説明

コンクリートの運搬設備

【課題】一組のバッチャープラントとレールと運搬台車とにより、複数のバケット置き場に設けられた各バケットへ生コンクリートを移し替えることのできるコンクリートの運搬設備を提供する。
【解決手段】運搬台車30を、バッチャープラント2と複数のバケット置き場3A〜3Cとの間に設置されたレール台10に敷設されたレール20上を牽引手段40により牽引して移動させる形態のコンクリートの運搬設備1であって、バケット置き場3A〜3Bをレール台10の終端側の幅方向外側に設置し、運搬台車30として、生コンクリートを収容するホッパー31を、基台32に、レール20の延長方向に垂直な面内で回転可能に取り付けた運搬台車30を用い、レール台10のバケット置き場3A〜3B側の下部に、ホッパー31の下面を押し上げてホッパー31をバケット置き場3A〜3Bに載置されたバケット4a〜4c側に傾けるホッパー傾斜装置50を設置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ダム等の建設現場に設けられる、バッチャープラントで混練したコンクリートをホッパーに収容して運搬するコンクリートの運搬設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ダム工事では、バッチャープラントで混練された生コンクリートを運搬して、コンクリート打設用のバケットに投入する際に、トランスファーカーと呼ばれる自走式の台車が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来のトランスファーカーは自走式なので、台車を自走させたりホッパーを転倒させる機構を動かしたりするための動力設備や、これらの動力設備に電源を供給する電線リールなどを搭載する必要があった。その結果、トランスファーカーの構造が複雑でかつ大型になるだけでなく、重量も重くなるため、車輪やレールとして、大きくかつ強度が高いものを用いる必要があった。
【0003】
また、バッチャープラントとバケット置き場との間にレールを敷設し、このレール上を、例えば、牽引用のワイヤにて運搬台車を牽引するとともに、ホッパーの下面を押し上げてホッパーを傾けるホッパー傾斜装置をバケット置き場に設置し、バケット置き場にてホッパーを傾けて生コンクリートをバケットに移し替える形態のコンクリートの運搬設備が提案されている。このように、コンクリートの運搬設備を運搬台車に動力設備や電線リールなどを搭載しない形態とすれば、運搬台車を小型・軽量化できるとともに、コンクリートの運搬設備を簡素化することができる(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−82888号公報
【特許文献2】特開2010−156140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記コンクリートの運搬設備ではレールの延長方向の終端側で生コンクリートをバケットに移し替える形態であるため、図9に示すように、打設場所が二箇所以上ある場合には、それぞれに、バッチャープラント2A〜2C、レール20P〜20R、運搬台車30P〜30R、及び、バケット4a〜4cを設置するためのバケット置き場3A〜3Cが必要になるため、運搬設備の規模が大きくなってしまうといった問題点があった。なお、バケット4a〜4cは、図示しないケーブルクレーンで互いに異なる打設場所A〜Cにそれぞれ搬送される。
また、前記従来のレールの延長方向の終端側で生コンクリートをバケットに移し替える形態では、バケット置き場を増加させる場合にも、運搬設備の変更が大規模になってしまうといった問題点もある。
【0006】
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、バケット置き場を複数箇所にした場合でも、一組のバッチャープラントとレールと運搬台車とにより複数のバケット置き場に設けられた各バケットに生コンクリートを移し替えることのできる形態のコンクリートの運搬設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明は、混練した生コンクリートを供給するバッチャープラントと前記バッチャープラントから離れた位置に設けられてコンクリート打設用のバケットを載置するバケット置き場との間に設置されたレール台と、前記レール台に敷設されたレールと、前記バッチャープラントから供給された生コンクリートを収容するホッパーを有し前記レール上を移動する運搬台車と、前記運搬台車を前記バッチャープラントから前記バケット置き場まで牽引して移動させる牽引装置とを備えたコンクリートの運搬設備であって、前記バケット置き場が前記レール台の終端側の幅方向外側に設置され、前記運搬台車は、前記ホッパーを搭載する基台と前記基台に取付けられた車輪とを備え、前記ホッパーは、前記基台に、前記レールの延長方向に垂直な面内で回転可能に取り付けられ、前記レール台のバケット置き場側の下部には、前記ホッパーの下面を押し上げて前記ホッパーを回転させ前記ホッパーを前記バケット側に傾けるホッパー傾斜装置が設置されていることを特徴とする。
