説明

オーガ式除雪機

【課題】オーガ式除雪機の操作性を高めること。
【解決手段】オーガ式除雪機10は、オーガを有したオーガハウジングの姿勢を動力によって調節するためのオーガハウジング駆動用モータと、オーガハウジング駆動用モータを操作するためのオーガハウジング操作部100と、シュータの姿勢を動力によって調節するためのシュータ駆動用モータと、シュータ駆動用モータを操作するためのシュータ操作部110とを備える。バー状の操作ハンドル81L,81Rは、この操作ハンドル81L,81Rを握っている手の親指によって操作可能な範囲に、オーガハウジング操作部とシュータ操作部との、少なくとも一方を設けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者がバー状の操作ハンドルを操舵し、オーガで雪を掻き集めるとともに、この掻き集めた雪をブロアによってシュータから放出する形式の、いわゆるオーガ式除雪機の改良技術に関する。
【背景技術】
【0002】
オーガ式除雪機には、除雪作業の状況に応じて、オーガハウジングやシュータの姿勢を変える方式を採用したものがある。例えば、シュータの姿勢を調節することによって、投雪方向や投雪距離が決まる。しかし、オーガハウジングやシュータの姿勢を人力で変更するには、作業者の負担が大きい。これに対して、作業者の負担を軽減するために、動力によってオーガハウジングやシュータの姿勢を変更するようにした、オーガ式除雪機の開発が進められている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2007−56445公報
【0003】
この特許文献1で知られているオーガ式除雪機は、車体から後上方へ延びた左右の操作ハンドル間に操作盤を有し、この操作盤にオーガハウジング姿勢操作レバーとシュータ操作レバーを備えたというものである。作業者がオーガハウジング姿勢操作レバーを操作することによって、電動モータでオーガハウジングの姿勢を調節することができる。また、シュータ操作レバーを操作することによって、電動モータでシュータの姿勢を調節することができる。
【0004】
作業者は、歩行しつつ左右の操作ハンドルを握って操縦しながら、オーガを運転して除雪作業をする。除雪作業の状況に応じてオーガハウジングやシュータの姿勢を調節するときに、作業者は操作ハンドルから一方の手を放して、オーガハウジング姿勢操作レバー又はシュータ操作レバーを操作する。つまり、作業者は各レバーを操作するたびに、操作ハンドルから手を放すことになる。このような操作には、ある程度の熟練を要することが多い。作業に不慣れな初心者にとっては、できるだけ容易に操作できることが好ましい。このため、より一層容易に操作できるオーガ式除雪機が求められている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、オーガ式除雪機の操作性を高めることができる技術を、提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明では、作業者がバー状の操作ハンドルを操舵し、オーガで雪を掻き集めるとともに、この掻き集めた雪をブロアによってシュータから放出するオーガ式除雪機であって、
前記オーガを有したオーガハウジングの姿勢を動力によって調節するためのオーガハウジング駆動用モータと、このオーガハウジング駆動用モータを操作するためのオーガハウジング操作部と、前記シュータの姿勢を動力によって調節するためのシュータ駆動用モータと、このシュータ駆動用モータを操作するためのシュータ操作部とを備え、
前記操作ハンドルは、この操作ハンドルを握っている手の親指によって操作可能な範囲に、前記オーガハウジング操作部とシュータ操作部との、少なくとも一方を設けていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明では、請求項1において、前記オーガハウジング操作部と前記シュータ操作部のうち、前記操作ハンドルに設けられている操作部は、前記操作ハンドルの軸心に対する取付け角度が、手動操作によって調整可能に設けられた構成であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る発明では、作業者が握って操縦するバー状の操作ハンドルにおいて、操作ハンドルを握っている手の親指によって、操作可能な範囲に、オーガハウジング操作部とシュータ操作部の少なくとも一方を設けたものである。
例えば、操作ハンドルにオーガハウジング操作部を設けた場合には、作業者は操作ハンドルを握っている手の親指によって、オーガハウジング操作部を操作することができる。この結果、オーガハウジング駆動用モータによってオーガハウジングの姿勢を調節することができる。また、操作ハンドルにシュータ操作部を設けた場合には、作業者は操作ハンドルを握っている手の親指によって、シュータ操作部を操作することができる。この結果、シュータ駆動用モータによってシュータの姿勢を調節することができる。
