説明

コンバインの穀稈穂先搬送装置

【課題】穀稈を刈取り移送する刈取機の刈取り巾を増加させたときに、穀稈の穂先側の移送性能の向上を図ろうとするものである。
【解決手段】穀稈を刈取り移送する刈取機3の全巾を増加させて、引起装置9を一個増加させたときに、刈取穀稈の穂先側を移送する穂先移送装置13bの移送始端部には、補助穂先移送装置13aを穂先移送装置13bへ連接させて、前方へ向けて設けた構成である。補助穂先移送装置13aの先端部は、右外側へ設けた引起装置9へ上下回動自在に支持させて設けた。又、穂先移送装置13bと、左側の穂先スターホイル装置13cとの連結は、これらに設けた上・下パイプ36a、36bを連結カラー36cで連結した構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
走行車台の前方部に穀稈を刈取り移送する刈取機を設け、この刈取機の前部に設けた引起装置の個数を簡単に増加して、例えば、三条刈取りの刈取り機を、四条刈取りの刈取機に変更するために、複数の引起装置を伝動する伝動機構を内装した左下・右下・中刈取ギヤーケースを接続して設けた、この中下刈取ギヤーケース10cの分割部へ継手用刈取ギヤーケースを設け、これらで形成される全巾を延長させて、引起装置を一個追加すると共に、刈取条増加に伴ない、刈取穀稈を引継ぎ上部へ移送する根元・穂先移送装置の、この穂先移送装置の前側には、補助穂先移送装置を穂先移送装置へ連接させて設けた技術であり、コンバインの穀稈穂先搬送装置として利用できる。
【背景技術】
【0002】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインの走行車台の前方へ設けて、穀稈を刈取り移送する刈取機の前方部側へ複数個設けた、各引起装置で穀稈は引起しされながら刈取りされ、刈取り穀稈は上部へ移送される。
【0003】
前記各引起装置は、例えば、四条刈取り方式であると、特開平9−74867号公報で示す如く左右両外側へ各1個と、中央部の左右両側へ近接させて各1個を設けると共に、これら中央部の各引起装置の前側には、前方下部から後方上部へ所定角度で傾斜させて、左右両側へ補助引起装置を各一個設けて、これら左右両外側と中央部の左右両側との各引起装置と、中央部の左右両側の補助引起装置とにより、穀稈を分離しながら引起しされ、引起中に穀稈は刈取りされる。
【特許文献1】特開平9−74867号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
穀稈を刈取り移送する刈取機は、例えば、三条列を刈取り用の刈取機であると、穀稈を引起しする引起装置は、三個設けた構成であるが、これを四条列を刈取り用の刈取機に変更するときには、引起装置を四個に増加する必要があり、又、これら一個増加して四個になった各引起装置を伝動駆動する下刈取ギヤーケース等も変更する必要があり、これら引起装置の増加、及び下刈取ギヤーケースの変更等が容易に、又、簡単に行うことができない構成であったり、又、刈取り条列を一条増加したことにより、刈取り穀稈が、穂先移送装置などへの引継ぎ不良が発生することがあったが、この発明により、容易に、又、簡単に行うことができるようにしようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このために、請求項1記載の発明においては、走行車台2前方部に穀稈を刈取り移送する刈取機3を設け、該刈取機3の一部を形成する前部には、穀稈を引起しする複数の引起装置9と、該引起装置9を伝動する左下・右下・中下刈取ギヤーケース10a、10b、10c等を接続して設けると共に、刈取り穀稈を移送する根元用の扱深調節移送装置34と、穂先用の穂先移送装置13b等を設けたコンバインの刈取機3において、中下刈取ギヤーケース10cの一方側の分割部(イ)には、継手用下刈取ギヤーケース11を設けて、左下、右下、中下刈取ギヤーケース10a、10b、10c及び継手用下刈取ギヤーケース11等で形成される。全巾(L)を延長して、引起装置9を一個追加して設けると共に、穂先移送装置13bの移送始端部には、補助穂先移送装置13aを穂先移送装置13bへ連接させて前方へ向けて設けたことを特徴とするコンバインの穀稈穂先搬送装置としたものである。
【0006】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインの走行車台2の前方部経設けて、穀稈を刈取り移送する刈取機3の前部側へ複数個設けた、各引起装置で穀稈は引起装置されながら刈取りされ、刈取り穀稈は根元側、及び穂先側の移送装置等で引継ぎされて引継ぎされて、上部へ移送される。
【0007】
前記刈取機3は、例えば、三条を刈取り移送する刈取機3であり、この三条刈り用の刈取機3を、四条列を刈取り移送する刈取機3へ組換え操作を行う時には、各引起装置9を伝動する伝動機構10dを内装した、左右両側の左・右下刈取ギヤーケース10a、10bと、中央部の中下刈取ギヤーケース10c等とを接続して設けた。この中下刈取ギヤーケース10cの左側の分割部(イ)へ継手用下刈取ギヤーケース11を組付し、これら左・右・中下刈取ギヤーケース10a、10b、10c、及び継手用下刈取ギヤーケース11で形成される全巾(L)を延長して設ける。
【0008】
