説明

コーナ庇構成体

【課題】出隅コーナ部に位置して、「縦張り形式」の庇構成体と連続するコーナ庇構成体の構築を可能にする。
【解決手段】
出隅コーナ部(C)に沿って固設されるコーナ支持部材(6b,6b)に固着された状態で該出隅コーナ部が向かう屋外方向に延びるアーム部材(10)と、庇構成体(P)の端部に位置する庇パネル(1E)と前記アーム部材(10)の間に介装されるコーナ庇パネルユニット(11)を備えている。コーナ庇パネルユニット(11)は、前記庇パネル(1)と平行に配置されるコーナ庇パネル(2)により構成され、前記アーム部材(10)に沿う斜辺部(2a)を有するほぼ直角三角形に形成されている。コーナ庇パネルユニット(11)の斜辺部(2a)が前記アーム部材(10)に固着され、該コーナ庇パネルユニット(11)の先端と前記庇パネル(1)の先端が連結部材(12)により連結される。これにより、コーナ庇パネル(2)の荷重がアーム部材(10)と庇パネル(1)に支持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の外壁から屋外方向に延びると共に該外壁の横方向に列設される複数の庇パネルにより構成される庇構成体に対して、外壁の出隅コーナ部に位置して前記庇構成体に連続して設けられるコーナ庇構成体に関する。
【背景技術】
【0002】
建物の外壁に取付けられる庇構成体は、庇パネルの配置態様により「横張り形式」と「縦張り形式」に分類される。
【0003】
「横張り形式」の庇構成体は、図22(A)に示すように、長尺の庇パネルp1を建物の外壁に沿って横方向に延びるように配置することにより庇構成体P1が形成される。従って、庇パネルp1を外壁の出隅コーナ部C1に至るように延長することによりコーナ庇部PCを形成することができる。庇パネルp1は、外壁に支持部材S1を介して固着されているので、庇パネルp1と一体に形成されたコーナ庇部PCの荷重は支持部材Sにより支持される。
【0004】
しかしながら、「横張り形式」の場合、工場で準備した庇パネルp1を現場に搬送する際、該庇パネルp1が庇構成体P1の長さに対応する長尺のものであるため、運搬が容易でない。また、複数の庇パネルp1、p1を屋外方向に列設して連設することにより、庇構成体P1の出幅Wを大きくすることができるが、連設された庇パネルp1、p1を支持するための梁部材Bを設ける必要がある。しかも、出幅Wは、庇パネルp1の幅寸法による制約を受けるので、自由な出幅寸法とした庇構成体P1を設計できないという問題がある。
【0005】
これに対して、「縦張り形式」の庇構成体は、図22(B)に示すように、建物の外壁から屋外方向に延びるように配置された多数の庇パネルp2を外壁の横方向に列設することにより庇構成体P2が形成される。従って、出幅Wに相当する比較的短尺の庇パネルp2を現場に搬送すれば良いので、運搬が容易となる。そして、庇パネルp2は、長尺のパネルを前記出幅Wに応じて切断することにより得られるので、自由な出幅寸法とした庇構成体P1を設計できるという利点がある。しかも、外壁から突出する庇構成体P2の出幅Wを大きくしても、「横張り形式」の場合のような梁部材Bを必要とせず有利である。
【0006】
しかしながら、その反面、「縦張り形式」の場合、外壁の出隅コーナ部C2に庇パネルp2を配置しようとしても、それを支持することができないので、コーナ庇部PCを形成することができないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−68269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
建物の庇構成体は、上述の観点からすると、「横張り形式」の庇構成体よりも「縦張り形式」の庇構成体を採用することが望ましい。
【0009】
このため、「縦張り形式」の庇構成体でありながら、外壁の出隅コーナ部にコーナ庇構成体を形成することが課題となる。
【0010】
上述のように、「縦張り形式」の庇構成体は、建物の外壁から屋外方向に延びるように配置された多数の庇パネルを外壁の横方向に列設することにより庇構成体を形成するものであるから、全体の美観を保持するためには、該庇パネルと平行に配置されるコーナ庇パネルによりコーナ庇構成体を形成することが望ましい。
【0011】
