説明

コンバイン

【課題】作業者がコンバインを地上から容易に操作でき、運転操作性の向上並びにトラック荷台への積み降し作業の簡略化などを図る。
【解決手段】運転席16前方の操作コラム21に刈取部8昇降並びに操向用作業レバー25が取付けられているコンバインにおいて、操作コラム21の左右のコラムフレーム33の下部を、左右支点軸20を介して運転台15のステップフレーム31の左右支点ブラケット38に、回動自在に連結し、左コラムフレーム33左側面に変速レバー軸39を固定させ、所定操作力により回転自在なブレーキ板40をレバー軸39に取付け、ブレーキ板40に、左右回転軸41を介して走行変速操作に用いられる走行変速レバー24基部を連結しており、前後方向回動自在である操作コラム21に、前後揺動および左右回転自在な走行変速レバー24が取付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば穀稈を刈取って脱穀する作業を連続的に行うコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
コンバインを圃場で使用する場合に、圃場に対して畦超えで出し入れすることがある。また、コンバインを自走させてコンバインを搬送車の荷台から積み降ろしすることがある。このような場合、コンバインの機体が前後傾斜するので、作業者は、運転台から降りてコンバインを走行させることがある。
【特許文献1】特開昭63−248315号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、例えば、操作コラムが運転台に対して回動調節自在に取付けられた操作部がある(例えば特許文献1参照)。この操作部では、操作コラムの前方傾斜によって操作コラム上側を低い位置に配置させることが望ましいが、ステップ上面上方に操作コラムの支点が設けられていたから、操作コラムの前後回動量が制限され易いと共に、操作コラムに固定ハンドルを設けて作業者が安定した姿勢を保つ場合、操作コラム上面の作業レバー握り部に対し、固定ハンドル上側の握り部が低いと、作業レバーを握る一方の手と、固定ハンドルを握るもう一方の手の高さが異なって作業者が無理な姿勢で運転が行われる不具合がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1に記載の本発明は、上記課題を解決するためのものであり、運転席前方の操作コラムに、刈取部昇降並びに操向用作業レバーが取付けられているコンバインにおいて、前記操作コラムの下部を、左右支点軸を介して運転台のステップフレームに回動自在に連結し、走行変速操作に用いられる走行変速レバーを前記操作コラムに設けたことを特徴とするコンバインである。
【発明の効果】
【0005】
請求項1に記載の本発明は、運転席前方の操作コラムに、刈取部昇降並びに操向用作業レバーが取付けられているコンバインにおいて、前記操作コラムの左右のコラムフレームの下部を、左右支点軸を介して運転台のステップフレームの左右支点ブラケットに、回動自在に連結し、左コラムフレーム左側面に変速レバー軸を固定させ、所定操作力により回転自在なブレーキ板を前記レバー軸に取付け、ブレーキ板に、左右回転軸を介して走行変速操作に用いられる走行変速レバー基部を連結しており、作業レバーが取り付けられていると共に前後方向回動自在である操作コラムに、前後揺動および左右回転自在な走行変速レバーが取付けられているので、両レバーが取り付けられた操作コラムを前方向に回動させることができ、運転台から側方の圃場に降りた作業者がレバーを容易に操作できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。
【0007】
