,1b1b1 穴
1’ 中心軸線
1b1c 底部
1b1c1,1b1c2 端部
1b2 ねじ山部
1b3 ねじ谷部
1b3’ 像
2 ストッパー
2’ 像
2−1,2−2 部分
2a 穴
2a’ 中心軸線
2b,2c 部分
2b1,2c1 端部
2b1−1,2b1−2 部分
2c1−1,2c1−2 部分
3 軸部材
3a,3c かしめ部
3b 嵌合部
100 アジャスター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接地部(1a)と雄ねじ部(1b)とを有するアジャスター本体(1)を具備し、
雄ねじ部(1b)の先端部分に溝(1b1)を形成し、
溝(1b1)の一方の側に位置する第1壁部(1b1a)に穴(1b1a1)を形成し、
第1壁部(1b1a)の穴(1b1a1)と同心の穴(1b1b1)を溝(1b1)の他方の側に位置する第2壁部(1b1b)に形成し、
第1壁部(1b1a)の穴(1b1a1)および第2壁部(1b1b)の穴(1b1b1)によって支持された軸部材(3)を中心に回動可能に構成された板状のストッパー(2)を、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)内に配置し、
ストッパー(2)のうち、軸部材(3)と嵌合するストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)とストッパー(2)の重心(G2)とを含む中心面(CS2)よりもストッパー(2)の短手方向の一方の側に位置する第1部分(2−1)と、ストッパー(2)の中心面(S2)よりもストッパー(2)の短手方向の他方の側に位置する第2部分(2−2)とが、ストッパー(2)の中心面(CS2)に関して面対称になるように、ストッパー(2)を形成し、
ストッパー(2)のうち、ストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)よりもストッパー(2)の長手方向の一方の側に位置する第3部分(2b)に、ストッパー(2)の重心(G2)を配置し、
ストッパー(2)のうち、ストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)よりもストッパー(2)の長手方向の他方の側に位置する第4部分(2c)の外接円(CC2c)であって、ストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)を中心とする外接円(CC2c)の半径(rCC2c)が、アジャスター本体(1)の第1壁部(1b1a)の穴(1b1a1)および第2壁部(1b1b)の穴(1b1b1)の中心軸線(1’)を中心とするアジャスター本体(1)の溝(1b1)の底部(1b1c)の内接円(IC1b1c)の半径(rIC1b1c)よりも小さくなるように、ストッパー(2)の第4部分(2c)を形成し、
ストッパー(2)の穴(2a)の中心軸線(2a’)を中心とするストッパー(2)の第3部分(2b)の外接円(CC2b)の半径(rCC2b)が、アジャスター本体(1)の第1壁部(1b1a)の穴(1b1a1)および第2壁部(1b1b)の穴(1b1b1)の中心軸線(1’)を中心とするアジャスター本体(1)の溝(1b1)の底部(1b1c)の外接円(CC1b1c)の半径(rCC1b1c)よりも大きくなるように、ストッパー(2)の第3部分(2b)を形成し、
アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の中心軸線(1b’)とストッパー(2)の中心面(CS2)とが一致するか、あるいは、平行になるストッパー(2)の第1の回動状態の時に、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の中心軸線(1b’)の方向に投影されるストッパー(2)の像(2’)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の中心軸線(1b’)の方向に投影されるアジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)のねじ谷部(1b3)の円形の像(1b3’)の内側に位置し、
ストッパー(2)の第1部分(2−1)がアジャスター本体(1)の接地部(1a)に対向するストッパー(2)の第2の回動状態の時に、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出すると共に、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出し、かつ、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2b1−1)と、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2c1−1)とが、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の中心軸線(1b’)に垂直な平面(HS)上に位置し、
ストッパー(2)の第2部分(2−2)がアジャスター本体(1)の接地部(1a)に対向するストッパー(2)の第3の回動状態の時に、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出すると共に、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)が、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の溝(1b1)の外側に露出し、かつ、ストッパー(2)の第3部分(2b)の端部(2b1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2b1−2)と、ストッパー(2)の第4部分(2c)の端部(2c1)のうち、アジャスター本体(1)の接地部(1a)に最も近い部分(2c1−2)とが、アジャスター本体(1)の雄ねじ部(1b)の中心軸線(1b’)に垂直な平面(HS)上に位置することを特徴とするアジャスター(100)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−179261(P2012−179261A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−44553(P2011−44553)
【出願日】平成23年3月1日(2011.3.1)
【出願人】(591220665)株式会社石黒製作所 (18)
【Fターム(参考)】