説明

エンジンの排気装置

【課題】実質的に安価なコストでありながら、有効且つ適正な消音効果を保証するエンジンの排気装置を提供する。
【解決手段】エンジンに接続されるエキゾーストパイプ11と、エキゾーストパイプ11に接続され、外筒13及び複数の孔が設けられた内筒14で構成されたサイレンサ12と、内筒14と外筒13との間に形成された空間に配置された吸音材17と、を備える。空間を仕切ると共に吸音材17がサイレンサ12の軸線方向に動かないように支持する仕切り壁26を設け、仕切り壁26は、排気ガスが空間内で仕切り壁26の上流側から下流側に流れるように連通孔が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動二輪車等の車両におけるエンジンの排気装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば特にモトクロス競技等に使用されるレーサー向けの車両におけるエンジンの排気装置は、軽量化と出力性能低下の抑制を図るための構造的工夫がなされている。即ち、パンチング孔を持つメインパイプをマフラボディ内に通し、マフラボディとメインパイプの間の空間には吸音材としてのグラスウールが詰め込まれる。メインパイプとグラスウールの間には金属製のワイヤクロスとスチールウールを巻いて形成した円筒状の部材が挿入される。
【0003】
ところで、この種の車両においてエンジン排気音に対する騒音規制が、年々強化されてきている。そして、排気音の低減が必要となり、その対策として例えば、メインパイプ内の前方部やテールパイプ部にパンチングコーン等の抵抗体を装着し、音のエネルギを効率良くグラスウールに導く構造をとっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3445875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の構造の場合、排気ガスの圧力を受けてグラスウールが前方や後方に片寄ってしまう問題があり、消音効果が低下して排気音が高くなったり、マフラボディが排気熱の影響で高温となる熱害が発生する。また、グラスウール自体で片寄りに対応しようとした場合、成型ウールを使う方法やマット状のグラスウールを巻きつける方法があるが、コストが上がってしまう問題がある。
【0006】
なお、特許文献1には、マフラ内部に装着された吸音材としてのグラスウールが動かないようにするために支持部材を設けている。
【0007】
本発明はかかる実情に鑑み、実質的に安価なコストでありながら、有効且つ適正な消音効果を保証するエンジンの排気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のエンジンの排気装置は、エンジンに接続されるエキゾーストパイプと、前記エキゾーストパイプに接続され、外筒及び複数の孔が設けられた内筒で構成されたサイレンサと、前記内筒と前記外筒との間に形成された空間に配置された吸音材と、を備えたエンジンの排気装置であって、前記空間を仕切ると共に前記吸音材が前記サイレンサの軸線方向に動かないように支持する仕切り壁を設け、前記仕切り壁は、排気ガスが前記空間内で該仕切り壁の上流側から下流側に流れるように連通孔が設けられたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明によるエンジンの排気装置において、前記サイレンサは前記内筒の内部に、上流に向かって先細形状となるコーン体を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明によるエンジンの排気装置において、前記仕切り壁及び前記コーン体は少なくとも、前記サイレンサの上下流方向中央よりも上流側寄りに配置されることを特徴とする。
【0011】
また、本発明によるエンジンの排気装置において、前記仕切り壁は、前記コーン体の先細形状の基端側直下流に配置したことを特徴とする。
【0012】
また、本発明によるエンジンの排気装置において、前記仕切り壁は、ワイヤクロス材で形成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、仕切り壁を設けることで、吸音材が下流方向への移動するのを防止することができ、吸音材のグラスウールの片寄りを防止することで吸音材の適正機能を長期に亘り保証することができる。この仕切り壁には連通孔が形成されているため、仕切り壁の上流側及び下流側間の排気ガスの通気性が確保され、エンジン出力性能に対して実質的に影響を及ぼすことがない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る自動二輪車の全体構成を示す側面図である。
【図2】本発明の排気装置を備えたエンジンまわりの構成例を示す斜視図である。
【図3】本発明の排気装置におけるサイレンサの内部構造を示す断面図である。
【図4】図3のI−I線に沿う断面図である。
【図5】図3のII−II線に沿う断面図である。
【図6】本発明の排気装置における吸音材のサイレンサへの組付時の状態を示す断面図である。
