説明

スケジュール管理装置

【課題】使い勝手のよいスケジュール管理装置を提供すること。
【解決手段】スケジュール管理装置は、入力手段と、予定及び開始日時を含む予定情報を記憶する記憶手段と、予定情報を表示する表示手段と、当該スケジュール管理装置を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、現在日時を計時する計時部541と、入力手段への入力操作に基づいて、1日の活動時間帯を設定する時間帯設定部552と、現在時刻が活動時間帯内の時刻であるか否かを判定する時刻判定部543と、時刻判定部543により、現在時刻が活動時間帯内にあると判定されると、活動時間帯内に開始日時が設定された予定情報を含む1日分の予定表示画面である日予定画面を表示手段に表示させる日予定表示部563と、時刻判定部543により、現在時刻が活動時間帯内にないと判定されると、予め設定された時間外画面を表示手段に表示させる時間外表示部(時間外画像表示部561)とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スケジュール管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、予め入力されたスケジュールを表示するスケジュール表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のスケジュール表示装置では、カレンダーと、RAMに記憶されたスケジュールの時間帯が設定されるタイムスケジュール表とを液晶表示部(LCD)に表示する。詳述すると、各スケジュールデータは、スケジュールの日付、開始時刻、終了時刻、予定内容及び場所の各項目からなっている。そして、スケジュール表示装置の制御部(CPU)が、選択された日付のスケジュールデータを取得し、当該データの開始時刻及び終了時刻により示される時間帯を、現在時刻が先頭にセットされた前述の24時間範囲のタイムスケジュール表に設定する。これにより、各スケジュールの時間帯が、タイムスケジュール表にて帯状に表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−41736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のスケジュール表は、現在時刻を先頭に設定された24時間範囲の表であるため、就寝時間などの非活動時間も当該タイムスケジュール表に含まれる。このため、タイムスケジュール表示に必要のない時間帯が含まれることとなり、1日分の予定を把握しづらいという問題がある。更に、スケジュールの時間帯が帯状で表示される為、当該スケジュールの内容を一見して得ることができないという問題がある。
一方、入院患者や高齢者は一定のリズムで日々生活することが多く、前述の非活動時間がある程度把握できる。これらの使用者が前述のスケジュール表示装置を利用する場合には、前述の問題により、一層不便に感じる可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、使い勝手のよいスケジュール管理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記した目的を達成するために、本発明のスケジュール管理装置は、入力手段と、予定及び開始日時を含む予定情報を記憶する記憶手段と、前記予定情報を表示する表示手段と、当該スケジュール管理装置を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、現在日時を計時する計時部と、前記入力手段への入力操作に基づいて、1日の活動時間帯を設定する時間帯設定部と、前記計時部により計時される現在時刻が前記活動時間帯内の時刻であるか否かを判定する時刻判定部と、前記時刻判定部により、現在時刻が前記活動時間帯内にあると判定されると、前記活動時間帯内に前記開始日時が設定された前記予定情報を含む1日分の予定表示画面である日予定画面を、前記表示手段に表示させる日予定表示部と、前記時刻判定部により、現在時刻が前記活動時間帯内にないと判定されると、予め設定された時間外画面を、前記表示手段に表示させる時間外表示部と、を有することを特徴とする。
【0007】
なお、入力手段としては、キーボード及びポインティングデバイスの他、タッチパネルを備える構成を例示できる。このような入力手段を用いて、活動時間帯を入力できる他、予定及び開始日時を入力できる。また、活動時間帯は、例えば、入力手段を用いて、使用者が1日の開始時間及び終了時間を入力することにより設定できる。更に、時間外画面としては、例えば、現在時刻を連想させる画像が設定された画面とすることができ、当該画像として、現在時刻が夜の時間であれば、夜を連想させる画像とすることができる。
