説明

スケジュール管理システム、スケジュール管理サーバおよびスケジュール管理方法

【課題】コンピュータ端末と携帯端末とのスケジュール情報を同期化させる。
【解決手段】サーバ3にPC用スケジューラ3−1と携帯電話機用スケジューラ3−2とを設ける。PC用スケジューラ3−1が管理しているスケジュール情報の登録・更新が行われた場合、携帯電話機用スケジューラ3−2が管理しているスケジュール情報を同期させ、携帯電話機スケジューラ3−2が管理しているスケジュール情報の登録・更新が行われた場合、PC用スケジューラ3−1が管理しているスケジュール情報を同期させる。また、同期されたスケジュール情報からダウンロードファイルF1を作成し、携帯電話機2へ送り、各予定の予定日時をアラーム通知機能へ設定する。携帯電話機2は予定日時になるとバイブレータの振動とともにその予定内容を利用者に知らせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ端末用のスケジューラと携帯電話機などの携帯端末用のスケジューラとを用いて、コンピュータ端末および携帯端末よりネットワークを介して登録・更新される利用者からのスケジュール情報を管理するスケジュール管理システム、スケジュール管理サーバおよびスケジュール管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、スケジュールを管理するためのツールとして、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)や携帯電話機でのスケジュール管理、手帳での個別管理など多様化している。使用するツールは状況に応じて利便性が異なる。例えば、オフィスなどのデスクワークなどでは、PCでスケジュールを管理することが便利であったり、外出先では、携帯電話機でスケジュールを管理することが便利であったりする。
【0003】
この場合、問題となるのは、PCと携帯電話機との間のスケジュール情報の同期化である。すなわち、PCと携帯電話機とを同一の利用者が使用するものとした場合、PCで登録・更新した利用者のスケジュール情報と携帯電話機で登録・更新した利用者のスケジュール情報とが一致せず、そのスケジュール情報を最新の情報に一致させる必要がある。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1では、携帯型個人情報端末(PDA)を保持したユーザがPCに接近し、PDAがPCの無線通信可能範囲に入ると、両者が自動的に無線通信リンクを張り、PCのスケジュール情報とPDAのスケジュール情報とを同期化させ、最新の情報に一致させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−190845号公報
【特許文献2】特開2008−299368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1に示された技術では、PDAを携帯電話機に置き換えて考えた場合、携帯電話機をPCに近づけなければならない。これでは、外出先など、PCのないところでは、両者のスケジュール情報を同期化させることができず、不便である。
【0007】
なお、特許文献2には、クライアント端末(PC)と外部端末(PC)とをネットワークを介してスケジュール管理サーバに接続し、クライアント端末が管理するスケジュール情報とスケジュール管理サーバが管理するスケジュール情報との間で同期をとるようにしている。この場合、クライアント端末では、周期的にスケジュール同期ルーチンが起動され、前回の起動から今回の起動までの間にスケジュール情報の修正があった場合、その修正部分をスケジュール管理サーバへ送り、スケジュール管理サーバが管理するスケジュール情報を同期化させる。スケジュール管理サーバでも、周期的にスケジュール同期ルーチンが起動され、前回の起動から今回の起動までの間にスケジュール情報の修正があった場合、その修正部分をクライアント端末へ送り、クライアント端末が管理するスケジュール情報を同期化させる。これにより、外部端末によってスケジュール管理サーバが管理するスケジュール情報が修正された場合、この修正されたスケジュール情報がクライアント端末が管理するスケジュール情報に反映される。
【0008】