又、左右両外側の前記各引起装置9、9と、中央部のこの引起装置9の一方側である、左側へ所定の少隙間を設けて、一個の引起装置9を追加して組付けし、四条列を刈取りする四条列用の刈取機3で、四条列の穀稈を、四個の各引起装置9で引起しながら刈取りされ、刈取り穀稈は、穂先移送装置13bの移送始端部へ連接させて、前方へ向けて設けた、補助穂先移送装置13cと、穂先移送装置13bと、株元側の扱深調節移送装置34等とにより、引継ぎされると共に、後方上部へ移送されて、脱穀される。
【0009】
請求項2に記載の発明においては、前記補助穂先移送装置13aの先端部は、右外側部へ設けた引起装置9へ上下回動自在に支持させて設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀稈穂先搬送装置としたものである。
【0010】
刈取り穀稈を引継ぎ移送する穂先移送装置13bの移送始端部と連接し、前方へ向けて設けた補助穂先移送装置13aの移送始端の先端部は、右外側へ設けた引起装置9へ上下回動自在に支持させて設け、後方上部へ移送する穀稈の稈長に応じて、補助穂先移送装置13aの上下位置を変更して、刈取穀稈を後方上部へ移送させている。
【0011】
請求項3に記載の発明においては、前記穂先移送装置13bと、左側の穂先スターホイル装置13cとの連結は、穂先移送装置13bへ設けた上パイプ36aと、穂先スターホイル装置13cへ設けた下パイプ36bとを、連結カラー36cで連結して設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインの穀稈穂先搬送装置としたものである。
【0012】
前記穂先移送装置13bへ設けた上パイプ36aと、穂先スターホイル装置13cへ設けた下パイプ36bとは、連結カラー36cで接続し、連結させた構成であり、刈取条列の増加に対して、三連結部材により、容易に対応可能に設けている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明においては、穀稈を刈取り移送する刈取機3の複数の穀稈を引起す引起装置9と、この各引起装置9を伝動する伝動機構10dを内装した左下・右下・中下刈取ギヤーケース10a、10b、10c等を接続して設けた。この中下刈取ギヤーケース10cの一方側の分割部(イ)には、継手用下刈取ギヤーケース11を設けて、全巾(L)を延長して、引起装置9を一個追加すると共に、刈取り穀稈を後方上部へ移送する穂先移送装置13bの移送始端部へ連接させて、前方へ向けて設けた。補助穂先移送装置13aと、穂先移送装置13bと、株元側の扱深調節移送装置34とにより、刈取り穀稈は引継ぎされて、後方上部へ移送される構成としたことにより、一条列を増加した刈取機3であっても、穂先移送装置13b、及び扱深調節移送装置34を共用使用できる。折曲した形状で移送が可能である。又、短稈適応性の向上を図ることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明においては、前記補助穂先移送装置13aの先端部(移送始端部)は、右外側の引起装置9へ上下回動自在に支持させて設けたことにより、補助穂先移送装置13aと、扱深調節移送装置34との穀稈移送通路の確保が容易である。又、穀稈の移送が良好である。
【0015】
請求項3に記載の発明においては、前記穂先移送装置13bと、左側の穂先スターホイル装置13cとの連結は、これらに個別に設けた上パイプ36aと、下パイプ36bとを連結カラー36Cで連結して設けたことにより、構成が簡単である。下パイプ36bの形状変更で一条列増加に対して対応ができる。又、穀稈の移送通路の拡大ができ、強度アップを図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2前方部に、穀稈を刈取り移送する刈取機3を設けると共に、走行車台2の上側の一方側には、刈取機3から刈取り穀稈の供給を受けて、脱穀する脱穀機5と、この脱穀機5の横側の他方側には、脱穀済み穀粒を受けて貯留する穀粒貯留タンク7とを載置した構成である。刈取機3の前部には、刈取りする穀稈を分離すると共に、引起しする複数個の引起装置9を設けた構成である。この各引起装置9を伝動する伝動機機10dを内装する左右両外側の左・右下刈取ギヤーケース10a、10bと、中央部の中下刈取ギヤーケース10cとを接続して設け、この中下刈取ギヤーケース10cの一方側の分割部(イ)には、継手用下刈取ギヤーケース11を設け、これら左・左・中下刈取ギヤーケース10a、10b、10c、及び継手用下刈取ギヤーケース11とで、一体に形成される全巾(L)を延長させる構成として、例えば、引起装置9を一個追加可能な構成である。三条列を刈取り用の刈取機3を、四条列を刈取り用の刈取機3に容易に簡単に変更できる構成であり、又、刈取り穀稈を後方上部へ根本側と、穂先側とを移送する移送装置34、13bの、この穂先移送装置13bの移送始端部には、補助穂先移送装置13aを穂先移送装置13bへ連接させて、前側へ向けて設けた構成である。刈取機3の引起装置9の増加構成、及び左・右・中下刈取ギヤーケース10a、10b、10c部の全巾(L)の増加構成と、補助移送装置13cの新設構成等を主に図示して説明する。
