説明

ガスセンサ及びガスセンサのフィルタ再生方法

【課題】センサ応答時間を遅延させることなくフィルタ効果の低下を抑制することができるガスセンサ及びガスセンサのフィルタ再生方法を提供すること。
【解決手段】検知対象ガスに含まれる所定の被検知ガスを検知する素子2と、該素子2により検知される被検知ガス以外の雑ガスを吸着することにより前記素子2を前記雑ガスによる被毒から保護するフィルタ3と、フィルタ3を加熱することによって当該フィルタ3に吸着した雑ガスを脱離させるヒータ(加熱手段)7とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検知対象ガスに含まれる被検知ガスを検知するために使用されるガスセンサ及びガスセンサのフィルタ再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年注目されている燃料電池は、アノードガスとして例えば水素ガスを用い、カソードガスとして例えば酸化ガス(空気)を用いて水素ガスと電気化学反応を行うことで発電を行うものであり、この燃料電池を用いた燃料電池システムにおいては、アノードガスの漏れを検知するためにガスセンサが用いられている。
【0003】
ガスセンサは、検知対象ガスに含まれる被検知ガスを検知する素子を備える他、該素子を被検知ガス以外の物質(雑ガス)による被毒から防ぐために、検知対象ガスの導入部に雑ガスを吸着除去するためのフィルタ層を備えている(例えば、特許文献1,2)。また、フィルタ層としては、活性炭、樹脂吸着剤等が用いられている。
【特許文献1】特開2002−310970号公報
【特許文献2】特開2002−257767号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フィルタ層は、使用するに従い吸着剤が飽和してフィルタ効果が低下するが、このフィルタ効果が低下するまでの時間を予測することは困難である。したがって、ガスセンサ内の素子を所定の時間被毒から保護するためには、フィルタ層の厚さを高い安全率を持たせて厚めに設定する必要がある。しかしながら、フィルタ層を厚くすると、ガス拡散が阻害されてセンサ応答時間に遅延が生ずるという問題が生じる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、センサ応答時間を遅延させることなくフィルタ効果の低下を抑制することができるガスセンサ及びガスセンサのフィルタ再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係るガスセンサは、検知対象ガスに含まれる被検知ガスを検知する素子と、前記検知対象ガスに含まれる前記被検知ガス以外の雑ガスを吸着することにより前記素子を前記雑ガスによる被毒から保護するフィルタと、前記フィルタを加熱する加熱手段と、を備えたものである。
【0007】
また、本発明に係るガスセンサのフィルタ再生方法は、検知対象ガスに含まれる被検知ガスを検知する素子と、前記検知対象ガスに含まれる前記被検知ガス以外の雑ガスを吸着することにより前記素子を前記雑ガスによる被毒から保護するフィルタと、を備えたガスセンサのフィルタ再生方法において、前記フィルタを加熱することにより、該フィルタに吸着された前記雑ガスを脱離させるものである。
【0008】
これらの構成によれば、フィルタを加熱することにより、フィルタに吸着された雑ガスが該フィルタから脱離し、フィルタの吸着性能が再生(回復)する。よって、フィルタを必要以上に厚く構成する必要がなくなる。なお、加熱手段は、フィルタの内部に設けてもよいし、フィルタの近傍に設けてもよい。
【0009】
前記フィルタと前記素子とを遮断する遮蔽手段を備えてもよい。
【0010】
この構成によれば、加熱時にフィルタから脱離した雑ガスの素子への到達が抑制され、脱離した雑ガスによる被毒から素子を保護することができる。
【0011】
前記フィルタが複数設けられていると共に、別々の前記フィルタが前記素子及び前記加熱手段にそれぞれ対向するように前記フィルタと前記素子及び前記加熱手段との相対的な位置関係を変更する駆動手段を備えてもよい。