この特許文献2では、クライアント端末と外部端末とが離れていても、外部端末によって修正されたスケジュール管理サーバが管理するスケジュール情報とクライアント端末が管理するスケジュール情報との同期化が図られる。しかし、この特許文献2において、外部端末はクライアント端末とその装置種別が同じPCである必要がある。すなわち、外部端末を携帯電話機やPDAなどの携帯端末とした場合、PCと携帯端末とでは画面サイズなどが違うため、携帯端末からスケジュール管理サーバが管理するスケジュール情報を修正することができず、この技術を採用することはできない。
【0009】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、コンピュータ端末と携帯端末とが離れていても、両者のスケジュール情報を同期化させることができるスケジュール管理システム、スケジュール管理サーバおよびスケジュール管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような目的を達成するために、本発明に係るスケジュール管理システムは、コンピュータ端末および携帯端末とネットワークを介して接続されるサーバに、コンピュータ端末および携帯端末より登録・更新される同一の利用者からのスケジュール情報を別々に管理するコンピュータ端末用のスケジューラおよび携帯端末用のスケジューラと、コンピュータ端末用のスケジューラおよび携帯端末用のスケジューラの一方のスケジューラが管理するスケジュール情報の登録・更新が行われる毎に、他方のスケジューラが管理するスケジュール情報に対して同じ内容の登録・更新を行い、両スケジューラが管理するスケジュール情報の同期をとる同期手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るスケジュール管理サーバは、コンピュータ端末および携帯端末よりネットワークを介して登録・更新される同一の利用者からのスケジュール情報を別々に管理するコンピュータ端末用のスケジューラおよび携帯端末用のスケジューラと、コンピュータ端末用のスケジューラおよび携帯端末用のスケジューラの一方のスケジューラが管理するスケジュール情報の登録・更新が行われる毎に、他方のスケジューラが管理するスケジュール情報に対して同じ内容の登録・更新を行い、両スケジューラが管理するスケジュール情報の同期をとる同期手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、コンピュータ端末および携帯端末よりネットワークを介して登録・更新される同一の利用者からのスケジュール情報を別々に管理するコンピュータ端末用のスケジューラおよび携帯端末用のスケジューラを備えたシステムに適用されるスケジュール管理方法であって、コンピュータ端末用のスケジューラおよび携帯端末用のスケジューラの一方のスケジューラが管理するスケジュール情報の登録・更新が行われる毎に、他方のスケジューラが管理するスケジュール情報に対して同じ内容の登録・更新を行い、両スケジューラが管理するスケジュール情報の同期をとる同期ステップを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、コンピュータ端末用のスケジューラおよび携帯端末用のスケジューラがサーバに設けられ、一方のスケジューラが管理するスケジュール情報の登録・更新が行われる毎に、他方のスケジューラが管理するスケジュール情報に対して同じ内容の登録・更新が行われ、両スケジューラが管理するスケジュール情報の同期がとられるので、コンピュータ端末と携帯端末とが離れていても、両者のスケジュール情報を同期化させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係るスケジュール管理システムの一実施例(実施例1)の要部を示す図である。
【図2】このスケジュール管理システムにおけるPCおよび携帯電話機から予定を登録する際の流れ図である。
【図3】このスケジュール管理システムにおけるPCおよび携帯電話機から登録されている予定を更新する際の流れ図である。
【図4】このスケジュール管理システムにおけるPCおよび携帯電話機から登録されている予定を参照する際の流れ図である。
【図5】このスケジュール管理システムにおけるサーバでのスケジュールの同期化およびダウンロードファイルの作成・送信処理を示すフローチャートである。
【図6】サーバで作成されるダウンロードファイルのイメージ図である。
【図7】携帯電話機におけるアラーム通知機能への予定日時の設定処理を示すフローチャートである。
【図8】携帯電話機における設定された予定日時における予定内容の表示例を示す図である。
【図9】本発明に係るスケジュール管理システムの実施例2の要部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