このように、バケット置き場をレール台の幅方向外側に設置するとともに、ホッパーをレールの延長方向に垂直な面内で回転させることで、ホッパーをレール台の幅方向外側に設置されたバケット置き場側に載置されたバケット側に傾ける機構を設けたので、バケット置き場の変更を容易に行うことができるとともに、運搬設備の規模を大きくすることなく、バケット置き場を追加することができる。
【0008】
また、本願発明は、前記バケット置き場が前記レール台の延長方向に沿って複数箇所設置されていることを特徴とする。
このように、バケット置き場をレール台の幅方向外側に複数設置すれば、一組のバッチャープラントとレールと運搬台車とにより、複数のバケットに生コンクリートを移し替えることができる。したがって、運搬設備の規模を大きくすることなく、複数の打設場所に搬送される生コンクリートの入れ替えを容易に行うことができる。
また、本願発明は、前記ホッパー傾斜装置をレール台の延長方向に沿って移動させる傾斜装置移動手段を備えたことを特徴とする。
これにより、ホッパー傾斜装置が一台で済むので、運搬設備の規模を大きくすることなく、複数の打設場所に搬送される生コンクリートの入れ替えを行うことができる。
【0009】
また、本願発明は、混練した生コンクリートを供給するバッチャープラントと前記バッチャープラントから離れた位置に設けられてコンクリート打設用のバケットを載置するバケット置き場との間に設置されたレール台と、前記レール台に敷設されたレールと、前記レール上を移動する運搬台車と、前記運搬台車を牽引して、前記運搬台車を前記バッチャープラントから前記バケット置き場まで移動させる牽引装置とを備え、前記バケット置き場が前記レール台の終端側の幅方向外側に設置され、前記運搬台車が、前記バッチャープラントから供給された生コンクリートを収容するホッパーと、前記ホッパーを搭載する基台と、前記基台に取付けられた車輪とを備え、前記ホッパーが、ゲートを備え、前記ホッパーの底板が、前記バケット置き場側と反対側が上側で前記バケット側が下側になるように前記基台に傾斜して取付けられ、前記ゲートが前記バケット側に設けられ、前記レール台には、前記ゲートを開閉するゲート開閉機構が設けられていることを特徴とする。
これにより、バケット置き場の変更を容易に行うことができるとともに、運搬設備の規模を大きくすることなく、バケット置き場を追加できるという効果に加えて、ホッパーを傾斜させる機構を省略できるので、運搬設備を更に簡略化できる。また、ホッパーの傾斜作業がないので、生コンクリートの移し替え作業を短時間で行うことができる。
【0010】
また、本願発明は、前記バケット置き場が前記レール台の延長方向に沿って複数箇所設置されていることを特徴とする。
このように、バケット置き場をレール台の幅方向外側に複数設置すれば、一組のバッチャープラントとレールと運搬台車とにより、複数のバケットに生コンクリートを移し替えることができる。
また、本願発明は、前記ゲート開閉機構をレール台の延長方向に沿って移動させる開閉機構移動手段を備えたことを特徴とする。
これにより、ゲート開閉機構が一つで済むので、運搬設備の規模を大きくすることなく、複数の打設場所に搬送される生コンクリートの入れ替えを行うことができる。
また、本願発明は、前記バッチャープラントと前記バケット置き場との間に、前記レールから分岐して再び前記レールに合流するバイパス用レールと、前記バイパス用レールを支持する第2のレール台とを設けたことを特徴とする。
これにより、2台の運搬台車を同時に稼働させることができるので、コンクリートの運搬作業を効率よく行うことができる。
【0011】
なお、前記発明の概要は、本発明の必要な全ての特徴を列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1に係るコンクリートの運搬設備を示す図である。
【図2】本実施の形態1に係る運搬台車の正面図である。
【図3】本実施の形態1に係る運搬台車の平面図と側面図である。
【図4】本実施の形態1の牽引装置に用いられるウインチの構成を示す図である。
【図5】本実施の形態2に係るコンクリートの運搬設備を示す図である。
【図6】本実施の形態2に係る運搬台車の正面図である。
【図7】本実施の形態2に係る運搬台車の平面図と側面図である。
【図8】本発明よる本発明の実施の形態に係るコンクリートの運搬設備の他の形態を示す図である。
【図9】従来のコンクリートの運搬設備(3バケット用)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施の形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また、実施の形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1に係るコンクリートの運搬設備(以下、運搬設備という)1を示す図で、運搬設備1は、バッチャープラント2とバケット置き場3(3A〜3C)との間に設置される。