そこで、このようなコーナ庇パネルを外壁に支持するために、どのように構成すれば良いか、この点が課題となる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、「縦張り形式」の庇構成体において、外壁の出隅コーナ部に設けられるコーナ庇構成体を提供するものであり、その手段として構成したところは、建物の外壁から屋外方向に延びると共に該外壁の横方向に列設される複数の庇パネルにより構成される庇構成体に対して、外壁の出隅コーナ部に位置して前記庇構成体に連続して設けられるコーナ庇構成体であり、出隅コーナ部に沿って固設されるコーナ支持部材と、該コーナ支持部材に固着された状態で出隅コーナ部が向かう屋外方向に延びるアーム部材と、前記庇構成体の端部に位置する庇パネルと前記アーム部材の間に介装されるコーナ庇パネルユニットを備え、該コーナ庇パネルユニットは、前記庇パネルと平行に配置されるコーナ庇パネルにより構成されると共に、前記アーム部材に沿う斜辺部を有するほぼ直角三角形に形成されており、前記コーナ庇パネルユニットの斜辺部を前記アーム部材に固着すると共に、該コーナ庇パネルユニットの先端と前記庇パネルの先端を連結部材で連結することにより、コーナ庇パネルの荷重をアーム部材と庇パネルに支持させるように構成して成る点にある。
【0013】
本発明の実施形態において、前記アーム部材は、中央に中空部を形成すると共に左右に開口する保持溝を設けた型材により構成され、前記中空部に挿着したフレーム部材をアーム部材の基端から突出することにより固着部を構成し、該固着部をコーナ支持部材に固着し、前記保持溝にコーナ庇パネルユニットの斜辺部を嵌着している。
【0014】
外壁から突出する庇構成体の出幅を大きくする場合は、同様にコーナ庇構成体の出幅も大きく形成され、この場合、コーナ庇パネルユニットは、庇パネルと平行に配置される複数のコーナ庇パネルを含んで全体がほぼ直角三角形に形成され、複数のコーナ庇パネルにわたって形成された斜辺部を前記アーム部材に固着すると共に、出隅コーナ部から延設された吊り部材の先端をアーム部材に連結される。
【0015】
好ましい実施形態において、庇構成体における庇パネルの先端と、コーナ庇構成体におけるコーナ庇パネルの先端にわたって、連結部材を固着し、該連結部材を介して鼻部材又は樋部材を構成する先端部材が取付けられる。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の本発明によれば、庇パネル1を「縦張り形式」とした庇構成体Pに対して、その「縦張り形式」の外観を連続させるようにコーナ庇パネル2を備えたコーナ庇構成体PCを出隅コーナ部Cに設けることが可能となる。この際、コーナ庇構成体PCは、コーナ支持部材6bに固着された状態で出隅コーナ部Cが向かう屋外方向に延びるアーム部材10を設け、ほぼ直角三角形に形成されたコーナ庇パネルユニット11の斜辺部2aを該アーム部材10に固着し、該コーナ庇パネルユニット11の先端と庇パネル1の先端を連結部材12で連結する構成であるから、該コーナ庇パネルユニット11の荷重を前記アーム部材10と庇パネル1に好適に支持させることができ、その結果、全体として風雨に耐える強固な庇構築物を提供できるという効果がある。
【0017】
請求項2に記載の本発明によれば、アーム部材10が型材により形成されているので安価に提供できる反面、中空部50に挿着したフレーム部材56により強固とされ、しかも、該フレーム部材56の固着部56aをコーナ支持部材6bに固着する構成であるから、片持ち支持でありながら高い剛性を保持できる利点がある。そして、アーム部材10の左右に開口する保持溝51、51を設けているので、該保持溝51にコーナ庇パネルユニット11の斜辺部2aを嵌着することにより、コーナ庇構成体PCの構築作業が容易であり、しかも、斜辺部2aが保持溝51の内部に隠されるので美的外観を維持できる。
【0018】
請求項3に記載の本発明によれば、コーナ庇構成体PCは、複数のコーナ庇パネル2を設けるだけで出幅Wを大きく形成することが可能であり、吊り部材5をアーム部材10に連結することにより大型化されたコーナ庇構成体PCの荷重を好適に支持することができる。この際、複数のコーナ庇パネル2、2は、コーナ庇パネルユニット11を構成しているので、斜辺部2aをアーム部材10に固着する作業も容易である。
【0019】
請求項4に記載の本発明によれば、上述のようにコーナ庇構成体PCの荷重の一部を庇構成体Pに支持させる連結部材12を利用することにより、鼻先部材3a又は樋部材3bを構成する先端部材13を簡単容易に取付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の1実施形態に関して鼻先部材を構成する先端部材を取付けた庇構築物を示す斜視図である。
【図2】本発明の1実施形態に関して樋部材を構成する先端部材を取付けた庇構築物を示す斜視図である。
【図3】本発明の1実施形態の構成部品を分解状態で示す斜視図である。
【図4】支持部材及び固定部材並びにコーナ支持部材及びコーナ固定部材を分解状態で示す斜視図である。