このように、作業者は、操作ハンドルから手を放すことなく、親指によってオーガハウジング操作部やシュータ操作部を容易に操作することができる。従って、オーガ式除雪機の操作性を一層高めることができる。
【0009】
請求項2に係る発明では、操作ハンドルの軸心に対する、オーガハウジング操作部やシュータ操作部の取り付け角度を調整することができる。このため、作業者は自分の体型や好みに応じて、自由に操作部の取り付け角度を調整することができる。また、除雪する場所の状態に応じて、除雪機が前後に傾いた姿勢になった場合に、自由に操作部の取り付け角度を調整することができる。従って、オーガ式除雪機の操作性を、より一層高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、Riは右側、CLは車幅方向中心線(車幅方向中心)を示す。
【0011】
図1は本発明に係るオーガ式除雪機の左側面図である。図2は図1に示すオーガ式除雪機の制御系統図であり、上から見たオーガ式除雪機を模式的に表してある。
【0012】
図1及び図2に示すように、オーガ式除雪機10(以下、単に「除雪機10」と言う)は、前進走行しつつ前部のオーガ43で雪を掻き集めて除雪する、自力走行式の歩行型作業機の一種である。この除雪機10は、走行フレーム11の上に車体フレーム12の後部を上下スイング可能に取付け、車体フレーム12の前部を昇降機構13によって昇降(上下スイング)し、車体フレーム12にオーガハウジング41及びブロアケース42をローリング可能に取付け、オーガハウジング41をローリング機構14によってローリングさせる構成である。
【0013】
走行フレーム11と車体フレーム12の組み合わせ構造は、機体15を構成している。走行フレーム11は、左右の走行装置20L,20Rと、左右の電動モータ31L,31Rとを備えている。車体フレーム12は、前部に配置された除雪作業装置40と、上部に配置されたエンジン51とを備えている。
【0014】
昇降機構13は、シリンダからピストンが進退可能なアクチュエータであり、第1の電動モータ13aを駆動源とする。昇降機構13により、車体フレーム12の前部を上下にスイングさせることができる。従って、車体フレーム12と共に除雪作業装置40を上下にスイングさせることで除雪作業装置40の高さ、すなわちオーガハウジング41の姿勢を調節することができる。ローリング機構14は、シリンダからピストンが進退可能なアクチュエータであり、第2の電動モータ14aを駆動源とする。ローリング機構14により、オーガハウジング41を左右にローリングさせることができる。
上記第1の電動モータ13a及び第2の電動モータ14aは、オーガハウジング41の姿勢を動力によって調節するためのオーガハウジング駆動用モータである。
【0015】
以下、除雪機10の要部を詳細に説明する。
左右の電動モータ31L,31Rは、左右の走行装置20L,20Rを駆動する走行用駆動源であり、発電機52及びバッテリ53から電力を供給される。発電機52は、エンジン51によって駆動され、バッテリ53及び各種の電気部品に電力を供給する。バッテリ53は、各種の電気部品に電力を供給する。
【0016】
左右の走行装置20L,20Rは、左右のクローラベルト21L,21Rと、後部に配置された左右の駆動輪(走行輪)22L,22Rと、前部に配置された左右の転動輪23L(右は省略する)とからなる。左の電動モータ31Lが発生したトルクにより、左の駆動輪22Lを介して左のクローラベルト21Lを駆動する。右の電動モータ31Rが発生したトルクにより、右の駆動輪22Rを介して右のクローラベルト21Rを駆動する。
【0017】
除雪作業装置40は、オーガハウジング41、オーガハウジング41の背面と一体のブロアケース42、オーガハウジング41に備えたオーガ43、ブロアケース42に備えたブロア44及びシュータ45(図1参照)からなる。
エンジン51は、電磁クラッチ46を介して除雪作業装置40を駆動する除雪用駆動源である。エンジン51の動力は、電磁クラッチ46及び伝動軸47を介してオーガ43及びブロア44に伝わる。オーガ43で掻き集めた雪を、ブロア44によってシュータ45を介して遠くへ飛ばすことができる。
【0018】
図1に示すように、シュータ45は、ブロアケース42に対して左右回転可能に取り付けられ、第3の電動モータ48によって回転駆動される。また、シュータ45の先端部45aは、基端部に対して上下スイング可能に取り付けられ、第4の電動モータ49によってワイヤケーブル45bを介してスイング駆動される。第3の電動モータ48及び第4の電動モータ49は、シュータ45の姿勢を動力によって調節するためのシュータ駆動用モータである。
【0019】
さらに、図1に示すように、車体フレーム12は、上部から後方(より具体的には、後上方)へ延びるスタンド61を有している。このスタンド61は、上部に操作盤62と制御部63と操縦機構64を備えたものである。
【0020】
