カーディオバスキュラーマイル
様々な運動能力のメトリック/種類を標準的なまたは共通の測定単位に換算するシステムおよび方法が提供される。例えば、一態様では、様々な種類の運動能力が等価の走行マイル数に換算される。別の例では、様々な種類の運動活動が、褒賞またはその他のアイテムを獲得するのに使用され得る等価のクレジット数に換算される。換算係数は、身長、体重、性別、年齢など運動選手の属性に基づいてパーソナライズされ得る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、参照により本明細書に組み入れられ、本明細書の一部とされる、2007年12月7日に出願された米国特許出願第61/012,410号および2008年3月3日に出願された米国特許出願第61/033,355号の一部継続出願であり、その恩典および優先権を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
背景
運動選手またはその他の活動する人々もしくは健康志向の人々は多くの場合、自分の運動能力を、個人目標、ベンチマーク、または一人もしくは複数の他の運動選手もしくは他の活動をする同じような位置の人々の運動能力と比べて追跡する。しかし、例えば二人の運動選手の運動能力の行使の形態が異なる場合(例えば、一方の運動選手はランニングし、他方の運動選手はレジスタンストレーニング、自転車、ボート漕ぎなどを行う場合)には、二人の間で運動能力を比較するのが難しい場合もある。例えば、ランナーは、走行マイル数など走行距離に基づいて能力を追跡し得る。もう一人は、エリプティカルマシン(elliptical machine)などカーディオ型マシンで運動する方を好む。しかし、エリプティカルマシン上で運動している間に進む「距離」は、ランナーによる走行マイル数に対応せず、例えば、エリプティカルマシン上での1マイルは1走行マイルと同じではない。よって、いくつかの運動能力モニタリングシステムの中にはいくつかの有利な機能を提供するものもあるが、とはいってもそれらのシステムにはいくつかの限界もある。本発明は、いくつかの問題に対処し、これまで利用できなかった機能を提供するために提供するものである。
【発明の概要】
【0003】
概要
概要は、以下の詳細な説明においてさらに説明するいくつかの概念を、簡略化した形で提供するためのものである。この概要は、主張される主題の重要な、または本質的な特徴を識別するためのものではなく、主張される主題の範囲を限定するのに使用するためのものでもない。
【0004】
本発明の一局面によれば、様々な運動能力のメトリック/種類を標準測定単位に換算するシステムおよび方法が提供される。一例示的な態様では、例えば、カーディオ関連のマシンまたはウェイトマシン上で行われたある運動が、走行マイル数など等価の走行距離に換算される。
【0005】
本発明の別の局面によれば、様々な運動能力のメトリック/種類が、褒賞またはアイテムを獲得するのに使用可能な測定単位に換算され得る。一例では、測定単位は、運動モニタリングシステムにおいて様々なアイテムを獲得するための通貨として使用され得る活動クレジット数とすることができる。そのようなアイテムには、衣料品、個人用機器(音楽プレーヤなど)、ギフトカードなどが含まれ得る。
【0006】
別の局面によれば、課題、目標または競技は、課題、目標または競技と関連付けられる活動が通常測定される単位にかかわらず、共通単位に基づいて作成され得る。運動能力データが受け取られると、そのデータは換算係数を使用して共通単位に換算され得る。よって、異なる機器または活動を使用して、目標、課題または競技が達成され得る。例えば、ある競技は走行マイル数単位で指定され得る。ある参加者が競技にウェイトリフティングを選んだ場合には、参加者が競技を終えたかどうか判定するために、反復回数が走行マイル数に換算され得る。
【0007】
別の局面によれば、運動活動の第一の単位を第二の単位に換算するのに使用される換算係数は、行われる運動活動の種類に基づいて決定され得る。代替としてまたはこれに加えて、換算係数は、個人の属性に基づいてパーソナライズされてもよい。例えば、体重、身長、性別および年齢が、燃焼カロリー数または身体的活動の量に影響を及ぼす。
【図面の簡単な説明】
【0008】
限定のためではなく例として、添付の図においていくつかの態様を示す。図面において参照符番は類似の要素を指示する。
【図1】一態様のシステムを示す図である。
【図2】一態様のノードを示す図である。
【図3】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、多種類の運動活動が共通単位を使用して追跡され得るシステムを示す図である。
【図4】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、運動活動を共通単位で測定する方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の様々な実装形態による、運動器具の一部として提供され得るユーザインターフェースの例を示す図である。
【図6】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、運動器具とインターフェースし、様々なデータを記録、送信するのに使用され得るユーザ機器の例を示す図である。
【図7】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、運動器具とインターフェースし、様々なデータを記録、送信するのに使用され得るユーザ機器の例を示す図である。
【図8】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、運動器具とインターフェースし、様々なデータを記録、送信するのに使用され得るユーザ機器の例を示す図である。
【図9】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、運動器具とインターフェースし、様々なデータを記録、送信するのに使用され得るユーザ機器の例を示す図である。
【図10】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、各ユーザ機器の接続相手とすることのできる、各機器上に記憶されたデータにアクセスできるコンピューティング機器の例を示す図である。
【図11】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ユーザに、音楽機器から一つまたは複数のサイトに練習データを送るよう促し得るユーザインターフェースの例を示す図である。
【図12】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ユーザの運動活動を指定の測定単位で追跡するように構成されたインターフェースの例を示す図である。
【図13】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ユーザの運動活動を指定の測定単位で追跡するように構成されたインターフェースの例を示す図である。
【図14】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、第一の単位で測定/記録された活動が第一の方式で示され、第二の単位で測定/記録された活動が第二の方式で示される、毎日の運動活動を追跡するインターフェースの例を示す図である。
【図15】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、毎日の活動の量の更なる詳細が表示されるインターフェースの例を示す図である。
【図16】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ユーザが表示構成を選択し得るインターフェースの例を示す図である。
【図17】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、カーディオバスキュラーマイル単位で記録/測定された活動だけを表示するインターフェースの例を示す図である。
【図18】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、実際の走行マイル数で記録/測定された活動だけを表示するインターフェースの例を示す図である。
【図19】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ユーザに、練習データを表示すべき様々な練習を選択させるインターフェースの例を示す図である。
【図20】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、実際の走行マイル数とカーディオバスキュラーマイル数の両方を考慮に入れて、目標に到達する際のユーザの進捗を追跡する目標追跡プログラムインターフェースの例を示す図である。
【図21】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、課題メニューを提供するインターフェースの例を示す図である。
【図22】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ある課題における複数の競争者チームの進捗を複数の単位で示すインターフェースの例を示す図である。
【図23】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ユーザに、表示すべき他の課題を選択させるインターフェースの例を示す図である。
【図24】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、複数の単位で示される、ある課題における複数の参加者の進捗を表示するインターフェースの例を示す図である。
【図25】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、トレーニング練習を選択するためのインターフェースの例を示す図である。
【図26】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ユーザが様々なトレーニングプログラムを選択し得るインターフェースの例を示す図である。
【図27】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、デュアスロンにおける進捗を追跡するためのインターフェースの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
詳細な説明
運動能力を追跡し、比較する方法およびシステムの各態様を説明する。以下では、図面に示されているこれらの態様の説明を詳細に参照する。各態様はこれらの図面との関連で説明されるが、これらの態様を本明細書において開示される図面だけに限定することは意図されていない。意図されているのはそうではなく、本明細書において示す前述の各態様の精神および範囲内に含まれるあらゆる代替形態、改変形態、および均等物を包含することである。
【0010】
簡単にいうと、一態様は、様々な運動能力のメトリック/種類を標準測定単位に換算する方法およびシステムである。例えば、一態様では、様々な種類の運動能力が等価の走行マイル数に換算され得る。そのようにして、ランナーは、走行マイル数で測定された各自の運動能力を、その運動能力(持ち上げポンド数など)が等価の走行マイル数に換算されているレジスタンストレーニングをする人と比較してもよい。したがって、無数の運動能力メトリック(およびそれらのメトリックと関連付けられた運動選手)が、各運動能力メトリックを共通単位に換算することによって相互にまたは目標もしくはベンチマークに対して比較され得る。
【0011】
図1にシステム100の一態様を示す。一態様において、システム100は、運動能力を追跡し、比較するシステムである。様々な態様において、システム100は、複数のノードを備え得る。ノードは一般に、システム100において情報をやりとりするための任意の物理エンティティまたは論理エンティティを備え、所与の設計パラメータまたは性能制約条件のセットのために求められるハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの任意の組み合わせとして実施され得る。図1には例示のために限定された数のノードしか示されていないが、所与の実装形態のためにより多数またはより少数のノードが用いられてもよい。
【0012】
様々な態様において、ノードは、コンピュータシステム、コンピュータサブシステム、コンピュータ、電気器具、ワークステーション、端末、サーバ、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップ、ウルトララップトップ、ハンドヘルドコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、セット・トップ・ボックス(STB)、電話機、移動電話機、セルラー電話機、ハンドセット、無線アクセスポイント、基地局(BS)、加入者局(SS)、モバイル加入者センタ(MSC)、無線ネットワーク制御装置(RNC)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)など集積回路、プログラマブル論理回路(PLD)、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)および/もしくはネットワークプロセッサなどプロセッサ、インターフェース、入力/出力(I/O)装置(キーボード、マウス、ディスプレイ、プリンタなど)、ルータ、ハブ、ゲートウェイ、ブリッジ、スイッチ、回路、論理ゲート、レジスタ、半導体デバイス、チップ、トランジスタ、または他の任意の機器、機械、ツール、装置、コンポーネント、もしくはこれらの組み合わせを備え、またはこれらのものとして実施され得る。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0013】
様々な態様において、ノードは、ソフトウェア、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、プログラム、サブルーチン、命令セット、コンピューティングコード、ワード、値、記号もしくはこれらの組み合わせを備え、またはこれらのものとして実施され得る。ノードは、プロセッサにある機能を果たすよう命令する、既定義のコンピュータ言語、様式または構文に従って実施され得る。コンピュータ言語の例には、C、C++、Java、BASIC、Perl、Matlab、Pascal、Visual BASIC、アセンブリ言語、機械コード、ネットワークプロセッサ用マイクロコードなどが含まれ得る。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0014】
システム100の各ノードは、メディア情報や制御情報など、一つまたは複数の種類の情報をやりとりするように配置され得る。メディア情報は一般に、画像情報、ビデオ情報、グラフィカル情報、オーディオ情報、音声情報、テキスト情報、数値情報、英数字記号、文字記号など、ユーザのためのコンテンツを表す任意のデータをいう場合がある。制御情報は一般に、自動化システムのためのコマンド、命令または制御ワードを表す任意のデータをいう場合がある。例えば、制御情報は、メディア情報をシステムに送り、またはノードにある一定のやり方でメディア情報を処理するよう命令するのに使用され得る。メディア情報および制御情報は、いくつかの異なる機器またはネットワークの間でやりとりされ得る。
【0015】
システム100は、一つまたは複数の有線および/または無線の通信媒体を介して情報をやりとりするように配置された一つまたは複数のノード(ノード110〜130など)を含み得る。有線通信媒体の例には、電線、ケーブル、プリント回路基板(PCB)、バックプレーン(backplane)、スイッチファブリック(switch fabric)、半導体材料、より対線、同軸ケーブル、光ファイバなどが含まれ得る。無線通信媒体の一例は、無線周波数(RF)スペクトルなど無線スペクトルの部分を含み得る。このような実装形態において、システム100の各ノードは、一つまたは複数の送信機、受信機、送受信機、増幅器、フィルタ、制御論理、アンテナなど、指定の無線スペクトルを介して情報信号をやりとりするのに適したコンポーネントおよびインターフェースを含み得る。
【0016】
通信媒体は、入力/出力(I/O)アダプタを使用してノードに接続され得る。I/Oアダプタは、所望の通信プロトコル、サービスまたは動作手順のセットを使用してノード間の情報信号を制御するのに適した任意の技法を用いて動作するように配置され得る。またI/Oアダプタは、I/Oアダプタと対応する通信媒体とを接続するのに適した物理的コネクタも含み得る。I/Oアダプタの例には、ネットワークインターフェース、ネットワーク・インターフェース・カード(NIC)、ラインカード、ディスクコントローラ、ビデオコントローラ、オーディオコントローラなどが含まれ得る。
【0017】
様々な態様において、通信システム100は、WiMAXネットワーク、広帯域無線アクセス(BWA)ネットワーク、WLAN、WMAN、無線広帯域ネットワーク(WWAN)、無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、広帯域CDMA(WCDMA)ネットワーク、時分割同期CDMA(TD-SCDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、拡張TDMA(E-TDMA)ネットワーク、汎欧州ディジタル移動電話方式(GSM)ネットワーク、直交周波数分割多重(OFDM)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、北米ディジタルセルラー方式(NADC)ネットワーク、ユニバーサル移動電話システム(UMTS)ネットワーク、第三世代(3G)ネットワーク、第四世代(4G)ネットワーク、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、インターネット、ワールド・ワイド・ウェブ、セルラーネットワーク、ラジオ放送網、衛星ネットワーク、および/もしくはデータを搬送するように構成された他の任意の通信ネットワークなどネットワークを備え、またはこのようなネットワークの一部を形成し得る。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0018】
一態様において、システム100はノード130を含み得る。ノード130は、例えば、モバイル機器または無線機能を有する固定式機器を含み得る。モバイル機器は、他のモバイル機器や固定式機器など、別の無線機器への接続を提供する汎用装置セットを備え得る。ノード130の例には、コンピュータ、サーバ、ワークステーション、ノート型コンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、電話機、セルラー電話機、携帯情報端末(PDA)、セルラー電話機とPDAの組み合わさったものなどが含まれる。
【0019】
ノード110〜130は、一つまたは複数の無線送受信機および無線アンテナを有し得る。例えば、一態様では、ノード110〜130はそれぞれ、無線共用媒体160を介して情報信号をやりとりする複数の送受信機および複数のアンテナを有し得る。例えば、パケット164を送信し、受信するために、無線共用媒体160の一つまたは複数の周波数帯域を使用してチャネル162、リンク、または接続が形成され得る。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0020】
図2に、通信システム100のノード110をより具体的に示す。図2に示すように、ノードは、無線共用媒体160を介してパケット164をやりとりするために、コンポーネント140、モジュール150、プロセッサ210、メモリ260、スイッチ220、送信機230、受信機240、およびアンテナ250など複数の要素を備え得る。また、送信機230および受信機240をまとめて送受信機と呼ぶこともできる。要素の中には、例えば、一つまたは複数の回路、コンポーネント、レジスタ、プロセッサ、ソフトウェアサブルーチン、またはこれらの任意の組み合わせなどを使用して実施されるものもある。図2には限定された数の要素しか図示されていないが、ノード110においては、所与の実装形態に所望の追加のまたはより少数の要素が使用されていてもよいことが理解されることができる。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0021】
前述のように、一態様において、ノード110はプロセッサ210を含み得る。プロセッサ210は、スイッチ220および/または送受信機(すなわち、送信機230および受信機240)に接続され得る。プロセッサ210は、複合命令セットコンピュータ(CISC)マイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC)マイクロプロセッサ、超長命令語(VLIW)マイクロプロセッサ、命令セットの組み合わせを実施するプロセッサ、または他のプロセッサ装置など、任意のプロセッサまたは論理回路を使用して実施され得る。例えば、一態様では、プロセッサ210は汎用プロセッサとして実施され得る。またプロセッサ210は、コントローラ、マイクロコントローラ、埋め込みプロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサ、メディアプロセッサ、入力/出力(I/O)プロセッサ、媒体アクセス制御(MAC)プロセッサ、無線ベースバンドプロセッサ、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プログラマブル論理回路(PLD)など、専用プロセッサとしても実施され得る。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0022】
