説明

カスタマイズされたチャネル情報を提供し、提示するための装置および方法

【課題】メディア配信システムにおいてチャネルのカスタマイズされたビューを提供し、提示するための方法および装置を提供する。
【解決手段】プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能である基本サービスに対応するサービス属性情報を受け取ることを備える。この装置および方法は、さらに、サービス属性情報をカスタマイズすること、およびチャネル情報をデバイスに提供することを備える。チャネル情報は、カスタマイズされたサービス属性情報を含み、これにより、チャネルのカスタムビューを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示されている実施形態は、一般に、コンテンツ配信システムのオペレーションに関し、より具体的には、メディア配信システムにおいてチャネルのカスタマイズされたビューを提供し、提示するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
メディア配信システムでは、与えられた一組のチャネルで利用可能なコンテンツまたはサービスの配信スケジュールを記述したメディア番組ガイド(MPG)は、配信ネットワークでコンテンツリテーラ(CR)により提供されることができる。例えば、配信ネットワーク上で動作するコンテンツプロバイダ(CP)は、ネットワークと通信する1つまたは複数のCRにコンテンツまたはサービスを提供することができる。CRは、コンテンツまたはサービスに関係する情報を含むMPGを、デバイス側で受け取るコンテンツまたはサービスを次に選択することができるデバイスユーザに提供することができる。例えば、デバイスユーザは、マルチメディアコンテンツ、クリップ、プログラム、スクリプト、データ、カスタマーサービス、または他のタイプのコンテンツまたはサービスを含むコンテンツまたはサービスを受け取ることを選択および/またはサブスクライブすることができる。
【0003】
現在、コンテンツまたはサービスを表すチャネルは、同一のコンテンツおよび記述とともに複数のコンテンツディストリビュータおよび消費者に配信される。リテーラ特有のマーケティングおよびブランディングの機会を確立し、製品差別化を行うために、特定のコンテンツリテーラに基づいてチャネルおよび関連する補足データのプレゼンテーションをカスタマイズできることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】仮出願第60/716,408号
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】国際標準化機構−国際電気標準会議合同(ISO−IEC)標準番号15706、「Information and documentation−International Standard Audiovisual Number (ISAN)」2002
【非特許文献2】RFC(Request For Comment)番号4078、Earnshow,Nigel、Aoki,Shigeru、Ashley,Alex、Kameyama,Wateru「The TV−Anytime Content Reference Identifier」(2005)
【発明の概要】
【0006】
本特許出願は、2005年9月12日に出願され、譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明示的に組み込まれている、「CUSTOMIZATION OF COMMON CHANNEL INFORMATION PER CONTENT RETAILER IN A PROGRAM GUIDE,AND FOR THE CONTENT PROVIDED FOR THE CHANNEL」という表題の仮出願第60/716,408号の優先権を主張する。
【0007】
説明される実施形態は、カスタマイズされたコンテンツ情報を提供し、生成するためのシステム、装置、デバイス、コンピュータ可読媒体、プロセッサ、および方法を実現する。
【0008】
一実施形態では、コンテンツ情報を提供する方法は、プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な複数の基本サービスのそれぞれについて、基本サービスに対応するサービス属性情報の定義を受け取ることと、複数のサービス属性情報のうちの少なくとも1つに適用するためのカスタマイズされた定義を受け取ることとを備える。この方法は、さらに、複数のチャネル情報のうち少なくとも1つはカスタマイズされた定義を含む複数のチャネル情報をデバイスに提供することを備える。関連する一実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、上述のアクションを実行するように構成される。他の関係する実施形態では、コンピュータプログラムが、コンピュータ可読媒体に格納され、このコンピュータプログラムが実行されると、これはコンピュータデバイスに上述のアクションを実行させる。
【0009】
他の実施形態では、コンテンツ情報を提供する装置は、プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な複数の基本サービスのそれぞれについて基本サービスに対応するサービス属性情報の定義を受け取る手段を備える。この装置は、さらに、複数のサービス属性情報の少なくとも1つのカスタマイズされた定義を受け取る手段を備える。さらに、この装置は、複数のチャネル情報の少なくとも1つはカスタマイズされた定義を含む複数のチャネル情報をデバイスに提供するための手段を備える。
【0010】
さらに他の実施形態では、コンテンツ情報を提供する装置は、プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な基本サービスに対応するサービス属性情報の第1の定義およびカスタム属性情報の第2の定義を有するコンテンツサーバを備える。さらに、この装置は、デバイスに伝送する、上記サービス属性情報の第1の定義の少なくとも一部およびカスタム属性情報の第2の定義の対応する部分の所定の組合せを含む少なくとも1つのカスタマイズされたチャネル定義を有するシステム情報メッセージを生成し、伝送するように動作可能な生成器モジュールを備える。
【0011】
さらに他の実施形態では、コンテンツ情報を提示する方法は、プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な基本サービスに対応するサービス属性情報の定義を受け取ることを備える。この方法は、さらに、カスタム属性情報の定義を受け取ることを含む。さらに、この方法は、定義済みカスタム属性情報と定義済みサービス属性情報との所定の組合せに基づいてカスタムチャネル情報のビューを生成することを備える。関連する一実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、上述のアクションを実行するように構成される。他の関連する実施形態では、コンピュータプログラムが、コンピュータ可読媒体に格納され、このコンピュータプログラムが実行されると、これはコンピュータデバイスに上述のアクションを実行させる。
【0012】
他の実施形態では、無線デバイスは、プレゼンテーション内容の少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な基本サービスに対応するサービス属性情報の定義を受け取るための手段を備える。無線デバイスは、さらに、カスタム属性情報の定義を受け取るための手段を備える。さらに、無線デバイスは、定義済みカスタム属性情報と定義済みサービス属性情報との所定の組合せに基づいてカスタムチャネル情報のビューを生成するための手段を備える。
【0013】
他の実施形態では、無線デバイスは、第1の定義および第2の定義を格納するデータリポジトリを備えるコンピュータプラットフォームを含む。プレゼンテーションの少なくとも一部を提供するように動作可能な基本サービスに対応するサービス属性情報を定義する第1の定義、およびカスタム属性情報を定義する第2の定義がある。さらに、無線デバイスは、コンピュータプラットフォーム上に配置され、定義済みカスタム属性情報と定義済みサービス属性情報との所定の組合せに基づいてカスタムチャネル情報のビューの生成を開始するように動作可能なメディアマネージャモジュールを備える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、カスタマイズされたコンテンツおよびチャネル情報を配信するためのシステムの一実施形態の概略図である。
【図2】図2は、図1のシステムによりトランスポートされるシステム情報メッセージの一実施形態の概略図である。
【図3】図3は、図2のシステム情報メッセージの一部を含むことができるメディアプレゼンテーションガイド(MPG)ブロックレコードの一実施形態の概略図である。
【図4】図4は、図3のMPGブロックを含む、メディア番組ガイド(MPG)のさまざまコンポーネントの一実施形態の概略図である。
【図5】図5は、図4のコンポーネントから構成されたMPGの一実施形態のスクリーンショットである。
【図6】図6は、図3のMPGブロックに関連付けられたMPGタイトルレコードの一実施形態の概略図である。
【図7】図7は、図6のMPGタイトルレコードに関連付けられたレーティングレコードの一実施形態の概略図である。
【図8】図8は、図6のMPGタイトルレコードに関連付けられたMPGタイトル言語特有のデータレコードの一実施形態の概略図である。
【図9】図9は、図6のMPGタイトルレコードに関連付けられたリアルタイムプレゼンテーションレコードの一実施形態の概略図である。
【図10】図10は、図6のMPGタイトルレコードに関連付けられた非リアルタイムプレゼンテーションレコードの一実施形態の概略図である。
【図11】図11は、図6のMPGタイトルレコードに関連付けられたデータキャストプレゼンテーションレコードの一実施形態の概略図である。
【図12】図12は、図3のMPGブロックレコードに関連付けられたコンタクトウィンドウレコードの一実施形態の概略図である。
【図13】図13は、図3のMPGブロックレコードに関連付けられたチャネルカスタマイゼーションレコードの一実施形態の概略図である。
【図14】図14は、図13のチャネルカスタマイゼーションレコードに関連付けられたMPGタイトルカスタマイゼーションレコードの一実施形態の概略図である。
【図15】図15は、図14のMPGタイトルカスタマイゼーションレコードに関連付けられたデータキャストプレゼンテーションレコードの一実施形態の概略図である。
【図16】図16は、図13のチャネルカスタマイゼーションレコードに関連付けられた補助プレゼンテーションレコードの一実施形態の概略図である。
【図17】図17は、図3のMPGブロックレコードに関連付けられたブラックアウトレコードの一実施形態の概略図である。
【図18】図18は、図1のコンテンツサーバ60によって格納されているデータおよびレコードの一実施形態の概略図である。
【図19】図19は、図1の無線デバイスの機能コンポーネントの一実施形態の概略図である。
【図20】図20は、図1のメディア配信システムの機能コンポーネントの一実施形態の概略図である。
【図21】図21は、コンテンツ情報を提供する方法の一実施形態のフローチャートである。
【図22】図22は、コンテンツ情報を表示する方法の一実施形態のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下では、コンテンツ配信システムの1つまたは複数の実施形態について詳細に説明する。このシステムは、無線ネットワーク環境で使用するのに特に最適であるが、限定はしないが、通信ネットワーク、インターネットなどのパブリックネットワーク、仮想プライベートネットワーク(VPN)などのプライベートネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、長距離ネットワーク、または他のタイプのデータまたは通信ネットワークを含む、任意のタイプのネットワーク環境において使用することができる。
【0016】
