説明

オイルパン

【課題】
オイルを貯留する貯留部に貯留されたオイルからエア(空気)を除去し、オイルストレーナがエアを吸入することを抑制することが出来るオイルパンを提供する。
【解決手段】
内燃機関の下部に設けられ、オイルを貯留する貯留部110と、前記貯留部110より底が浅く前記内燃機関を循環して戻ってきたオイルを受け貯留部110へ流入させるオイル受け部120と、前記貯留部110内に設けられ該貯留部110を仕切るバッフルプレート130と、を含んで構成されるオイルパンであって、前記バッフルプレート130は、前記貯留部110へ戻ってきたオイルがオイルストレーナ吸入口の配置される部位140まで至る流路を妨げ、前記貯留部110の底部111と交差する方向に配設され、下部又は下方にて前記オイルを流通可能に形成されたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の下部に設けられるオイルパンに関し、詳しくは、内燃機関を循環するオイルを貯留する貯留部にバッフルプレートを設けることにより、貯留部に貯留されたオイルからエア(空気)を除去し、オイルストレーナがエアを吸入することを抑制するオイルパンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のオイルパンは、最も底が深い部位を含む深底部と、深底部より底の浅い浅底部と、深底部及び浅底部を囲む側壁とを有していた。深底部にはダムプレートが立設され、ダムプレートは、上下方向に直交する方向であって浅底部がある方向に向かって開口し、オイルストレーナから離間するとともに側壁から離間した状態でオイルストレーナの外周の半分以上を包囲するように設けられ、ダムプレートの開口端部と側壁との間にはオイルが流通可能なオイル流路が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−115745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記従来のオイルパンにおいては、内燃機関を循環してオイルパンに戻ってきたオイルは、既にオイルパンに貯留されているオイルに滴下され、貯留されたオイルを泡立たせ、エアを混入させることがあった。また、前記従来のオイルパンは、傾いた場合にオイルストレーナがエアを吸入してしまうことを抑制出来たが、オイルに混入したエアを除去する手段は持たないため、エアが含んだオイルをオイルストレーナが吸ってしまうことがあった。オイルに含まれたエアはオイルストレーナによるオイルの吸入を阻害し、ひいては、内燃機関の潤滑不良を引き起こす原因となる場合があった。
【0005】
そこで、このような問題点に対処し、本発明が解決しようとする課題は、貯留部に貯留されたオイルからエアを除去し、オイルストレーナがエアを吸入することを抑制するオイルパンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明によるオイルパンは、内燃機関の下部に設けられ、オイルを貯留する貯留部と、前記貯留部より底が浅く前記内燃機関を循環して戻ってきたオイルを受け貯留部へ流入させるオイル受け部と、前記貯留部内に設けられ該貯留部を仕切るバッフルプレートと、を含んで構成されるオイルパンであって、前記バッフルプレートは、前記貯留部へ戻ってきたオイルがオイルストレーナ吸入口の配置される部位まで至る流路を妨げ、前記貯留部の底部と交差する方向に配設され、下部又は下方にて前記オイルを流通可能に形成されたものである。
【0007】
このような構成により、内燃機関を循環して貯留部へ戻ってきたオイルは、貯留部に設けられたバッフルプレートにより仕切られた空間に流入し貯留される。前記空間に貯留されたオイルのうち、エアを含まないオイルは、エアを含むオイルと比較して密度が大きいため、前記仕切られた空間の下部に貯留され、バッフルプレートの下部又は下方から前記仕切られた空間の外側の貯留部に流出し、オイルストレーナにより吸入される。
【0008】
また、前記バッフルプレートの下辺と前記貯留部の底部との間に、前記オイルが流通可能な間隙が設けられたものである。これにより、前記仕切られた空間に貯留されたオイルのうち、エアを含まないオイルは、バッフルプレートの下辺と貯留部の底部との間の間隙から前記仕切られた空間の外側の貯留部に流出し、オイルストレーナにより吸入される。
【0009】
さらに、前記バッフルプレートの下部に、前記オイルが流通可能な少なくとも1つの開口部が設けられたものである。これにより、前記仕切られた空間に貯留されたオイルのうち、エアを含まないオイルは、バッフルプレートの下部に設けられた少なくとも1つの開口部から、前記空間の外側の貯留部に流出し、オイルストレーナにより吸入される。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、内燃機関を循環して貯留部へ戻ってきたオイルは、貯留部に設けられたバッフルプレートにより仕切られた空間に流入し貯留される。前記仕切られた空間に貯留されたオイルのうち、エアを含まないオイルは、バッフルプレートの下部又は下方から前記仕切られた空間の外側の貯留部に流出するため、オイルストレーナはエアを含まないオイルを吸入することが出来る。従って、貯留部に貯留されたオイルがオイルストレーナにより吸入される前に、前記オイルからエアを除去することが出来るため、オイルストレーナがエアを吸入することを抑制することが出来る。