バッチャープラント2は生コンクリート供給用のホッパー(以下、供給用ホッパーという)2aを備え、混練した生コンクリートを供給用ホッパー2aから運搬台車30に供給する。
バケット置き場3A〜3Cは、打設場所A〜Cにそれぞれ搬送される生コンクリートを収容するバケット4(4a〜4c)を載置するための場所で、図示しないダムの一方の岸に設けられる。バケット置き場3Aはバッチャープラント2から最も離れた箇所に設置され、バケット置き場3Bはバケット置き場3Aよりもバッチャープラント2側に設置され、バケット置き場3Cはバケット置き場3Bよりもバッチャープラント2側に設置されている。本例では、バケット置き場3A〜3Cのそれぞれに設置されるバケット4の数をそれぞれ1個としたが、複数個設置してもよい。
バケット4(4a〜4c)は、それぞれ、ロープ5により吊るされた状態で載置され、図示しないケーブルクレーンにより3箇所のコンクリート打設場所A〜Cに搬送される。
【0015】
運搬設備1は、バッチャープラント2とバケット置き場3との間に構築されるレール台10と、レール台10上に敷設されるレール20と、バッチャープラント2で混練された生コンクリートを搭載するホッパー31を備えレール20上を移動する運搬台車30と、運搬台車30を牽引してバッチャープラント2からバケット置き場3まで移動させるワイヤ式の牽引装置(以下、牽引装置という)40と、ホッパー31をバケット4a〜4c側に傾けるホッパー傾斜装置50と、傾斜装置移動手段60とを備える。
本例では、レール台10を、バケット置き場3A〜3Cをレール台10の延長方向に垂直な方向であるレール台幅方向外側の一方に、レール台10の延長方向に沿って一直線状に並べて設置した。
以下、レール台10の延長方向であるバケット置き場3A〜3C側を前方、バッチャープラント2側を後方という。
レール台10は、詳細には、バッチャープラント2からバケット置き場3に向かう方向に延長する2本のレール支持部材11と、地面Gに突設されてこれらのレール支持部材11を下側から支持する複数本の支柱12と、支柱12同士を連結する連結材13,14とを備える。
2本のレール支持部材11は、それぞれ、1本の板材もしくは複数本の板材を連結して成り、バッチャープラント2の下部に設けられた供給用ホッパー2aの直下からバケット置き場3A〜3Cまでほぼ直線状に延長して、2本のレール20をそれぞれ下側から支持している。
連結材13は支柱12同士をレール20の前後方向に連結する連結材で、連結材14は支柱12同士をレール20の幅方向に連結する連結材である。
【0016】
運搬台車30は、バッチャープラント2で混練された生コンクリートを収容するホッパー31と、このホッパー31を搭載する基台32と、この基台32に取付けられた車輪33と、傾斜用連結部材34と、第1及び第2のワイヤ固定部35p,35qと、蓋部材開閉手段36とを備える。
ホッパー31は、図2及び図3(a),(b)に示すように、上面31aと一方の側面31bとが開口している直方体状の容器で、この容器の前記開口している側の側面31bには蓋部材31Fが設けられ、底板31cの下側の面には後述するホッパー傾斜装置50の伸縮ロッド51bの他端側を受けるロッド受け部材31kが設けられている。蓋部材31Fは、ホッパー31の底板31cの側面のバケット4側に設けられた支点31tを支点として、ホッパー31に開閉可能に取付けられている。なお、31dは側板、符号31mは前板、31nは後板である。
基台32は、運搬台車30の前後方向に延長する水平片32A,32Bと、水平片32A,32B間を橋絡する連結部材32C,32Dと、水平片32A,32Bから下方に突出する車輪支持部材32rとを備える。
車輪33は2個の右車輪と2個の左車輪とから成り、車輪支持部材32rのそれぞれに取り付けられた車軸33jに軸受けを介して回転自在に取り付けられて、レール20上を転動する。
【0017】
傾斜用連結部材34は、レール20の幅方向に延長する連結板34aと、基台32の水平片32Aの上面に取り付けられた一対の回転部材34b,34bとを備える。連結板34aはホッパー31の底板31cに連結され、連結板34aと回転部材34bとが、蓋部材31F側の水平板である水平板32A側の端部において図示しないピンによりピン結合される。このように、ホッパー31と基台32とを傾斜用連結部材34を介して連結するようにすれば、ホッパー31を、基台32に対して、レール20の延長方向に垂直な面内において回転可能に連結することができる。
第1及び第2のワイヤ固定部35p,35qは水平片32A,32Bのレール幅方向外側で、かつ、車軸33j,33jの間にそれぞれに取り付けられて、当該運搬台車30を牽引するワイヤ41p,41qを固定する。