図1を参照すると、カスタマイズされたコンテンツおよびチャネル情報を提供するシステム10の一実施形態は、複数のコンテンツプロバイダ18から、複数の基本サービス16または共通チャネルを形成する、メディアセグメント14を受信する動作をするメディア配信システム(「MDS」)12を備えている。さらに、これら複数の基本サービス16のそれぞれについて、MDS 12は、対応する基本サービスを定義し、記述する、サービス属性情報20または共通チャネル情報を格納する。さらに、MDS 12は、複数のコンテンツリテーラ24のそれぞれからカスタム属性情報22を受け取る。カスタム属性情報22は、複数の基本サービス16のそれぞれについてコンテンツリテーラ特有の定義および記述を含み、これらは、一実施形態では、対応するサービス属性情報20を補足または置き換える。MDS 12は、サービス属性情報20をカスタム属性情報22で置き換えることによりそれぞれのコンテンツリテーラ24についてそれぞれの基本サービス16のカスタマイズされたビューを生成するように動作可能である。それぞれの基本サービス16のこれらのカスタマイズされたビューは、チャネル、カスタマイズされたチャネル、または購入アイテム26として定義され、これらは、カスタマイゼーションのためにコンテンツリテーラ特有であり、またユーザにとってはサブスクライブ/購入できるものである。したがって、サービス属性情報20とカスタム属性情報22の組合せは、複数のチャネル26のそれぞれについてカスタマイズされたチャネル属性情報28を定義する。次いで、それぞれのコンテンツリテーラ24または請求顧客管理サービスプロバイダ(BCS)30は、チャネル26のさまざまな組合せを複数のティアー(tier)32にグループ化し、ティアー32のさまざまな組合せを、サブスクライブなどに基づいて無線デバイス36などの所定のコンテンツリテーラ24および/またはBCS 30に関連付けられているデバイスに提供する複数のパッケージ34にグループ化することができる。
【0017】
一実施形態では、例えば、それぞれのコンテンツリテーラ24および/またはBCS 30は、サブスクライブされた無線デバイス36のユーザインターフェイス38上にメディアプレゼンテーションガイド(「MPG」)40の形式でチャネル26のカスタマイズされた表示を行うことができる。MPG 40は、複数のチャネル26のそれぞれに関するプレゼンテーション42のスケジュールを含み、それぞれのプレゼンテーション42は、1つまたは複数のメディアセグメント14を含むメディアの一形式を含む。以下でさらに詳しく説明されるように、MPG 40は、メディアプレゼンテーションガイドタイトルレコード80(図3および6)およびそれぞれのプレゼンテーション42、48、基本サービス16、補助サービス50、および/またはチャネル26に関連付けられているチャネルカスタマイゼーションレコード84(図3および13)に基づいて構成される。例えば、MPGタイトルレコード80およびチャネルカスタマイゼーションレコード84は、無線アクセスネットワーク46を介してMDS 12から無線デバイス36へのフロー45の中で送信されるシステム情報(SI)メッセージ44の一部であってよい。フロー45は、所定の領域に対するフローの集まりである、「マルチプレックス(multiplex)」内の論理ストリームである。それぞれのフロー45は、典型的には、リアルタイムプレゼンテーションの単一メディアコンポーネント、または非リアルタイムプレゼンテーションを含むファイル、またはSIメッセージ44を配信するために使用される。したがって、それぞれのMPG 40は、関連するコンテンツリテーラ24および/またはBCS 30に従ってそれぞれのデバイス上でカスタマイズされる。
【0018】
他の実施形態では、カスタマイズされたビューは、ユーザインターフェイス38上に表示される補助サービス50から補助プレゼンテーション48と組み合わせた基本サービス16からのプレゼンテーション42を含む。基本サービスをカスタマイズし、拡張するために設けられる補助プレゼンテーション48および補助サービス50について、以下で詳しく説明する。
【0019】
一実施形態では、サービス属性情報20およびカスタム属性情報28は、基本的にフィールドまたはレコードを含むが、値は異なる。例えば、カスタム属性情報28は、所定のリテーラによるサービスのプレゼンテーションに独自のルックアンドフィールを与えるために使用されるリテーラ特有の情報であってよい。例えば、情報20および/または28に関連付けられているフィールドまたはレコードは、少なくとも、所定の言語に関連付けられている名前および説明、前述の説明よりも詳しい追加の記述、サービスに関係するさらに多くの情報の出所を参照する関連付けられたURI(Universal Resource Identifier)またはURL(Universal Resource Locator)、サービスを受け取ることが推奨されるデバイスのタイプ、デバイスのタイプに関連付けられたアイコン、サービスを識別するか、または表すアイコン、開始時刻、継続期間、ジャンル、ペアレンタルレーティング(parental rating)、イントロ、エンディング、広告、バーカー(barker)、インターネットプロトコルデータキャスト、及びサービスに関連付けられている他の属性または記述子のうちの少なくとも1つを含むことができる。特に、所定の基本サービス16と1つまたは複数のリテーラ定義補助プレゼンテーション48および/または補助サービス50との組合せは、リテーラごとにチャネル関連情報の独自のビューを形成する。
【0020】
したがって、システム10は、データネットワーク上でマルチメディアコンテンツフローを生成し、伝送するように動作するトランスポートシステムの一実施形態を含む。例えば、トランスポートシステムは、コンテンツプロバイダからメディアをブロードキャスト配信のためのメディア配信システムに伝送する際の使用に好適である。都合のよいことに、システム10を使用すると、コンテンツリテーラ22および/またはBCSプロバイダ30は、カスタマイズされたチャネル26、カスタマイズされたメディアプレゼンテーションガイド40、およびカスタマイズされたプレゼンテーション42および48をサブスクライブされたデバイスに提供するように基本サービス16をカスタマイズすることができる。
【0021】
任意の数のデバイスが、システム10においてコンテンツおよびコンテンツ情報を受け取り、および再生/表示するように動作可能である。無線デバイス36は、そのようなデバイスの1つであり、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント、ラップトップコンピュータ、およびメディアを受け取り、再生/表示するように動作可能な他の無線デバイスなどのデバイスを含む。しかし、システム10の1つまたは複数の実施形態では、実際にはメディアを再生/表示することができる任意の個数または任意の種類の有線または無線デバイスを使用することができることに留意されたい。
【0022】
図1では、システム10のコンポーネントは、それぞれある特定の機能を他の機能から分離できる多くの定義済みロールを持つことができる。しかし、システム10の所定の実装において、所定のコンポーネントまたは組織が複数のロールを実行できることに留意されたい。
【0023】
例えば、一実施形態では、BCSプロバイダ30は、1つまたは複数のコンテンツリテーラ24に代わってユーザ課金および顧客サポートサービスを提供する企業体を含む。無線デバイス36などの、システム10内のそれぞれのデバイスは、加入契約52などを通じて、1つのBCSプロバイダ30に関連付けられる。そのようなものとして、BCSプロバイダ30は、加入(サブスクライブ)データ54をMDS 12に供給することができる。
【0024】
コンテンツリテーラ24は、パッケージ34を定義し、1つまたは複数の関連BCSプロバイダ30を通じてサブスクライブのためそれらのパッケージを提供する企業体を含む。したがって、それぞれのコンテンツリテーラ24は、パッケージ34および関連パッケージ化データをMDS 12に供給する。さらに、例えば、それぞれのコンテンツリテーラ24は、コンテンツ小売り契約56を通じて1つまたは複数のBCSプロバイダ30に関連付けられうる。
【0025】
コンテンツリテーラ24およびBCSプロバイダ30は、別々の実体として表されるが、それらは組み合わせることで単一の実体にするようにしてもよい。
【0026】
コンテンツプロバイダ18は、基本サービス16を通じて、デバイス36などのユーザに配信されるコンテンツを供給する企業体を含むことができる。例えば、それぞれのコンテンツプロバイダ18は、メディアセグメント14および関連メディアデータをMDS 12に供給する。それぞれのメディアセグメント14は、ビデオ、オーディオ、マルチメディアコンテンツ、クリップ、リアルタイムおよび非リアルタイムのコンテンツ、組み合わせた、および/または同時のリアルタイムおよび非リアルタイムのコンテンツ、スクリプト、プログラム、または他のタイプの好適なコンテンツのうちの1つまたは複数を含むことができる。さらに、例えば、それぞれのコンテンツプロバイダ18は、コンテンツ小売り契約58を通じて1つまたは複数のコンテンツリテーラ24に関連付けられうる。
【0027】
MDS 12は、有線および無線ネットワークの任意の組合せと、関連コンピュータデバイスおよびサーバを備え、ユーザに配信するためのコンテンツを配信するように動作する。MDS 12は、複数の最適化された通信チャネル上で選択されたデバイスに高品質コンテンツを配信するように設計され最適化された最適化ブロードキャストネットワークを備えることができる。さらに、例えば、MDS 12は、MDS 12の機能を使用可能にする論理および実行可能命令とともに、前述のメディア、データ、およびレコードを格納する1つまたは複数のコンテンツサーバ60を備えることができる。一実施形態では、例えば、コンテンツサーバ60および/またはMDS 12は、コンテンツサーバ60内のデータに基づいてシステム情報(SI)メッセージ44を生成するように動作可能な、メモリ、実行可能命令、およびプロセッサを含む、ハードウェアおよび/またはソフトウェアを備えるSIメッセージ生成器62を備える。例えば、SIメッセージ生成器62は、MDS 12内のデータからSIメッセージ44をコンパイルする生成器ロジック、およびすべてのSIメッセージ関連データを受信し、デバイスに配信するためMDS 12からSIメッセージ44を送信するトランシーバロジックを備える。さらに、例えば、MDS 12は、無線デバイス36などのデバイスへのブロードキャスト/マルチキャストのためMDS 12がコンテンツフローの形態でSIメッセージ44およびコンテンツを無線アクセスネットワーク46に配信すること可能にするトランスポートインターフェイスを備えるブロードキャスト基地局(BBS)64を有する無線アクセスネットワーク46を備えるものとする。
【0028】
図2を参照すると、SIメッセージ44は、デバイスがユーザの代わりに、サービスを検索またはパッケージをサブスクライブし、ユーザ向けの市場情報66、サービス情報68、およびMPG情報70を記述することを可能にする一組の情報を含んでいる。市場情報66は、それぞれのBCSプロバイダ30、コンテンツリテーラ24、パッケージ34、ティアー32、およびチャネル26を記述する情報を含む。サービス情報68は、システム10内で利用可能なそれぞれの基本サービス16および補助サービス50に関する情報を含む。MPG情報70は、チャネル26のコンテンツに関する情報を含む。
【0029】
一実施形態において、図2〜5を参照すると、MPG情報70は、MPGブロック持続時間74と呼ばれる、固定された期間内で利用可能なコンテンツを定義するMPGブロックメッセージ72を含んでいる。MPGブロック持続時間74は、トランスポートフローにおいて通知することができ、MPGブロックメッセージ72による範囲となる時間枠のサイズを定義する、設定可能なパラメータである。2つの連続するMPGブロック72の間の境界にまたがるコンテンツに関する情報は、それぞれのMPGブロック72内に存在する。それぞれのMPGブロックメッセージ72は、MPGブロックによる範囲となる最も早い時刻で、前のMPGブロックによる範囲となる時間間隔の終わりに対応する開始時刻76、およびMPGブロックの識別を可能にする特定の一組の属性および要素値を識別するMPGブロックのバージョン78、すべてのMPGタイトルに対するMPGタイトルレコード80、つまり、それぞれのMPGタイトルレコード80はMPGタイトルのすべての適用可能な属性を完全に記述する、MPGブロック持続時間中に示される、プレゼンテーションおよびその関連メディアプレゼンテーションガイド情報、MPGブロック持続時間の間にダウンロードされるすべての非リアルタイムプレゼンテーションに関するコンタクトウィンドウ情報82、サービス16のアクセスに使用できるさまざまなチャネル26のそれぞれ1つに関するそれぞれのMPGタイトルのカスタマイズされたアダプテーションを定義するチャネルカスタマイゼーションレコード84、およびMPGタイトルがブラックアウトされる1つまたは複数のリージョンを定義するブラックアウト情報86を定義する。MPGブロックメッセージ72のこれらのコンポーネントはそれぞれ、以下でさらに詳しく説明される。