【図5】コーナ支持部材と添設金具及び支持金具を分解状態で示す斜視図である。
【図6】支持部材を外壁に取付ける際の状態を示す斜視図である。
【図7】L形に連結されたコーナ支持部材を出隅コーナ部に取付ける際の状態を示す斜視図である。
【図8】支持部材及びコーナ支持部材を外壁に取付けた状態を示す断面図であり、(A)はアンカーナットにボルトを締着した例を示す断面図、(B)はアンカーボルトにナットを締着した状態を示す断面図である。
【図9】支持部材及びコーナ支持部材に対して庇パネルを固定部材及びコーナ固定部材により固着する際の状態を示す斜視図である。
【図10】庇パネルを示す斜視図である。
【図11】庇パネルの先端部を示す正面図であり、(A)は庇パネルを単独で示す正面図、(B)は複数の接合された庇パネルを示す正面図である。
【図12】外壁に庇パネルを取付固着した状態を示す斜視図である。
【図13】外壁に庇パネルを取付固着した状態を示す断面図である。
【図14】出隅コーナ部にコーナ庇構成体PCを取付ける際の状態を示す斜視図である。
【図15】アーム部材と吊り部材を分解状態で示す斜視図である。
【図16】アーム部材を示しており、(A)はアーム部材の1例を示す平面図、(B)はA−A断面図、(C)はB−B断面図、(D)はC−C断面図、(E)はアーム部材の別の例を示す平面図である。
【図17】アーム部材とコーナ庇パネルユニットの連結固着部を示す断面図であり、(A)は1例を示す断面図、(B)は別の例を示す断面図、(C)は別の実施例に係るアーム部材にコーナ庇パネルユニットを連結固着した状態を示す断面図、(D)は更に別の実施例に係るアーム部材にコーナ庇パネルユニットを連結固着した状態を示す断面図である。
【図18】庇構成体に連続してコーナ庇構成体(但し左半分を図示省略)を取付けた状態を示す斜視図である。
【図19】上下カバー並びに連結部材及び先端部材を取付ける際の状態を示す斜視図である。
【図20】上下カバー及びコーナ上下カバーを取付けた状態を示す断面図である。
【図21】連結部材及び先端部材を示しており、(A)は連結部材の断面図、(B)は先端部材の断面図、(C)は庇パネル及びコーナ庇パネルに連結部材を介して鼻先部材を取付けた状態を示す断面図、(D)は庇パネル及びコーナ庇パネルに連結部材を介して樋部材を取付けた状態を示す断面図である。
【図22】本発明を理解するための参考例を示しており、(A)は「横張り形式」の庇構成体を示す平面図、(B)は「縦張り形式」の庇構成体を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
【0022】
図1及び図2は、建物の外壁H、Hが交差した出隅コーナ部Cを示し、外壁H、Hには、上述した「縦張り形式」の庇構成体P、Pが設けられ、庇構成体Pは、外壁Hから屋外方向に延びると共に該外壁Hの横方向(水平方向)に列設された多数の庇パネル1により構成されている。出隅コーナ部Cには、前記庇構成体Pに連続するコーナ庇構成体PCが設けられ、コーナ庇構成体PCは、庇構成体Pの「縦張り形式」の外観を連続させるように、前記庇パネル1と平行に配置されるコーナ庇パネル2により構成されている。庇構成体Pを構成する庇パネル1、1・・・の先端と、コーナ庇構成体PCを構成するコーナ庇パネル2、2・・・の先端にわたって、先端部材3が取付けられており、図1に示す例では、先端部材3により鼻部材3aを構成している。これに対して、図2に示す例では、前記先端部材3により樋部材3bを構成している。
【0023】
図例の場合、外壁Hから突出する庇構成体P及びコーナ庇構成体PCの出幅Wを大きく形成しており、外壁Hから延設された吊り部材4により庇構成体Pを吊持し、出隅コーナ部Cから延設された吊り部材5によりコーナ庇構成体PCを吊持している。しかしながら、出幅Wが小さい場合は、このような吊り部材4、5を必要としない。
【0024】
図3は、庇構成体Pとコーナ庇構成体PCを構成する部品を分解状態で示している。庇構成体Pは、長尺の支持部材6aと、短冊状の固定部材7aと、それぞれ短冊状のコーナ支持部材6b及びコーナ固定部材7bと、所定の出幅寸法となる長さに形成された多数の庇パネル1と、長尺の下カバー8a及び上カバー9aと、それぞれほぼL形のコーナ下カバー8b及びコーナ上カバー9bとから概ね構成されている。これに対して、コーナ庇構成体PCは、アーム部材10と、コーナ庇パネル2を備えたコーナ庇パネルユニット11とから概ね構成されている。このような庇構成体P及びコーナ庇構成体PCの構成部品に加えて、連結部材12と、先端部材3と、L形先端部材13が備えられている。図例の場合、連結部材12及び先端部材3は、長尺部材により形成されているが、短尺部材を連結するように構成しても良い。
