説明

ショーケース

【課題】扉などで庫内を密閉しなくても異温度帯を形成できるショーケースを提供する。
【解決手段】ダクト4内の冷気を天面の前側の冷気吹出口5から吹き出して、底面の前側の冷気吸込口6より吸込むことで前面の開口部1にエアカーテン7を形成することにより庫内商品を保冷するようにしたオープンショーケースにおいて、庫内に設けた商品棚8の下側に沿って配設され、庫内背面側のパネル44に設けた孔9からダクト4内の冷気を開口部1側に導く棚下ダクト12と、この棚の開口部1側の棚先端に設けられ、棚下ダクト12からの冷気を下方向に導く風向装置11と、この風向装置11から開口部1側に所定の間隔を空けて設けられ、風向装置11との間にエアカーテン7の流路を形成させるフェンス10とを備えるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の商品棚が上下多段に設置された商品貯蔵庫の前面開口に、循環冷気によりエアカーテンが形成される多段式のオープンショーケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、庫内に異なる温度帯を形成するようにしたショーケースが知られている(例えば、特許文献1参照)。図13に示すように、特許文献1のショーケースでは、下段の棚上に棚扉60を有する収納ボックスが設けてあり、背面穴62を通じてこの収納ボックス内にダクト内の冷気を充満させて低温度帯を形成するとともに、開口部上方の吹出口64から吹き出したエアカーテン66により他の棚段に中温度帯を形成している。
【0003】
このように、このショーケースでは、気流のみで庫内68に異なる温度帯を作り出すことから、従来のヒータ加熱による温度調整が不要となり省エネを図ることができるという特長がある。また、温度境界として従来用いられた中間ダクトが必要ではないため商品積載スペースを縮小することがないという特長もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−222290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の特許文献1のショーケースは、低温度帯の収納ボックスから商品を取出す際に棚扉60の開閉動作が必要なため商品アクセス性が悪いという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、扉などで庫内を密閉しなくても異温度帯を形成できるショーケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係るショーケースは、開口部を有する前面、断熱壁からなる天面、背面および底面により構成した商品貯蔵庫内をパネルで仕切ることによりダクトを形成し、このダクト内の冷気を天面の前側の冷気吹出口から吹き出して、底面の前側の冷気吸込口より吸込むことで前面の開口部にエアカーテンを形成することにより庫内商品を保冷するようにしたオープンショーケースにおいて、庫内に設けた商品棚の下側に沿って配設され、庫内背面側のパネルに設けた孔から前記ダクト内の冷気を開口部側に導く棚下ダクトと、この棚の開口部側の棚先端に設けられ、棚下ダクトからの冷気を下方向に導く風向装置と、この風向装置から開口部側に所定の間隔を空けて設けられ、風向装置との間に前記エアカーテンの流路を形成させるフェンスとを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2に係るショーケースは、上述した請求項1において、棚下ダクトからの冷気を吹き出す棚下吹出口に、整流作用を有する吹出装置を設けたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項3に係るショーケースは、上述した請求項1または2において、前記棚の開口部側を、前後方向に進退自在なスライド棚で構成したことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項4に係るショーケースは、上述した請求項1〜3のいずれか一つにおいて、前記フェンスに可倒フェンスを設けるとともに、前記棚の上段の棚の開口部側の棚先端に別の風向装置を設け、前記エアカーテンの気流をこの風向装置から前記可倒フェンス側に誘導するようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、開