【0030】
それぞれのMPG 40は、それぞれの開始時刻76に基づいて相対的に順序付けられた所定の数のMPGブロック72から構成される。さらに、それぞれのMPG 40内に一覧表示されたチャネル26の順序は、それぞれのチャネル26に関連付けられたチャネル重み153に基づいて指示され、チャネル重みは、チャネル属性28の1つを含む。MPG 40は、それぞれのチャネル26ごとに名前88および/またはアイコン90を表示し、またそれぞれのプレゼンテーション42および/または48ごとに名前92および/またはアイコン94を表示する。例えば、名前88、92、および/またはアイコン90、94は、基本サービス16に関連付けられるか、またはそれぞれのコンテンツリテーラ24に関連付けられているカスタム属性22に基づいてカスタマイズされうる。さらに、それぞれのチャネル26およびプレゼンテーション42および/または48にそれぞれ関連付けられるアイコン90、94は、リアルタイム、非リアルタイム、データ、またはそれらの任意の組合せなどのプレゼンテーションタイプを示すものとする。さらに、MPG 40は、プレゼンテーション42および/または48に関連付けられた開始時刻76を表示し、さらに、現在の日付96とともに1つまたは複数のファンクションキー98を含むことができる。例えば、ファンクションキー98は、ハイライト表示されたプレゼンテーションを見ることを開始する「Watch」キー、およびユーザがそれぞれのサービス、チャネル、プレゼンテーションについての情報、またはサービス、プレゼンテーション、チャネル、またはパッケージのサブスクライブなどの付加的な情報にユーザがアクセスできるようにする「Optionsキー」を備える。
【0031】
図3および6を参照すると、一実施形態では、MPGタイトルレコード80は、MPGタイトル開始時刻100およびMPGタイトル持続時間102を含んでいる。MPGタイトル開始時刻100は、MPGタイトルの範囲となるコンテンツのプレゼンテーションが開始することができる時刻である。サービスがリアルタイムサービスまたはIPデータキャストサービスである場合、MPGタイトル開始時刻100は、MPGタイトルに関連付けられている「イントロ」、または導入プレゼンテーションまたはメディアセグメントを除く、コンテンツのライブ表示が開始する時刻である。サービスが非リアルタイムサービスである場合、MPGタイトル開始時刻100は、コンテンツの表示が開始できる最も早い時刻であり、これは、MPGタイトルに関連付けられている「イントロ」を除き、非リアルタイムサービスがデバイスメモリに格納されるときと同じくらい早い時期とすることが可能である。サービスが、「per MPG title」として知られるリアルタイムと非リアルタイムの組合せサービスである場合、MPGタイトル開始時刻100の有意性は、前の2つのセンテンスで定義されているように、MPGタイトルに関連付けられているコンテンツの性質に依存する。
【0032】
同様に、MPGタイトル持続時間102は、サービスのタイプに依存する。サービスがリアルタイムサービスまたはIPデータキャストサービスである場合、MPGタイトル開始時刻100にMPGタイトル持続時間102を加えた時刻は、MPGタイトルに関連付けられている、メインのプレゼンテーションに続く付加的なプレゼンテーションである、「エンディング」を含む、コンテンツの表示が終了する時刻である。サービスが非リアルタイムサービスである場合、MPGタイトル開始時刻100にMPGタイトル持続時間102を加えた時刻は、MPGタイトルに関連付けられている「イントロ」を除く、コンテンツの表示が開始する最新の時刻である。サービスが、「per MPG title」サービスである場合、MPGタイトル持続時間102の有意性は、前の2つのセンテンスで定義されているように、MPGタイトルに関連付けられているコンテンツの性質に依存する。そのようなものとして、MPGタイトル持続時間102は、リアルタイムコンテンツの実際の表示時間に関係し、非リアルタイムコンテンツの表示時間を開始するのに利用可能であり、MPGタイトル名がMPG 40上に表示される時間枠を含む。
【0033】
この実施形態では、MPGタイトルレコード80は、さらに、サービス参照104およびジャンル106を含むことができる。サービス参照(reference)104は、MPGタイトルに関連付けられている基本サービス16を識別する、サービス識別を含む。ジャンル106は、コメディ、ドキュメンタリー、ドラマ、ミステリーなどのMPGタイトルで与えられるコンテンツのセマンティッククラスを記述する属性である。
【0034】
図6および7を参照すると、MPGタイトルレコード80は、さらに、MPGタイトルについて1つまたは複数のレーティング108を含むものとする。レーティング108は、コンテンツプロバイダ18によりコンテンツとともに提供される、MPGタイトルに対するペアレンタルアドバイザリレーティング値を定義する。一実施形態では、例えば、レーティング108は、レーティングリージョン110と、レーティングディメンジョン(dimension)114およびレーティング値116などの対応する付加的なレーティング情報112を含むことができる。レーティングリージョン110は、レーティング108が適用される地理的地域を指定する。関連する基本サービス16が提供されるレーティングリージョン110毎に別のレーティング108がありうる。レーティングディメンジョン114は、関連付けられているレーティングにリージョン110を適用するレーティングシステムの一態様を示している。例えば、米国リージョンレーティングスキームでは、レーティングディメンジョン114は、「violence」、「language」などの記述とすることができる。他のリージョンでは、レーティングディメンジョン114は、異なる記述を表すことができる。レーティング値116は、対応するレーティングディメンジョン114と関連付けられた値を指定し、これによって、相対的なレーティングを定量化し、比較するのに役立つ。
【0035】
図6および8を参照すると、MPGタイトルレコード80は、さらに、1つまたは複数のMPGタイトル言語特有のデータレコード108を含むことができる。それぞれのMPGタイトル言語特有のデータレコード118は、特定の言語124に関連付けられたMPGタイトルのタイトル名称120およびタイトル記述122を指定する。タイトル名称120は、ユーザに対し表示できるMPGタイトルの名称を指定する属性である。同様に、タイトル記述122は、ユーザに対し表示できるMPGタイトルの記述を指定する属性である。さらに、それぞれのMPGタイトル言語特有のデータレコード118は、付加的な記述125を備え、サブスクライブされたユーザがMPGタイトルに関する情報をさらに取得できる1つまたは複数のURL(Universal Resource Locator)レコード126を定義する。付加的な記述125は、ユーザに表示できるMPGタイトルに関連する付加的な記述を指定する属性であり、タイトルについてのより多くの詳細と、さらに先の情報を見つけることができる付加的なURLを含む。
【0036】
言語124毎にもう1つのMPGタイトルURLレコード126があってよく、それぞれのURLレコード126は、サブスクライブされたURL 128を指定することができ、これは、URLリンク130およびURLリンクに関連付けられたURL記述132を含むことができる。さらに、それぞれのURLレコード126は、関連するURLにアクセスするのに必要な特定のタイプのデバイスを示す1つまたは複数のデバイスクラスレコード124を含むことができる。それぞれのデバイスクラスレコード134は、ハンドヘルドコンピュータ用のPalm OS(登録商標)オペレーティングシステムなどの、URLに適したオペレーティングシステム環境のタイプを指定するソフトウェアクラスレコード136を含むことができる。同様に、それぞれのデバイスクラスレコード134は、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)デバイスなどの、URLに適したデバイスのタイプを指定するハードウェアクラスレコード138を含むことができる。さらに、それぞれのデバイスクラスレコード134は、グラフィックファイル、またはアイコンとして使用できるグラフィックファイルにアクセスするためのアイコンURL参照142を含むことができる、デバイスクラスアイコン140を含むことができる。アイコンURL参照142は、所定のデバイスクラス134に適している対応するチャネル26向けにアイコンイメージを与えるリソースを識別する。URLは、HTMLリンクなどの外部参照、または内部ファイルを指すことができる。さらに、デバイスクラスアイコン140は、デバイスクラス134上のアイコンの水平位置および垂直位置をそれぞれ指定する符号なし整数である、x位置参照144およびy位置参照146を含むことができる。
【0037】
再び図6を参照すると、MPGタイトルレコード80は、さらに、リアルタイムプレゼンテーション148、非リアルタイムプレゼンテーション150、および1つまたは複数のデータキャストプレゼンテーション152など、MPGタイトルに関連付けられているプレゼンテーションの記述を含むものとする。
【0038】
図9を参照すると、リアルタイムプレゼンテーション148は、国際標準視聴覚資料番号(ISAN)参照156およびコンテンツ参照識別子(CRID)参照158のうちの1つまたは複数などの、メディア追跡のためのプレゼンテーション参照154およびオプションのプレゼンテーション識別情報を定義することができる。プレゼンテーション参照154は、プレゼンテーションをシステム10上の他のすべてのプレゼンテーションから一意に区別するプレゼンテーション識別子を定義する。ISAN参照156は、参照により本明細書に組み込まれる国際標準化機構−国際電気標準会議合同(ISO−IEC)標準番号15706、「Information and documentation−International Standard Audiovisual Number(ISAN)」(2002)で指定されるような、ルート160および/またはバージョン162を含むことができる、国際標準視聴覚資料番号(ISAN)である。同様に、CRID参照158は、参照により本明細書に組み込まれているRFC(Request For Comment)番号4078、Earnshow,Nigel、Aoki,Shigeru、Ashley,Alex、Kameyama,Wateru「The TV−Anytime Content Reference Identifier」(2005)で指定されているようなコンテンツ参照識別子(CRID)である。
【0039】
図10を参照すると、非リアルタイムプレゼンテーション150は、所定のプレゼンテーションを識別するプレゼンテーション参照154、および非リアルタイムプレゼンテーションを表示するのに必要な時間の長さを指定するプレゼンテーション持続時間164を含むことができる。非リアルタイムプレゼンテーションは、ユーザへのプレゼンテーションの前に、無線デバイス36などのデバイスにダウンロードされたファイルである。ファイルがダウンロードされる回数は、1つまたは複数のコンタクトウィンドウにおいてMPG 40を通して予め通知される。それぞれのコンタクトウィンドウは、いつでも、デバイスがファイルの取得を開始できる時間帯を表す。
【0040】
一実施形態では、例えば、コンテンツリテーラ24および/またはBCSプロバイダ30は、プレゼンテーションの表示を指定されたプレゼンテーションウィンドウ(プレゼンテーション時間枠)に制限することができ、プレゼンテーションウィンドウは、正確にリアルタイムプレゼンテーションについては、MPG 40において、開始時刻、つまり、MPGタイトル開始時刻100、および持続時間、つまり、MPGタイトル持続時間102として指定される。しかし、この場合、開始時刻および終了時刻は、ユーザがプレゼンテーションの表示を開始できる最も早い時刻および最も遅い時刻を示している。リアルタイムプレゼンテーションとは異なり、表示は、プレゼンテーションウィンドウ内でいつでも開始することができる。プレゼンテーションの持続時間が、プレゼンテーションウィンドウよりも短い場合、ユーザは、プレゼンテーションウィンドウ内でプレゼンテーションを複数回表示することを選択できる。
【0041】
