説明

コンバイン

【課題】操作性に優れた、いわゆるロークロップタイプの刈取装置を備えたコンバインを提供すること。
【解決手段】刈取装置6の刈取フレーム18に回転刃16による植生穀稈の刈取高さを維持するために圃場面に円周部が接する上下位置が調整自在なゲージホイル21とゲージホイル回転軸21aに先端部が接続し、基部が刈取フレーム18に回動自在に支持されたゲージホイル支持アーム19を接続し、刈取フレーム18に支持された電動シリンダ22でゲージホイル支持アーム19の先端部側を上下動させる。このとき電動シリンダ22の作動制御するスイッチ38,39を操向レバー36のグリップ部36aの前側に設けているので操作性が良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場に植生する穀稈を刈り取って脱穀するコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
普通型のコンバインは、穀稈を刈取装置により刈り取って搬送し、フィードコンベアから脱穀装置に供給して、脱穀、選別し、脱穀選別された穀粒をグレンタンクに一時貯溜した後、グレンタンク内の穀粒をコンバインの外部に排出する構成である。
【0003】
このようなコンバインとして、大豆などの背の低い作物を収穫するために、いわゆるロークロップ(Low Crope)タイプの刈取装置を備えたコンバインが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第2502161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1によれば、刈取装置を上下させるための操作レバーを左右方向に操作することで刈取装置のリール部分だけを上下させることができる構成である。
しかし、いわゆるロークロップタイプの刈取装置では前記特許文献1記載の刈取装置のリール部分に相当するゲージホイルを上下高さを頻繁に調整することが多く、操作レバーをゲージホイルの上下位置の調節用に使用すると、該レバーを左右に操作することで行うために、レバー操作の負担が大きくなる難点がある。
本発明の課題は、操作性に優れた、いわゆるロークロップタイプの刈取装置を備えたコンバインを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は次の解決手段により解決できる。
すなわち、走行装置(3)の上側に走行フレーム(2)を設け、該走行フレーム(2)の前側に圃場に植生する穀稈を刈り取る回転刃(16)を有する刈取装置(6)を設け、該刈取装置(6)の上下動と走行装置(3)の左右方向への旋回用の操作を行うための操向レバー(36)を走行フレーム(2)の上側に設けた操縦部に配置したコンバインにおいて、刈取装置(6)は、刈取フレーム(18)と、回転刃(16)による植生穀稈の刈取高さを維持するために圃場面に接する上下位置が調整自在なゲージホイル(21)と、該ゲージホイル(21)の回転軸(21a)に先端部が接続され、基部が刈取フレーム(18)に回動自在に支持されたゲージホイル支持アーム(19)と、刈取フレーム(18)に支持され、ゲージホイル支持アーム(19)の先端部側を上下動させる電動シリンダ(22)とを備え、電動シリンダ(22)の作動制御用のスイッチ(38,39)を操向レバー(36)のグリップ部(36a)の前側に設けたことを特徴とする請求項1記載のコンバインである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、操向レバー(36)の操作によって刈取装置(6)の昇降操作と機体の旋回操作とを行ないながら、該操向レバー(36)の前面側に設けられたスイッチ(38,39)を操作することで、電動シリンダ(22)を作動させて容易に刈取装置(6)のゲージホイル(21)の対地面高さを調整でき、しかも指を動かすだけであるので頻繁に操作しても負担が掛からないので、作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態の脱穀装置を備えたコンバインの右側面図である。
【図2】図1のコンバインの刈取装置部分の平面図である。
【図3】図1のコンバインの刈取装置部分の左側面図である。
【図4】図1のコンバインの操向レバーの一部上面図(図4(a))と図4(a)の矢印A方向から見た図(図4(b))である。
【図5】図1のコンバインの左クローラ部分の正面図である。
【図6】図1のコンバインの右側面図である。
【図7】図1のコンバインの右側クローラの近傍の正面図である。
【図8】図1のコンバインの右側面略図(図8(a))とコンバインの背面図(図8(b))である。
