説明

アロエチップ靴敷き

【課題】 靴を履いたとき足に汗をかき、蒸れたり、嫌な臭いを発して不快になることはよく経験するところである。そのために吸湿性を持たせた靴敷き、活性炭を繊維に内包した靴敷きなどが市場に出ている。これらは蒸れと悪臭防止には一定の効果があると思われる。しかし水虫の治療までは期待できず、治療には薬を用いることになるであろう。
【解決手段】 本発明はアロエ葉を破砕して、乾燥成型して靴敷きとし用い、吸湿性を持たせ、足を快適に保ち、さらには水虫を治療、防止するものである。
靴敷きとしての機能を満足させるためには、表面または内部に不織布その他の補強材を付加することもある。
表面補強材はまた肌触りを良くするためにも、凹凸を付したり、穴あきとして用いることもある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアロエ葉を破砕して、乾燥成型して靴敷きとし用い、足を快適に保ちあるいは水虫を治療、防止する分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
靴を履いたとき足に汗をかき、蒸れたり、嫌な臭いを発して不快になることはよく経験するところである。そのために吸湿性を持たせた靴敷き、活性炭を繊維に内包した靴敷きなどが市場に出ている。はては靴敷きの中に復元性を持たせた空間を形成して、歩くたびに空間を踏み潰すことと開放を繰り返して、エアポンプを構成して空気交換をさせる靴敷きまである。これらは蒸れと悪臭防止には一定の効果があると思われる。しかし水虫の治療までは期待できず、治療には薬を用いることになるであろう。アロエ葉のゼリー質を水虫の治療に用いることは知られており、書籍にも記述されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の吸湿性を持たせた靴敷き、活性炭を繊維に内包した靴敷き、エアポンプ作用を利用して空気交換をさせる靴敷きについては、蒸れと悪臭防止には一定の効果があると思われる。しかし水虫の治療までは期待できず、治療には薬を用いることになるであろう。本発明はアロエ葉を破砕して、乾燥成型して靴敷きとして用い、吸湿性を持たせ、足を快適に保ち、さらにはアロエ葉の薬効成分により水虫を治療、防止するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
アロエ葉を破砕機で細かく破砕し、水分を乾燥させて、適当な厚さの板状、靴底形状に加圧成型する。
水分を乾燥させる際は、液に含まれる薬効成分が変質しない程度の低温で加熱して水分だけを蒸発させる。また薬効成分をあまり必要としない場合は、破砕してろ過した後の残渣だけを用いて成型しても良い。
靴敷きとしての機能を満足させるためには、表面または内部に不織布その他の補強材を付加することもある。補強材は環境保護のため生分解性プラスチックで作るのも良い。
表面補強材はまた肌触りを良くするためにも、凹凸を付したり、穴あきとして用いることもできる。
この目的をより効果的にするためには、他の成分を付加することも考えられる。例えば、活性炭を混合したり、アロエの薬効を損なわず、さらに相乗効果を上げるような他の薬効成分を添加することも考えられる。
【発明の効果】
【0005】
用途は、靴敷きとして用いて、足が蒸れて不快になることを防ぐこと、汗による悪臭を解消すること、水虫の発症を抑え、治療することである。
本発明は自然界に存するものの有効利用であり、高価なものでもなく、使い捨てが可能である。またアロエ自体、生食もできるものであり、廃棄しても環境汚染とは無縁である。
【実施例】
【0007】
靴敷きの製造工程は次の通りである。
1.洗浄工程−2.破砕工程−3.成型プレス工程。
洗浄工程・・・水洗することによって土を落とす。
破砕工程・・・長さ5ミリメートル程度の細片に破砕する。
成型プレス工程・・・靴底形状に成型圧搾する。
【0008】
成形性を保つ為に不織布を芯にしても良いし、表裏を包むようにすることも良い。
さらに耐久性を高める為に少量の生分解性プラスチックを混入させることも良い。
【産業上の利用可能性】
【0009】
本発明の用途は、靴敷きとして用いて、足が蒸れて不快になることを防ぐこと、汗による悪臭を解消すること、水虫の発症を抑え、治療することである。
本発明はまたカバーを付して、スリッパまたはサンダルとして用いて、同様の目的に用いることができる。
本発明は日常のあらゆるところで使用できるのはもちろんであるが、特に不特定多数が利用する施設において、他人の使用したスリッパを使用することに対して抵抗感のある人には福音となるであろう。その施設は例えば病院、温泉施設、旅館、お座敷飲食施設などである。
また長時間過ごすこととなる列車、機内で靴を履いていて足が蒸れて不快を感じた人は多いのではないだろうか。そのようなときの利用も考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アロエ葉を破砕機で細かく破砕し、水分を他の構成素材に吸収させるか乾燥させて、適当な厚さの板状、靴底形状に加圧成型する。水分を乾燥させる際は、液に含まれる薬効成分が変質しない程度の低温で加熱して水分だけを蒸発させる。
【請求項2】
靴敷きとしての機能を満足させるためには、請求項1の表面または内部に不織布その他の補強材を付加することもある。補強材は環境保護のため生分解性プラスチックで作るのも良い。
【請求項3】
表面補強材はまた肌触りを良くするために、請求項1および請求項2のものに凹凸を付したり、穴あきとして用いることもできる。
【請求項4】
目的をより効果的にするためには、請求項1、請求項2および請求項3のものに他の成分を付加することも考えられる。例えば、活性炭を混合したり、アロエの薬効を損なわず、さらに相乗効果を上げるような他の薬効成分を添加することも考えられる。
【請求項5】
請求項1、請求項2、請求項3および請求項4のものにカバーを付して、スリッパまたはサンダルとして用いることができる。

【公開番号】特開2007−330726(P2007−330726A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−188605(P2006−188605)
【出願日】平成18年6月12日(2006.6.12)
【出願人】(591227789)
【Fターム(参考)】