これらの特性の結果、配信に関係するアクティビティおよびプレゼンテーションの表示は、コンタクトウィンドウ(コンタクト時間枠)およびプレゼンテーションウィンドウのそれぞれの終わりの後も継続することができる。コンタクトウィンドウの終わりに取得を開始するデバイスは、そのまま、ファイルの取得を完了することができる。デバイスがこの場合にいつ取得を試みて失敗したかを調べられるように、MPG 40内のコンタクトウィンドウの定義は、さらに、コンタクト持続時間属性を含む。このような理由から、コンタクトウィンドウの終わりは、少なくともコンタクト持続時間の長さによりプレゼンテーションの開始時刻から隔てられるものとする。
【0042】
同様に、ユーザがプレゼンテーションウィンドウの終わりにプレゼンテーションを表示することを選択した場合、プレゼンテーションは、プレゼンテーションの持続時間により決定されたとおり、その終わりまで表示できる。
【0043】
図11を参照すると、データキャストプレゼンテーション152は、インターネットプロトコル(IP)アドレス166、IPポート168、およびIPデータキャストプレゼンテーションに対する1つまたは複数の多目的インターネットメール拡張仕様(MIME)タイプ170を定義する。例えば、IPアドレス166は、IPv4またはIPv6マルチキャストアドレスであってよく、IPポート168は、IPv4またはIPv6ポートであってよい。MIMEタイプ170は、プレゼンテーションのIPマルチキャストアドレス上で与えられるメディアのタイプを定義する。
【0044】
図12を参照すると、コンタクトウィンドウ82は、非リアルタイムプレゼンテーション、または非リアルタイムコンテンツを伴う補助プレゼンテーションが送信される時間間隔を表す。それぞれのそのようなプレゼンテーションの前に、プレゼンテーションのための少なくとも1つのコンタクトウィンドウ82が置かれる。一実施形態では、例えば、コンタクトウィンドウ82は、コンタクトウィンドウ開始時刻172、コンタクトウィンドウ終了時刻174、およびコンタクト持続時間176に関連付けられたプレゼンテーションを識別するプレゼンテーション参照154を含む。コンタクトウィンドウ開始時刻172は、プレゼンテーションの伝送が開始する時刻である。コンタクトウィンドウ終了時刻174は、デバイスがプレゼンテーションの取得を開始できる最も遅い時刻である。コンタクトウィンドウ持続時間176は、ダウンロードが成功したかどうかを判定するためにデバイスにより使用される。
【0045】
図3および13を参照すると、チャネルカスタマイゼーションレコード84は、MPGタイトルにより表される基本サービス16に関連付けられている、チャネル参照178により定義され、コンテンツリテーラ24により提供されるような、特定のチャネル26についての1つまたは複数のMPGタイトルカスタマイゼーションレコード180を定義する。チャネル参照178は、チャネルカスタマイゼーションレコード84によりカスタマイズされるチャネル26のためのチャネル識別子を含む。言い換えると、チャネル参照178は、所定のチャネルについての属性を識別する、コンテンツサーバ60内に格納されているチャネルレコードを識別し、これらは、一意的なチャネル識別子、チャネルレコードがいつ有効であるかを決定する有効性時刻、リスト内の他のチャネルに対するチャネルの順序を決定し、重みの低いチャネルは、リスト内で重みの高いチャネルより前に置かれる、チャネル重み153(図1)、チャネルに関連付けられている1つまたは複数の所定の言語についての、チャネル名、記述、および関連するURLを与えるチャネル言語特有のデータ、所定のチャネルとしてカスタマイズされ、提示される所定の基本サービスの属性を付与する、コンテンツサーバ60に格納されている、基本サービスレコードを識別する基本サービス参照、チャネルに関連付けられた補助サービス50を識別するチャネル特有の補助サービス参照、およびチャネルアイコンを含み、これらは、常駐ファイル、または、例えば、MPG 40上に表示される、グラフィックコンテンツを格納するファイルへの参照とすることができる。さらに、サービスが補助サービス50である場合、チャネルカスタマイゼーションレコード84は、特定のチャネル26に対するMPGタイトルに関連付けられている補助サービス50について、補助プレゼンテーションレコード182などの利用可能なコンテンツを指定することもできる。
【0046】
図13および14を参照すると、一実施形態では、それぞれのMPGタイトルカスタマイゼーションレコード180は、MPGカスタマイゼーション要素のリストを指定できる。MPGタイトルがそれぞれのコンテンツリテーラ24に関連付けられているそれぞれのチャネル26を通じてユーザによりアクセスされたときに、それぞれのMPGカスタマイゼーション要素により、MPGタイトル言語特有のデータ118(図6)のうちの1つまたは複数がオーバーライドされる。一実施形態では、それぞれのMPGタイトルカスタマイゼーションレコード180は、それぞれのMPGタイトルカスタマイゼーションレコード180によりカスタマイズされたMPGタイトルに関連付けられている対応するMPGタイトル開始時刻100(図6)に等しい値を持つ時刻である開始時刻184を含む。さらに、それぞれのMPGタイトルカスタマイゼーションレコード180は、デバイスが、それぞれのチャネル26に関連付けられているそれぞれの補助サービス50から得られる、以下で詳しく説明される、イントロおよび/またはエンディングを含むプレゼンテーションを導入し、および/またはそれに従うかどうかをそれぞれ示す、番組イントロインジケータ186および番組エンディングインジケータ188を含むことができる。
【0047】
さらに、それぞれのMPGタイトルカスタマイゼーションレコード180は、1つまたは複数のMPG言語特有のデータレコード190および1つまたは複数のデータキャストプレゼンテーションレコード192を含むことができる。それぞれのMPG言語特有のデータレコード190は、所定の言語124に関連付けられているMPGタイトル名称194およびMPGタイトル記述196を指定することができ、さらに、カスタマイズされた追加の記述198を付け、カスタマイズされたURLレコード200を定義することができ、ユーザは、同じ言語124についての対応するMPGタイトル言語特有のデータ118(図6)に関連付けられている対応する名前120、記述122、追加の記述125およびURLレコード126に取って代わる、MPGタイトルに関する他の情報を取得することができる。そのようなものとして、カスタマイズされた追加の記述198は、カスタマイズされた追加の記述およびカスタマイズされたURL記述を含むことができ、カスタマイズされたURLレコード200は、それぞれのチャル26にサブスクライブされたユーザへのプレゼンテーションに適している1つまたは複数のサブスクライブされたURL 202を含むことができる。サブスクライブされたURL 202は、内部ファイルまたは外部参照を指すURL 204とともに、URL 204によりアクセスされるリソースを記述する対応するURL記述206を含むことができる。さらに、MPG言語特有のデータレコード190は、さらに、データクラスレコード134のコンポーネントに取って代わるカスタマイズされたコンポーネントを有する、カスタマイズされたデータクラスレコード208を含むことができる(図8)。
【0048】
図14および15を参照すると、それぞれのデータキャストプレゼンテーションレコード192は、それぞれのチャネル26を通じて基本サービスがアクセスされるときにそれぞれの基本サービス16に関連付けられているIPデータキャストプレゼンテーションレコード152(図6および11)の要素を置き換える、1つまたは複数のデータキャストプレゼンテーション要素を指定することができる。それぞれのデータキャストプレゼンテーションレコード192は、IPアドレス210、IPポート212、およびMIMEタイプ214を定義することができ、それぞれ、図6および11ですでに説明されている対応する基本バージョンを置き換えるカスタマイズされたバージョンである。
【0049】
図13および16を参照すると、サービスが補助サービス50である場合、チャネルカスタマイゼーションレコード84は、1つまたは複数の補助プレゼンテーションレコード182を指定することができる。それぞれの補助プレゼンテーションレコード182は、プレゼンテーション識別子(ID)154を参照することなどにより、補助プレゼンテーション48を定義し、さらに、それぞれの補助サービス50に関して現在有効である、プレゼンテーション持続時間164を定義することができる。さらに、それぞれの補助プレゼンテーションレコード182は、イントロ216、エンディング218、広告220、バーカー222、URL 224、および1つまたは複数のIPデータキャスト226のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0050】
一実施形態では、イントロ216は、MPGタイトルに関連付けられているコンテンツの前にユーザに提示される補助プレゼンテーション182により与えられるコンテンツを含む。エンディング218は、MPGタイトルに関連付けられているコンテンツの後にユーザにプレゼンテーションされる補助プレゼンテーション182により与えられるコンテンツを含む。広告220は、MPGタイトルに関連付けられているコンテンツのプレゼンテーション中にユーザにプレゼンテーションされる補助プレゼンテーション182により与えられるコンテンツを含む。バーカー222は、所定のチャネル26のMPGタイトルにアクセスしようとする、そのチャネルにサブスクライブされていない、ユーザにプレゼンテーションできる補助プレゼンテーション182により与えられるコンテンツを含む。URL 224は、MPGタイトルに関連付けられているコンテンツのプレゼンテーションと同時に、処理され、ユーザにプレゼンテーションされる補助プレゼンテーション182により与えられる、URL情報などのコンテンツを含む。さらに、それぞれのIPデータキャスト226は、MPGタイトルに関連付けられているコンテンツのプレゼンテーションと同時に、処理され、ユーザに提示される補助プレゼンテーション182により与えられるコンテンツを含む。さらに、それぞれのIPデータキャスト226は、補助プレゼンテーション182に関連付けられている、それぞれすでに説明されているような、IPアドレス228、ポート230、および1つまたは複数のMIMEタイプ232を識別する。
【0051】
図3および17を参照すると、MPGブロック72は、さらに、MPGブロック72のリアルタイムプレゼンテーションに関連付けられた任意のまたはすべてのMPGタイトルレコード80についての1つまたは複数のブラックアウトレコード86を含むものとする。それぞれのブラックアウトレコード86は、サービスに対応するサービス識別子(ID)104を含めることなどにより、ブラックアウトされるそれぞれの基本サービス16を識別する。さらに、それぞれのブラックアウトレコード86は、所定のブラックアウトレコード86を通じてブラックアウトされるそれぞれのMPGタイトルレコード80のMPGタイトル開始時刻100(図6)に対応する、開始時刻234を識別する。さらに、それぞれのブラックアウトレコード86は、関連付けられているMPGタイトルレコード80がブラックアウトされる地理的位置である、ブラックアウトロケーション236を含む。一実施形態では、例えば、ブラックアウトロケーション236は、1つまたは複数のインフラストラクチャローカルエリアグルーピング(LOI)識別子(ID)238と1つまたは複数のインフラストラクチャワイドエリアグルーピング(WOI)識別子(ID)240とを含む。それぞれのLOI識別子238は、MDS 12が特定のローカルエリアにネットワークでアクセスできるように展開されたインフラストラクチャの論理グルーピングを識別する。それぞれのWOI識別子240は、MDS 12が特定のワイドエリアにネットワークでアクセスできるように展開されたインフラストラクチャの論理グルーピングを識別する。「マルチプレックス(multiplex)」は、所定のLOIまたはWOIにおいて利用可能なフローの集合を定義する。
【0052】
図18を参照すると、したがって、前述の1つまたは複数のコンテンツサーバ60は、市場コンテンツリテーラ情報66および関連レコード242、サービス情報68および関連レコード244、およびメディアセグメント14および/またはプレゼンテーション42、48を含むコンテンツ246とともに、上で定義されているMPGブロックメッセージレコード72をMPG情報70として格納する。
【0053】
