カーテンウォール
【課題】 開閉窓を構成する窓障子3eの竪框13a、13aを目立たなくすると同時に、方立1、1の屋外側面の意匠を単純化する事で、ビルディングの外壁面の意匠の設計に関する自由度を高める。
【解決手段】 上記窓障子3eを構成するガラスパネル7aの水平方向両端部屋内側面を、この窓障子3eの竪辺を構成する上記各竪框13a、13aの屋外側面に貼着する。そして、屋外側から見た場合にこれら各竪框13a、13aが上記ガラスパネル7aにより覆われて見えない様にする。
【解決手段】 上記窓障子3eを構成するガラスパネル7aの水平方向両端部屋内側面を、この窓障子3eの竪辺を構成する上記各竪框13a、13aの屋外側面に貼着する。そして、屋外側から見た場合にこれら各竪框13a、13aが上記ガラスパネル7aにより覆われて見えない様にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビルディングの外壁面を構成するカーテンウォールの構造の改良に関し、この外壁面の意匠の設計に関する自由度を高めるべく考えたものである。
【背景技術】
【0002】
ビルディングの外壁面を構成する場合、鉄骨(躯体)を組み立てた後、この鉄骨の外側に予め工場で造った複数枚のカーテンウォールを張り付けて外観を整える。この様なカーテンウォールにより構成されたビルディングの外壁面の意匠に就いて、建築主の要求が多様化している。例えば、開閉窓の設置部分に就いても、窓障子の框が目立たない、すっきりした外観が求められる場合が多くなっている。例えば、図9〜12は、非特許文献1に記載され、且つ実際に施工されて従来から知られている、開閉窓を設置したカーテンウォールの従来構造の2例を示している。
【0003】
先ず、図9に示した従来構造の第1例の場合には、方立1、1と無目2、2とにより四周を囲まれた部分に窓障子3、3aを、この窓障子3、3a全体をこの部分の内側に配置した状態で開閉自在に建て込んでいる。これら各窓障子3、3aはそれぞれ、ガラスパネルの四周縁を上下左右の框により支持して成るもので、壁面を屋外側から見た場合にこれら各框は、上記各方立1、1或は無目2、2に隣接した部分に露出する。この様な第1例の構造の場合、上記各窓障子3、3aの設置部分を屋外側から見ると、これら各方立1、1及び無目2、2に隣接して上記各框が存在する為、意匠的に重たい感じに(ごつく)なる事が避けられない。一方、開閉式でない、嵌め殺し窓を構成するガラスパネルは、框を使用する事なく、上記各方立1、1及び無目2、2に、直接或は簡単なアタッチメントを介して支持し、これら各方立1、1及び無目2、2に隣接して框が存在する事はない。この為、図9に示した第1例の構造では、開閉窓部分と嵌め殺し窓部分とが、意匠的にはっきりと区別できる様になり、建築主の要求に応えられない場合がある。
【0004】
次に、図10〜12に示した従来構造の第2例の場合には、各窓障子3c、3dを構成する框4a、4bを、方立1a、1a及び無目2a、2bの一部屋外側に位置させている。従って、屋外側から見た場合にこれら方立1a、1a及び無目2a、2bの一部は、上記各窓障子3c、3dを構成する框4a、4bにより覆われて見えない。この為、ビルディングの外観を、上述した第1例に比べて意匠的にすっきりしたものにできると共に、開閉窓部分と嵌め殺し窓部分との差も小さくできる。
【0005】
但し、上記第2例の構造の場合には、図11から明らかな通り、上記各窓障子3c、3dを閉鎖位置に移動させた状態で、上記各方立1a、1aと、これら各方立1a、1aの屋外側に隣接する状態に設けられた各框4a、4b同士の間に溝部5、5が形成される。この為、上記各方立1a、1a部分の意匠に限った場合には、この意匠が複雑化する。又、ビルディングの外観から金属的な感じを除く為に、カーテンウォールを構成する方立の屋外側面を化粧目板により覆う場合がある。ところが、上記第2例の構造では、上記各窓障子3c、3dを解放位置に移動させると、上記隣接する状態で設けられた上記各框4a、4b同士がずれる為、上述の様な化粧目板を設置する事ができない。これらにより、上記第2例の構造の場合も、ビルディングの外観の意匠が限られたものになる。
【0006】
開閉窓を構成する窓障子として、框の屋外側面の一部をガラスパネルにより覆う、隠れサッシと呼ばれる構造が、特許文献1に記載される等により従来から知られている。但し、従来は、この特許文献1を含めて従来から知られている隠れサッシと呼ばれる構造を、カーテンウォールの開閉窓設置部分に適用して、この開閉窓に隣接する方立の意匠を整える事に就いては考慮されていなかった。
【0007】
【特許文献1】実公平5−12466号公報
【非特許文献1】「archi wall/VOL2/カーテンウォール総合カタログ」、不二サッシ株式会社、平成9年12月、p.157−158、212−213
