説明

コンバイン

【課題】コンバインの機体前方だけでなく、刈取部の側方も十分な明るさをもって照らす。
【解決手段】コンバイン1を機体前部に昇降可能に配設した刈取部4に、機体前方を照らす前照灯27と、刈取部4の作業域及びその周辺を照らす作業灯28とを備えたものとし、このコンバイン1において、前記前照灯27と前記作業灯28とを一つの筐体39L・39R内に備えたライトユニット36L・36Rを、前記刈取部4の左右両側の各側部に取り付けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前照灯及び作業灯を備えたコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、夕暮れ時や夜間でも刈取作業を行なうことができるように、前方を照射する前照灯を備えたコンバインは公知となっており、前記前照灯は、刈取部の前部に、刈取部と一体的に設けられていた。
【特許文献1】特開2006−115799号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、前照灯は機体前方を照射するものであるため、前照灯のみを刈取部に設けた構成では、刈取部の側方は十分な明るさをもって照らすことができず、見え難かった。そのため、夕暮れ時や夜間の作業では、作業性が低下していた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
即ち、請求項1においては、機体前部に昇降可能に配設した刈取部に、機体前方を照らす前照灯と、刈取部の作業域及びその周辺を照らす作業灯とを備えたコンバインであって、前記前照灯と前記作業灯とを一つの筐体内に備えたライトユニットを、前記刈取部の左右両側の各側部に取り付けたものである。
【0006】
請求項2においては、前記ライトユニットを、前記刈取部の左右両側の各側部から側方へ突出するように取り付けたものである。
【0007】
請求項3においては、前記ライトユニットの筐体を側面視略三角形状に構成し、該筐体の前面に開口を設けて前記前照灯の照射孔を形成し、該筐体の側面に開口を設けて前記作業灯の照射孔を形成したものである。
【0008】
請求項4においては、前記ライトユニットの筐体の下面に排出用開口を設けたものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0010】
請求項1においては、夕暮方や夜間での作業時に、前照灯で機体前方を照らすだけでなく、作業灯で機体前部側方を照らすことができ、作業性を向上させることができる。また、前照灯と作業灯とでライトユニットを少ない部品点数でコンパクトに構成して、刈取部に取り付けることができる。さらに、前照灯と作業灯とをユニット構成としているので、取付または取外作業が簡単になり、メンテナンスや交換などを容易に行うことができる。
【0011】
請求項2においては、前照灯により照射範囲を左右方向に広くとることができ、作業灯により照射範囲を左右で前後方向に広くとることができる。また、刈取部の左右両側の各側部を簡単な構造として、安価に製造することができる。
【0012】
請求項3においては、前照灯により前方を照射し、作業灯により側方を照射することが可能となり、コンパクトに構成したライトユニットで広い範囲を照射することが可能となる。
【0013】
請求項4においては、筐体内部に排藁の一部や塵埃などが侵入した場合でも、溜めることなく外部に排出することが可能となって、メンテナンスが簡単となり、前照灯および作業灯の照射量の低下や、部材間の接触不良などを未然に防ぐこともできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、発明の実施の形態を説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図、図2は同じく正面図、図3は機体前部の平面図、図4は制御ブロック図、図5は別実施例の制御ブロック図、図6は運転操作部の平面図、図7は同じく側面図、図8は別実施例の運転操作部におけるサイドコラムの平面図、図9はサイドカバーに取り付けられた右側ライトユニットの構成を示す斜視図、図10はライトユニットの側面図、図11はライトユニットの側面断面図、図12は別実施例のライトユニットの側面断面図、図13はサイドカバーに取り付けられた左側ライトユニットの構成を示す斜視図である。
【0016】
まず、本発明の一実施例に係るコンバインの全体構成について説明する。
【0017】
図1、図2、図3に示すように、コンバイン1は機体フレーム2をクローラ式走行装置3で支持し、機体フレーム2上に搭載したエンジン10からの動力をトランスミッションを介してクローラ式走行装置3に伝えて駆動させ、前進または後進走行可能に構成されている。このコンバイン1では、前記機体フレーム2の前部に穀稈を刈り取って機体後方へ搬送する刈取部4が設けられ、機体フレーム2の左側前後中途部に刈取部4からの刈取穀稈を脱穀する脱穀部5と、該脱穀部5で脱穀された穀粒を選別する選別部6とが上下に配設されている。脱穀部5の後方には、該脱穀部5で脱穀された穀稈を排藁として機外へ排出する排藁処理部7が設けられている。