〔実施例1〕
図1はこの発明に係るスケジュール管理システムの一実施例(実施例1)の要部を示す図である。同図において、1はパーソナルコンピュータ(PC)、2は携帯電話機、3はサーバ(スケジュール管理サーバ)であり、PC1と携帯電話機2とサーバ3とはネットワーク4を介して相互に接続される。
【0016】
サーバ3は、PC1より登録・更新される利用者からのスケジュール情報を管理するPC用スケジューラ3−1と、携帯電話機2より登録・更新される利用者からのスケジュール情報を管理する携帯電話機用スケジューラ3−2と、スケジュール同期化部3−3と、ダウンロードファイル作成部3−4と、ダウンロードファイル送信部3−5とを備えている。
【0017】
なお、この実施例において、PC1および携帯電話機2は個人が管理する端末であり、同一の利用者が使用するものとする。また、サーバ3は、サービスプロバイダが管理するものとする。
【0018】
また、この実施例において、サーバ3にPC用スケジューラ3−1と携帯電話機用スケジューラ3−2との2種類のスケジューラを用意する理由は、PC3と携帯電話機2とでは画面サイズなどが違うためである。すなわち、それぞれの画面サイズに合わせる意味で、2種類のスケジューラを用意している。PC用スケジューラ3−1および携帯電話機用スケジューラ3−2は、サービスプロバイダと契約することで利用することができ、契約者ごとに1つのスケジューラをそれぞれ利用することができる。
【0019】
また、PC1と携帯電話機2は、通信機能を持ち、サービスプロバイダと契約することで、インターネットを閲覧することができる。また、携帯電話機2は、アラーム通知機能やバイブレータを有し、予定時刻になるとユーザに通知する機能を持つ。PC1、携帯電話機2、サーバ3は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現される。
【0020】
〔スケジュールの登録〕
図2はPC1および携帯電話機2から予定を登録する際の流れ図である。利用者が新しい予定を登録したい場合(ステップS101)、今使用している機器がPCであれば(ステップS102の「PC」)、PC1を経由してインターネットに接続してPC用スケジューラ3−1にアクセスし、PC用スケジューラ3−1が管理しているスケジュール情報にその予定を登録する(ステップS103)。
【0021】
これに対し、今使用している機器が携帯電話機であれば(ステップS102の「携帯電話機」)、携帯電話機2を経由してインターネットに接続して携帯電話機用スケジューラ3−2にアクセスし、携帯電話機用スケジューラ3−2が管理しているスケジュール情報にその予定を登録する(ステップS104)。
【0022】
〔スケジュールの更新〕
図3はPC1および携帯電話機2から登録されている予定を更新する際の流れ図である。利用者が登録されている予定を更新したい場合(ステップS201)、今使用している機器がPCであれば(ステップS202の「PC」)、PC1を経由してインターネットに接続してPC用スケジューラ3−1にアクセスし、PC用スケジューラ3−1が管理しているスケジュール情報に登録されている予定を更新する(ステップS203)。
【0023】
これに対し、今使用している機器が携帯電話機であれば(ステップS202の「携帯電話機」)、携帯電話機2を経由してインターネットに接続して携帯電話機用スケジューラ3−2にアクセスし、携帯電話機用スケジューラ3−2が管理しているスケジュール情報に登録されている予定を更新する(ステップS204)。
【0024】
〔スケジュールの参照〕
図4はPC1および携帯電話機2から登録されている予定を参照する際の流れ図である。利用者が登録されている予定を参照したい場合(ステップS301)、今使用している機器がPCであれば(ステップS302の「PC」)、PC1を経由してインターネットに接続してPC用スケジューラ3−1にアクセスし、PC用スケジューラ3−1が管理しているスケジュール情報に登録されている予定を参照する(ステップS303)。
【0025】
これに対し、今使用している機器が携帯電話機であれば(ステップS302の「携帯電話機」)、携帯電話機2を経由してインターネットに接続して携帯電話機用スケジューラ3−2にアクセスし、携帯電話機用スケジューラ3−2が管理しているスケジュール情報に登録されている予定を参照する(ステップS304)。
【0026】
〔サーバでのスケジュール情報の同期〕