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、開閉窓を構成する窓障子の框を目立たなくすると同時に、方立の屋外側面の意匠を単純化する事で、ビルディングの外壁面の意匠の設計に関する自由度を高められるカーテンウォールを実現すべく発明したものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のカーテンウォールは、従来から知られているカーテンウォールと同様に、それぞれが鉛直方向に配置された互いに平行な複数本の方立と、それぞれが水平方向に配置されてそれぞれの両端部を隣り合う方立の側面に突き合わせ結合した複数本の無目と、鉛直方向に隣り合う無目と水平方向に隣り合う方立とにより四周を囲まれる部分に開閉自在に建て込まれた窓障子とを備える。
特に、本発明のカーテンウォールに於いては、上記窓障子を構成するパネルの水平方向両端部屋内側面は、この窓障子の竪辺を構成する竪框の屋外側面に貼着されていて、屋外側から見た場合にこれら各竪框が上記パネルにより覆われている。
【発明の効果】
【0010】
上述の様に構成する本発明のカーテンウォールによれば、開閉窓を構成する窓障子の框を目立たなくすると同時に、方立の屋外側面の意匠を単純化する事で、ビルディングの外壁面の意匠の設計に関する自由度を高められる。即ち、上記框はパネルにより覆われており、屋外側から上記窓障子の両竪辺部分を見た場合には、パネルのみが見える。従って、上記開閉窓を設置した部分と、嵌め殺し窓部分との、意匠上の違いが小さくなる。又、方立の屋外側端部に設けた抑え板部の屋外側面全体がビルディングの外壁面に露出する為、この方立の屋外側面の意匠を単純化すると同時に、この屋外側面に化粧目板を設置する事も可能になる。これらにより、上述の様に、ビルディングの外壁面の意匠の設計に関する自由度を高められる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した様に、上記各方立はそれぞれ、屋外側端部にこのカーテンウォールの面方向に設けられた単一の抑え板部と、屋内側端部に設けられた中空で四角管状の柱部と、これら抑え板部の屋内側面の幅方向中央部と柱部の屋外側面の幅方向中央部とを結ぶ状態で屋内外方向に設けられた連結板部とを備えたものとする。
そして、窓障子を建て込んでこの窓障子を閉鎖位置に移動させた状態で各竪框が対向する各竪枠を、水平方向に隣り合う1対の方立のうちで、上記抑え板部と上記柱部と上記連結板部とにより三方を囲まれた凹部に嵌合固定する。
又、上記各竪枠は、これら各凹部内に収まって、屋外側から見た場合に抑え板部により覆われて見えない基部と、窓障子を構成するパネルよりも屋内側部分でこの基部からこの窓障子側に突出してその屋外側面をこの窓障子の端部屋内側面に対向させる支え板部とを備えたものとする。
【0012】
この様に構成すれば、従来からカーテンウォールを構成する為に使用している一般的な方立を使用して、水平方向に隣り合う方立同士の間に、各竪框の屋外側面をパネルにより覆った窓障子を開閉自在に建て込める。この様な窓障子を水平方向に隣り合う方立同士の間に建て込む為には、これら各方立と竪枠とを一体とする事でも可能であるが、この場合には、竪枠と一体の方立を特別に造る必要がある。又、無目との結合部で、上記竪枠となるべき部分を除去する必要も生じる。方立は、竪枠を構成する押出型材に比べて断面積が大きく、この様に断面積が大きな押出型材を専用に造る事は、カーテンウォールの製造コストを著しく高くする原因となる。上述の様な請求項2に記載した構造を採用すれば、上記方立として、従来から一般的に使用されていたものを流用できるので、カーテンウォールの製造コストを高くする事がない。又、無目との結合部も、容易に構成できる。
【実施例1】
【0013】
図1〜6は、本発明の実施例1を示している。カーテンウォールは、H型鋼等の鋼製の型材を溶接して造った、十分な剛性及び強度を有する図示しないフレームに、図1に示す様に、それぞれが鉛直方向に配置された互いに平行な複数本の方立1、1を固定し、更に、それぞれが水平方向に配置された複数本の無目2a、2bの両端部を、隣り合う方立1、1の側面に突き合わせ結合している。そして、鉛直方向に隣り合う無目2a、2bと水平方向に隣り合う方立1、1とにより四周を囲まれる部分のうちの一部に窓障子3e、3fを開閉自在に建て込むと共に、残部に、パネル6、6を嵌め殺し式に建て込んでいる。これら各パネル6、6の建て込み部分の構造に関しては、従来から広く知られているカーテンウォールと同じである。
【0014】