一実施形態では、それぞれの市場コンテンツリテーラレコード242は、一意的な市場コンテンツリテーラ識別、名称などの、市場コンテンツリテーラに関する基本情報、パッケージ名、記述および言語、パッケージ価格設定、それぞれのパッケージに関連付けられている1つまたは複数のティアー32への参照、例えばパッケージを親パッケージ、オートサブスクライブパッケージ、クローズドのパッケージ、または排除されたパッケージとして識別するパッケージ特性、関連付けられているBCSプロバイダ30の識別子、パッケージに関連付けられている1つまたは複数の関連付けられている補助サービス50の識別、および1つまたは複数のLOIおよび/またはWOI識別子などのパッケージに関連付けられている利用可能な領域の識別を含む、市場コンテンツリテーラに関連付けられているパッケージを識別する1つまたは複数のパッケージレコード、ティアー識別子および1つまたは複数のチャネル参照および/またはティアーに関連付けられている補助サービス参照を含む、市場コンテンツリテーラに関連付けられている1つまたは複数のティアーレコード、チャネル識別子、チャネル重み、チャネル言語特有のデータ、チャネルに関連付けられている基本サービスを識別するチャネル基本サービス参照、チャネルに関連付けられている1つまたは複数の補助サービスを識別するチャネル補助サービス参照、およびチャネルアイコンを含む、市場コンテンツリテーラに関連付けられている1つまたは複数のチャネルレコード、市場コンテンツリテーラに関連付けられている補助サービスを識別する1つまたは複数の補助サービス参照、コンテンツリテーラに関連付けられているEULAにアクセスするための条件を定義するエンドユーザライセンス契約(EULA)参照を含む。
【0054】
さらに、一実施形態では、それぞれのサービスレコード244は、それぞれの市場コンテンツリテーラレコード242に関連付けられている1つまたは複数の基本サービス16および/または補助サービス50に関する情報を含む。例えば、一実施形態では、それぞれの基本サービスレコードは、サービス識別子、レコードがいつ有効になるかを定義する有効時刻、サービスの企業アフィリエーション、サービスに対する略名、サービスに関連付けられているジャンル、サービスに関連付けられているデフォルトの言語、サービスタイプ、例えば、リアルタイム、非リアルタイム、MPGタイトル毎、データキャストの識別、サービスに関連付けられている言語の特有の属性を定義する1つまたは複数のサービス言語特有のデータレコード(つまり、これは、MPGタイトル言語特有のデータ118に相当するサービスレベルである(図8))、サービスに関連付けられている能力要件、例えば、メモリ/記憶装置要件、サービスに関連付けられているレーティング、1つまたは複数のLOIおよび/またはWOI領域などの、サービスに関連付けられている利用可能な領域、サービスのコンポーネントを伝送するために使用される所定のフローの属性を定義するサービスに関連付けられている1つまたは複数のフローレコード、およびサービスに関連付けられている1つまたは複数のサービスアイコンのうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0055】
したがって、図1および18を参照すると、市場コンテンツリテーラレコード242は、システム10のそれぞれのコンテンツリテーラ24および/またはBCSプロバイダ30のそれぞれのパッケージ34、ティアー32およびチャネル26に関連付けられているデータおよび情報を含む。サービスレコード244は、システム10のそれぞれの基本サービス16および補助サービス50に関連付けられているデータおよび情報を含む。さらに、MPGブロックメッセージレコード72は、それぞれのコンテンツリテーラ24および/またはBCSプロバイダ30に関連付けられているそれぞれのチャネル26に関連付けられている特定のプレゼンテーションおよびサービスに関連付けられているデータおよび情報を含む。
【0056】
図19を参照すると、一実施形態では、無線デバイス36は、無線デバイス内への入力を生成する入力メカニズム246、および無線デバイスのユーザにより消費される情報を生成する出力メカニズム248を備える。例えば、入力メカニズム246は、キーまたはキーボード、マウス、タッチスクリーンディスプレイ、音声認識モジュールなどのメカニズムを含むことができる。さらに、例えば、出力メカニズム248は、ディスプレイ、オーディオスピーカ、触覚(haptic)フィードバックメカニズムなどのユーザインターフェイス38を備えることができる。
【0057】
さらに、無線デバイス36は、無線ネットワーク46上でデータを送信することができ、無線ネットワーク46に接続されているMDS 12または他のコンピュータデバイスから送信されたソフトウェアアプリケーションおよび表示データを受信し、実行することができるコンピュータプラットフォーム250を備える。コンピュータプラットフォーム250は、読み取り専用および/またはランダムアクセスメモリ(RAMやROM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通のメモリなどの揮発性および不揮発性メモリを有する、データリポジトリ252を備える。さらに、データリポジトリ252は、1つまたは複数のフラッシュメモリセルを備えるか、または磁気媒体、光媒体、テープ、またはソフトもしくはハードディスクなどの二次または三次記憶装置デバイスとすることができる。
【0058】
さらに、コンピュータプラットフォーム250は、さらに、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、または他のチップセット、プロセッサ、ロジック回路、または他のデータ処理デバイスとすることができる、処理エンジン254を備える。処理エンジン254またはASICなどの他のプロセッサは、無線デバイスのデータリポジトリ252内の、メディアマネージャモジュール258などの常駐プログラムとインターフェイスで接続するアプリケーションプログラミングインターフェイス(「API」)レイヤ256を実行することができる。API 256は、それぞれの無線デバイス上で実行されるランタイム環境である。このようなランタイム環境の1つは、カリフォルニア州サンディエゴ所在のQualcomm,Inc.社が開発したBinary Runtime Environment for Wireless(登録商標)(BREW(登録商標))である。例えば、無線コンピューティングデバイス上でアプリケーションの実行を制御するように動作する他のランタイム環境を使用してもよい。
【0059】
処理エンジン254は、無線デバイス36の機能を利用できるようにし、無線アクセスネットワーク46上の無線デバイスを動作させることができる、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、それらの組合せで具現化されるさまざまな処理サブシステム260を備える。例えば、処理サブシステム260は、通信の開始および維持、データの交換、およびマルチメディアプレゼンテーションの実行を可能にする。携帯電話などの一実施形態では、処理エンジン254は、サウンド、不揮発性メモリ、ファイルシステム、送信、受信、検索機能、レイヤ1、レイヤ2、レイヤ3、主制御、リモートプロシージャ、送受話器(handset)、電源管理、診断(diagnostic)、デジタルシグナルプロセッサ、ボコーダー(vocoder)、メッセージング、コールマネージャ、Bluetooth(登録商標)システム、Bluetooth(登録商標)LPOS、測位、位置エンジン、ユーザインターフェイス、スリープ、データサービス、セキュリティ、認証、USIM/SIM、音声サービス、グラフィックス、USB、MPEG、GPRSなどのマルチメディアなどの、処理サブシステム260の1つまたは組合せを備えることができる。開示されている実施形態について、処理エンジン256の処理サブシステム260は、コンピュータプラットフォーム250上で実行されるアプリケーションと相互作用するサブシステムコンポーネントを備えることができる。例えば、処理サブシステム260は、メディアマネージャモジュール258に代わって、API 256からデータ読み出しおよびデータ書き込みを受け取るサブシステムコンポーネントを備えることができる。
【0060】
コンピュータプラットフォーム250は、さらに、無線デバイス36のさまざまなコンポーネント間の通信を可能にし、また無線デバイス36と無線アクセスネットワーク46との間の通信を可能にする、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、それらの組合せで具現化される通信モジュール262を備えることができる。例えば、通信モジュール262は、MDS 12および/または無線アクセスネットワーク46と無線通信するためのトランシーバモジュールを備えることができる。
【0061】
メディアマネージャモジュール258は、無線デバイス36上のメディアサブスクライブ、メディア受信、およびメディア再生/表示アクティビティを管理するように動作する。メディアマネージャモジュール258は、無線デバイス36上でメディア関連アクティビティを管理するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/または他の実行可能命令セットを備えることができる。さらに、メディアマネージャモジュール258および/またはデータリポジトリ252は、SIメッセージ44およびその関連コンテンツ情報、およびユーザインターフェイス38上で表示/再生するコンテンツを格納する。一実施形態では、メディアマネージャモジュール258は、無線デバイス36上にメディア関連情報を受信し、格納し、アクセス可能にし、再生/表示する機能を実現するメディア管理ロジック264を備える。例えば、メディア管理ロジック264は、SIメッセージ44を解析し、リアルタイムおよび非リアルタイムコンテンツを提示する動作を含む、MPG 40をユーザインターフェイス38上に表示し、および/またはチャネル26のビューを形成する動作を行う。同様に、メディア管理ロジック264は、コンテンツリテーラ24および/またはBCSプロバイダ30によるパッケージ34へのサブスクライブを管理し、関連するサブスクライブ情報51を格納するように動作する。例えば、サブスクライブ情報51は、無線ネットワークへのサブスクライブまたは無線ネットワーク上のアクティベーション、および/またはマルティメディアパッケージ34へのサブスクライブに関係するデバイス36上に格納されているコンテンツリテーラ識別、パッケージ識別、キーなどの任意の情報とすることができる。さらに、メディア管理ロジック264は、それぞれのコンタクトウィンドウに基づいて非リアルタイムプレゼンテーションに関連付けられているメモリ管理機能を含む、取得および格納を管理し、さらにはコンテンツの再生/表示を管理するように動作する。さらに、メディア管理ロジック264は、通信モジュール262とともに、リアルタイムプレゼンテーションおよびデータキャストプレゼンテーションを受信し、再生するように動作する。
【0062】
例えば、一実施形態において、デバイス36は、無線アクセスネットワーク46にサブスクライブする、またはアクティブ化される。典型的には、ネットワーク46へのデバイス36のアクティブ化では、デバイスを1つのコンテンツリテーラ24および/またはBCSプロバイダ30から通信および/またはマルチメディアサービスを受け取ることに制限する。さらに、このアクティブ化で、デバイス36は、パッケージ34にサブスクライブされていない場合でも、SIメッセージ44(図1)を含むブロードキャストを受信することができる。ブロードキャストされるため、一実施形態では、SIメッセージ44は、すべてのコンテンツリテーラにより定義されたMPGブロックレコードのすべてを含む。さらに、この場合、SIメッセージ44および/または対応するフロー45は、プログラミングの所定のスケジュールについてのすべてのコンテンツ、つまり、基本サービスおよび基本サービスプレゼンテーションのすべて、および補助サービスおよび補助プレゼンテーションのすべてを含むことができる。この例では、SIメッセージ44を受信した後、メディアマネージャモジュール258は、デバイスに関連付けられているコンテンツリテーラに基づいて、さらにデバイスによりサブスクライブされているパッケージに基づいて、デバイスに関連しないすべてのレコードおよび/またはコンテンツを除去するように動作可能である。この方法で、メディアマネージャモジュール258は、MPG 40のリテーラ特有のカスタマイズされたバージョン、および/またはサブスクライブメニュー、および/または組み合わされたプレゼンテーション42および48のカスタム生成をデバイス36上に構成し、デバイスに関連するレコードおよび/またはコンテンツのアドレッシングのみによりフロー45内のSIメッセージ44および/またはコンテンツのレビューを最適化する。
【0063】