【0017】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図19で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ4aを張設した走行装置4を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機5を載置した構成である。走行車台2の前方部の刈取機3で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機3で後方上部へ移送され、脱穀機5のフィードチェン6aと、挟持杆6bとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機5の右横側に配設た穀粒貯留タンク7内へ一時貯留される。
【0018】
前記走行車台2の前方部には、図19で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド8a、及び各分草体8bと、立毛穀稈を引起す引起ケース9a内へ引起ラグ9bを所定間隔に装着した引起チェン9cを回転自在に軸支内装した各引起装置9と、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置12の各掻込装置12aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置8cと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機5のフィードチェン6aと、挟持杆6bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置12の穂先側の穂先移送装置13bと、根元側で扱深さを調節する扱深調節移送装置34等と、穂先側の補助穂先移送装置13a等とからなる刈取機3を設けている。該刈取機3は、油圧駆動による伸縮シリンダ14により、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
【0019】
前記刈取機3の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆15aの上端部には、左右方向に支持パイプ杆15bを設け、これら支持杆15aには、伝動機構15dを軸支内装し、支持パイプ杆15bには、伝動機構15eを軸支内装して設け、エンジン28の回転動力は、支持パイプ杆15bの伝動機構15eへ入力され、刈取機3の各部が回転駆動される構成である。この支持パイプ杆15bを走行車台2の上側面に設けた支持装置15cで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ14の作動により、刈取機3は支持パイプ杆15bを回動中心として、上下に回動する構成である。
【0020】
前記刈取機3の穀稈掻込移送装置12によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機5へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ3aを設けた構成である。
【0021】
例えば、三条列を刈取り用の刈取機3を、四条列を刈取り用の刈取機4へ組換えを行う時の四条列の刈取機3について、図1〜図7で示す如く図示して説明する。
図2で示す三条列を刈取りする刈取機3の3個の前記引起装置9を、図2で示す四条列を刈取りする刈取機3の四個の引起装置9へ組換するときは、この刈取機3の支持杆15aの下端部へ一体に形成して設けた左右両外側の左・右下刈取ギヤーケース10a、10bと、これら左・右下刈取ギヤーケース10a,10b間へ設けた中央部の中下刈取ギヤーケース10cとを接続して一体形成し、これらには、伝動機構10dを内装軸支内装した構成である。又、中下刈取ギヤーケース10cと、右側の右下刈取ギヤーケース10bとの間の分割部(イ)部には、継手伝動機構11aを軸支内装した継手用下刈取ギヤーケース11を挿入して設けて、左・右・中下刈取ギヤーケース10a、10b、10c、及び継手用下刈取ギヤーケース11で形成される全巾(L)を延長して、広巾に形成して設けた構成である。
【0022】
又、前記下部の各ギヤーケース10a、10b、10c、11等で形成される全巾(L)を延長して広巾にしたことにより、図2で示す如く中央部の引起装置9の左横側には、所定の狭い隙間を設けて、引起装置9を一個追加した構成である。これにより、三条列を刈取りする刈取機3を、四条列を刈取りする刈取機3に組換えした構成である。
【0023】
左右両外側の各引起装置9は、図1、図2、及び図19で示す如く、左・右下刈取ギヤーケース10a、10bの上側部へ略く字形状で上方へ突出させ設けた、各伝動機構18aを軸支内装した各左右引起パイプ18から各伝動機構20aを軸支内装した引起ギヤーケース20を介して、左右両外側の各引起装置9の上部を個別に装着すると共に、個別に各引起装置9の各引起チェン9cを回転駆動して、この引起チェン9cへ設けた多数個の引起ラグ9bにより、穀稈は引起される構成である。
【0024】
中央部の二個の各引起装置3は、図6、及図7で示す如く中下刈取ギヤーケース10cの前側部へ前方へ突出させて、伝動機構16aを軸支内装した前フレーム16を設け、この前フレーム16の前端部には、伝動機構17aを軸支内装した前ギヤーケース17を設け、二個の前ギヤーケース17の上側には、伝導機構19aを軸支内装した略十字形状で上方へ突出させて中引起パイプ19を設けこの中引起パイプ19から各伝動機構20aを軸支内装した引起ギヤーケース20を介して、左右両側の伝動機構35aを軸支内装した各左右ギヤーケース35、35を中央部の左右両側の各引起装置9の上部へ個別に装着すると共に、個別に各引起装置9の各引起チェン9cを回転駆動して、この各引起チェン9cへ設けた多数個の引起ラグ9bにより、穀稈は引起される構成である。
