説明

カメラ

【課題】ボディの厚みが異なるカメラであっても、同一のファインダユニットの共通化を図ることの可能なカメラを提供する。
【解決手段】撮影光学系を有する交換レンズ1と、撮影光学系からの光束を撮影可能な撮像素子22と、撮影光学系からの光束を反射させ、また撮影光学系からの光束から退避した撮影状態とに移動可能な反射可動ミラー11と、撮影光学系からの光束を観察可能なファインダユニット12と、このファインダユニット12の光軸上に配置された第2の等倍光学系15と、背面に配置された液晶モニタ42を具備する。等倍光学系15と液晶モニタ42は、共にカメラの外装部材30に保持されている。ファインダユニット12は、等倍光学系15を有しないカメラに対しても共用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラに関し、詳しくは、背面に表示装置を有すると共に、ファインダ光学系を有するカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
ファインダ光学系を有し、この光学ファインダによって被写体像を観察し、フレーミングやシャッタタイミングを決定するカメラは、従来から知られている。また、最近では、撮像素子を内蔵し、この撮像素子で取得した画像を、カメラ背面等に設けた液晶モニタ等の表示装置に表示するカメラが知られている。さらに、カメラの背面に設けた表示装置は、撮影者が種々の角度で構えた場合でも観察しやすいように、ヒンジ部を設け、表示装置を回転可能に構成したカメラも知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−60942号公報
【0003】
これら、従来の光学ファインダに加えて固定タイプの液晶モニタを備えるカメラと、光学ファインダに加えてヒンジ部を設けた液晶モニタを備えるカメラについて、図6および図7を用いて説明する。なお、説明にあたっては、デジタル一眼レフレックスカメラに適用した例である。
【0004】
図6に示すカメラ本体100の内部には、交換レンズ101によって結像される被写体光束を反射する位置と、この被写体光束を妨げない位置との間で移動可能な可動反射ミラー111が配置されている。交換レンズ101の光軸上であって、可動反射ミラー111の背後には、シャッタユニット121、撮像素子122が配置されている。また、可動反射ミラー111によって上方に反射された被写体光束の光路上には、ファインダユニット112、接眼光学系113および保護ガラス114が配置されている。
【0005】
保護ガラス114はカメラ本体100の外装体130に一体に設けられている。また、カメラ本体100の背面には液晶モニタ140が、外装体130に一体に固定されている。この液晶モニタ140は、撮像素子122によって撮像された被写体像のライブビュー表示等を行う。液晶モニタ140の表面と保護ガラスの間は距離L1だけ離れており、撮影者はアイポイントに目を位置させることによって、被写体像を観察することができる。
【0006】
次に、図7に示すデジタル一眼レフカメラは、液晶モニタが可動式のタイプである。このデジタル一眼レフカメラの構成は、液晶モニタ部が異なる他は同様の構成である。液晶モニタ部は、モニタケース141と液晶モニタ142から構成されている。このモニタケース141は液晶モニタ142を可動にする機構を有しており、撮影者側に引き出したり、カメラ正面側に表示面を回動させる等、種々の方向に移動させることができる。
【0007】
モニタケース141は、このような移動機構を有しているために、厚みDが全体として厚くなっている。つまり、液晶モニタ142の表面と保護ガラス114の間は距離L2だけ離れており、しかも、図6に示した場合と逆の方向となっていることから、全体として、液晶モニタ142は、後方に張り出した感じとなっている。
【0008】
また、液晶モニタを有するカメラではないが、防水カメラにおいてファインダ用アタッチメント光学系を備えた防水ケースが知られている。例えば、特許文献2には、水密に構成し、その内部にカメラ本体を装填可能とすると共に、カメラ本体のファインダ光学系の光軸と一致するようにアタッチメント光学系を設けた防水カメラケースが開示されている。アタッチメント光学系を設けることにより、射出瞳の位置をファインダ光学系の最終面から離れた位置に変位させ、良好な物体像の観察を可能としている。
【特許文献2】特開2007−3625号公報
【0009】
防水カメラケースは、このような構成なので、カメラ本体に防水カメラケースを装着しない場合には、カメラ本体のファインダ光学系を通して被写体像を観察することができる。また、防水カメラケースを装着した場合には、カメラ本体のファインダ光学系とアタッチメント光学系を通して良好な被写体を観察することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