一態様において、プロセッサ210はメモリ260を含み、またはメモリ260にアクセスし得る。メモリ260は任意の機械可読媒体を備え得る。メモリ260は、揮発性と不揮発性両方のメモリを含む、データを記憶することのできる任意の機械可読またはコンピュータ可読の媒体を使用して実施され得る。例えば、メモリ260は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデータレートDRAM(DDRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、強誘電性高分子メモリ、オボニックメモリ、相変化もしくは強誘電性メモリなどの高分子メモリ、シリコン-酸化物-窒化物-酸化物-シリコン型(SONOS)メモリ、磁気カードもしくは光カード、または情報を記憶するのに適した他の任意の種類の媒体を含み得る。メモリ260の一部もしくは全部がプロセッサ210と同じ集積回路上に含まれていてもよく、または、メモリ260の一部もしくは全部が、プロセッサ210の集積回路の外部にある、集積回路もしくは他の媒体、例えばハード・ディスク・ドライブ上などに配置されてもよいことは注目に値する。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0023】
システム100のノードにおいて実施されるとき、ノード110は、ノード120やノード130など、様々なノード間で有線または無線の通信媒体を介して情報をやりとりするように配置され得る。情報は、無線共用媒体160を介し、それぞれメディア情報および/または制御情報を備えるパケット164としてやりとりされ得る。この文脈におけるパケット164は、ユニット、フレーム、セル、セグメント、フラグメント(fragment)などを含む、あらゆる離散的情報セットをいう場合がある。パケットは、所与の実装形態に適した任意のサイズのものとすることができる。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0024】
システム100が運動能力を追跡、比較するためのシステムである一態様において、モジュール150は運動能力モジュールを含み得る。一態様の運動能力モジュールは、一つまたは複数の運動能力センサと通信して、一人または複数の運動選手の運動能力を表す情報を収集し得る。運動能力モジュール150はその後、一人または複数の運動選手を相互に、個人目標に対して、または運動能力ベンチマークに対して比較し得るように、各運動選手の運動能力を共通単位に換算し得る。一態様では、共通単位を走行マイル数とすることができる。代替としてまたはこれに加えて、走行マイル数など共通単位は、クレジット数とみなされてもよい。よって、等価の走行マイル数の値が、1クレジットとみなされてもよく、例えば、(何らかの単位で測定された)ある心臓血管系運動の量は、1走行マイル(すなわちカーディオバスキュラーマイル(cardiovascular mile))に等しいとみなされ得る。クレジット数とは、本明細書で使用する場合は概ね、運動能力モニタリングシステムによってユーザの活動を追跡するのに使用される単位を指し得る。例えば、運動モニタリングシステムは、ユーザが、累積されたクレジットの量に基づいて、各自の運動能力、成績、目標、褒賞、課題、競技、イベントなどを追跡し得るオンラインの対話式サイトを含み得る。よって、クレジット数は、ランニング活動およびその他の心臓血管系トレーニングの間で運動能力を比較するのに使用することができる。またクレジット数は、複数のユーザ間でそのような活動を比較するのにも使用され得る。クレジット数は、一つまたは複数の態様では、そのような運動モニタリングシステムにおいて、褒賞の購入もしくは獲得、または特別な機能のロック解除に使用され得る。そのような褒賞には、Tシャツ、スウェットシャツ、リストバンド、帽子、ヘッドバンド、靴、音楽プレーヤ、ギフトカードなどを含む様々な着用可能および着用不能の各アイテムが含まれ得る。また褒賞には、運動モニタリングシステムにおいて運動選手を表すアバタなど仮想エンティティのための仮想アイテムも含まれ得る。
【0025】
運動能力を追跡するために、活動する人または運動選手は、一つまたは複数の運動能力センサを着用し得る。例えば、活動する人または運動選手は、歩数計、任意の靴搭載型加速度計アセンブリを含む加速度計、カロリーモニタ、心拍数モニタ、GPS機器などを着用し得る。一態様では、運動能力センサは、靴に内蔵された歩数計また加速度計など、衣料品に含まれ得る。さらに、運動能力センサのうちの一つまたは複数が、運動能力モジュールにデータを送信または中継するために、ディジタル音楽プレーヤもしくは他の類似の機器、または他のデータ転送型機器と通信して、活動する人または運動選手の運動能力を表すデータを記憶してもよい。あるいは、運動能力センサは運動能力データを運動能力モジュールに、直接または実質的に直接送ってもよい。さらに、運動能力センサは、活動する人または運動選手の運動能力を表示し、その後、活動する人または運動選手が手動で、各自の運動能力を表すデータを運動能力モジュールに送ってもよい。
【0026】
代替としてまたはこれに加えて、一態様の運動能力センサは、運動能力機器またはマシンに結合されていてもよい。例えば、一つまたは複数の運動能力センサが、ステップマシン、エリプティカルマシン、トレッドミル、レジスタンストレーニング(すなわち、ウェイト)マシン、エルゴメータ、エアロバイク、クライミングマシン、または他の任意の運動能力機器もしくはマシンに結合され得る。運動能力センサは、例えば、運動能力機器またはマシンの特性に応じて、個々のウェイト持ち上げの反復回数、登った高さ、ボート漕ぎのマイル数などを検出し得る。一態様において、運動能力機器またはマシンに結合された運動能力センサはさらに、活動する人または運動選手によって提供されるディジタル音楽プレーヤなどにも結合され得る。その後、ディジタル音楽プレーヤなどは、運動能力モジュールにデータを送信または中継するために、活動する人または運動選手の運動能力を表すデータを記憶してもよい。あるいは、運動能力機器またはマシンに結合された運動能力センサは、運動能力データを、運動能力モジュールに、直接または実質的に直接送ってもよい。さらに、運動能力機器またはマシンに結合された運動能力センサは、活動する人または運動選手の運動能力を表示し、その後、活動する人または運動選手が手動で、各自の運動能力を表すデータを運動能力モジュールに送ってもよい。
【0027】
したがって運動能力モジュールは、一人または複数の活動する人または運動選手の運動能力を表すデータを受け取り得る。しかしデータは、様々な種類の運動能力を表す場合がある。例えば、ランナーは、走行距離、ペース、平均速度などを追跡するための加速度計または歩数計を含む靴を着用し得る。加速度計または歩数計はさらに、運動能力データを、記憶および運動能力モジュールへの送信/中継のためにディジタル音楽機器に送る。第二の活動する人または運動選手は、一つまたは複数の運動能力センサが結合されている任意の台数のレジスタンス・トレーニング・マシン上でレジスタンストレーニング(すなわち、ウェイトリフティング)を行い得る。運動能力センサは、持ち上げ総重量(すなわち、持ち上げ重量×反復回数)、最大持ち上げ重量、持ち上げ速度/ペース、セット間の遅延などを検出し得る。同様に、レジスタンス・トレーニング・マシンもさらに、運動能力データを、記憶および運動能力モジュールへの送信/中継のためにディジタル音楽機器に送る。運動能力モジュールは、それによって、ランナーによる走行マイル数を表すデータと、レジスタンストレーニングをする人による持ち上げ重量とを受け取り得る。以下でより詳細に説明するように、システムは、心臓血管系運動を行う第二の活動する人と関連付けられた、エリプティカルマシン、ボート漕ぎマシン、ステッパー、またはエアロバイクなどカーディオ型マシンからの運動能力データを受け取ることも含み得る。
【0028】
一態様において、運動能力モジュールはその後、受け取った運動能力データを共通単位に換算する。一態様において、運動能力モジュールは、受け取った運動データを、走行距離に、より詳細には走行マイル数(この単位は走行キロメートル数とすることもできることが理解される)に換算する。上記の例では、ランナーのデータはもとから走行マイル数を表している。しかし、レジスタンストレーニングをする人のデータは、持ち上げ総重量、最大持ち上げ重量、持ち上げ速度/ペース、セット間の遅延などを表す。運動能力モジュールは、レジスタンストレーニングをする人のデータを、様々なやり方で走行マイル数に換算し得る。例えば、運動能力モジュールは、例えば、持ち上げ総重量と走行マイル数の間の所定の換算係数を記憶するデータベースまたはルックアップ表などを含み得る。データベースまたはルックアップ表ではさらに、前述のように、最大持ち上げ重量などとさらに別のメトリックが企図されていてもよい。あるいは、運動能力モジュールはデータを等価の走行マイル数を計算するための一つまたは複数のアルゴリズムに適用してもよい。
【0029】
運動能力モジュールはさらに、本明細書において示す様々な心臓血管系運動マシンのいずれかで行われた任意の心臓血管系運動データなど、各運動能力ごとのカロリー使用量または燃焼カロリーを求めてもよい。カロリー使用量または燃焼カロリーが求められると、データベース、ルックアップ表、またはアルゴリズムは、運動選手の一つまたは複数の身体的特性(例えば年齢、体重、性別、心拍数など)に基づいて、カロリー使用量または燃焼カロリーを走行マイル数に換算し得る。あるいは、運動能力モジュールは、運動能力のカロリー使用量または燃焼カロリーを求めるのではなく、(一態様では、ディジタル音楽機器からの送信または中継によって)、後で走行マイル数に換算するために運動能力機器またはマシンからカロリー使用量または燃焼カロリーを受け取ってもよい。例えば、エルゴメータまたはボート漕ぎマシンは、運動選手が漕いだマイル数を追跡し得る。しかしエルゴメータまたはボート漕ぎマシンは、漕ぎマイル数に対応するカロリー使用量または燃焼カロリーも追跡してもよい。運動能力モジュールは、漕ぎマイル数を走行マイル数に換算するのではなく、カロリー使用量または燃焼カロリーを走行マイル数に換算し得る。したがって、もとからカロリー使用量または燃焼カロリーを計算する運動能力機器またはマシンでは、運動能力モジュールの動作が簡略化され得る。一つまたは少数の運動能力メトリックに言及して説明されているが、運動能力モジュールは、等価の走行マイル数を計算し、求め、またはその他の方法で生成する際に、いくつの運動能力メトリックに基づいてもよいことを理解すべきである。
【0030】
一人または複数の活動する人および/または運動選手は、各自の運動能力が共通単位、例えば走行マイル数などに換算されると、各自の運動能力を相互に、個人目標と、または運動能力ベンチマークに対して比較することができる。例えば、活動する人または運動選手は、100マイル走るという個人目標を設定するが、100マイル走るのと等価の運動を様々な運動活動を行うことによって達成しようとする。同様に、運動ベンチマークも、1週間に25マイル走るよう提起し得る。活動する人または運動選手は、任意の形の運動活動によってベンチマークに到達し得る。最後に、各自の運動能力または活動が共通単位、一態様では走行マイル数に換算された後で、複数の活動する人および運動選手が、競技、競走、またはその他のイベントに参加し得る。そのような競技、競走、またはその他のイベントは、参照によりその内容全体が本明細書に組み入れられる、2008年11月26日に出願された「INTERACTIVE AVATAR FOR SOCIAL NETWORK SERVICES」という名称の、米国特許出願第12/324,140号に概ね記載されている。
【0031】
共通単位を使用して運動能力を追跡し、測定すると、様々な異なる運動マシンまたは器具からの課題および競技への参加が可能になる。課題および競技は、参照によりその内容全体が本明細書に組み入れられる、2008年2月14日に出願された「COLLECTION AND DISPLAY OF ATHLETIC INFORMATION」という名称の、米国特許出願第12/031,380号に概ね記載されている。一例では、あるユーザが他のユーザに、ある日時までに200クレジットまたは走行マイル(すなわち、共通単位)を累積するよう求める課題を出す。課題は共通単位を使用するため、課題の参加者は、自分の好きな活動または器具を選択し得る。したがって、第一の参加者はウェイトリスティングを行って200クレジットまたは走行マイルの目標を達成し、第二の参加者はボート漕ぎマシンを使用して課題を満たし得る。別の参加者はランニングを選択することができ、その場合この参加者については換算が行われない。具体的には、各参加者が課題を満たし、および/または課題を制覇したかどうか判定するために、行われた活動(例えば、漕ぎ動作またはバーベルの持ち上げ回数)は、共通単位に換算され得る。あるいは参加者は、指定の目標を達成するために複数の種類の活動を行うことを選択してもよい。
【0032】
一態様では、課題が複数の活動または機器のために作成され得る。すなわち、課題作成者は、参加者または参加者チームが、複数の活動を行わなければならないと指定し得る。課題を達成するために行われなければならない各活動の量は、課題データをより容易に比較し、評価することができるように、共通単位で指定され得る。必要とされる各活動の量は、絶対量、比率(例えば、10%の活動1、25%の活動2、および65%の活動3)などとして指定され得る。別の態様では、課題は、それぞれ行われるかまたは使用されなければならない活動または器具の正確な種類を個々に指定せずに、いくつかの異なる活動を要求し得る。そのような例では、参加者によって行われる活動の種類が予測できない場合もあるため、課題が参加者または参加者チームによって満たされたかどうかの判定を容易にするために、クレジット数や走行マイル数など共通単位が使用され得る。別の態様では、課題は、使用される器具や行われる活動を問わず、ある場所におけるある活動量を必要とし得る。よって、行われた活動の量が課題の目標または要件を満たすかどうか判定するために共通単位が使用され得る。図3に、運動選手301が複数の機器305を使用して指定の能力目標を達成するシステムを示す。詳細には、機器305のそれぞれにおいて行われる活動量は、走行マイル数など共通単位に換算され、進捗追跡プログラム307に追加され得る。進捗追跡プログラム307は、複数の機器305のそれぞれに必要とされる活動量に対応する複数の区分309に分割され得る。例えば、各運動選手は、200クレジットまたは走行マイルに相当するエリプティカルマシン305a上での活動、150クレジットまたは走行マイルに相当するボート漕ぎマシン305b上での活動、および250クレジットまたは走行マイルに相当するウェイトリフティング活動305cを行うよう要求される場合がある。各区分309は、対応する活動についての進捗の量に従って満たされ得る。
【0033】
前述のように、システムは、様々な運動能力のメトリック/種類の標準測定単位への換算を可能にする。一例示的な態様では、標準測定単位は走行距離であり、最も好ましくは走行マイル数である。運動能力システムは、運動選手の活動と関連付けられる共通単位の量を、換算係数を使用して測定された単位または属性(例えば、燃焼カロリー)を換算することにより求めることができる。一例示的な態様において、換算係数は、100燃焼カロリーを、1走行マイルまたは1走行マイルクレジットと等価とすることによって表される。したがって、運動選手がウェイトリフティングのセッションまたはエリプティカルマシン上でのカーディオセッションの間に400カロリーを燃焼する場合、運動能力モニタリングシステムは、燃焼カロリー数を4クレジットまたは4走行マイル数に換算して比較の基礎を提供する。同様に、運動選手がボート漕ぎマシン上で800カロリーを燃焼する場合、800カロリーは8クレジット、走行マイルまたはその他の共通単位(すなわち、800燃焼カロリー/100=8クレジットまたは8走行マイル)に換算され得る。さらに例示的な換算係数は、60燃焼カロリーごとに、1走行キロメートルクレジットが提供されるメトリック成分(metric component)を有し得ることも理解される。
【0034】
追加のまたは代替の局面によれば、換算係数は、運動選手および/または行われる活動の属性に基づいて変化し得る。例えば、より体重の重い運動選手は体重の軽い人より容易にカロリーを燃焼し得る。したがって、より体重の重い運動選手によって燃焼されるカロリー数は、より体重の軽い人より大きい換算係数(例えば100燃焼カロリーではなく、125燃焼カロリー=1走行マイル)を使用して共通単位に換算され得る。代替としてまたはこれに加えて、換算係数は、性別、年齢、使用器具、行った活動、心拍数などに基づいて変動してもよい。別の局面によれば、ユーザは、課題、目標および/または成績をより困難にまたはより容易にするように、自分の換算係数を指定し得る。換算係数は様々なやり方で計算され得る。例えば、換算係数は、試験個人群についての1マイル走行の際の平均燃焼カロリーに基づいて決定され得る。換算係数を変更するのではなく、同じ換算係数がすべての運動選手に使用され得るように、燃焼カロリー数が個々の事例ごとに決定されてもよい。例えば、燃焼カロリーから走行マイル数への換算時にではなく、運動選手の燃焼カロリー数を測定するときに、身長、体重、性別、年齢または心拍数が考慮に入れられ得る。心拍数情報は、安静時の心拍数または活動時、練習中の心拍数を含み得る。加えて、換算係数を決定するときには、実際のランニングの平均燃焼カロリーなどデータを考慮することもできる。
【0035】
少なくとも一つの態様では、走行マイル数または他の何らかの共通単位が、換算係数を使用して燃焼カロリーの量に換算され得る。よって、運動選手がトレッドミル上で5マイル走った場合、運動能力モニタリングシステムは5マイルを、本明細書において示す換算係数に基づいて燃焼カロリー数に換算し得る。このような換算は、一人または複数の運動選手によって行われた活動が燃焼カロリー単位で測定されず、運動選手が、自分がある活動を行った際のおおよその燃焼カロリー数を知ろうとする場合に使用され得る。代替としてまたはこれに加えて、他の換算係数を使用して他の種類の測定値が換算されてもよい。例えば、ウェイトリフティングの反復回数が、換算係数を使用して燃焼カロリー数または別の共通単位に換算されてもよい。同様に、ステップ有酸素運動に費やされた時間量が、別の換算係数を使用して、燃焼カロリー数、活動クレジット数または走行マイル数に換算されてもよい。
【0036】
図4に、運動能力の第一の測定単位を第二の測定単位に換算する方法を示す。工程400で、例えば、運動能力モニタリングシステムは、運動選手によって行われている活動の種類を決定し得る。活動の種類には、器具の種類、活動の一般的類別(例えば、有酸素か、それとも無酸素か)などが含まれ得る。工程405で、システムは、一つまたは複数の測定機器から活動データを獲得し得る。測定機器には、歩数計、加速度計、心拍数モニタ、距離センサなどセンサが含まれ得る。工程410で、システムは行われた活動の種類に基づいて使用すべき換算係数を決定し得る。例えば、行われた活動の種類がウェイトリフティングに該当する場合には、反復回数を共通単位に変換する換算係数が使用され、ボート漕ぎマシン活動では、燃焼カロリー数を共通単位に変換する換算係数が使用され得る。工程415で、システムは換算係数および受け取った活動データに基づき、行われた活動について運動選手に与えるべき共通単位数を決定し得る。任意で、与えるべき共通単位数は、工程420で補正係数によって調整されてもよい。補正係数は、性別、年齢、心拍数、体重など属性に基づいて与えられるべき共通単位数を調整するのに使用され得る。したがって、補正係数は、ユーザの運動能力のよりパーソナライズされた分析を提供し得る。あるいは、補正係数は、任意の必要な補正が換算係数によって考慮に入れられるように、換算係数と組み合わされてもよい。
【0037】
図5〜図27に体育器具上でのユーザの活動が共通単位に換算される本発明の例示的な態様を示す。
【0038】
ランナーなどのユーザまたは運動選手が本発明のシステムおよび/または態様を利用して情報を収集する際に、一態様のユーザインターフェースは、各運動選手が各自の身体的活動に関連する情報を使用しかつ共有するための、追加の機構および機能を提供し得る。一例では、以下でより詳細に説明するように、運動情報がユーザインターフェース500および/またはユーザインターフェース1200上に表示される。
【0039】
例えば、ユーザまたは運動選手は、運動能力機器またはマシン(すなわち、運動器具)を用いて、ウォーキング、ジョギング、ランニング、またはその他の運動活動を行おうとする。例えば、このユーザまたは運動選手は、ステップマシン、エリプティカルマシン、トレッドミル、レジスタンストレーニング(すなわち、ウェイト)マシン、エルゴメータ、エアロバイク、クライミングマシン、または他の任意の運動能力機器もしくはマシン、および/またはこれらの組み合わせを使用しようとする。先に図1および図2を参照して述べたように、ユーザまたは運動選手は、中でも特に、運動能力データをモニタおよび記憶する機能を有するディジタル音楽プレーヤ203を提供し得る。別の態様では、ユーザまたは運動選手は、フラッシュドライブまたは他の類似のユニバーサル・シリアル・バス(USB)記憶装置、コンパクトフラッシュ、メモリスティック、セキュア・ディジタル・カード、他の任意の携帯式記憶装置など、別の記憶装置を提供してもよい。以下でより詳細に説明するように、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置は、運動能力機器またはマシンと対話するために、例えば、有線接続や無線接続などを介して、運動能力機器またはマシンに結合し得る。加えて、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置は、有線接続と無線接続の組み合わせを介して運動能力機器またはマシンに結合してもよい。例えば、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置は、有線接続を介して運動能力機器またはマシンに結合され、ユーザまたは運動選手は、例えば、遠隔制御機器または他の類似の無線機器などを用いて無線接続で、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置と対話するかまたはこれを制御し得る。