【図9】図1のコンバインの他の実施例の右側面図である。
【図10】図9のコンバインの刈取装置部分の平面図である。
【図11】図10の刈取装置部分の変形例の平面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1には本発明の実施形態の脱穀装置を備えたコンバインの右側面図を示し、図2には図1のコンバインの部分平面図を示し、図3には図1のコンバインの刈取装置部分の側面断面図を示す。なお、本実施の形態ではコンバインの前進方向に向かって前側と後側をそれぞれ前、後といい、左側と右側をそれぞれ左、右ということにする。
【0010】
図1ないし図2に示すコンバイン1の走行フレーム2の下側には、ゴムなどの可撓性材料を素材として無端帯状に成型した左右一対のクローラ4を持ち、乾田はもちろんのこと、湿田においてもクローラ4が若干沈下するだけで自由に走行できる構成の走行装置3を備え、走行フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、走行フレーム2の上部には図示しないエンジンならびに脱穀装置7、操縦席8、グレンタンク9及び排穀用筒10などを搭載している。
【0011】
刈取装置6は、刈取昇降用の油圧シリンダ14の伸縮作用により刈取装置6全体を昇降して、圃場に植生する穀稈を所定の高さで刈取りができる構成としている。刈取装置6の前端下部に分草体11を、その背後に傾斜状にしたラグ式の穀稈掻込装置12を、その後方底部には刈刃16を配置し、該回転刃(刈刃)16の後方には出没自在の掻込フィンガ13を有した掻込オーガ15を回転自在に備え、回転刃16で刈り取った穀稈を掻込オーガ15によって左右一側へ搬送し、掻込フィンガ13によって後方のフィードコンベア24に引き継ぐ構成としている。
【0012】
図3に示すように、底壁と左右の側壁と後壁とを備え、前記掻込オーガ15を内装した刈取フレーム18の底壁の前端部に、ゲージホイル支持アーム19の基部の回動中心19aを回転自在に支持し、該ゲージホイル支持アーム19の先端に、ゲージホイル21の回転軸21aを回転自在に取り付け、該ゲージホイル21を上下するための電動シリンダ22を刈取フレーム18に取り付けられた支持フレーム23に支持している。 該電動シリンダ22は、シリンダ部22aと該シリンダ部22aへ圧油を供給するポンプを駆動する電動モータ部22bとから構成し、前記シリンダ部22aの図示しない伸縮ロッドを、ゲージホイル支持アーム19の長手方向中間上部から立ち上げた取付ステー22cの上端部に接続している。また、ゲージホイル支持アーム19に一体に支持された穀稈掻込装置12は一対のプーリ25、26と該プーリ25、26により回転する無端ベルト(図示せず)と該ベルトに等間隔でベルトと一体成形したゴム製の掻込ラグ27が取り付けられており、該一対のプーリ25、26と無端ベルトと掻込ラグ27は上下方向に一対が並列配置され、これらにより穀稈掻込装置12が構成されている。
【0013】
電動シリンダ22は刈取フレーム18に取り付けられた回転刃16が接地しないようにゲージホイル21の高さを調整する機能を備えている。
また、穀稈掻込装置12の並列配置された一対のプーリ25、26の内の駆動側プーリ25は刈取フレーム18に基部が支持された駆動軸29から動力を受ける。駆動軸29への動力は、走行フレーム2上に搭載したエンジンからの動力を、フィードコンベア24の側面から刈取フレーム18の後壁の背面にわたって設けた伝動機構を介して刈取フレーム18の底壁の前端上に設けた伝動ケース30へ伝動し、該伝動ケース30内の図示しないギア伝導機構から伝達される。また伝動ケース30内の前記ギア伝導機構からチェーン17を介して回転刃16に動力が伝達される。
【0014】
さらに、ゲージホイル支持アーム19の先端部近くはケーブル31の一端が接続し、該ケーブル31の他端は刈取フレーム18に基部が支持されるケーブル伸張用油圧シリンダ32のシリンダロッド32aの先端に接続している。また、シリンダロッド32aの先端は刈取フレーム18の基部側上端部に支持される回動中心34aに回動自在に取り付けられたケーブル用アーム34に接続しており、刈取装置6が油圧シリンダ14により上昇される際にケーブル31に上向きの引っ張り力が作用するようにケーブル伸張用油圧シリンダ32が作用してケーブル用アーム34がゲージホイル支持アーム19を支持する。
【0015】
上述のように、分草体11と穀稈掻込装置12と刈刃16と電動シリンダ22は一体的に取り付けられており、穀稈掻込装置12には、並列配置された一対のプーリ25,26と該プーリ25,26により回転する無端ベルト(図示せず)と該ベルトに等間隔で掻込ラグ27が取り付けられている。