【0012】
この構成によれば、複数のフィルタを交互に再生することができるため、センサの作動とフィルタの再生とを同時に行うことが可能となる。
【0013】
上記ガスセンサは、前記フィルタを冷却する冷却手段を備えてもよい。
【0014】
加熱により雑ガスを脱離させた直後のフィルタは温度が高く、十分な吸着力を発揮し得ない状態であるが、この構成によれば、加熱されたフィルタの温度を吸着に適した温度に降下させて使用することが可能となる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、センサ応答時間を遅延させることなくフィルタ効果の低下を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係るガスセンサ及びガスセンサのフィルタ再生方法について説明する。
【0017】
このガスセンセは、例えば、燃料電池と、燃料電池に反応ガスを供給するガス供給系と、燃料電池からの反応オフガスを排出するガス排出系と、を備えた燃料電池システムにおける、反応ガスあるいは反応オフガスが流通する配管内や配管の近傍、燃料電池内や燃料電池の近傍等に配置され得るものであるが、その適用は燃料電池システムに限定されるものではない。
【0018】
図1は、本発明の第1実施形態に係るガスセンサ1である。ガスセンサ1は、検知対象ガスに含まれる所定の被検知ガスを検知する素子2と、素子2により検知される被検知ガス以外の雑ガスを吸着することにより素子2を雑ガスによる被毒から保護するフィルタ(例えば、活性炭層)3とを備える。素子2は基板4上に取りけられており、ガスセンサ1は素子2を覆うハウジング5を備えている。
【0019】
ハウジング5には、素子2に対向する位置に検知対象ガスを外部から取り入れる通路6が設けられている。ハウジング5の外側には通路6を覆って上記のフィルタ3が取り付けられており、検知対象ガスは外部からフィルタ3を通してハウジング5の内部に導入される。また、フィルタ3の内部(厚さ方向中央)には網状のヒータ(加熱手段)7が設けられている。
【0020】
基板4上には、素子2に隣接してアクチュエータ(駆動手段)8が取り付けられている。アクチュエータ8の回動軸8a(以下、軸8a)には、通路6をハウジング5の内側から覆う遮蔽板(遮蔽手段)9が固定されている。そして、アクチュエータ8を作動させて軸8aを回動させると、遮蔽板9は通路6を覆う位置と通路6を開放する位置とに移動する。ヒータ7及びアクチュエータ8は、不図示の制御装置により制御される。
【0021】
そして、ガスセンサ1の使用時、すなわち、素子2によって検知対象ガスに含まれる被検知ガスを検知する場合には、図1に示すようにアクチュエータ8の軸8aを回動させることにより、遮蔽板9を通路6の対向位置から退避させ、通路6を開放する。
【0022】
これにより、外部から導入される検知対象ガスは、図1中の矢印で示すように、通路6を通じてハウジング5の内部に流入する。その際、検知対象ガスに含まれる被検知ガス以外の雑ガスはフィルタ3によって吸着され、雑ガスによる素子2の被毒が防止される。
【0023】
フィルタ3の吸着性能(フィルタ効果)が低下する前、すなわち、ガスセンサ1を所定時間使用した後は、フィルタ3の再生を行う。フィルタ3の再生時には、図2に示すようにアクチュエータ8の軸8aを回動させることにより、遮蔽板9を通路6の対向位置に移動させ、通路6を覆う。これにより、フィルタ3と素子2との間は、遮蔽板9によって遮断される。
【0024】
次いで、ヒータ7に通電してフィルタ3を所定の脱雑ガス温度(例えば、100℃前後)に加熱すると、図2中の矢印で示すように、フィルタ3に吸着された雑ガスが脱離し、外部に放出される。このとき、遮蔽板9によってフィルタ3と素子2とが遮断されているため、脱離した雑ガスによる素子2の被毒は防止される。
【0025】
フィルタ3の再生が終了した後は、再び図1に示すように遮蔽板9を通路6の対向位置から退避させ、通路6を開放する。これにより、素子2は、再び検知対象ガスに含まれる被検知ガスを検知することが可能となる。
