説明

ガバナケーブル用ブラケット

【課題】特にミニホイールローダに用いられるガバナケーブル用ブラケットに関し、ガバナケーブルの組み付け性を向上させることができるようにする。
【解決手段】車両においてガバナケーブルをエンジンのガバナに取り付けるためのガバナケーブル用ブラケット1が、ガバナケーブルに嵌合する嵌合部21aが形成された第一分割ブラケット2と、第一分割ブラケット2と別体であって、ガバナに固定される固定部32bが形成された第二分割ブラケット3と、第一分割ブラケット2と第二分割ブラケット3とをボルト6で一体に連結するために、第一分割ブラケット2に形成された第一ボルト穴22a及び第二分割ブラケット3に形成された第二ボルト穴32aと、第一ボルト穴22a及び第二ボルト穴32aの何れか一方に溶接されたナットとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両特にミニホイールローダにおいてガバナケーブルを取り付けるためのブラケットの技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、図8に示すようなミニホイールローダ50に搭載されるエンジン(ディーゼルエンジン)51は、オペレータに操作されるアクセルペダル(操作手段)52と、アクセルペダル52の操作状態に応じて揺動するガバナレバー53aを有するガバナ53とによって、そのエンジン回転数が制御されている。
ガバナ53は、エンジン51に取り付けられエンジンルーム54内に配設される一方、アクセルペダル52は、キャブ55内のオペレータシート56前に配設されている。そのため、ガバナレバー53aとアクセルペダル52とは離隔しており、両者間はケーブル(以下、ガバナケーブルという)60によって連結されている。なお、このような、作業機械において離隔するガバナレバー及び操作手段をケーブルで連結することは、例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
ミニホイールローダ50を組み立てる際、ガバナケーブル60の組み付け作業は、キャブ55,アクセルペダル52及びエンジン51を車体フレーム57に組み付けた後に行なわれるようになっている。
ガバナケーブル60の組み付けについて、図9〜図12を用いて詳述する。
ガバナケーブル60は、図9に示すように、組付部(固定部)を4箇所F〜F有しており、そのうちの3箇所F〜Fがキャブ55への固定のためのものである。そのため、ガバナケーブル60の組み付けは、先にアクセルペダル52側の端部60aを固定した後、エンジン51側の端部60bを固定するようになっている。
【0004】
ガバナケーブル60のエンジン51側の端部(以下、一端部という)60bの固定は、図10に示すような、切欠き70aとボルト穴70bとを有するブラケット70を用いて行なわれるようになっている。そして、その固定工程は、図11に示すように、まず、ブラケット70を、ボルト穴70bを介してガバナ53のケーシング53c(図12参照)にボルト71で締結する。続いて、切欠き70aにガバナケーブル60を差し込んだ後、ブラケット70の両面側からナット(ダブルナット)72,72を同時にねじ込み(つまり、ダブルナット72,72の間にブラケット70を挟持し)、ガバナケーブル60をブラケット70に固定する。続いて、ガバナケーブル60の一端部60bに設けられたネジ部62bをガバナレバー53aに取り付けられたクレビス53bに嵌合させることで、ガバナケーブル60の一端部60bがガバナレバー53aに接続されるようになっている。
【0005】
なお、ガバナケーブル60は、その長さを適正に調整する必要があるが、このガバナケーブル60の長さ調整は、クレビス53bとネジ部62bとの嵌合長さ、及び、ガバナケーブル60をダブルナット72,72でブラケット70に締結する際のガバナケーブル60の固定位置によって行なわれるようになっている。
【特許文献1】特開平6−117282号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ミニホイールローダ50は車体が小さく、図8に示すように、エンジン51がキャブ55下(オペレータシート56下)に入り込むように配設されている。そのため、エンジン51に取り付けられたブラケット70には、エンジンフード58を開けて上面からアクセスするか、もしくは、キャブ55側面の通気口用カバー59を取り外してアクセスするかしかなく、アクセス性が悪く、ガバナケーブル60の組み付けのためのダブルナット72,72の締め付けが困難であり、作業者の負担になっていた。
【0007】
本発明はこのような課題に鑑みて案出されたもので、ガバナケーブルの組み付け性を向上させることができるようにした、ガバナケーブル用ブラケットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明のガバナケーブル用ブラケットは、車両においてガバナケーブルをエンジンのガバナに取り付けるためのガバナケーブル用ブラケットであって、該ガバナケーブルに嵌合する嵌合部が形成された第一分割ブラケットと、該第一分割ブラケットと別体であって、該ガバナに固定される固定部が形成された第二分割ブラケットと、該第一分割ブラケットと該第二分割ブラケットとをボルトで一体に連結するために、該第一分割ブラケットに形成された第一ボルト穴及び該第二分割ブラケットに形成された第二ボルト穴と、該第一ボルト穴及び該第二ボルト穴の何れか一方に溶接されたナットとを備えたことを特徴としている。