口部を有する前面、断熱壁からなる天面、背面および底面により構成した商品貯蔵庫内をパネルで仕切ることによりダクトを形成し、このダクト内の冷気を天面の前側の冷気吹出口から吹き出して、底面の前側の冷気吸込口より吸込むことで前面の開口部にエアカーテンを形成することにより庫内商品を保冷するようにしたオープンショーケースにおいて、庫内に設けた商品棚の下側に沿って配設され、庫内背面側のパネルに設けた孔から前記ダクト内の冷気を開口部側に導く棚下ダクトと、この棚の開口部側の棚先端に設けられ、棚下ダクトからの冷気を下方向に導く風向装置と、この風向装置から開口部側に所定の間隔を空けて設けられ、風向装置との間に前記エアカーテンの流路を形成させるフェンスとを備えている。このため、庫内背面側のパネルに設けた孔から棚下ダクトを通じて庫内へ流入するダクト内の低温の冷気は、棚先端の風向装置によって下向きの気流に変換されてエアカーテンを形成する。一方、冷気吹出口から冷気吸込口にかけて形成されているエアカーテンの気流は風向装置とフェンスとの間を通過する。この2つのエアカーテンによってこの棚先端には所謂2層エアカーテンが形成されるので、この棚段の下側には、フェンスや風向装置が設けられていない他の棚段よりも低温度帯が安定して形成されることになる。このため、所望の棚段について気流設計のみで異温度帯を形成することが可能となる。したがって、従来のように扉などで物理的に庫内を密閉しなくても異温度帯を形成でき、商品アクセス性が向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、本発明の実施例1のショーケースを示す図である。
【図2】図2は、本発明の実施例1の変形例を示す図であり、2つの温度帯を上下逆に形成した場合の図である。
【図3】図3は、本発明の実施例1の変形例を示す図であり、防風装置を備える場合の図である。
【図4】図4は、本発明の実施例1の変形例を示す図であり、遮風装置を備える場合の図である。
【図5】図5は、本発明の実施例2のショーケースを示す図であり、吹出装置を備える場合の図である。
【図6】図6は、本発明の実施例3のショーケースを示す図であり、スライド棚を備える場合の図である。
【図7】図7は、本発明の実施例4のショーケースを示す図であり、可倒フェンスを備える場合の図である。
【図8】図8は、本発明の変形例のショーケースを示す図であり、スライド装置を備える場合の図である。
【図9】図9は、図8のスライド装置の一例を示す斜視図である。
【図10】図10は、本発明の変形例のショーケースを示す図であり、照明装置を備える場合の図である。
【図11】図11は、本発明の変形例のショーケースを示す図であり、フレキシブル防風装置を備える場合の図である。
【図12】図12は、本発明の変形例のショーケースを示す図であり、棚間隙を設けた場合の図である。
【図13】図13は、従来のショーケースの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明に係るショーケースの実施の形態(実施例1〜4)を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【0014】
[実施例1]
まず、実施例1のショーケースについて説明する。
図1に示すように、本発明の実施例1に係るショーケース100は、開口部1を有する前面34、断熱壁からなる天面36、背面38および底面40により構成した商品貯蔵庫内42を内パネル3、断熱壁2からなる内パネル44で仕切ることによりダクト4を形成し、このダクト4内の下側に熱交換器13を設け、ダクト4内の冷気を天面36の前側の冷気吹出口5から吹き出して、底面40の前側の冷気吸込口6より吸込むことで前面の開口部1にエアカーテン7を形成することにより、庫内商品を保冷するようにしたオープンショーケースである。庫内42に上下多段に設けた商品棚8のうち下から2段分の棚8に関しては、棚下ダクト12と風向装置11とフェンス10とが設けてある。
【0015】
棚下ダクト12は、下から2段分の棚8の下側に沿って配設され、庫内背面側の内パネル44に設けた孔9からダクト4内の冷気14を開口部1側の棚下吹出口46に導くためのものである。
【0016】
風向装置11は、下から2段分の棚8の開口部1側の棚先端に設けられ、棚下ダクト12からの冷気14を下方向に導くためのものである。
【0017】