【0018】
前記機体フレーム2の右側後部には選別部6から揚穀筒で搬送される穀粒を貯溜するグレンタンク8が設けられ、該グレンタンク8の後方から上方にかけてグレンタンク8内の穀粒を機体外部に排出する排出オーガ9が配設されている。そして、この排出オーガ9の縦オーガ9aを中心として、グレンタンク8が前部を機体側方へ開放回動できるように構成されている。グレンタンク8の前方で機体フレーム2の右側前部には操向ハンドル11や種種の操作レバー及び操作スイッチなどの操作手段や、運転席12などを備えた運転操作部15が設けられ、該運転操作部15の下方にトランスミッションやエンジン10が配設されている。
【0019】
前記エンジン10と作業機である刈取部4および脱穀部5との間には、図4に示すように、作業クラッチ63が設けられている。作業クラッチ63はエンジン10から刈取部4および脱穀部5への動力伝達を断続するためのものであり、入状態になることでエンジン10からの動力を伝達して、刈取部4および脱穀部5を作動状態とし、逆に切断状態になることでエンジン10からの動力を伝達しないで、刈取部4および脱穀部5を作動停止状態とするように構成されている。
【0020】
また、コンバイン1には機体前方を照らす前照灯27と、機体各部の作業域及びその周辺を照らす作業灯28とが備えられている。前照灯27は刈取部4の左右両側の各側面に設けられている。作業灯28は第一乃至第五作業灯28A〜28Eとして複数設けられており、そのうち進行方向左側の第一作業灯28Aは左側の前照灯27とによりライトユニット36Lを構成して刈取部4の左側の側部に配設され、第二作業灯28Bは同じく右側の前照灯27とによりライトユニット36Rを構成して刈取部4の右側の側部に配設されている。第三作業灯28Cは刈取部4の左右のライトユニット36L・36R間の上方に、本実施例では刈取部4の上部に配置される防塵カバー91に設けられている。第四作業灯28Dは脱穀部5の扱口(脱穀入口)77の上方に、第五作業灯28Eは排出オーガ9の先端部に設けられている。
【0021】
こうして、第一作業灯28Aと第二作業灯28Bがそれぞれ刈取部4の左右側方を照らし、第三作業灯28Cが刈取部4の搬送機構33を上方から覆う防塵カバー78の前部から刈取部4の前方を照らすようになっている。第四作業灯28Dが脱穀部5の前上部から下方の搬送装置や扱口77付近を照らし、第五作業灯28Eが排出オーガ9の先端部から排出口79下方付近を照らすようになっている。これにより、運転席12に着座するオペレータから見える作業範囲を過不足なく照射することが可能となっている。なお、運転操作部15にキャビンが備えられる場合には、キャビンの前上部にも作業灯が設けられ、これが刈取部の前方を照らすように構成される。
【0022】
次に、前照灯27・27および作業灯28の点灯制御の構成について説明する。
【0023】
コンバイン1においては、運転操作部15の近傍に前照灯27・27および第一乃至第五作業灯71〜75の点灯制御手段としての制御装置25が設けられている。図4に示すように、制御装置25は出力側で前記前照灯27や、前記第一乃至第五作業灯71〜75と接続されるとともに、さらに前照灯27と第一または第二作業灯71・72とを備えた左右の各ライトユニット36L・36Rに設けた後述のアクチュエータ47や、前記作業クラッチ63や、刈取部4の昇降手段となる刈取部昇降シリンダ26などと接続されている。
【0024】
一方、制御装置25は入力側で前照灯27を点灯または消灯する前照灯点灯手段となる前照灯スイッチ23や、第一乃至第五作業灯28A〜28Eを点灯または消灯する作業灯点灯手段となる作業灯スイッチ24や、作業クラッチ63を入切する操作手段となる作業クラッチレバー64や、刈取部昇降シリンダ26を伸縮動作させる操作手段となる刈取部昇降スイッチ19などの運転操作部15に備えた各種の操作手段と、走行機体の路上走行状態を検知する路上走行検知手段22などと接続されている。
【0025】
路上走行検知手段22は、図4に示すように、作業クラッチ63の入切状態を検知する検知手段としての作業クラッチセンサ60と、走行機体の走行速度を検知する走行速度検知手段としての走行速度センサ62と、刈取部4での穀稈の存否を検知する穀稈存否検知手段としての穀稈存否センサ61とを備えて構成されている。あるいは、図5に示すように、トランスミッションに備える副変速装置の変速操作位置を検知する手段、たとえば副変速装置の操作手段となる副変速レバー16の操作位置を検知する角度センサ81を備えて構成されている。
【0026】