図3は図1に示す操作盤と操縦機構を後上方から見た図である。図3に示すように、操作盤62は背面62a(この図の手前側であり、作業者側の面)に、メインスイッチ71及びバッテリ走行モードスイッチ72を備えている。さらに、操作盤62は上面62bに、モード切替スイッチ73、スロットルレバー74、リセットスイッチ75及びオーガ操作スイッチ76を備える。より具体的に述べると、モード切替スイッチ73は上面62bの左前位置に配置され、スロットルレバー74は上面62bの右前位置に配置され、リセットスイッチ75は上面62bの左後位置に配置され、オーガ操作スイッチ76は上面62bの右前位置に配置されている。
【0021】
図2を参照しつつ、図3に基づき説明すると、メインスイッチ71は、メインキーを差込んで回すことでエンジン51を始動することのできる周知のスイッチである。バッテリ走行モードスイッチ72は、エンジン51を一時的に停止し、バッテリ53から供給される電力だけによって左右の電動モータ31L,31Rを駆動させる手動スイッチであり、例えば押し釦スイッチからなる。
【0022】
モード切替スイッチ73は、制御部63における走行制御モードを切り替える手動式切替スイッチであり、例えばロータリスイッチからなる。スロットルレバー74は、電子式ガバナ(電気式ガバナとも言う。)の制御モータを制御することによって、スロットル弁を開閉制御するための操作部材である。リセットスイッチ75(オーガ原位置自動復帰スイッチ75)は、オーガハウジング41の姿勢(位置)を、予め設定されている原点に復帰させるための手動スイッチであり、例えば押し釦スイッチからなる。オーガ操作スイッチ76は、除雪用の電磁クラッチ46をオン・オフ切替えする手動スイッチであり、例えば押し釦スイッチからなる。
【0023】
図4は図3に示す操縦機構を上方から見た図である。図3及び図4に示すように、操縦機構64は、操作盤62から左右へ延びたバー状の操作ハンドル81L,81Rと、これら左右の操作ハンドル81L,81Rを保持するハンドル保持機構90(図4参照)とからなる。ハンドル保持機構90は、第1の保持機能と第2の保持機能とを有している。
【0024】
図4に示すように、第1の保持機能は、保持中心Psを基準にして、左右の操作ハンドル81L,81Rをそれぞれ前後スイング可能に保持する機能である。この場合に、左右の操作ハンドル81L,81Rは連動する。例えば、作業者が左の操作ハンドル81Lを前方Opfにスイング操作したときには、右の操作ハンドル81Rは連動して前方Opfにスイングする。また、作業者が左の操作ハンドル81Lを後方Oprにスイング操作したときには、右の操作ハンドル81Rは連動して後方Oprにスイングする。
【0025】
このように、ハンドル保持機構90に第1の保持機能を有しているので、左右の操作ハンドル81L,81Rを前後スイングさせることによって、図2に示す左右の電動モータ31L,31Rの回転速度、つまり走行速度を操作するとともに、電動モータ31L,31Rを正逆転させることで前後進切換えをすることができる。
【0026】
左右の操作ハンドル81L,81Rを、図4に示す「中立位置」から前方Opfにスイング操作すれば、図2に示す電動モータ31L,31Rを正転させることによって、走行装置20L,20Rを前進させることができ、且つ前方Opfへのスイング操作量に応じた速度制御も行える。同様に、左右の操作ハンドル81L,81Rを、図4に示す「中立位置」から後方Oprにスイング操作すれば、図2に示す電動モータ31L,31Rを逆転させることによって、走行装置20L,20Rを後進させることができ、且つ後方Oprへのスイング操作量に応じた速度制御も行える。
【0027】
左右の操作ハンドル81L,81Rのスイング位置情報は、第1ポテンショメータ82(図2参照)によって検出される。つまり、各操作ハンドル81L,81Rが「中立位置」、「前進位置」及び「後進位置」の、どの位置にあるかの位置情報に関しても、第1ポテンショメータ82によって検出される。このように、左右の操作ハンドル81L,81Rは、前後の方向と高低速の速度制御とを設定できるので、方向速度レバーの一種であると言うことができる。
【0028】
第2の保持機能は、自転車のハンドルのように、保持中心Psを基準にして、左右の操作ハンドル81L,81Rを左右へ操舵可能に保持する機能である。つまり、左右の操作ハンドル81L,81Rを一体的に回転させる。例えば、左操舵のときには、左の操作ハンドル81Lと右の操作ハンドル81Rは、共に左操舵方向StL(図4において反時計回り方向)へ回転する。また、右操舵のときには、左の操作ハンドル81Lと右の操作ハンドル81Rは、共に右操舵方向StR(図4において時計回り方向)へ回転する。
【0029】
ハンドル保持機構90に第2の保持機能を有しているので、左右の操作ハンドル81L,81Rを左右に操舵することによって、図2に示す左右の電動モータ31L,31Rのうち、旋回内側の電動モータ31L又は31Rを減速、停止、逆転させることにより、除雪機10を左旋回又は右旋回させることができる。
【0030】