又、上記各窓障子3e、3fのうち、図1の左側の窓障子3eは、鉛直方向に配置された枢軸を中心に屋外側に揺動する事で解放される、所謂外開き窓である。又、図1の右側の窓障子3f、3fは、水平方向に配置された枢軸を中心に屋外側に揺動する事で解放される、所謂排煙窓である。この様な、各窓障子3e、3fの、窓枠に対する建て込み構造に就いても、従来から広く実施されている窓装置の構造と同様であるから、詳しい図示並びに説明は省略する。以下の説明は、本実施例の特徴である、隣り合う方立1、1同士の間に、上記各窓障子3e、3fを開閉自在に建て込んだ部分の構成を中心に行なう。
【0015】
上記各方立1、1はそれぞれ、アルミニウム合金に一体押出型材で、抑え板部8と、柱部9と、連結板部10とを備える。このうちの抑え板部8は、上記各方立1、1の屋外側端部(図2、4の下端部、図3、5、6の左端部)に設けられたもので、上記各窓障子3e、3fを構成するガラスパネル7a、7bの面方向に存在する、単一の平板状である。又、上記柱部9は、上記各方立1、1の屋内側端部(図2、4の上端部、図3、5、6の右端部)に設けられたもので、中空で四角管状である。更に、上記連結板部10は、上記抑え板部8の屋内側面の幅方向中央部と上記柱部9の屋外側面の幅方向中央部とを結ぶ状態で、屋内外方向に設けられている。
【0016】
この様な上記各方立1、1のうちで、上記各窓障子3e、3fを建て込むベき部分に、それぞれこれら各窓障子3e、3fを建て込む為の窓枠11a、11bを構成する竪枠12a、12bを支持固定している。即ち、上記各窓障子3e、3fのうち、これら各窓障子3e、3fを閉鎖位置に移動させた状態でこれら各窓障子3e、3fの竪辺を構成する各竪框13a、13bが対向する部分に、上記各竪枠12a、12bを支持固定している。これら各竪枠12a、12bはそれぞれ、アルミニウム合金の一体押出型材製で、基部14a、14bと支え板部15a、15bとから成る。そして、このうちの基部14a、14bを、上記各方立1、1の屋外側半部の側面で、上記抑え板部8と上記柱部9と上記連結板部10とにより三方を囲まれた凹部16、16に嵌合固定している。この状態で、上記各竪枠12a、12bのうちの基部14a、14bは、上記各凹部16、16内に収まって、屋外側から見た場合に上記抑え板部8により覆われて見えない。これに対して上記支え板部15a、15bは、上記各窓障子3e、3fを構成する前記ガラスパネル7a、7bよりも屋内側部分で上記基部14a、14bからこれら各窓障子3e、3f側に突出して、その屋外側面をこれら各窓障子3e、3fの端部屋内側面に対向させる。
【0017】
又、これら各窓障子3e、3fはそれぞれ、上記各竪框13a、13bと、これら各竪框13a、13bの上端部にその両端部を結合固定した上框17a、17bと、同じく下端部にその両端部を結合固定した下框18a、18bとを備える。そして、上記各窓障子3e、3fのうち、外開き窓である窓障子3eは、左右両竪辺を構成する1対の竪框13a、13aと、上辺を構成する上框17aと、下辺を構成する下框18aとの屋外側面に、前記ガラスパネル7aを添着固定している。このガラスパネル7aのうち、上端縁部及び下端縁部は、図3に示す様に、上記上框17aに設けた上側係止溝部19a又は上記下框18aに設けた下側係止溝部20aに、それぞれ係止した状態で、接着剤及びコーキング剤により、上記上框17a又は下框18aに対し、水密を保持した状態で固定している。同様に、排煙窓である上記窓障子3fに関しても、ガラスパネル7bのうち、上端縁部及び下端縁部は、図5、6に示す様に、上記上框17bに設けた上側係止溝部19b又は上記下框18bに設けた下側係止溝部20bに、それぞれ係止した状態で、接着剤及びコーキング剤により、上記上框17b又は下框18bに対し、水密を保持した状態で固定している。
【0018】
これに対して、上記各窓障子3e、3fを構成する上記各ガラスパネル7a、7bの左右両端部は、それぞれの屋内側面を、それぞれの窓障子3e、3fの竪辺を構成する上記各竪框13a、13a(外開き窓である窓障子3eの場合、排煙窓である窓障子3fの場合には各竪框13b、13b)の屋外側面に、接着により固定している。図2、4に示す様に、上記各ガラスパネル7a、7bの幅寸法は、上記各窓障子3e、3fの幅寸法と一致させている。従って、これら各窓障子3e、3fを屋外側から見た場合に、上記各竪框13a、13a(13b、13b)は、上記各ガラスパネル7a、7bに覆われて見えなくなる。
【0019】