路上走行検知手段22が作業クラッチセンサ60と、走行速度センサ62と、穀稈存否センサ61とを備えてなる前者の構成では、作業クラッチ63が切状態(刈取部および脱穀部が作動停止状態)であることを作業クラッチセンサ60が検知し、かつ、走行速度が設定速度以上であることを走行速度センサ62が検知した場合に、制御装置25が路上走行状態と判断するようになっている。さらにこれに加えて、穀稈が刈取部4に存在することを穀稈存否センサ61が検知しなかった場合に、制御装置25が路上走行状態と判断する構成とすることも可能であり、このような構成とすることで制御装置25による路上走行状態の判断の精度を高めることができる。
【0027】
一方、路上走行検知手段22が角度センサ81を備えてなる後者の構成では、副変速レバー16の操作位置が路上走行位置であることを角度センサ81が検知する、つまり副変速装置の変速操作位置が路上走行位置であることを検知した場合に、制御装置25が路上走行状態と判断するようになっている。なお、路上走行検知手段22として、本実施例では、作業クラッチセンサ60と、走行速度センサ62と、穀稈存否センサ61とで構成したものや、角度センサ81で構成したものを挙げているが、路上走行を検知できるものであればよく、特に限定するものではない。
【0028】
制御装置25は、前照灯スイッチ23がONに操作されると、前照灯27を点灯し、OFFに操作されると、前照灯を消灯するように、また同様に作業灯スイッチ24がONに操作されると、第一乃至第五作業灯28A〜28Eを同時に点灯し、OFFに操作されると、第一乃至第五作業灯28A〜28Eを同時に消灯するように、前照灯27と作業灯28とを点灯させる構成とされている。そしてこの構成で、前照灯スイッチ23および作業灯スイッチ24の操作により前照灯27および作業灯28が点灯している状態で、前述のように路上走行検知手段22の検知結果に基づいて路上走行状態と判断すると、前照灯27は点灯させたまま、作業灯28を消灯させる点灯制御を行うようになっている。
【0029】
また、制御装置25は路上走行状態と判断して第一乃至第五作業灯28A〜28Eを消灯させた後、路上走行状態ではなく非路上走行状態と判断すると、その状態で作業灯スイッチ24がOFFからONに操作された場合には、第一乃至第五作業灯28A〜28Eを再度点灯させる点灯制御を行うようにもなっている。これにより、制御装置25が路上走行状態と判断したときを除いて、第一乃至第五作業灯28A〜28Eをオペレータの必要に応じて任意に点灯させることが可能となっている。
【0030】
つまり、コンバイン1が前照灯27と作業灯28を点灯した状態で走行し、制御装置25が路上走行状態と検知すると、作業灯28は消灯される構成において、路上走行時に設定走行速度より低下した場合や停止した場合には、作業灯28が消灯したままとなる。そこで、路上走行に次いで作業を再開する場合や、機体を格納した後に点検したい場合などでは、再度作業灯スイッチ24をONすることで、作業灯28を再度点灯することができるようになっている。
【0031】
続いて、前照灯スイッチ23と作業灯スイッチ24の運転操作部15での配置構成について説明する。
【0032】
図3、図6、図7に示すように、運転操作部15では、運転席12の前方にステアリングコラム88が立設されて、該ステアリングコラム88に操向ハンドル11のハンドル軸が回動可能に支持されている。操向ハンドル11の下方には、操作パネル84L・84Rがステアリングコラム88の上部から左右側方へ伸びるように設けられ、この左右の操作パネル84L・84R上に操作スイッチや設定ダイヤルなどの操作手段が配置されている。また、操向ハンドル11の中央部には表示パネル83が配置されている。そして、左右の操作パネル84L・84Rの間に、スイッチ設置部88aがステアリングコラム88上部から後(運転席12側)方向へ若干突出するように形成されて、該スイッチ設置部88a上に前照灯スイッチ23が配置されている。
【0033】
操向ハンドル11および運転席12の側方には、サイドコラム20が前後方向に延びるように設けられて、該サイドコラム20上に前記作業灯スイッチ24と、前記作業クラッチレバー64と、前記副変速レバー16とが、トランスミッションに備えた主変速装置の操作手段となる主変速レバー21等とともに配置されている。サイドコラム20では、その前部上に副変速レバー16と主変速レバー21とがそれぞれレバーガイド溝を伴って左右に並べて配置され、後部上に作業クラッチレバー64がレバーガイド溝を伴って配置されている。これらの各レバー21・16・64は、サイドコラム20内の基端側で左右方向に延びる支点軸にて前後回動可能に支持されて、サイドコラム20の上面に形成されたレバーガイド溝に沿って前後方向に回動操作可能とされている。
【0034】
前記レバー21・16・64のうち、作業クラッチレバー64は、レバーガイド溝の前側に設定した入位置85aまで前方へ回動操作されると、作業クラッチ63を入状態とし、逆にレバーガイド溝の後側に設定した切位置85bまで後方へ回動操作されると、作業クラッチ63を切状態するように構成されている。回動操作時においては、クラッチ入りにする入位置85aでは前方に傾動した状態に保持され、クラッチ切りにする切位置85bでは後方に傾動した状態に保持されるようになっている。そして、この作業クラッチレバー64の近傍に、作業灯スイッチ24が配置されている。