左右の操作ハンドル81L,81Rの操舵位置情報(操舵角情報)は、図2に示す第2ポテンショメータ83によって検出される。つまり、各操作ハンドル81L,81Rが図4に示す「中立位置」、「左操舵位置」、「右操舵位置」の、どの位置にあるかの位置情報に関しても、第2ポテンショメータ83によって検出される。
【0031】
例えば、前進走行中に左右の操作ハンドル81L,81Rを操舵(旋回操作)した場合において、制御部63は次の制御をする。(1)各操作ハンドル81L,81Rの操舵角が小さいときには、旋回内側の電動モータ31L又は31Rを減速させる。(2)各操作ハンドル81L,81Rの操舵角が中くらいのときには、旋回内側の電動モータ31L又は31Rを停止させる。(3)各操作ハンドル81L,81Rの操舵角が大きいときには、旋回内側の電動モータ31L又は31Rを逆転させる。作業者は、除雪機10に連れて歩行しながら、左右の操作ハンドル81L,81Rによって除雪機10を操縦することができる。
【0032】
図3及び図4に示すように、左右の操作ハンドル81L,81Rは、先端にグリップ84L,84Rを有する。左の操作ハンドル81Lは、走行準備レバー85及び走行準備スイッチ86を備えている。右の操作ハンドル81Rは、ハンドル前後動阻止レバー87及び前後動阻止スイッチ88を備えている。
【0033】
走行準備レバー85及び走行準備スイッチ86は、左のグリップ84Lの先端近傍に取り付けられている。走行準備レバー85は、走行準備スイッチ86に作用する走行準備部材であり、リターンスプリングの引き作用により、図2に示すフリー状態になれば走行準備スイッチ86はオフになる。作業者の左手で走行準備レバー85を握ってグリップ84L側に下げれば、走行準備スイッチ86はオンとなる。このように、走行準備レバー85が握られているか否かは、走行準備スイッチ86によって検出することができる。
【0034】
ハンドル前後動阻止レバー87及び前後動阻止スイッチ88は、右のグリップ84Rの近傍に取り付けられている。ハンドル前後動阻止レバー87は、ハンドル保持機構90における第1の保持機能を阻止するために、前後動阻止スイッチ88に作用する操作部材である。このハンドル前後動阻止レバー87は、リターンスプリングの引き作用により、図に示すフリー状態になれば前後動阻止スイッチ88はオフになる。作業者の右手でハンドル前後動阻止レバー87を握ってグリップ84R側に下げれば、前後動阻止スイッチ88はオンとなる。このように、ハンドル前後動阻止レバー87が握られているか否かは、前後動阻止スイッチ88によって検出することができる。
【0035】
このように、作業者がハンドル前後動阻止レバー87を握ってグリップ84R側に下げているときだけ、前後動阻止スイッチ88がオン信号を発する。このため、図2に示すように、制御部63は阻止用の電磁ブレーキ91をオン(接状態)に作動させることにより、左右の操作ハンドル81L,81Rの前後スイング作動を阻止する。
【0036】
次に、除雪機10の制御系統について、図2に基づき説明する。
先ず、除雪作業装置40の系統の作動を説明する。エンジン51の出力の一部で発電機52を回し、得た電力をバッテリ53に供給するとともに、左右の電動モータ31L,31Rや他の電装品に供給する。エンジン51の出力の残部は、オーガ43及びブロア44の回転に充てる。
【0037】
走行準備レバー85を握ると共に、オーガ操作スイッチ76を操作することにより、作業者の意志で電磁クラッチ46を接続(オン)し、エンジン51のトルクによってオーガ43及びブロア44を回転させることができる。走行準備レバー85をフリーにするか、オーガ操作スイッチ76をオフ操作するかの、何れかにより電磁クラッチ46を断状態(オフ)にすることができる。
【0038】
次に、走行装置20L,20Rの系統の作動を説明をする。除雪機10は、普通車両のパーキングブレーキに相当するブレーキとして、左右の電磁ブレーキ33L,33Rを備えている。具体的には、左右の電動モータ31L,31Rの各モータ軸32L,32Rを左右の電磁ブレーキ33L,33Rによって制動するようにした。これらの電磁ブレーキ33L,33Rは、駐車中は制御部63の制御により、ブレーキ状態(オン状態)にある。そこで、次の手順で電磁ブレーキ33L,33Rを開放する。
【0039】
メインスイッチ71がオンであるという条件と走行準備レバー85が握られているという条件の、2つの条件が満たされ、左右の操作ハンドル81L,81Rを前進又は後進に切換えると、電磁ブレーキ33L,33Rは開放(非ブレーキ)状態になる。
【0040】
左右の操作ハンドル81L,81Rのスイング位置情報を第1ポテンショメータ82から得た制御部63は、左右のドライバ回路34L,34Rに制御信号を発して、左右の電動モータ31L,31Rに必要な駆動電流を供給させることにより、左右の電動モータ31L,31Rを回転させる。さらに、制御部63は、各電動モータ31L,31Rの回転速度が所定値になるように制御する。この結果、左右の駆動輪22L,22Rは所望の方向に所定の速度で回り、走行状態となる。左右の電動モータ31L,31Rの回転速度は、回転センサ35L,35Rによって検出される。
【0041】