【0009】
なお、該車両はホイールローダであることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明のガバナケーブル用ブラケットによれば、第一分割ブラケットをガバナケーブルに予め組み付けておくとともに、第二分割ブラケットをガバナに予め固定しておき、エンジンが車両に搭載された後、第一分割ブラケットと第二分割ブラケットとを第一ボルト穴,第二ボルト穴,ボルト及びナットを利用して一体に連結することができるので、ガバナケーブルの組み付けの作業性を向上させることができる。
【0011】
つまり、従来は、アクセス性の悪い狭いエンジンルーム内において、ガバナに固定されたブラケットにガバナケーブルを組み付けるために、両手でブラケットの両面からナットを同時に締める締結作業の実施が非常に困難であったが、本発明によれば、ブラケットが2つに分割され、両分割ブラケットの連結は、分割ブラケットの一方に溶接されたナットを利用して行なうことができるので、片手でボルトを締めることができ、ブラケットの取付位置へのアクセス性が悪くても、ガバナケーブルの組み付けの作業性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[一実施形態]
本発明の一実施形態について説明する。図1〜図7は本発明の一実施形態に係るガバナケーブル用ブラケットを示す図であって、図1はその組立斜視図、図2はその分解斜視図、図3はその第一分割ブラケットの側面図、図4はその第二分割ブラケットの図であって(a)はその正面図,(b)は(a)のB−B矢視断面図,(c)は(a)のC−C矢視断面図及び(d)はその裏面図、図5及び図6はそのガバナケーブルの取り付けについて説明するための模式図、図7はそのガバナケーブル用ブラケットが固定されるエンジンのガバナ周辺を示す模式的な斜視図である。
【0013】
<構成>
本発明は、従来技術で説明したブラケット70を、図1に示すブラケット(ガバナケーブル用ブラケット)1に変更するものであり、前述の図8に示すようなミニホイールローダ(車両)50において、図7に示すように、このブラケット1が固定されるエンジン51のガバナ53や、このブラケット1を用いて取り付けられるガバナケーブル60は、従来技術で説明したものと同じものである。したがって、従来技術で説明したものと同じ部材には同じ符号を付し、説明を簡略化する。
【0014】
ブラケット1は、図1に示すように、第一分割ブラケット2と第二分割ブラケット3とから構成されている。つまり、ブラケット1は、第一分割ブラケット2と第二分割ブラケット3とに2分割された構成になっている。
第一分割ブラケット2は、図1〜図3に示すように、ガバナケーブル60(図7参照)に嵌合する切欠き(嵌合部)21aの形成された切欠面(嵌合面)21と、第二分割ブラケット3と一体に連結するためのボルト穴(連結部;第一ボルト穴)22aが穿たれたボルト面(連結面)22と、切欠面21とボルト面22とを接続する接続面23とを有している。切欠面21とボルト面22とは平行になっており、接続面23は、切欠面21とボルト面22に対して垂直な姿勢で切欠面21とボルト面22とを接続するようになっている。
【0015】
第二分割ブラケット3は、図1,図2及び図4に示すように、ボス31aが設けられたボス面31と、第一分割ブラケット2と一体に連結するためのボルト穴(連結部;第二ボルト穴)32a及びエンジン51のガバナ53に固定されるためのボルト穴(固定部)32bが穿たれたボルト面(連結面)32とを有している。ボス31aは、スタータモータと接続するシャシハーネスを固定するためのものであって、ボス面31は、ボルト面32に対して傾斜した姿勢でボルト面32につながっている。また、ボルト面32の裏面(第一分割ブラケット2に対面しない面)には、ボルト穴32aの部分にナット(溶接ナット)32cが溶接されている。
【0016】
ここで、第一分割ブラケット2は、キャブ55(図8参照)を車体フレーム57(図8参照)に載置する工程の前に、ガバナケーブル60と一体にガバナケーブル60に組み付けられるものである。一方、第二分割ブラケット3は、エンジン51を車体フレーム57に載置する工程の前に、図7に示すように、ガバナ53のケーシング53cに固定されるものである。
【0017】
ガバナケーブル60は、図5に示すように、インナーワイヤ63と、インナーワイヤ63を被覆するアウターケーシング64とを有している。また、ガバナケーブル60は、アクセルペダル52側の端部(他端部)60aにペダル側固定部61が形成されるとともに、エンジン51側の端部(一端部)60bにエンジン側固定部62が形成されている。エンジン側固定部62は、図6に示すように、ブラケット1と一体に連結するためにネジの切られた第一ネジ部62aと、ガバナレバー53aに接続されたクレビス53bと連結するためにネジの切られた第二ネジ部62bと、第一ネジ部62aと第二ネジ部62bとの間に設けられたスプリング部62cとを有している。
【0018】