図20を参照すると、一実施形態では、MDS 12は、任意のタイプのハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、サーバ、パーソナルコンピュータ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、または、専用もしくは汎用のコンピューティングデバイスの任意のコンピューティングデバイスのうちの少なくとも1つを備えることができる。さらに、使用可能なフォーマットのデータを受信し、操作し、提供し、および/またはデバイスおよびネットワークおよびMDS 12の間のデータフローにおいて別の制御レイヤを形成するように協調動作するMDS 12に関連付けられている別のサーバまたはコンピュータデバイスおよび/またはネットワークがありうる。
【0064】
MDS 12は、MDS 12内への入力を生成する入力メカニズム266、およびMDS 12のオペレータによる消費のため情報を生成する出力メカニズム268を備える。例えば、入力メカニズム266は、キーまたはキーボード、マウス、タッチスクリーンディスプレイ、音声認識モジュールなどのメカニズムを含むことができる。さらに、例えば、出力メカニズム268は、ディスプレイ、オーディオスピーカ、触覚(haptic)フィードバックメカニズムなどとすることができる。さらに、入力メカニズム266は、MDS 12にアクセスできる、リモートコンピュータまたはワークステーションなどのリモートデバイスであってよい。一実施形態では、例えば、入力メカニズム266は、サービス属性20、カスタム属性28を入力するために、またプレゼンテーション42、48、チャネル26、ティアー32、およびパッケージ34に関連付けられている情報を確定し、および/または操作するためにオペレータによって使用されうる。
【0065】
さらに、MDS 12は、データを送受信することができ、またソフトウェアアプリケーションを受け取って実行し、データを表示することができる1つまたは複数の常駐もしくは分散コンピュータプラットフォーム270を備える。コンピュータプラットフォーム270は、読み取り専用および/またはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通のメモリなどの揮発性および不揮発性メモリを含む、データリポジトリ272を備える。さらに、データリポジトリ272は、1つまたは複数のフラッシュメモリセルを備えるか、または磁気媒体、光媒体、テープ、またはソフトもしくはハードディスクなどの二次または三次記憶装置デバイスとすることができる。一実施形態では、例えば、データリポジトリ272は、1つまたは複数のコンテンツサーバ60を備える。
【0066】
さらに、コンピュータプラットフォーム270は、さらに、実行可能命令を実行するために、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、または他のチップセット、プロセッサ、ロジック回路、または他のデータ処理デバイスとすることができる、処理エンジン274を備える。
【0067】
コンピュータプラットフォーム270は、さらに、MDS 12のさまざまなコンポーネント間の通信を可能にし、またMDS 12と無線デバイス36との間の通信を可能にする、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、それらの組合せで具現化されるさまざまな通信モジュール276を備えることができる。例えば、通信モジュール276は、無線アクセスネットワーク46を備える。
【0068】
さらに、サブスクライブ/配信マネージャモジュール278は、MDS 12により実行される本明細書で説明されているメディア配信機能のすべてを管理するように動作するコンピュータプラットフォーム270上に常駐する。サブスクライブ/配信マネージャモジュール278は、MDS 12上でメディア関連アクティビティを管理するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/または他の実行可能命令セットを備えることができる。さらに、一実施形態では、サブスクライブ/配信マネージャモジュール278は、MDS 12に、コンテンツおよびコンテンツ関連情報を受信し、格納し、操作し、アクセス可能にし、配信する機能を実現するサブスクライブ/配信管理ロジック280を備える。例えば、サブスクライブ/配信管理ロジック280は、コンテンツおよびコンテンツ関連情報だけでなく、カスタマイゼーション情報、補助サービス、補助プレゼンテーション、チャネル情報、ティアー情報、およびパッケージ情報などのコンテンツリテーラ特有の情報を受信するように動作する。さらに、サブスクライブ/配信管理ロジック280は、サブスクライブ要求、対応する承認または否認、および承認されたサブスクライブ要求に基づくデジタル権利の管理などのサブスクライブ関連情報を受信し、処理し、送信するように動作可能である。さらに、サブスクライブ/配信マネージャモジュール278は、上述のSI生成器62を備えることができる。
【0069】
図21を参照すると、動作時に、コンテンツ情報を提供する方法の一実施形態は、基本サービスに対応するサーバ属性情報の定義を受け取ることを含む(ブロック290)。例えば、一実施形態では、MDS 12は、コンテンツプロバイダ18、コンテンツリテーラ24、および/またはBCSプロバイダ30などから、サービス属性情報20を受信することができる。さらに、例えば、サービス属性情報20は、SIメッセージ44のサービス情報68(図2)の範囲内で定義され、サービス参照104によりMPGタイトルレコード80(図6)毎に識別されうる。さらに、例えば、基本サービスは、プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な、1つまたは複数のメディアセグメント14から形成された1つまたは複数のプレゼンテーション42を含む、基本サービス16を含むことができる。
【0070】
さらに、この方法は、サービス属性情報に適用するカスタマイズされた定義を受信することを含む(ブロック292)。例えば、一実施形態では、それぞれのコンテンツリテーラ24は、サービス毎にサービス属性20のうちの対応する1つに取って代わるカスタム属性22を提供し、これにより、コンテンツリテーラ24毎に専用にカスタマイズされたチャネル26を定義する。さらに、例えば、カスタム属性22は、コンテンツリテーラ特有のチャネル26を定義するために基本サービス16と組み合わされる補助サービス50からのイントロ、エンディング、広告、バーカー、URL、およびデータキャストなどのプレゼンテーションを含むことができる。さらに、例えば、プレゼンテーション毎に、また同様にチャネル毎に、カスタム属性20はサービス属性20に置き換わるものとする。一実施形態では、例えば、カスタマイズされた定義は、チャネルカスタマイゼーションレコード84(図3および13)、MPGタイトルカスタマイゼーションレコード180(図13および14)、および補助プレゼンテーションレコード182(図13および6)により、規定される。
【0071】
さらに、この方法は、複数のチャネル情報のうちの少なくとも1つはカスタマイズされた定義を含む、複数のチャネル情報をデバイスに提供することを備える(ブロック294)。例えば、一実施形態では、チャネル情報は、カスタマイズされたサービス属性情報を含む。さらに、例えば、MDS 12は、無線アクセスネットワーク46を通じてSIメッセージ44を無線デバイス36に送信することができる。SIメッセージ44は、チャネル26のカスタマイズされたリストを表示するMPG 40を生成し、および/またはそれぞれのカスタマイズされたチャネル26にプレゼンテーション42および/または48などのカスタマイズされたコンテンツを表示するために、無線デバイス36により使用できる市場コンテンツリテーラ情報66、サービス情報68、およびMPG情報70を含む。言い換えると、この実施形態では、SIメッセージ44は、関連するリテーラに基づいてデバイスによりフィルタ処理されるリテーラ特有のカスタマイズされた定義を含み、これにより、デバイスは、リテーラ特有のカスタマイズされた情報を提示することができる。
【0072】
図22を参照すると、他の実施形態では、コンテンツ情報を表示する方法は、基本サービスに対応するサービス属性情報の定義を受け取ることを含む(ブロック300)。一実施形態では、例えば、無線デバイス36は、無線アクセスネットワーク46を介してMDS 12からSIメッセージ44を受信する。SIメッセージ44は、サービス属性20を含むサービス情報68を有する。さらに、例えば、サービス属性20は、プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な、1つまたは複数のメディアセグメント14から形成された1つまたは複数のプレゼンテーション42を含む、基本サービス16に関連付けられる。さらに、例えば、サービス属性情報20は、SIメッセージ44のサービス情報68(図2)の範囲内で定義され、サービス参照104によりMPGタイトルレコード80(図6)毎に識別されうる。
【0073】
さらに、この方法は、カスタム属性情報の定義を受け取ることを含む(ブロック302)。例えば、一実施形態では、無線デバイス36は、無線アクセスネットワーク46を介してMDS 12からSIメッセージ44を受信する。SIメッセージ44は、市場コンテンツリテーラ情報66およびMPG情報70を含み、そのいずれか、または両方が、カスタム属性28を含む。この場合、カスタム属性28は、それぞれのチャネル26をカスタマイズするように設計されたコンテンツリテーラ24および/またはBCSプロバイダ30のそれぞれに対応する特定の情報を反映する。さらに、例えば、カスタマイズされた定義は、チャネルカスタマイゼーションレコード84(図3および13)、MPGタイトルカスタマイゼーションレコード180(図13および14)、および補助プレゼンテーションレコード182(図13および16)によって規定される。
【0074】
それに加えて、この方法は、さらに、カスタム属性情報とサービス属性情報の所定の組合せに基づいてカスタムチャネル情報のビューを生成することを含む(ブロック304)。例えば、一実施形態では、無線デバイス36のメディアマネージャモジュール258は、SIメッセージで動作し、サービス属性20の少なくとも一部を対応するカスタム属性28の一部で置き換えることに基づきカスタムチャネル情報を構成する。特に、メディアマネージャモジュール258は、サービス情報68を市場コンテンツリテーラ情報66および/またはMPG情報70で置き換える。その結果、メディアマネージャモジュール258は、それぞれのコンテンツリテーラ24毎に特有にカスタマイズされたチャネル26の順序付きリストを載せたMPG 40、および基本サービス16により提供されるプレゼンテーション42、このプレゼンテーションは、コンテンツリテーラ特有のカスタム属性28に基づいて補助サービス50からの補助プレゼンテーション48で補足されうる、のうちの少なくとも1つを含むユーザインターフェイス38を生成する。
【0075】
したがって、説明されている実施形態では、カスタマイズされたメディアプレゼンテーションガイド40およびカスタマイズされたプレゼンテーション42、48を含む、複数のコンテンツリテーラ24および/またはBCSプロバイダ30のそれぞれが、基本サービス16のカスタマイズされたビューを、対応するコンテンツリテーラ24および/またはBCSプロバイダ30により提供されるパッケージ34にサブスクライブされた無線デバイス36などのデバイスに提供することができる。
【0076】
さらに、MPGブロック72(図2)に含まれる情報は、カスタムサブスクライブメニューを構成するために使用することもでき、ユーザは、このメニューからパッケージ情報をレビューし、パッケージにサブスクライブすることができることに留意されたい。例えば、サブスクライブのため提供されるパッケージに関連する情報は、所定のコンテンツリテーラ24のMPGタイトルレコード80(図6)に関連付けられるサービス参照104(図6)に基づくことができる。
【0077】