【0035】
本実施例では、運転操作部15が、前述のように操向ハンドル11近傍に複数の操作手段や表示パネル83を配置して構成されるため、作業クラッチレバー64周辺のサイドコラム20後部上には比較的広いスペースを確保できる。そこで、作業クラッチレバー64の後方のスペースに、作業灯スイッチ24が配置されている。このように前照灯スイッチ23を運転席12前方の操向ハンドル11近傍に配置し、作業灯スイッチ23を運転席12側方のサイドコラム20上に配置することで、互いのスイッチを離れた位置に配置して、前照灯スイッチ23と作業灯スイッチ24の操作を間違いなく素早く行うことができるようになっている。なお、前照灯スイッチ23と作業灯スイッチ24とを前述とは反対の位置に設けてもよい。
【0036】
さらに、作業灯スイッチ24は、ランプ付押ボタンスイッチとされ、オペレータに押されることによりONとなってランプを点灯させ、もう一度押されることによりOFFとなってランプを消灯させるように構成されている。すなわち、作業灯28を点灯させたときには、ランプを点灯させ、もう一度押して作業灯28を消灯させたときには、ランプも消灯するようになっている。これにより、作業灯スイッチ24のON・OFF操作状態をオペレータが容易に認識して、作業灯28の点灯状態を運転操作部15でも確実に把握できるようになっている。但し、スイッチの種類は限定するものではない。
【0037】
また、運転操作部15が、サイドコラム20上に前記作業クラッチレバー64や、前記副変速レバー16や、主変速レバー21を含む多くの操作手段や表示パネルなどを配置する構成では、前照灯スイッチ23と作業灯スイッチ24の両スイッチが、サイドコラム20上に配置されることもある。このような場合、たとえば図8に示すように、サイドコラム20では、その前部上に表示パネル83や操作スイッチ類が配置されるとともに、主変速レバー21と副変速レバー16とがそれぞれレバーガイド溝を伴って左右に並べて配置され、後部上に作業クラッチレバー64がレバーガイド溝を伴って配置される。
【0038】
そして、前照灯スイッチ23がサイドコラム20前部上で表示パネル83と、主変速レバー21および副変速レバー16との間に配置され、一方作業灯スイッチ24がサイドコラム20後部上で、作業クラッチレバー64のレバーガイド溝前部の左側に並ぶように配置される。特に作業灯スイッチ24は、作業クラッチレバー64よりも運転席12から離れた側、且つ作業クラッチレバー64の入位置85a近傍で、運転席12に着座したオペレータの視線が作業クラッチレバー64にて遮られないように配置される。こうして作業クラッチレバー64を切位置85bとした路上走行時に、当該作業クラッチレバー64を作業灯スイッチ24からできるだけ離れた位置として、作業灯スイッチ24のON・OFF操作状態をオペレータが作業クラッチレバー64に邪魔されることなく、容易に認識できるように構成される。
【0039】
以上のように、コンバイン1を機体前部に昇降可能に配設した刈取部4に、機体前方を照らす前照灯27と、刈取部4の作業域及びその周辺を照らす作業灯28とを備えたものとし、このコンバイン1において、前記前照灯27と、前記作業灯28と、路上走行検知手段22とを制御装置25に接続し、該前照灯27および作業灯28が点灯した状態で、該制御装置25が路上走行検知手段22の検知結果に基づいて路上走行状態と判断すると、作業灯28を消灯するように制御する構成としたので、夕暮方や夜間での作業時に、前照灯27で機体前方を照らすだけでなく、作業灯28で機体前部側方を照らすことができ、作業性を向上させることができる。また、路上走行時には、点灯状態であっても作業灯を自動的に消灯させることが可能となり、消灯忘れによる作業灯28の眩しさを防止して、周囲へ及ぼす悪影響を回避できる。さらに、無駄なエネルギー消費を防止することができる。
【0040】
また、前記コンバイン1において、前記路上走行検知手段22をエンジン10と作業機(刈取部4および脱穀部5)との間に設けた作業クラッチ63の入切検知手段(作業クラッチセンサ60)と走行速度検知手段(走行速度センサ62)で構成して、作業クラッチ63が切断状態となり、かつ、走行速度が設定速度以上になったことを路上走行検知手段22が検知した場合に、前記制御装置25は路上走行状態と判断するようにしたので、作業灯28を点灯した状態から点灯不要な路上走行状態へ移行する際に、路上走行状態を確実に検知して、作業灯28を消灯させることができる。
【0041】