【0040】
一態様において、運動能力データは、例えば、ユーザもしくは運動選手の靴の表面や内部など、ユーザもしくは運動選手に直接またはその近くに配置される一つまたは複数の運動能力センサによって生成され得る。別の態様において、運動能力データは、運動能力機器またはマシンに結合された一つまたは複数の運動能力センサによって生成され得る。別の態様において、運動能力データは、ユーザもしくは運動選手に直接またはその近くに配置される一つもしくは複数の運動能力センサによって生成され、運動能力機器もしくはマシンに結合された一つもしくは複数の運動能力センサによっても生成され得る。
【0041】
一態様において、ユーザまたは運動選手は、中でも特に、現在の運動能力データをモニタおよび記憶する機能を有するディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置を提供し得る。ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置はさらに、以前の運動能力データも記憶し、提供し得る。ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置は、有線接続または無線接続を介してユーザインターフェース500と直接やりとりし得る。例えば、ユーザインターフェース500を含む運動能力機器またはマシンはさらに、インターフェース540を含んでもよく、これはディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置と双方向でインターフェースするための無線送受信機または有線コネクタであってよい。
【0042】
より具体的には、個々の運動能力機器またはマシンは、運動能力機器と対話するユーザまたは運動選手のための能力データを測定または感知し得る。例えば、ステップマシンは、前述のようにステップマシンに結合されたディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置に、体重、登り速度(例えば、垂直フィート/分)、燃焼カロリー、心拍数などを送り得る。さらに、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置は、運動能力機器またはマシンに、以前の運動能力データまたは他の記憶された運動能力データを送ってもよい。一態様では、現在の運動能力データ、以前のもしくは記憶された運動能力データ(例えば、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置によって記憶されたもの)、またはこれらの組み合わせが、ユーザインターフェース500によって表示され得る。一態様では、ユーザインターフェース500は、運動能力機器またはマシンと対話するユーザまたは運動選手が見ることができかつアクセスすることができる運動能力機器またはマシンに結合されたコンソールなどであってよい。より具体的には、ユーザインターフェース500は、ユーザまたは運動選手の運動能力を実質的にリアルタイムで表示するコンソールであってよい。さらに、ユーザインターフェース500コンソールは、実質的にリアルタイムの運動能力データと以前のまたは他の記憶された運動能力データとの比較を表示することもできる。
【0043】
一態様において、ユーザインターフェース500コンソールは、一つまたは複数の部分を含み得る。例えば、ユーザインターフェース500コンソールは、練習部分510、履歴部分520、およびメッセージ部分530を含み得る。さらに、ユーザインターフェース500は、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置に結合するためのインターフェース540も含み得る。一態様において、インターフェース540は、前述のような有線または無線のインターフェースとすることができる。練習部分510は、例えば、ユーザまたは運動選手が練習目標または他の練習パラメータを入力するための入力装置などを含み得る。例えば、この入力装置は、ユーザまたは運動選手が練習目標または他の練習パラメータを入力するためのテンキーとすることができる。ユーザまたは運動選手は、入力装置を利用して、クイックスタート(例えば、所定の強さで所定の時間)を選択するか、または練習時間、距離、燃焼カロリー、もしくは他の任意の練習プログラムを入力し得る。さらに、練習部分510は、ユーザまたは運動選手に、クイックスタート、時間、距離、燃焼カロリー、または他の任意の練習プログラムにおける各自の進捗が表示されるようなディスプレイも含み得る。
【0044】
履歴部分520は、ユーザまたは運動選手の過去の能力に関連する履歴データを検索するために、インターフェース540を介してディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置と対話し得る。例えば、履歴部分520は、ユーザまたは運動選手の、個々の運動能力機器またはマシンでの前回の練習および最善の練習を検索し、表示し得る。詳細には、履歴部分520は、ユーザまたは運動選手の前回および最善の練習の時間、距離、燃焼カロリー、等価距離(例えば、「カーディオバスキュラーマイル数」または「運動活動クレジット数」)、ならびに階数(例えば、履歴部分がステップ運動能力機器またはマシンに結合されている場合)を検索し、表示し得る。さらに、履歴部分は、ユーザまたは運動選手にその現在の運動能力が表示されるように、ユーザまたは運動選手の前回の練習および以前の最善の練習と比較した現在の運動能力も表示し得る。別の態様において、ユーザインターフェース500は、別の運動能力データベースへの有線接続および/または無線接続を介して、ユーザまたは運動選手と関連付けられた以前のまたは他の記憶された運動能力データの少なくとも一部を受け取ることもできる。例えばユーザインターフェース500は、現在の、および/または以前の運動能力データを双方向で送るためにインターネットまたは他のウェブベースの接続を含み得る。
【0045】
等価距離、例えばカーディオバスキュラーマイル数などは、共通単位に換算された異なる種類の運動能力データを表し得る。例えば、ランナーは、走行距離、ペース、平均速度などを追跡するための歩数計や加速度計といったセンサを含む靴を着用し得る。センサはさらに、ユーザインターフェース500に記憶しかつ送信/中継するために、運動能力データをディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置に送り得る。あるいは、ユーザまたは運動選手は、一つまたは複数の運動能力センサが結合されている任意の台数のレジスタンス・トレーニング・マシン上でレジスタンストレーニング(すなわち、ウェイトリフティング)を行ってもよい。運動能力センサは、持ち上げ総重量(すなわち、持ち上げ重量×反復回数)、最大持ち上げ重量、持ち上げ速度/ペース、セット間の遅延などを検出し得る。同様に、レジスタンス・トレーニング・マシンもさらに、ユーザインターフェース500に記憶しかつ送信/中継するために、運動能力データをディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置に送る。
【0046】
一態様において、ユーザインターフェース500はその後、受け取った運動能力データを共通単位に換算し得る。一態様では、運動能力モジュールは、受け取った運動能力データを走行距離(一態様では、マイル数)に換算し得る。上記の例では、ランナーのデータはもとから走行マイル数を表している。しかし、レジスタンストレーニングをする人のデータは、持ち上げ総重量、最大持ち上げ重量、持ち上げ速度/ペース、セット間の遅延などを表している。ユーザインターフェース1700は、レジスタンストレーニングをする人のデータを様々なやり方で走行距離に換算し得る。例えば、ユーザインターフェース1700は、例えば、持ち上げ総重量と走行マイル数の間の所定の換算係数を記憶するデータベースまたはルックアップ表などを含み得る。データベースまたはルックアップ表ではさらに、前述のような、最大持ち上げ重量など追加のメトリックも企図し得る。あるいは、運動能力モジュールは、データを、等価の走行距離を計算するための一つまたは複数のアルゴリズムに適用し得る。
【0047】
ユーザインターフェース5500はさらに、各運動ごとのカロリー使用量または燃焼カロリーを求めることもできる。カロリー使用量または燃焼カロリーが求められた後で、データベース、ルックアップ表、またはアルゴリズムは、ユーザまたは運動選手の一つまたは複数の身体的特性(例えば年齢、体重、性別、心拍数など)に基づいて、カロリー使用量または燃焼カロリーを走行マイル数に換算し得る。一つまたは複数の身体的特性は、例えば、ディジタル音楽プレーヤ203、他の記憶装置、またはユーザインターフェース500のインターネットもしくはウェブ接続によって提供され得る。あるいは、ユーザインターフェースは、運動能力のカロリー使用量または燃焼カロリーを求めるのではなく、(一態様ではディジタル音楽プレーヤ203、他の記憶装置、またはユーザインターフェース500のインターネットもしくはウェブ接続からの送信または中継を介して)後で走行距離に換算するために、運動能力機器またはマシンからカロリー使用量または燃焼カロリーを受け取ってもよい。例えば、エルゴメータは、ユーザの運動選手が漕いだマイル数を追跡し得る。しかし、エルゴメータは、その漕ぎマイル数に対応するカロリー使用量または燃焼カロリーも追跡し得る。ユーザインターフェース500は、漕ぎマイル数を走行マイル数に換算するのではなく、カロリー使用量または燃焼カロリーを換算し得る。したがって、ユーザインターフェース500の動作は、もとからカロリー使用量または燃焼カロリーを計算する運動能力機器またはマシンでは、簡略化され得る。一つまたは少数の運動能力メトリックに言及して説明されているが、ユーザインターフェース500は、等価の走行距離を計算し、求め、または別の方法で生成する際に、いくつの運動能力メトリックに基づいてもよいことは理解されるべきである。一例示的な態様では、ここで前述の換算係数(100燃焼カロリー=1走行マイル)を利用することもできる。
【0048】
ユーザまたは運動選手の運動能力が、共通単位、例えば走行マイル数などに換算されると、ユーザまたは運動選手は、各自の運動能力を、個人目標、運動能力ベンチマーク、および/または以前の運動能力と比較し得る。例えば、ユーザまたは運動選手は、100マイル走るという個人目標を設定するが、100マイル走るのと等価の運動を、一つまたは複数の運動能力機器またはマシンが関与する活動を含む様々な運動活動を行うことによって成し遂げようとする。同様に、運動ベンチマークまたは中間目標も、1週間に25マイル走るよう提起し得る。ユーザまたは運動選手は、任意の形態の運動活動によってこのベンチマークまたは中間目標に到達する。最後に、各自の運動能力または活動が共通単位、一態様では走行マイル数に換算された後で、複数の活動する人および運動選手が、競技、競走、またはその他のイベントに参加し得る。そのような競技、競走、またはその他のイベントは本明細書に示されており、また、その全文が本明細書に組み入れられる、2008年2月14日に出願された米国特許出願第12/031,380号にも概ね記載されている。
【0049】
メッセージ部分530は、ユーザまたは運動選手のためのメッセージを表示し得る。例えば、メッセージ部分530は、ユーザまたは運動選手に、運動能力データを転送するために、各自のディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置をユーザインターフェース500または2300と同期させるよう促すことができる。さらに、メッセージ部分は、現在の練習または運動能力データが、ユーザまたは運動選手の最善の練習または運動能力データと比較してどの程度であるかについても表示を提供し得る。ユーザまたは運動選手が課題、競技などに参加している場合、メッセージ部分530は、ユーザまたは運動選手の進捗または課題または競技のトップとの比較に関する表示を提供し得る。加えて、メッセージ部分530は、ユーザまたは運動選手が個人目標、ベンチマーク、または中間目標を達成した場合には、祝福メッセージまたはその他のフィードバックも提供し得る。
【0050】
図6〜図9にさらに示すように、USB型機器602は一般に、ハウジング606と、ハウジング606に収容されたコントローラ608とを含む。運動用の機能に関するコントローラ608の大まかなコンポーネントおよび機能は、前述のディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置と同様である。ハウジング606は、一般にはリード612または接点が埋め込まれている標準USBコネクタであるコネクタ610を含む。以下でより詳細に説明するように、コネクタ610は、コンピュータのUSBハブ(図10)または(図5に示すコンソール上に概略的に示される)運動能力機器もしくはマシン上に位置するUSBハブもしくは他のインターフェースに接続されるように適合されている。ハウジング606は、コントローラ608の第一の入力と一緒に動作して、着用型機器602を必要に応じて制御する第一のプッシュボタン614を有する。またハウジング606は、コントローラ608の第二の入力と一緒に動作して、着用型機器602を必要に応じて制御する第二のプッシュボタン616も有する。ハウジング606の前面にはコントローラ608のディスプレイ618が収容されている。図7および図9にさらに示すように、ハウジング606の背面には突起部620がある。突起部620は概ね円形の断面を有し、拡大された丸い先端部を有する。突起部620は、支持具604の受け口または開口に挿入されるように適合されている。
【0051】
図9にさらに示すように、コントローラ608の各コンポーネントは、ハウジング606内に収容され、ハウジング606によって支持されている。コントローラ608は、コントローラ608および機器602がインターフェース機器として働くことを可能にする様々な電気部品を含み、その場合機器602は、例えば、靴搭載式のセンサなどと通信し、運動能力、その他の時間情報を記録および記憶すると共に、以下でより詳細に説明するように、リモート位置またはウェブサイトに能力データをアップロードすることができる。またコントローラ608は、前述のようなデータ記録のために運動能力機器またはマシンと対話することもできる。
【0052】
図6に示すように、支持具604は一般に第一の端部と第二の端部の間に中央部分を有するリストバンドの形とする。リストバンド604は、全体に一体として成形されるかまたは相互に接続された第一の部材と第二の部材を含み得る。リストバンドは、ユーザの手首の周りに適合するように柔軟性がある。リストバンド604は、機器602に接続するための受け構造を有する。支持具604は、コネクタ610を受けるために中央部分に近接して保護スリーブ622を含む。保護スリーブ622は、全体としてカーブのついた表面を有する。スリーブ622は、コネクタ610の固定を助ける内部構造を有していてもよい。また支持具604は、中央部分のところに、着用型機器602の突起部620を受けるための寸法で作られた開口624(図9)も有する。よって、着用型機器602がリストバンド604に接続されると、コネクタ610は保護スリーブ622内に固定され、突起部620は開口624によって受けられる。
【0053】
前述のように、一構成では、着用型機器アセンブリ600は、靴に取り付けられるなど、センサに動作可能な状態で接続される。ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置と同様に、着用型機器602は、ユーザの運動能力と関連付けられたセンサからデータを受け取る。ユーザは、運動活動を行っている間、手首に機器を着用し得ることが理解される。次いでユーザは、リストバンド604から着用型機器602を取り外し、機器602を図10に示すようなパーソナルコンピュータに接続することができ、そこで、収集されたデータを、ユーザの運動能力を表示するためのウェブサイトなどリモート位置にアップロードすることができる。
【0054】
別の構成では、着用型機器602は、例えば体育器具など、運動能力機器またはマシンと併せて使用することができる。例えば、トレッドミル、スピニングマシン、エリプティカルマシン、ステップマシン、自転車、その他のウェイト器具など体育器具は、追加機能のためのUSBポートを有し得る。ユーザは、リストバンド604から着用型機器602を取り外し、機器602を体育器具の、図5に示すステッパーコンソール上に位置するUSBポートまたはその他のインターフェースなどに挿入し得る。ユーザが運動活動を行い、活動と関連付けられたデータがUSB機器602によって受け取られる。USB機器が受け取ることのできる種類のデータは一般に、先にディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置と体育器具の間の動作可能な接続について述べたデータ受信と同様である。運動活動が完了すると、ユーザは体育器具からUSB機器602を取り外し、再度機器を、リストバンド604または所望の他の何らかの支持具に取り付ける。次いでユーザは、USB機器602をパーソナルコンピュータに挿入することができ、そこで体育器具と関連付けられた運動活動からのデータを、前述のウェブサイトなどリモート位置にアップロードすることができる。また、機器602に追加の有線または無線の通信機能を組み込むこともできる。その場合には、心臓血管系運動データを心臓血管系運動器具から機器602に転送することができる。機器602は、コンピュータに接続することができ、そこで、本明細書で示す換算係数を用いて心臓血管系運動データに基づいて等価の走行マイル数を提供するためのインターフェースにデータを転送することができる。次いでこのデータを、後述するようにインターフェース1200によって表示することができる。
【0055】
運動能力データの双方向通信に言及して説明されているが、別の態様では、ディジタル音楽プレーヤ203、その他の記憶装置、および/またはユーザインターフェース500のインターネットもしくはウェブベース接続は、運動能力機器またはマシンの一つまたは複数のパラメータを制御することもできる。例えば、ディジタル音楽プレーヤ203、その他の記憶装置、および/またはユーザインターフェース500のインターネットもしくはウェブベース接続は、練習のレベル、持続期間、強さ、ペース、傾斜、目標心拍数、抵抗、または運動能力機器もしくはマシンと関連付けられた他の任意のパラメータを提供し得る。一態様では、一つまたは複数のパラメータは、現在の運動能力データおよび/または以前の運動能力データを反映し得る。代替としてまたはこれに加えて、一つまたは複数のパラメータは、運動能力トレーニングのプログラムまたは計画を反映し得る。一つまたは複数の構成において、ディジタル音楽プレーヤ203またはUSB機器602は、運動能力データをある単位から別の単位に換算するように構成され得る。したがって、運動能力データは、運動能力モニタリングシステムに換算された形で送信され得る。
【0056】
図11〜図27に、ユーザインターフェース1200による、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置から収集されるユーザまたは運動選手の能力データの収集および表示を示す。一態様において、運動能力データは、例えば、図11で示すように、ディジタル音楽プレーヤ203が同期されているときに収集される。別の態様では、少なくとも、運動能力機器またはマシン(すなわち体育器具)と関連付けられた能力データは、ネットワーク、インターネット、または他の有線接続もしくは無線接続を介して送られ、収集され得る。例えば、運動能力機器またはマシンは、ユーザまたは運動選手と関連付けられた運動能力データを送受信するために、有線接続または無線接続を介してネットワークおよび/またはインターネットにつながり得る。ユーザまたは運動選手のデータが収集されると、ユーザまたは運動選手は、図12のユーザインターフェース1200で示されるように運動能力データを表示し、これと対話する。一つまたは複数の構成において、機器からのデータは、仲介機器を介して能力モニタリングシステムに送信され得る。例えば、複数の運動機器がローカル・エリア・ネットワークを介して相互に接続され、これらのマシンのうちの一つだけが、インターネットなど広域ネットワークに接続され得る。したがって、複数の機器からのデータは、広域ネットワークに接続されたマシンを仲介機器として使用して、リモートのモニタリングシステムに送信され得る。
【0057】
例えば、図12および図13には、ユーザインターフェース1200が、練習またはその他の運動能力と関連付けられた詳細を表示し得ることが示されている。図示のように、詳細は、エリプティカルマシン上の練習に対応するものである。特に図13には、30分間のエリプティカルマシン練習が等価の走行マイル数に換算されていることが示されている。練習は、等価の走行マイル数(または他の共通単位)に換算されると、例えば、対話型運動トレーニングツールおよび/または対話型運動トレーニングログなどの一部として、実際の走行マイル数と一緒に表示され得る。そのような対話型運動トレーニングツールおよび/または対話型運動トレーニングログは、その全文が本明細書に組み入れられる、2008年2月27日に出願された米国仮特許出願第61/032,018号に記載されている。
【0058】
より具体的には、図14には、ユーザまたは運動選手がランニングまたはその他の運動を完了した日付の範囲が示されている。ユーザまたは運動選手が、少なくとも一部は一つまたは複数の運動能力機器またはマシン上で各自の練習を完了した日付については、運動能力データは、例えば、実際のランニング運動能力データとは異なる記号を用いて示されている。例えば、5月15日といった日付は、ユーザインターフェース1200が、個々の練習または運動能力についての等価の距離(すなわち、「カーディオバスキュラーマイル数」)を表示していることを示すためのハート形アイコンまたはその他の類似の識別と共に表示され得る。図15には、ユーザインターフェース1200が、例えば、運動能力機器またはマシンの種類、等価の距離、持続期間、カロリー使用量または燃焼カロリーなど、練習の詳細を表示し得ることが示されている。