【0025】
上述により、三条列を刈取りする刈取機3を四条列を刈取りする刈取機3への組換えされた構成である。
前記刈取機3の複数の引起装置9と、この各引起装置9を伝動する伝動機構10dを内装した左右両側の左・右下刈取ギヤーケース10a、10bと、中央部の中下刈取ギヤーケース10c等とを接続して設けた、この中下刈取ギヤーケース10cの一方側の分割部(イ)には、伝動機構11aを軸支内装した継手用下刈取ケース11を設けて、全巾(L)を延長して設けると共に、この延長と共に、引起装置9を一個追加した構成としたことにより、刈取りする穀稈の一条列の増加が容易である。各引起装置9の振動、及び破損の防止を図ることができる。又、組立が容易である。中央部の二個の各引起装置9、9を近接させて接続したことにより、運転者へ干渉を防止できる。更に運転視界を良好にすることができる構成である。
【0026】
三条列を刈取りする前記刈取機3を、四条列を刈取りする刈取機3へ組換するときは、図8、及び図9で示す如く左右両外側の左右両外側の左・右下刈取ギヤーケース10a、10a間に設けた中下刈取ギヤーケース10cの左右方向の巾を広巾(La1)に形成して設け、この広巾(La1)の中下刈取ギヤーケース10cを、左・右下刈取ギヤーケース10a、10a間へ組換えを行う構成であり、これにより、左・右・中下刈取ギヤーケース10a、10b、10cで組換えて形成される全巾(L)を延長して、広巾に形成した構成である。
【0027】
又、前記下部の各ギヤーケース10a、10b、10c等で形成される全巾(L)を延長して、広巾にしたことにより、図8で示す如く中央部の引起装置9の左横側には、所定の狭い隙間を設けて、引起装置9を一個追加した構成である。これにより、三条列を刈取りする刈取機3を、四条列を刈取りする刈取機3へ組換えされた構成とするもよい。
【0028】
前記中下刈取ギヤーケース10cの左右方向の巾を広巾(La1)にして、左・右・中下刈取ギヤーケース10a、10b、10cで形成する全巾(L)を延長して設けると共に、引起装置9を一個追加した構成としたことにより、共用できる部品の増加により、コストダウンになる。部品点数の減少を図ることができる。更に、刈取機3の強度アップになる構成である。
【0029】
前記走行車台2の一方側(左側)の前部へ設けた、操縦席27の反対側(左側)へ位置する左外側の引起装置9と、中央部の左側の引起装置9との各引起ケース9a、9aの上部には、図14、及び図15で示す如くこれら各引起装置9,9を接続する略コ字形状の接続用の上フレーム21を、各引起装置9,9より、上部へ突出させて設けた構成である。又、上フレーム21には、刈取機3の左側上部をカバーする防塵カバー22aを開閉自在に設けると共に、この防塵カバー22aの右側下部には、回動用ハンドル22bを設け、この回動用ハンドル22bは、操縦席27へ着座して、運転操作する運転作業者が、回動用ハンドル22bの操作により、防塵カバー22aを開閉操作可能な構成である。
【0030】
前記操縦席の反対側(左側)へ設けた刈取機3の左外側の引起装置9と、中央部の左側の引起装置9との上側には、上フレーム21を設けて、これら引起装置9、9を接続すると共に、上フレーム21には、防塵カバー22aを開閉自在に設け、この防塵カバー22aは、操縦席27から開閉自在に設けたことにより、上フレーム21を利用して防塵カバー22aを設けたことにより、コスト低減になる。刈取機3を上昇させても、干渉物がない。又、操縦席27へ塵埃の防止ができる構成である。
【0031】
前記上フレーム21内には、図16で示す如く中央部の左右両側の各引起装置9、及び刈刃装置8c等へ注油する注油ホース23の一方側を油タンク(図示せず)へ接続させて、左側のく字形状の左右引起パイプ18に沿って、左外側の引起装置9の裏側面を上昇させて、上フレーム21へ内装し、中央部の左右両側の各引起装置9、9間を下降させて、中央部の左右両側の引起装置9、9の各引起チェン9c、9cと、刈刃装置8cとへ注油ホース23の先端部を分岐させて、各分岐ホース23aを設けて、注油する構成である。
【0032】
前記中央部の左右両側の各引起装置9、9の各引起チェン9c、9cへ注油する注油ホース23は、上フレーム21へ内装して設けたことにより、この注油ホース23の保護ができる。又、注油ホース23の短縮化を図ることができる構成である。更に清掃が容易であり、清掃時に破損させることがない構成である。
【0033】
右外側へ配設した前記引起装置9、及び中央右側部へ配設した引起装置9は、操縦席27の前部へ位置させて設けた構成である。これら各引起装置9、9は、図17、及び図18で示す如く全高(H)を短縮して、全高の低い該各引起装置9、9として設けた構成であり、収穫作業で穀稈を引起中に、飛散する飛散穀粒、及び塵埃等が運転作業者へ飛ばない構成である。
【0034】
右外側の前記引起装置9と、中央右側部の引起装置9とは、全高(H)を短縮して、低い該引起装置9、9にして設けたことにより、刈取り作業時の前方視界が良好になる。又、飛散粒、及び塵埃等が運転作業者へ飛んで当ることを防止できる。更に小型軽量化、及び左右バランスの向上を図ることができる構成である。
【0035】