また、前記コンバイン1において、前記路上走行検知手段22を副変速装置の変速操作位置を検知する手段(角度センサ81)で構成して、該副変速装置の変速操作位置が路上走行位置にあることを路上走行検知手段22が検知した場合に、前記制御装置25は路上走行状態と判断するようにしたので、作業灯28を点灯した状態から点灯不要な路上走行状態へ移行する際に、路上走行状態を確実に検知して、作業灯28を消灯させることができる。
【0042】
また、前記コンバイン1において、前記制御装置25に作業灯28を点灯または消灯させる作業灯点灯手段(作業灯スイッチ24)を接続して、該制御装置25が路上走行状態と判断して作業灯28を消灯させた後、非路上走行状態と判断すると、作業灯点灯手段(作業灯スイッチ24)の操作で作業灯28を再度点灯可能に構成したので、制御装置25により作業灯28が消灯された後、走行を停止した場合などに作業灯28を点灯させることが可能となり、作業灯28の照明が必要な作業を行いやすくなる。
【0043】
また、前記コンバイン1において、前記作業灯点灯手段(作業灯スイッチ24)を運転席12側方のサイドコラム20上に配置するとともに、前記前照灯27を点灯または消灯させる前照灯点灯手段(前照灯スイッチ23)を運転席12前方の操向ハンドル11近傍に配置したので、作業灯点灯手段(作業灯スイッチ24)と前照灯点灯手段(前照灯スイッチ23)の操作を、間違いなく素早く行うことができる。
【0044】
次に、前照灯27と第一または第二作業灯28A・28Bとを備える左右一対のライトユニット36L・36Rを備える刈取部4について説明する。
【0045】
刈取部4では、刈取支持フレーム30が基端部で機体フレーム2の前部に立設した刈取支持体29の上端部に枢支されて、左右方向の軸線回りに上下方向に昇降回動自在とされている。そして、刈取支持フレーム30と機体フレーム2との間に、刈取部4の昇降手段としての刈取部昇降シリンダ26が介設され、該刈取部昇降シリンダ26の伸縮作動により、刈取支持フレーム30すなわち刈取部4が機体フレーム2に対して昇降されるようになっている。
【0046】
刈取部昇降シリンダ26は、前記操向ハンドル11に設けた刈取部昇降スイッチ19が操作されることで、伸縮作動して、刈取部4を任意の高さに昇降可能に構成されている。ここで刈取部昇降シリンダ26(実際はシリンダ駆動回路)は前述のように制御装置25とその出力側で接続され、刈取部昇降スイッチ19は制御装置25とその入力側で接続されている。こうして、刈取部4は昇降位置を刈取部昇降シリンダ26により適宜調節して、刈り高さや上昇高さを調整することができるようになっている。
【0047】
また、刈取部4では、未刈穀稈の分離を行う分草体31が刈取支持フレーム30の前端部に分草フレームを介して設けられ、分草体31の後上方に分草後の穀稈を起立させる穀稈引起体32が設けられている。さらに穀稈引起体32の後方に引起後の穀稈の株元側を掻き込む掻込体が設けられて、該掻込体の下方に掻込時に穀稈の株元を切断する刈刃34が設けられ、該掻込体の後方に切断後の刈取穀稈を脱穀部5の扱口77付近まで搬送する搬送機構33が設けられている。
【0048】
穀稈引起体32と掻込体と搬送機構33の前部の左右両側方にはこれらを覆う左右のサイドカバー35L・35Rが設けられている。左右のサイドカバー35L・35Rは、刈取部4の左右両側部を構成するものであり、前部が下側ほど機体前方へ向かって傾斜するように形成されている。そして、この各カバー35L・35Rの上下中途部に、前記前照灯27と第一または第二作業灯28A・28Bを有する左右のライトユニット36L・36Rが圃場の未刈穀稈の穂先高さ近傍に位置するように配置されて、機体前方から機体前部側方にわたって照射することができるようになっている。
【0049】
このように、前記ライトユニット36L・36Rを、前記刈取部4の上下中途部に、圃場の未刈穀稈の穂先高さ近傍に位置するように配置したので、刈取作業時にライトユニット36L・36Rと穀稈の穂先の高さが同程度となり、前照灯27や作業灯28の照射光が穂先に遮られて影を生じることがない。そのため、機体前方や刈取部4の作業域及びその周辺の良好な視界性を確保することができるとともに、視認性を向上させることができる。
【0050】
なお、左右のライトユニット36L・36Rの照射範囲は、たとえば具体的に図示すると、図3に示すように、機体前方を照らす照射範囲L1・L3と機体前部側方を照らす照射範囲L2とを合わせたものとなる。この照射範囲のうち、照射範囲L1は左右の各前照灯27による照射範囲であり、照射範囲L2は第一作業灯28Aと第二作業灯28Bそれぞれの照射範囲であり、照射範囲L3は第三作業灯28Cによる照射範囲であり、照射範囲L4は第四作業灯28Dによる照射範囲である。また、照射範囲L1と照射範囲L2と照射範囲L3は一部重なるように、つまり左右の各前照灯27とそれに対応した作業灯28A・28B、第四作業灯28Dの照射範囲とは一部重なるように設定されて、刈取部4の周辺をもれなく照らすことができるようになっている。
【0051】