【図7】本発明の排気装置における排気ガス流通時のサイレンサ内の内圧分布を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面に基づき、本発明によるエンジンの排気装置における好適な実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る自動二輪車の側面図である。先ず、図1を用いて、自動二輪車の全体構成について説明する。なお、図1を含め、以下の説明で用いる図においては、必要に応じて車両の前方を矢印Frにより、車両の後方を矢印Rrにより示し、また、車両の側方右側を矢印Rにより、車両の側方左側を矢印Lにより示す。
【0016】
図1の自動二輪車は、典型的には所謂オフロード用レーサーであってよく、その車体前方上部にはステアリングヘッドパイプ101が配置されており、ステアリングヘッドパイプ101内には不図示のステアリング軸が回動可能に挿通している。そして、このステアリング軸の上端にはハンドル102が結着されており、同ステアリング軸の下端にはフロントフォーク103が取り付けられ、フロントフォーク103の下端には操行輪である前輪104が回転可能に軸支されている。
【0017】
また、ステアリングヘッドパイプ101からは左右一対のメインフレーム105が、車体後方に向かって斜め下方に傾斜して延出すると共に、ダウンチューブ106が略垂直下方に延びている。そして、ダウンチューブ106は図2に示されるようにその下部付近でロアフレーム106Aとして左右に分岐し、これら一対のロアフレーム106Aは下方に延びた後に、車体後方に向かって略直角に曲げられ、その後端部は左右一対のボディフレーム107を介してメインフレーム105の各後端部に連結されている。
【0018】
左右一対のメインフレーム105と、ダウンチューブ106及びロアフレーム106Aと、ボディフレーム107とによって囲まれる空間には、駆動源である水冷式のエンジン100が搭載され、エンジン100の上方には燃料タンク108が配され、その燃料供給口はキャップ109によって栓止されている。燃料タンク108の後方にはシート110が配されている。また、エンジン100の前方にはラジエータ111が配置されている。
【0019】
車体の前後方向略中央の下部に設けられた左右一対のボディフレーム107には、リヤスイングアーム112の前端部がピボット軸113によって上下に揺動可能に支持されている。リヤスイングアーム112の後端部には駆動輪である後輪114が回転可能に軸支されている。リヤスイングアーム112は、リンク機構115とこれに連結されたショックアブソーバ116(後輪懸架装置)を介して車体に懸架されている。
【0020】
なお、燃料タンク108内には燃料ポンプユニットが配置され、この燃料ポンプユニットによってエンジン100に燃料を供給する。一方、ショックアブソーバ116の後側にはエアクリーナボックス117が配置され、エアクリーナボックス117とエンジン100の間が吸気通路を介して連結される。なお、図1においては図示を省略するが、吸気通路はエンジン100のシリンダヘッドに設けられたインテークポートに接続され、その途中で吸気通路の一部としてスロットルボディが配置される。このスロットルボディには燃料インジェクタが配設されており、この燃料インジェクタに対して燃料ポンプユニットから所定タイミングで所定量の燃料が供給されるようになっている。
【0021】
この例ではエンジン100は例えば4サイクル単気筒エンジンとし、図2に示されるようにそのシリンダヘッド100Aに設けられたエキゾーストポートには、本発明に係る排気装置10を構成するエキゾーストパイプ11が接続される。エキゾーストパイプ11はシリンダヘッド100Aの前部から一旦前方へ延出し、ダウンチューブ106の右側でUターンするように右方へ回り込んで更に後方へ延出し、排気装置10を構成するサイレンサ(マフラ)12に接続される。なお、図1においてはサイレンサ12の一部(後部付近)が図示されているが、このサイレンサ12は後輪114の右側上方に配置される。
【0022】
図3は、本発明の排気装置10におけるサイレンサ12の内部構造を示している。サイレンサ12は外筒13及び外筒13内に収容される内筒14により、実質的に同心の二重筒状体として構成され、車体フレームによって略前後方向に搭載支持される。サイレンサ12の上流端にはエキゾーストパイプ11が接続されると共に、その下流端にはテールパイプ15が接続される。なお、この実施形態では前方Fr側が排気ガスの流れの上流に、また、後方Rr側が下流に対応することになる。エキゾーストパイプ11からサイレンサ12に流入する排気ガスは直接的には内筒14内に流れ込んで主流が形成され、その後テールパイプ15から排出される。
【0023】
内筒14には多数のパンチング孔16が形成されている。また、外筒13と内筒14の間に形成される空間内にはグラスウール等でなる吸音材17が充填されている。内筒14はパンチング孔16を持つため、このパンチング孔16を介して内筒14の内側及び外側が相互に連通する。従って、エキゾーストパイプ11からサイレンサ12に導入された排気ガスの一部は、内筒14に形成されているパンチング孔16を通って外筒13側へ流入する。そして、排気ガスが吸音材17内を通過することで排気ガスのエネルギを消費させ、排気音吸収効果が得られる。
【0024】