要約すると、このシステムでは、チャネル属性はすべて、コンテンツリテーラ毎にカスタマイズ可能である。チャネルは、ガイド内のサービスのプレゼンテーションを順序付けるために使用できる関連する重みを持つことができる。さらに、これらの重みは、サービス毎にデバイス上のメモリ管理の優先度を決定するためにも使用できる。そのようなものとして、上記チャネルは、サービスの名称および記述などのサービス情報を複数の言語で再定義することを可能とする。さらに、URLは、ユーザがサービスに関する付加的な情報を得られるようにそれぞれの言語に関連付けることもできる。それぞれのチャネルは、カスタマイズ対象のサービスである基本サービスを定義し、そのチャネルがサブスクライバによりガイドから除外可能であるかどうかを示すインジケータを含むことができる。チャネルは、広告、URL、バーカー、補足コンテンツなど、コンテンツリテーラに特有のコンテンツを配信可能な、関連付けられた補助サービスを備えることもできる。デバイスは、補助サービスからのデータを使用して、基本サービス情報を補完することができる。例えば、基本サービスからのプレゼンテーションとともに示される野球の試合に関する統計情報を与えるものが考えられる。補助サービスは、さらに、基本サービスにより提供されるプレゼンテーションの始まりまたは終わりに再生されるコンテンツ、サブスクライブされていないチャネルのためのプロモーションとして再生されるコンテンツ、および/または商品または次回番組の宣伝も提供することができる。
【0078】
前記の開示では例示的な実施形態が示されているが、付属の請求項で定義されているように、本発明の実施形態の範囲から逸脱することなく、本明細書においてさまざまな変更および修正を加えられることに留意されたい。さらに、説明されている実施形態の要素は、単数形で説明または請求されている場合があるが、単数形に限定されることが明示的に述べられていない限り、複数形が考慮されるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ情報を提供する方法であって、
プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な複数の基本サービスのうちの1つにそれぞれ対応する複数のサービス属性情報の定義を受け取ることと、
前記複数のサービス属性情報のうちの少なくとも1つに適用される属性のカスタマイズされた定義を受け取ることと、
複数のチャネル情報のうち少なくとも1つは前記カスタマイズされた定義を含む複数のチャネル情報を前記デバイスに提供することとを備える方法。
【請求項2】
前記カスタマイズされた定義を受け取ることは、さらに、前記カスタマイズされた定義に対応する前記基本サービスを前記デバイスに提供するように動作可能な複数のリテーラのうちのそれぞれ1つに関連付けられているカスタマイズされた定義を受け取ることを備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記カスタマイズされた定義を受け取ることは、さらに、前記複数のリテーラのうちの少なくともそれぞれ1つから前記デバイスにより受け取ることが可能な前記複数のサービス属性情報のそれぞれに関するカスタマイズされた定義を受け取ることを備える請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記カスタマイズされた定義を受け取ることは、さらに、前記複数のサービス属性情報のそれぞれの少なくとも一部を、複数のカスタム属性情報の対応する部分で置き換えるように指示する定義を受け取ることを備える請求項1に記載の方法。
【請求項5】
カスタマイズされた定義を受け取ることは、さらに、チャネルアイコン、チャネル重み、前記プレゼンテーションの名前、前記プレゼンテーションの記述、前記プレゼンテーションに関する付加的な情報への参照、前記付加的な情報への参照の記述、前記プレゼンテーションに関連付けられているレーティング(rating)、および前記付加的な情報への参照にアクセスすることが必要なデバイスのタイプの指示のうちの少なくとも1つのカスタム要素を識別する定義を受け取ることを備える請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記サービス属性情報のカスタマイズされた定義を受け取ることは、前記プレゼンテーションに関連付けられているカスタムデータキャストプレゼンテーション要素を識別する定義を受け取ることを備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
カスタマイズされた定義を受け取ることは、さらに、前記カスタマイズされたサービス属性情報に対応する前記基本サービスを前記基本サービスを補うために補助プレゼンテーションを提供する補助サービスに関連付ける定義を受け取ることを備える請求項1に記載の方法。
【請求項8】
カスタマイズされた定義を受け取ることは、さらに、前記基本サービスを補うためにイントロ、エンディング、広告、バーカー(barker)、URL(Universal Resource Locator)、およびデータキャストプレゼンテーションのうちの少なくとも1つを識別することを備える請求項7に記載の方法。
【請求項9】
カスタマイズされた定義を受け取ることは、さらに、前記カスタマイズされたサービス属性情報に対応する前記プレゼンテーションが補助プレゼンテーションを含むかどうかを決定するインジケータ、および前記カスタマイズされたサービス属性情報に対応する前記プレゼンテーションに関連付けられている前記補助プレゼンテーションの指示のうちの少なくとも1つのカスタム要素を識別することを備える請求項1に記載の方法。
【請求項10】
カスタマイズされた定義を受け取ることは、さらに、複数のコンテンツリテーラのうちのそれぞれ1つに関する前記サービス属性情報をカスタマイズするカスタマイズされた定義を受け取ることを含み、前記複数のコンテンツリテーラのうちの所定のものは、前記プレゼンテーションを前記デバイスに提供するように動作可能であり、提供することは、さらに、前記所定のコンテンツリテーラに対応する前記カスタマイズされたチャネル情報を前記デバイスに提供することを備える請求項1に記載の方法。
【請求項11】
提供することは、さらに、前記受け取ったカスタマイズされた定義に基づきメディアプレゼンテーションガイドを前記デバイスに提供することを備える請求項1に記載の方法。
【請求項12】
提供することは、さらに、前記受け取ったカスタマイズされた定義に基づきカスタマイズされたプレゼンテーションを前記デバイスに提供することを備える請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記基本サービスに対応するサービス属性情報の定義を受け取ることは、さらに、複数のプレゼンテーションのうちの少なくとも1つに関するプレゼンテーション特有のサービス属性情報の定義を受け取ることを備え、前記サービス属性情報のカスタマイズされた定義を受け取ることは、さらに、少なくとも前記1つのプレゼンテーションに関する前記プレゼンテーション特有のサービス属性情報のカスタマイズされた定義を受け取ることを備える請求項1に記載の方法。
【請求項14】
コンピュータプログラムであって、実行されると、
プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な複数の基本サービスのそれぞれに対応するサービス属性情報の定義を受け取るアクションと、
前記複数のサービス属性情報のうちの少なくとも1つのカスタマイズされた定義を受け取るアクションと、
複数のチャネル情報のうち少なくとも1つは前記カスタマイズされた定義を含む複数のチャネル情報を前記デバイスに提供するアクションとをコンピュータデバイスに行わせるコンピュータ可読媒体に格納されているコンピュータプログラム。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサであって、
プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な複数の基本サービスのうちの1つにそれぞれ対応する複数のサービス属性情報の定義を受け取るアクションと、
前記複数のサービス属性情報のうちの少なくとも1つのカスタマイズされた定義を受け取るアクションと、
複数のチャネル情報のうち少なくとも1つは前記カスタマイズされた定義を含む複数のチャネル情報を前記デバイスに提供するアクションとを実行するように構成されている少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項16】
コンテンツ情報を提供する装置であって、
プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な複数の基本サービスのうちの1つにそれぞれ対応する複数のサービス属性情報の定義を受け取る手段と、
前記複数のサービス属性情報のうちの少なくとも1つのカスタマイズされた定義を受け取る手段と、
複数のチャネル情報のうち少なくとも1つは前記カスタマイズされた定義を含む複数のチャネル情報を前記デバイスに提供する手段とを備える装置。
【請求項17】
コンテンツ情報を提供する装置であって、
プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な基本サービスに対応するサービス属性情報の第1の定義およびカスタム属性情報の第2の定義を有するコンテンツサーバと、
前記デバイスに伝送する、前記サービス属性情報の前記第1の定義の少なくとも一部および前記カスタム属性情報の前記第2の定義の対応する部分の所定の組合せを含む少なくとも1つのカスタマイズされたチャネル定義を有するシステム情報メッセージを生成し、伝送するように動作可能な生成器モジュールとを備える装置。
【請求項18】
さらに、前記カスタマイズされたチャネル定義に対応する前記基本サービスを前記デバイスに提供するように動作可能な複数のリテーラのうちのそれぞれ1つに関するカスタマイズされたチャネル定義を備える請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記カスタマイズされたチャネル定義は、カスタム属性情報の対応する部分で置き換えるように前記サービス属性情報の少なくとも一部を定義する請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記カスタマイズされたチャネル定義は、チャネルアイコン、チャネル重み、前記プレゼンテーションの名前、前記プレゼンテーションの記述、前記プレゼンテーションに関する付加的な情報への参照、付加的な情報への前記参照の記述、前記プレゼンテーションに関連付けられているレーティング、および付加的な情報への前記参照にアクセスすることが必要なデバイスのタイプの指示のうちの少なくとも1つに関する前記カスタム属性情報で前記サービス属性情報を変更することを定義する請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記カスタマイズされたチャネル定義は、前記プレゼンテーションに関連付けられているデータキャストプレゼンテーション要素に関する前記カスタム属性情報で前記サービス属性情報を変更することを定義する請求項17に記載の装置。
【請求項22】
前記カスタマイズされたチャネル定義は、前記基本サービスと前記基本サービスを補うため補助プレゼンテーションを与える補助サービスとの間の関連付けを定義する請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記補助サービスは、前記基本サービスを補うためにイントロ、エンディング、広告、バーカー、URL(Universal Resource Locator)、およびデータキャストプレゼンテーションのうちの少なくとも1つを含む請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記カスタマイズされたチャネル定義は、前記プレゼンテーションが補助プレゼンテーションを含んでいるかどうかを判定するインジケータ、および前記プレゼンテーションに関連付けられている前記補助プレゼンテーションの識別のうちの少なくとも1つに関する前記カスタム属性情報で前記サービス属性情報を変更することを定義する請求項17に記載の装置。
【請求項25】
複数のコンテンツリテーラのうちの所定のリテーラは前記プレゼンテーションおよび前記カスタマイズされたチャネル情報を前記デバイスに提供するように動作可能であって、
前記カスタマイズされたチャネル定義は、複数のコンテンツリテーラのうちのそれぞれに関する前記カスタム属性情報で前記サービス属性情報を変更することを定義する請求項17に記載の装置。
【請求項26】
前記システム情報メッセージは、前記カスタマイズされたチャネル定義に基づいて前記デバイス上でメディアプレゼンテーションガイドを定義するメディアプレゼンテーションガイドブロックを含む請求項17に記載の装置。
【請求項27】
前記コンテンツサーバは、前記カスタマイズされたチャネル定義に基づきカスタマイズされたプレゼンテーションを前記デバイスに提供するように動作可能である請求項17に記載の装置。
【請求項28】