図1は操作コラム部の左側面図、図2はコンバインの全体左側面図、図3は同平面図であり、図中(1)は走行クローラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラックフレーム(1)上に架設する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張架し扱胴(6)及び処理胴(7)を内蔵している脱穀部、(8)は刈刃(9)及び穀稈搬送機構(10)などを備えていて油圧昇降シリンダ(11)により昇降させる刈取部、(12)は排藁チェン(13)及び排藁タイン(14)終端を臨ませる排藁カッター、(15)は運転席(16)及び運転操作部(17)を備える運転台、(18)は運転台(15)の後側で運転席(16)の下方に配備するエンジン、(19)は前記脱穀部(4)右側に配設して脱穀部(4)からの穀粒を溜める穀粒タンクであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀し、前記タンク(19)に穀粒を収集させるように構成している。
【0008】
さらに、図4に示す如く、前記運転台(15)前側に支点軸(20)を介して前方に傾倒自在に操作コラム(21)を設け、アクセルレバー(22)と、クラッチペダル(23)と、走行変速レバー(24)と、刈取部(8)昇降並びに操向用作業レバー(25)と、コラム起立用ロックレバー(26)を、前記操作コラム(21)に取付ける。また、作業者が搭乗する運転台(15)のステップ(27)上面にステップマット(28)を張設させ、前記ステップ(27)下側に燃料タンク(29)を取付けると共に、前記ステップ(27)後側に座席台(30)を装設させ、座席台(30)上面に運転席(16)を取付け、前記座席台(30)内部にエンジン(18)を配設させるもので、前記ステップ(27)下面側でステップフレーム(31)内部に燃料タンク(29)を固定させると共に、操作コラム(21)右側後方で斜上方に向けて開口させる燃料タンク(29)の給油口に開閉自在なキャップ(32)を設け、該キャップ(32)をステップ(27)上面に露出させている。
【0009】
さらに、図1、図5、図6、図7に示す如く、左右同一形状の鈑金製左右コラムフレーム(33)(33)と、合成樹脂製の前カバー(34)及び上カバー(35)を、操作コラム(21)に備え、逆U字形の固定ハンドル(36)及びカバーブラケット(37)を左右コラムフレーム(33)(33)上端間に連結させ、左右コラムフレーム(33)(33)上端間を一体固定させると共に、前記ステップフレーム(31)前面に左右支点ブラケット(38)(38)をボルト止め固定させ、左右支点ブラケット(38)(38)に左右支点軸(20)(20)を介して左右コラムフレーム(33)(33)下端を回転自在に連結させ、同一軸芯線上に設ける左右支点軸(20)(20)を中心に左右コラムフレーム(33)(33)を前後方向に回動自在に設けている。
【0010】
また、左コラムフレーム(33)左側面に変速レバー軸(39)を固定させ、所定操作力により回転自在なブレーキ板(40)を前記レバー軸(39)に取付け、左右回転軸(41)を介してブレーキ板(40)に走行変速レバー(24)基部を連結させ、該レバー(24)を前後方向に揺動させて走行変速操作を行うと共に、左右コラムフレーム(33)(33)間の上方側に昇降レバー軸(42)を回転自在に軸支させ、昇降レバー軸(42)の中間に操向レバー軸(43)を回転自在に軸支させ、操向レバー軸(43)に作業レバー(25)基部を一体固定させ、また左右操向アーム(44)(44)を操向レバー軸(43)に回転自在に軸支させる。そして、昇降レバー軸(42)を中心に作業レバー(25)及び操向アーム(44)を一体的に前後方向に揺動させ、刈取部(8)の昇降操作を行う一方、操向レバー軸(43)を中心に作業レバー(25)を左右方向に揺動させ、左右操向アーム(44)(44)を択一的に揺動させ、左右サイドクラッチ(図示省略)の一方を切動作させ、左右走行クローラ(2)(2)の一方を停止させ、走行進路の修正並びに枕地での方向転換などを行うように構成している。
【0011】
また、左右コラムフレーム(33)間の下方側にペダル軸(45)を回転自在に軸支させ、ペダル軸(45)左側に前記クラッチペダル(23)基部を一体固定させ、ペダル(23)足踏み操作によって図示しない主クラッチの切動作並びに駐車ブレーキの入動作を行わせ、エンジン(18)の走行駆動力伝達を中止させ、左右走行クローラ(2)(2)の両方を停止させるように構成している。
【0012】