ガバナケーブル60の固定方法について説明すると、ガバナケーブル60の組み付けは、まず、第一工程として、エンジン51を車体フレーム57に載置する工程の前に、第二分割ブラケット3をガバナ53のケーシング53cに固定する作業が行なわれる。これは、ガバナ53のケーシング53cの所定の位置に形成されたボルト穴に第二分割ブラケット3のボルト穴32bを合わせ、そこにボルト4を挿入することで行なわれる。
【0019】
続いて、第二工程として、ガバナケーブル60の第一ネジ部62aと第一分割ブラケット2とを結合する作業が行なわれる。第一ネジ部62aは、第一分割ブラケット2の切欠き21aに差し込まれ、第一分割ブラケット2の両面側からナット(ダブルナット)5,5を同時に締めることで結合される。なお、第一工程と第二工程とは順序が逆であっても良い。
【0020】
続いて、第三工程として、ガバナケーブル60のペダル側固定部61によって、ガバナケーブル60の他端部60aをアクセルペダル52に固定する作業が行なわれる。なお、この第三工程の前に、エンジン51やキャブ55を車体フレーム57に載置する工程が入る。
【0021】
続いて、第四工程として、ガバナケーブル60に取り付けられた第一分割ブラケット2とガバナ53に取り付けられた第二分割ブラケット3とを一体に連結する作業が行なわれる。第一分割ブラケット2と第二分割ブラケット3とは、図2に示すように、互いのボルト穴22a,32aを合わせそこにボルト6を挿入することで連結される。
最後に、第五工程として、図6に示すように、第二ネジ部62bをガバナレバー53aに接続されたクレビス53bに嵌合させる作業が行なわれる。
【0022】
<作用・効果>
本発明の一実施形態にかかるガバナケーブル用ブラケットは上述のように構成されているので、以下のような作用・効果がある。
第一分割ブラケット2をガバナケーブル60に予め組み付けておくとともに、第二分割ブラケット3を予めガバナ53のケーシング53cに固定しておき、キャブ55,アクセルペダル52及びエンジン51を車体フレーム57に載置した後、第一分割ブラケット2と第二分割ブラケット3とをボルト穴22a,ボルト穴32a,ボルト6及びナット32cを利用して一体に連結することができるので、ガバナケーブル60の組み付けの作業性を向上させることができる。
【0023】
つまり、従来は、図11に示すように、アクセス性の悪い狭いエンジンルーム54(図8参照)内においてブラケット70にガバナケーブル60を組み付けるために、両手でナット72,72をブラケット70の両面から同時に締める締結作業の実施が非常に困難であったが、本発明によれば、図2及び図6に示すように、ブラケット1が2つに分割され、両分割ブラケット2,3の連結は、分割ブラケット2,3の一方に溶接されたナット32cとボルト6とを利用して行なうことができるので、片手でボルト6を締めることができ、ブラケット1の取付位置へのアクセス性が悪くても、ガバナケーブル60の組み付けの作業性を向上させることができる。
【0024】
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
例えば、上記実施形態では、ブラケット1は、第二分割ブラケット3の裏面にナット32cが溶接され、第一分割ブラケット2及び第二分割ブラケット3のボルト穴22a,32aにボルト6を挿入して第一分割ブラケット2と第二分割ブラケット3とを一体に連結することができるようになっているが、場合によっては、第一分割ブラケット2にナットを溶接し、このナットを利用して第一分割ブラケット2及び第二分割ブラケット3を一体に連結するようにしても良い。
【0025】
また、上記実施形態では、第一分割ブラケット2は、切欠き21aが形成され、この切欠き21aにガバナケーブル60が嵌合するように構成されているが、第一分割ブラケット2とガバナケーブル60とが互いに嵌合することができれば、切欠き21aを他のものに代えても良い。
また、上記実施形態では、第一分割ブラケット2は側面視で段状に形成され、切欠き21aのような嵌合部の形成される嵌合面21と、第二分割ブラケット3と一体に連結するための連結面22とが別の面に構成されているが、このような第一分割ブラケット2の形状は一例であって、第一分割ブラケット2に、少なくとも、ガバナケーブル60が嵌合する嵌合部21a及び第二分割ブラケット3と一体に連結するための連結部としてのボルト穴22aとが形成されるとともに、ガバナケーブル60をガバナレバー53aに良好に接続することができれば、その形状は適宜変形可能である。
【0026】
同様に、上記実施形態では、第二分割ブラケット3は、ボルト穴32bが形成され、このボルト穴32bにボルト4を挿入することでガバナ53に固定されるように構成されているが、第二分割ブラケット3をガバナ53に固定することができれば、ボルト穴32bを他のものに代えても良い。
また、上記実施形態では、第二分割ブラケット3は一部(ボス面31)が折れ曲がった形状に形成されているが、このような第二分割ブラケット3の形状も一例であって、第二分割ブラケット3に、少なくとも、ガバナ53に固定されるボルト穴32bのような固定部及び第一分割ブラケット2と一体に連結するための連結部としてのボルト穴32aが形成されるとともに、ガバナケーブル60をガバナレバー53aに良好に接続することができれば、その形状は適宜変形可能である。
【0027】