【0025】
(支持部材及び固定部材)
図4に示すように、前記支持部材6aと固定部材7a並びにコーナ支持部材6bとコーナ固定部材7bは、何れもアルミニウム等の金属により押出成形材された長尺部材を所定長さに切断することにより構成されている。
【0026】
支持部材6aは、長尺状に形成され、固定部材7aは、隣り合う庇パネル1、1を固定するように短冊状に形成されている。図4及び図8に示すように、支持部材6aは、外壁Hに添設される垂直壁14と、該垂直壁14から屋外方向に延設された支持壁15を備え、該垂直壁14及び支持壁15のそれぞれに長手方向に間隔をあけて取付孔14a、15aを開設している。この際、取付孔14a、15aは、支持部材6aの長手方向に延びる長孔を構成するのが好ましい。垂直壁14の上端近傍には、屋外方向に張り出すリブ壁16が形成され、垂直壁14の上端には上向きに開口する受溝17が形成されている。垂直壁14の下端には後側係止縁18が形成され、支持壁15の前端には前側係止縁19が形成されている。
【0027】
これに対して、固定部材7aは、外壁Hに添設される添設壁20から屋外方向に延設された固定壁21を備えている。添設壁20は、上端から屋外方向に延びるリップ22を形成し、添設壁20の下端近傍部に前記受溝17に嵌合自在な下リブ23を形成している。固定壁21は、前記下リブ23を受溝17に嵌合した状態で支持部材6aの支持壁15の上方を被うように構成されると共に、前記支持壁15の取付孔15aに対応する固定孔24を長手方向に間隔をあけて開設し、該固定孔24を挟んで一対の上リブ25を形成しており、該固定壁21の前端に係止縁26を形成している。尚、固定孔24は、固定部材7aの長手方向に延びる長孔を構成するのが好ましい。
【0028】
コーナ支持部材6bとコーナ固定部材7bは、前記支持部材6aと固定部材7aを構成する押出成形材を所定寸法に切断することにより形成されており、従って、コーナ支持部材6bは、上記支持部材6aと同じ断面形状及び構成部分を有し、コーナ固定部材7bは、上記固定部材7aと同じ断面形状及び構成部分を有しているから、同一符号を示すことにより説明を省略し、相違する部分だけを説明する。
【0029】
図4及び図5に示すように、一対のコーナ支持部材6b、6bは、幅方向にほぼ45度で斜め切りされた切断縁を相互に対向させ接合することにより全体としてほぼL形に連結されるように形成され、垂直壁14、14の屋外側の壁面にほぼL形に折曲された添設金具27を添設し、支持壁15、15の下面に平面視L形の支持金具29を添設することにより連結される。添設金具27は、一対の翼片27a、27aに貫設した固着孔28aを介して、コーナ支持部材6b、6bの垂直壁14にボルト・ナット等の固着手段28で固着される(図7参照)。支持金具29は、一対の翼片29a、29aに貫設した固着孔30aを介して、コーナ支持部材6b、6bの支持壁15の下面にボルト・ナット等の固着手段30で固着される(図7参照)。この際、支持金具29のコーナ部分を貫通する通孔31aが形成され、相互に接合されるコーナ支持部材6b、6bの支持壁15、15に跨がる通孔31bが形成されており、支持金具29を固着した状態で、相互に連通する前記通孔31a、31bにより支持孔31が形成される(図7参照)。
【0030】
このように、一対のコーナ支持部材6b、6bは、工場において、添設金具27及び支持金具29を組付けて固着され、全体としてほぼL形に連結された状態で、庇の構築現場に搬入される。尚、本発明は、添設金具27及び支持金具29に限定されるものではなく、例えば、一対のコーナ支持部材6b、6bは、溶接等で連結することにより、全体としてL形となるように構成しても良い。
【0031】
支持部材6aは、図6及び図9に示すように、外壁Hの所定位置に沿って垂直壁14を当接することにより該外壁Hの横方向(水平方向)に添設され、固着手段32により固着される。
【0032】
コーナ支持部材6b、6bは、前述のようにL形に連結された状態で現場に搬入され、図7及び図9に示すように、前記支持部材6bに連なるように出隅コーナ部Cに添設され、該コーナ支持部材6b、6bの垂直壁14を出隅コーナ部Cに位置する外壁に当接した状態で固着手段32により固着される。
【0033】
これにより、支持部材6a及び支持部材6bは、図8に示すように、支持壁15を外壁Hから屋外方向に突出する。この際、支持壁15の上面は、水平面Q1よりも角度θだけ下り勾配を有する傾斜面Q2を形成する。前記垂直壁14の固着手段32は、図8(A)に示すように、外壁Hに埋設されたアンカーナット32aに対して、取付孔14aを介してボルト32bを締着する構成としても良く、或いは、図8(B)に示すように、外壁Hに埋設されたアンカーボルト32cを取付孔14aから挿出し、ナット32dを締着する構成としても良い。