【0008】
本発明によれば、入力手段を用いた入力操作に応じて設定された1日の活動時間帯に、現在時刻が含まれるか否かにより、日予定画面と、時間外画面とが切り替えられる。これによれば、現在時刻が活動時間帯内の時刻である場合に表示される日予定画面には、当該活動時間帯に応じた1日分の予定情報(予定及び開始時刻)が含まれるので、1日分の予定を把握しやすくすることができる。また、時間外画面が表示されている場合には、現在時刻が活動時間帯外の時刻であることを容易に把握できる。従って、使い勝手のよいスケジュール管理装置を構成できる。
【0009】
本発明では、前記日予定表示部は、前記日予定画面に、前記活動時間帯における時刻を示す表示、及び、当該時刻に応じた前記予定情報が設定され、それぞれ一方向に沿って配置される複数の個別予定領域と、前記複数の個別予定領域のうち、現在時刻を示す個別予定領域を指し示すマーカーと、を設定し、前記日予定表示部は、前記複数の個別予定領域のうち、過去の個別予定領域に設定される前記予定情報を、未来の個別予定領域に設定される前記予定情報より透過率の高い色調で設定することが好ましい。
【0010】
本発明によれば、日予定表示部により、日予定画面には、一方向(例えば、縦方向)に沿って複数の個別予定領域が配置され、当該各個別予定領域には、活動時間帯内の時刻を示す表示及び予定情報が設定される。また、日予定表示部により、日予定画面には、複数の個別予定領域のうち、現在時刻を示す個別予定領域を指し示すマーカーが設定される。これによれば、マーカーにより現在時刻が指し示されるので、当該現在時刻の把握を容易に行うことができる。
また、過去の個別予定領域に設定される予定情報は、未来の個別予定領域に設定される予定情報より透過率の高い色調で表示されるので、未来の予定情報を把握しやすくすることができる。
【0011】
本発明では、前記入力手段は、前記表示手段における画像表示領域を覆うタッチパネルを備え、前記日予定表示部は、前記日予定画面に、前記活動時間帯における時刻を示す表示、及び、当該時刻に応じた前記予定情報が設定され、それぞれ一方向に沿って配置される複数の個別予定領域を設定し、前記制御手段は、前記入力手段により、前記複数の個別予定入力領域のいずれかに前記予定が入力されると、当該予定の入力が開始された前記個別予定領域の位置を取得する領域位置取得部と、取得された位置の前記個別予定領域に設定された表示に応じた時刻を前記開始日時における時として、入力された前記予定とともに前記記憶手段に記憶させる予定記憶部と、を有することが好ましい。
【0012】
なお、「活動時間帯における時刻を示す表示」とは、当該活動時間帯に含まれる時刻の時及び分を示す表示であり、時及び分のうちの時を示す表示(例えば「○時」)も含まれる。また、「開始日時における時」とは、当該開始日時により示される時及び分のうちの時を示す。
本発明によれば、タッチパネルへの入力操作により、個別予定領域に予定が手書き入力されると、領域位置取得部により、当該予定の入力が開始された個別予定領域の位置が取得される。そして、予定記憶部により、当該個別予定領域に設定された表示が開始日時における時として、入力された予定とともに記憶される。これによれば、使用者が開始時刻における時を設定する手間を省くことができる。従って、予定情報の入力操作を簡略化できる。
【0013】
本発明では、前記日予定表示部は、0分、15分、30分及び45分が選択項目として挙げられた分選択領域を前記日予定画面に設定し、前記予定記憶部は、前記分選択領域にて選択された分を前記開始日時における分として、前記記憶手段に記憶させることが好ましい。
【0014】
本発明によれば、分選択領域から、予定の開始日時における分を選択することにより、予定記憶部により、当該開始日時における分が記憶される。これによれば、当該開始日時、ひいては、予定情報の入力操作を簡略化できる。
また、使用者により書き込まれた時刻を解析し、得られた時刻データを開始日時の時刻として取得する場合には、解析精度によっては誤った時刻が取得されてしまう場合がある。これに対し、本発明では、開始日時における時は、件名が入力された個別予定領域の位置から取得され、また、当該開始日時における分は、分選択領域から選択されて取得されるので、正しい開始時刻を取得できる。
【0015】
本発明では、前記日予定表示部は、前記予定が前記個別予定領域に入力されると、当該個別予定領域に設定された前記表示により示される時間帯に、他の予定を入力可能な前記個別予定領域を新たに追加する追加キーを設定し、当該追加キーが入力されると、当該時間帯に前記個別予定領域を追加することが好ましい。