また、前記ブレーキ板(40)に連結させる変速操作ワイヤ(46)と、前記昇降レバー軸(42)の昇降アーム(42a)に連結させる昇降操作ワイヤ(47)と、前記左右操向アーム(44)(44)に連結させる左右操向ワイヤ(48)(48)と、前記ペダル軸(45)のクラッチアーム(45a)に連結させるクラッチ操作ワイヤ(49)を備え、左コラムフレーム(33)の左右側面のアウタ受(50)(51)を介して操作ワイヤ(46)(49)を張設させると共に、左右コラムフレーム(33)(33)間に一体固定させるパイプフレーム(52)のアウタ受(53)(54)(54)を介して操作ワイヤ(47)(48)(48)を張設させる。また、前記ステップフレーム(31)の前面下縁に略平行にガードフレーム(55)を固定させ、ステップフレーム(31)とガードフレーム(55)の間に挿通させる前記操作ワイヤ(47)(48)(48)(49)を後方の機体各部に連結させている。
【0013】
上記のように、運転席(16)前方の操作コラム(21)を前後方向回動調節自在に取付けると共に、各操作ワイヤ(47)(48)(49)を連結させる操作レバーであるクラッチペダル(23)及び作業レバー(25)を前記操作コラム(21)に配設させる移動農機において、前記操作コラム(21)の左右両側下部を運転台(15)のステップフレーム(31)に連結させる複数の支点軸(20)(20)を設け、前記操作ワイヤ(47)(48)(49)の延設空間(56)を前記各支点軸(20)(20)の間に形成し、前記各支点軸(20)(20)軸芯上に操作ワイヤ(47)(48)(49)を延設させ、操作コラム(21)の回動によって操作ワイヤ(47)(48)(49)に変形力が作用する不具合をなくしている。また、前カバー(34)の脱着によりコラム(21)前方を開閉して操作ワイヤ(47)〜(49)の着脱などを行えるから、運転台(15)のステップフレーム(31)前方側からワイヤ(47)〜(49)取付け、操作ワイヤ(47)(48)(49)組立作業の簡略化を行えると共に、ステップ(27)よりも低い位置に支点軸(20)を設け、操作コラム(21)上面と支点軸(20)の距離を可及的に大きくし、小さな回動角度でコラム(21)上面部の所定以上の回動量を確保でき、操作コラム(21)の回動角度を大きくすることなく前方回動時の操作コラム(21)上面部の地上高を低くし、運転台(15)から側方の圃場に降りた作業者が作業レバー(25)を容易に操作できるように構成している。
【0014】
また、図1のように、前記刈取部(8)の刈取クラッチ(図示省略)を切操作する操作ワイヤ(57)をペダルアーム(45a)に連結させると共に、図5のように、前記昇降レバー軸(42)に基部を固定させる昇降レバー(58)の操作部を操作コラム(21)後面に突出させ、フックレバー(59)を昇降レバー(58)に係脱自在に係止させ、フックレバー(59)によって昇降レバー(58)を固定させることにより、作業レバー(25)による刈取部(8)の昇降操作を禁止し、路上走行など刈取作業を行わない走行移動時、作業レバー(25)によって操向操作だけを行うように構成している。
【0015】
さらに、前後方向回動自在な前記操作コラム(21)を所定姿勢に保つ丸棒型の支持フレーム(60)を設け、該フレーム(60)下端に基板(61)を一体固定させ、前記運転台(15)のステップフレーム(31)左側面にボルト形支軸(62)を介して基板(61)を回転自在に軸支させ、ステップフレーム(31)の支軸(62)に支持フレーム(60)下端側を連結させると共に、円筒形のガイド体(63)及びロックフレーム(64)を左コラムフレーム(33)右側面の固定軸(65)に回転自在に取付け、ロックピン(66)を一体形成する前記ロックレバー(26)を前記ロックフレーム(64)に摺動自在に取付け、またバネ(67)によってロックピン(66)先端を弾圧係入させる複数のノッチ(68)…を前記支持フレーム(60)の上端側に形成し、前記ロックレバー(26)を介して支持フレーム(60)の上端側を操作コラム(21)に係脱自在に係止させ、操作コラム(21)と支持フレーム(60)の係合によって操作コラム(21)の前後回動を規制し、操作コラム(21)を略一定姿勢に保つように構成している。
【0016】
上記から明らかなように、運転席(16)前方の操作コラム(21)を回動調節自在に取付けるコンバインにおいて、前記操作コラム(21)の下部を運転台(15)に連結させるもので、例えば運転台(15)の前側を利用して操作コラム(21)を設けることにより、操作コラム(21)の支点を運転台(15)上面よりも低くし、操作コラム(21)を前方に倒したときに上側の作業レバー(25)を低い位置に配置させ、作業者が地上から作業レバー(25)を容易に操作し、運転操作性の向上並びにトラック荷台への積み降し作業の簡略化などを図る。