蓋部材開閉手段36は、図2に示すように、蓋部材31Fの支点31tが設けられている側面で支点31tよりも上方に設けられた椀部固定点36uと、一端が支点31tにピン結合された第1の椀部36vと、一端が椀部固定点36uにピン結合された第2の椀部36wと、第1の椀部36vの他端と第2の椀部36wの他端とをピン結合するピン部材36pと、シリンダー装置36Kと、図示しない油圧装置とを備える。シリンダー装置36Kのシリンダー36aはホッパー31の前板31mと後板31nとに、それぞれレール20の延長方向に垂直な面内において回転可能に取付けられ、伸縮ロッド36bの可動端は第1の椀部36vのほぼ中点に固定されている。
【0018】
牽引装置40は、運搬台車30を牽引するためのワイヤ41p,41qとこれらのワイヤ41p,41qを巻き取ったり巻き出したりするウインチ42とワイヤ41p,41qを案内する複数のプーリ43とを備えている。本例では、牽引装置40を2組備える。
牽引装置40のウインチ42は、図4(a)に示すように、周面にワイヤ案内溝42kが設けられた円筒状のドラム42Dと、このドラム42Dに減速機42Gを介して連結された電動機42Mと、ドラム42Dの回転角度を検出する回転角検出手段であるエンコーダ42Sと、このエンコーダ42Sの出力に基づいて電動機42Mの回転速度を制御してワイヤ41p,41qの巻き取り速度を制御する制御装置(図示せず)とを備えている。ドラム42Dは、仕切板42dを境に軸方向で2つの領域に分けられており、一端が一方の領域42pに固定されたワイヤ41pが巻き取られるときには、一端が他方の領域42qに固定されたワイヤ41qが巻き出されるように構成されている。
ここで、他端が第1のワイヤ固定部35pに固定されているワイヤ41pを運搬台車30をバッチャープラント2からバケット置き場3へ牽引する搬送用のワイヤとし、他端が第2のワイヤ固定部35qに固定されているワイヤ41qを運搬台車30をバケット置き場3からバッチャープラント2へ戻すための帰還用のワイヤとすると、図1に示すように、搬送用のワイヤ41pは運搬台車30の前方に引き出されて、レール台10の前面側に設けられたプーリ43を介して、前記ウインチ42の各ドラム42Dの一方の領域42pに固定される。一方、帰還用のワイヤ41qは運搬台車30の後方に引き出されて、レール台10の後端側に設けられたプーリ43を介して、牽引装置40の各ドラム42Dの一方の領域42qに固定される。したがって、牽引装置40の各ドラム42Dを、搬送用のワイヤ41pを巻き取る方向に回転させれば、運搬台車30を前方に牽引できる。
なお、レール20の長さが長い場合などにはワイヤ41p,41qに弛みが生じる虞があるので、ワイヤ41p,41qの経路の途中に緊張装置を配置することが好ましい。
【0019】
ホッパー傾斜装置50は、図2に示すように、ホッパー傾斜用の油圧ジャッキ51とジャッキ支持手段52と図示しない油圧装置とを備え、傾斜装置移動手段60は傾斜装置設置台61と、移動用車輪62と、移動用レール63と移動用レール台64と、地面Gに突設されて移動用レール台64を下側から支持する複数本の支柱65とを備える。
油圧ジャッキ51はシリンダー51aとこのシリンダー51a内に設けられた図示しないピストンと、このピストンに取付けられた伸縮ロッド51bとを備えている。伸縮ロッド51bの他端側はレール20の下部に位置しているが、伸長時には、レール台10の上部まで延長して、ホッパー31の底板31cの下側の面に設けられたロッド受け部材31kに当接する。
ジャッキ支持手段52は傾斜装置設置台61に設置されて、油圧ジャッキ51のシリンダー51aをレール20の延長方向に垂直な面内において回転可能に支持する。
油圧装置は油圧ジャッキ51のシリンダー51aに図示しない油供給ホースで連結されて伸縮ロッド51bを伸縮させる。油圧装置は傾斜装置設置台61に設置してもよいし、移動用レール台64を支持する支柱65上もしくは連結材14上に設置してもよい。
傾斜装置設置台61のレール台10の幅方向両端側には移動用車輪62が設けられ、地面Gに突設された支柱65に支持された移動用レール台64上には移動用レール63が敷設されている。したがって、移動用車輪62が移動用レール63上を走行することで、ホッパー傾斜装置50をレール20の延長方向に移動させることができる。移動用車輪62は図示しないモーター等の回転駆動装置により回転して移動用レール63上を走行させるようにしてもよいし、手動にて移動用レール63上を移動させる形態としてもよい。
【0020】
次に、本発明によるコンクリートの運搬設備1を用いた生コンクリートの運搬方法について説明する。