【0034】
庇構成体Pは、図9に示すように、外壁Hに固着された支持部材6aの支持壁15に庇パネル1の基端部を搭載し、多数の庇パネル1を外壁Hから屋外方向に延びる姿勢で該外壁Hの横方向に列設することにより構築される。
【0035】
庇パネル1は、図10及び図11に示すように、アルミニウム等の金属により押出成形された上下板部33、34を有する中空パネルを出幅Wに相当する長さに切断することにより構成され、ほぼ中央に位置して上下板部33、34を連結する一対の縦壁35を備えると共に、該縦壁35に筒状の被固着部36を設けており、更に、両端近傍部に位置して上下板部33、34を連結する端部縦壁37、38を形成し、該端部縦壁37、38にも筒状の被固着部36を設けており、一端縁部に挿入係止部39を形成し、他端縁部に受入係止部40を形成している。従って、隣接する一対の庇パネル1、1は、一方の庇パネル1の挿入係止部39を他方の庇パネル1の受入係止部40に嵌挿することにより、抜止め状に一体的に連結される。連結された複数の庇パネル1、1は、所定間隔L1で1組を構成する被固着部36、36が所定ピッチL2で等間隔に配置されるように構成されている。
【0036】
庇パネル1の基端部には、支持部材6aの取付孔15aに対応する通孔41が設けられ、該基端部を支持部材6aの支持壁15に搭載した状態で、該基端部の上に固定部材7aを重ね合わせ、ボルト42及びナット43から成る固着手段によりサンドイッチ状に固定される。図13に示すように、庇パネル1は、基端部を支持壁15に搭載し、リブ壁16の下方に差し込むことにより、支持部材6aに係止される。この状態で、固定部材7aの下リブ23を受溝17に嵌合すると、固定壁21が庇パネル1の基端部の上面に被せられる。支持壁15の取付孔15aと、庇パネル1の通孔41と、固定部材7aの固定孔24を連通させ、ボルト42を挿入することにより、該ボルト42の頭部を上リブ25、25の間に回動不能に嵌合させた状態で、該ボルト42の挿出端にナット43に螺着すれば、庇パネル1の基端部が支持壁15と固定壁21の間に挟着される。
【0037】
図示実施形態の場合、図9及び図10に示すように、出隅コーナ部Cに臨む庇パネル1(図示符号1E及び1F)は、コーナ支持部材6bに搭載されると共に、コーナ固定部材7bにより固定される。尚、図示実施形態の場合、長い固定部材7aと短いコーナ固定部材7bを示しているが、両者を一体化したものを使用しても良い。
【0038】
コーナ庇構成体PCは、図14に示すように、L形に結合されたコーナ支持部材6b、6bのコーナ部分に固着されると共に出隅コーナ部Cが向かう屋外方向に延びるアーム部材10と、前記庇構成体Pの末端に位置する庇パネル1と前記アーム部材10の間に介装されるコーナ庇パネルユニット11、11を備えている。
【0039】
コーナ庇パネルユニット11は、庇パネル1と平行に配置されるコーナ庇パネル2により構成され、前記アーム部材10に沿う斜辺部2aを有するほぼ直角三角形に形成されている。コーナ庇パネル2は、前記庇パネル1と同一の中空パネルを切断することにより構成されており、図示実施形態の場合、複数のコーナ庇パネル2、2を平行に配置すると共に、隣接するコーナ庇パネル2、2を上述した挿入係止部39と受入係止部40(図11参照)を介して連結することによりコーナ庇パネルユニット11を構成し、斜辺部2aに断面L形の連結金具45を添設し、各コーナ庇パネル2の斜辺部2aの近傍部に該連結金具45をビス46により固着している(図17参照)。
【0040】
このように、コーナ庇パネルユニット11は、現場に搬入される前に、予め工場等で複数のコーナ庇パネル2、2を相互に連結すると共に連結金具45で一体化することにより、アセンブリされたほぼ直角三角形の組立体を構成することが好ましいが、分解したコーナ庇パネル2、2と連結金具45のコンポーネントから成るコーナ庇パネルユニット11を現場に搬入し、現場でほぼ直角三角形にアセンブリしても良い。
【0041】
アーム部材10は、アルミニウム等の金属により押出成形された型材を出幅Wに相当して切断することにより構成され、図15及び図16に示すように、ほぼ中央に位置して上下板部47、48を連結する一対の縦壁49、49を設けることにより中空部50を形成し、左右に開口する保持溝51、51を備えている。前記中空部50の上部に位置して、一対の縦壁49、49からリブ52が対向状に形成され、該リブ52、52により上板部47の下側に偏平中空状のレール状空間53を形成している。上板部47は、端縁からやや内側寄りの位置から保持溝51に向けて延びる下向きリブ54を垂設することによりコーキング室55を区成しており、更に、縦壁49の上端外側及び下板部50の先端内側には筒状の被固着部36aが形成されている。