三条列を刈取り用の刈取機3を、四条列を刈取り用の刈取機3へ組換えしたときには、穂先移送装置13bの移送始端部には、図1〜図4で示す如く穂先移送装置13bの下側へ連接させて、前方へ向けく字形に所定角度に傾斜させて、刈取り穀稈を穀稈掻込移送装置12の掻込装置12aから、穀稈の穂先側を引き継ぎ後方上部へ移送する補助穂先移送装置13aを昇降回動自在に設けた構成である。
【0036】
前記穂先移送装置13bは、図2、及び図4で示す如く穂先ケース24には、穂先ラグ24aを所定間隔に装着した穂先チェン24bを軸支内装した構成である。又、穂先ケース24の下側面には、穂先軸24cを軸支内装した穂先メタル24bを設けた構成である。
【0037】
前記補助穂先移送装置13aは、図2、及び図4で示す如く補助穂先ケース25には、補助穂先ラグ25aを所定間隔に装着した補助穂先チェン25bを軸支内装した構成である。又、補助穂先ケース25の上側面には、補助穂先メタル25cを設け、この補助穂先メタル25cの内径部を、穂先メタル24dの外径部へ挿入し、穂先軸24cを回動中心として、補助穂先移送装置13aを昇降回動自在な構成である。又、穂先軸24cにより、穂先チェン24bと、補助穂先チェン25bとの両者を各スプロケットを介して回転駆動する構成である。
【0038】
穀稈を刈取り移送する前記刈取機3の複数個の穀稈を引起す引起装置9と、この引起装置9を伝動する伝動機構10dを内装した左下・右下・中下刈取ギヤーケース10a、10b、10c等を接続して設けた。この中下刈取ギヤーケース10cの一方側の分割部(イ)には、継手用下刈取ギヤーケース11を設けて、全巾(L)を延長して、引起装置9を一個追加すると共に、刈取り穀稈を後方上部へ移送する穂先移送装置13bの移送始端へ連接させて、前方へ向けて設けた。補助穂先移送装置13aと、穂先移送装置13bと、扱深調節移送装置34等とにより、刈取り穀稈は引継ぎされて、後方上部へ移送される構成としたことにより、刈取りする穀稈を一条列を増加した刈取機3であっても、穂先移送装置13b、及び扱深調節移送装置34等を共用使用できる。又、操作装置26等へ干渉することを防止できる。機体1aの全長を短かく形成することにより、コンパクトである。更に、短稈の適当性の向上を図ることができると共に、株揃えの向上を図ることができる。
【0039】
穀稈の刈取り条列を一条列増加させた前記刈取機3の穂先移送装置13bの移送始端部へ連接させて設けた。補助穂先移送装置13aの移送始端部には、図10、及び図11で示す如く先端部へ回動用孔32bを設けた、回動杆32aを前方へ突出させて設けた構成である。
【0040】
又、右外側部の引起装置9の後側には、湾曲した案内ガイド33を設け、この案内ガイド33へ補助穂先装置13aの回動杆32aの回動用孔32bを挿入して、この補助穂先移送装置13aを昇降回動自在に引起装置9で支持した構成である。案内ガイド33の上端部は、引起ギヤーケース20へ装着すると共に、下端部は、案内ガイド33に設けた支持杆33aを、前フレーム16へ設けた補強板16bへ装着した構成である。
【0041】
前記補助穂先移送装置13aと、穂先移送装置13bとの両者は、図11で示す如く長稈のときは、上側へ位置すべく調節し、短稈のときは、下側へ位置すべく調節する構成である。
【0042】
前記補助穂先移送装置13aの先端部(移送始端部)に設けた回動杆32aを介して、右外側の引起装置9へ設けた案内ガイド33で昇降回動自在に支持させて設けたことにより、補助穂先移送装置13aと、扱深調節移送装置34との間に形成される穀稈移送通路の確保が容易である。補助穂先移送装置13aで刈取り穀稈の取り込みが良好であり、両移送装置13a、13bを昇降調節することにより、稈長に対する適応性が向上する。穀稈のこぼれを防止することができる。刈取機3の全長のコンパクト化を図ることができる。
【0043】
前記刈取機3の穂先移送装置13bと、左側の穂先スターホイル装置13cとの連結は、この刈取機3で刈取する穀稈の刈取り条列を一条列増加させたときには、図12、及び図13で示す如く穂先移送装置13bへ設けた上パイプ36aは、一条列増加させる前の部品を共用使用する構成とし、又、穂先スターホイル装置13cへ設けた下パイプ36bは、一条列増加用の専用部品とした構成である。これら上・下パイプ36a、36bを、一条列増加させる前の部品を共用の連結カラー36cを使用して連結させて設けた構成である。
【0044】
前記穂先移送装置13bと、左外の穂先スターホイル装置13cとは、上パイプ36aと、下パイプ36bとを、連結カラー36cで連結して設けたことにより、共用使用化が図れて、コストダウンになる。下パイプ36bのみの変更により、穀稈の移送通路の拡大が容易である。又、パイプを加工することにより、加工が容易である。
【0045】
前記穂先移送装置13bと、穂先スターホイル装置13cとは、図12で示す如く穂先移送装置13bは略三角形状の穂先ケース24の三角の頂点部に、軸支内装して設けたスターホイル24eにより、穂先スターホイル装置13cの穂先スターホイル37aが回転駆動される構成である。
【0046】
前記穂先スターホイル装置13cは、図20〜図23で示す如くスターホイルケース37内には、穂先スターホイル37aを回転自在にスターホイル軸37bで軸支して設けた構成である。穂先スターホイル37aには、スターホイル爪37Cを爪用軸37dで回動自在に軸支して設け、スターホイル爪37cの爪用軸37dの挿入部の受ボス37e部には、爪部より、上・下部へ向けて突出する突出部を設け、スターホイル爪37cの傾きを防止させる構成である。又、スターホイル爪37cは穂先スターホイル37aに設けた所定巾の起立板37fより、穀稈を引継ぎ移送部では、スターホイル爪37cを起立状態にすると共に、其の他の箇所では倒伏状態にする構成である。