ゲージホイル21は分草体11や穀稈引起し装置12や刈刃16に対して電動シリンダ22により上下動(揺動)自在な構成である。
【0016】
電動シリンダ22は図4(a)の操縦部の一部上面図と図4(a)の矢印A方向から見た図(図4(b))に操向レバー36とハンドル台37を示すように、操向レバー36の前側に設けた上げスイッチ38と下げスイッチ39により伸縮作動する。操縦者が刈取装置6を目視しながら腕をハンドル台37に載せた状態で操向レバー36のグリップ部36aを握った形をくずさずに、上げスイッチ38と下げスイッチ39を操作しながら適正な刈り高さに回転刃16を設定することができる。
【0017】
このようにハンドル台37上に腕を置いた状態で回転刃16の上下移動の微調整、及びコンバインの進行方向の修正を手を大きく動かすことなく、また手を別の操縦手段に持ち換えることなく、操向レバー36を同じ握り状態で指先を動かすだけで操作可能となり、腕が楽になり、安定した刈取作業が可能となる。
【0018】
なお操向レバー36は前後方向に動かすことで刈取昇降油圧シリンダ14が伸縮して刈取装置6の全体を昇降させ、左右に動かすことで図示しない周知の機構により走行装置3が左又は右旋回が出来る構成になっている。
【0019】
図5にはコンバインの右側クローラ4の近傍の正面図を示す。コンバインの右側の側面に設けたナローガイド41のステー42に支点42aを設けておき、該支点42aを中心にナローガイド41のポジションを作物、条間により自在に変化可能とする。図5にはステー42を短稈刈取時を実線で示し、長稈刈取時を破線で示す位置にナローガイド41を設定出来る。
【0020】
このように、多彩な畝幅に対応できるようにナローガイド41の位置が上下左右移動可能となり未刈稈に対するロスが軽減でき、また操縦席8へ昇降する際のステップとしてナローガイド41を利用も可能となる。
【0021】
また図6にコンバインの右側面図と図7にコンバインの右側クローラ4の近傍の正面図に示すようにコンバインの両側にナローガイド41、41を設け、それぞれのナローガイド41を上下2本を一対のガイド41a,41bとして設け、上側ガイド41aを機体により遠く、下側ガイド41bを機体により近く、段違いに配置した。
【0022】
一本のナローガイド41では倒伏した小豆が折れ曲ったりし、機体に倒れかかり、引っ掛かりロスとなることがあるが、上下2本で構成されたナローガイドガイド41a,41bでは倒伏小豆でも支持効果が上がり、分草能が従来より向上する。また、上下2本のガイド41a,41bを段違いに配置したため、倒伏小豆をより機体より離す効果があり、収穫ロスの減少となる。
【0023】
図8(a)のコンバインの右側面略図と図8(b)のコンバインの背面図に示すように、刈取装置6の回転刃16などの駆動用の油圧ポンプ43やマニホールド44及びクラッチ45等をグレンタンク9の下部に配置した。従来は回転刃16の伝動部を操作席8と刈取装置6の間に設けていたが、このスペースは狭く、メンテナンス性が良くなかった。しかし図8(a)に示すように、これら油圧ポンプ43やマニホールド44及びクラッチ45等をコンバイン本機のグレンタンク9の下側に形成される広い空間部に配置することでメンテナンスが大幅に向上する。又、油圧ポンプの冷却効果もアップする。
【0024】
なお、刈取装置6の伝動部の設置部を覆う保護カバー(図示せず)を設け、該保護カバーをグレンタンク9と連動して上下動可能な構成とするために、グレンタンク9は一対の上下動油圧シリンダ48を設ける。このグレンタンク9を上動させて広い空間で刈取装置6の伝動部のメンテナンスを行うことができ、また油圧ポンプ43の冷却効果もアップする。
【0025】
また。図9にコンバインの右側面図、図10に刈取装置部分の平面図で示す他の実施例のコンバインでは、いわゆるロークロックの刈取装置6の穀稈掻込装置12の前方に前方側ほど広くなる配列で前側掻込搬送装置Eを左右一対追加し、前側掻込搬送装置Eに第2の回転刃50を設けることで、ひまわりの掻き込みに適した構成とした。
【0026】
上記前側掻込搬送装置Eの設置部にガイド棒を設けていた構成は従来から知られているが、ガイド棒では案内効果はあるが、確実に作物を搬送できない。しかし、図9、図10に示すように、前方側ほど広くなる配列で前側掻込搬送装置Eを設けることで、掻き込んだひまわりなどの作物を確実に後方の穀稈掻込装置12に受け渡しが可能となり、第2の回転刃50でヘッド(ひまわりの頭)を切断できるので、該ヘッドのロスが従来より軽減できる。
【0027】