図7に示すような可動タイプの液晶モニタ142は、カメラの構え方に係わらず表示面の向きを最適な方向に変えることができることから大変便利である。しかし、撮影者がアイポイントに目をおいた状態で、被写体像を観察しようとすると、液晶モニタ142に対して鼻や頬が邪魔になり、撮影者の目をファインダ光学系のアイポイントに位置させるのは困難である。そこで、ファインダ光学系の図6に示した例よりも後方にすることが考えられる。
【0011】
しかし、このような解決策では、カメラの機種ごとにファインダ光学系を異ならせることになり、ファインダユニットの共通化を図ることができず、カメラ全体がコストアップしてしまうという問題がある。そこで、カメラ本体のファインダ光学系を各機種に対して共通にし、アイポイントの位置を変更するために、特許文献2に開示の防水カメラケースのようにアタッチメント光学系を設けたケースを用意する方法が考えられる。しかし、この方法では、ケースを必要とすることから、カメラ全体が大きくなってしまい携帯性を損ねてしまうという不具合があり、このためボディの厚みが異なるカメラに対しても同一のファインダユニットの共通化を図ることは困難であった。
【0012】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、ボディの厚みが異なるカメラであっても、同一のファインダユニットの共通化を図ることの可能なカメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため第1の発明に係わるカメラは、撮影光学系と、この撮影光学系からの光束を撮影可能な撮像手段と、上記撮影光学系からの光束を反射可能な観察状態と、上記撮影光学系からの光束に対して退避した撮影状態とに移動可能な反射部材と、上記撮影光学系からの光束を観察可能なファインダユニットと、このファインダユニットの光軸上に配置された第2の光学系と、背面に配置された表示装置を具備するカメラにおいて、上記第2の光学系と上記表示装置は、共にカメラの外装部材に保持されている。
【0014】
第2の発明に係わるカメラは、上記第1の発明において、上記第2の光学系の倍率は、略等倍である。
また、第3の発明に係わるバッテリホルダは、上記第1の発明において、上記表示装置は、カメラの外装部材に対して、移動可能である。
【0015】
上記目的を達成するため第4の発明に係わるカメラは、撮影光学系と、この撮影光学系からの光束を撮影可能な撮像手段と、撮影光学系からの光束を観察可能なファインダユニットと、ライブビュー表示可能な表示装置と、を具備するカメラにおいて、上記ファインダユニットと同軸上に第2の光学系が配置されている。
【0016】
第5の発明に係わるカメラは、上記第4の発明において、上記第2の光学系の倍率は、略等倍である。
また、第6の発明に係わるカメラは、上記第4の発明において、上記表示装置は、カメラの外装部材に対して、移動可能である。
【0017】
上記目的を達成するため第7の発明に係わるカメラは、撮影光学系と、第1の光学系と第2の光学系によって構成されるファインダユニットと、カメラの背面に配置された表示装置と、を具備するカメラにおいて、上記ファインダユニットの第1の光学系は、カメラの内部ユニットに支持され、上記ファインダユニットの第2の光学系は、カメラの外装部材に支持されている。
【0018】
第8の発明に係わるカメラは、上記第7の発明において、上記第1の光学系と上記第2の光学系によって構成されるファインダユニットの倍率は、上記第1の光学系のみの倍率と略等価である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ボディの厚みが異なるカメラであっても、同一のファインダユニットの共通化を図ることの可能なカメラを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面に従って本発明を適用したデジタル一眼レフカメラを用いて好ましい実施形態について説明する。本発明の第1実施形態に係わるデジタル一眼レフカメラにおいて、撮影レンズを通過し、可動反射ミラーによって反射された被写体光束は、フォーカシングスクリーン上に結像し、この被写体像はファインダ光学系を通して観察される。また、可動反射ミラーが退避し、撮像素子上に結像した被写体像は撮像素子によって光電変換され、この光電変換信号に基づく画像データは、記録媒体に記録可能であると共に、被写体像の観察用に液晶モニタにライブビュー表示(「スルー画表示」ともいう)される。
【0021】