本発明によれば、追加キーを入力することで、当該追加キーが設定された時間帯に個別予定領域が追加されるので、同一の時間帯(例えば、1時間の間)に複数の予定情報を入力できる。従って、スケジュール管理装置の利便性を向上できる。
【0016】
本発明では、前記日予定表示部は、前記追加キーが入力されると、当該追加キーが設定されていた前記個別予定領域に設定された表示により示される時間帯及び他の時間帯に、前記個別予定領域を追加することが好ましい。
本発明によれば、追加キーが入力されると、日予定画面に含まれる各時間帯に個別予定領域がそれぞれ追加される。これによれば、各時間帯に同数の個別予定領域が設定されるので、各時間帯を等間隔とすることができる。従って、現在時刻から、個別予定領域に件名が設定された予定の開始時刻までの時間を把握しやすくすることができる。
【0017】
本発明では、前記日予定表示部は、前記入力手段に対する入力操作により選択された日付の前記予定情報が一覧表示される予定一覧画面を表示するための一覧表示ボタンを、前記日予定画面に設定し、前記制御手段は、前記一覧表示ボタンが入力されると、前記記憶手段に記憶された前記予定情報のうち、前記選択された日付が前記開始日時に含まれる予定情報があるか否かを判定する予定情報判定部と、前記予定情報判定部により、該当する前記予定情報があると判定されると、当該予定情報を取得する予定一覧取得部と、前記予定一覧取得部により取得された前記予定情報に基づいて、前記予定一覧画面を前記表示手段に表示させる予定一覧表示部と、前記予定情報判定部により、該当する前記予定情報がないと判定されると、当該選択された日付以降で最も早い日時に前記開始日時が設定された予定情報を、前記記憶手段から取得する直近予定取得部と、前記直近予定取得部により取得された前記予定情報を前記表示手段に表示させる直近予定表示部と、を有することが好ましい。
【0018】
なお、一覧表示ボタンは、スケジュール管理装置の筐体に設けられてもよく、或いは、表示される画面内にソフトウェアキーである一覧表示キーとして設けてもよい。
本発明によれば、一覧表示ボタンが入力されると、選択された日付が開始日時に含まれる予定情報がある場合に、該当する予定情報が取得され、当該予定情報が設定された予定一覧画面が表示される。これによれば、前述の活動時間帯により示される時間が長く、1日分の個別予定領域が1画面内に入りきらない場合であっても、予定一覧画面を確認することで、1日分の予定を把握できる。
また、選択された日付に対応する予定情報がない場合に、当該選択された日付以降で最も早い日時の予定情報が取得され、当該予定情報が表示手段に表示される。これによれば、選択された日付に対して直近の予定情報が表示されるので、当該予定情報を確認しやすくすることができ、予定の見落としを抑制できる。
【発明の効果】
【0019】
設定された1日の活動時間帯に現在時刻が含まれるか否かにより、1日分の予定情報が含まれる日予定画面と、活動時間帯外であることを示す時間外画面とが切り替えて表示されるので、1日分の予定を把握しやすくすることができるとともに、現在時刻が活動時間帯外の時刻であることを容易に確認できる。従って、使い勝手のよいスケジュール管理装置を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1実施形態に係るスケジュール管理装置の外観を示す平面図。
【図2】前記実施形態におけるスケジュール管理装置の構成を示すブロック図。
【図3】前記実施形態におけるCPUの構成を示す機能ブロック図。
【図4】前記実施形態における日予定画面と月予定画面との表示切替を説明する図。
【図5】前記実施形態における時間外画面の一例を示す図。
【図6】前記実施形態における日予定画面の見出し領域を示す図。
【図7】前記実施形態における入力補助パネルの一例を示す図。
【図8】前記実施形態における線種別変更パネルの一例を示す図。
【図9】前記実施形態における日予定画面の一例を示す図。
【図10】前記実施形態における日予定画面の一例を示す図。
【図11】前記実施形態における日予定画面の一例を示す図。
【図12】前記実施形態における記録中画面の一例を示す図。
【図13】前記実施形態における日予定画面の一例を示す図。
【図14】前記実施形態における日予定画面の一例を示す図。
【図15】前記実施形態における通知画面の一例を示す図。
【図16】前記実施形態における通知画面の一例を示す図。
【図17】前記実施形態における予定一覧画面の一例を示す図。
【図18】前記実施形態における予定一覧画面の一例を示す図。
【図19】前記実施形態における月予定画面の一例を示す図。
【図20】前記実施形態における月予定画面の一例を示す図。
【図21】前記実施形態における携帯端末を示す模式図。
【図22】前記実施形態における端末本体の構成を示すブロック図。