【0059】
図16には、ユーザまたは運動選手が、練習または運動能力が実際の走行距離を表すか、または等価のカーディオバスキュラー距離を表すかに基づいて各自の練習または運動能力をソートし得ることが示されている。例えば、ユーザまたは運動選手は、ユーザインターフェース1200が、すべてのランニングおよびカーディオバスキュラー距離、すべてのランニングのみ、またはすべてのカーディオバスキュラー距離のみを表示するよう選択し得る。図17には、等価のカーディオバスキュラー距離または運動能力のみを表示するユーザインターフェース1200が示されている。図18には、実際の走行距離のみを表示するユーザインターフェース1200が示されている。
【0060】
図19には、ユーザまたは運動選手がユーザインターフェース1200を利用して、目標、ベンチマーク、中間目標、および/または運動トレーニングプログラムを設定し得ることが示されている。例えば、図20には、ユーザまたは運動選手が12週間で50マイル走破するという目標を設定していることが示されている。さらに、図20にはユーザまたは運動選手の進捗も示されている。一態様において、ユーザまたは運動選手は、各自の目標を、ランニング、他の運動活動、またはこれらの組み合わせを行うことによって達成し得る。したがって、ユーザまたは運動選手の進捗は、任意の実際の走行距離と任意の等価のカーディオバスキュラー距離(または運動活動クレジットなど他の共通単位)の合計として表示される。したがってユーザまたは運動選手は、同じやり方(すなわち、同じ単位)では測定されない場合もある様々な運動能力の活動を利用して各自の目標を達成することができる。
【0061】
図21には、ユーザまたは運動選手がユーザインターフェース1200を利用して、本明細書において、また、2008年2月14日に出願された米国特許出願第12/031,380号に概ね記載されている、競技、課題、競走、またはその他のイベントに参加し得ることが示されている。詳細には、ユーザまたは運動選手は、ランニング、その他の運動能力の活動、またはこれらの組み合わせを完了することによって、競技、課題、競走、またはその他のイベントに参加し得る。したがって、競技、課題、競走、またはその他のイベントにおける各自の進捗は、任意の実際のランニングと、等価のカーディオバスキュラー距離または他の共通単位で測定された任意の他の運動能力との合計によって決定される。さらに、競技、課題、競走、またはその他のイベントは、ランニング部分と運動能力の活動の部分とを指定することもできる。例えば、50マイルの課題は、25マイルの実際の走行距離と、25マイルの等価のカーディオバスキュラー距離を含み得る。
【0062】
図23には、ユーザまたは運動選手が、参加すべき一つまたは複数の課題を選択し得ることが示されている。一態様において、課題は、合計距離(すなわち、実際の走行距離と等価のカーディオバスキュラー距離を含む)によってソートされる。図24および図25には、ユーザインターフェース1200が、競技、課題、競走、またはその他のイベントに参加している一人または複数のユーザまたは運動選手の進捗を表示し得ることが示されている。各ユーザまたは運動選手の進捗は、実際の走行距離と等価のカーディオマイル数の組み合わせとして示され得る。例えば、各ユーザまたは運動選手の進捗は、実際の走行距離と等価のカーディオバスキュラー距離とが、走破された合計距離のうちのどの部分がそれぞれを表すか区別するために、異なる色、配色、パターンなどを有する棒グラフで示され得る。あるいは、競技、課題、競走、またはその他のイベントは、それぞれにおけるユーザまたは運動選手の進捗を別々に表示するための、実際の走行距離と等価のカーディオバスキュラー距離についての個別要件を含んでいてもよい。さらに、ユーザまたは運動選手のランニング能力が、例えば、等価のカーディオバスキュラー距離によって測定される各自の他の運動能力と比較されてもよい。
【0063】
図26および図27には、ユーザインターフェース1200が、2008年2月27日に出願された、米国仮特許出願第61/032,018号に記載されているような、運動トレーニングツールおよび/または運動トレーニングログとしても機能し得ることが示されている。例えば、ユーザまたは運動選手は、ウォーキング〜ランニング(walk-to-run)、5キロメートル、10キロメートル、ハーフマラソン、および/またはマラソンを行うためのトレーニングプログラムを選択し得る。さらに、ユーザまたは運動選手は、デュアスロンのためのトレーニングを行ってもよい。より具体的には、図27で示すように、デュアスロンは、実際の走行距離と等価のカーディオバスキュラー距離の構成要素を含み得る。あるいは、ユーザまたは運動選手は、実際の走行距離、または他の運動能力の運動に基づく等価のカーディオバスキュラー距離の任意の組み合わせを用いてトレーニングプログラムを完了してもよい。
【0064】
本明細書においては、各態様の十分な理解を提供するために多数の具体的詳細が明記されている。しかし、各態様はこれらの具体的詳細なしでも実施され得ることが当業者には理解されるであろう。場合によっては、各態様を不明確にすることのないように、周知の動作およびコンポーネントが詳細に記載されていないこともある。本明細書において開示される特定の構造的、機能的詳細は代表的なものであり、必ずしも各態様の範囲を限定するものであるとは限らないことが理解できる。
【0065】
また、「一態様」または「ある態様」という場合、これは、態様に関連して示す個々の特徴、構造、または特性が少なくとも一つの態様に含まれることを意味するものであることも注目に値する。本明細書の様々な箇所において「一態様における」という句が使用されている場合、これは必ずしもすべてが同じ態様を指すものであるとは限らない。
【0066】
態様の中には、所望の計算速度、電力レベル、耐熱性、処理サイクルバジェット、入力データ速度、出力データ速度、メモリリソース、データバス速度、およびその他の性能制約条件など、任意の数の要因に従って変動し得るアーキテクチャ(architecture)を使用して実施されるものもある。例えば、一態様は、汎用または専用プロセッサによって実行されるソフトウェアを使用して実施され得る。別の例では、一態様が、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理回路(PLD)、またはディジタル信号プロセッサ(DSP)など、専用ハードウェアとして実施され得る。別の例では、一態様が、プログラム式汎用コンピュータコンポーネントとカスタム・ハードウェア・コンポーネントの任意の組み合わせによって実施され得る。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0067】
態様によっては、「結合された」および「接続された」という表現、ならびにこれらの派生語を使用して説明されるものもある。これらの用語は相互に同義語であることが意図されるものではないことを理解すべきである。例えば、態様の中には、「接続された」という用語を使用して二つ以上の要素が相互に直接物理的にまたは電気的に接していることを示すものと説明するものもある。別の例では、態様の中には、「結合された」という用語を使用して二つ以上の要素が相互に直接物理的にまたは電気的に接していることを示すものと説明するものもある。しかし、「結合された」という用語は、二つ以上の要素が相互に直接接しておらず、しかも相互に協働するかまたは相互作用することを意味する場合もある。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0068】
態様の中には、例えば、機械によって実行される場合、機械に各態様による方法および/または動作を行わせ得る命令または命令セットを記憶し得る機械可読媒体または製品を使用して実施され得るものもある。このような機械には、例えば、任意の適切な処理プラットフォーム、コンピューティングプラットフォーム、コンピューティング機器、処理装置、コンピューティングシステム、処理システム、コンピュータ、プロセッサなどが含まれ、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせを使用して実施され得る。機械可読媒体または製品には、例えば、図2を参照して示した例など、任意の適切な種類のメモリユニットが含まれ得る。例えば、このメモリユニットは、任意のメモリデバイス、メモリ製品、メモリ媒体、記憶装置、記憶製品、記憶媒体および/または記憶ユニット、メモリ、取り外し可能または取り外し不能媒体、消去可能または消去不能媒体、書込み可能または書換え可能媒体、ディジタルまたはアナログ媒体、ハードディスク、フロッピーディスク、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、追記型コンパクトディスク(CD-R)、書換え可能コンパクトディスク(CD-RW)、光ディスク、磁気媒体、様々な種類のディジタル多用途ディスク(DVD)、テープ、カセットなどを含み得る。命令は、ソースコード、コンパイル済みコード、解釈済みコード、実行可能コード、静的コード、動的コードなど任意の適切な種類のコードを含み得る。命令は、C、C++、Java、BASIC、Perl、Matlab、Pascal、Visual BASIC、アセンブリ言語、機械コードなど、任意の適切な、高水準、低水準、オブジェクト指向、ビジュアル、コンパイル済み、および/または解釈済みのプログラミング言語を使用して実施され得る。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0069】
本明細書では各態様のいくつかの特徴が示されているが、当業者には、多くの改変、置換、変更および均等物が想起されるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、各態様の真の精神に含まれるそのようなあらゆる改変および変更を包含するものであることを理解すべきである。
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、参照により本明細書に組み入れられ、本明細書の一部とされる、2007年12月7日に出願された米国特許出願第61/012,410号および2008年3月3日に出願された米国特許出願第61/033,355号の一部継続出願であり、その恩典および優先権を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
背景
運動選手またはその他の活動する人々もしくは健康志向の人々は多くの場合、自分の運動能力を、個人目標、ベンチマーク、または一人もしくは複数の他の運動選手もしくは他の活動をする同じような位置の人々の運動能力と比べて追跡する。しかし、例えば二人の運動選手の運動能力の行使の形態が異なる場合(例えば、一方の運動選手はランニングし、他方の運動選手はレジスタンストレーニング、自転車、ボート漕ぎなどを行う場合)には、二人の間で運動能力を比較するのが難しい場合もある。例えば、ランナーは、走行マイル数など走行距離に基づいて能力を追跡し得る。もう一人は、エリプティカルマシン(elliptical machine)などカーディオ型マシンで運動する方を好む。しかし、エリプティカルマシン上で運動している間に進む「距離」は、ランナーによる走行マイル数に対応せず、例えば、エリプティカルマシン上での1マイルは1走行マイルと同じではない。よって、いくつかの運動能力モニタリングシステムの中にはいくつかの有利な機能を提供するものもあるが、とはいってもそれらのシステムにはいくつかの限界もある。本発明は、いくつかの問題に対処し、これまで利用できなかった機能を提供するために提供するものである。
【発明の概要】
【0003】
概要
概要は、以下の詳細な説明においてさらに説明するいくつかの概念を、簡略化した形で提供するためのものである。この概要は、主張される主題の重要な、または本質的な特徴を識別するためのものではなく、主張される主題の範囲を限定するのに使用するためのものでもない。
【0004】
本発明の一局面によれば、様々な運動能力のメトリック/種類を標準測定単位に換算するシステムおよび方法が提供される。一例示的な態様では、例えば、カーディオ関連のマシンまたはウェイトマシン上で行われたある運動が、走行マイル数など等価の走行距離に換算される。
【0005】
本発明の別の局面によれば、様々な運動能力のメトリック/種類が、褒賞またはアイテムを獲得するのに使用可能な測定単位に換算され得る。一例では、測定単位は、運動モニタリングシステムにおいて様々なアイテムを獲得するための通貨として使用され得る活動クレジット数とすることができる。そのようなアイテムには、衣料品、個人用機器(音楽プレーヤなど)、ギフトカードなどが含まれ得る。
【0006】
別の局面によれば、課題、目標または競技は、課題、目標または競技と関連付けられる活動が通常測定される単位にかかわらず、共通単位に基づいて作成され得る。運動能力データが受け取られると、そのデータは換算係数を使用して共通単位に換算され得る。よって、異なる機器または活動を使用して、目標、課題または競技が達成され得る。例えば、ある競技は走行マイル数単位で指定され得る。ある参加者が競技にウェイトリフティングを選んだ場合には、参加者が競技を終えたかどうか判定するために、反復回数が走行マイル数に換算され得る。
【0007】
別の局面によれば、運動活動の第一の単位を第二の単位に換算するのに使用される換算係数は、行われる運動活動の種類に基づいて決定され得る。代替としてまたはこれに加えて、換算係数は、個人の属性に基づいてパーソナライズされてもよい。例えば、体重、身長、性別および年齢が、燃焼カロリー数または身体的活動の量に影響を及ぼす。
【図面の簡単な説明】
【0008】
限定のためではなく例として、添付の図においていくつかの態様を示す。図面において参照符番は類似の要素を指示する。
【図1】一態様のシステムを示す図である。
【図2】一態様のノードを示す図である。
【図3】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、多種類の運動活動が共通単位を使用して追跡され得るシステムを示す図である。
【図4】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、運動活動を共通単位で測定する方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の様々な実装形態による、運動器具の一部として提供され得るユーザインターフェースの例を示す図である。
【図6】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、運動器具とインターフェースし、様々なデータを記録、送信するのに使用され得るユーザ機器の例を示す図である。
【図7】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、運動器具とインターフェースし、様々なデータを記録、送信するのに使用され得るユーザ機器の例を示す図である。
【図8】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、運動器具とインターフェースし、様々なデータを記録、送信するのに使用され得るユーザ機器の例を示す図である。
【図9】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、運動器具とインターフェースし、様々なデータを記録、送信するのに使用され得るユーザ機器の例を示す図である。
【図10】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、各ユーザ機器の接続相手とすることのできる、各機器上に記憶されたデータにアクセスできるコンピューティング機器の例を示す図である。
【図11】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ユーザに、音楽機器から一つまたは複数のサイトに練習データを送るよう促し得るユーザインターフェースの例を示す図である。
【図12】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ユーザの運動活動を指定の測定単位で追跡するように構成されたインターフェースの例を示す図である。
【図13】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ユーザの運動活動を指定の測定単位で追跡するように構成されたインターフェースの例を示す図である。
【図14】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、第一の単位で測定/記録された活動が第一の方式で示され、第二の単位で測定/記録された活動が第二の方式で示される、毎日の運動活動を追跡するインターフェースの例を示す図である。
【図15】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、毎日の活動の量の更なる詳細が表示されるインターフェースの例を示す図である。
【図16】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ユーザが表示構成を選択し得るインターフェースの例を示す図である。
【図17】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、カーディオバスキュラーマイル単位で記録/測定された活動だけを表示するインターフェースの例を示す図である。
【図18】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、実際の走行マイル数で記録/測定された活動だけを表示するインターフェースの例を示す図である。
【図19】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ユーザに、練習データを表示すべき様々な練習を選択させるインターフェースの例を示す図である。
【図20】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、実際の走行マイル数とカーディオバスキュラーマイル数の両方を考慮に入れて、目標に到達する際のユーザの進捗を追跡する目標追跡プログラムインターフェースの例を示す図である。
【図21】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、課題メニューを提供するインターフェースの例を示す図である。
【図22】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ある課題における複数の競争者チームの進捗を複数の単位で示すインターフェースの例を示す図である。
【図23】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ユーザに、表示すべき他の課題を選択させるインターフェースの例を示す図である。
【図24】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、複数の単位で示される、ある課題における複数の参加者の進捗を表示するインターフェースの例を示す図である。
【図25】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、トレーニング練習を選択するためのインターフェースの例を示す図である。
【図26】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ユーザが様々なトレーニングプログラムを選択し得るインターフェースの例を示す図である。
【図27】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、デュアスロンにおける進捗を追跡するためのインターフェースの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
詳細な説明
運動能力を追跡し、比較する方法およびシステムの各態様を説明する。以下では、図面に示されているこれらの態様の説明を詳細に参照する。各態様はこれらの図面との関連で説明されるが、これらの態様を本明細書において開示される図面だけに限定することは意図されていない。意図されているのはそうではなく、本明細書において示す前述の各態様の精神および範囲内に含まれるあらゆる代替形態、改変形態、および均等物を包含することである。
【0010】
簡単にいうと、一態様は、様々な運動能力のメトリック/種類を標準測定単位に換算する方法およびシステムである。例えば、一態様では、様々な種類の運動能力が等価の走行マイル数に換算され得る。そのようにして、ランナーは、走行マイル数で測定された各自の運動能力を、その運動能力(持ち上げポンド数など)が等価の走行マイル数に換算されているレジスタンストレーニングをする人と比較してもよい。したがって、無数の運動能力メトリック(およびそれらのメトリックと関連付けられた運動選手)が、各運動能力メトリックを共通単位に換算することによって相互にまたは目標もしくはベンチマークに対して比較され得る。
【0011】
図1にシステム100の一態様を示す。一態様において、システム100は、運動能力を追跡し、比較するシステムである。様々な態様において、システム100は、複数のノードを備え得る。ノードは一般に、システム100において情報をやりとりするための任意の物理エンティティまたは論理エンティティを備え、所与の設計パラメータまたは性能制約条件のセットのために求められるハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの任意の組み合わせとして実施され得る。図1には例示のために限定された数のノードしか示されていないが、所与の実装形態のためにより多数またはより少数のノードが用いられてもよい。
【0012】