図1は、第1実施形態に係わるデジタル一眼レフカメラの撮影レンズの光軸方向に沿った断面図である。交換レンズ1内には撮影光学系が配置されており、この交換レンズ1はカメラ本体10のマウント17において装着可能となっている。なお、本実施形態においては、撮影レンズは交換レンズであるが、カメラ本体10に固定するタイプの撮影レンズであっても勿論かまわない。
【0022】
カメラ本体10のマウント17側のミラーボックス内には可動反射ミラー11が配置されている。この可動反射ミラー11は、撮影光学系を通過した被写体光束をカメラ本体10の上方に反射する反射位置(観察位置)と、撮影光学系の光軸から退避する退避位置(移動位置)の間で回動可能に構成される。
【0023】
可動反射ミラー11の中央付近はハーフミラーで構成されており、この可動反射ミラー11の背面には、ハーフミラー部で透過した被写体光をカメラ本体10のミラーボックス内の下部に反射するためのサブミラー11aが設けられている。このサブミラー11aは、可動反射ミラー11に対して回動可能であり、可動反射ミラー11が跳ね上がっているときには(退避位置にあるとき)、ハーフミラー部を覆う位置に回動し、可動反射ミラー11が反射位置(観察位置)にあるときには、図示する如く可動反射ミラー11に対して開いた位置にある。
【0024】
サブミラー11aの下方にはAFユニット16が配置されており、このAFユニット16は、公知のTTL瞳分割方式による測距を行うためのAFユニットであり、内部にはAFセンサとAFセンサ駆動回路が設けられている。AFセンサ駆動回路は、AFセンサの回路系の駆動を行ない、AFセンサから信号を読み出す。この信号出力に基づいて、交換レンズ1内の撮影光学系によって結像される被写体像の焦点ズレ量を求める。
【0025】
可動反射ミラー11の後方には、露光時間制御用のフォーカルプレーンタイプのシャッタユニット21が配置されており、シャッタユニット21の後方には撮像素子22が配置されている。撮像素子22は、撮影光学系11によって結像される被写体像を電気信号に光電変換する。なお、撮像素子22としては、CCD(Charge Coupled
Devices)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の二次元撮像素子を使用できることはいうまでもない。撮像素子22の後方には、撮像素子22の周辺回路を含み、このデジタル一眼レフカメラを駆動制御するための種々の素子を備えた回路基板23が配置されている。
【0026】
可動反射ミラー11の上方であって、撮像素子22と等価の位置にフォーカシングスクリーン18が配置されている。このフォーカシングスクリーン18上に、交換レンズ1内の撮影光学系による被写体像が結像する。フォーカシングスクリーン18の上方には、ペンタプリズム19が配置され、このペンタプリズム19の出射側に接眼光学系13が配置されている。フォーカシングスクリーン18、ペンタプリズム19および接眼光学系13からファインダユニット12が構成される。
【0027】
上述したファインダユニット12、可動反射ミラー11、シャッタユニット21、撮像素子22等の各部材は、カメラ本体10の外装部材30内に配置されている。外装部材30はカメラ本体10の構造部材である。接眼光学系13の光軸上に等倍光学系15が配置され、その後方に保護ガラス14が配置されている。これらの等倍光学系15と保護ガラス14は、外装部材15に固定されている。なお、等倍光学系15は、正確に等倍である必要はなく、略等倍であればよい。
【0028】
この等倍光学系15を配置することにより、アイポイントの位置を後方にずらすことができる。この点について、図2を用いて説明する。図2(A)は等倍光学系15を配置しない場合のファインダ光学系の構成を示し、図2(B)は等倍光学系15を配置した場合のファインダ光学系の構成を示す。
【0029】
等倍光学系15が配置されていない場合には、図2(A)に示すように、フォーカシングスクリーン18、ペンタプリズム19、接眼光学系13、保護ガラス14の順に配置されており、この後方に、アイポイント20aがある。なお、ここでペンタプリズム19は光学的な展開図で示し、また、レンズ13aは視度調節用である。
【0030】
図2(B)に示す等倍光学系15が配置されている場合には、フォーカシングスクリーン18、ペンタプリズム19および接眼光学系13は、図2(A)の場合と全く同様である。そして、接眼光学系13の後方に等倍光学系15と保護ガラス14が配置されている。等倍光学系15を配置することにより、アイポイント20bは、アイポイント20aに対して距離zだけ後方に移動する。
【0031】
図1に戻り、カメラ本体10の背面側であって、接眼部の保護ガラス14の下方側には、液晶モニタ42が設けられている。この液晶モニタ42の表示面と保護ガラス14の間は距離L3であり、表示面の方がカメラ本体10側に引き込んでいる。また、液晶モニタ42は、図3に示すように、厚さがDのモニタケース41によって保持されており、モニタケース41はカメラ本体10に保持され、かつカメラ本体10対して可動に構成されている。すなわち、モニタケース41は、矢印A(図3参照)の回りに回動可能であると共に、矢印Bの回りにも回動可能である。