まず、図1に示すように、運搬台車30をレール20のバッチャープラント2の供給用ホッパー2aの直下に停止させた後、供給用ホッパー2aを開いて、バッチャープラント2で混練された生コンクリートを運搬台車30のホッパー31に投入する。その後、図4に示した牽引装置40の電動機42Mを作動させ、運搬台車30の基台32の水平片32A,32Bの側面の前方に設けられている第1のワイヤ固定部35pに固定されている搬送用のワイヤ41pをウインチ42のドラム42Dに巻き取って、運搬台車30をバケット置き場方向に牽引する。このとき、水平片32A,32Bの側面の後方に設けられている第2のワイヤ固定部35qに固定されている帰還用のワイヤ41qは、搬送用のワイヤ41pの巻き取りに連動して、前記ドラム42Dから巻き出されるので、搬送用のワイヤ41pの巻き取り速度を所定の速度になるように制御すれば、運搬台車30をほぼ一定の速度で前進させることができる。
【0021】
運搬台車30がレール20上を前進して所定距離だけ進むと、牽引装置40の図示しない制御装置は、搬送用のワイヤ41pの巻き取り速度を徐々に減じるように、ウインチ42のドラム42Dを回転させる電動機42Mの回転数を低下させる制御を行う。これにより、運搬台車30はバケット置き場3に向かってゆっくりと前進するので、運搬台車30を所定の停止位置に確実に停止させることができる。なお、運搬台車30の停止も前記制御装置により行うが、レール台10にリミットスイッチなどの位置検出センサーを設置して置き、運搬台車30がセンサーで検知された時に運搬台車30を停止させるようにしてもよい。
ここで、運搬台車30の運搬する生コンクリートが打設場所Aへ運搬する生コンクリートである場合には、傾斜装置設置台61を移動用レール63に沿って走行させて、ホッパー傾斜装置50を所定位置(運搬台車30の停止位置がバケット置き場3Aの位置になるような位置)まで予め移動させておくことが好ましい。
【0022】
運搬台車30の停止後には、油圧装置を駆動して油圧ジャッキ51の伸縮ロッド51bを伸長させ、他端側を、ホッパー31の底板31cの下側の面に設けられたロッド受け部材31kに当接させる。伸縮ロッド51bを更に伸長させると、伸縮ロッド51bの他端側はロッド受け部材31kに当接しながら、ジャッキ支持手段52の回転中心を通り、傾斜用連結部材34の回転軸と平行な直線を回転軸として回転するので、ホッパー31を基台32に対して傾斜させることができる。
そして、ホッパー31が予め所定角度で傾斜させた状態で油圧ジャッキ51の伸縮ロッド51bの伸長を停止させてから、蓋部材開閉手段36の第1の椀部36vに取付けられたシリンダー装置36Kの伸縮ロッド36bを伸長させて、蓋部材31Fを開放する。これにより、ホッパー31内の生コンクリートはホッパー31から放出される。なお、蓋部材31Fの開放を、ホッパー31を傾けながら行ってもよい。
本例では、開放された蓋部材31Fがホッパー31内の生コンクリートをバケット4aの開口部へ誘導する役目を果たすので、生コンクリートをバケット4a内ヘスムースに移し替えることができる。
【0023】
生コンクリートが移し替えられたバケット4aは、図示しないケーブルクレーンに吊り上げられて、打設場所Aまで搬送される。
一方、ホッパー31からの生コンクリートの放出が終了した後には、シリンダー装置36Kの伸縮ロッド36bを縮めて蓋部材31Fを閉じるとともに、油圧装置を再度駆動して油圧ジャッキ51の伸縮ロッド51bを縮めて、空になったホッパー31を傾斜状態から元の状態に戻す。
次に、牽引装置40のドラム42Dを、生コンクリートの搬送時とは逆方向に回転させて、運搬台車30の車輪支持部材32rに設けられた第2のワイヤ固定部35qに固定されている帰還用のワイヤ41qをウインチ42のドラム42Dに巻き取ることにより、前記運搬台車30をバッチャープラント方向に牽引する。このとき、搬送用のワイヤ41pは前記ドラム42Dから巻き出されることになる。
空になったホッパー31を搭載した運搬台車30は、バッチャープラント2の供給用ホッパー2aの直下に戻されて停止する。そして、ホッパー31に次の打設場所へ搬送するための生コンクリートを投入する。
次の打設場所が打設場所Bまたは打設場所Cである場合には、傾斜装置設置台61を移動用レール63に沿って走行させて、ホッパー傾斜装置50を運搬台車30の停止位置がバケット置き場3Bもしくはバケット置き場3Cの位置になるような位置まで予め移動させておく。これにより、簡単な構成で複数の打設場所A〜Cに搬送されるバケット4a〜4cに生コンクリートを入れ替えることができる。
【0024】
なお、実施の形態1では、ワイヤ式の牽引装置40を用いて運搬台車30を牽引する場合について説明したが、チェーン式の牽引装置を用いてもよい。この場合には、ワイヤ41p,41qに代えてチェーンを用いるとともに、ウインチ42を駆動用のスプロケットに置き換え、プーリ43を従動用のスプロケットに置き換えてやれば、上記ワイヤ式の牽引装置40を用いた場合と同様に、運搬台車30に動力設備を搭載する必要がないので、運搬台車30を小型・軽量化できる。
また、前記例では、蓋部材開閉手段36のシリンダー装置36Kをホッパー31に設けて蓋部材31Fを開放する形態としたが、傾斜装置設置台61に、ホッパー傾斜用の油圧ジャッキ51とジャッキ支持手段52と同様の構成のシリンダー装置を設けて、第1の椀部36vを回転させるようにしてもよい。
【0025】
実施の形態2.