様々な態様において、ノードは、コンピュータシステム、コンピュータサブシステム、コンピュータ、電気器具、ワークステーション、端末、サーバ、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップ、ウルトララップトップ、ハンドヘルドコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、セット・トップ・ボックス(STB)、電話機、移動電話機、セルラー電話機、ハンドセット、無線アクセスポイント、基地局(BS)、加入者局(SS)、モバイル加入者センタ(MSC)、無線ネットワーク制御装置(RNC)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)など集積回路、プログラマブル論理回路(PLD)、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)および/もしくはネットワークプロセッサなどプロセッサ、インターフェース、入力/出力(I/O)装置(キーボード、マウス、ディスプレイ、プリンタなど)、ルータ、ハブ、ゲートウェイ、ブリッジ、スイッチ、回路、論理ゲート、レジスタ、半導体デバイス、チップ、トランジスタ、または他の任意の機器、機械、ツール、装置、コンポーネント、もしくはこれらの組み合わせを備え、またはこれらのものとして実施され得る。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0013】
様々な態様において、ノードは、ソフトウェア、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、プログラム、サブルーチン、命令セット、コンピューティングコード、ワード、値、記号もしくはこれらの組み合わせを備え、またはこれらのものとして実施され得る。ノードは、プロセッサにある機能を果たすよう命令する、既定義のコンピュータ言語、様式または構文に従って実施され得る。コンピュータ言語の例には、C、C++、Java、BASIC、Perl、Matlab、Pascal、Visual BASIC、アセンブリ言語、機械コード、ネットワークプロセッサ用マイクロコードなどが含まれ得る。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0014】
システム100の各ノードは、メディア情報や制御情報など、一つまたは複数の種類の情報をやりとりするように配置され得る。メディア情報は一般に、画像情報、ビデオ情報、グラフィカル情報、オーディオ情報、音声情報、テキスト情報、数値情報、英数字記号、文字記号など、ユーザのためのコンテンツを表す任意のデータをいう場合がある。制御情報は一般に、自動化システムのためのコマンド、命令または制御ワードを表す任意のデータをいう場合がある。例えば、制御情報は、メディア情報をシステムに送り、またはノードにある一定のやり方でメディア情報を処理するよう命令するのに使用され得る。メディア情報および制御情報は、いくつかの異なる機器またはネットワークの間でやりとりされ得る。
【0015】
システム100は、一つまたは複数の有線および/または無線の通信媒体を介して情報をやりとりするように配置された一つまたは複数のノード(ノード110〜130など)を含み得る。有線通信媒体の例には、電線、ケーブル、プリント回路基板(PCB)、バックプレーン(backplane)、スイッチファブリック(switch fabric)、半導体材料、より対線、同軸ケーブル、光ファイバなどが含まれ得る。無線通信媒体の一例は、無線周波数(RF)スペクトルなど無線スペクトルの部分を含み得る。このような実装形態において、システム100の各ノードは、一つまたは複数の送信機、受信機、送受信機、増幅器、フィルタ、制御論理、アンテナなど、指定の無線スペクトルを介して情報信号をやりとりするのに適したコンポーネントおよびインターフェースを含み得る。
【0016】
通信媒体は、入力/出力(I/O)アダプタを使用してノードに接続され得る。I/Oアダプタは、所望の通信プロトコル、サービスまたは動作手順のセットを使用してノード間の情報信号を制御するのに適した任意の技法を用いて動作するように配置され得る。またI/Oアダプタは、I/Oアダプタと対応する通信媒体とを接続するのに適した物理的コネクタも含み得る。I/Oアダプタの例には、ネットワークインターフェース、ネットワーク・インターフェース・カード(NIC)、ラインカード、ディスクコントローラ、ビデオコントローラ、オーディオコントローラなどが含まれ得る。
【0017】
様々な態様において、通信システム100は、WiMAXネットワーク、広帯域無線アクセス(BWA)ネットワーク、WLAN、WMAN、無線広帯域ネットワーク(WWAN)、無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、広帯域CDMA(WCDMA)ネットワーク、時分割同期CDMA(TD-SCDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、拡張TDMA(E-TDMA)ネットワーク、汎欧州ディジタル移動電話方式(GSM)ネットワーク、直交周波数分割多重(OFDM)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、北米ディジタルセルラー方式(NADC)ネットワーク、ユニバーサル移動電話システム(UMTS)ネットワーク、第三世代(3G)ネットワーク、第四世代(4G)ネットワーク、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、インターネット、ワールド・ワイド・ウェブ、セルラーネットワーク、ラジオ放送網、衛星ネットワーク、および/もしくはデータを搬送するように構成された他の任意の通信ネットワークなどネットワークを備え、またはこのようなネットワークの一部を形成し得る。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0018】
一態様において、システム100はノード130を含み得る。ノード130は、例えば、モバイル機器または無線機能を有する固定式機器を含み得る。モバイル機器は、他のモバイル機器や固定式機器など、別の無線機器への接続を提供する汎用装置セットを備え得る。ノード130の例には、コンピュータ、サーバ、ワークステーション、ノート型コンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、電話機、セルラー電話機、携帯情報端末(PDA)、セルラー電話機とPDAの組み合わさったものなどが含まれる。
【0019】
ノード110〜130は、一つまたは複数の無線送受信機および無線アンテナを有し得る。例えば、一態様では、ノード110〜130はそれぞれ、無線共用媒体160を介して情報信号をやりとりする複数の送受信機および複数のアンテナを有し得る。例えば、パケット164を送信し、受信するために、無線共用媒体160の一つまたは複数の周波数帯域を使用してチャネル162、リンク、または接続が形成され得る。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0020】
図2に、通信システム100のノード110をより具体的に示す。図2に示すように、ノードは、無線共用媒体160を介してパケット164をやりとりするために、コンポーネント140、モジュール150、プロセッサ210、メモリ260、スイッチ220、送信機230、受信機240、およびアンテナ250など複数の要素を備え得る。また、送信機230および受信機240をまとめて送受信機と呼ぶこともできる。要素の中には、例えば、一つまたは複数の回路、コンポーネント、レジスタ、プロセッサ、ソフトウェアサブルーチン、またはこれらの任意の組み合わせなどを使用して実施されるものもある。図2には限定された数の要素しか図示されていないが、ノード110においては、所与の実装形態に所望の追加のまたはより少数の要素が使用されていてもよいことが理解されることができる。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0021】
前述のように、一態様において、ノード110はプロセッサ210を含み得る。プロセッサ210は、スイッチ220および/または送受信機(すなわち、送信機230および受信機240)に接続され得る。プロセッサ210は、複合命令セットコンピュータ(CISC)マイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC)マイクロプロセッサ、超長命令語(VLIW)マイクロプロセッサ、命令セットの組み合わせを実施するプロセッサ、または他のプロセッサ装置など、任意のプロセッサまたは論理回路を使用して実施され得る。例えば、一態様では、プロセッサ210は汎用プロセッサとして実施され得る。またプロセッサ210は、コントローラ、マイクロコントローラ、埋め込みプロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサ、メディアプロセッサ、入力/出力(I/O)プロセッサ、媒体アクセス制御(MAC)プロセッサ、無線ベースバンドプロセッサ、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プログラマブル論理回路(PLD)など、専用プロセッサとしても実施され得る。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0022】
一態様において、プロセッサ210はメモリ260を含み、またはメモリ260にアクセスし得る。メモリ260は任意の機械可読媒体を備え得る。メモリ260は、揮発性と不揮発性両方のメモリを含む、データを記憶することのできる任意の機械可読またはコンピュータ可読の媒体を使用して実施され得る。例えば、メモリ260は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデータレートDRAM(DDRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、強誘電性高分子メモリ、オボニックメモリ、相変化もしくは強誘電性メモリなどの高分子メモリ、シリコン-酸化物-窒化物-酸化物-シリコン型(SONOS)メモリ、磁気カードもしくは光カード、または情報を記憶するのに適した他の任意の種類の媒体を含み得る。メモリ260の一部もしくは全部がプロセッサ210と同じ集積回路上に含まれていてもよく、または、メモリ260の一部もしくは全部が、プロセッサ210の集積回路の外部にある、集積回路もしくは他の媒体、例えばハード・ディスク・ドライブ上などに配置されてもよいことは注目に値する。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0023】
システム100のノードにおいて実施されるとき、ノード110は、ノード120やノード130など、様々なノード間で有線または無線の通信媒体を介して情報をやりとりするように配置され得る。情報は、無線共用媒体160を介し、それぞれメディア情報および/または制御情報を備えるパケット164としてやりとりされ得る。この文脈におけるパケット164は、ユニット、フレーム、セル、セグメント、フラグメント(fragment)などを含む、あらゆる離散的情報セットをいう場合がある。パケットは、所与の実装形態に適した任意のサイズのものとすることができる。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0024】
システム100が運動能力を追跡、比較するためのシステムである一態様において、モジュール150は運動能力モジュールを含み得る。一態様の運動能力モジュールは、一つまたは複数の運動能力センサと通信して、一人または複数の運動選手の運動能力を表す情報を収集し得る。運動能力モジュール150はその後、一人または複数の運動選手を相互に、個人目標に対して、または運動能力ベンチマークに対して比較し得るように、各運動選手の運動能力を共通単位に換算し得る。一態様では、共通単位を走行マイル数とすることができる。代替としてまたはこれに加えて、走行マイル数など共通単位は、クレジット数とみなされてもよい。よって、等価の走行マイル数の値が、1クレジットとみなされてもよく、例えば、(何らかの単位で測定された)ある心臓血管系運動の量は、1走行マイル(すなわちカーディオバスキュラーマイル(cardiovascular mile))に等しいとみなされ得る。クレジット数とは、本明細書で使用する場合は概ね、運動能力モニタリングシステムによってユーザの活動を追跡するのに使用される単位を指し得る。例えば、運動モニタリングシステムは、ユーザが、累積されたクレジットの量に基づいて、各自の運動能力、成績、目標、褒賞、課題、競技、イベントなどを追跡し得るオンラインの対話式サイトを含み得る。よって、クレジット数は、ランニング活動およびその他の心臓血管系トレーニングの間で運動能力を比較するのに使用することができる。またクレジット数は、複数のユーザ間でそのような活動を比較するのにも使用され得る。クレジット数は、一つまたは複数の態様では、そのような運動モニタリングシステムにおいて、褒賞の購入もしくは獲得、または特別な機能のロック解除に使用され得る。そのような褒賞には、Tシャツ、スウェットシャツ、リストバンド、帽子、ヘッドバンド、靴、音楽プレーヤ、ギフトカードなどを含む様々な着用可能および着用不能の各アイテムが含まれ得る。また褒賞には、運動モニタリングシステムにおいて運動選手を表すアバタなど仮想エンティティのための仮想アイテムも含まれ得る。
【0025】
運動能力を追跡するために、活動する人または運動選手は、一つまたは複数の運動能力センサを着用し得る。例えば、活動する人または運動選手は、歩数計、任意の靴搭載型加速度計アセンブリを含む加速度計、カロリーモニタ、心拍数モニタ、GPS機器などを着用し得る。一態様では、運動能力センサは、靴に内蔵された歩数計また加速度計など、衣料品に含まれ得る。さらに、運動能力センサのうちの一つまたは複数が、運動能力モジュールにデータを送信または中継するために、ディジタル音楽プレーヤもしくは他の類似の機器、または他のデータ転送型機器と通信して、活動する人または運動選手の運動能力を表すデータを記憶してもよい。あるいは、運動能力センサは運動能力データを運動能力モジュールに、直接または実質的に直接送ってもよい。さらに、運動能力センサは、活動する人または運動選手の運動能力を表示し、その後、活動する人または運動選手が手動で、各自の運動能力を表すデータを運動能力モジュールに送ってもよい。
【0026】
代替としてまたはこれに加えて、一態様の運動能力センサは、運動能力機器またはマシンに結合されていてもよい。例えば、一つまたは複数の運動能力センサが、ステップマシン、エリプティカルマシン、トレッドミル、レジスタンストレーニング(すなわち、ウェイト)マシン、エルゴメータ、エアロバイク、クライミングマシン、または他の任意の運動能力機器もしくはマシンに結合され得る。運動能力センサは、例えば、運動能力機器またはマシンの特性に応じて、個々のウェイト持ち上げの反復回数、登った高さ、ボート漕ぎのマイル数などを検出し得る。一態様において、運動能力機器またはマシンに結合された運動能力センサはさらに、活動する人または運動選手によって提供されるディジタル音楽プレーヤなどにも結合され得る。その後、ディジタル音楽プレーヤなどは、運動能力モジュールにデータを送信または中継するために、活動する人または運動選手の運動能力を表すデータを記憶してもよい。あるいは、運動能力機器またはマシンに結合された運動能力センサは、運動能力データを、運動能力モジュールに、直接または実質的に直接送ってもよい。さらに、運動能力機器またはマシンに結合された運動能力センサは、活動する人または運動選手の運動能力を表示し、その後、活動する人または運動選手が手動で、各自の運動能力を表すデータを運動能力モジュールに送ってもよい。
【0027】
したがって運動能力モジュールは、一人または複数の活動する人または運動選手の運動能力を表すデータを受け取り得る。しかしデータは、様々な種類の運動能力を表す場合がある。例えば、ランナーは、走行距離、ペース、平均速度などを追跡するための加速度計または歩数計を含む靴を着用し得る。加速度計または歩数計はさらに、運動能力データを、記憶および運動能力モジュールへの送信/中継のためにディジタル音楽機器に送る。第二の活動する人または運動選手は、一つまたは複数の運動能力センサが結合されている任意の台数のレジスタンス・トレーニング・マシン上でレジスタンストレーニング(すなわち、ウェイトリフティング)を行い得る。運動能力センサは、持ち上げ総重量(すなわち、持ち上げ重量×反復回数)、最大持ち上げ重量、持ち上げ速度/ペース、セット間の遅延などを検出し得る。同様に、レジスタンス・トレーニング・マシンもさらに、運動能力データを、記憶および運動能力モジュールへの送信/中継のためにディジタル音楽機器に送る。運動能力モジュールは、それによって、ランナーによる走行マイル数を表すデータと、レジスタンストレーニングをする人による持ち上げ重量とを受け取り得る。以下でより詳細に説明するように、システムは、心臓血管系運動を行う第二の活動する人と関連付けられた、エリプティカルマシン、ボート漕ぎマシン、ステッパー、またはエアロバイクなどカーディオ型マシンからの運動能力データを受け取ることも含み得る。
【0028】
一態様において、運動能力モジュールはその後、受け取った運動能力データを共通単位に換算する。一態様において、運動能力モジュールは、受け取った運動データを、走行距離に、より詳細には走行マイル数(この単位は走行キロメートル数とすることもできることが理解される)に換算する。上記の例では、ランナーのデータはもとから走行マイル数を表している。しかし、レジスタンストレーニングをする人のデータは、持ち上げ総重量、最大持ち上げ重量、持ち上げ速度/ペース、セット間の遅延などを表す。運動能力モジュールは、レジスタンストレーニングをする人のデータを、様々なやり方で走行マイル数に換算し得る。例えば、運動能力モジュールは、例えば、持ち上げ総重量と走行マイル数の間の所定の換算係数を記憶するデータベースまたはルックアップ表などを含み得る。データベースまたはルックアップ表ではさらに、前述のように、最大持ち上げ重量などとさらに別のメトリックが企図されていてもよい。あるいは、運動能力モジュールはデータを等価の走行マイル数を計算するための一つまたは複数のアルゴリズムに適用してもよい。
【0029】
運動能力モジュールはさらに、本明細書において示す様々な心臓血管系運動マシンのいずれかで行われた任意の心臓血管系運動データなど、各運動能力ごとのカロリー使用量または燃焼カロリーを求めてもよい。カロリー使用量または燃焼カロリーが求められると、データベース、ルックアップ表、またはアルゴリズムは、運動選手の一つまたは複数の身体的特性(例えば年齢、体重、性別、心拍数など)に基づいて、カロリー使用量または燃焼カロリーを走行マイル数に換算し得る。あるいは、運動能力モジュールは、運動能力のカロリー使用量または燃焼カロリーを求めるのではなく、(一態様では、ディジタル音楽機器からの送信または中継によって)、後で走行マイル数に換算するために運動能力機器またはマシンからカロリー使用量または燃焼カロリーを受け取ってもよい。例えば、エルゴメータまたはボート漕ぎマシンは、運動選手が漕いだマイル数を追跡し得る。しかしエルゴメータまたはボート漕ぎマシンは、漕ぎマイル数に対応するカロリー使用量または燃焼カロリーも追跡してもよい。運動能力モジュールは、漕ぎマイル数を走行マイル数に換算するのではなく、カロリー使用量または燃焼カロリーを走行マイル数に換算し得る。したがって、もとからカロリー使用量または燃焼カロリーを計算する運動能力機器またはマシンでは、運動能力モジュールの動作が簡略化され得る。一つまたは少数の運動能力メトリックに言及して説明されているが、運動能力モジュールは、等価の走行マイル数を計算し、求め、またはその他の方法で生成する際に、いくつの運動能力メトリックに基づいてもよいことを理解すべきである。
【0030】
一人または複数の活動する人および/または運動選手は、各自の運動能力が共通単位、例えば走行マイル数などに換算されると、各自の運動能力を相互に、個人目標と、または運動能力ベンチマークに対して比較することができる。例えば、活動する人または運動選手は、100マイル走るという個人目標を設定するが、100マイル走るのと等価の運動を様々な運動活動を行うことによって達成しようとする。同様に、運動ベンチマークも、1週間に25マイル走るよう提起し得る。活動する人または運動選手は、任意の形の運動活動によってベンチマークに到達し得る。最後に、各自の運動能力または活動が共通単位、一態様では走行マイル数に換算された後で、複数の活動する人および運動選手が、競技、競走、またはその他のイベントに参加し得る。そのような競技、競走、またはその他のイベントは、参照によりその内容全体が本明細書に組み入れられる、2008年11月26日に出願された「INTERACTIVE AVATAR FOR SOCIAL NETWORK SERVICES」という名称の、米国特許出願第12/324,140号に概ね記載されている。
【0031】
共通単位を使用して運動能力を追跡し、測定すると、様々な異なる運動マシンまたは器具からの課題および競技への参加が可能になる。課題および競技は、参照によりその内容全体が本明細書に組み入れられる、2008年2月14日に出願された「COLLECTION AND DISPLAY OF ATHLETIC INFORMATION」という名称の、米国特許出願第12/031,380号に概ね記載されている。一例では、あるユーザが他のユーザに、ある日時までに200クレジットまたは走行マイル(すなわち、共通単位)を累積するよう求める課題を出す。課題は共通単位を使用するため、課題の参加者は、自分の好きな活動または器具を選択し得る。したがって、第一の参加者はウェイトリスティングを行って200クレジットまたは走行マイルの目標を達成し、第二の参加者はボート漕ぎマシンを使用して課題を満たし得る。別の参加者はランニングを選択することができ、その場合この参加者については換算が行われない。具体的には、各参加者が課題を満たし、および/または課題を制覇したかどうか判定するために、行われた活動(例えば、漕ぎ動作またはバーベルの持ち上げ回数)は、共通単位に換算され得る。あるいは参加者は、指定の目標を達成するために複数の種類の活動を行うことを選択してもよい。