【0032】
このため、モニタケース41を回動させることにより、液晶モニタ42の表示面は矢印B回りに傾けて観察することもできるし、また、180度回動させて、カメラ正面側から観察することも可能である。なお、液晶モニタ42の移動は、本実施形態に示すような軸回りの可動のみならず、カメラ本体10から引き出すように構成してもよく、この場合には、引き出した位置で液晶表示面を上側や下側、また右側や左側に傾けるように構成しても勿論かまわない。
【0033】
カメラ本体10の上面にはシャッタ釦45が配置されており、このシャッタ釦45を操作することにより、撮影準備動作や撮影動作を行う。撮影動作が指示されると、撮像素子22によって取得された画像データが、図示されない記録媒体に記録される。
【0034】
カメラ本体10の外装部材30は、図4に示すように、トップカバーユニット31、フロントカバーユニット32、リヤカバーユニット33の3つのカバーユニットから構成されている。前述の等倍光学系15および保護ガラス14は、リヤカバーユニット33の接眼枠33aの近傍に固定されている。
【0035】
このように、本実施形態に係わるデジタル一眼レフカメラは、厚みがある液晶モニタ42を採用した場合には、等倍光学系15を外装体30に固定するようにしている。このため、ファインダユニット12は厚みがない液晶モニタ140を採用している場合と同じユニットを使用することができ、コスト低減を図ることができる。また、等倍光学系15を配置することにより、アイポイントの位置を変更することができ、液晶モニタ42に厚みがあっても、光学ファインダを観察する際に見難くなることがない。
【0036】
なお、本実施形態においては、液晶モニタ42は可動形式であったが、固定形式であってもよい。すなわち、液晶モニタの厚みDが厚い場合には、本実施形態のように、等倍光学系15を配置することにより、アイポイントを適正な位置とすることができ、光学ファインダを見やすくすることができる
【0037】
次に、本発明の第2実施形態について、図5を用いて説明する。第1実施形態では、外装部材30のリヤカバーユニット33は接眼枠33aと一体であったが、第2実施形態においては、リヤカバーユニット34と接眼枠ユニット35の2部材に分割し、これらのユニットを組み立て時に、一体化している。この構成以外は第1実施形態と同様であるので、同一の構成について、詳細な説明は省略する。
【0038】
以上、説明したように、本発明の各実施形態においては、ファインダ光学系の光軸上に等倍光学系15のような第2の光学系を配置している。また、各実施形態においては、ファインダ光学系の後方に配置する第2の光学系および液晶モニタ等の表示装置をカメラの外装体によって保持するようにしている。このため、液晶モニタ等の表示装置に厚みがある場合であっても、ファインダユニットを共通に採用することができ、カメラのコストの低減に寄与することができる。
【0039】
また、本発明の各実施形態において、前述の第2の光学系は略等倍であることから、ファインダのアイポイントが異なる機種においても、ファインダを見た際の像の大きさを同じにすることができる。これにより、低コストでカメラのシリーズ化が可能である。さらに、各実施形態において、液晶モニタ等の表示装置は、外装体に対して、移動可能に構成しているので、表示面を見やすい位置に移動させつつ、ファインダ光学系での観察を行い易い構成となっている。
【0040】
なお、各実施形態の説明において、ファインダユニット12は、ファインダスクリーン18、ペンタプリズム19、接眼光学系13から構成されるとしたが、ファインダスクリーン18はミラーボックスユニットとして部組みすることにし、ファインダユニット12をペンタプリズム18および接眼光学系13等から構成するようにしてもよい。
【0041】
また、各実施形態においては、デジタル一眼レフカメラを例に挙げて説明したがこれに限らず、コンパクトデジタルカメラ等にも、本発明を適用することができる。またこれらのデジタルカメラ以外にも、ビデオカメラ等の携帯電子機器でもよく、また専用機に組み込まれるような撮像装置であってもよい。いずれにしても、光学ファインダと液晶モニタ等の表示装置が配置されたカメラであれば本発明を適用できる。
【0042】
また、本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1実施形態に係わるデジタル一眼レフカメラの撮影レンズの光軸方向に沿った断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係わるデジタル一眼レフカメラのファインダ光学系の構成を示す、図2(A)は等倍光学系を配置しない場合のファインダ光学系の構成を示し、図2(B)は等倍光学系を配置した場合のファインダ光学系の構成を示す。