【0026】
このように、本実施形態のガスセンサ1とそのフィルタ再生方法によれば、フィルタ3を加熱することによって、フィルタ3の効果を適宜再生することができるため、フィルタ3を必要以上に厚く構成する必要が無くなり、ガス拡散が阻害されることによるセンサ応答時間の遅延を抑制することができる。
【0027】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図3に示すガスセンサ11は、検知対象ガスに含まれる所定の被検知ガスを検知する素子12と、素子12により検知される被検知ガス以外の雑ガスを吸着することにより素子12を雑ガスによる被毒から保護するフィルタ(例えば、活性炭層)13a,13bとを備える。素子12は基板14上に取りけられており、ガスセンサ11は素子12を覆うハウジング15を備えている。
【0028】
ハウジング15には、素子12に対向する位置に検知対象ガスを外部から取り入れる通路16が設けられている。基板14上には素子12の両隣にそれぞれヒータ(加熱手段)17a,17bが設置され、ハウジング15には各ヒータ17a,17bに対向して開口部18,18が設けられている。
【0029】
素子12とヒータ17a,17bとの間には、仕切壁(遮蔽手段)19が設置されている。仕切壁19とハウジング15との間には、フィルタ13a,13bを支持するフィルタホルダ20が同図の左右方向にスライド自在に支持されており、フィルタホルダ20は基板14上に設置されたアクチュエータ(駆動手段)21によりスライド移動されるようになっている。
【0030】
フィルタホルダ20の二箇所にフィルタ13a,13bが並んで保持されており、これらフィルタ13a,13bの一方が素子12に対向している状態では、他方のフィルタ13a,13bがヒータ17a,17bの一方と対向位置するようになっている。なお、フィルタホルダ20とハウジング15及び仕切壁19との間は、気密にシールされている。
【0031】
そして、図3に示す状態では、一方のフィルタ13bが素子12の上方に面して位置しており、外部から導入される検知対象ガスは、同図の矢印で示すように、通路16を通じてハウジング15の内部に流入する。その際、検知対象ガスに含まれる被検知ガス以外の雑ガスはフィルタ13bによって吸着され、雑ガスによる素子12の被毒が防止される。
【0032】
フィルタ13bの吸着性能(フィルタ効果)が低下する前、すなわち、ガスセンサ11を所定時間使用した後は、フィルタ13bの再生を行う。フィルタ13bの再生時には、図4に示すようにアクチュエータ21を作動させることにより、フィルタホルダ20は同図の右方向に移動し、これにより、フィルタ13bがヒータ17bに面して位置する一方で、フィルタ13aは素子12に面して位置する。
【0033】
この状態でヒータ17bに通電してフィルタ13bを所定の脱雑ガス温度(例えば、100℃前後)に加熱すると、図4中の矢印で示すように、フィルタ13bに吸着された雑ガスが脱離し、外部に放出される。フィルタ13bから放出される雑ガスは、ヒータ17b及び仕切壁19によって素子12とは遮断されているので、放出された雑ガスによる素子12の被毒は防止される。
【0034】
さらに、フィルタ13bを加熱している間、素子12にはフィルタ13aが面しており、外部のガスは通路16を通じてハウジング15の内部に流入する。その際、検知対象ガスに含まれる被検知ガス以外の雑ガスはフィルタ13aによって吸着され、雑ガスによる素子12の被毒は防止される。
【0035】
フィルタ13bの再生が終了し、フィルタ13aを所定時間使用した後は、再び図3に示すようにアクチュエータ21を作動させることによって、フィルタ13bを素子12に面する位置に移動させ、フィルタ13bを使用して素子12によるガスの検知を行う。
【0036】
そして、フィルタ13aをヒータ17aにより加熱すると、同図中の矢印で示すように、フィルタ13aに吸着された雑ガスが脱離し、外部に放出される。フィルタ13aから放出される雑ガスは、ヒータ17a及び仕切壁19によって素子12とは遮断されているので、放出された雑ガスによる素子12の被毒は防止される。