【0017】
また、操作コラム(21)の上方側で略立設延長線上に固定ハンドル(36)を立設させ、操作コラム(21)上面で上方に突出させる作業レバー(25)上端側の握り部よりも低い位置で略同じ高さになるように、固定ハンドル(36)上部の門形水平部を配置させるもので、作業レバー(25)を握る作業者の一方の手と、固定ハンドル(36)を握る作業者のもう一方の手が略同じ高さになり、作業者が無理な姿勢で運転が行われる不具合をなくし、作業者の疲労軽減並びに運転操作性の向上などを図る。
【0018】
上記のように、運転席(16)前方の操作コラム(21)を運転台(15)に支点軸(20)を介して回動調節自在に取付けると共に、操作コラム(21)を所定姿勢に保つ支持フレーム(60)を設ける移動農機において、運転台(15)の支軸(62)に前記支持フレーム(60)の一端側を連結させ、支持フレーム(60)の他端側を係脱自在に係止させるロック部材であるロックレバー(26)を操作コラム(21)に設け、前記支点軸(20)と支軸(62)間の距離に対して支点軸(20)とロックレバー(26)停止位置間の距離を約2倍以上に大きくすることにより、操作コラム(21)と支持フレーム(60)の相対角度を大きく変化させることなく操作コラム(21)を回動させ、操作コラム(21)に対して支持フレーム(60)を略直線的に往復摺動させる動作だけで操作コラム(21)の回動を行わせ、操作コラム(21)内部の構成部品と支持フレーム(60)の干渉防止並びにロックレバー(26)の高位置取付けによる操作性向上などを行えるように構成している。
【0019】
また、前記支持フレーム(60)上端にストッパ(69)をボルト(70)止め固定させ、前記ガイド体(63)上面をストッパ(69)に当接させ、ガイド体(63)から支持フレーム(60)が抜け出るのを防ぐと共に、操作コラム(21)の傾動によって固定軸(65)回りにロックレバー(26)を回転させ、かつロックレバーノ(26)に対して支持フレーム(60)を摺動させ、操作コラム(21)の傾動に伴ってロックレバー(26)と支持フレーム(60)の相対位置が変化し、任意の位置でのノッチ(68)によるロックが可能になる。また、支点軸(20)から離れた上方位置にロックレバー(26)を取付けるから、レバー(26)操作性が良く、レバー(26)の操作コラム(21)支持荷重を小さくでき、かつ操作コラム(21)内での支持フレーム(60)の前後揺動を小さくでき、支持フレーム(60)を摺動スペースの確保だけでコンパクトにコラム(21)内部に配置できると共に、図7のように、左コラムフレーム(33)右側面において、クラッチペダル(23)を真後に延出させ、ロックレバー(26)を右斜後方に延出させるから、クラッチペダル(23)取付部の上方にロックレバー(26)取付部を近接させて配置させても、ペダル(23)部とレバー(26)部の干渉防止を容易に行え、かつペダル(23)及びレバー(26)の複数操作具を片寄らせてコンパクトに配置させることにより、ステップ(27)上面空間での作業者の足載せスペースを大きく形成できる。
【0020】
さらに、図8の他の実施例に示す如く、ロックレバー(26)にカム(71)を一体形成し、ガイド体(72)に軸(73)を介してロックレバー(26)を回転自在に軸支させると共に、皿バネ(74)を設けるスライド軸(75)にガイド体(72)を固定させ、スライド軸(75)を回転軸(76)に摺動自在に貫挿させ、支持フレーム(60)上端のノコギリ刃形ラック(7)に略同一刃形のロック刃(78)を対設させ、ロック刃(78)をガイド体(72)に一体形成する。前記回転軸(76)は左コラムフレーム(33)に回転自在に軸支させる。そして、操作コラム(21)の前後傾動によってコラム(21)と支持フレーム(60)の相対角度が大きく変化しない位置に支点軸(20)及び支軸(62)及び回転軸(76)を配設させ、カム(71)によって支持フレーム(60)のラック(77)がガイド体(72)のロック刃(78)に押付けられ、カム(71)の押付け力は皿バネ(74)のバネ力調整によって調節され、支持フレーム(60)上端側が係脱自在にコラムフレーム(33)に係止される。ロックレバー(26)操作によってカム(71)の支持フレーム(60)押付けを解除し、ラック(77)とロック刃(78)の噛合を解除し、操作コラム(21)を傾動させることも行える。