【0047】
これにより、前記スターホイル爪37cと、爪用軸37dとの嵌合をゆるくすることができて、生産性の向上を図ることができる。
前記起立板37f外周の折曲部(ロ)で、スターホイル爪37cを起立させるこの折曲部(B)の外周部と、スターホイル軸37bの中心とを結ぶ線より、図24で示す如く折曲部(B)が突出しない形状にして設けると共に、折曲部(B)の外周の近傍部には、ピン37hを設けた構成である。
【0048】
これにより、前記スターホイル爪37cの起立が良好になった。
前記穀稈掻込移送装置12の左右両側の掻込装置12aは、図25〜図27で示す如く掻込ケース12bの前部には、前プーリ12cを軸支して設けると共に、後部には、上部の後プーリ38aと、下部の掻込スターホイル38bとは、外ケース38cで接続した構成である。外ケース38cの内側面と、内ボス38dの外周面とは、複数本の内リブ38eを設けて接続した構成である。又、外ケース38cの外周面と、掻込スターホイル38bの歯元部の内側面とは、複数本の外リブ38fを設けて接続して、掻込具38hを形成した構成である。
【0049】
前記前プーリ12cと、後プーリ38aとには、ラグ付ベルト12dを掛け渡した構成である。このラグ付ベルト12dを掛け渡した構成である。このラグ付ベルト12dと、掻込スターホイル38bとにより、穀稈を掻込み移送する構成である。
【0050】
これにより、前記掻込具38hには、藁屑、泥、及び水の溜りを防止することができる。又、内中ボス38dを上部に設けたことにより、支持用の支持軸等を短かくすることができ、コスト低減になる。
【0051】
前記刈刃装置8cは、図28〜図31で示す如く左右移動する刈刃8dの下側の固定刃8eとよりなる構成であり、刈刃8dの左右摺動移動は、左下・右下・中下刈取ギヤーケース10a、10b、10cへ軸支内装した伝動機構10dからの動力を、伝動装置39で受けて、左右摺動移動自在に設けた構成である。8fは刃押え具である。
【0052】
前記伝動装置39は、図28〜図31で示す如く伝動機構10dから動力を受ける伝動機構39aの駆動軸39bからクランク39c、アーム39d、クランクアーム39e等を介して、刈刃装置8cの刈刃8dを左右摺動移動させる構成である。又、アーム39dの一方側には、図31で示す如くバランスウエイト39fを設け、刈刃8dの動きに同調させて、バランスウエイト39fが動く構成として、振動の軽減を図った構成である。駆動軸39bへ設けたクランク39cと、左右へ移動するクランクアーム39eとは、アーム39dで連結した構成である。
【0053】
これにより、前記刈刃装置8cの刈刃8dの振動の軽減を図ることができる。バランスウエイト39fの上下の動きが少ないことにより、上下に振動しない。少ないスペース内で構成することにより、軽量コンパクトになり、藁屑、泥などの溜りを減少させることができる。
【0054】
前記刈取機3を支持すると共に、昇降回動する支持杆15aに設けた伸縮シリンダ14の略中間部には、図32〜図34で示す如く固定ケース41aを伸縮シリンダ14の外周部へ補強板41c等と共に固着して設けると共に、先端部には、圧力プレート41bを設けた構成である。これら固定ケース41aと、圧力プレート41bとの間には、圧縮方式のスプリング40を伸縮シリンダ14の外周部へ挿入して設けた構成である。
【0055】
左右両側の前フレーム16前側には、図32、及び図34で示す如くスライディング分草体42を着脱自在に設けた構成である。前記スライディング分草体42は、前後両端部を上方へ所定角度で折曲させた、広巾の底板42aを設け、この底板42aの前側へ前ガイド板42cを設けると共に、後側へ後ガイド板42bを設けた構成である。前ガイド板42cには、分草板42dをボルト、及びナット等により、装着して設けた構成である。
【0056】
従来の前記分草体8bは、刈取機3を操作装置26に設けた刈取上下レバー26aの操作により、伸縮シリンダ14を伸張、又は、収縮させて、刈取機3、及び分草体8bを所定高さ位置へ変更させて、穀稈の刈取り高さ位置を変更する構成であったが、これを図32〜図34で示す如くスライディング分草体42に変更すると共に、伸縮シリンダ14へスプリング40を設けたことにより、スライディング分草体42の底板42aを圃場面へ接触状態にして、刈取り作業を行うと、スプリング40を介して刈取機3の重量の大半を伸縮シリンダ14の固定ケース41aで受けることにより、スライディング分草体42の底板42aへ掛る重量が軽減されることにより、この底板42aは、圃場の凸凹に沿って、走行する構成である。又、圃場の圧力を受けやすくした構成である。伸縮シリンダ14が最収縮時のみスプリング40が作用する構成である。刈取上下レバー26aを操作して、伸縮シリンダ14を伸張させて、刈取機3の刈取り高さを所定高さ位置以上、又は刈取機3を最上昇位置へ操作したときは、スプリング40は作用しない構成である。
【0057】
前記スライディング分草体42の後ガイド版42bは、図34で示す如く底板42aの側部の外側面へ装着した構成である。
前記伸縮シリンダ14が最収縮状態のときに、スプリング40が最圧縮状態になる構成であり、刈取機3の自重と、スプリング40とが釣合う状態にした構成である。
【0058】