更に、内筒14の外周には金属製のワイヤクロス19とスチールウール20を巻き込んで一体的に形成された円筒部材18が配置される。この所謂、ワイヤクロスは金属細線を衣類等の繊維のように織ったものであり、また、スチールウールは鉄製の細線を柔らかなワタ状にしたものである。図4及び図5にも示されるようにワイヤクロス19及びスチールウール20が内筒14のまわりに巻き付くように装着される。なお、この例では図4あるいは図5に示されるように外筒13の断面形状は真円ではなく、長円状もしくは楕円状等の形状となっているが、図示例の場合にのみ限定されるものではない。
【0025】
また、内筒14の内部には上流に向かって先細となるように形成したコーン体21が配置される。コーン体21は概して円錐状を呈すると共に閉塞構造を有し、その円錐状の基端側に筒状体22が一体的に結合する。筒状体22は多数のパンチング孔22aを有し、ステー23により内筒14に同心に固定される。この例ではコーン体21は図3に示されるようにサイレンサ12の上下流方向中央よりも上流側寄りに配置される。また、本実施形態ではサイレンサ12の上下流方向中央よりも下流側寄りにも、コーン体24が配置される。コーン体24自体はコーン体21と実質的に同様に構成され、即ち上流に向かって先細となるように形成される。コーン体24は、多数のパンチング孔25aを有する筒状体25と一体的に結合するが、筒状体25は内筒14の後端部(下流端)に同心に接続される。なお、この例では筒状体25を段付状に形成しているが、そのような段部を有していないものであってもよい。
【0026】
更に、本発明では外筒13及び内筒14間の空間を仕切ると共に、吸音材17がサイレンサ12の軸線方向、即ち上下流方向に動かないように支持する仕切り壁26が設けられる。この仕切り壁26は金属製のワイヤクロス材により形成され、排気ガスが外筒13及び内筒14間の空間内で該仕切り壁26の上流側から下流側に流れるように連通孔26aが設けられる。仕切り壁26は円筒部材18の外側に溶着されるが、図3に示されるようにサイレンサ12の上下流方向中央よりも上流側寄りに配置される。仕切り壁26を設ける場合、特にコーン体21との関係でその先細形状の基端側直下流に配置される。
【0027】
本実施形態ではサイレンサ12の上下流方向中央よりも下流側寄りにも、仕切り壁26Aを設けることができる。仕切り壁26A自体の構成は仕切り壁26と実質的に同様であり、この場合コーン体24の先細形状の基端側直下流に配置される。このように本実施形態では2つの仕切り壁26と仕切り壁26Aが配置されるため、外筒13及び内筒14間の空間が上下流方向で3つに仕切られる。これらの仕切られた空間には、前述した吸音材17がそれぞれ充填される。
【0028】
ここで、吸音材17はサイレンサ12への組付時、袋詰めの状態で装着される。例えば図6に示されるように吸音材17はポリエステル製袋17aに詰め込まれている。ポリエステル製袋17aは比較的低い温度で溶けるため、組付後に排気ガスによる加熱で吸音材17のグラスウールは外筒13及び内筒14間の空間内に広がるようになっている。
【0029】
次に上記構成でなる本発明の排気装置10において、その作用等について説明すると先ず、サイレンサ12に流入した排気ガスは内筒14内で、コーン体21に衝突する。このコーン体21は上述したように上流に向かって先細となるように形成され、且つパンチング孔等を設けていない。このため排気ガスの流れが内筒14の径方向に拡がり、その内筒14のパンチング孔16を通過する。このパンチング孔16を通過した排気ガスのエネルギは、通過時に圧力損失により、又は巻いたグラスウール等の吸音材17で高周波音を吸収させることにより、騒音低減効果が得られる。コーン体21にコーン形状を採用することで、排気抵抗を大きく増加させることなく、有効に排気音を低減することができる。
また、下流側寄り配置されたコーン体24についても同様に、排気ガスの流れを内筒14の径方向に拡げてパンチング孔16を通過させることで、排気ガスのエネルギを減少させることができる。
【0030】
本発明では特にコーン体21及びコーン体24に対応させて仕切り壁26及び仕切り壁26Aが配置される。ここで、図7は、排気ガス流通時のサイレンサ12内の内圧分布を示している。内筒14内で上流から流入した排気ガスは、コーン体21に当たって径方向に拡がるように流通する。排気ガスがコーン体21に当たることで、内圧Pはコーン体21の上流側で上昇し始め(内圧P1)、コーン体21の先端乃至コーン体21の後端(基端)よりも下流側付近の位置でピークとなるように圧力上昇し(内圧P2)、その後減圧する。また、コーン体24についても内圧Pの大きさはコーン体21の場合よりも相対的に小さくはなるが、コーン体21の基端付近で圧力上昇する。図3にはこのようなサイレンサ12内の圧力分布が併記されており、図示のようにコーン体21及びコーン体24に対応して2つの圧力ピークが現われる。
【0031】
本発明ではコーン体21及びコーン体24の先細形状の基端側直下流に、それぞれ仕切り壁26及び仕切り壁26Aが配置される。上記のようにコーン体21及びコーン体24付近で排気ガスの圧力上昇があると仕切り壁26及び仕切り壁26Aがない場合では、吸音材17を構成するグラスウールは排気ガスの圧力によって下流側に片寄ってしまい、更には消音効果を十分に発揮できない。本発明によれば、仕切り壁26及び仕切り壁26Aを設けることで、吸音材17が下流方向へ移動するのを防止することができる。そしてグラスウールの片寄りを防止することにより、吸音材17の適正機能を長期に亘り保証することができる。