【0037】
このように、本実施形態においては、上記第1実施形態と同様の効果に加えて、複数のフィルタ13a,13bを交互に用いることにより、ガス検知とフィルタ再生とを同時に行うことができる。したがって、フィルタ再生に伴う運転中断を回避することができ、長時間の連続運転が可能となる。
【0038】
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図5は、本実施形態のガスセンサ31の平面図、図6は図5のB−B’線に沿った断面図、図7は図5のA−A’線に沿った断面図である。
【0039】
ガスセンサ31は、検知対象ガスに含まれる被検知ガスを検知する素子32と、素子32により検知される被検知ガス以外の雑ガスを吸着することにより素子32を雑ガスによる被毒から保護するフィルタ(例えば、活性炭層)33a〜33cとを備える。素子32は基板34上に取りけられており、ガスセンサ31は素子32を覆うハウジング35を備えている。
【0040】
ハウジング35には、素子32に対向する位置に検知対象ガスを取り入れる通路36が設けられている。また、基板34上にはヒータ(加熱手段)37が設置され、ハウジング35にはヒータ37に対向して開口部38が設けられている。
【0041】
素子32は、その側方を仕切壁(遮蔽手段)39により囲まれている。ハウジング35の内側には、ハウジング35の天面に面してフィルタ33a〜33cを支持するフィルタホルダ40が回動自在に支持されて設けられている。フィルタホルダ40はハウジング35の中央に設けられたアクチュエータ(駆動手段)41の回動軸41a(以下、軸41a)を中心に回動自在に支持されており、フィルタ33a〜33cが軸41aを中心として120度間隔で保持されている。
【0042】
また、基板34上には、素子32、ヒータ37、および、後述する冷却部42がアクチュエータ41を中心として120度間隔で配置されている。冷却部42は、ハウジング35との間でフィルタ33a〜33cを密閉状態に挟み込む密閉板43を備える。
【0043】
そして、図6及び図7に示す状態では、一つのフィルタ33aが素子32の上方に面して位置しており、外部のガスは、同図の矢印で示すように、通路36を通じてハウジング35の内部に流入する。その際、検知対象ガスに含まれる被検知ガス以外の雑ガスがフィルタ33aによって吸着されるので、雑ガスによる素子32の被毒が防止される。
【0044】
フィルタ33aの吸着性能が低下する前、すなわち、ガスセンサ31を所定時間使用した後は、フィルタ33aの再生を行う。フィルタ33aの再生時には、アクチュエータ41を作動させることにより、フィルタホルダ40を120度回転させ、フィルタ33aをヒータ37に面した再生位置に移動させる。なお、図7は、フィルタ33bがヒータ37に面した再生位置に移動した状態を示しているため、以下では、フィルタ33bの再生について説明する。
【0045】
図7に示す状態から、ヒータ37に通電してフィルタ33bを所定の脱雑ガス温度(例えば、100℃前後)に加熱すると、同図中の矢印で示すように、フィルタ33bに吸着された雑ガスが脱離し、外部に放出される。フィルタ33bから放出される雑ガスは、ヒータ37及び仕切壁39によって素子32とは遮断されているので、放出された雑ガスによる素子32の被毒は防止される。
【0046】
フィルタ33bの再生が終了した後は、アクチュエータ41を作動させることによりフィルタホルダ40を120°回転させ、フィルタ33bを冷却部42に移動させる。なお、図6は、フィルタ33cが冷却部42に移動した状態を示しているため、以下では、フィルタ33cの冷却について説明する。
【0047】
冷却部42では、ハウジング35の天面と密閉板43とによる密閉状態でフィルタ33cを自然冷却させる。これにより、フィルタ33cが外気から遮断された状態で冷却されるので、フィルタ33cが吸着に使用される前に検知対象ガスに含まれる雑ガスによって被毒されることが防止される。
【0048】