前記サービス属性情報は、さらに、複数のプレゼンテーションのうちの少なくとも1つに関するプレゼンテーション特有のサービス属性情報を含み、前記カスタム属性情報は、少なくとも前記1つのプレゼンテーションに関するプレゼンテーション特有のカスタム属性情報を含み、前記カスタマイズされたチャネル定義は、少なくとも前記1つのプレゼンテーションに関する前記プレゼンテーション特有のカスタム属性情報で前記プレゼンテーション特有のサービス属性情報を変更することを定義する請求項17に記載の装置。
【請求項29】
コンテンツ情報を提示する方法であって、
プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な基本サービスに対応するサービス属性情報の定義を受け取ることと、
カスタム属性情報の定義を受け取ることと、
前記定義済みカスタム属性情報と前記定義済みサービス属性情報との所定の組合せに基づいてカスタムチャネル情報のビューを生成することとを含む方法。
【請求項30】
前記定義済みカスタム属性情報を受け取ることは、さらに、前記基本サービスを前記デバイスに提供するように動作可能な複数のリテーラのうちのそれぞれ1つに関するカスタム属性情報の定義を受け取ることを備える請求項29に記載の方法。
【請求項31】
さらに、前記複数のリテーラの1つにより提供されるコンテンツへのサブスクライブに関連付けられているサブスクライブ情報を受け取ることを備え、前記ビューを生成することは、さらに、前記定義済みサービス属性情報と、前記サブスクライブ情報に関連付けられている前記1つのリテーラに関連付けられている前記定義済みカスタム属性情報との組合せに基づいて前記ビューを生成することを備える請求項30に記載の方法。
【請求項32】
さらに、複数の基本サービスのそれぞれに関する前記基本サービスに対応するサービス属性情報の前記定義を受け取ることを備え、前記定義済みカスタム属性情報を受け取ることは、さらに、前記複数のリテーラのうちの少なくともそれぞれ1つから前記デバイスにより受信可能な前記複数の基本サービスのそれぞれに対応する前記複数のサービス属性情報のそれぞれに関するカスタム属性情報の定義を受け取ることを備える請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記生成することは、前記定義済みサービス属性情報の少なくとも一部を前記定義済みカスタム属性情報の対応する部分で置き換えることを備える請求項29に記載の方法。
【請求項34】
前記定義済みカスタム属性情報は、さらに、チャネルアイコン、チャネル重み、前記プレゼンテーションの名前、前記プレゼンテーションの記述、前記プレゼンテーションに関する付加的な情報への参照、付加的な情報への前記参照の記述、前記プレゼンテーションに関連付けられているレーティング、および付加的な情報への前記参照にアクセスすることが必要なデバイスのタイプの指示のうちの少なくとも1つを含む請求項29に記載の方法。
【請求項35】
生成することは、さらに、前記プレゼンテーションに関連付けられているカスタムデータキャストプレゼンテーションを生成することを備える請求項29に記載の方法。
【請求項36】
前記生成することは、前記基本サービスを、前記基本サービスを補うための補助プレゼンテーションを提供する補助サービスに関連付けることを備える請求項29に記載の方法。
【請求項37】
さらに、前記基本サービスの補足としてイントロ、エンディング、広告、バーカー、URL(Universal Resource Locator)、およびデータキャストプレゼンテーションのうちの少なくとも1つを提示することを備える請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記カスタム属性情報の定義を受け取ることは、さらに、複数のコンテンツリテーラのそれぞれに関するカスタム属性情報の定義を受け取ることを含み、前記カスタムチャネル情報のビューを生成することは、さらに、前記サービス属性情報の少なくとも一部を、前記対応する基本サービスを前記デバイスに提供する前記複数のコンテンツリテーラのうちの前記1つに対応する前記複数のカスタム属性情報のうちの1つのそれぞれの部分で置き換えることを備える請求項29に記載の方法。
【請求項39】
生成することは、さらに、前記定義済みカスタム属性情報に基づいてメディアプレゼンテーションガイドを生成することを備える請求項29に記載の方法。
【請求項40】
生成することは、さらに、前記定義済みカスタム属性情報に基づいてカスタマイズされたプレゼンテーションを生成することを備える請求項29に記載の方法。
【請求項41】
基本サービスに対応するサービス属性情報の前記定義を受け取ることは、さらに、複数のプレゼンテーションのうちの少なくとも1つに対するプレゼンテーション特有のサービス属性情報の定義を受け取ることを含み、前記カスタム属性情報の定義を受け取ることは、さらに、少なくとも前記1つのプレゼンテーションに関するプレゼンテーション特有のカスタム属性情報の定義を受け取ることを含み、カスタムチャネル情報の前記ビューを生成することは、さらに、前記プレゼンテーション特有のサービス属性情報を前記対応するプレゼンテーションに関する前記プレゼンテーション特有のカスタム属性情報で置き換えることを備える請求項29に記載の方法。
【請求項42】
前記カスタムチャネルの前記ビューを生成することは、さらに、リアルタイムメディアと非リアルタイムメディアの組合せのビューを生成することを備える請求項29に記載の方法。
【請求項43】
コンピュータプログラムであって、実行されると、
プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な基本サービスに対応するサービス属性情報の定義を受け取るアクションと、
カスタム属性情報の定義を受け取るアクションと、
前記定義済みカスタム属性情報と前記定義済みサービス属性情報との所定の組合せに基づいてカスタムチャネル情報のビューを生成するアクションとをコンピュータデバイスに行わせるコンピュータ可読媒体に格納されているコンピュータプログラム。
【請求項44】
少なくとも1つのプロセッサであって、
プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な基本サービスに対応するサービス属性情報の定義を受け取るアクションと、
カスタム属性情報の定義を受け取るアクションと、
前記定義済みカスタム属性情報と前記定義済みサービス属性情報との所定の組合せに基づいてカスタムチャネル情報のビューを生成するアクションとを実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項45】
無線デバイスであって、
プレゼンテーションの少なくとも一部をデバイスに提供するように動作可能な基本サービスに対応するサービス属性情報の定義を受け取る手段と、
カスタム属性情報の定義を受け取る手段と、
前記定義済みカスタム属性情報と前記定義済みサービス属性情報との所定の組合せに基づいてカスタムチャネル情報のビューを生成する手段とを備える無線デバイス。
【請求項46】
無線デバイスであって、
プレゼンテーションの少なくとも一部を提供するように動作可能な基本サービスに対応するサービス属性情報を定義する第1の定義と、カスタム属性情報を定義する第2の定義とを格納するデータリポジトリを備えるコンピュータプラットフォームと、
前記コンピュータプラットフォーム上に配置され、前記定義済みカスタム属性情報と前記定義済みサービス属性情報との所定の組合せに基づいてカスタムチャネル情報のビューの生成を開始するように動作可能なメディアマネージャモジュールを備える無線デバイス。
【請求項47】
カスタム属性情報を定義する前記第2の定義は、さらに、前記基本サービスを前記デバイスに提供するように動作可能な複数のリテーラのうちのそれぞれ1つに関するカスタム属性情報を定義する請求項46に記載の無線デバイス。
【請求項48】
前記データリポジトリは、さらに、前記複数のリテーラのうちの1つにより提供されるコンテンツへのサブスクライブに関連付けられているサブスクライブ情報を格納し、前記メディアマネージャモジュールは、さらに、前記定義済みサービス属性情報と前記サブスクライブ情報に関連付けられている前記1つのリテーラと関連付けられる前記定義済みカスタム属性情報とを組み合わせることに基づき前記ビューの生成を開始するように動作可能である請求項47に記載の無線デバイス。
【請求項49】
サービス属性情報の前記第1の定義は、複数の基本サービスのそれぞれに関するサービス属性情報を含み、カスタム属性情報の前記第2の定義は、さらに、前記複数のリテーラの少なくともそれぞれ1つから前記デバイスにより受信可能な前記複数の基本サービスのそれぞれに対応する前記複数のサービス属性情報のそれぞれに関するカスタム属性情報を含む請求項47に記載の無線デバイス。
【請求項50】
前記所定の組合せは、前記定義済みカスタム属性情報を前記定義済みサービス属性情報上に上書きすることを備える請求項46に記載の無線デバイス。
【請求項51】
前記定義済みカスタム属性情報は、さらに、チャネルアイコン、チャネル重み、前記プレゼンテーションの名前、前記プレゼンテーションの記述、前記プレゼンテーションに関する付加的な情報への参照、付加的な情報への前記参照の記述、前記プレゼンテーションに関連付けられているレーティング、および付加的な情報への前記参照にアクセスすることが必要なデバイスのタイプの指示のうちの少なくとも1つを含む請求項46に記載の無線デバイス。
【請求項52】
さらに、ユーザインターフェイスを備え、前記メディアマネージャモジュールは、前記所定の組合せに基づいて前記プレゼンテーションに関連付けられているカスタムデータキャストプレゼンテーションを含むビューを開始するように動作可能である請求項46に記載の無線デバイス。
【請求項53】
さらに、ユーザインターフェイスを備え、前記定義済みカスタム属性情報は、定義済み補助サービスを含み、前記メディアマネージャモジュールは、前記所定の組合せに基づいて前記定義済み補助サービスで補われる前記基本サービスを含むビューを開始するように動作可能である請求項46に記載の無線デバイス。
【請求項54】
前記定義済み補助サービスは、前記基本サービスを補うものとしてイントロ、エンディング、広告、バーカー、URL(Universal Resource Locator)、およびデータキャストプレゼンテーションのうちの少なくとも1つを備える請求項53に記載の無線デバイス。
【請求項55】
前記定義済みカスタム属性情報は、さらに、複数のコンテンツリテーラのそれぞれに対するカスタム属性情報を含み、前記所定の組合せは、前記定義済みサービス属性情報の少なくとも一部を前記対応する基本サービスを前記デバイスに提供する前記複数のコンテンツリテーラのうちの前記1つに対応する前記複数の定義済みカスタム属性情報のうちの1つのそれぞれの部分で置き換えることを備える請求項46に記載の無線デバイス。
【請求項56】
さらに、ユーザインターフェイスを備え、前記メディアマネージャモジュールは、前記定義済みカスタム属性情報に基づいてメディアプレゼンテーションガイドを含むビューを開始するように動作可能である請求項46に記載の無線デバイス。
【請求項57】
さらに、ユーザインターフェイスを備え、前記メディアマネージャモジュールは、前記定義済みカスタム属性情報に基づいてカスタマイズされたプレゼンテーションを含むビューを開始するように動作可能である請求項46に記載の無線デバイス。
【請求項58】
前記基本サービスに対応する前記定義済みサービス属性情報は、さらに、複数のプレゼンテーションのうちの少なくとも1つに関するプレゼンテーション特有のサービス属性情報を含み、前記定義済みカスタム属性情報は、さらに、少なくとも前記1つのプレゼンテーションに関するプレゼンテーション特有のカスタム属性情報を含み、前記所定の組合せは、前記プレゼンテーション特有のサービス属性情報を前記対応するプレゼンテーションに関する前記プレゼンテーション特有のカスタム属性情報で置き換えることを備える請求項46に記載の無線デバイス。
【請求項59】
前記ビューは、リアルタイムメディアと非リアルタイムメディアとの組合せを含む請求項46に記載の無線デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2012−199950(P2012−199950A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−108720(P2012−108720)
【出願日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【分割の表示】特願2008−531243(P2008−531243)の分割
【原出願日】平成18年9月12日(2006.9.12)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】