【0042】
図16(A)(B)に示すように、前記中空部50には角パイプ状のフレーム部材56が挿入され、縦壁49から螺入されたビス57により固着されている。フレーム部材56は、アーム部材10の基端から突出する固着部56aを備え、該固着部56aを上下に貫通する固着孔58を形成している。図16(A)(C)(D)に示すように、レール状空間53には固定板59が挿入され、上板部47から螺入されたビス60により固着されている。固定板59の下面にはナット61が溶接等により固着され、前記リブ52、52の間に嵌挿されている。尚、ナット61に対応する部位には、固定板59及び上板部47を貫通する通孔62が開設されている。
【0043】
アーム部材10は、図16(A)に示すように、基端部10aにV形の切欠部を形成し、先端部10bにV形の突片部を形成することにより、基端部10aをL形のコーナ支持部材6b、6bに好適に添設させ、先端部10bにL形先端部材13を好適に添設させるように構成することが好ましいが、図16(E)に示すように、基端部10a及び先端部10bをアーム部材10に直交する直線状に切断したものとしても良い。
【0044】
図示実施形態の場合、庇構成体P及びコーナ庇構成体PCの出幅Wを比較的大きく構成しているため、前記ナット61を固着した固定板59により、出隅コーナ部Cから延設された吊り部材5の先端をアーム部材10に好適に連結することができる。吊り部材5は、図15に示すように、ターンバックル式のロッド63の尾端に基端側ブラケット64を回動自在に設けると共に、先端に先端側ブラケット65を回動自在に設けており、基端側ブラケット64を出隅コーナ部Cにボルト等で固着され、先端側ブラケット65のボルト66を前記通孔62に挿入してナット61に螺着される。尚、出幅Wが大きくない場合は、吊り部材5を必要としない。
【0045】
図17(A)(B)に示すように、一対のコーナ庇パネルユニット11、11は、斜辺部2a、2aをアーム部材10の保持溝51、51に挿入され、上板部47から各コーナ庇パネル2に対してビス67を螺入することにより固着される。尚、ビス67の螺入を容易にするため、上板部47に予め下孔47aを形成することが好ましい。コーナ庇パネルユニット11をアーム部材10に固着した状態で、コーキング室55にコーキング68が充填される。図17(A)に示す例では、コーナ庇パネル2の下面に連結金具45のL形片45aをビス46で固着しており、上板部47から螺入したビス67をコーナ庇パネル2に螺入している。これに対して、図17(B)に示す例では、コーナ庇パネル2の上面に連結金具45のL形片45aをビス46で固着しており、上板部47から螺入したビス67を該L形片45aを貫通してコーナ庇パネル2に螺入している。
【0046】
図17(C)は、アーム部材10の別の実施例を示しており、アーム部材10は、幅方向に分割された一対の分割アーム10A、10Bにより構成されている。分割アーム10A、10Bは、それぞれの保持溝51、51にコーナ庇パネルユニット11、11の斜辺部2a、2aを挿入すると共に固着するように構成されており、一対の分割アーム10A、10Bの溝状中空部50a、50bを対向させた状態で相互に固着することにより、全体として1本のアーム部材10を構成する。図例の場合、前記中空部50a、50bに挿入されたフレーム部材56に対して分割アーム10A、10Bをビス57aで螺着し、或いは、分割アーム10A、10Bに重ね合わせて架設された化粧板10cを分割アーム10A、10Bにビス67で固着することにより、一対の分割アーム10A、10Bを固着しているが、その固着手段は図例の構成に限らない。
【0047】
図17(D)は、アーム部材10の更に別の実施例を示しており、アーム部材10は、上下方向に分割された一対の分割アーム10D、10Eにより構成されている。基本的には、図17(A)(B)に示したアーム部材10の上板部47を上側の分割アーム10Eとして分離し、残存部分を下側の分割アーム10Dとした構成とされている。下側の分割アーム10Dは、左右の保持溝51、51にコーナ庇パネルユニット11、11の斜辺部2a、2aを挿入すると共に、中空部50にフレーム部材56を挿入しビス57で固着しており、該下側の分割アーム10Dの上に上側の分割アーム10Eを重ね合わせ、ビス57bによりフレーム部材56に固着すると共に、ビス67、67でコーナ庇パネルユニット11、11を固着するように構成している。これにより、上下の分割アーム10D、10Eは、フレーム部材56を介して相互に結合固着される。