その後、アクチュエータ41を作動させることによりフィルタホルダ40を120度回転させ、フィルタ33cを再び素子32の上方に面した吸着位置に移動させれば、フィルタ33cが素子32によるガス検知に用いられることになる。そして、各フィルタ33a〜33cについて、以上の吸着、加熱、冷却を順に行うことで、ガス検知とフィルタ再生とフィルタ冷却を同時に行うことができる。
【0049】
以上のとおり、本実施形態においては、上記第1実施形態と同様の効果に加えて、フィルタ再生に伴う運転中断を回避することができるので、長時間の連続運転が可能となる。また、フィルタ33a〜33cをヒータ37で加熱して雑ガスを脱離させた直後は、フィルタ33a〜33cの温度が高く、その温度では十分な吸着力を発揮し得ないところ、本実施形態では、冷却部42にてフィルタ33a〜33cを冷却しているので、フィルタ33a〜33bを吸着に適した温度に降下させた上で使用することができる。
【0050】
なお、上記実施形態では、冷却部42にてフィルタ33a〜33bを自然冷却させているが、積極的にフィルタ33a〜33bを冷却するべく、冷却装置を設けてもよい。このとき、冷却装置としてペルチェ素子(冷却手段、加熱手段)を採用すれば、その高温側をヒータ37として用いると共に、低温側を冷却装置として用いることが可能になるので、効率的に加熱と冷却を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の第1実施形態に係るガスセンサの縦断面図である。
【図2】同ガスセンサにおいて遮蔽板により素子とフィルタとが遮断された状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るガスセンサの縦断面図であり、一つのフィルタが使用状態にある場合を示すものである。
【図4】同ガスセンサにおいてフィルタホルダを移動させて他のフィルタが使用状態にある場合を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るガスセンサの平面図である。
【図6】図5のB−B’線に沿った断面図である。
【図7】図5のA−A’線に沿った断面図である。
【符号の説明】
【0052】
1…ガスセンサ、2…素子、3…フィルタ、7…ヒータ(加熱手段)、8…アクチュエータ(駆動手段)、9…遮蔽板(遮蔽手段)、11…ガスセンサ、12…素子、13a,13b…フィルタ、17a,17b…ヒータ(加熱手段)、19…仕切壁(遮蔽手段)、21…アクチュエータ(駆動手段)、31…ガスセンサ、32…素子、33a〜33c…フィルタ、37…ヒータ(加熱手段)、39…仕切壁(遮蔽手段)、41…アクチュエータ(駆動手段)、42…冷却部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検知対象ガスに含まれる被検知ガスを検知する素子と、前記検知対象ガスに含まれる前記被検知ガス以外の雑ガスを吸着することにより前記素子を前記雑ガスによる被毒から保護するフィルタと、前記フィルタを加熱する加熱手段と、を備えたガスセンサ。
【請求項2】
前記フィルタと前記素子とを遮断する遮蔽手段を備えた請求項1に記載のガスセンサ。
【請求項3】
前記フィルタが複数設けられていると共に、
別々の前記フィルタが前記素子及び前記加熱手段にそれぞれ対向するように前記フィルタと前記素子及び前記加熱手段との相対的な位置関係を変更する駆動手段を備えた請求項1または2に記載のガスセンサ。
【請求項4】
前記フィルタを冷却する冷却手段を備えた請求項1から3のいずれかに記載のガスセンサ。
【請求項5】
検知対象ガスに含まれる被検知ガスを検知する素子と、前記検知対象ガスに含まれる前記被検知ガス以外の雑ガスを吸着することにより前記素子を前記雑ガスによる被毒から保護するフィルタと、を備えたガスセンサのフィルタ再生方法において、
前記フィルタを加熱することにより、該フィルタに吸着された前記雑ガスを脱離させるガスセンサのフィルタ再生方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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