そして、次の(1)〜(3)の何れかにより、走行を停止させることができる。(1)各操作ハンドル81L,81Rを図3に示す中立位置に戻す。(2)走行準備レバー85から手を放す。(3)メインスイッチ71をオフ位置に戻す。この停止は、電動モータ31L,31Rの両極を短絡させる短絡ブレーキ回路(回生ブレーキ)を用いて実行する。左右のドライバ回路34L,34Rは、短絡ブレーキ回路(回生ブレーキ)を含む。短絡ブレーキ回路は、文字通り電動モータ31L,31Rの両極を短絡させる回路であり、この短絡により電動モータ31L,31Rは急制動状態になる。また、メインスイッチ71をオフ位置に戻せば、電磁ブレーキ33L,33Rがブレーキ状態となり、パーキングブレーキを掛けたことと同じになる。
【0042】
ところで、図3及び図4に示すように、左の操作ハンドル81Lは、さらにオーガハウジング操作部100を備えている。右の操作ハンドル81Rは、さらにシュータ操作部110を備えている。
【0043】
オーガハウジング操作部100は、オーガハウジング駆動用モータ13a,14a(図2参照)を操作するための操作スイッチである。このオーガハウジング操作部100は、左の操作ハンドル81Lのグリップ84Lを握っている左手の親指によって操作可能な範囲に配置されている。
【0044】
シュータ操作部110は、シュータ駆動用モータ48,49(図1参照)を操作するための操作スイッチである。このシュータ操作部110は、右の操作ハンドル81Rのグリップ84Rを握っている右手の親指によって操作可能な範囲に配置されている。
【0045】
これらの操作部100,110におけるノブ101,111は後方(作業者側)を向いている。ここで、オーガハウジング操作部100及びシュータ操作部110の操作に基づくモータ13a,14a,48,49の作動について説明する。
【0046】
図5は図3に示すオーガハウジング操作部及びシュータ操作部の制御系統図である。図5に示すように、各操作部100,110は、ノブ101,111が上下左右の4方向に押されて同方向に傾くことにより、図示せぬスイッチ機構が押された方向に応じたスイッチ信号を発するとともに、押し力が除かれると元の中立状態に自動復帰する形式の、いわゆる4方向スイッチである。
【0047】
オーガハウジング操作部100において、ノブ101の操作面における上部101aを押すと、オーガハウジング操作部100は制御部63へ上昇操作信号を発する。制御部63は、第1リレー121、第1の電動モータ13a及び第2リレー122の経路で駆動信号を発する。第1の電動モータ13aは正転して、オーガハウジング41を上昇させる。
【0048】
オーガハウジング操作部100において、ノブ101の操作面における下部101bを押すと、オーガハウジング操作部100は制御部63へ下降操作信号を発する。制御部63は、第2リレー122、第1の電動モータ13a及び第1リレー121の経路で駆動信号を発する。第1の電動モータ13aは逆転して、オーガハウジング41を下降させる。
【0049】
オーガハウジング操作部100において、ノブ101の操作面における左部101cを押すと、オーガハウジング操作部100は制御部63へ左ローリング操作信号を発する。制御部63は、第3リレー123、第2の電動モータ14a及び第4リレー124の経路で駆動信号を発する。第2の電動モータ14aは正転して、オーガハウジング41を左にローリングさせる。
【0050】
オーガハウジング操作部100において、ノブ101の操作面における右部101dを押すと、オーガハウジング操作部100は制御部63へ右ローリング操作信号を発する。制御部63は、第4リレー124、第2の電動モータ14a及び第3リレー123の経路で駆動信号を発する。第2の電動モータ14aは逆転して、オーガハウジング41を右にローリングさせる。
【0051】
一方、シュータ操作部110において、ノブ111の操作面における上部111aを押すと、シュータ操作部110は制御部63にシュータ上スイング操作信号を発する。制御部63は、第5リレー125、第4の電動モータ49及び第6リレー126の経路で駆動信号を発する。第4の電動モータ49は正転して、シュータ45の先端部45aを上にスイングさせる。
【0052】
シュータ操作部110において、ノブ111の操作面における下部111bを押すと、シュータ操作部110は制御部63にシュータ下スイング操作信号を発する。制御部63は、第6リレー126、第4の電動モータ49及び第5リレー125の経路で駆動信号を発する。第4の電動モータ49は逆転して、シュータ45の先端部45aを下にスイングさせる。
【0053】
シュータ操作部110において、ノブ111の操作面における左部111cを押すと、シュータ操作部110は制御部63にシュータ左回転操作信号を発する。制御部63は、第7リレー127、第3の電動モータ48及び第8リレー128の経路で駆動信号を発する。第3の電動モータ48は正転して、シュータ45を左に回転させる。
【0054】