【0021】
さらに、図9の他の実施例に示す如く、左コラムフレーム(33)の固定軸(65)にガイド体(79)を回転自在に設け、ガイド体(79)にスライドフレーム(80)を摺動自在に設け、ガイド(79)とスライドフレーム(80)に支持フレーム(60)上端側を摺動自在に貫挿させると共に、スライドフレーム(80)に軸(81)を介してロックレバー(26)を回転自在に軸支させ、ロックレバー(26)にカム(82)を一体形成し、また支持フレーム(60)の複数ノッチ(83)…に係脱自在にスライドフレーム(80)の突起(84)を係入させ、突起(84)を係入保持するバネ(85)を設ける。そしてノッチ(83)と突起をバネ(85)によって係合させ、支持フレーム(60)上端側を操作コラム(21)に係止させ、コラム(21)を一定姿勢に保つ一方、ロックレバー(26)操作によってカム(82)をガイド体(79)に当接させ、バネ(85)に抗してスライド体(80)を摺動させ、突起(84)をノッチ(83)から抜け出させ、操作コラム(21)を傾動させることも行える。また、ノッチ(83)と突起(84)をレバー(26)取付け側に設けたが、ノッチ(83)と突起(84)をレバー(26)と反対側に設け、カム(82)をガイド体(79)に当接時に突起(84)をノッチ(83)に係入させる一方、バネ(85)によって突起(84)をノッチ(83)から脱出させてもよい。
【0022】
さらに、図10に示す如く、長さ調節自在なアーム(86)を座席台(30)に前後傾動可能に取付け、立ち姿勢の作業者の尻に当てるクッション(87)をアーム(86)先端に設け、運転席(16)の前方側または背部のいずれかにクッション(87)を移動自在に構成している。前記アーム(86)は運転席(16)の右側に設けるもので、運転席(16)に作業者が座ったとき、前傾させるアーム(86)によって作業者の右方転落を防ぎ、前方のクッション(87)によって作業者の前方転落を防げる。作業者が座るとき、ボルト(88)操作によりアーム(86)先端側を軸芯回りに回転させ、クッション(87)を下向きに延設させて、アーム(86)を運転席の右側ガードまたは右腕載せ用としてだけ使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】操作コラム部の右側面図。
【図2】コンバインの全体左側面図。
【図3】同平面図。
【図4】運転台の右側面図。
【図5】左コラムフレーム部の左側面図。
【図6】操作コラム部の正面図。
【図7】ロックレバー部の平面図。
【図8】変形例を示す支持フレーム部の左側面図。
【図9】同左側面図。
【図10】クッションを設ける運転台の右側面図。
【符号の説明】
【0024】
(15) 運転台
(16) 運転席
(21) 操作コラム
(25) 作業レバー
(36) 固定ハンドル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転席(16)前方の操作コラム(21)に、刈取部(8)昇降並びに操向用作業レバー(25)が取付けられているコンバインにおいて、
前記操作コラム(21)の下部を、左右支点軸(20)を介して運転台(15)のステップフレーム(31)に回動自在に連結し、
走行変速操作に用いられる走行変速レバー(24)を前記操作コラムに設けたことを特徴とするコンバイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−217926(P2006−217926A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−142169(P2006−142169)
【出願日】平成18年5月22日(2006.5.22)
【分割の表示】特願2003−207671(P2003−207671)の分割
【原出願日】平成7年3月13日(1995.3.13)
【出願人】(000006851)ヤンマー農機株式会社 (132)
【Fターム(参考)】