サーバ3において、スケジュール同期化部3−3は、PC用スケジューラ3−1が管理しているスケジュール情報の登録・更新が行われると(図5:ステップ401のYES)、携帯電話機用スケジューラ3−2が管理しているスケジュール情報に対して同じ内容の登録・更新を行い、両スケジュールが管理するスケジュール情報の同期をとる(ステップS402)。すなわち、PC用スケジューラ3−1が管理しているスケジュール情報を最新のスケジュール情報とし、この最新のスケジュール情報に携帯電話機用スケジューラ3−2が管理しているスケジュール情報を自動でリンクさせてその内容を一致させる。
【0027】
同様にして、スケジュール同期化部3−3は、携帯電話機用スケジューラ3−2が管理しているスケジュール情報の登録・更新が行われると(ステップ401のYES)、PC用スケジューラ3−1が管理しているスケジュール情報に対して同じ内容の登録・更新を行い、両スケジュールが管理するスケジュール情報の同期をとる(ステップS402)。すなわち、携帯電話機用スケジューラ3−2が管理しているスケジュール情報を最新のスケジュール情報とし、この最新のスケジュール情報にPC用スケジューラ3−1が管理しているスケジュール情報を自動でリンクさせてその内容を一致させる。
【0028】
〔ダウンロードファイルの作成〕
サーバ3において、ダウンロードファイル作成部3−4は、スケジュール同期化部3−3によってPC用スケジューラ3−1が管理しているスケジュール情報と携帯電話機用スケジューラ3−2が管理しているスケジュール情報との同期がとられると、その同期がとられたスケジュール情報からダウンロードファイルを作成する(ステップS403)。この例では、携帯電話機用スケジューラ3−2からスケジュール情報を取得し、そのスケジュール情報からダウンロードファイルF1を作成する。このダウンロードファイルF1はダウンロードファイル送信部3−5へ送られる。
【0029】
図6にダウンロードファイルF1のイメージ図を示す。この例では、「予定日」を項目P1、「予定時刻」を項目P2、「予定の内容」を項目P3とし、スケジュール情報に登録されている各予定の「予定日」,「予定時刻」,「予定の内容」を項目P1,P2,P3に書き込んだ一覧をダウンロードファイルF1としている。このダウンロードファイルF1は利用者が参照することを目的としてはおらず、携帯電話機2のアラーム通知機能(後述)とリンクさせることを目的としている。
【0030】
〔ダウンロードファイルの送信〕
サーバ3において、ダウンロードファイル送信部3−5は、ダウンロードファイル作成部3−4からのダウンロードファイルF1をネットワーク4を介して携帯電話機2へ送信する(ステップS404)。なお、このダウンロードファイル送信部3−5からのダウンロードファイルF1の携帯電話機2への送信は、予め定められた任意の時刻に行うようにしたり、定期的に行わせるようにしてもよい。
【0031】
〔ダウンロードファイルの受信〕
携帯電話機2は、サーバ3から送られてくるダウンロードファイルF1を受信する(図7:ステップS501)。ユーザは、このダウンロードファイルF1の受信を確認して、携帯電話機2にダウンロードさせる(ステップ502)。携帯電話機2は、ダウンロードされたダウンロードファイルF1から各予定の「予定日」と「予定時刻」を抽出し、携帯電話機2のもつアラーム通知機能にアラーム情報として設定する(ステップS503)。
【0032】
なお、図1には、この携帯電話機2のもつアラーム通知機能への「予定日」および「予定時刻」の設定機能をアラーム情報設定部2−1として示している。
【0033】
これにより、携帯電話機2は、設定された予定日時になると、例えば図8に示すように、その予定日時の「予定内容」を画面に表示し、バイブレータの振動などとともに利用者に通知する(ステップS504)。
【0034】
このようにして、本実施例のスケジュール管理システムでは、PC用スケジューラ3−1が管理するスケジュール情報と携帯電話機用スケジューラ3−2が管理するスケジュール情報とを同期させながら、自宅や会社などでPC1を使って登録したスケジュールを携帯電話機2で参照したり、登録を追加したり、登録を更新したりすることができるようになる。また、タイムリーに、携帯電話機2で登録されている予定を知ることができるようになる。
【0035】