フェンス10は、この風向装置11から開口部1側に所定の間隔を空けて設けられ、風向装置11との間にエアカーテン7の流路を形成させるためのものである。
【0018】
上記の構成によれば、熱交換器13で冷却されてすぐの低温の冷気14が孔9を通過して棚下ダクト12を通過し、開口部1側の棚先端の風向装置11にあたり下向きの気流に変換されて棚下吹出口46から吹き出しエアカーテン15を形成する。一方、冷気吹出口5から冷気吸込口6にかけて形成されているエアカーテン7は棚先端の風向装置11とフェンス10との間の間隙に誘導され、エアカーテン15に沿って流れるエアカーテンを形成する。すなわち、下2段の棚8において低温冷気14によって形成されたエアカーテン15とそれに沿って形成されたエアカーテン7とによって所謂2層エアカーテンを形成するため、フェンス10や風向装置11が設けられていない他の棚8よりも低温度帯Bが安定して形成されることになる。
【0019】
このため、気流設計のみで下2段の低温度帯Bと上段の中温度帯Aの異なる2つの温度帯を形成することができると同時に外気熱の侵入抑制が可能であることから、従来のように異温度帯を形成するために扉などで物理的に庫内を密閉する必要がなくなる。したがって、中温度帯Aと低温度帯Bに置かれた商品をそれぞれ容易に取り出すことができるので、商品アクセス性が向上するという効果が得られる。
【0020】
なお、上記の実施の形態においては、低温度帯Bを下段に、中温度帯Aを上段に形成する場合について説明したが、これとは上下逆に、低温度帯Bを上段に、中温度帯Aを下段に形成することも可能である。例えば、図2に示すように、上から3段分の棚8に関して棚下ダクト12と風向装置11とフェンス10とを設ける。これにより、上から3段分の棚段ではエアカーテン15とエアカーテン7による2層エアカーテンが作り出されるため低温度帯Bが形成され、下段ではエアカーテン7の冷却により中温度帯Aが形成される。このようにすれば、下段、上段に関らず所望の棚段において異温度帯の形成が可能である。
【0021】
また、上記の実施の形態において、棚下ダクト12下部に防風装置を設けてもよい。例えば、図3(1)に示すようなショーケースに対して、図3(2)に示すように、内パネル44に複数の孔9を設けるとともに、棚下ダクト12の後側下部に通気口50を設け、通気口50の前側の縁にビニールカーテンなどの防風装置19を垂設する。このようにすれば、防風装置19で庫内圧力が高くなり孔9から流入した低温冷気14が通気口50を通じて自然に棚下ダクト12へ誘導されるようになるため、棚段の上下位置を変更することができるという効果が得られる。
【0022】
また、上記の実施の形態において、2温度帯の境界となる棚8に断熱材を、棚8の後側端部に遮風装置を設けてもよい。例えば、図4(1)の側断面図、(2)の上面図に示すように、棚8の棚板下面に断熱材17を配設し、棚8の後側端部の内パネル44および左右側端部の側面板30との間の隙間に遮風装置16を配設する。この場合、隙間が遮風装置16により塞がるため、低温度帯Bへ含有水分が多い中温度帯Aの気流が流入することがなくなり、また、断熱材17により棚8の中温度帯A側の棚板表面は低温度帯Bの影響が抑制されるため低温にならない。したがって、含有水分が多い中温度帯Aの気流が棚板表面で急激に冷却されるおそれが低くなるため、温度差が大きい異温度帯の冷却の場合においても結露抑制が可能という効果が得られる。
【0023】
[実施例2]
次に、実施例2のショーケースについて説明する。
図5(1)の側断面図および(2)の部分下面図に示すように、本発明の実施例2に係るショーケース200は、上記の実施例1において、棚下ダクト12からの冷気14を吹き出す棚下吹出口46に、整流作用を有する吹出装置18を設けたものである。
【0024】
吹出装置18は、パンチ穴が空いた金属板で構成してあり、棚下ダクト12から吹き出されるエアカーテン15を整流することができる。この整流効果により外気熱の遮断性能が向上して省エネ効果が得られる。なお、この吹出装置18は、パンチ穴が空いた金属板で構成する場合に限るものではなく、整流作用を有するものであれば他の材質や形態を用いても構わない。
【0025】
[実施例3]
次に、実施例3のショーケースについて説明する。
図6(2)に示すように、本発明の実施例3に係るショーケース300は、上記の実施例1または2において、棚8の開口部1側を、前後方向に進退自在なスライド棚20で構成したものである。
【0026】