【図23】本発明の第2実施形態に係るスケジュール管理装置を示す斜視図。
【図24】前記実施形態における装置本体及びスタンドの構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
[スケジュール管理装置の全体構成]
図1は、本実施形態に係るスケジュール管理装置1の外観を示す平面図であり、また、図2は、当該スケジュール管理装置1の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るスケジュール管理装置(以下「管理装置」と略す場合がある)1は、予定情報(件名及び開始時刻等)の入力、及び、当該予定情報の報知を行うものであり、主に認知症患者に利用されることが想定されたものである。この管理装置1は、手の平より大きく、通常はスタンド等に立て掛けられ、予定入力時に手に取られる。このような管理装置1は、後述する携帯端末9(図21参照)とともに、スケジュール管理システム10を構成する。
【0022】
このような管理装置1は、図1及び図2に示すように、正面矩形状で薄板状に形成された筐体2と、当該筐体2にそれぞれ取り付けられる表示手段21、入力手段22、撮像手段23、マイク24及び音声出力手段25と、筐体2内に配置される検出手段3、通信手段4及び制御手段5とを有する。この他、管理装置1は、図示を省略するが、当該管理装置1の駆動電源であるバッテリーを備える。
【0023】
表示手段21は、図1に示すように、筐体2の正面中央に固定されている。この表示手段21は、長方形状の画像表示領域DAを有し、制御手段5から入力される画像信号に応じた画像を表示する。この画像表示領域DAは、長手方向が縦方向に沿うように配置されると、後述する日予定画面DSを表示し、また、長手方向が横方向に沿うように配置されると、後述する月予定画面MSを表示する。このような表示手段21としては、液晶パネル、有機EL(Electro-Luminescence)及びプラズマ等の各種表示パネルを採用できる。
【0024】
入力手段22は、予定情報の入力等、管理装置1を操作する際に利用されるものであり、本実施形態では、画像表示領域DAを覆うように設けられるタッチパネルで構成されている。この入力手段22は、使用者の指やタッチペン(図示省略)による押圧位置を座標として検出し、当該座標を示す信号(操作信号)を制御手段5に出力する。なお、タッチパネルは、電磁誘導方式及び静電容量方式等の各種方式のタッチパネルを採用できる。
【0025】
撮像手段23は、筐体2の正面上部に露出するように設けられたCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーである。この撮像手段23は、制御手段5からの制御信号に応じて動作し、管理装置1の正面に対向する撮影対象を撮像して、得られた画像を制御手段5に出力する。
マイク24は、筐体2の正面下部中央に設けられている。このマイク24は、管理装置1外の音声を取得し、当該音声に応じた音声信号を制御手段5に出力する。
【0026】
音声出力手段25は、一対のスピーカー25L,25R(図1における左側及び右側のスピーカーを、それぞれ25L,25Rとする)を有し、当該スピーカー25L,25Rは、筐体2の正面下部における幅方向両端にそれぞれ設けられている。これらスピーカー25L,25Rは、制御手段5から入力される音声信号に応じた音声を出力する。
【0027】
検出手段3は、筐体2の傾斜状態(姿勢)を検出する。
具体的に、検出手段3は、加速度センサー等により構成され、画像表示領域DAの長手方向が水平方向に沿う状態と、当該長手方向が鉛直方向に沿う状態とを検出する。すなわち、検出手段3は、長方形状の画像表示領域DAの長手方向と鉛直方向との鋭角側の傾斜角を検出する。そして、検出手段3は、図2に示すように、当該傾斜角を制御手段5に出力する。
通信手段4は、後述する携帯端末9と通信接続され、制御手段5から入力される予定情報及び後述する通知情報を当該携帯端末9に送信する。なお、本実施形態では、通信手段4を介して、管理装置1と携帯端末9とはアドホックモードで通信するが、インフラストラクチャモードで通信する構成としてもよく、有線で通信するようにしてもよい。
【0028】
[制御手段の構成]
制御手段5は、前述のように、管理装置1全体を制御する。この制御手段5は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)51、フラッシュメモリー52及びRAM(Random Access Memory)53が実装された回路基板として構成されている。
【0029】