【0032】
一態様では、課題が複数の活動または機器のために作成され得る。すなわち、課題作成者は、参加者または参加者チームが、複数の活動を行わなければならないと指定し得る。課題を達成するために行われなければならない各活動の量は、課題データをより容易に比較し、評価することができるように、共通単位で指定され得る。必要とされる各活動の量は、絶対量、比率(例えば、10%の活動1、25%の活動2、および65%の活動3)などとして指定され得る。別の態様では、課題は、それぞれ行われるかまたは使用されなければならない活動または器具の正確な種類を個々に指定せずに、いくつかの異なる活動を要求し得る。そのような例では、参加者によって行われる活動の種類が予測できない場合もあるため、課題が参加者または参加者チームによって満たされたかどうかの判定を容易にするために、クレジット数や走行マイル数など共通単位が使用され得る。別の態様では、課題は、使用される器具や行われる活動を問わず、ある場所におけるある活動量を必要とし得る。よって、行われた活動の量が課題の目標または要件を満たすかどうか判定するために共通単位が使用され得る。図3に、運動選手301が複数の機器305を使用して指定の能力目標を達成するシステムを示す。詳細には、機器305のそれぞれにおいて行われる活動量は、走行マイル数など共通単位に換算され、進捗追跡プログラム307に追加され得る。進捗追跡プログラム307は、複数の機器305のそれぞれに必要とされる活動量に対応する複数の区分309に分割され得る。例えば、各運動選手は、200クレジットまたは走行マイルに相当するエリプティカルマシン305a上での活動、150クレジットまたは走行マイルに相当するボート漕ぎマシン305b上での活動、および250クレジットまたは走行マイルに相当するウェイトリフティング活動305cを行うよう要求される場合がある。各区分309は、対応する活動についての進捗の量に従って満たされ得る。
【0033】
前述のように、システムは、様々な運動能力のメトリック/種類の標準測定単位への換算を可能にする。一例示的な態様では、標準測定単位は走行距離であり、最も好ましくは走行マイル数である。運動能力システムは、運動選手の活動と関連付けられる共通単位の量を、換算係数を使用して測定された単位または属性(例えば、燃焼カロリー)を換算することにより求めることができる。一例示的な態様において、換算係数は、100燃焼カロリーを、1走行マイルまたは1走行マイルクレジットと等価とすることによって表される。したがって、運動選手がウェイトリフティングのセッションまたはエリプティカルマシン上でのカーディオセッションの間に400カロリーを燃焼する場合、運動能力モニタリングシステムは、燃焼カロリー数を4クレジットまたは4走行マイル数に換算して比較の基礎を提供する。同様に、運動選手がボート漕ぎマシン上で800カロリーを燃焼する場合、800カロリーは8クレジット、走行マイルまたはその他の共通単位(すなわち、800燃焼カロリー/100=8クレジットまたは8走行マイル)に換算され得る。さらに例示的な換算係数は、60燃焼カロリーごとに、1走行キロメートルクレジットが提供されるメトリック成分(metric component)を有し得ることも理解される。
【0034】
追加のまたは代替の局面によれば、換算係数は、運動選手および/または行われる活動の属性に基づいて変化し得る。例えば、より体重の重い運動選手は体重の軽い人より容易にカロリーを燃焼し得る。したがって、より体重の重い運動選手によって燃焼されるカロリー数は、より体重の軽い人より大きい換算係数(例えば100燃焼カロリーではなく、125燃焼カロリー=1走行マイル)を使用して共通単位に換算され得る。代替としてまたはこれに加えて、換算係数は、性別、年齢、使用器具、行った活動、心拍数などに基づいて変動してもよい。別の局面によれば、ユーザは、課題、目標および/または成績をより困難にまたはより容易にするように、自分の換算係数を指定し得る。換算係数は様々なやり方で計算され得る。例えば、換算係数は、試験個人群についての1マイル走行の際の平均燃焼カロリーに基づいて決定され得る。換算係数を変更するのではなく、同じ換算係数がすべての運動選手に使用され得るように、燃焼カロリー数が個々の事例ごとに決定されてもよい。例えば、燃焼カロリーから走行マイル数への換算時にではなく、運動選手の燃焼カロリー数を測定するときに、身長、体重、性別、年齢または心拍数が考慮に入れられ得る。心拍数情報は、安静時の心拍数または活動時、練習中の心拍数を含み得る。加えて、換算係数を決定するときには、実際のランニングの平均燃焼カロリーなどデータを考慮することもできる。
【0035】
少なくとも一つの態様では、走行マイル数または他の何らかの共通単位が、換算係数を使用して燃焼カロリーの量に換算され得る。よって、運動選手がトレッドミル上で5マイル走った場合、運動能力モニタリングシステムは5マイルを、本明細書において示す換算係数に基づいて燃焼カロリー数に換算し得る。このような換算は、一人または複数の運動選手によって行われた活動が燃焼カロリー単位で測定されず、運動選手が、自分がある活動を行った際のおおよその燃焼カロリー数を知ろうとする場合に使用され得る。代替としてまたはこれに加えて、他の換算係数を使用して他の種類の測定値が換算されてもよい。例えば、ウェイトリフティングの反復回数が、換算係数を使用して燃焼カロリー数または別の共通単位に換算されてもよい。同様に、ステップ有酸素運動に費やされた時間量が、別の換算係数を使用して、燃焼カロリー数、活動クレジット数または走行マイル数に換算されてもよい。
【0036】
図4に、運動能力の第一の測定単位を第二の測定単位に換算する方法を示す。工程400で、例えば、運動能力モニタリングシステムは、運動選手によって行われている活動の種類を決定し得る。活動の種類には、器具の種類、活動の一般的類別(例えば、有酸素か、それとも無酸素か)などが含まれ得る。工程405で、システムは、一つまたは複数の測定機器から活動データを獲得し得る。測定機器には、歩数計、加速度計、心拍数モニタ、距離センサなどセンサが含まれ得る。工程410で、システムは行われた活動の種類に基づいて使用すべき換算係数を決定し得る。例えば、行われた活動の種類がウェイトリフティングに該当する場合には、反復回数を共通単位に変換する換算係数が使用され、ボート漕ぎマシン活動では、燃焼カロリー数を共通単位に変換する換算係数が使用され得る。工程415で、システムは換算係数および受け取った活動データに基づき、行われた活動について運動選手に与えるべき共通単位数を決定し得る。任意で、与えるべき共通単位数は、工程420で補正係数によって調整されてもよい。補正係数は、性別、年齢、心拍数、体重など属性に基づいて与えられるべき共通単位数を調整するのに使用され得る。したがって、補正係数は、ユーザの運動能力のよりパーソナライズされた分析を提供し得る。あるいは、補正係数は、任意の必要な補正が換算係数によって考慮に入れられるように、換算係数と組み合わされてもよい。
【0037】
図5〜図27に体育器具上でのユーザの活動が共通単位に換算される本発明の例示的な態様を示す。
【0038】
ランナーなどのユーザまたは運動選手が本発明のシステムおよび/または態様を利用して情報を収集する際に、一態様のユーザインターフェースは、各運動選手が各自の身体的活動に関連する情報を使用しかつ共有するための、追加の機構および機能を提供し得る。一例では、以下でより詳細に説明するように、運動情報がユーザインターフェース500および/またはユーザインターフェース1200上に表示される。
【0039】
例えば、ユーザまたは運動選手は、運動能力機器またはマシン(すなわち、運動器具)を用いて、ウォーキング、ジョギング、ランニング、またはその他の運動活動を行おうとする。例えば、このユーザまたは運動選手は、ステップマシン、エリプティカルマシン、トレッドミル、レジスタンストレーニング(すなわち、ウェイト)マシン、エルゴメータ、エアロバイク、クライミングマシン、または他の任意の運動能力機器もしくはマシン、および/またはこれらの組み合わせを使用しようとする。先に図1および図2を参照して述べたように、ユーザまたは運動選手は、中でも特に、運動能力データをモニタおよび記憶する機能を有するディジタル音楽プレーヤ203を提供し得る。別の態様では、ユーザまたは運動選手は、フラッシュドライブまたは他の類似のユニバーサル・シリアル・バス(USB)記憶装置、コンパクトフラッシュ、メモリスティック、セキュア・ディジタル・カード、他の任意の携帯式記憶装置など、別の記憶装置を提供してもよい。以下でより詳細に説明するように、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置は、運動能力機器またはマシンと対話するために、例えば、有線接続や無線接続などを介して、運動能力機器またはマシンに結合し得る。加えて、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置は、有線接続と無線接続の組み合わせを介して運動能力機器またはマシンに結合してもよい。例えば、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置は、有線接続を介して運動能力機器またはマシンに結合され、ユーザまたは運動選手は、例えば、遠隔制御機器または他の類似の無線機器などを用いて無線接続で、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置と対話するかまたはこれを制御し得る。
【0040】
一態様において、運動能力データは、例えば、ユーザもしくは運動選手の靴の表面や内部など、ユーザもしくは運動選手に直接またはその近くに配置される一つまたは複数の運動能力センサによって生成され得る。別の態様において、運動能力データは、運動能力機器またはマシンに結合された一つまたは複数の運動能力センサによって生成され得る。別の態様において、運動能力データは、ユーザもしくは運動選手に直接またはその近くに配置される一つもしくは複数の運動能力センサによって生成され、運動能力機器もしくはマシンに結合された一つもしくは複数の運動能力センサによっても生成され得る。
【0041】
一態様において、ユーザまたは運動選手は、中でも特に、現在の運動能力データをモニタおよび記憶する機能を有するディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置を提供し得る。ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置はさらに、以前の運動能力データも記憶し、提供し得る。ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置は、有線接続または無線接続を介してユーザインターフェース500と直接やりとりし得る。例えば、ユーザインターフェース500を含む運動能力機器またはマシンはさらに、インターフェース540を含んでもよく、これはディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置と双方向でインターフェースするための無線送受信機または有線コネクタであってよい。
【0042】
より具体的には、個々の運動能力機器またはマシンは、運動能力機器と対話するユーザまたは運動選手のための能力データを測定または感知し得る。例えば、ステップマシンは、前述のようにステップマシンに結合されたディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置に、体重、登り速度(例えば、垂直フィート/分)、燃焼カロリー、心拍数などを送り得る。さらに、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置は、運動能力機器またはマシンに、以前の運動能力データまたは他の記憶された運動能力データを送ってもよい。一態様では、現在の運動能力データ、以前のもしくは記憶された運動能力データ(例えば、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置によって記憶されたもの)、またはこれらの組み合わせが、ユーザインターフェース500によって表示され得る。一態様では、ユーザインターフェース500は、運動能力機器またはマシンと対話するユーザまたは運動選手が見ることができかつアクセスすることができる運動能力機器またはマシンに結合されたコンソールなどであってよい。より具体的には、ユーザインターフェース500は、ユーザまたは運動選手の運動能力を実質的にリアルタイムで表示するコンソールであってよい。さらに、ユーザインターフェース500コンソールは、実質的にリアルタイムの運動能力データと以前のまたは他の記憶された運動能力データとの比較を表示することもできる。
【0043】
一態様において、ユーザインターフェース500コンソールは、一つまたは複数の部分を含み得る。例えば、ユーザインターフェース500コンソールは、練習部分510、履歴部分520、およびメッセージ部分530を含み得る。さらに、ユーザインターフェース500は、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置に結合するためのインターフェース540も含み得る。一態様において、インターフェース540は、前述のような有線または無線のインターフェースとすることができる。練習部分510は、例えば、ユーザまたは運動選手が練習目標または他の練習パラメータを入力するための入力装置などを含み得る。例えば、この入力装置は、ユーザまたは運動選手が練習目標または他の練習パラメータを入力するためのテンキーとすることができる。ユーザまたは運動選手は、入力装置を利用して、クイックスタート(例えば、所定の強さで所定の時間)を選択するか、または練習時間、距離、燃焼カロリー、もしくは他の任意の練習プログラムを入力し得る。さらに、練習部分510は、ユーザまたは運動選手に、クイックスタート、時間、距離、燃焼カロリー、または他の任意の練習プログラムにおける各自の進捗が表示されるようなディスプレイも含み得る。
【0044】
履歴部分520は、ユーザまたは運動選手の過去の能力に関連する履歴データを検索するために、インターフェース540を介してディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置と対話し得る。例えば、履歴部分520は、ユーザまたは運動選手の、個々の運動能力機器またはマシンでの前回の練習および最善の練習を検索し、表示し得る。詳細には、履歴部分520は、ユーザまたは運動選手の前回および最善の練習の時間、距離、燃焼カロリー、等価距離(例えば、「カーディオバスキュラーマイル数」または「運動活動クレジット数」)、ならびに階数(例えば、履歴部分がステップ運動能力機器またはマシンに結合されている場合)を検索し、表示し得る。さらに、履歴部分は、ユーザまたは運動選手にその現在の運動能力が表示されるように、ユーザまたは運動選手の前回の練習および以前の最善の練習と比較した現在の運動能力も表示し得る。別の態様において、ユーザインターフェース500は、別の運動能力データベースへの有線接続および/または無線接続を介して、ユーザまたは運動選手と関連付けられた以前のまたは他の記憶された運動能力データの少なくとも一部を受け取ることもできる。例えばユーザインターフェース500は、現在の、および/または以前の運動能力データを双方向で送るためにインターネットまたは他のウェブベースの接続を含み得る。
【0045】
等価距離、例えばカーディオバスキュラーマイル数などは、共通単位に換算された異なる種類の運動能力データを表し得る。例えば、ランナーは、走行距離、ペース、平均速度などを追跡するための歩数計や加速度計といったセンサを含む靴を着用し得る。センサはさらに、ユーザインターフェース500に記憶しかつ送信/中継するために、運動能力データをディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置に送り得る。あるいは、ユーザまたは運動選手は、一つまたは複数の運動能力センサが結合されている任意の台数のレジスタンス・トレーニング・マシン上でレジスタンストレーニング(すなわち、ウェイトリフティング)を行ってもよい。運動能力センサは、持ち上げ総重量(すなわち、持ち上げ重量×反復回数)、最大持ち上げ重量、持ち上げ速度/ペース、セット間の遅延などを検出し得る。同様に、レジスタンス・トレーニング・マシンもさらに、ユーザインターフェース500に記憶しかつ送信/中継するために、運動能力データをディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置に送る。
【0046】
一態様において、ユーザインターフェース500はその後、受け取った運動能力データを共通単位に換算し得る。一態様では、運動能力モジュールは、受け取った運動能力データを走行距離(一態様では、マイル数)に換算し得る。上記の例では、ランナーのデータはもとから走行マイル数を表している。しかし、レジスタンストレーニングをする人のデータは、持ち上げ総重量、最大持ち上げ重量、持ち上げ速度/ペース、セット間の遅延などを表している。ユーザインターフェース1700は、レジスタンストレーニングをする人のデータを様々なやり方で走行距離に換算し得る。例えば、ユーザインターフェース1700は、例えば、持ち上げ総重量と走行マイル数の間の所定の換算係数を記憶するデータベースまたはルックアップ表などを含み得る。データベースまたはルックアップ表ではさらに、前述のような、最大持ち上げ重量など追加のメトリックも企図し得る。あるいは、運動能力モジュールは、データを、等価の走行距離を計算するための一つまたは複数のアルゴリズムに適用し得る。
【0047】
ユーザインターフェース5500はさらに、各運動ごとのカロリー使用量または燃焼カロリーを求めることもできる。カロリー使用量または燃焼カロリーが求められた後で、データベース、ルックアップ表、またはアルゴリズムは、ユーザまたは運動選手の一つまたは複数の身体的特性(例えば年齢、体重、性別、心拍数など)に基づいて、カロリー使用量または燃焼カロリーを走行マイル数に換算し得る。一つまたは複数の身体的特性は、例えば、ディジタル音楽プレーヤ203、他の記憶装置、またはユーザインターフェース500のインターネットもしくはウェブ接続によって提供され得る。あるいは、ユーザインターフェースは、運動能力のカロリー使用量または燃焼カロリーを求めるのではなく、(一態様ではディジタル音楽プレーヤ203、他の記憶装置、またはユーザインターフェース500のインターネットもしくはウェブ接続からの送信または中継を介して)後で走行距離に換算するために、運動能力機器またはマシンからカロリー使用量または燃焼カロリーを受け取ってもよい。例えば、エルゴメータは、ユーザの運動選手が漕いだマイル数を追跡し得る。しかし、エルゴメータは、その漕ぎマイル数に対応するカロリー使用量または燃焼カロリーも追跡し得る。ユーザインターフェース500は、漕ぎマイル数を走行マイル数に換算するのではなく、カロリー使用量または燃焼カロリーを換算し得る。したがって、ユーザインターフェース500の動作は、もとからカロリー使用量または燃焼カロリーを計算する運動能力機器またはマシンでは、簡略化され得る。一つまたは少数の運動能力メトリックに言及して説明されているが、ユーザインターフェース500は、等価の走行距離を計算し、求め、または別の方法で生成する際に、いくつの運動能力メトリックに基づいてもよいことは理解されるべきである。一例示的な態様では、ここで前述の換算係数(100燃焼カロリー=1走行マイル)を利用することもできる。
【0048】
ユーザまたは運動選手の運動能力が、共通単位、例えば走行マイル数などに換算されると、ユーザまたは運動選手は、各自の運動能力を、個人目標、運動能力ベンチマーク、および/または以前の運動能力と比較し得る。例えば、ユーザまたは運動選手は、100マイル走るという個人目標を設定するが、100マイル走るのと等価の運動を、一つまたは複数の運動能力機器またはマシンが関与する活動を含む様々な運動活動を行うことによって成し遂げようとする。同様に、運動ベンチマークまたは中間目標も、1週間に25マイル走るよう提起し得る。ユーザまたは運動選手は、任意の形態の運動活動によってこのベンチマークまたは中間目標に到達する。最後に、各自の運動能力または活動が共通単位、一態様では走行マイル数に換算された後で、複数の活動する人および運動選手が、競技、競走、またはその他のイベントに参加し得る。そのような競技、競走、またはその他のイベントは本明細書に示されており、また、その全文が本明細書に組み入れられる、2008年2月14日に出願された米国特許出願第12/031,380号にも概ね記載されている。
【0049】
メッセージ部分530は、ユーザまたは運動選手のためのメッセージを表示し得る。例えば、メッセージ部分530は、ユーザまたは運動選手に、運動能力データを転送するために、各自のディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置をユーザインターフェース500または2300と同期させるよう促すことができる。さらに、メッセージ部分は、現在の練習または運動能力データが、ユーザまたは運動選手の最善の練習または運動能力データと比較してどの程度であるかについても表示を提供し得る。ユーザまたは運動選手が課題、競技などに参加している場合、メッセージ部分530は、ユーザまたは運動選手の進捗または課題または競技のトップとの比較に関する表示を提供し得る。加えて、メッセージ部分530は、ユーザまたは運動選手が個人目標、ベンチマーク、または中間目標を達成した場合には、祝福メッセージまたはその他のフィードバックも提供し得る。
【0050】