本実施例のスケジュール管理システムでは、課金の仕組みとして、上述したスケジュールの通知サービスを可能にするサービスプロバイダとの契約料金、ダウンロードファイルを携帯電話機のアラーム通知機能にリンクできる機能を有する携帯電話料金、および携帯電話機でインターネットに接続したり、ダウンロードファイルをダウンロードする際に発生する通信事業者との通話料金などの各種の料金の発生が見込まれ、これらの料金で利益を得ることが可能となる。
【0036】
〔実施例2〕
上述した実施例1では、個人でスケジュールを管理する例について説明した。これに対して、実施例2では、グループで一つのスケジュールを管理するものとする。図9にこの実施例2におけるスケジュール管理システムの要部を示す。
【0037】
この実施例2では、サービスプロバイダが管理するPC用スケジューラ3−1に、別の利用者を登録することができるようになっている。この例では、PC1Aを利用者Aが使用する端末、PC1Bを利用者Bが使用する端末であるとし、利用者Aだけではなく、利用者BもPC用スケジューラ3−1にアクセスする権限をサービスプロバイダから得ているものとする。
【0038】
このスケジュール管理システムでは、利用者BからPC1Bを介してPC用スケジューラ3−1が管理しているスケジュール情報の登録・更新が行われると、実施例1と同様、PC用スケジューラ3−1が管理しているスケジュール情報と携帯電話機用スケジューラ3−2が管理しているスケジュール情報とが同期化され、同期化されたスケジュール情報からダウンロードファイルF1が作成されて、利用者Aおよび利用者Bがもつ携帯電話機2へ送られる。
【0039】
同様にして、利用者Bがもつ携帯電話機2をより携帯電話機用スケジューラ3−2が管理しているスケジュール情報の登録・更新が行われた場合も、携帯電話機用スケジューラ3−2が管理しているスケジュール情報とPC用スケジューラ3−1が管理しているスケジュール情報とが同期化され、同期化されたスケジュール情報からダウンロードファイルF1が作成されて、利用者Aおよび利用者Bがもつ携帯電話機2へ送られる。
【0040】
このように、サービスプロバイダが管理するスケジューラに複数の利用者が登録・更新の権限を持てると、会社の同じグループや友人同士など、特定のメンバー間で同じスケジューラを共有でき、また携帯電話機でいつでも登録・更新・参照が可能となる。
【0041】
なお、同じグループ内のメンバがスケジュールを登録・更新したときに、同じグループのメンバ全員にスケジュールの登録・更新があったことをメール等で通知する機能をサーバ3に設ければ、利用者がすぐに新規のスケジュールを確認することができる。図9では、このサーバ3におけるメンバ全員への通知機能を登録・更新通知部3−6として示している。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明のスケジュール管理システム、スケジュール管理サーバおよびスケジュール管理方法は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ端末、携帯電話機などの携帯端末を用い、相互にスケジュールをリンクさせて管理する各種のシステムに利用することが可能である。
【符号の説明】
【0043】
1(1A、1B)…パーソナルコンピュータ(PC)、2…携帯電話機、3…サーバ(スケジュール管理サーバ)、2−1…アラーム情報設定部、3−1…PC用スケジューラ、3−2…携帯電話機用スケジューラ、3−3…スケジュール同期化部、3−4…ダウンロードファイル作成部、3−5…ダウンロードファイル送信部、3−6…登録・更新通知部、4…ネットワーク、F1…ダウンロードファイル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ端末と、携帯端末と、前記コンピュータ端末および前記携帯端末とネットワークを介して接続されるサーバとを備え、
前記サーバは、
前記コンピュータ端末および前記携帯端末より登録・更新される同一の利用者からのスケジュール情報を別々に管理するコンピュータ端末用のスケジューラおよび携帯端末用のスケジューラと、
前記コンピュータ端末用のスケジューラおよび前記携帯端末用のスケジューラの一方のスケジューラが管理するスケジュール情報の登録・更新が行われる毎に、他方のスケジューラが管理するスケジュール情報に対して同じ内容の登録・更新を行い、両スケジューラが管理するスケジュール情報の同期をとる同期手段と
を備えることを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載されたスケジュール管理システムにおいて、
前記サーバは、
前記同期手段によって同期がとられたスケジュール情報からダウンロードファイルを作成するダウンロードファイル作成手段と、