また、図11に刈取装置部分の平面図で示すように左右一対の前側掻込搬送装置Eの前広がり角度が有段に調節可能になる構成としても良い。図11には左右最外部の一方の前側掻込搬送装置Eだけを外側に開く方向に移動しできるようにした。外側に開いた状態の一方の前側掻込搬送装置Eを破線で示すが、その基部側を刈取装置本体のゲージホイル支持アーム19側に固定のステー(図示省略)にねじ締めで固定し直すことで容易に複数段階に外側に開くことができる。
【0028】
こうして、ひまわり等の作物の倒伏度合・条間の違いに応じて前側掻込搬送装置Eの前広がり角度が有段に調節することで確実にひまわりを後方へ搬送させることができる。
【0029】
汎用でも良いが、特に大豆用に適したコンバインにおいて脱穀後の大豆をグレンタンク9に図示しない昇降機で搬送する構成を用いるが、昇降機の構成を次のようにするとグレンタンク9への大豆の充填率が従来より良くなる。
即ち、昇降機の出口に拡散螺旋を設けた構成を採用し、その拡散螺旋がグレンタンク9の内側まで入り込んだ構成を採用する。
また、昇降機のバケットの回転軸から拡散螺旋の伝動をとり、バケットの回転方向と拡散螺旋の回転方向を同じにした構成とする。
【0030】
こうして、グレンタンク9の収穫物充填率が向上するだけでなく、グレンタンク9ののぞき窓より、拡散螺旋のメンテナンスができる。
【0031】
また、昇降機の出口部に設けた拡散螺旋の拡散口近くに満量センサを設け、詰まりセンサを拡散螺旋の入口付近に設けると、満量センサでタンクの充填率が分かり易くなる。
さらに拡散螺旋の底蓋をワンタッチで取り外せるようにしたため、拡散螺旋の底蓋を取り外すと拡散螺旋部の残粒が取り除け、また、グレンタンクに穀粒を回収できる。
【0032】
昇降機のバケットの回転軸から拡散螺旋駆動用の動力を取り出し、バケットの回転方向と拡散螺旋の回転方向を同じにすると回転センサにより、拡散螺旋軸の回転を感知でき、穀粒の破損が防止できる。
【符号の説明】
【0033】
1 コンバイン 2 走行フレーム
3 走行装置 4 クローラ
6 刈取装置 7 脱穀装置
8 操縦席 9 グレンタンク
10 排穀用筒 11 分草体
12 穀稈掻込装置 13 掻込フィンガ
14 刈取昇降用油圧シリンダ 15 掻込オーガ
16 刈刃(回転刃) 17 チェーン
18 刈取フレーム 19 ゲージホイル支持アーム
19a 回動中心 21 ゲージホイル
21a 回転軸 22 電動シリンダ
22a シリンダ部 22b 電動モータ部
22c 取付ステー 23 支持フレーム
24 フィードコンベア 25,26 プーリ
27 掻込ラグ 29 駆動軸
30 伝動ケース 31 ケーブル
32 ケーブル伸張用油圧シリンダ
32a シリンダロッド 34 ケーブル用アーム
34a 回動中心 36 操向レバー
36a グリップ部 37 ハンドル台
38 上げスイッチ 39 下げスイッチ
41 ナローガイド 42 ステー
42a 支点 43 油圧ポンプ
44 マニホールド 45 クラッチ
48 上下動油圧シリンダ 50 第2の回転刃
E 前側掻込搬送装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行装置(3)の上側に走行フレーム(2)を設け、該走行フレーム(2)の前側に圃場に植生する穀稈を刈り取る回転刃(16)を有する刈取装置(6)を設け、該刈取装置(6)の上下動と走行装置(3)の左右方向への旋回用の操作を行うための操向レバー(36)を走行フレーム(2)の上側に設けた操縦部に配置したコンバインにおいて、
刈取装置(6)は、刈取フレーム(18)と、回転刃(16)による植生穀稈の刈取高さを維持するために圃場面に接する上下位置が調整自在なゲージホイル(21)と、該ゲージホイル(21)の回転軸(21a)に先端部が接続され、基部が刈取フレーム(18)に回動自在に支持されたゲージホイル支持アーム(19)と、刈取フレーム(18)に支持され、ゲージホイル支持アーム(19)の先端部側を上下動させる電動シリンダ(22)とを備え、
電動シリンダ(22)の作動制御用のスイッチ(38,39)を操向レバー(36)のグリップ部(36a)の前側に設けたことを特徴とするコンバイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−24480(P2011−24480A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−173301(P2009−173301)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】