これにより、前記刈取機3で刈取りする刈取り高さを無調節として、刈取り作業の能率向上、作業精度の向上、操作の容易化、倒伏穀稈時の泥中への突込み防止、分草性能の向上、短稈適応性の向上等を行うことができる。
【0059】
前記刈取機3を支持すると共に昇降回動する支持杆15aに設けた伸縮シリンダ14の外周下側部には、図35、及び図36で示す如く下支持板43aを設けると共に、支持杆15aには、上支持板43bを設けた構成である。下支持板43aには、受板43dを先端部へ装着したアジャストボルト43cを螺挿入した構成であり、上支持板43bと、受板43dとの間には、スプリング40を設けた構成である。
【0060】
前記アジャストボルト43cの調節により、刈取機3の支持高さを容易に調節できるようにして、刈取りする穀稈の刈取り高さを調節する構成である。
これにより、前記刈取機3で刈取りする穀稈の刈取り高さ調節の削減を図ることができる。刈取り自動高さ調節の容易化が図れる。マイナス側の刈取調節ができる。スプリング荷重の調節が可能である。
【0061】
前記スライディング分草体42の後ガイド板42bの前後方向略中央部の上端部には、図36、及び図37で示す如く突出部42eを設けると共に、この突出部42eの前後両側には、受具42fを設けると共に、突出部42eには、コ字形状でスプリング44cを挿入するスプリング受具44bを支持ピン44aで軸支した構成である。
【0062】
前後両側の前記スプリング44cは、スライディング分草体42の底板42aの上側面と、後ガイド板42bへ設けた受具42fの下側面との間に設けた構成である。スライディング分草体42は、圃場の凹凸にスプリング44cが対応して、上下する構成である。
【0063】
上記の構成のときは、図36、及び図37で示す如く伸縮シリンダ14の下側には、上・下支持板43a、43bと、アジャストボルト43cと、スプリング40等を設けた構成であり、圃場の凹凸に対して対応は、スライディング分草体42へ設けたスプリング44cと、伸縮シリンダ14へ設けたスプリング40とにより、対処する構成である。
【0064】
これにより、穀稈の刈取り高さ調節の操作削減による効率の向上、倒伏穀稈の刈取り、及び横刈取りでの刈跡の向上、傾斜地での刈取り性能の向上を図った。
左側の前記引起装置9、及び掻込装置12aを左右引起パイプ18の下部を回動中心として、図38、及び図39で示す如く左外側へ回動自在な構成である。
【0065】
前記左右引起パイプ18の下部を、上引起パイプ20bと、下引起パイプ20cとに二分割(ロ)すると共に、前フレーム16の前後方向略中央部を、前部フレーム16dと、後部フレーム16cとに二分割(ハ)し、分割部を重合させた構成として、ボルト、及びナット等により、締付けした構成である。又、引起装置9の上部へ設けた上フレーム21の左側を二分割して、一方側を回動用ハンドルとして使用する構成である。13dは根元移送装置である。
【0066】
左側の前記引起装置9と、掻込装置12aとを、左外側へ回動操作するときは、前フレーム16を前部フレーム16dと、後部フレーム16cとに二分割(ハ)し、又、左右引起パイプ18を上引起パイプ20bと、下引起パイプ20cとに二分割(ロ)した分割部で、この下引起パイプ20c部を回動中心として、図39で示す如く、左外側へ回動させる構成である。この回動により、(A)部が開放された状態になり、各掻込装置12a部のメンテナンス、及び清掃等を容易にした構成である。
【0067】
前記左右引起しパイプ18へ軸支内装した伝動機構18aの伝動軸18dは、六角、又は、四角軸で形成した構成である。
又、右側の引起装置9、及び掻込装置12aを右外側へ回動移動させる構成とするもよく、更に右側と、中央部の引起装置9、及び掻込装置12aを右外側へ回動移動させる構成とするもよい。
【0068】
これにより、メンテナンス、及び清掃等が容易になる。
前記穀粒貯留タンク7側の前部には、図19で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置26と、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席27とを設け、この操縦席27の下側で、走行車台2の上側面には、エンジン28を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク7を配設する。これら走行装置4と、刈取機3と、脱穀機5と、エンジン28等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。
【0069】
前記走行車台2の前端部に、図19で示す如く装架した走行用のミッションケース29内の伝動機構29aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ29bを設けた構成である。
【0070】
前記穀粒貯留タンク7内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク7の後側には、縦移送螺旋30aを内装した排出支持筒30を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒30の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋31aを伸縮自在に内装した排出オーガ31を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】穂先・補助穂先移送装置部と、引起装置部との拡大正面図