【0032】
この場合、仕切り壁26及び仕切り壁26Aには連通孔26aが形成されており、吸音材17の片寄り移動に対する抑止作用を持つが、排気ガスの流れに対しては実質的にこれを規制あるいは抑制することはない。即ち、仕切り壁26及び仕切り壁26Aをそれぞれ挟んで、それらの上流側及び下流側間の排気ガスの通気性は確保されるので、仕切り壁26及び仕切り壁26Aを配置したことによるエンジン出力性能への実質的な影響がない。このように排気ガスの流通性をそのまま維持できるため、その流れに沿って配置される吸音材17の上下流方向の長さ方向に効果的に使うことができる。
【0033】
また、上述のようにサイレンサ12の内筒14内にそれぞれ上流に向かって先細形状となるコーン体21,24を備え、これらに対応して仕切り壁26及び仕切り壁26Aが配置される。このうち特にコーン体21及び仕切り壁26についてはサイレンサ12の上下流方向中央よりも上流側寄りに配置される。図3からも分かるようにサイレンサ12の内部は上流側程、圧力が高くなっているので、コーン体21及び仕切り壁26も上流側に配置することにより大きな効果を有する。
【0034】
また、仕切り壁26及び仕切り壁26Aはコーン体21及びコーン体24それぞれの先細形状の基端側直下流に配置される。サイレンサ内圧は、コーン体21,24の先端部付近が最も圧力が高くなることから、吸音材17のグラスウールはコーン体21,24の先端部の下流側で最も移動し易くなる。従って、グラスウールの移動を防止する上で、コーン体21,24の下流側に仕切り壁26,26Aを設けることが最適である。
【0035】
また、仕切り壁26,26Aは、ワイヤクロスで形成される。ここで、吸音材17のグラスウールの交換は、外筒13に対して内筒14を押し込むようにして行うため、仕切り壁26,26Aは外筒13の内周面形状に倣うようにして変形するのが望ましい。ワイヤクロスで形成された仕切り壁26,26Aの外周部付近は、外筒13の内周面に倣って適度に変形するため交換時の作業性の面で有効となる。
【0036】
上述したように本発明の排気装置10では、ワイヤクロスの仕切り壁26,26Aが吸音材17のグラスウールの片寄りを抑えることができるため、安価な袋詰めグラスウールを使用することができる。また、ワイヤクロスで仕切り壁26,26Aを成型しているため、その前後の通気性が落ちないので出力性能への影響がない。更に、グラスウールは走行により劣化した場合、定期的に交換する必要があるが、柔軟性を持っているので交換作業を容易化することができる。
【0037】
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
例えば、上流側のコーン体21及び仕切り壁26のみを設けた場合でも、それらによる所定の効果が得られる。即ち、サイレンサ内圧が高い排気ガス流の上流側程、排気ガスの圧力による吸音材17の下流側への片寄り対する仕切り壁26の高い抑制効果が得られるためである。更に、サイレンサ12の長さに応じて、即ちサイレンサ12が長い場合には3つ以上の仕切り壁を設けることも可能である。
【符号の説明】
【0038】
10 排気装置、11 エキゾーストパイプ、12 サイレンサ、13 外筒、14 内筒、15 テールパイプ、16 パンチング孔、17 吸音材、18 円筒部材、19 ワイヤクロス、20 スチールウール、21,24 コーン体、22 筒状体、23 ステー、26,26A 仕切り壁、100 エンジン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンに接続されるエキゾーストパイプと、前記エキゾーストパイプに接続され、外筒及び複数の孔が設けられた内筒で構成されたサイレンサと、前記内筒と前記外筒との間に形成された空間に配置された吸音材と、を備えたエンジンの排気装置であって、
前記空間を仕切ると共に前記吸音材が前記サイレンサの軸線方向に動かないように支持する仕切り壁を設け、
前記仕切り壁は、排気ガスが前記空間内で該仕切り壁の上流側から下流側に流れるように連通孔が設けられたことを特徴とするエンジンの排気装置。
【請求項2】
前記サイレンサは前記内筒の内部に、上流に向かって先細形状となるコーン体を備えたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気装置。
【請求項3】
前記仕切り壁及び前記コーン体は少なくとも、前記サイレンサの上下流方向中央よりも上流側寄りに配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンの排気装置。
【請求項4】
前記仕切り壁は、前記コーン体の先細形状の基端側直下流に配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジンの排気装置。
【請求項5】
前記仕切り壁は、ワイヤクロス材で形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエンジンの排気装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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