シュータ操作部110において、ノブ111の操作面における右部111dを押すと、シュータ操作部110は制御部63にシュータ右回転操作信号を発する。制御部63は、第8リレー128、第3の電動モータ48及び第7リレー127の経路で駆動信号を発する。第3の電動モータ48は逆転して、シュータ45を右に回転させる。
【0055】
ところで、図3に示すように、左右のグリップ84L,84Rは、グリップ84L,84Rを握った「手のひら」を載せるための延出部84a,84aを有している。これらの延出部84a,84aは、グリップ84L,84Rから後方へ延びる扁平状の部材である。作業者が左右のグリップ84L,84Rを両手で握ったときに、延出部84a,84aに手のひらを載せることによって、グリップ84L,84Rから手が滑らない。このため、操作ハンドル81L,81Rの操作性が高まる。
【0056】
次に、左右の操作ハンドル81L,81Rのうち、左の操作ハンドル81Lに対するオーガハウジング操作部100及び走行準備レバー85の配置関係について説明する。右の操作ハンドル81Rについては左と同様なので、説明を省略する。
【0057】
図6は図3に示す左の操作ハンドルに対するオーガハウジング操作部及び走行準備レバーの配置関係を説明する斜視図である。図7は図6の矢視線7方向の図である。図8は図6に示す左の操作ハンドルに対するオーガハウジング操作部及び走行準備レバーの作用図である。
【0058】
図6〜図8に示すように、作業者は、除雪機10(図1参照)を操縦するときに、左のグリップ84Lの延出部84aの上に「手Haのひら」を載せ、親指thを除く4本の指fiによって走行準備レバー85を押し下げながら、全ての指で左のグリップ84Lを握る。そして、除雪作業の状況に応じて、親指thを左の操作ハンドル81Lのスイング基端側へ延ばし、オーガハウジング操作部100のノブ101における上下左右の各部を押し操作する。
【0059】
延出部84aの位置は、グリップ84Lを握った手Haのひらを、延出部84aに楽に載せることができる位置に設定される。
オーガハウジング操作部100におけるノブ101の操作面は、グリップ84Lを握った手Haのひらを延出部84aに載せたときに、親指thによってノブ101を容易に操作できる位置に設定される。このため、ノブ101の操作面は、操作ハンドル81Lに対して後方(例えば真後ろ)を向いている。
【0060】
走行準備レバー85の位置は、(1)グリップ84Lを握った手Haのひらを延出部84aに載せたときに、親指thを除く他の4本の指fiによって走行準備レバー85を容易に押し下げることができるとともに、(2)緊急時には4本の指fiを速やかに上方へ持ち上げて、走行準備レバー85を速やかに開放することができる位置に設定される。図7に示すように、延出部84aに対して、走行準備レバー85は反時計回りに角度θだけ位相がずれている。この角度θは120°から140°の範囲に設定されることが好ましい。この範囲であれば、手Haが疲れず、しかも、走行準備レバー85の開閉操作が極めて容易で、且つ、親指thによってノブ101を容易に操作できる。
【0061】
次に、左の操作ハンドル81Lに対するオーガハウジング操作部100の取付構造について説明する。なお、右の操作ハンドル81Rに対するシュータ操作部110の取付構造は同様なので説明を省略する。
【0062】
図9は図6に示す左の操作ハンドルに対するオーガハウジング操作部の取付構造の分解図である。図10は図6に示す左の操作ハンドルに対するオーガハウジング操作部の取付構造の断面図である。図11は図10の11−11線断面図である。
【0063】
オーガハウジング操作部100は、左の操作ハンドル81Lを挟んで前後に分割される二分割品である。つまり、オーガハウジング操作部100は、左の操作ハンドル81Lの後面に配置された操作部本体102と、左の操作ハンドル81Lの前面に配置されたクランパ103とからなる。
操作部本体102は、ケース104の後面にノブ101を備えるとともに、ケース104に図示せぬスイッチ機構を内蔵したものであり、前面には左の操作ハンドル81Lの形状に倣って形成された取付け凹部104aを有している。クランパ103も、左の操作ハンドル81Lの形状に倣って形成された取付け凹部103aを有している。
【0064】
クランパ103の取付け凹部103aとケース104の取付け凹部104aとによって、左の操作ハンドル81Lを前後から挟み込むとともに、複数のボルト105(結合部材105)によって、クランパ103とケース104とを結合することによって、左の操作ハンドル81Lにオーガハウジング操作部100を簡単に取付けることができる。
【0065】
ところで、オーガハウジング操作部100は、左の操作ハンドル81Lの軸心Hc(バー中心Hc)に対する取付け角度が、手動操作によって調整可能に設けられた構成である。この構成を詳しく説明する。
【0066】
左の操作ハンドル81Lにおいて、各取付け凹部103a,104aと接触する面には、高摩擦層106が施されている。この高摩擦層106は、各取付け凹部103a,104aとの摩擦抵抗が大きい材料(例えばラバー)からなる薄膜である。各取付け凹部103a,104aと高摩擦層106との組み合わせ構造は、取付け角維持機構131(図9参照)を構成している。