具体的には、図6(1)に示すように、上段の棚8の先端が下段の棚8の先端に比べて後方にある場合には、エアカーテン7,15が下側で湾曲してしまい、領域Cの温度が外気熱の影響で上がり易い傾向にある。そこで、図6(2)に示すように、スライド棚20で棚先端を開口部1側に延長すればエアカーテン7,15の上側位置が開口部1側へ移動するため、温度上昇し易い領域Cの付近までエアカーテン7,15による冷却が可能となり、庫内の温度ムラを改善することができるという効果が得られる。
【0027】
[実施例4]
次に、実施例4のショーケースについて説明する。
図7(2)に示すように、本発明の実施例4に係るショーケース400は、上記の実施例1、2または3において、フェンス10の上端に可倒フェンス22を設けるとともに、上段の棚8の開口部1側の棚先端に別の風向装置21を設け、エアカーテン7の気流をこの風向装置21から可倒フェンス22側に誘導するようにしたものである。
【0028】
具体的には、図7(1)に示すように、上段の棚8の先端が下段の棚8の先端に比べて後方にある場合には、エアカーテン7の気流が下段の棚8に衝突するおそれがある。そこで、図7(2)に示すように、エアカーテン7が風向板21に導かれることで下段の棚8の先端に向けて方向が変換され、エアカーテン軌道に沿って配置した可倒フェンス22と棚先端の風向装置11の間の間隙に向かって整流されるため、棚へのエアカーテン衝突を発生させることなく冷却可能となるため省エネを図ることができるという効果が得られる。
【0029】
また、上記の実施の形態において、風向装置11にスライド装置を設けてもよい。例えば、図8(1)に示すようなショーケースに対して、図8(2)および図9に示すように、棚8の下面に前後方向に延びる2本のレール48aからなるスライド装置48を配設し、風向装置11をレール48aに前後方向に移動自在に係合する。風向装置11が庫内側へ押し込まれている状態では棚下ダクト12が塞がり、低温冷気14が棚下吹出口46から流入しないため庫内には中温度帯Aが形成される。したがって、風向装置11の前後位置を変更することで庫内温度帯が変わるため、温度帯の切替が容易であるという効果が得られる。
【0030】
また、上記の実施の形態において、フェンス10の庫内側の表面に照明装置を設けてもよい。例えば、図10に示すように、フェンス10の棚側表面にLED導光板などの照明装置23を配設する。この場合、照明装置23の発熱がフェンス10へ熱伝導(更に輻射伝熱)するためエアカーテン7の衝突によるフェンス10の低温化を抑制し、フェンス10への結露防止を図ることができるという効果が得られる。また、照明装置23が棚8の先端よりも開口部1側に設置されていることにより、商品を前面から照射することができ、商品のフェイス面がはっきりと見えるようになるため展示効果が向上するという効果も得られる。
【0031】
また、上記の実施の形態において、フェンス10の下部にフレキシブルな防風装置を設けてもよい。例えば、図11に示すように、フェンス10の下部にすだれ状ビニールカーテンなどのフレキシブル防風装置24を垂設する。この場合、フレキシブル防風装置24が扉の役割となり外気熱の侵入を抑制するため省エネを図ることができるという効果を得られる。また、フレキシブル防風装置24はフレキシブルな形態であることから、商品を購入する際に手に当たっても自在に変形するため障害にならず、商品アクセス性を損なうことがない。
【0032】
また、上記の実施の形態において、低温度帯の棚段の棚板と断熱壁との間に所定の間隙を設けてもよい。例えば、図12に示すように、低温度帯の棚8と断熱壁2の間に棚間隙25を配設する。この場合、孔9から流入した低温冷気14は、棚下ダクト12を通じてエアカーテン15を形成する気流と、棚間隙25を通り棚下段へ誘導される気流に分かれるため、下段の棚8において孔9が配設されていなくても下段の棚下においてエアカーテン15の形成が可能となり、棚の上下位置変更の自由度が向上するという効果が得られる。
【0033】