図5は、本実施の形態2に係るコンクリートの運搬設備(以下、運搬設備という)1Kを示す図である。本例では、運搬台車30に代えて、図6,図7(a),(b)に示すような、傾斜底板型の運搬台車70を用いることで、ホッパー傾斜装置50を用いることなく、バケット4a〜4cに生コンクリートを入れ替え可能とした。
なお、レール台10とレール20及びワイヤ式の牽引装置40については、実施の形態1とほぼ同じ構成なので、その説明を省略する。
また、本例では、実施の形態1において蓋部材31Fとこの蓋部材31Fを開閉する蓋部材開閉手段36に代えて、ゲート部材71Bとゲート開閉機構80とを設けている。
図5において、符号90は、ゲート開閉機構80をレール台に沿って移動させる開閉機構移動手段である。
【0026】
傾斜底板型の運搬台車70は、ホッパー71と、ホッパー71を搭載する基台72と、基台72に取付けられた車輪73と、第1及び第2のワイヤ固定部74p,74qとを備える。ホッパー71はホッパー本体71Aと、ゲート部材71Bとを備える。
ホッパー本体71Aは、上面とバケット4側の面とが開放された直方体の容器内に、容器内部の空間を仕切る仕切坂71aを設けたものである。仕切坂71aは、詳細には、容器の前方側の側板である前板71p及び後方側の側板である後板71qに両側から挟持され、レール20の前方向から見たときに、バケット4側とは反対側の上側からバケット4側の下側に向かって斜め方向方に延長し下端側で容器の底板71cの上面まで達している。なお、バッチャープラント2の側板71dと底板71cとは省略してもよい。但し、底板71cを省略する場合には、後述する容器の底板71cの延長部71tを仕切坂71aの下端側に取付ける必要がある。
仕切坂71aの上面と前板71pの内面と後板71qの内面とゲート部材71Bの容器側の面とにより、生コンクリートを収納する収納空間を形成している。
また、前板71pと後板71qの外側の面のバケット4側のそれぞれに、前記外側の面から突出して上下方向に延長するガイドレール71nが設けられている。
本例では、前板71pと後板71qの内側のそれぞれに、下方に行くに従ってその幅が大きくなるコンクリート誘導板71eを設けるとともに、容器の底板71cをバケット4側に延長して成る延長部71tを設けている。誘導板71eは前板71p,後板71qと一体に構成してもよい。延長部71tは、ゲート部材71Bの下端側の位置を規制する機能と、生コンクリートを容器外に誘導する機能とを有する。なお、誘導板71eについては省略してもよい。
ゲート部材71Bは、下端部には開口部71sが形成された、高さがホッパー本体71Aの高さと等しく前後方向の長さがホッパー本体71Aの前後方向の長さよりも長い平板状の蓋部71Fと、ゲート部材71Bを前記ガイドレール71nに沿って案内する凹部を有し蓋部71Fの前後方向両端部から蓋部71Fの後方である前板71p側と後板71q側(バケット4とは反対側)とにそれぞれ突出するガイド部71mとを備える。前記延長部71tは開口部71sからバケット4側に突出する。
基台72は、運搬台車70の前後方向に延長する水平片72A,72Bと、水平片72A,72B間を橋絡する連結部材72C,72Dとを備える。
車輪73は2個の右車輪と2個の左車輪とから成り、水平片72A,72Bのレール幅方向外側にそれぞれに取り付けられた車軸73jに軸受けを介して回転自在に取り付けられて、レール20上を転動する。
第1及び第2のワイヤ固定部74p,74qは水平片72A,72Bのレール幅方向外側で、かつ、車軸73j,73jの間にそれぞれに取り付けられる。
【0027】
ゲート開閉機構80は、ゲート開閉用の油圧ジャッキ81とゲート当接部材82と図示しない油圧装置とを備え、開閉機構移動手段90は油圧ジャッキ設置台91と、移動用車輪92と、移動用レール93と移動用レール台94と、地面Gに突設されて移動用レール台94を下側から支持する複数本の支柱95とを備える。
ゲート開閉用の油圧ジャッキ81はシリンダー81aと、このシリンダー81a内に設けられた図示しないピストンと、このピストンに取付けられた伸縮ロッド81bとを備える。油圧ジャッキ81は、伸縮ロッド81bが縮んだ状態では、伸縮ロッド81bの他端側がレール20の下方に位置するように、かつ、伸縮ロッド81bを伸長させたときに、伸縮ロッド81bの他端側が停止位置に停止している運搬台車70のゲート部材71Bの下端側、詳細には、ガイド部71mの下端部に当接するように設置される。
油圧装置は油圧ジャッキ81のシリンダー81aに図示しない油供給ホースで連結されて伸縮ロッド81bを伸縮させる。