【0067】
左の操作ハンドル81Lに対して高摩擦層106を介して各取付け凹部103a,104aを取付けるので、オーガハウジング操作部100は左の操作ハンドル81Lの周方向に回り難い。このため、左の操作ハンドル81Lに対して、オーガハウジング操作部100の取付け角度は維持される。この取付け角度を維持するための維持力については、(1)通常の使用状態においては現状の取付け角度を維持し、且つ、(2)作業者が手動操作によってオーガハウジング操作部100の取付け角度を調整することが可能な範囲に設定される。この維持力は、ボルト105による締め付け力によって調整可能である。
【0068】
軸心Hcに対するオーガハウジング操作部100の取り付け角度の調整範囲は、角度規制機構107によって制限される。角度規制機構107は、左の操作ハンドル81Lに取り付けられたストッパ108と、ケース104に一体的に設けられた調整ノブ109とからなる。調整ノブ109は、ストッパ108に形成されている規制凹部108aに入り込むように配置されている。
【0069】
作業者が手で調整ノブ109を前後に回し操作することにより、オーガハウジング操作部100は、各取付け凹部103a,104aと高摩擦層106との摩擦抵抗に抗して左の操作ハンドル81Lの外周を変位可能である。しかし、オーガハウジング操作部100の取付け角度の調整範囲は、規制凹部108aの端面108b、108b間の範囲に規制される。このため、作業者は自分の体型や好みに応じて、自由にオーガハウジング操作部100の取り付け角度を調整することができる。
【0070】
図9及び図10に示すように、調整ノブ109と取付け角維持機構131との組み合わせ構造は、取付け角調整機構132を構成している。取付け角調整機構132を手動操作することにより、左の操作ハンドル81Lの軸心Hcに対するオーガハウジング操作部100の取付け角度を、容易に調整することができる。
【0071】
次に、上記構成のオーガハウジング操作部100の取付構造の作用を説明する。
図12(a)は、上り坂Suにおいて、作業者Mnが除雪機10を走行させながら除雪作業をしていることを示している。この場合には、左の操作ハンドル81L及びオーガハウジング操作部100は後下方を向く。これに対して、図12(b)に示すように、操作ハンドル81Lに対してオーガハウジング操作部100を後上方に向かせるように、取付け角度を調整する。この結果、オーガハウジング操作部100の操作性が高まる。
【0072】
図13(a)は、下り坂Sdにおいて、作業者Mnが除雪機10を走行させながら除雪作業をしていることを示す作用図である。この場合には、左の操作ハンドル81L及びオーガハウジング操作部100は後上方を向く。これに対して、図13(b)に示すように、操作ハンドル81Lに対してオーガハウジング操作部100を後下方に向かせるように、取付け角度を調整する。この結果、オーガハウジング操作部100の操作性が高まる。
【0073】
このように、除雪する場所の状態に応じて、除雪機10が前後に傾いた姿勢になった場合に、自由にオーガハウジング操作部100の取り付け角度を調整することができる。従って、除雪機10の操作性を、より一層高めることができる。
【0074】
このことについては、図3に示す、右の操作ハンドル81Rに対するシュータ操作部110の取付構造及びその作動も同様であるので、説明を省略する。
【0075】
以上の説明をまとめると、次の通りである。
作業者Mnが握って操縦するバー状の操作ハンドル81L,81Rにおいて、操作ハンドル81L,81Rを握っている手Haの親指thによって、操作可能な範囲に、オーガハウジング操作部100とシュータ操作部110の少なくとも一方を設けたものである。
【0076】
例えば、左の操作ハンドル81Lにオーガハウジング操作部100を設けたので、作業者Mnは操作ハンドル81Lを握っている手Haの親指thによって、オーガハウジング操作部100を操作することができる。この結果、オーガハウジング駆動用モータ13a,14a(第1・第2の電動モータ13a,14a)によってオーガハウジング41の姿勢を調節することができる。また、右の操作ハンドル81Rにシュータ操作部110を設けたので、作業者Mnは右の操作ハンドル81Rを握っている手Haの親指thによって、シュータ操作部110を操作することができる。この結果、シュータ駆動用モータ48,49(第3・第4の電動モータ48,49)によってシュータ45の姿勢を調節することができる。
【0077】
このように、作業者Mnは、左右の操作ハンドル81L,81Rから手を放すことなく、親指によってオーガハウジング操作部100やシュータ操作部110を容易に操作することができる。従って、除雪機10の操作性を一層高めることができる。
【0078】
なお、本発明では、オーガハウジング操作部100とシュータ操作部110は、左右の操作ハンドル81L,81Rに別々に設けてもよいが、いずれか一方に両方の操作部100,110を設けてもよい。また、左右の操作ハンドル81L,81Rに対して、オーガハウジング操作部100とシュータ操作部110を左右逆に配置してもよい。