【0048】
このようにしてコーナ庇パネルユニット11、11をアーム部材10に結合することによりユニット体を構成するコーナ庇構成体PCは、図18に示すように、出隅コーナ部Cに取付けられる。出隅コーナ部Cに固着されたコーナ支持部材6b、6bの支持壁15、15の接合部分に対して、アーム部材10の基端から突出したフレーム部材56の固着部56aを搭載し、支持孔31と固着孔58を介してボルト69a及びナット69bから成る固着手段69により固着する。支持壁15、15の接合部分は、L形の支持金具29により補強されているので、フレーム部材56の固着部56aを強固に固着することができる。この際、庇構成体Pとコーナ庇構成体PCの間で隣接する庇パネル1(図示符号1E)とコーナ庇パネル2(図示符号2E)は、相互に挿入係止部39と受入係止部40を介して連結される。この状態で、庇構成体Pの庇パネル1と、コーナ庇構成体PCのコーナ庇パネル2の先端が図示のように1直線上に整列される。
【0049】
その後、図19に示すように、庇構成体Pとコーナ庇構成体PCの基端部には、下カバー8a及びコーナ下カバー8bと、上カバー9a及びコーナ上カバー9bが装着され、先端部には、連結部材12を介して先端部材3及びL形先端部材13が装着される。
【0050】
図20に示すように、下カバー8aは、支持部材6a及びコーナ支持部材6bの下面を被うように構成されており、後端係止部70と前端係止部71をそれぞれ支持部材6a及びコーナ支持部材6bの後側係止縁18と前側係止縁19に係止嵌着される。
【0051】
上カバー9aは、固定部材7a及びコーナ固定部材7bの上面を被うように構成されており、後端縁に外壁Hとの間でコーキング室72を形成する断面L形片73を備えると共に、前端縁に庇パネル1の上板部との間でコーキング室74を形成する断面逆L形片75を備え、該断面逆L形片75の先端に係止部76を備えている。そこで、前記係止部76を固定部材7a及びコーナ固定部材7bの係止縁26に係止させた状態で、断面L形片73を固定部材7a及びコーナ固定部材7bのリップ22に載置すると共にビス77で固着される。その後、前記コーキング室72、74にコーキング78、79が充填される。
【0052】
連結部材12は、図例の場合、アルミニウム等の金属により押出成形された剛性を有する長尺の型材により構成され、図21(A)に示すように、庇パネル1及びコーナ庇パネル2の先端に沿って被固着部36に当接される当接部80を有し、該当接部80から庇パネル1及びコーナ庇パネル2の上面とほぼ面一になる位置まで上方に延びる上辺部81を形成すると共に、該上辺部81の僅か下方位置から前方に延びるリップ片82を備え、該当接部80から前方に傾斜して下方に延びる下辺部83を形成している。
【0053】
連結部材12の当接部80は、図19に示すように、上述した庇パネル1及びコーナ庇パネル2の被固着部36に対応する通孔84が形成されており、各通孔84から挿入したビス85を被固着部36に螺入することにより固着され、これにより列設された庇パネル1及びコーナ庇パネル2を相互に連結する。
【0054】
先端部材3及びL形先端部材13は、図21(B)(C)に示す鼻先部材3a又は図21(D)に示す樋部材3bを構成する。鼻先部材3aは、連結部材12のリップ片82及び下辺部83を被うように当接される基板部86を有し、該基板部86の上下端部から屋外方向に延設された箱形部87を形成すると共に、基板部86の上端部から延設されて前記リップ片82に載置される固着片88と、基板部86の下端部から延設されて庇パネル1及びコーナ庇パネル2の先端部を下方から被う顎部89を形成している。これに対して、樋部材3bは、前記箱形部87の上部に開口部90を形成した他は前述した鼻先部材3aと同様であるから、同一構成部分を同一符号で示すことにより、説明を省略する。
【0055】
そこで、鼻先部材3a又は樋部材3bを構成する先端部材3及びL形先端部材13は、固着片88を連結部材12のリップ片82に載置した状態でビス91を螺入することにより固着される。尚、図示のように、基板部86から突出する突片92を連結部材12の下辺部83に嵌合するように構成することができる。
【0056】
尚、図示実施形態は、連結部材12と先端部材3を別々の部材により構成したものを示しているが、両者を一体に形成して良い。例えば、庇パネル1とコーナ庇パネル2に跨がって先端部材3を直接に取付けることにより、該先端部材3がコーナ庇パネルユニット11の先端と庇パネル1の先端を連結する連結部材12を兼用するように構成しても良い。
【0057】