フラッシュメモリー52は、本発明の記憶手段に相当する。このフラッシュメモリー52は、管理装置1を動作させるための各種プログラム(例えば、スケジュール管理プログラム)や、表示手段21に表示させる表示画像のテンプレートデータ等の各種データを記憶している。また、フラッシュメモリー52は、入力手段22に対する使用者の入力操作により入力された予定の件名及び開始時刻等により構成される予定情報を記憶するほか、撮像手段23及びマイク24により取得された画像及び音声が含まれる通知情報及び通知後情報を記憶する。なお、当該画像としては、動画像も含まれる。
RAM53は、CPU51のワークメモリーであり、フラッシュメモリー52に記憶された各種プログラム及びデータの他、CPU51による処理結果が一時的に記憶される。
【0030】
図3は、CPU51の構成を示す機能ブロック図である。
CPU51は、フラッシュメモリー52に記憶された各種プログラム(例えば、予定管理プログラム)及びデータを処理することにより、図3に示すように、制御系54、初期設定系55、日予定表示系56、予定通知系57、一覧表示系58及び月予定表示系59の各機能部を構成する。
【0031】
[制御系の構成]
制御系54は、主に管理装置1全体の制御を行う。この制御系54は、例えば、表示手段21により表示される画面の表示切替を行うほか、前述の通信手段4の動作制御を行う。このため、制御系54は、計時部541、傾き判定部542、時刻判定部543、表示制御部544及び通信制御部545を有する。
計時部541は、現在日付及び現在時刻を含む現在日時を計時する。なお、以下の説明では、現在時刻の「時」を「現在時」とし、現在時刻の「分」を「現在分」とする。
【0032】
傾き判定部542は、検出手段3から入力される傾斜角が所定角度(例えば45°)以上となったか否かを判定する。すなわち、傾き判定部542は、当該傾斜角が所定角度以上であると、画像表示領域DAの長手方向が水平方向に沿う状態(鉛直方向に対する鋭角側の傾斜角が90°に近い状態)と判定する。また、傾き判定部542は、当該傾斜角が所定角度未満であると、当該長手方向が鉛直方向に沿う状態(鉛直方向に対する鋭角側の傾斜角が0°に近い状態)であると判定する。なお、当該所定角度は、適宜設定できる。
時刻判定部543は、計時部541により計時されている現在日時を判定する。
【0033】
図4は、日予定画面DSと月予定画面MSとの表示切替を説明する図である。
表示制御部544は、表示手段21に表示する画面を制御する。
例えば、傾き判定部542により、画像表示領域DAの長手方向が鉛直方向に沿う状態であると判定された場合には、表示制御部544は、日予定表示系56を機能させる。
【0034】
この際、時刻判定部543により、現在日時により示される現在時刻が後述する活動時間帯の範囲内にあると判定されると、表示制御部544は、図4に示すように、日予定表示系56により日予定画面DSを表示させる。また、現在時刻が活動時間帯の範囲外であると判定されると、表示制御部544は、日予定表示系56により時間外画面TS(図5参照)を表示させる。
【0035】
一方、画像表示領域DAの長手方向が水平方向に沿う状態であると判定された場合には、表示制御部544は、図4に示すように、月予定表示系59を機能させて月予定画面MSを表示させる。なお、これら日予定画面DS及び月予定画面MSの構成については、後に詳述する。
【0036】
図3に戻り、通信制御部545は、通信手段4を介する携帯端末9との通信接続が確立する。そして、通信制御部545は、フラッシュメモリー52に記憶された予定情報、及び、当該予定情報に関連付けて記憶された通知情報(画像及び音声)を、当該携帯端末9に送信する。なお、携帯端末9の構成については、後に詳述する。
【0037】
[初期設定系の構成]
初期設定系55は、設定画面を表示して、使用者により設定された管理装置1の各種設定内容をフラッシュメモリー52に記憶させる。例えば、初期設定系55は、使用者の活動時間帯(例えば、起床時刻から就寝時刻までの時間帯)を設定させる設定画面を表示させる。このため、初期設定系55は、設定画面表示部551及び時間帯設定部552を有する。
【0038】
設定画面表示部551は、フラッシュメモリー52に記憶されたテンプレート画像を読み込んで、設定画面を表示手段21に表示させる。
時間帯設定部552は、設定画面において使用者により入力された活動時間帯をフラッシュメモリー52に記憶させる。例えば、使用者により「開始時刻」が「午前6時」と設定され、「終了時刻」が「午後10時」と設定された場合には、時間帯設定部552は、「午前6時から午後10時まで」を活動時間帯としてフラッシュメモリー52に記憶させる。
【0039】
[日予定表示系の構成]