また、これにより、オイルストレーナによるオイルの吸入を円滑に行うことが出来、ひいては、内燃機関の潤滑不良を妨げることが出来る。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、前記仕切られた空間に貯留されたオイルのうち、エアを含まないオイルは、バッフルプレートの下辺と貯留部の底部との間の間隙から、前記仕切られた空間の外側の貯留部に流出するため、オイルストレーナはエアを含まないオイルを吸入することが出来る。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、前記空間に貯留されたオイルのうち、エアを含まないオイルは、バッフルプレートの下部に設けられた少なくとも1つの開口部から、前記空間の外側の貯留部に流出するため、オイルストレーナはエアを含まないオイルを吸入することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明によるオイルパンの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すオイルパンの平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】バッフルプレートの他の実施形態を示す正面図である。
【図6】図5に示すバッフルプレートの右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明によるオイルパン100の一実施形態を示す斜視図である。このオイルパン100は、内燃機関の下部に設けられ、内燃機関を循環して戻ってきたオイルを貯留するものであり、貯留部110と、オイル受け部120と、バッフルプレート130とを含んで構成される。前記オイルパンのバッフルプレート130を除いた部分は、金属や樹脂などの材料を、プレス成形や射出成形などの成形加工法で成形することにより製造される。
【0015】
前記貯留部110は、内燃機関を循環して戻ってきたオイルを貯留する部分であり、図1に示すように、貯留部110の底部である深底部111と、深底部111に連接して四方を囲む側壁112と、から構成される。貯留部110にはオイルパン100からオイルを排出するための排出口(図示省略)及び排出口を塞ぐドレインボルト(図示省略)を設けることが出来る。
【0016】
前記深底部111は、オイルパン100の底部のうち最も深い部分を含む底部であり、図2に示すように、その平面視形状は略長方形である。しかし、深底部111の平面視形状は、これに限られるものではなく、オイルパン100が設けられる内燃機関の形状・構造などに応じた様々な形状とすることが出来る。深底部111には、オイルパン100の剛性を向上させるために、1つ又は複数のリブを設けるのが好ましい。
【0017】
前記深底部111と連接する側壁112は、図2に示すオイルパン100の略長方形の平面視形状における長辺方向(以下、「長さ方向」という)にて対向する側壁112aと、前記長辺方向と直交する短辺方向(以下、「幅方向」という)にて対向する側壁112b及び側壁112cと、からなり、上記それぞれの側壁は、その下辺にて深底部111の各辺と連接している。この側壁112のうち、長さ方向にて対向する側壁112aは、後述するオイル受け部120の長さ方向にて対向する側壁122aと連接する。また、側壁112のうち、後述するオイル受け部120側に設けられた幅方向にて対向する側壁112cは、オイル受け部120の浅底部121と連接し、オイルパン100の底部の一部を構成する。さらに、側壁112cと幅方向にて対向する側壁112bは、オイルパン100の貯留部110側の幅方向の側壁を構成する。なお、前記側壁112には、オイルパン100の剛性を向上するために、1つ又は複数のリブを設けるのが好ましい。
【0018】
前記オイル受け部120は、内燃機関を循環して戻ってきたオイルを受け、このオイルを貯留部110に流入させる部分であり、オイル受け部120の底部である浅底部121と、浅底部121に連接して三方を囲む側壁122と、から構成される。このオイル受け部120は、前記貯留部110より底が浅く形成されている。
【0019】
前記浅底部121は、内燃機関を循環して戻ってきたオイルが貯留部110に流入しやすいように、貯留部110側が低くなるように長さ方向に傾斜している。浅底部121の平面視形状は、図2に示すように、略長方形であるが、これに限られるものではなく、オイルパン100が設けられる内燃機関の形状・構造などに応じて様々な形状とすることが出来る。浅底部121の前記貯留部110側の幅方向の辺は、貯留部110の側壁112cと連接しており、浅底部121の他の三方の辺は、オイル受け部120の側壁122とそれぞれ連接している。なお、浅底部121には、オイルパン100の剛性を向上させるために、1つ又は複数のリブを設けるのが好ましく、特に、内燃機関を循環して戻ってきたオイルが貯留部110に流入しやすいように、長さ方向のリブを設けるのが好ましい。
【0020】
前記浅底部121と連接する側壁122は、長さ方向にて対向する側壁122aと、幅方向の側壁122bと、からなる。側壁122aは、前記貯留部110の側壁112aと連接し、オイルパン100の長さ方向にて対向する側壁を構成する。また、貯留部110の側壁112bと幅方向にて対向する側壁122bは、オイルパン100のオイル受け部120側の幅方向の側壁を構成する(図3参照)。