上記のように「縦張り形式」の庇構成体Pを構成する庇パネル1は、支持部材6a及びコーナ支持部材6bにより、強固に固定支持される。これに対して、コーナ庇構成体PCを構成するコーナ庇パネル2は、コーナ支持部材6bに直接に支持されないが、該コーナ支持部材6bに固着されたアーム部材10にコーナ庇パネルユニット11の斜辺部2aを固着する構成であるから、該アーム部材10を介してコーナ支持部材6bに固定支持され、更に、連結部材12によりコーナ庇パネルユニット11の先端部を前記庇パネル1の先端部に連結される構成であるから、該コーナ庇構成体PCの全体の荷重をコーナ支持部材6bと庇構成体Pに担持させることができ、その結果、全体として風雨に耐える強固な庇構築物が提供される。
【符号の説明】
【0058】
H 外壁
C 出隅コーナ部
P 庇構成体
PC コーナ庇構成体
W 出幅
1 庇パネル
2 コーナ庇パネル
2a 斜辺部
3 先端部材
4、5 吊り部材
6a 支持部材
6b コーナ支持部材
7a 固定部材
7b コーナ固定部材
10 アーム部材
11 コーナ庇パネルユニット
12 連結部材
13 L形先端部材
14 垂直壁
15 支持壁
20 添設壁
21 固定壁
27 添設金具
29 支持金具
39 挿入係止部
40 受入係止部
45 連結金具
50 中空部
51 保持溝
56 フレーム部材
56a 固着部
58 固着孔


【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の外壁(H)から屋外方向に延びると共に該外壁の横方向に列設される複数の庇パネル(1)により構成される庇構成体(P)に対して、外壁の出隅コーナ部(C)に位置して前記庇構成体に連続して設けられるコーナ庇構成体(PC)であり、
出隅コーナ部に沿って固設されるコーナ支持部材(6b,6b)と、該コーナ支持部材に固着された状態で出隅コーナ部が向かう屋外方向に延びるアーム部材(10)と、前記庇構成体(P)の端部に位置する庇パネル(1E)と前記アーム部材(10)の間に介装されるコーナ庇パネルユニット(11)を備え、該コーナ庇パネルユニット(11)は、前記庇パネル(1)と平行に配置されるコーナ庇パネル(2)により構成されると共に、前記アーム部材(10)に沿う斜辺部(2a)を有するほぼ直角三角形に形成されており、
前記コーナ庇パネルユニット(11)の斜辺部(2a)を前記アーム部材(10)に固着すると共に、該コーナ庇パネルユニット(11)の先端と前記庇パネル(1)の先端を連結部材(12)で連結することにより、コーナ庇パネル(2)の荷重をアーム部材(10)と庇パネル(1)に支持させるように構成して成ることを特徴とする建物におけるコーナ庇構成体。
【請求項2】
前記アーム部材(10)は、中央に中空部(50)を形成すると共に左右に開口する保持溝(51,51)を設けた型材により構成され、前記中空部(50)に挿着したフレーム部材(56)をアーム部材(10)の基端から突出することにより固着部(56a)を構成し、該固着部(56a)をコーナ支持部材(6b)に固着し、前記保持溝(51)にコーナ庇パネルユニット(11)の斜辺部(2a)を嵌着して成ることを特徴とする請求項1に記載の建物におけるコーナ庇構成体。
【請求項3】
コーナ庇パネルユニット(11)は、庇パネル(1)と平行に配置される複数のコーナ庇パネル(2)を含んで全体がほぼ直角三角形に形成され、複数のコーナ庇パネル(2、2)にわたって形成された斜辺部(2a)を前記アーム部材(10)に固着すると共に、出隅コーナ部(C)から延設された吊り部材(5)の先端をアーム部材(10)に連結して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物におけるコーナ庇構成体。
【請求項4】
庇構成体(P)における庇パネル(1)の先端と、コーナ庇構成体(PC)におけるコーナ庇パネル(2)の先端にわたって、連結部材(12)を固着し、該連結部材(12)を介して鼻部材(3a)又は樋部材(3b)を構成する先端部材(3)を取付けて成ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の建物におけるコーナ庇構成体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2010−261208(P2010−261208A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−112567(P2009−112567)
【出願日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(000133629)株式会社ツヅキ (10)
【Fターム(参考)】