油圧ジャッキ設置台91のレール台10の幅方向両端側には移動用車輪92が設けられ、地面Gに突設された支柱95に支持された移動用レール台94上には移動用レール93が敷設されている。したがって、移動用車輪92が移動用レール93上を走行することで、ゲート開閉機構80をレール20の延長方向に移動させることができる。移動用車輪92は図示しないモーター等の回転駆動装置により回転して移動用レール93上を走行する。
また、本例では、バケット置き場3A〜3Cに、ホッパー71から放出される生コンクリートをバケット4(4a〜4c)に誘導するための誘導板7(7a〜7c)をバケット4毎に設けるようにしている。
誘導板7(7a〜7c)はバケット置き場3A〜3Cのレール台10側に立設された支柱15上に設置される板材で、それぞれが、レール台10側が高くバケット4a〜4c側が低くなるように斜めに設置される。
【0028】
本発明によるコンクリートの運搬設備1Kによる生コンクリートの運搬方法は、運搬台車70のホッパー71に生コンクリートを投入し、運搬台車70をバケット置き場3Aもしくはバケット置き場3Bもしくはバケット置き場3Cまで走行させて停止させるまでは前記実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
また、ここでは、打設場所が打設場所Aである場合について説明する。
運搬台車70の停止後には、油圧装置を駆動して油圧ジャッキ91の伸縮ロッド91bを伸長させてゲート部材71Bのガイド部71mの下端側に当接させた後に、伸縮ロッド91bを更に伸長させてガイド部材71Bをガイドレール91nに沿って上昇させることにより、ゲート部材71Bを上昇させる。
これにより、ホッパー本体71Aの延長部71tとゲート部材71Bとの間である開口部71sが開放されるので、ホッパー71内の生コンクリートはホッパー71の開口部71sから延長部71tに放出され、誘導板7によりバケット4aの開口部へ誘導されて、バケット4aに移し替えられる。
本例では、ホッパー本体71Aの内部にコンクリート誘導板71eを設けているので、生コンクリートをバケット4aの開口部へ確実に誘導することができる。
【0029】
生コンクリートが移し替えられたバケット4aは、図示しないケーブルクレーンに吊りあげられて、打設場所Aまで搬送される。
一方、ホッパー71からの生コンクリートの放出が終了した後には、油圧ジャッキ81の伸縮ロッド81bを縮めてゲート部材31Bを下方に移動させることにより、ゲート部材71Bを閉じる。ゲート部材71Bの下端は延長部71tに当接して停止する。
生コンクリートの移し替えが完了した運搬台車70は、前記実施の形態1と同様の方法で、バッチャープラント2の供給用ホッパー2aの直下に戻された後、ホッパー71に次の打設場所へ搬送するための生コンクリートを投入する。
このように、本例の運搬台車70を用いれば、ホッパー71を傾斜させることなく、生コンクリートをバケット4内ヘスムースに移し替えることができるとともに、ホッパー71を傾斜させる作業がないので、生コンクリートの移し替え作業を短時間で行うことができる。また、ホッパー傾斜装置が不要なので、運搬設備を更に簡略化できる。
また、これにより、複数の打設場所A〜Cに搬送されるバケット4a〜4cに生コンクリートを入れ替えることができる。
このように、本例の運搬台車70を用いれば、ホッパー71を傾斜させることなく、生コンクリートをバケット4a内ヘスムースに入れ替えることができるとともに、ホッパー71を傾斜させる作業がないので、生コンクリートの入れ替え作業を短時間で行うことができる。また、ホッパー傾斜装置50が不要なので、運搬設備を更に簡略化できる。
【0030】
なお、前記実施の形態では、運搬台車30,70が1台の場合について説明したが、図9に示すように、本線のレールを20A−20B−20Cとしたとき、分岐点Pにてレール20Aから分岐し、合流点Qにて本線のレール20Cに合流するバイパス用レール20Dを設ければ、2台の運搬台車70A,70Bを同時に稼働させることができるので生コンクリートの運搬作業を効率よく行うことができる。
なお、バイパス用レール20Dは、バイパス用レールを支持する図示しない第2のレール台上に敷設される。また、この場合には、運搬台車70Aを牽引するワイヤと運搬台車を運搬台車70Bを牽引するワイヤとが交差しないようにすることはいうまでもない。
運搬台車が運搬台車30の場合も同様である。
【0031】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に記載の範囲には限定されない。前記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者にも明らかである。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲から明らかである。
【0032】