左右のサイドカバー35L・35Rの上端部間には引起体32の上部を上側から覆う上部カバー17が横設され、該上部カバー17に後方に搬送機構33を上方から覆う防塵カバー91が連続して設けられている。防塵カバー91は搬送機構33で搬送される刈取穀稈から出る塵埃が運転操作部15に飛び散るのを防止するためのものであり、前部が若干下方を向くように形成されている。そしてこの防塵カバー91の前部に第三作業灯28Cが設けられて、左右のライトユニット36L・36Rの間で刈取部4の前方を照らすことができるようになっている。
【0052】
続いて、ライトユニット36L・36Rの構成について詳細に説明する。
【0053】
図2、図3、図9、図13に示すように、左右のライトユニット36L・36Rは、前照灯27と第一または第二作業灯28A・28Bとを一つの筐体39L・39R内に備えて構成され、刈取部4の左右両側の各側部となる左右の各サイドカバー35L・35Rに取り付けられている。ここでライトユニット36L・36Rは、それぞれの前照灯27と作業灯28A・28Bがサイドカバー35L・35Rの取付面よりも外側に位置するように、該サイドカバー35L・35Rから側方へ突出するように取り付けられている。
【0054】
また、左右のライトユニット36L・36Rは、機体の左右それぞれの最外側よりも内側に配置されている。すなわち、左ライトユニット36Lは、機体左側部の最外側となる脱穀部5のフィードチェンカバー93などの左側部よりも機体内側に配置され、右ライトユニット36Rは機体右側部の最外側となる運転席12の右側方のエンジンルームカバー95よりも機体内側に配置されている。
【0055】
このように、前記ライトユニット36L・36Rを、機体の最外側よりも内側に配置したので、走行時にライトユニット36L・36Rが周囲の物体と接触してこれを破損する、あるいは破損させることを防止できる。なお、左右のライトユニット36L・36Rは、刈取部4の左右両側部に配置する構成であればよく、例えばサイドカバー35L・35R内に設けることもできる。
【0056】
以下、機体の進行方向に向かって右側に配置される右側ライトユニット36Rの構成について説明する。左側ライトユニット36Lの構成については、図13に示すように、左右のライトユニット36R・36Lが略対称に構成されているため省略する。
【0057】
図9、図10、図11に示すように、ライトユニット36Rは、側面視略直角三角形状の筐体39を前面がサイドカバー35Rの前部と同じく、下側ほど機体前方に向かって傾斜するように配置して、該筐体39内の前部に前照灯27を収納し、外側の側部に第二作業灯28Bを収納して構成されている。筐体39Rの前面には前照灯27の照射孔となる開口40が設けられ、該開口40の外側に当該開口40を覆うように透光性を有するカバー41が被装される一方、内側に前照灯27が配置されて、該開口40からカバー41を通じて機体前方を照らすことができるようになっている。
【0058】
前記前照灯27は、リフレクタ51と、該リフレクタ51の底部(奥底部)に位置するバルブ支持部52に支持されたバルブ53と、該リフレクタ51前部に装着された正面視矩形のレンズ54とで構成されている。そして、筐体39内の開口40を臨む位置で、レンズ54が地表面に対して略垂直となるように配置されている。前照灯27の上端部は傾斜する開口40よりやや突出しており、そのためこの前照灯27上端部と当接しないように、該前照灯27を覆う前記カバーは丸みを帯びた凸状に形成されている。
【0059】
そして、筐体39Rの外側の側面には、第二作業灯28Bの照射孔となる略台形状の開口42が設けられ、該開口42の内側に第二作業灯28Bが配置されて、該開口42から刈取部4の側方を照らすことができるようになっている。第二作業灯28Bは、前記略台形状の開口42の形状に沿って形成されて、中央部に窪み59を有するリフレクタ55と、該リフレクタ55の側部に位置するバルブ支持部56に支持されたバルブ57と、前記リフレクタ55の窪み59を覆うように装着されたレンズ58とで構成されている。
【0060】
さらに、筐体39Rの下面には、図12に示すように、排出用開口43を設けることもできる。排出用開口43は、筐体39R内部を下方に向けて開放状態とするように形成され、前照灯27側の開口40部分や第二作業灯28B側の開口42部分に間隙が生じて、この間隙から排藁の一部や塵埃などが侵入した場合に、これらを筐体39R内部に溜めることなく外部に排出することができるようになっている。
【0061】
また、このライトユニット36Rにおいては、図11に示すように、前記前照灯27は筐体39R内で左右方向に軸線を有する支点軸を中心に、上下方向に揺動可能に設けられるとともに、バランスウエイト46を用いて、刈取部4が昇降動作する際に、これに連動して上下方向に揺動し、照射方向を略所定の方向に維持することができるように構成されている。ただし、前照灯27を筐体39R内に固定して、該筐体39Rを上下方向に揺動可能とし、作業灯28とともに上下揺動可能にして、照射方向を維持するように構成することも可能である。