上述の様に本実施例のカーテンウォールの場合には、開閉窓を構成する上記各窓障子3e、3fの竪辺を構成する上記各竪框13a、13bを上記各ガラスパネル7a、7bにより覆う為、これら各竪框13a、13bを目立たなくできる。尚、上記各窓障子3e、3fの上下両辺を構成する上框17a、17b及び下框18a、18bは、それぞれ無目2a、2bの下側或は上側に位置して、屋外側から見られる状態となる。但し、この部分の形状に関しては、図7に示した、パネル6の上下両端縁部を上下に隣り合う無目2a、2b同士の間に嵌め殺し式に建て込んだ部分の形状と類似している。従って、上記上框17a、17b及び下框18a、18bが屋外側に露出しても、上記開閉窓を構成する上記各窓障子3e、3fの設置部分と、嵌め殺し窓の設置部分との意匠が、互いに大きく異なる事はない。
【0020】
又、本実施例によれば、前記各方立1、1の屋外側面の意匠を単純化する事で、ビルディングの外壁面の意匠の設計に関する自由度を高められる。即ち、上記各窓障子3e、3fの竪辺を構成する上記各竪框13a、13bは、上記各ガラスパネル7a、7bにより覆われており、屋外側から上記各窓障子3e、3fの左右両竪辺部分を見た場合には、上記各ガラスパネル7a、7bのみが見える。従って、上記開閉窓を設置した部分と、嵌め殺し窓部分との、意匠上の違いが小さくなる。又、上記各方立1、1の屋外側端部に設けた抑え板部8、8の屋外側面全体がビルディングの外壁面に露出する為、上記各方立1、1の屋外側面の意匠を単純化すると同時に、この屋外側面に化粧目板を設置する事も可能になる。これらにより、上述の様に、ビルディングの外壁面の意匠の設計に関する自由度を高められる。
【実施例2】
【0021】
次に、図8は、本発明の実施例2を示している。本実施例の場合には、外開き窓である窓障子3gを、方立1と中間方立21との間に建て込んでいる。前述の図9に示す様に、隣り合う方立1、1同士の間に、これら両方立1、1の間隔よりも小さな幅寸法を有する窓障子3を建て込む場合がある。本実施例は、この様な構造に本発明を適用した場合に就いて示している。この様な本実施例の場合には、上記中間方立21が、上記窓障子3gをを建て込む為の窓枠の一方の竪辺を構成(竪枠として機能)する。その他の構成及び作用は、上述した実施例1と同様である為、重複する説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施例1のカーテンウォールを、屋外側から見た状態で示す部分正面図。
【図2】図1の拡大A−A断面図。
【図3】同拡大B−B断面図。
【図4】同拡大C−C断面図。
【図5】同拡大D−D断面図。
【図6】同拡大E−E断面図。
【図7】嵌め殺し窓部分を示す、図5、6と同様の断面図。
【図8】本発明の実施例2を示す、図2と同様の断面図。
【図9】従来構造の第1例を示す、図1と同様の図。
【図10】同第2例を示す、図1と同様の図。
【図11】図10の拡大F−F断面図。
【図12】同拡大G−G断面図。
【符号の説明】
【0023】
1、1a 方立
2、2a、2b 無目
3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g 窓障子
4a、4b 框
5 溝部
6 パネル
7a、7b ガラスパネル
8 抑え板部
9 柱部
10 連結板部
11a、11b 窓枠
12a、12b 竪枠
13a、13b 竪框
14a、14b 基部
15a、15b 支え板部
16 凹部
17a、17b 上框
18a、18b 下框
19a、19b 上側係止溝部
20a、20b 下側係止溝部
21 中間方立
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビルディングの外壁面を構成するカーテンウォールの構造の改良に関し、この外壁面の意匠の設計に関する自由度を高めるべく考えたものである。
【背景技術】
【0002】
ビルディングの外壁面を構成する場合、鉄骨(躯体)を組み立てた後、この鉄骨の外側に予め工場で造った複数枚のカーテンウォールを張り付けて外観を整える。この様なカーテンウォールにより構成されたビルディングの外壁面の意匠に就いて、建築主の要求が多様化している。例えば、開閉窓の設置部分に就いても、窓障子の框が目立たない、すっきりした外観が求められる場合が多くなっている。例えば、図9〜12は、非特許文献1に記載され、且つ実際に施工されて従来から知られている、開閉窓を設置したカーテンウォールの従来構造の2例を示している。
【0003】
先ず、図9に示した従来構造の第1例の場合には、方立1、1と無目2、2とにより四周を囲まれた部分に窓障子3、3aを、この窓障子3、3a全体をこの部分の内側に配置した状態で開閉自在に建て込んでいる。これら各窓障子3、3aはそれぞれ、ガラスパネルの四周縁を上下左右の框により支持して成るもので、壁面を屋外側から見た場合にこれら各框は、上記各方立1、1或は無目2、2に隣接した部分に露出する。この様な第1例の構造の場合、上記各窓障子3、3aの設置部分を屋外側から見ると、これら各方立1、1及び無目2、2に隣接して上記各框が存在する為、意匠的に重たい感じに(ごつく)なる事が避けられない。一方、開閉式でない、嵌め殺し窓を構成するガラスパネルは、框を使用する事なく、上記各方立1、1及び無目2、2に、直接或は簡単なアタッチメントを介して支持し、これら各方立1、1及び無目2、2に隣接して框が存在する事はない。この為、図9に示した第1例の構造では、開閉窓部分と嵌め殺し窓部分とが、意匠的にはっきりと区別できる様になり、建築主の要求に応えられない場合がある。
