説明

サンダル

【課題】ベランダや勝手口等で使用するサンダルが、ホコリによる汚れや降雨時に濡れるのを防ぐ。
【解決手段】サンダル1にドーム形状のカバー3a、3b、3c、3d、3eを回転軸2に取り付け、サンダル1とドーム形状のカバー3aは接合し、またドーム形状のカバー3eには重り6を合体した取っ手5を設け、各ドーム形状のカバーには、開閉時の送りリブ4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g、4h、4iを形成し構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はサンダルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来よりサンダルは、簡便な履物として、外出、会社等での作業、家庭のベランダや勝手口等各所で使用されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来から市販されているサンダルを、家庭のベランダや勝手口等で使用する際は出入り口にサンダルを置くが、徐々にホコリが付き、更には雨が降ると、該サンダル全体が濡れてしまい、この状態で使用すると、当然のことながら足が濡れたり、靴下などを履いていれば靴下ごと濡れたり、ときには汚れてしまうことがある。
【発明が解決する手段】
【0004】
本発明は、前記課題を解決する手段として、サンダルの履く部分に複数個からなるドーム形状のカバーを設け、それぞれのドーム形状のカバーに設けたリブにより、該ドーム形状のカバーを連結すると共に、最内周のドーム形状のカバーをサンダルに固定し、最外周に取り付けたドーム形状のカバーに、開閉時に使用する取っ手を設け、該取っ手に適度な重りを合体させることにより、開閉の際の若干の重りによる加速度と、また回転軸に対する垂直点の通過後の重りの重力の働きにより、開閉の動作が容易にできるように構成している。
【0005】
特に、高齢者及び身体の不自由(例えば腰等)な方でも、いちいちしゃがまず立ったまま足の指で楽に操作出来るように構成している。
【0006】
また、前記方法に加え、回転中心軸に歯車を設け、該歯車に連動する比率を変えた中継歯車を設け該歯車(他にベルト、プーリー等も使用出来る)に開閉動作をさせる取っ手を設けることにより、指の動作範囲が少なくて済み操作がより容易に出来るようにも構成出来る。
【発明の実施と形態】
【0007】
本発明の構成を図1〜図6によって説明する。
サンダル1に回転軸2を嵌合し、ドーム形状のカバー3a、3b、3c、3d、及び取っ手5と重り6が合体した3eの各リブ4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g、4h、4iをそれぞれ組み合わせ、回転軸2に取り付け、ドーム形状のカバー3aの端面をサンダル1に接合し構成されている。
【0008】
また、前記の通り構成されたものに追加して、回転軸2に歯車7を取り付け、該歯車7とドーム形状のカバー3eを連動させ、歯車7と中継歯車8を噛み合わせ、該中継歯車8にレバー9a及び9bを連動し構成することも出来る。
【実施例】
【0009】
本発明の実施例を図1、図4、図5、図7によって説明する。
ドーム形状のカバーが開いている場合、これを閉じるには、ドーム形状のカバー3eの取っ手5に手の指または、足の指を掛け、回転させるように持ち上げると、リブ4iと4g、4hと4e、4fと4c、4dと4aの順で接触しドーム形状のカバーは3e、3d、3c、3bの順に送られ該ドーム形状のカバー3aの上に閉じサンダルは使用出来る。
【0010】
また、ドーム形状のカバーを開く場合は、該ドーム形状のカバー3eの取っ手5を、前記したように手または足の指を掛け、手前に引くとリブ4hと4g、4fと4e、4dと4c、4bと4aの順で接触しドーム形状のカバーは3b、3c、3d、3eの順で開きサンダル全体を覆う。
【0011】
また、回転軸2に歯車7を取り付け、該歯車7とドーム形状のカバー3eを連動させ、歯車7と中継歯車8を噛み合わせ、該歯車8にレバー9a、9bを連動し構成した機構の実施方法は、レバー9aを押し下げると、前記した順序でドーム形状のカバーは閉じ、9bを押し下げると開く。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0012】
ベランダや勝手口等で使用するサンダルは降雨時放置しておくと、履く部分が雨で濡れやすいが、ドーム形状のカバーを開きサンダル全体を覆うことにより、濡れることがなく、使用の際いつでも気持ちよく使用出来る。
【0013】
ドーム形状のカバーの開閉が足の指先で立ったまま簡単に操作出来るため、特に高齢者、及び身体の不自由(例えば腰等)な方でも容易に使用出来る。
【0014】
ドーム形状のカバーの各コーナーはリブで形成されているため、サンダルをドーム形状のカバーで覆うことにより、雨滴が入らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサンダルに取り付けたドーム形状のカバーを開いた状態を示す平面図。
【図2】本発明のサンダルに取り付けたドーム形状のカバーを開いた状態を示す正面図。
【図3】本発明のサンダルに取り付けたドーム形状のカバーを開いた状態を示す縦断面図。
【図4】本発明のサンダルに取り付けたドーム形状のカバーを閉じた状態を示す正面図。
【図5】本発明のサンダルに取り付けたドーム形状のカバーに開閉機構を付け開いた状態を示す平面図。
【図6】本発明のサンダルに取り付けたドーム形状のカバーに開閉機構を付け開いた状態を示す正面図。
【図7】本発明のサンダルに取り付けたドーム形状のカバーに開閉機構を付け閉じた状態を示す正面図。
【符号の説明】
1:サンダル
2:回転軸
3a、3b、3c、3d、3e:ドーム形状のカバー
4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g、4h、4i:リブ
5:取っ手
6:重り
7:歯車
8:中継歯車
9a、9b:レバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベランダや勝手口等で使用するサンダルにあって、該サンダルの履く部分全体を、ホコリや雨等の汚れから防ぐため、容易に開閉可能なカバーを取り付け構成したことを特徴とするサンダル。
【請求項2】
防塵防雨用カバーは、複数個からなるドーム形状をしており、個々に連結可能なリブを設け、開閉時にそれぞれが連動して作動するように構成したことを特徴とする請求項1記載のサンダル。
【請求項3】
複数個からなるドーム形状の最内周カバーはサンダルに固定し、最外周カバーに取っ手をつけ、該取っ手に適度な重りを合体させ、手又は足の指先で、カバーの開閉を出来るように構成したことを特徴とする請求項1及び2記載のサンダル。
【請求項4】
複数個からなるドーム形状のカバーの開閉回転軸に、回転機構を設け構成したことを特徴とする請求項1〜3記載のサンダル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−598(P2006−598A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−207919(P2004−207919)
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(500235777)株式会社マーキス (33)
【出願人】(500012307)
【Fターム(参考)】