説明

エレベータ内部用トイレユニット

【課題】 災害時等の緊急時にエレベータ内に閉じ込められた場合、救出は他の被災者に比べ遅くなるのが一般的であり、特に大災害の場合は数時間以上も閉じ込められる可能性も大きい。その場合に、トイレに行けないという強迫観念より、水分を取らずにいることは血液中の水分濃度を下げ非常に危険である。本発明のエレベータ内部用トイレユニットを設置することにより、そのような2次災害を防ぎ、また、平常時においても乗員に安心感を与えることが本発明の課題である。
【解決手段】 エレベーター内の角部に便器を設け、その両隣の壁の一部を可動式とすることにより、緊急用トイレとして使用する。通常時は障害者やお年寄り等が便座のフタに腰掛け、椅子代わりに利用することも可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーター内部に設置するトイレユニットの構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のエレベーターは、ビル等の上下階を移動する為の設備としての安全性については考慮されてきたが、長時間閉じ込められた場合の乗員の生理現象については考慮されていないのが現状である。又、壁に収納して利用する為のトイレはあったが、エレベーター内部に設置する為のトイレユニットは皆無であった。
【特許文献1】特許公開平10−37280
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
災害時等の緊急時にエレベータ内に閉じ込められた場合、救出は他の被災者に比べ遅くなるのが一般的であり、特に大災害の場合は数時間も閉じ込められる可能性も大きい。その場合に、トイレに行けないという強迫観念より、水分を取らずにいることは血液中の水分濃度を下げ非常に危険である。本発明のエレベータ内部用トイレを設置することにより、そのような2次災害を防ぎ、平常時においても乗員に安心感を与えることが本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
エレベーター内の角部に便器を設け、その両隣の壁の一部を可動式とすることにより、緊急用トイレとして使用する。又、エレベータ上部に便器洗浄用水タンクエレベーター床下部に便槽を設置することにより簡易水洗トイレとしても使用することができる。
【発明の効果】
【0005】
エレベーター内部に閉じ込められた場合に緊急用トイレとして使用できる他、通常時は障害者やお年寄り等が便座のフタに腰掛け、椅子代わりに利用することができる。
【実施例】
【0006】
実施例を図1及び図2を用いて説明する。
図1は本発明を適用したエレベーター内部用トイレの通常時の状態を表す図である。通常時はエレベーター角部に椅子状の物がある状態であり、障害者やお年寄り等が利用できる椅子として利用できる。図2は使用時の状態を表す平面図及び側面図であり、便器蓋2を上げ可動壁3で便器1を囲むことにより非常用のトイレとして使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】当発明を適用したエレベータ内部用トイレユニットの通常時(非使用時)の状態を表す図である。
【図2】当発明を適用したエレベータ内部用トイレユニットの使用時の状態を表す平面図及び側面図である。
【符号の説明】
【0008】
1 便器本体
2 便器蓋
3 可動壁
4 固定壁
5 自在部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
緊急時等に使用するためのエレベータ内部用トイレユニットの構造

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2006−87964(P2006−87964A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2006−8024(P2006−8024)
【出願日】平成18年1月16日(2006.1.16)
【出願人】(302062724)
【Fターム(参考)】