【0079】
また、ノブ101の上下左右の4つ押し方向に対して、オーガハウジング操作部100が発する4つの操作信号(上昇・下降操作信号、左・右ローリング操作信号)の組み合わせは任意であり、適宜設定することができる。
同様に、ノブ111の上下左右の4つ押し方向に対して、シュータ操作部110が発する4つの操作信号(シュータ上・右スイング操作信号、シュータ左・右回転操作信号)の組み合わせは任意であり、適宜設定することができる。
【0080】
また、取付け角調整機構132は、左右の操作ハンドル81L,81Rの軸心Hcに対するオーガハウジング操作部100、シュータ操作部110の取付け角度を、手動操作によって調整することができる構成であればよく、調整ノブ109と取付け角維持機構131との組み合わせ構造に限定されるものではない。
【0081】
また、取付け角維持機構131は、(1)通常の使用状態、つまり作業者Mnが意図しないときにおいては現状の取付け角度を維持することができ、且つ、(2)作業者Mnが手動操作によってオーガハウジング操作部100の取付け角度を調整することが可能な構成であればよく、各取付け凹部103a,104aと高摩擦層106との組み合わせ構造に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明のオーガ式除雪機10は、前進走行しつつ前部のオーガ43で雪を掻き集めて除雪するとともに、作業者が歩行しつつ左右の操作ハンドル81L,81Rを握って操縦する形式の歩行型除雪機に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明に係るオーガ式除雪機の左側面図である。
【図2】図1に示すオーガ式除雪機の制御系統図である。
【図3】図1に示す操作盤と操縦機構を後上方から見た図である。
【図4】図3に示す操縦機構を上方から見た図である。
【図5】図3に示すオーガハウジング操作部及びシュータ操作部の制御系統図である。
【図6】図3に示す左の操作ハンドルに対するオーガハウジング操作部及び走行準備レバーの配置関係を説明する斜視図である。
【図7】図7は図6の矢視線7方向の図である。
【図8】図6に示す左の操作ハンドルに対するオーガハウジング操作部及び走行準備レバーの作用図である。
【図9】図6に示す左の操作ハンドルに対するオーガハウジング操作部の取付構造の分解図である。
【図10】図6に示す左の操作ハンドルに対するオーガハウジング操作部の取付構造の断面図である。
【図11】図10の11−11線断面図である。
【図12】本発明に係るオーガ式除雪機が上り坂を走行しながら除雪作業をしていることを示す作用図である。
【図13】本発明に係るオーガ式除雪機が下り坂を走行しながら除雪作業をしていることを示す作用図である。
【符号の説明】
【0084】
10…オーガ式除雪機、13a,14a…オーガハウジング駆動用モータ(第1・第2の電動モータ)、41…オーガハウジング、43…オーガ、44…ブロア、45…シュータ、48,49…シュータ駆動用モータ(第3・第4の電動モータ)、81L,81R…操作ハンドル、100…オーガハウジング操作部、110…シュータ操作部、fi…他の指、Ha…手、Hc…操作ハンドルのバー中心、Mn…作業者、th…親指。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業者がバー状の操作ハンドルを操舵し、オーガで雪を掻き集めるとともに、この掻き集めた雪をブロアによってシュータから放出するオーガ式除雪機であって、
前記オーガを有したオーガハウジングの姿勢を動力によって調節するためのオーガハウジング駆動用モータと、
このオーガハウジング駆動用モータを操作するためのオーガハウジング操作部と、
前記シュータの姿勢を動力によって調節するためのシュータ駆動用モータと、
このシュータ駆動用モータを操作するためのシュータ操作部とを備え、
前記操作ハンドルは、この操作ハンドルを握っている手の親指によって操作可能な範囲に、前記オーガハウジング操作部とシュータ操作部との、少なくとも一方を設けていることを特徴としたオーガ式除雪機。
【請求項2】
前記オーガハウジング操作部と前記シュータ操作部のうち、前記操作ハンドルに設けられている操作部は、前記操作ハンドルの軸心に対する取付け角度が、手動操作によって調整可能に設けられた構成であることを特徴とした請求項1記載のオーガ式除雪機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−7254(P2010−7254A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−164719(P2008−164719)
【出願日】平成20年6月24日(2008.6.24)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】