本発明によれば、バケット置き場を複数箇所にした場合でも、一組のバッチャープラントとレールと運搬台車とにより、複数のバケットに生コンクリートを移し替えることができるので、運搬設備の規模を大きくすることなく、複数の打設場所に搬送される生コンクリートの入れ替えを行うことができる。
【符号の説明】
【0033】
1 コンクリートの運搬設備、2 バッチャープラント、2a 供給用ホッパー、
3,3A〜3C バケット置き場、4,4a〜4c バケット、5 ロープ、
10 レール台、11 レール支持部材、12 支柱、13,14 連結材、
20 レール、30 運搬台車、31 ホッパー、32 基台、
32r 車輪支持部材、33 車輪、34 傾斜用連結部材、
35p 第1のワイヤ固定部、35q 第2のワイヤ固定部、36 蓋部材開閉手段、
40 牽引装置、41p,41q ワイヤ、42 ウインチ、42D 円筒状のドラム、
42G 減速機、42M 電動機、42S エンコーダ、43 プーリ、
50 ホッパー傾斜装置、51 ホッパー傾斜用の油圧ジャッキ、
52 ジャッキ支持手段、
60 傾斜装置移動手段、61 傾斜装置設置台、62 移動用車輪、
63 移動用レール、64 移動用レール台、65 支柱、G 地面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
混練した生コンクリートを供給するバッチャープラントと前記バッチャープラントから離れた位置に設けられてコンクリート打設用のバケットを載置するバケット置き場との間に設置されたレール台と、前記レール台に敷設されたレールと、前記バッチャープラントから供給された生コンクリートを収容するホッパーを有し前記レール上を移動する運搬台車と、前記運搬台車を前記バッチャープラントから前記バケット置き場まで牽引して移動させる牽引装置とを備えたコンクリートの運搬設備であって、
前記バケット置き場が前記レール台の終端側の幅方向外側に設置され、
前記運搬台車は、前記ホッパーを搭載する基台と前記基台に取付けられた車輪とを備え、
前記ホッパーは、前記基台に、前記レールの延長方向に垂直な面内で回転可能に取り付けられ、
前記レール台のバケット置き場側の下部には、前記ホッパーの下面を押し上げて前記ホッパーを回転させ前記ホッパーを前記バケット側に傾けるホッパー傾斜装置が設置されていることを特徴とするコンクリートの運搬設備。
【請求項2】
前記バケット置き場が前記レール台の延長方向に沿って複数箇所設置されていることを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの運搬設備。
【請求項3】
前記ホッパー傾斜装置をレール台の延長方向に沿って移動させる傾斜装置移動手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンクリートの運搬設備。
【請求項4】
混練した生コンクリートを供給するバッチャープラントと前記バッチャープラントから離れた位置に設けられてコンクリート打設用のバケットを載置するバケット置き場との間に設置されたレール台と、
前記レール台に敷設されたレールと、
前記レール上を移動する運搬台車と、
前記運搬台車を牽引して、前記運搬台車を前記バッチャープラントから前記バケット置き場まで移動させる牽引装置とを備え、
前記バケット置き場が前記レール台の終端側の幅方向外側に設置され、
前記運搬台車が、
前記バッチャープラントから供給された生コンクリートを収容するホッパーと、前記ホッパーを搭載する基台と、前記基台に取付けられた車輪とを備え、
前記ホッパーが、ゲートを備え、
前記ホッパーの底板が、前記バケット置き場側と反対側が上側で前記バケット側が下側になるように前記基台に傾斜して取付けられ、
前記ゲートが前記バケット側に設けられ、
前記レール台には、前記ゲートを開閉するゲート開閉機構が設けられていることを特徴とするコンクリートの運搬設備。
【請求項5】
前記バケット置き場が前記レール台の延長方向に沿って複数箇所設置されていることを特徴とする請求項4に記載のコンクリートの運搬設備。
【請求項6】
前記ゲート開閉機構をレール台の延長方向に沿って移動させる開閉機構移動手段を備えたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のコンクリートの運搬設備。
【請求項7】
前記バッチャープラントと前記バケット置き場との間に、前記レールから分岐して再び前記レールに合流するバイパス用レールと、前記バイパス用レールを支持する第2のレール台とを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のコンクリートの運搬設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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