【0004】
次に、図10〜12に示した従来構造の第2例の場合には、各窓障子3c、3dを構成する框4a、4bを、方立1a、1a及び無目2a、2bの一部屋外側に位置させている。従って、屋外側から見た場合にこれら方立1a、1a及び無目2a、2bの一部は、上記各窓障子3c、3dを構成する框4a、4bにより覆われて見えない。この為、ビルディングの外観を、上述した第1例に比べて意匠的にすっきりしたものにできると共に、開閉窓部分と嵌め殺し窓部分との差も小さくできる。
【0005】
但し、上記第2例の構造の場合には、図11から明らかな通り、上記各窓障子3c、3dを閉鎖位置に移動させた状態で、上記各方立1a、1aと、これら各方立1a、1aの屋外側に隣接する状態に設けられた各框4a、4b同士の間に溝部5、5が形成される。この為、上記各方立1a、1a部分の意匠に限った場合には、この意匠が複雑化する。又、ビルディングの外観から金属的な感じを除く為に、カーテンウォールを構成する方立の屋外側面を化粧目板により覆う場合がある。ところが、上記第2例の構造では、上記各窓障子3c、3dを解放位置に移動させると、上記隣接する状態で設けられた上記各框4a、4b同士がずれる為、上述の様な化粧目板を設置する事ができない。これらにより、上記第2例の構造の場合も、ビルディングの外観の意匠が限られたものになる。
【0006】
開閉窓を構成する窓障子として、框の屋外側面の一部をガラスパネルにより覆う、隠れサッシと呼ばれる構造が、特許文献1に記載される等により従来から知られている。但し、従来は、この特許文献1を含めて従来から知られている隠れサッシと呼ばれる構造を、カーテンウォールの開閉窓設置部分に適用して、この開閉窓に隣接する方立の意匠を整える事に就いては考慮されていなかった。
【0007】
【特許文献1】実公平5−12466号公報
【非特許文献1】「archi wall/VOL2/カーテンウォール総合カタログ」、不二サッシ株式会社、平成9年12月、p.157−158、212−213
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、開閉窓を構成する窓障子の框を目立たなくすると同時に、方立の屋外側面の意匠を単純化する事で、ビルディングの外壁面の意匠の設計に関する自由度を高められるカーテンウォールを実現すべく発明したものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のカーテンウォールは、従来から知られているカーテンウォールと同様に、それぞれが鉛直方向に配置された互いに平行な複数本の方立と、それぞれが水平方向に配置されてそれぞれの両端部を隣り合う方立の側面に突き合わせ結合した複数本の無目と、鉛直方向に隣り合う無目と水平方向に隣り合う方立とにより四周を囲まれる部分に開閉自在に建て込まれた窓障子とを備える。
特に、本発明のカーテンウォールに於いては、上記窓障子を構成するパネルの水平方向両端部屋内側面は、この窓障子の竪辺を構成する竪框の屋外側面に貼着されていて、屋外側から見た場合にこれら各竪框が上記パネルにより覆われている。
【発明の効果】
【0010】
上述の様に構成する本発明のカーテンウォールによれば、開閉窓を構成する窓障子の框を目立たなくすると同時に、方立の屋外側面の意匠を単純化する事で、ビルディングの外壁面の意匠の設計に関する自由度を高められる。即ち、上記框はパネルにより覆われており、屋外側から上記窓障子の両竪辺部分を見た場合には、パネルのみが見える。従って、上記開閉窓を設置した部分と、嵌め殺し窓部分との、意匠上の違いが小さくなる。又、方立の屋外側端部に設けた抑え板部の屋外側面全体がビルディングの外壁面に露出する為、この方立の屋外側面の意匠を単純化すると同時に、この屋外側面に化粧目板を設置する事も可能になる。これらにより、上述の様に、ビルディングの外壁面の意匠の設計に関する自由度を高められる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した様に、上記各方立はそれぞれ、屋外側端部にこのカーテンウォールの面方向に設けられた単一の抑え板部と、屋内側端部に設けられた中空で四角管状の柱部と、これら抑え板部の屋内側面の幅方向中央部と柱部の屋外側面の幅方向中央部とを結ぶ状態で屋内外方向に設けられた連結板部とを備えたものとする。