図6〜図9にさらに示すように、USB型機器602は一般に、ハウジング606と、ハウジング606に収容されたコントローラ608とを含む。運動用の機能に関するコントローラ608の大まかなコンポーネントおよび機能は、前述のディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置と同様である。ハウジング606は、一般にはリード612または接点が埋め込まれている標準USBコネクタであるコネクタ610を含む。以下でより詳細に説明するように、コネクタ610は、コンピュータのUSBハブ(図10)または(図5に示すコンソール上に概略的に示される)運動能力機器もしくはマシン上に位置するUSBハブもしくは他のインターフェースに接続されるように適合されている。ハウジング606は、コントローラ608の第一の入力と一緒に動作して、着用型機器602を必要に応じて制御する第一のプッシュボタン614を有する。またハウジング606は、コントローラ608の第二の入力と一緒に動作して、着用型機器602を必要に応じて制御する第二のプッシュボタン616も有する。ハウジング606の前面にはコントローラ608のディスプレイ618が収容されている。図7および図9にさらに示すように、ハウジング606の背面には突起部620がある。突起部620は概ね円形の断面を有し、拡大された丸い先端部を有する。突起部620は、支持具604の受け口または開口に挿入されるように適合されている。
【0051】
図9にさらに示すように、コントローラ608の各コンポーネントは、ハウジング606内に収容され、ハウジング606によって支持されている。コントローラ608は、コントローラ608および機器602がインターフェース機器として働くことを可能にする様々な電気部品を含み、その場合機器602は、例えば、靴搭載式のセンサなどと通信し、運動能力、その他の時間情報を記録および記憶すると共に、以下でより詳細に説明するように、リモート位置またはウェブサイトに能力データをアップロードすることができる。またコントローラ608は、前述のようなデータ記録のために運動能力機器またはマシンと対話することもできる。
【0052】
図6に示すように、支持具604は一般に第一の端部と第二の端部の間に中央部分を有するリストバンドの形とする。リストバンド604は、全体に一体として成形されるかまたは相互に接続された第一の部材と第二の部材を含み得る。リストバンドは、ユーザの手首の周りに適合するように柔軟性がある。リストバンド604は、機器602に接続するための受け構造を有する。支持具604は、コネクタ610を受けるために中央部分に近接して保護スリーブ622を含む。保護スリーブ622は、全体としてカーブのついた表面を有する。スリーブ622は、コネクタ610の固定を助ける内部構造を有していてもよい。また支持具604は、中央部分のところに、着用型機器602の突起部620を受けるための寸法で作られた開口624(図9)も有する。よって、着用型機器602がリストバンド604に接続されると、コネクタ610は保護スリーブ622内に固定され、突起部620は開口624によって受けられる。
【0053】
前述のように、一構成では、着用型機器アセンブリ600は、靴に取り付けられるなど、センサに動作可能な状態で接続される。ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置と同様に、着用型機器602は、ユーザの運動能力と関連付けられたセンサからデータを受け取る。ユーザは、運動活動を行っている間、手首に機器を着用し得ることが理解される。次いでユーザは、リストバンド604から着用型機器602を取り外し、機器602を図10に示すようなパーソナルコンピュータに接続することができ、そこで、収集されたデータを、ユーザの運動能力を表示するためのウェブサイトなどリモート位置にアップロードすることができる。
【0054】
別の構成では、着用型機器602は、例えば体育器具など、運動能力機器またはマシンと併せて使用することができる。例えば、トレッドミル、スピニングマシン、エリプティカルマシン、ステップマシン、自転車、その他のウェイト器具など体育器具は、追加機能のためのUSBポートを有し得る。ユーザは、リストバンド604から着用型機器602を取り外し、機器602を体育器具の、図5に示すステッパーコンソール上に位置するUSBポートまたはその他のインターフェースなどに挿入し得る。ユーザが運動活動を行い、活動と関連付けられたデータがUSB機器602によって受け取られる。USB機器が受け取ることのできる種類のデータは一般に、先にディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置と体育器具の間の動作可能な接続について述べたデータ受信と同様である。運動活動が完了すると、ユーザは体育器具からUSB機器602を取り外し、再度機器を、リストバンド604または所望の他の何らかの支持具に取り付ける。次いでユーザは、USB機器602をパーソナルコンピュータに挿入することができ、そこで体育器具と関連付けられた運動活動からのデータを、前述のウェブサイトなどリモート位置にアップロードすることができる。また、機器602に追加の有線または無線の通信機能を組み込むこともできる。その場合には、心臓血管系運動データを心臓血管系運動器具から機器602に転送することができる。機器602は、コンピュータに接続することができ、そこで、本明細書で示す換算係数を用いて心臓血管系運動データに基づいて等価の走行マイル数を提供するためのインターフェースにデータを転送することができる。次いでこのデータを、後述するようにインターフェース1200によって表示することができる。
【0055】
運動能力データの双方向通信に言及して説明されているが、別の態様では、ディジタル音楽プレーヤ203、その他の記憶装置、および/またはユーザインターフェース500のインターネットもしくはウェブベース接続は、運動能力機器またはマシンの一つまたは複数のパラメータを制御することもできる。例えば、ディジタル音楽プレーヤ203、その他の記憶装置、および/またはユーザインターフェース500のインターネットもしくはウェブベース接続は、練習のレベル、持続期間、強さ、ペース、傾斜、目標心拍数、抵抗、または運動能力機器もしくはマシンと関連付けられた他の任意のパラメータを提供し得る。一態様では、一つまたは複数のパラメータは、現在の運動能力データおよび/または以前の運動能力データを反映し得る。代替としてまたはこれに加えて、一つまたは複数のパラメータは、運動能力トレーニングのプログラムまたは計画を反映し得る。一つまたは複数の構成において、ディジタル音楽プレーヤ203またはUSB機器602は、運動能力データをある単位から別の単位に換算するように構成され得る。したがって、運動能力データは、運動能力モニタリングシステムに換算された形で送信され得る。
【0056】
図11〜図27に、ユーザインターフェース1200による、ディジタル音楽プレーヤ203またはその他の記憶装置から収集されるユーザまたは運動選手の能力データの収集および表示を示す。一態様において、運動能力データは、例えば、図11で示すように、ディジタル音楽プレーヤ203が同期されているときに収集される。別の態様では、少なくとも、運動能力機器またはマシン(すなわち体育器具)と関連付けられた能力データは、ネットワーク、インターネット、または他の有線接続もしくは無線接続を介して送られ、収集され得る。例えば、運動能力機器またはマシンは、ユーザまたは運動選手と関連付けられた運動能力データを送受信するために、有線接続または無線接続を介してネットワークおよび/またはインターネットにつながり得る。ユーザまたは運動選手のデータが収集されると、ユーザまたは運動選手は、図12のユーザインターフェース1200で示されるように運動能力データを表示し、これと対話する。一つまたは複数の構成において、機器からのデータは、仲介機器を介して能力モニタリングシステムに送信され得る。例えば、複数の運動機器がローカル・エリア・ネットワークを介して相互に接続され、これらのマシンのうちの一つだけが、インターネットなど広域ネットワークに接続され得る。したがって、複数の機器からのデータは、広域ネットワークに接続されたマシンを仲介機器として使用して、リモートのモニタリングシステムに送信され得る。
【0057】
例えば、図12および図13には、ユーザインターフェース1200が、練習またはその他の運動能力と関連付けられた詳細を表示し得ることが示されている。図示のように、詳細は、エリプティカルマシン上の練習に対応するものである。特に図13には、30分間のエリプティカルマシン練習が等価の走行マイル数に換算されていることが示されている。練習は、等価の走行マイル数(または他の共通単位)に換算されると、例えば、対話型運動トレーニングツールおよび/または対話型運動トレーニングログなどの一部として、実際の走行マイル数と一緒に表示され得る。そのような対話型運動トレーニングツールおよび/または対話型運動トレーニングログは、その全文が本明細書に組み入れられる、2008年2月27日に出願された米国仮特許出願第61/032,018号に記載されている。
【0058】
より具体的には、図14には、ユーザまたは運動選手がランニングまたはその他の運動を完了した日付の範囲が示されている。ユーザまたは運動選手が、少なくとも一部は一つまたは複数の運動能力機器またはマシン上で各自の練習を完了した日付については、運動能力データは、例えば、実際のランニング運動能力データとは異なる記号を用いて示されている。例えば、5月15日といった日付は、ユーザインターフェース1200が、個々の練習または運動能力についての等価の距離(すなわち、「カーディオバスキュラーマイル数」)を表示していることを示すためのハート形アイコンまたはその他の類似の識別と共に表示され得る。図15には、ユーザインターフェース1200が、例えば、運動能力機器またはマシンの種類、等価の距離、持続期間、カロリー使用量または燃焼カロリーなど、練習の詳細を表示し得ることが示されている。
【0059】
図16には、ユーザまたは運動選手が、練習または運動能力が実際の走行距離を表すか、または等価のカーディオバスキュラー距離を表すかに基づいて各自の練習または運動能力をソートし得ることが示されている。例えば、ユーザまたは運動選手は、ユーザインターフェース1200が、すべてのランニングおよびカーディオバスキュラー距離、すべてのランニングのみ、またはすべてのカーディオバスキュラー距離のみを表示するよう選択し得る。図17には、等価のカーディオバスキュラー距離または運動能力のみを表示するユーザインターフェース1200が示されている。図18には、実際の走行距離のみを表示するユーザインターフェース1200が示されている。
【0060】
図19には、ユーザまたは運動選手がユーザインターフェース1200を利用して、目標、ベンチマーク、中間目標、および/または運動トレーニングプログラムを設定し得ることが示されている。例えば、図20には、ユーザまたは運動選手が12週間で50マイル走破するという目標を設定していることが示されている。さらに、図20にはユーザまたは運動選手の進捗も示されている。一態様において、ユーザまたは運動選手は、各自の目標を、ランニング、他の運動活動、またはこれらの組み合わせを行うことによって達成し得る。したがって、ユーザまたは運動選手の進捗は、任意の実際の走行距離と任意の等価のカーディオバスキュラー距離(または運動活動クレジットなど他の共通単位)の合計として表示される。したがってユーザまたは運動選手は、同じやり方(すなわち、同じ単位)では測定されない場合もある様々な運動能力の活動を利用して各自の目標を達成することができる。
【0061】
図21には、ユーザまたは運動選手がユーザインターフェース1200を利用して、本明細書において、また、2008年2月14日に出願された米国特許出願第12/031,380号に概ね記載されている、競技、課題、競走、またはその他のイベントに参加し得ることが示されている。詳細には、ユーザまたは運動選手は、ランニング、その他の運動能力の活動、またはこれらの組み合わせを完了することによって、競技、課題、競走、またはその他のイベントに参加し得る。したがって、競技、課題、競走、またはその他のイベントにおける各自の進捗は、任意の実際のランニングと、等価のカーディオバスキュラー距離または他の共通単位で測定された任意の他の運動能力との合計によって決定される。さらに、競技、課題、競走、またはその他のイベントは、ランニング部分と運動能力の活動の部分とを指定することもできる。例えば、50マイルの課題は、25マイルの実際の走行距離と、25マイルの等価のカーディオバスキュラー距離を含み得る。
【0062】
図23には、ユーザまたは運動選手が、参加すべき一つまたは複数の課題を選択し得ることが示されている。一態様において、課題は、合計距離(すなわち、実際の走行距離と等価のカーディオバスキュラー距離を含む)によってソートされる。図24および図25には、ユーザインターフェース1200が、競技、課題、競走、またはその他のイベントに参加している一人または複数のユーザまたは運動選手の進捗を表示し得ることが示されている。各ユーザまたは運動選手の進捗は、実際の走行距離と等価のカーディオマイル数の組み合わせとして示され得る。例えば、各ユーザまたは運動選手の進捗は、実際の走行距離と等価のカーディオバスキュラー距離とが、走破された合計距離のうちのどの部分がそれぞれを表すか区別するために、異なる色、配色、パターンなどを有する棒グラフで示され得る。あるいは、競技、課題、競走、またはその他のイベントは、それぞれにおけるユーザまたは運動選手の進捗を別々に表示するための、実際の走行距離と等価のカーディオバスキュラー距離についての個別要件を含んでいてもよい。さらに、ユーザまたは運動選手のランニング能力が、例えば、等価のカーディオバスキュラー距離によって測定される各自の他の運動能力と比較されてもよい。
【0063】
図26および図27には、ユーザインターフェース1200が、2008年2月27日に出願された、米国仮特許出願第61/032,018号に記載されているような、運動トレーニングツールおよび/または運動トレーニングログとしても機能し得ることが示されている。例えば、ユーザまたは運動選手は、ウォーキング〜ランニング(walk-to-run)、5キロメートル、10キロメートル、ハーフマラソン、および/またはマラソンを行うためのトレーニングプログラムを選択し得る。さらに、ユーザまたは運動選手は、デュアスロンのためのトレーニングを行ってもよい。より具体的には、図27で示すように、デュアスロンは、実際の走行距離と等価のカーディオバスキュラー距離の構成要素を含み得る。あるいは、ユーザまたは運動選手は、実際の走行距離、または他の運動能力の運動に基づく等価のカーディオバスキュラー距離の任意の組み合わせを用いてトレーニングプログラムを完了してもよい。
【0064】
本明細書においては、各態様の十分な理解を提供するために多数の具体的詳細が明記されている。しかし、各態様はこれらの具体的詳細なしでも実施され得ることが当業者には理解されるであろう。場合によっては、各態様を不明確にすることのないように、周知の動作およびコンポーネントが詳細に記載されていないこともある。本明細書において開示される特定の構造的、機能的詳細は代表的なものであり、必ずしも各態様の範囲を限定するものであるとは限らないことが理解できる。
【0065】
また、「一態様」または「ある態様」という場合、これは、態様に関連して示す個々の特徴、構造、または特性が少なくとも一つの態様に含まれることを意味するものであることも注目に値する。本明細書の様々な箇所において「一態様における」という句が使用されている場合、これは必ずしもすべてが同じ態様を指すものであるとは限らない。
【0066】
態様の中には、所望の計算速度、電力レベル、耐熱性、処理サイクルバジェット、入力データ速度、出力データ速度、メモリリソース、データバス速度、およびその他の性能制約条件など、任意の数の要因に従って変動し得るアーキテクチャ(architecture)を使用して実施されるものもある。例えば、一態様は、汎用または専用プロセッサによって実行されるソフトウェアを使用して実施され得る。別の例では、一態様が、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理回路(PLD)、またはディジタル信号プロセッサ(DSP)など、専用ハードウェアとして実施され得る。別の例では、一態様が、プログラム式汎用コンピュータコンポーネントとカスタム・ハードウェア・コンポーネントの任意の組み合わせによって実施され得る。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0067】
態様によっては、「結合された」および「接続された」という表現、ならびにこれらの派生語を使用して説明されるものもある。これらの用語は相互に同義語であることが意図されるものではないことを理解すべきである。例えば、態様の中には、「接続された」という用語を使用して二つ以上の要素が相互に直接物理的にまたは電気的に接していることを示すものと説明するものもある。別の例では、態様の中には、「結合された」という用語を使用して二つ以上の要素が相互に直接物理的にまたは電気的に接していることを示すものと説明するものもある。しかし、「結合された」という用語は、二つ以上の要素が相互に直接接しておらず、しかも相互に協働するかまたは相互作用することを意味する場合もある。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0068】
態様の中には、例えば、機械によって実行される場合、機械に各態様による方法および/または動作を行わせ得る命令または命令セットを記憶し得る機械可読媒体または製品を使用して実施され得るものもある。このような機械には、例えば、任意の適切な処理プラットフォーム、コンピューティングプラットフォーム、コンピューティング機器、処理装置、コンピューティングシステム、処理システム、コンピュータ、プロセッサなどが含まれ、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせを使用して実施され得る。機械可読媒体または製品には、例えば、図2を参照して示した例など、任意の適切な種類のメモリユニットが含まれ得る。例えば、このメモリユニットは、任意のメモリデバイス、メモリ製品、メモリ媒体、記憶装置、記憶製品、記憶媒体および/または記憶ユニット、メモリ、取り外し可能または取り外し不能媒体、消去可能または消去不能媒体、書込み可能または書換え可能媒体、ディジタルまたはアナログ媒体、ハードディスク、フロッピーディスク、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、追記型コンパクトディスク(CD-R)、書換え可能コンパクトディスク(CD-RW)、光ディスク、磁気媒体、様々な種類のディジタル多用途ディスク(DVD)、テープ、カセットなどを含み得る。命令は、ソースコード、コンパイル済みコード、解釈済みコード、実行可能コード、静的コード、動的コードなど任意の適切な種類のコードを含み得る。命令は、C、C++、Java、BASIC、Perl、Matlab、Pascal、Visual BASIC、アセンブリ言語、機械コードなど、任意の適切な、高水準、低水準、オブジェクト指向、ビジュアル、コンパイル済み、および/または解釈済みのプログラミング言語を使用して実施され得る。各態様はこの記載に限定されるものではない。
【0069】
本明細書では各態様のいくつかの特徴が示されているが、当業者には、多くの改変、置換、変更および均等物が想起されるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、各態様の真の精神に含まれるそのようなあらゆる改変および変更を包含するものであることを理解すべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の運動機器から第一の測定単位で第一の運動能力データを受け取る工程;
第二の運動機器から第二の測定単位で第二の運動能力データを受け取る工程;および
該第一の運動能力データおよび該第二の運動能力データをそれぞれ第三の単位に換算する工程
含む方法。
【請求項2】
第一の運動能力データおよび第二の運動能力データに基づいて、第三の単位で指定された運動目標が達成されているかどうか判定する工程
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
第三の単位が、第一の単位および第二の単位とは異なる、請求項1記載の方法。
【請求項4】
第一の単位が燃焼カロリーであり、第三の単位が走行マイル数である、請求項1記載の方法。
【請求項5】
第一の運動能力データおよび第二の運動能力データを第三の単位に換算する工程が、
該第一の運動能力データと関連付けられた第一の種類の運動活動に基づいて第一の換算係数を決定すること、および
該第一の換算係数を該第一の運動能力データに適用すること
を含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
第一の換算係数が、さらに第一の種類の運動活動を行う個人の属性に基づいて決定される、請求項5記載の方法。
【請求項7】
属性が、安静時の心拍数を含む、請求項6記載の方法。
【請求項8】
属性が体重を含む、請求項6記載の方法。
【請求項9】
第二の運動能力データと関連付けられた第二の種類の運動活動に基づいて第二の換算係数を決定する工程;および
該第二の換算係数を該第二の運動能力データに適用する工程
をさらに含む、請求項5記載の方法。
【請求項10】
第一の種類の運動活動がエリプティカルマシン活動を含む、請求項5記載の方法。
【請求項11】
第一の種類の運動活動が自転車をこぐ運動を含む、請求項5記載の方法。
【請求項12】
第一の運動能力データが競技の第一の参加者に対応し、第二の運動能力データが該競技の第二の参加者に対応し、方法が、該競技の勝利者を決定するために、該第一の運動能力データと該第二の運動能力データとを第三の単位で比較する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項13】
第一の運動能力データおよび第二の運動能力データが、一つまたは複数のリモート運動機器から運動能力モニタリングシステムにおいて受け取られる、請求項1記載の方法。
【請求項14】
一つまたは複数のリモート運動機器が心拍数モニタを含む、請求項13記載の方法。
【請求項15】
一つまたは複数のリモート運動機器が歩数計を含む、請求項13記載の方法。
【請求項16】
一つまたは複数のリモート運動機器がエルゴメータを含む、請求項13記載の方法。