このダウンロードファイル作成手段によって作成されたダウンロードファイルを前記携帯端末に送信するダウンロードファイル送信手段と
を備えることを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載されたスケジュール管理システムにおいて、
前記携帯端末は、
前記サーバから送信されてくる前記ダウンロードファイルを受信し、そのダウンロードファイルに含まれているスケジュール情報をアラーム情報として設定するアラーム情報設定手段
を備えることを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項4】
請求項1−3の何れか1項に記載されたスケジュール管理システムにおいて、
前記コンピュータ端末用のスケジューラおよび前記携帯端末用のスケジューラは、
前記コンピュータ端末および前記携帯端末より登録・更新される同一のグループの利用者からのスケジュール情報を別々に管理する
ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項5】
請求項4に記載されたスケジュール管理システムにおいて、
前記サーバは、
前記コンピュータ端末用のスケジューラおよび前記携帯端末用のスケジューラの一方のスケジューラが管理するスケジュール情報の登録・更新が行われた場合、そのスケジュール情報の登録・更新を行った利用者が属するグループのメンバー全員にその旨を通知する手段
を備えることを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項6】
コンピュータ端末および携帯端末よりネットワークを介して登録・更新される同一の利用者からのスケジュール情報を別々に管理するコンピュータ端末用のスケジューラおよび携帯端末用のスケジューラと、
前記コンピュータ端末用のスケジューラおよび前記携帯端末用のスケジューラの一方のスケジューラが管理するスケジュール情報の登録・更新が行われる毎に、他方のスケジューラが管理するスケジュール情報に対して同じ内容の登録・更新を行い、両スケジューラが管理するスケジュール情報の同期をとる同期手段と
を備えることを特徴とするスケジュール管理サーバ。
【請求項7】
請求項6に記載されたスケジュール管理サーバにおいて、
前記同期手段によって同期がとられたスケジュール情報からダウンロードファイルを作成するダウンロードファイル作成手段と、
このダウンロードファイル作成手段によって作成されたダウンロードファイルを前記携帯端末に送信するダウンロードファイル送信手段と
を備えることを特徴とするスケジュール管理サーバ。
【請求項8】
コンピュータ端末および携帯端末よりネットワークを介して登録・更新される同一の利用者からのスケジュール情報を別々に管理するコンピュータ端末用のスケジューラおよび携帯端末用のスケジューラを備えたシステムに適用されるスケジュール管理方法であって、
前記コンピュータ端末用のスケジューラおよび前記携帯端末用のスケジューラの一方のスケジューラが管理するスケジュール情報の登録・更新が行われる毎に、他方のスケジューラが管理するスケジュール情報に対して同じ内容の登録・更新を行い、両スケジューラが管理するスケジュール情報の同期をとる同期ステップ
を備えることを特徴とするスケジュール管理方法。
【請求項9】
請求項8に記載されたスケジュール管理方法において、
前記同期ステップによって同期がとられたスケジュール情報からダウンロードファイルを作成するダウンロードファイル作成ステップと、
このダウンロードファイル作成ステップによって作成されたダウンロードファイルを前記携帯端末に送信するダウンロードファイル送信ステップと
を備えることを特徴とするスケジュール管理方法。
【請求項10】
請求項9に記載されたスケジュール管理方法において、
前記携帯端末において、前記送信されてくるダウンロードファイルを受信し、そのダウンロードファイルに含まれているスケジュール情報をアラーム情報として設定させるステップ
を備えることを特徴とするスケジュール管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−186986(P2011−186986A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−54206(P2010−54206)
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】