【0021】
前記貯留部110の側壁112aと側壁112bの上辺、及び前記オイル受け部120の側壁122aと側壁122bの上辺、すなわち、オイルパン100の開口部には、オイルパン100の剛性を向上させると共に、オイルパン100を内燃機関に取り付けるためのフランジ101が設けられている。フランジ101は、上記開口部から外側に略水平方向に設けられる。オイルパン100を内燃機関に取り付ける際には、例えば、フランジ101の上面と内燃機関の下面との間を液体ガスケットなどで密封した状態で接着し、固定することが出来る。また、フランジ101にボルト孔を設け、オイルパン100と内燃機関をボルト止めで固定することも出来る。
【0022】
前記貯留部110に設けられたバッフルプレート130は、図1,図2に示すように、貯留部110の内側の空間を、平面視長方形の空間である貯留部110aと、前記貯留部110aの外側の空間である貯留部110bと、に仕切っており、内燃機関を循環して貯留部110へ戻ってきたオイルが、オイルストレーナ吸入口の配置される部位である吸入口配置部140まで至る流路を妨げている。バッフルプレート130は、金属製又は樹脂製であり、図2に示すように、平面視L字型に形成され、貯留部110の深底部111と交差する方向に配設されている。このバッフルプレート130は、前記深底部111と垂直方向に配設されるのが好ましい。
【0023】
バッフルプレート130のL字型の長辺部分の形状(正面形状)は、図3に示すように、横に長い略長方形である。オイルパン100を使用する際、バッフルプレート130のL字型の長辺部分は、その下辺と貯留部110の深底部111との間で、オイルが流通可能な間隙160aを構成する。本実施形態において、上記下辺は略直線状であるが、オイルパン100を使用する際に、貯留部110の深底部111との間で間隙160aを構成する形状であればよく、例えば、弧状や折れ線状とすることが出来る。また、間隙160aは、バッフルプレート130のL字型の長辺部分の下辺全体に設けられているが、前記下辺の一部に設けることとしてもよい。
【0024】
バッフルプレート130のL字型の短辺部分の形状(右側面形状)は、図4に示すように、長方形の形状からその下部を斜めに切り取った台形形状である。オイルパン100を使用する際、バッフルプレート130のL字型の短辺部分は、その下辺と貯留部110の深底部111との間で間隙160bを構成する。本実施形態において、上記下辺は直線状であるが、オイルパン100を使用する際に、貯留部110の深底部111との間で間隙160bを構成する形状であればよく、例えば、弧状や折れ線状とすることが出来る。また、間隙160bは、バッフルプレート130のL字型の短辺部分の下辺全体に設けられているが、前記下辺の一部に設けることとしてもよい。
【0025】
バッフルプレート130のL字型の両端部には、図2に示すように、バッフルプレート130を貯留部110の側壁112に固定するための接続片131が設けられている。前記接続片131は、バッフルプレート130のL字型の短辺部分の端部に設けられた接続片131aと、L字型の長辺部分に設けられた接続片131cと、からなり、前記接続片131aは貯留部110の側壁112aに、前記接続片131cは貯留部110の側壁112cに、接着剤やボルト止めにより固定される。また、接続片131a及び接続片131cは、図3及び図4に示すように、それぞれ固定される側壁112a及び側壁112cに接する形状とされる。
【0026】
図5は、バッフルプレート130の他の実施形態を示す正面図である。このバッフルプレート130の正面形状は、横に長い略長方形であり、下辺は、貯留部110の深底部111と接している。また、バッフルプレート130の下部には複数の開口部161が設けられており、オイルパン100を使用する際、オイルは前記開口部161を流通可能である。開口部161は少なくとも1つ以上設けるのが好ましく、開口部161の形状は円形や多角形など任意の形状とすることが出来る。
【0027】
バッフルプレート130の右側面図は、図6に示すように、長方形であり、その下辺は、貯留部110の深底部111と接している。また、バッフルプレート130の下部には複数の開口部161が設けられている。オイルパン100を使用する際、オイルは前記開口部161を流通可能である。開口部161は少なくとも1つ以上設けるのが好ましく、開口部161の形状は円形や多角形など任意の形状とすることが出来る。
【0028】
次に、このように構成されたオイルパン100の使用態様について、図2〜図4を参照して説明する。
図2〜図4中の白抜きの矢印は、オイルパン100を内燃機関の下部に取り付けて使用した際の、内燃機関を循環して戻ってきたオイルの流路の概略を示している。図2に示したオイルパン100の実施形態において、内燃機関を循環して戻ってきたオイルは、まず、内燃機関からオイル受け部120に流入する。流入してきたオイルはその勢いによって、オイル受け部120の浅底部121上を、オイルパンの長さ方向の側壁に向かって流れる。また同時に、浅底部121は貯留部110側が低くなるように傾けて設けられているため、オイルは貯留部110に向かって流れ落ちる。結果として、内燃機関を循環して戻ってきたオイルは、図2に示すように、貯留部110のバッフルプレート130により仕切られた空間である貯留部110aに流入し貯留される。このオイルが貯留部110aに流入する際に、貯留部110aに既に貯留されているオイルを泡立たせ、貯留されたオイルにエアを混入させることがある。