また、上記実施形態では、ガバナレバー53aはアクセルペダル52により操作されるものであり、ガバナケーブル60はガバナレバー53aとアクセルペダル52とを接続するものであるが、アクセルペダル52を他の操作手段(例えば操作レバー)に代え、ガバナケーブル60を、ガバナレバー53aとその他の操作手段とを接続するものとしても良い。
【0028】
また、上記実施形態では、ミニホイールローダ50においてブラケット1を用いてガバナケーブル60を取り付けることを説明したが、ミニホイールローダ50以外の車両に適用されてももちろん良い。ただし、ガバナケーブル60の取付位置にアクセスし難い油圧ショベル等の作業機械に適用されることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施形態に係るガバナケーブル用ブラケットの組立斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るガバナケーブル用ブラケットの分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るガバナケーブル用ブラケットの第一分割ブラケットの側面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るガバナケーブル用ブラケットの第二分割ブラケットを示す図であって、(a)はその正面図,(b)は(a)のB−B矢視断面図,(c)は(a)のC−C矢視断面図,(d)はその裏面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るガバナケーブル用ブラケットを用いたガバナケーブルの取り付けについて説明するための模式図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るガバナケーブル用ブラケットを用いたガバナケーブルの取り付けについて説明するための模式図であって、図5の要部拡大図に相当する図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るガバナケーブル用ブラケットが固定されるエンジンのガバナ周辺を示す模式的な斜視図である。
【図8】本発明の従来技術に係るガバナケーブル用ブラケットについて説明するための図であって、一般的なミニホイールローダを、従来技術に係るガバナケーブル用ブラケットを含めて示す側面図である。
【図9】本発明の従来技術に係るガバナケーブル用ブラケットを用いたガバナケーブルの取り付けについて説明するための模式図である。
【図10】本発明の従来技術に係るガバナケーブル用ブラケットの斜視図である。
【図11】本発明の従来技術に係るガバナケーブル用ブラケットを用いたガバナケーブルの取り付けについて説明するための模式図である。
【図12】本発明の従来技術に係るガバナケーブル用ブラケットが固定されるエンジンの模式的な側面図である。
【符号の説明】
【0030】
1 ブラケット(ガバナケーブル用ブラケット)
2 第一分割ブラケット
21 切欠面(嵌合面)
21a 切欠き(嵌合部)
22 ボルト面(連結面)
22a ボルト穴(連結部;第一ボルト穴)
23 接続面
3 第二分割ブラケット
31 ボス面
31a ボス
32 ボルト面(連結面)
32a ボルト穴(連結部;第二ボルト穴)
32b ボルト穴(固定部)
32c ナット(溶接ナット)
4 ボルト
5 ナット(ダブルナット)
6 ボルト
50 ミニホイールローダ(車両)
51 エンジン
52 アクセルペダル(操作手段)
53 ガバナ
53a ガバナレバー
53b クレビス
53c ケーシング
54 エンジンルーム
55 キャブ
56 オペレータシート
57 車体フレーム
58 エンジンフード
59 通気口用カバー
60 ガバナケーブル
61 ペダル側固定部
62 エンジン側固定部
62a 第一ネジ部
62b 第二ネジ部
62c スプリング部
63 インナーワイヤ
64 アウターケーシング
70 ブラケット
70a 切欠き
70b ボルト穴
71 ボルト
72 ナット(ダブルナット)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両においてガバナケーブルをエンジンのガバナに取り付けるためのガバナケーブル用ブラケットであって、
該ガバナケーブルに嵌合する嵌合部が形成された第一分割ブラケットと、
該第一分割ブラケットと別体であって、該ガバナに固定される固定部が形成された第二分割ブラケットと、
該第一分割ブラケットと該第二分割ブラケットとをボルトで一体に連結するために、該第一分割ブラケットに形成された第一ボルト穴及び該第二分割ブラケットに形成された第二ボルト穴と、
該第一ボルト穴及び該第二ボルト穴の何れか一方に溶接されたナットとを備えた
ことを特徴とする、ガバナケーブル用ブラケット。
【請求項2】
該車両はホイールローダである
ことを特徴とする、請求項1記載のガバナケーブル用ブラケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−76643(P2010−76643A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−248390(P2008−248390)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【出願人】(000190297)キャタピラージャパン株式会社 (1,189)
【Fターム(参考)】