そして、窓障子を建て込んでこの窓障子を閉鎖位置に移動させた状態で各竪框が対向する各竪枠を、水平方向に隣り合う1対の方立のうちで、上記抑え板部と上記柱部と上記連結板部とにより三方を囲まれた凹部に嵌合固定する。
又、上記各竪枠は、これら各凹部内に収まって、屋外側から見た場合に抑え板部により覆われて見えない基部と、窓障子を構成するパネルよりも屋内側部分でこの基部からこの窓障子側に突出してその屋外側面をこの窓障子の端部屋内側面に対向させる支え板部とを備えたものとする。
【0012】
この様に構成すれば、従来からカーテンウォールを構成する為に使用している一般的な方立を使用して、水平方向に隣り合う方立同士の間に、各竪框の屋外側面をパネルにより覆った窓障子を開閉自在に建て込める。この様な窓障子を水平方向に隣り合う方立同士の間に建て込む為には、これら各方立と竪枠とを一体とする事でも可能であるが、この場合には、竪枠と一体の方立を特別に造る必要がある。又、無目との結合部で、上記竪枠となるべき部分を除去する必要も生じる。方立は、竪枠を構成する押出型材に比べて断面積が大きく、この様に断面積が大きな押出型材を専用に造る事は、カーテンウォールの製造コストを著しく高くする原因となる。上述の様な請求項2に記載した構造を採用すれば、上記方立として、従来から一般的に使用されていたものを流用できるので、カーテンウォールの製造コストを高くする事がない。又、無目との結合部も、容易に構成できる。
【実施例1】
【0013】
図1〜6は、本発明の実施例1を示している。カーテンウォールは、H型鋼等の鋼製の型材を溶接して造った、十分な剛性及び強度を有する図示しないフレームに、図1に示す様に、それぞれが鉛直方向に配置された互いに平行な複数本の方立1、1を固定し、更に、それぞれが水平方向に配置された複数本の無目2a、2bの両端部を、隣り合う方立1、1の側面に突き合わせ結合している。そして、鉛直方向に隣り合う無目2a、2bと水平方向に隣り合う方立1、1とにより四周を囲まれる部分のうちの一部に窓障子3e、3fを開閉自在に建て込むと共に、残部に、パネル6、6を嵌め殺し式に建て込んでいる。これら各パネル6、6の建て込み部分の構造に関しては、従来から広く知られているカーテンウォールと同じである。
【0014】
又、上記各窓障子3e、3fのうち、図1の左側の窓障子3eは、鉛直方向に配置された枢軸を中心に屋外側に揺動する事で解放される、所謂外開き窓である。又、図1の右側の窓障子3f、3fは、水平方向に配置された枢軸を中心に屋外側に揺動する事で解放される、所謂排煙窓である。この様な、各窓障子3e、3fの、窓枠に対する建て込み構造に就いても、従来から広く実施されている窓装置の構造と同様であるから、詳しい図示並びに説明は省略する。以下の説明は、本実施例の特徴である、隣り合う方立1、1同士の間に、上記各窓障子3e、3fを開閉自在に建て込んだ部分の構成を中心に行なう。
【0015】
上記各方立1、1はそれぞれ、アルミニウム合金に一体押出型材で、抑え板部8と、柱部9と、連結板部10とを備える。このうちの抑え板部8は、上記各方立1、1の屋外側端部(図2、4の下端部、図3、5、6の左端部)に設けられたもので、上記各窓障子3e、3fを構成するガラスパネル7a、7bの面方向に存在する、単一の平板状である。又、上記柱部9は、上記各方立1、1の屋内側端部(図2、4の上端部、図3、5、6の右端部)に設けられたもので、中空で四角管状である。更に、上記連結板部10は、上記抑え板部8の屋内側面の幅方向中央部と上記柱部9の屋外側面の幅方向中央部とを結ぶ状態で、屋内外方向に設けられている。
【0016】
この様な上記各方立1、1のうちで、上記各窓障子3e、3fを建て込むベき部分に、それぞれこれら各窓障子3e、3fを建て込む為の窓枠11a、11bを構成する竪枠12a、12bを支持固定している。即ち、上記各窓障子3e、3fのうち、これら各窓障子3e、3fを閉鎖位置に移動させた状態でこれら各窓障子3e、3fの竪辺を構成する各竪框13a、13bが対向する部分に、上記各竪枠12a、12bを支持固定している。これら各竪枠12a、12bはそれぞれ、アルミニウム合金の一体押出型材製で、基部14a、14bと支え板部15a、15bとから成る。そして、このうちの基部14a、14bを、上記各方立1、1の屋外側半部の側面で、上記抑え板部8と上記柱部9と上記連結板部10とにより三方を囲まれた凹部16、16に嵌合固定している。この状態で、上記各竪枠12a、12bのうちの基部14a、14bは、上記各凹部16、16内に収まって、屋外側から見た場合に上記抑え板部8により覆われて見えない。これに対して上記支え板部15a、15bは、上記各窓障子3e、3fを構成する前記ガラスパネル7a、7bよりも屋内側部分で上記基部14a、14bからこれら各窓障子3e、3f側に突出して、その屋外側面をこれら各窓障子3e、3fの端部屋内側面に対向させる。