【0062】
すなわち、前照灯27の後端部に枢支パイプ45が左右水平方向に設けられ、これが筐体39R内面に左右水平方向に固定された支軸44に外嵌して回転自在に支持されている。そして、この枢支パイプ45にバルブ支持部52が固定されるとともに、バランスウエイト46が下方へ突出した状態で固定されている。バランスウエイト46の重量はバルブ支持部52とバルブ53の重量よりも重く設定されている。なお、枢支パイプ45にはバルブ支持部52の代わりにリフレクタ51を固設する構成であってもよい。
【0063】
このような構成において、刈取部4が昇降動作すると、バランスウエイト46がその重力により支軸44の鉛直下方に位置しようとするため、該支軸44を中心として、バランスウエイト46が前後方向に揺動され、同時に前照灯27(バルブ53)が上下方向へ揺動される。これにより、前照灯27が刈取部4の昇降動作と連動して略所定の角度に保持され、その照射方向が略所定の方向に維持される。
【0064】
このように、前記ライトユニット36L・36Rで、前記前照灯27の照射方向を略所定の方向に維持できるように構成したので、刈取部4の昇降位置にかかわらず、前照灯27により略一定した方向を照射し続けることができる。したがって、たとえばコンバイン1が枕地などで刈取部4を上昇させながら旋回するような場合でも、刈取部4の昇降位置の変更にかかわりなく、前照灯27が略所定の角度を維持して、その照射方向を維持することができるので、機体前方を確実に照射することが可能となり、走行操作性と安全性を良好に確保することができる。
【0065】
また、前述の構成だけでは、コンバイン1の走行時や作業時などにおいてエンジン10や搬送機構33などの駆動により前照灯27が振動して、照射方向がぶれて機体前方が見難くなる恐れがある。また、走行する傾斜地によっては、前照灯27が上を向き過ぎたり、下を向き過ぎたりして、照射方向が不適切な方向となることがある。そこでライトユニット36Rでは、刈取部4の昇降時以外は前照灯27の揺動を停止させて、照射方向を固定する固定手段が筐体39R内に設けられている。
【0066】
固定手段は摩擦パッド49と、該摩擦パッド49を枢支パイプ45に押圧するアクチュエータ47とで構成されている。アクチュエータ47はシリンダやモータ等からなり、制御装置25と接続されている。そして、前照灯スイッチ23の操作により前照灯27が点灯されると、制御装置25の制御にてアクチュエータ47、本実施例ではシリンダが作動してピストン48を伸張させることで、摩擦パッド49を枢支パイプ45に押圧させ、該枢支パイプ45延いては前照灯27を筐体39Rに対して回転しないように固定するようになっている。
【0067】
また、固定手段により前照灯27を固定した状態で、刈取部昇降スイッチ19が操作されると、制御装置25の制御にてアクチュエータ47が作動してピストン48を収縮させることで、摩擦パッド49による枢支パイプ45の押圧を解除して、前照灯27を揺動自在とし、これをバランスウエイト46により刈取部4の昇降に合わせて略所定の方向を向くように揺動させることができるようになっている。その後、刈取部昇降スイッチ19が操作されなくなると、制御装置25の制御にてアクチュエータ47が作動して、再び前照灯27を固定するようになっている。こうして、前照灯27は簡単な構成で常に所定の方向を向くように制御装置25で制御されるように構成されている。
【0068】
このように、前記ライトユニット36L・36Rに、前記前照灯27の照射方向を変更して、任意の方向に固定する固定手段を設けたので、前照灯27の照射方向が走行時や作業時に生じる振動によりぶれる場合や、前照灯27の照射方向を略所定の方向に維持すると、上または下を向きすぎる場合などに、照射方向を任意に変更して固定し、適切な方向を照射することができる。
【0069】
なお、固定手段の構成は限定するものではなく、バランスウエイト46を固定するなどの構成であってもよい。また、固定手段を設ける代わりに、前照灯27をモータにより支軸44を中心に回動可能に構成するとともに、刈取部4の昇降角度をセンサにより検知して、刈取部4の昇降状態を判断可能に構成し、刈取部4が昇降回動されると、その回動に合わせて、制御装置25がモータを駆動して前照灯27が所定の方向を照らすように構成することも可能である。
【0070】
さらに、第二作業灯28Bは側面に取り付けられているために、刈取部4が昇降されても照射方向は殆ど変化しないが、作業灯が前面に取り付けられる場合には、前照灯27と同じ構成、または前照灯27と一体的に構成して、所定の方向を照らすようにすることも可能である。
【0071】