【図2】穂先・補助穂先移送装置部と、引起装置部との三条列、及び四条列の拡大正面図
【図3】穂先・補助穂先移送装置部と、引起装置部と、操作装置部との拡大平面図
【図4】穂先移送装置部と、補助穂先移送装置部との拡大側面図
【図5】引起装置部の拡大正面図
【図6】中央部の引起装置部の拡大側面図
【図7】中央部の引起装置部の拡大正面図
【図8】引起装置部と、下刈取ギヤケース部との拡大平面図
【図9】下刈取ギヤーケース部の拡大正面図
【図10】補助穂先移送装置の案内ガイド部の拡大正面図
【図11】補助穂先移送装置の案内ガイド部の拡大側面図
【図12】穂先移送装置と、穂先スターホイル装置との接続部の拡大平面図
【図13】穂先移送装置と、穂先スターホイル装置との接続部材の拡大側面斜視図
【図14】引起装置部と、防塵カバー部との拡大正面図
【図15】引起装置部と、防塵カバー部との拡大平面図
【図16】引起装置と、注油ホースとの拡大正面図
【図17】引起装置と、操縦席部との拡大正面図
【図18】引起装置と、操縦席部との拡大平面図
【図19】コンバインの左側全体側面図
【図20】他の実施例を示す図で、穂先スターホイル装置部の拡大平面図
【図21】他の実施例を示す図で、穂先スターホイル装置部の拡大正断面図
【図22】他の実施例を示す図で、穂先スターホイル装置部の穂先スターホイル部の拡大平面図
【図23】他の実施例を示す図で、穂先スターホイル装置部のスターホイル爪の正断面図
【図24】他の実施例を示す図で、穂先スターホイル装置部の穂先スターホイル部の拡大平面図
【図25】他の実施例を示す図で、掻込装置部の拡大平面図
【図26】他の実施例を示す図で、掻込スターホイルと、後プーリとの拡大側断面図
【図27】他の実施例を示す図で、掻込スターホイルの平面図
【図28】他の実施例を示す図で、刈刃装置部の一部断面した拡大平面図
【図29】他の実施例を示す図で、刈刃装置部の伝動装置部の一部断面した拡大側面図
【図30】他の実施例を示す図で、刈刃装置部の伝動装置部の一部断面した拡大側面図
【図31】他の実施例を示す図で、刈刃装置部のアームと、クランクアームとの作用拡大平面図
【図32】他の実施例を示す図で、伸縮シリンダ部と、スライディング分草体部との拡大側面図
【図33】他の実施例を示す図で、伸縮シリンダ部との拡大側面図
【図34】他の実施例を示す図で、スライディング分草体部の拡大側面図
【図35】他の実施例を示す図で、伸縮シリンダ部と、スライディング分草体部との拡大側面図
【図36】他の実施例を示す図で 伸縮シリンダ部の拡大側面図
【図37】他の実施例を示す図で、スライディング分草体部の拡大側面図
【図38】他の実施例を示す図で、引起装置と、掻込装置との回動部の拡大側面図
【図39】他の実施例を示す図で、引起装置と、掻込装置との回動作用時の拡大平面図
【符号の説明】
【0072】
(2) 走行車台
(3) 刈取機
(9) 引起装置
(10a)左下刈取ギヤーケース
(10b)右下刈取ギヤーケース
(10c)中下刈取ギヤーケース
(11) 継手用下刈取ギヤーケース
(13a)補助穂先移送装置
(13b)穂先移送装置
(13c)穂先スターホイル装置
(34) 扱深調節移送装置
(36a)上パイプ
(36b)下パイプ
(36c)連結カラー
(イ)分割部
(L) 全巾

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車台2前方部に穀稈を刈取り移送する刈取機3を設け、該刈取機3の一部を形成する前部には、穀稈を引起しする複数の引起装置9と、該引起装置9を伝動する左下・右下・中下刈取ギヤーケース10a、10b、10c等を接続して設けると共に、刈取り穀稈を移送する根元用の扱深調節移送装置34と、穂先用の穂先移送装置13b等を設けたコンバインの刈取機3において、中下刈取ギヤーケース10cの一方側の分割部(イ)には、継手用下刈取ギヤーケース11を設けて、左下、右下、中下刈取ギヤーケース10a、10b、10c及び継手用下刈取ギヤーケース11等で形成される。全巾(L)を延長して、引起装置9を一個追加して設けると共に、穂先移送装置13bの移送始端部には、補助穂先移送装置13aを穂先移送装置13bへ連接させて前方へ向けて設けたことを特徴とするコンバインの穀稈穂先搬送装置。
【請求項2】
前記補助穂先移送装置13aの先端部は、右外側部へ設けた引起装置9へ上下回動自在に支持させて設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀稈穂先搬送装置。
【請求項3】
前記穂先移送装置13bと、左側の穂先スターホイル装置13cとの連結は、穂先移送装置13bへ設けた上パイプ36aと、穂先スターホイル装置13cへ設けた下パイプ36bとを、連結カラー36cで連結して設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインの穀稈穂先搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【公開番号】特開2006−34229(P2006−34229A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−222019(P2004−222019)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】