【0017】
又、これら各窓障子3e、3fはそれぞれ、上記各竪框13a、13bと、これら各竪框13a、13bの上端部にその両端部を結合固定した上框17a、17bと、同じく下端部にその両端部を結合固定した下框18a、18bとを備える。そして、上記各窓障子3e、3fのうち、外開き窓である窓障子3eは、左右両竪辺を構成する1対の竪框13a、13aと、上辺を構成する上框17aと、下辺を構成する下框18aとの屋外側面に、前記ガラスパネル7aを添着固定している。このガラスパネル7aのうち、上端縁部及び下端縁部は、図3に示す様に、上記上框17aに設けた上側係止溝部19a又は上記下框18aに設けた下側係止溝部20aに、それぞれ係止した状態で、接着剤及びコーキング剤により、上記上框17a又は下框18aに対し、水密を保持した状態で固定している。同様に、排煙窓である上記窓障子3fに関しても、ガラスパネル7bのうち、上端縁部及び下端縁部は、図5、6に示す様に、上記上框17bに設けた上側係止溝部19b又は上記下框18bに設けた下側係止溝部20bに、それぞれ係止した状態で、接着剤及びコーキング剤により、上記上框17b又は下框18bに対し、水密を保持した状態で固定している。
【0018】
これに対して、上記各窓障子3e、3fを構成する上記各ガラスパネル7a、7bの左右両端部は、それぞれの屋内側面を、それぞれの窓障子3e、3fの竪辺を構成する上記各竪框13a、13a(外開き窓である窓障子3eの場合、排煙窓である窓障子3fの場合には各竪框13b、13b)の屋外側面に、接着により固定している。図2、4に示す様に、上記各ガラスパネル7a、7bの幅寸法は、上記各窓障子3e、3fの幅寸法と一致させている。従って、これら各窓障子3e、3fを屋外側から見た場合に、上記各竪框13a、13a(13b、13b)は、上記各ガラスパネル7a、7bに覆われて見えなくなる。
【0019】
上述の様に本実施例のカーテンウォールの場合には、開閉窓を構成する上記各窓障子3e、3fの竪辺を構成する上記各竪框13a、13bを上記各ガラスパネル7a、7bにより覆う為、これら各竪框13a、13bを目立たなくできる。尚、上記各窓障子3e、3fの上下両辺を構成する上框17a、17b及び下框18a、18bは、それぞれ無目2a、2bの下側或は上側に位置して、屋外側から見られる状態となる。但し、この部分の形状に関しては、図7に示した、パネル6の上下両端縁部を上下に隣り合う無目2a、2b同士の間に嵌め殺し式に建て込んだ部分の形状と類似している。従って、上記上框17a、17b及び下框18a、18bが屋外側に露出しても、上記開閉窓を構成する上記各窓障子3e、3fの設置部分と、嵌め殺し窓の設置部分との意匠が、互いに大きく異なる事はない。
【0020】
又、本実施例によれば、前記各方立1、1の屋外側面の意匠を単純化する事で、ビルディングの外壁面の意匠の設計に関する自由度を高められる。即ち、上記各窓障子3e、3fの竪辺を構成する上記各竪框13a、13bは、上記各ガラスパネル7a、7bにより覆われており、屋外側から上記各窓障子3e、3fの左右両竪辺部分を見た場合には、上記各ガラスパネル7a、7bのみが見える。従って、上記開閉窓を設置した部分と、嵌め殺し窓部分との、意匠上の違いが小さくなる。又、上記各方立1、1の屋外側端部に設けた抑え板部8、8の屋外側面全体がビルディングの外壁面に露出する為、上記各方立1、1の屋外側面の意匠を単純化すると同時に、この屋外側面に化粧目板を設置する事も可能になる。これらにより、上述の様に、ビルディングの外壁面の意匠の設計に関する自由度を高められる。
【実施例2】
【0021】
次に、図8は、本発明の実施例2を示している。本実施例の場合には、外開き窓である窓障子3gを、方立1と中間方立21との間に建て込んでいる。前述の図9に示す様に、隣り合う方立1、1同士の間に、これら両方立1、1の間隔よりも小さな幅寸法を有する窓障子3を建て込む場合がある。本実施例は、この様な構造に本発明を適用した場合に就いて示している。この様な本実施例の場合には、上記中間方立21が、上記窓障子3gをを建て込む為の窓枠の一方の竪辺を構成(竪枠として機能)する。その他の構成及び作用は、上述した実施例1と同様である為、重複する説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施例1のカーテンウォールを、屋外側から見た状態で示す部分正面図。
【図2】図1の拡大A−A断面図。
【図3】同拡大B−B断面図。
【図4】同拡大C−C断面図。
【図5】同拡大D−D断面図。
【図6】同拡大E−E断面図。