【0029】
貯留部110aに貯留されたオイルのうち、エアを含んだオイルは、エアを含んでいないオイルと比較して含んだエアの分だけ密度が小さく軽いため、エアを含んでいないオイルより上側に貯留される。よって、エアを含んだオイルは、貯留部110aの上部に貯留される。そして、貯留部110aの上部に貯留されたオイルからエアが抜けると、オイルの密度が増加し重くなり、このエアが抜けて重くなったオイルは、貯留部110aの下部に貯留されるようになる。このようにして、貯留部110aの下部にはエアを含まないオイルが貯留される。
【0030】
貯留部110aの下部に貯留されたエアを含まないオイルは、図2〜図4に示すように、バッフルプレート130の下辺と貯留部110の深底部111との間に設けられた間隙160a,160bから、貯留部110aの外側の貯留部110bへと流出し、やがて貯留部110b内の吸入口配置部140まで至り、オイルストレーナ吸入口により吸入され、再び内燃機関を循環する。
【0031】
このようにして、本発明によるオイルパン100は、貯留部110aに貯留されたオイルからエアを除去し、エアを含まないオイルを貯留部110bに流出させるため、貯留部110bに吸入口が配置されたオイルストレーナは、エアを含まないオイルを吸入することが出来る。従って、貯留部110に貯留されたオイルから、該オイルがオイルストレーナにより吸入される前に、エアを除去することが出来るため、オイルストレーナがエアを吸入することを抑制することが出来る。また、これにより、オイルストレーナによるオイルの吸入を円滑に行うことが出来、ひいては、内燃機関の潤滑不良の原因を除去することが出来る。
【0032】
なお、貯留部110aに貯留されたオイルのうち、エアを含む密度の小さな軽いオイルは、貯留部110aの上部に貯留される。このエアを含んだオイルが、貯留部110bへバッフルプレート130の上方から流出しないようにするため、バッフルプレート130の上辺は、図3,図4に示すように、貯留部110aに貯留されたオイルの油面150より上方にくるように配設されるのが好ましい。
【0033】
また、内燃機関を循環して戻ってきたオイルの貯留部110までの流路は、上記の通りであるが、この流路は、オイルパンが設けられる内燃機関の形状・構造などに応じて様々であり、吸入口配置部140も、オイルパン100が設けられる内燃機関によって様々である。よって、バッフルプレート130の貯留部110内における配設位置は、上記流路に応じたものとする必要がある。すなわち、バッフルプレート130は、貯留部110を、内燃機関を循環して貯留部110へ戻ってきたオイルが流入する位置を含む部分である貯留部110aと、吸入口配置部140を含む部分である貯留部110bと、に仕切るように配設される必要がある。これにより、バッフルプレート130は、内燃機関を循環して貯留部110へ戻ってきたオイルの、吸入口配置部140までの流路を妨げる。
【0034】
またさらに、図2に示すように、本実施形態においてバッフルプレート130の平面視形状は、長さ方向に長い長方形であるが、上記のように、貯留部110へ戻ってきたオイルが吸入口配置部140まで至る流路を妨げるように配設可能な形状であればよく、その平面視形状は、例えば、幅方向に長い長方形や、多角形、扇形とすることが出来る。
【符号の説明】
【0035】
100:オイルパン
110,110a,110b:貯留部
111:深底部
112,112a,112b,112c:側壁
120:オイル受け部
121:浅底部
122,122a,122b:側壁
101:フランジ
130:バッフルプレート
131,131a,131c:接続片
140:吸入口配置部
150:液面
160a,160b:間隙
161:開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関の下部に設けられ、オイルを貯留する貯留部と、前記貯留部より底が浅く前記内燃機関を循環して戻ってきたオイルを受け貯留部へ流入させるオイル受け部と、前記貯留部内に設けられ該貯留部を仕切るバッフルプレートと、を含んで構成されるオイルパンであって、
前記バッフルプレートは、前記貯留部へ戻ってきたオイルがオイルストレーナ吸入口の配置される部位まで至る流路を妨げ、前記貯留部の底部と交差する方向に配設され、下部又は下方にて前記オイルを流通可能に形成されたことを特徴とするオイルパン。
【請求項2】
前記バッフルプレートの下辺と前記貯留部の底部との間に、前記オイルが流通可能な間隙が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のオイルパン。
【請求項3】
前記バッフルプレートの下部に、前記オイルが流通可能な少なくとも1つの開口部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のオイルパン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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