【請求項17】
第一の運動能力データが、仲介運動機器を介して一つまたは複数のリモート運動機器から運動能力モニタリングシステムにおいて受け取られる、請求項16記載の方法。
【請求項18】
第一の単位で第一の運動能力データを受け取る工程;
該第一の単位とは異なる第二の単位で第二の運動能力データを受け取る工程;ならびに
該第一の運動能力データおよび該第二の運動能力データをそれぞれ、該第一の単位および該第二の単位とは異なる、運動能力モニタリングシステムにおいて一つまたは複数のアイテムを獲得するのに使用できる種類の資金に対応する第三の単位に換算する工程
を含む方法。
【請求項19】
第一の単位が自転車をこぐ運動に対応し、第二の単位が自転車をこいだマイル数に対応する、請求項18記載の方法。
【請求項20】
一つまたは複数のアイテムが運動器具を含む、請求項18記載の方法。
【請求項21】
一つまたは複数のアイテムが衣料品を含む、請求項18記載の方法。
【請求項22】
一つまたは複数のアイテムが仮想アイテムを含む、請求項18記載の方法。
【請求項23】
第一の運動能力データおよび第二の運動能力データに基づいて、第三の単位で指定された運動目標が達成されているかどうか判定する工程
をさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項24】
第一の運動能力データが第一のユーザによって行われた活動に対応し、第二の運動能力データが第二のユーザによって行われた活動に対応する、請求項23記載の方法。
【請求項25】
第一の運動能力データが第一の種類の運動活動に対応し、第二の運動能力データが、該第一の種類の運動活動とは異なる第二の種類の運動活動に対応する、請求項24記載の方法。
【請求項26】
運動課題を作成するための仕様を受け取る工程であって、該仕様が第一の運動活動の第一の必要量および第二の運動活動の第二の必要量を含み、該第一の必要量および該第二の必要量が共通単位で指定され、該第一の運動活動および該第二の運動活動の少なくとも一つが共通単位で測定されない、工程;ならびに
該運動課題を作成する工程
を含む方法。
【請求項27】
共通単位とは異なる第一の単位で第一の運動活動に対応する第一の運動能力データを受け取る工程;および
該第一の運動能力データを該共通単位に換算する工程
をさらに含む、請求項26記載の方法。
【請求項28】
共通単位とは異なる第二の単位で第二の運動活動に対応する第二の運動能力データを受け取る工程;および
該第二の運動能力データを該共通単位に換算する工程
をさらに含む、請求項27記載の方法。
【請求項29】
共通単位が、運動能力モニタリングシステムからアイテムを獲得するのに使用できる資金に対応する、請求項27記載の方法。
【請求項30】
仕様が運動能力モニタリングシステムにおいて受け取られる、請求項29記載の方法。
【請求項31】
第一の種類の活動がエリプティカルマシン活動に対応し、第二の種類の活動がボート漕ぎマシン活動に対応する、請求項27記載の方法。
【請求項32】
運動課題がデュアスロンである、請求項27記載の方法。
【請求項33】
プロセッサと;
実行されると装置に、
第一の運動機器から第一の測定単位で第一の運動能力データを受け取らせ、
第二の運動機器から第二の測定単位で第二の運動能力データを受け取らせ、かつ
該第一の運動能力データおよび該第二の運動能力データをそれぞれ第三の単位に換算させる
コンピュータ可読命令を記憶するメモリと
を備える装置。
【請求項34】
コンピュータ可読命令が、実行されると、さらに装置に、第一の運動能力データおよび第二の運動能力データに基づいて、第三の単位で指定された運動目標が達成されているかどうか判定させる、
請求項33記載の装置。
【請求項35】
第三の単位が第一の単位および第二の単位とは異なる、請求項33記載の装置。
【請求項36】
第一の単位が燃焼カロリーであり、第三の単位が走行マイル数である、請求項33記載の装置。
【請求項37】
第一の運動能力データおよび第二の運動能力データを第三の単位に換算する工程が、
該第一の運動能力データと関連付けられた第一の種類の運動活動に基づいて第一の換算係数を決定すること;および
該第一の換算係数を該第一の運動能力データに適用すること
を含む、請求項33記載の装置。
【請求項38】
プロセッサと;
実行されると装置に、
運動課題を作成するための仕様を受け取らせ、ここで該仕様が第一の運動活動の第一の必要量および第二の運動活動の第二の必要量を含み、該第一の必要量および該第二の必要量が共通単位で指定され、該第一の運動活動および該第二の運動活動の少なくとも一つが共通単位で測定されず、かつ
該運動課題を作成させる
コンピュータ可読命令を記憶するメモリと
を備える装置。
【請求項39】
コンピュータ可読命令が、実行されると、さらに装置に、
共通単位とは異なる第二の単位の第二の運動活動に対応する第二の運動能力データを受け取らせ、かつ
該第二の運動能力データを該共通単位に換算させる、
請求項38記載の装置。
【請求項40】
共通単位が、運動能力モニタリングシステムからアイテムを獲得するのに使用できる資金に対応する、請求項38記載の装置。
【請求項41】
仕様が運動能力モニタリングシステムにおいて受け取られる、請求項40記載の装置。
【請求項42】
プロセッサと;
実行されると装置に、
第一の単位で第一の運動能力データを受け取らせ、
該第一の単位とは異なる第二の単位で第二の運動能力データを受け取らせ、かつ
該第一の運動能力データおよび該第二の運動能力データをそれぞれ、該第一の単位および該第二の単位とは異なる、運動能力モニタリングシステムにおいて一つまたは複数のアイテムを獲得するのに使用できる種類の資金に対応する第三の単位に換算させる
コンピュータ可読命令を記憶するメモリと
を備える装置。
【請求項43】
第一の単位がウェイトリフティングの反復回数に対応し、第二の単位が燃焼カロリーに対応する、請求項42記載の装置。
【請求項44】
一つまたは複数のアイテムが運動器具を含む、請求項42記載の装置。
【請求項45】
一つまたは複数のアイテムが衣料品を含む、請求項42記載の装置。
【請求項46】
一つまたは複数のアイテムが仮想アイテムを含む、請求項42記載の装置。
【請求項47】
運動機器から第一の測定単位で心臓血管系運動データを受け取る工程;および
運動能力データを、該第一の測定単位から、走行距離である第二の測定単位に換算する工程
を含む方法。
【請求項48】
第二の測定単位が、運動能力モニタリングシステムからアイテムを獲得するのに使用できる、請求項47記載の方法。
【請求項49】
心臓血管系運動データが燃焼カロリー数を含み、運動能力データを換算する工程が、100燃焼カロリー=1走行マイルの換算係数を使用して行われる、請求項47記載の方法。
【請求項50】
運動機器がエリプティカルマシンを含む、請求項47記載の方法。
【請求項51】
運動機器がエアロバイクを含む、請求項47記載の方法。
【請求項52】
第一の測定単位の第一の運動活動の量および第二の測定単位の第二の運動活動の量を表示する運動能力モニタリングインターフェースを生成する工程をさらに含む、請求項47記載の方法。
【請求項53】
インターフェースが、第一の測定単位の第一の運動活動の量と第二の測定単位の第二の運動活動の量の一方だけを表示するように構成できる、請求項52記載の方法。
【請求項54】
第一の運動活動の量が、第二の運動活動の量とは異なるやり方で表示される、請求項52記載の方法。
【請求項55】
心臓血管系運動データが、音楽サービス提供者を介して音楽再生機器から受け取られる、請求項47記載の方法。
【請求項56】
プロセッサと;
実行されると装置に、
運動機器から第一の測定単位で心臓血管系運動データを受け取らせ、かつ
運動能力データを該第一の測定単位から、走行距離である第二の測定単位に換算させる
コンピュータ可読命令を記憶するメモリと
を備える装置。
【請求項57】
心臓血管系運動データが燃焼カロリー数を含み、運動能力データを換算する工程が、100燃焼カロリー=1走行マイルの換算係数を使用して行われる、請求項56記載の装置。
【請求項58】
運動機器がエリプティカルマシンを含む、請求項56記載の装置。
【請求項59】
運動機器がエアロバイクを含む、請求項56記載の装置。
【請求項60】
コンピュータ可読命令が、実行されると、さらに装置に、第一の測定単位の第一の運動活動の量および第二の測定単位の第二の運動活動の量を表示する運動能力モニタリングインターフェースを生成させる、請求項56記載の装置。
【請求項61】
インターフェースが、第一の測定単位の第一の運動活動の量と第二の測定単位の第二の運動活動の量の一方だけを表示するように構成できる、請求項60記載の装置。
【請求項62】
第一の運動活動の量が、第二の運動活動の量とは異なるやり方で表示される、請求項60記載の装置。
【請求項63】
心臓血管系運動データと関連付けられたユーザに、走行距離の値に対応するクレジットが提供される、請求項57記載の装置。
【請求項64】
クレジットが運動能力モニタリングインターフェースにおいて表示される、請求項63記載の装置。
【請求項1】
第一の運動機器から第一の測定単位で第一の運動能力データを受け取る工程;
第二の運動機器から第二の測定単位で第二の運動能力データを受け取る工程;および
該第一の運動能力データおよび該第二の運動能力データをそれぞれ第三の単位に換算する工程
含む方法。
【請求項2】
第一の運動能力データおよび第二の運動能力データに基づいて、第三の単位で指定された運動目標が達成されているかどうか判定する工程
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
第三の単位が、第一の単位および第二の単位とは異なる、請求項1記載の方法。
【請求項4】
第一の単位が燃焼カロリーであり、第三の単位が走行マイル数である、請求項1記載の方法。
【請求項5】
第一の運動能力データおよび第二の運動能力データを第三の単位に換算する工程が、
該第一の運動能力データと関連付けられた第一の種類の運動活動に基づいて第一の換算係数を決定すること、および
該第一の換算係数を該第一の運動能力データに適用すること
を含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
第一の換算係数が、さらに第一の種類の運動活動を行う個人の属性に基づいて決定される、請求項5記載の方法。
【請求項7】
属性が、安静時の心拍数を含む、請求項6記載の方法。
【請求項8】
属性が体重を含む、請求項6記載の方法。
【請求項9】
第二の運動能力データと関連付けられた第二の種類の運動活動に基づいて第二の換算係数を決定する工程;および
該第二の換算係数を該第二の運動能力データに適用する工程
をさらに含む、請求項5記載の方法。
【請求項10】
第一の種類の運動活動がエリプティカルマシン活動を含む、請求項5記載の方法。
【請求項11】
第一の種類の運動活動が自転車をこぐ運動を含む、請求項5記載の方法。
【請求項12】
第一の運動能力データが競技の第一の参加者に対応し、第二の運動能力データが該競技の第二の参加者に対応し、方法が、該競技の勝利者を決定するために、該第一の運動能力データと該第二の運動能力データとを第三の単位で比較する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項13】
第一の運動能力データおよび第二の運動能力データが、一つまたは複数のリモート運動機器から運動能力モニタリングシステムにおいて受け取られる、請求項1記載の方法。
【請求項14】
一つまたは複数のリモート運動機器が心拍数モニタを含む、請求項13記載の方法。
【請求項15】
一つまたは複数のリモート運動機器が歩数計を含む、請求項13記載の方法。
【請求項16】
一つまたは複数のリモート運動機器がエルゴメータを含む、請求項13記載の方法。
【請求項17】
第一の運動能力データが、仲介運動機器を介して一つまたは複数のリモート運動機器から運動能力モニタリングシステムにおいて受け取られる、請求項16記載の方法。
【請求項18】
第一の単位で第一の運動能力データを受け取る工程;
該第一の単位とは異なる第二の単位で第二の運動能力データを受け取る工程;ならびに
該第一の運動能力データおよび該第二の運動能力データをそれぞれ、該第一の単位および該第二の単位とは異なる、運動能力モニタリングシステムにおいて一つまたは複数のアイテムを獲得するのに使用できる種類の資金に対応する第三の単位に換算する工程
を含む方法。
【請求項19】
第一の単位が自転車をこぐ運動に対応し、第二の単位が自転車をこいだマイル数に対応する、請求項18記載の方法。
【請求項20】
一つまたは複数のアイテムが運動器具を含む、請求項18記載の方法。
【請求項21】
一つまたは複数のアイテムが衣料品を含む、請求項18記載の方法。
【請求項22】
一つまたは複数のアイテムが仮想アイテムを含む、請求項18記載の方法。
【請求項23】
第一の運動能力データおよび第二の運動能力データに基づいて、第三の単位で指定された運動目標が達成されているかどうか判定する工程
をさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項24】
第一の運動能力データが第一のユーザによって行われた活動に対応し、第二の運動能力データが第二のユーザによって行われた活動に対応する、請求項23記載の方法。
【請求項25】
第一の運動能力データが第一の種類の運動活動に対応し、第二の運動能力データが、該第一の種類の運動活動とは異なる第二の種類の運動活動に対応する、請求項24記載の方法。
【請求項26】
運動課題を作成するための仕様を受け取る工程であって、該仕様が第一の運動活動の第一の必要量および第二の運動活動の第二の必要量を含み、該第一の必要量および該第二の必要量が共通単位で指定され、該第一の運動活動および該第二の運動活動の少なくとも一つが共通単位で測定されない、工程;ならびに
該運動課題を作成する工程
を含む方法。
【請求項27】
共通単位とは異なる第一の単位で第一の運動活動に対応する第一の運動能力データを受け取る工程;および
該第一の運動能力データを該共通単位に換算する工程
をさらに含む、請求項26記載の方法。
【請求項28】
共通単位とは異なる第二の単位で第二の運動活動に対応する第二の運動能力データを受け取る工程;および
該第二の運動能力データを該共通単位に換算する工程
をさらに含む、請求項27記載の方法。
【請求項29】
共通単位が、運動能力モニタリングシステムからアイテムを獲得するのに使用できる資金に対応する、請求項27記載の方法。
【請求項30】
仕様が運動能力モニタリングシステムにおいて受け取られる、請求項29記載の方法。
【請求項31】
第一の種類の活動がエリプティカルマシン活動に対応し、第二の種類の活動がボート漕ぎマシン活動に対応する、請求項27記載の方法。
【請求項32】
運動課題がデュアスロンである、請求項27記載の方法。
【請求項33】
プロセッサと;
実行されると装置に、
第一の運動機器から第一の測定単位で第一の運動能力データを受け取らせ、
第二の運動機器から第二の測定単位で第二の運動能力データを受け取らせ、かつ
該第一の運動能力データおよび該第二の運動能力データをそれぞれ第三の単位に換算させる
コンピュータ可読命令を記憶するメモリと
を備える装置。
【請求項34】
コンピュータ可読命令が、実行されると、さらに装置に、第一の運動能力データおよび第二の運動能力データに基づいて、第三の単位で指定された運動目標が達成されているかどうか判定させる、
請求項33記載の装置。
【請求項35】
第三の単位が第一の単位および第二の単位とは異なる、請求項33記載の装置。
【請求項36】
第一の単位が燃焼カロリーであり、第三の単位が走行マイル数である、請求項33記載の装置。
【請求項37】
第一の運動能力データおよび第二の運動能力データを第三の単位に換算する工程が、
該第一の運動能力データと関連付けられた第一の種類の運動活動に基づいて第一の換算係数を決定すること;および
該第一の換算係数を該第一の運動能力データに適用すること
を含む、請求項33記載の装置。
【請求項38】
プロセッサと;
実行されると装置に、
運動課題を作成するための仕様を受け取らせ、ここで該仕様が第一の運動活動の第一の必要量および第二の運動活動の第二の必要量を含み、該第一の必要量および該第二の必要量が共通単位で指定され、該第一の運動活動および該第二の運動活動の少なくとも一つが共通単位で測定されず、かつ
該運動課題を作成させる
コンピュータ可読命令を記憶するメモリと
を備える装置。
【請求項39】
コンピュータ可読命令が、実行されると、さらに装置に、
共通単位とは異なる第二の単位の第二の運動活動に対応する第二の運動能力データを受け取らせ、かつ
該第二の運動能力データを該共通単位に換算させる、
請求項38記載の装置。
【請求項40】
共通単位が、運動能力モニタリングシステムからアイテムを獲得するのに使用できる資金に対応する、請求項38記載の装置。
【請求項41】
仕様が運動能力モニタリングシステムにおいて受け取られる、請求項40記載の装置。
【請求項42】
プロセッサと;
実行されると装置に、
第一の単位で第一の運動能力データを受け取らせ、
該第一の単位とは異なる第二の単位で第二の運動能力データを受け取らせ、かつ
該第一の運動能力データおよび該第二の運動能力データをそれぞれ、該第一の単位および該第二の単位とは異なる、運動能力モニタリングシステムにおいて一つまたは複数のアイテムを獲得するのに使用できる種類の資金に対応する第三の単位に換算させる
コンピュータ可読命令を記憶するメモリと
を備える装置。
【請求項43】
第一の単位がウェイトリフティングの反復回数に対応し、第二の単位が燃焼カロリーに対応する、請求項42記載の装置。
【請求項44】
一つまたは複数のアイテムが運動器具を含む、請求項42記載の装置。
【請求項45】
一つまたは複数のアイテムが衣料品を含む、請求項42記載の装置。
【請求項46】
一つまたは複数のアイテムが仮想アイテムを含む、請求項42記載の装置。
【請求項47】
運動機器から第一の測定単位で心臓血管系運動データを受け取る工程;および
運動能力データを、該第一の測定単位から、走行距離である第二の測定単位に換算する工程
を含む方法。
【請求項48】
第二の測定単位が、運動能力モニタリングシステムからアイテムを獲得するのに使用できる、請求項47記載の方法。
【請求項49】
心臓血管系運動データが燃焼カロリー数を含み、運動能力データを換算する工程が、100燃焼カロリー=1走行マイルの換算係数を使用して行われる、請求項47記載の方法。
【請求項50】
運動機器がエリプティカルマシンを含む、請求項47記載の方法。
【請求項51】
運動機器がエアロバイクを含む、請求項47記載の方法。
【請求項52】
第一の測定単位の第一の運動活動の量および第二の測定単位の第二の運動活動の量を表示する運動能力モニタリングインターフェースを生成する工程をさらに含む、請求項47記載の方法。
【請求項53】
インターフェースが、第一の測定単位の第一の運動活動の量と第二の測定単位の第二の運動活動の量の一方だけを表示するように構成できる、請求項52記載の方法。
【請求項54】
第一の運動活動の量が、第二の運動活動の量とは異なるやり方で表示される、請求項52記載の方法。
【請求項55】
心臓血管系運動データが、音楽サービス提供者を介して音楽再生機器から受け取られる、請求項47記載の方法。
【請求項56】
プロセッサと;
実行されると装置に、
運動機器から第一の測定単位で心臓血管系運動データを受け取らせ、かつ
運動能力データを該第一の測定単位から、走行距離である第二の測定単位に換算させる
コンピュータ可読命令を記憶するメモリと
を備える装置。
【請求項57】
心臓血管系運動データが燃焼カロリー数を含み、運動能力データを換算する工程が、100燃焼カロリー=1走行マイルの換算係数を使用して行われる、請求項56記載の装置。
【請求項58】
運動機器がエリプティカルマシンを含む、請求項56記載の装置。
【請求項59】
運動機器がエアロバイクを含む、請求項56記載の装置。
【請求項60】
コンピュータ可読命令が、実行されると、さらに装置に、第一の測定単位の第一の運動活動の量および第二の測定単位の第二の運動活動の量を表示する運動能力モニタリングインターフェースを生成させる、請求項56記載の装置。
【請求項61】
インターフェースが、第一の測定単位の第一の運動活動の量と第二の測定単位の第二の運動活動の量の一方だけを表示するように構成できる、請求項60記載の装置。
【請求項62】
第一の運動活動の量が、第二の運動活動の量とは異なるやり方で表示される、請求項60記載の装置。
【請求項63】
心臓血管系運動データと関連付けられたユーザに、走行距離の値に対応するクレジットが提供される、請求項57記載の装置。
【請求項64】
クレジットが運動能力モニタリングインターフェースにおいて表示される、請求項63記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【公表番号】特表2011−508615(P2011−508615A)
【公表日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−537150(P2010−537150)
【出願日】平成20年12月8日(2008.12.8)
【国際出願番号】PCT/US2008/085911
【国際公開番号】WO2009/076307
【国際公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.GSM
3.コンパクトフラッシュ
4.フロッピー
【出願人】(505087849)ナイキ インコーポレーティッド (123)
【公表日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月8日(2008.12.8)
【国際出願番号】PCT/US2008/085911
【国際公開番号】WO2009/076307
【国際公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.GSM
3.コンパクトフラッシュ
4.フロッピー
【出願人】(505087849)ナイキ インコーポレーティッド (123)
[ Back to top ]