【図7】嵌め殺し窓部分を示す、図5、6と同様の断面図。
【図8】本発明の実施例2を示す、図2と同様の断面図。
【図9】従来構造の第1例を示す、図1と同様の図。
【図10】同第2例を示す、図1と同様の図。
【図11】図10の拡大F−F断面図。
【図12】同拡大G−G断面図。
【符号の説明】
【0023】
1、1a 方立
2、2a、2b 無目
3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g 窓障子
4a、4b 框
5 溝部
6 パネル
7a、7b ガラスパネル
8 抑え板部
9 柱部
10 連結板部
11a、11b 窓枠
12a、12b 竪枠
13a、13b 竪框
14a、14b 基部
15a、15b 支え板部
16 凹部
17a、17b 上框
18a、18b 下框
19a、19b 上側係止溝部
20a、20b 下側係止溝部
21 中間方立
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが鉛直方向に配置された互いに平行な複数本の方立と、それぞれが水平方向に配置されてそれぞれの両端部を隣り合う方立の側面に突き合わせ結合した複数本の無目と、鉛直方向に隣り合う無目と水平方向に隣り合う方立とにより四周を囲まれる部分に開閉自在に建て込まれた窓障子とを備えたカーテンウォールに於いて、上記窓障子を構成するパネルの水平方向両端部屋内側面は、この窓障子の竪辺を構成する竪框の屋外側面に貼着されていて、屋外側から見た場合にこれら各竪框が上記パネルにより覆われている事を特徴とするカーテンウォール。
【請求項2】
各方立はそれぞれ、屋外側端部にパネルの面方向に設けられた単一の抑え板部と、屋内側端部に設けられた中空で四角管状の柱部と、これら抑え板部の屋内側面の幅方向中央部と柱部の屋外側面の幅方向中央部とを結ぶ状態で屋内外方向に設けられた連結板部とを備えたものであり、窓障子を建て込んでこの窓障子を閉鎖位置に移動させた状態で各竪框が対向する各竪枠が、水平方向に隣り合う1対の方立のうちで、抑え板部と柱部と連結板部とにより三方を囲まれた凹部に嵌合固定されており、上記各竪枠は、これら各凹部内に収まって、屋外側から見た場合に抑え板部により覆われて見えない基部と、窓障子を構成するパネルよりも屋内側部分でこの基部からこの窓障子側に突出してその屋外側面をこの窓障子の端部屋内側面に対向させる支え板部とを備えたものである、請求項1に記載したカーテンウォール。
【請求項1】
それぞれが鉛直方向に配置された互いに平行な複数本の方立と、それぞれが水平方向に配置されてそれぞれの両端部を隣り合う方立の側面に突き合わせ結合した複数本の無目と、鉛直方向に隣り合う無目と水平方向に隣り合う方立とにより四周を囲まれる部分に開閉自在に建て込まれた窓障子とを備えたカーテンウォールに於いて、上記窓障子を構成するパネルの水平方向両端部屋内側面は、この窓障子の竪辺を構成する竪框の屋外側面に貼着されていて、屋外側から見た場合にこれら各竪框が上記パネルにより覆われている事を特徴とするカーテンウォール。
【請求項2】
各方立はそれぞれ、屋外側端部にパネルの面方向に設けられた単一の抑え板部と、屋内側端部に設けられた中空で四角管状の柱部と、これら抑え板部の屋内側面の幅方向中央部と柱部の屋外側面の幅方向中央部とを結ぶ状態で屋内外方向に設けられた連結板部とを備えたものであり、窓障子を建て込んでこの窓障子を閉鎖位置に移動させた状態で各竪框が対向する各竪枠が、水平方向に隣り合う1対の方立のうちで、抑え板部と柱部と連結板部とにより三方を囲まれた凹部に嵌合固定されており、上記各竪枠は、これら各凹部内に収まって、屋外側から見た場合に抑え板部により覆われて見えない基部と、窓障子を構成するパネルよりも屋内側部分でこの基部からこの窓障子側に突出してその屋外側面をこの窓障子の端部屋内側面に対向させる支え板部とを備えたものである、請求項1に記載したカーテンウォール。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−2413(P2006−2413A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−179066(P2004−179066)
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(000005005)不二サッシ株式会社 (118)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(000005005)不二サッシ株式会社 (118)
【Fターム(参考)】
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