以上説明したように、本発明によれば、開口部を有する前面、断熱壁からなる天面、背面および底面により構成した商品貯蔵庫内をパネルで仕切ることによりダクトを形成し、このダクト内の冷気を天面の前側の冷気吹出口から吹き出して、底面の前側の冷気吸込口より吸込むことで前面の開口部にエアカーテンを形成することにより庫内商品を保冷するようにしたオープンショーケースにおいて、庫内に設けた商品棚の下側に沿って配設され、庫内背面側のパネルに設けた孔から前記ダクト内の冷気を開口部側に導く棚下ダクトと、この棚の開口部側の棚先端に設けられ、棚下ダクトからの冷気を下方向に導く風向装置と、この風向装置から開口部側に所定の間隔を空けて設けられ、風向装置との間に前記エアカーテンの流路を形成させるフェンスとを備えている。このため、庫内背面側のパネルに設けた孔から棚下ダクトを通じて庫内へ流入するダクト内の低温の冷気は、棚先端の風向装置によって下向きの気流に変換されてエアカーテンを形成する。一方、冷気吹出口から冷気吸込口にかけて形成されているエアカーテンの気流は風向装置とフェンスとの間を通過する。この2つのエアカーテンによってこの棚先端には所謂2層エアカーテンが形成されるので、この棚段の下側には、フェンスや風向装置が設けられていない他の棚段よりも低温度帯が安定して形成されることになる。このため、所望の棚段について気流設計のみで異温度帯を形成することが可能となる。したがって、従来のように扉などで物理的に庫内を密閉しなくても異温度帯を形成でき、商品アクセス性が向上するという効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0034】
以上のように、本発明に係るショーケースは、複数の商品棚が上下多段に設置された商品貯蔵庫の前面開口にエアカーテンが形成される多段式のオープンショーケースに有用であり、特に、扉などで物理的に庫内を密閉しなくても、気流設計のみで庫内に異温度帯を形成するのに適している。
【符号の説明】
【0035】
1 開口部
2 断熱壁
3 内パネル
4 ダクト
5 冷気吹出口
6 冷気吸込口
7,15 エアカーテン
8 棚
9 孔
10 フェンス
11 風向装置
12 棚下ダクト
13 熱交換器
14 低温冷気
16 遮風装置
17 断熱材
18 吹出装置
19 防風装置
20 スライド棚
21 風向板
22 可倒フェンス
23 照明装置
24 フレキシブル防風装置
25 棚間隙
30 側面板
34 前面
36 天面
38 背面
40 底面
42 商品貯蔵庫内
44 内パネル
46 棚下吹出口
48 スライド装置
50 通気口
100〜400 ショーケース
A 中温度帯
B 低温度帯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有する前面、断熱壁からなる天面、背面および底面により構成した商品貯蔵庫内をパネルで仕切ることによりダクトを形成し、このダクト内の冷気を天面の前側の冷気吹出口から吹き出して、底面の前側の冷気吸込口より吸込むことで前面の開口部にエアカーテンを形成することにより庫内商品を保冷するようにしたオープンショーケースにおいて、
庫内に設けた商品棚の下側に沿って配設され、庫内背面側のパネルに設けた孔から前記ダクト内の冷気を開口部側に導く棚下ダクトと、
この棚の開口部側の棚先端に設けられ、棚下ダクトからの冷気を下方向に導く風向装置と、
この風向装置から開口部側に所定の間隔を空けて設けられ、風向装置との間に前記エアカーテンの流路を形成させるフェンスとを備えたことを特徴とするショーケース。
【請求項2】
棚下ダクトからの冷気を吹き出す棚下吹出口に、整流作用を有する吹出装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
【請求項3】
前記棚の開口部側を、前後方向に進退自在なスライド棚で構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のショーケース。
【請求項4】
前記フェンスに可倒フェンスを設けるとともに、前記棚の上段の棚の開口部側の棚先端に別の風向装置を設け、前記エアカーテンの気流をこの風向装置から前記可倒フェンス側に誘導するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のショーケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−2792(P2013−2792A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137635(P2011−137635)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(000005234)富士電機株式会社 (3,146)
【Fターム(参考)】