【図3】本発明の第1実施形態に係わるデジタル一眼レフカメラにおいて、液晶モニタを回動させた状態における背面側から見た外観斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係わるデジタル一眼レフカメラにおいて、外装部材の分解斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係わるデジタル一眼レフカメラにおいて、外装部材の分解斜視図である。
【図6】従来におけるデジタル一眼レフレックスカメラの撮影レンズの光軸方向の断面図である。
【図7】従来におけるデジタル一眼レフレックスカメラの撮影レンズの光軸方向の断面図であり、液晶モニタの厚みが厚い場合を示す。
【符号の説明】
【0044】
1・・・交換レンズ、10・・・カメラ本体、11・・・可動反射ミラー、11a・・・サブミラー、12・・・ファインダユニット、13・・・接眼光学系、13a・・・レンズ(視度調節用)、14・・・保護ガラス、15・・・等倍光学系、16・・・AFユニット、17・・・マウント、18・・・フォーカシングスクリーン、19・・・ペンタプリズム、20a・・・アイポイント、20b・・・アイポイント、21・・・撮像素子、22・・・シャッタユニット、23・・・基板、30・・・外装部材、31・・・トップカバーユニット、32・・・フロントカバーユニット、33・・・リヤカバーユニット、33a・・・接眼枠、34・・・リヤカバーユニット、35・・・接眼枠ユニット、41・・・モニタケース、42・・・液晶モニタ、45・・・シャッタ釦、100・・・カメラ本体、101・・・交換レンズ、111・・・可動反射ミラー、113・・・接眼光学系、114・・・保護ガラス、121・・・シャッタユニット、122・・・ファインダユニット、130・・・外装体、140・・・液晶モニタ、141・・・モニタケース、142・・・液晶モニタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影光学系と、
この撮影光学系からの光束を撮影可能な撮像手段と、
上記撮影光学系からの光束を反射可能な観察状態と、上記撮影光学系からの光束に対して退避した撮影状態とに移動可能な反射部材と、
上記撮影光学系からの光束を観察可能なファインダユニットと、
このファインダユニットの光軸上に配置された第2の光学系と、
背面に配置された表示装置と、
を具備するカメラにおいて、
上記第2の光学系と上記表示装置は、共にカメラの外装部材に保持されたことを特徴とするカメラ。
【請求項2】
上記第2の光学系の倍率は、略等倍であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項3】
上記表示装置は、カメラの外装部材に対して、移動可能であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項4】
撮影光学系と、
この撮影光学系からの光束を撮影可能な撮像手段と、
撮影光学系からの光束を観察可能なファインダユニットと、
ライブビュー表示可能な表示装置と、
を具備するカメラにおいて、
上記ファインダユニットと同軸上に第2の光学系が配置されていることを特徴とするカメラ。
【請求項5】
上記第2の光学系の倍率は、略等倍であることを特徴とする請求項4に記載のカメラ。
【請求項6】
上記表示装置は、カメラの外装部材に対して、移動可能であることを特徴とする請求項4に記載のカメラ。
【請求項7】
撮影光学系と、
第1の光学系と第2の光学系によって構成されるファインダユニットと、
カメラの背面に配置された表示装置と、
を具備するカメラにおいて、
上記ファインダユニットの第1の光学系は、カメラの内部ユニットに支持され、上記ファインダユニットの第2の光学系は、カメラの外装部材に支持されることを特徴とするカメラ。
【請求項8】
上記第1の光学系と上記第2の光学系によって構成されるファインダユニットの倍率は、上記第1の光学系のみの倍率と略等価であることを特徴とする請求項7に記載のカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−109529(P2009−109529A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−278405(P2007−278405)
【出願日】平成19年10月26日(2007.10.26)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】