以上のように、コンバイン1を機体前部に昇降可能に配設した刈取部4に、機体前方を照らす前照灯27と、刈取部4の作業域及びその周辺を照らす作業灯28とを備えたものとし、このコンバイン1において、前記前照灯27と前記作業灯28とを一つの筐体39L・39R内に備えたライトユニット36L・36Rを、前記刈取部4の左右両側の各側部に取り付けたので、夕暮方や夜間での作業時に、前照灯27で機体前方を照らすだけでなく、作業灯28で機体前部側方を照らすことができ、作業性を向上させることができる。また、前照灯27と作業灯28とでライトユニット36L・36Rを少ない部品点数でコンパクトに構成して、刈取部4に取り付けることができる。さらに、前照灯27と作業灯28とをユニット構成としているので、取付または取外作業が簡単になり、メンテナンスや交換などを容易に行うことができる。
【0072】
また、前記コンバイン1において、前記ライトユニット36L・36Rを、前記刈取部4の左右両側の各側部から側方へ突出するように取り付けたので、前照灯27により照射範囲を左右方向に広くとることができ、作業灯28により照射範囲を左右で前後方向に広くとることができる。また、刈取部4の左右両側の各側部(サイドカバー35L・35R)を簡単な構造として、安価に製造することができる。
【0073】
また、前記コンバイン1において、前記ライトユニット36L・36Rの筐体39L・39Rを側面視略三角形状に構成し、該筐体39L・39Rの前面に開口40を設けて前照灯27の照射孔を形成し、該筐体39L・39Rの側面に開口42を設けて作業灯28の照射孔を形成したので、前照灯27により前方を照射し、作業灯28により側方を照射することが可能となり、コンパクトに構成したライトユニット36L・36Rで広い範囲を照射することが可能となる。
【0074】
また、前記コンバイン1において、前記ライトユニット36L・36Rの筐体39L・39Rの下面に排出用開口43を設けたので、筐体39L・39R内部に排藁の一部や塵埃などが侵入した場合でも、溜めることなく外部に排出することが可能となって、メンテナンスが簡単となり、前照灯27および作業灯28の照射量の低下や、部材間の接触不良などを未然に防ぐこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の一実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図。
【図2】同じく正面図。
【図3】機体前部の平面図。
【図4】制御ブロック図。
【図5】別実施例の制御ブロック図。
【図6】運転操作部の平面図。
【図7】同じく側面図。
【図8】別実施例の運転操作部におけるサイドコラムの平面図。
【図9】サイドカバーに取り付けられた右側ライトユニットの構成を示す斜視図。
【図10】ライトユニットの側面図。
【図11】ライトユニットの側面断面図。
【図12】別実施例のライトユニットの側面断面図。
【図13】サイドカバーに取り付けられた左側ライトユニットの構成を示す斜視図。
【符号の説明】
【0076】
1 コンバイン
4 刈取部
5 脱穀部
9 排出オーガ
11 操向ハンドル
22 路上走行検出手段
23 前照灯スイッチ
24 作業灯スイッチ
25 制御装置
27 前照灯
28 作業灯
28A 第一作業灯
28B 第二作業灯
28C 第三作業灯
28D 第四作業灯
28E 第五作業灯
35R サイドカバー
35L サイドカバー
36R ライトユニット
36L ライトユニット
39R 筐体
39L 筐体
40 開口
42 開口
43 開口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体前部に昇降可能に配設した刈取部に、機体前方を照らす前照灯と、刈取部の作業域及びその周辺を照らす作業灯とを備えたコンバインであって、
前記前照灯と前記作業灯とを一つの筐体内に備えたライトユニットを、前記刈取部の左右両側の各側部に取り付けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記ライトユニットを、前記刈取部の左右両側の各側部から側方へ突出するように取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
【請求項3】
前記ライトユニットの筐体を側面視略三角形状に構成し、該筐体の前面に開口を設けて前記前照灯の照射孔を形成し、該筐体の側面に開口を設けて前記作業灯の照射孔を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンバイン。
【請求項4】
前記ライトユニットの筐体の下面に排出用開口を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のコンバイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−118969(P2008−118969A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−312275(P2006−312275)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】