日予定表示系56は、1日分の予定情報が含まれる日予定画面DSを表示手段21に表示させる他、時間外画面TSを表示させる。この日予定表示系56は、時間外画像表示部561、日予定取得部562、日予定表示部563、繰り上がり判定部564、領域位置取得部565、予定記憶部566、通知情報記憶部567及び報知部568を有する。
【0040】
図5は、時間外画面TSの一例を示す図である。
前述のように、時刻判定部543により、現在時刻が活動時間帯の範囲に含まれないと判定された場合には、表示制御部544による制御に基づいて、時間外画像表示部561が、フラッシュメモリー52に記憶されたテンプレート画像を取得して、時間外画面TSを表示手段21に表示させる。このような時間外画面TSには、現在時刻を示す画像の他、例えば、所定の画像が含まれる。この所定の画像は、現在時刻が夜であれば、図5に示すような夜を連想しやすい画像を例示できる。これは、活動時間帯の範囲外は就寝時間であることが多いためである。
なお、時間外画面TSに含まれる画像は、使用者が適宜選択可能である。また、複数種類の画像を適宜切り替えて表示するようにしてもよい。
【0041】
一方、時刻判定部543により、現在時刻が活動時間帯の範囲内にあると判定された場合には、表示制御部544による制御に基づいて、日予定取得部562が、フラッシュメモリー52に記憶された予定情報のうち、現在日付(現在の年月日)が開始日時に含まれる予定情報を取得する。
日予定表示部563は、フラッシュメモリー52に記憶された日予定画面のテンプレート画像と、日予定取得部562により取得された予定情報とを取得して、日予定画面DS(図1参照)を表示手段21に表示させる。
【0042】
[日予定画面の構成]
ここで、日予定表示部563により生成される日予定画面DSの構成を説明する。
日予定画面DSは、図1に示したように、上段に位置する見出し領域A1と、下段に位置する予定設定領域A2とを有する。
【0043】
見出し領域A1の中央には、日付が表示される日付表示領域A11が設定されている。また、現在日付の日予定画面DSが表示される場合には、日付表示領域A11の上側に「今日」との文字が設定され、当該文字の右側には、詳細な現在時刻が表示される詳細時刻領域A12が設定される。更に、日付表示領域A11の左右には、それぞれ予定を表示する日付を変更する操作キーであるアローAR1,AR2が配置されている。
【0044】
図6は、現在日付以降の日付の日予定画面DSの見出し領域A1を示す図である。
右向きのアローAR2がタッチペン等でタッチされるなどして入力されると、日付表示領域A11に表示されていた日付の1日後の日予定画面DSが表示される。この日予定画面DSの日付表示領域A11には、図6に示す例では、表示されていた日付(4月30日)の翌日である「5月1日」が設定される。また、日付表示領域A11の上側に表示されていた「今日」との文字は非表示とされ、当該日付表示領域A11の左上には、現在日付の日予定画面DSを表示させる画面遷移キーK4が設定される。
なお、左向きのアローAR1が入力されると、日付表示領域A11に表示されていた日付の1日前の日予定画面DSが表示される。この日予定画面DSも、1日後の日予定画面DSと同様の構成を有する。
すなわち、アローAR1,AR2の入力操作に応じて選択された日付の日予定画面DSを表示できる。
【0045】
図1に戻り、日付表示領域A11の下方は、フリー入力領域A13となっている。このフリー入力領域A13は、使用者がタッチペン等により自由に文字等を手書き入力可能な領域となっている(図1のフリー入力領域A13では「たんじょう日」と入力されている)。このフリー入力領域A13への入力内容は、日付表示領域A11に表示された日付とともにフラッシュメモリー52に画像として記憶され、当該日付の日予定画面DSを表示する際に、フラッシュメモリー52から読み込まれる。
【0046】
フリー入力領域A13の左側には、後述する一覧表示画面を表示させるための一覧表示キーK1(切替キー)が設定されている。
フリー入力領域A13の右側には、特定の予定の入力を補助する入力補助パネルP1(図7参照)を表示させるパネル表示キーK2と、入力される線の種別を変更する線種別変更パネルP2(図8参照)を表示させるパネル表示キーK3とが設定されている。
【0047】
図7は、入力補助パネルP1の一例を示す図である。
パネル表示キーK2がタッチペン等により入力されると、図7に示すような入力補助パネルP1が表示される。この入力補助パネルP1には、当該入力補助パネルP1を閉じるための「×」キーが右上に設定されている他、「ごはん」、「くすり」、「ふろ」及び「そのた」とのアイコン名と、当該各アイコン名に対応する4つのアイコンC1〜C4とが設定されている。そして、入力補助パネルP1は、これら内容の予定を簡易に入力できるように構成されている。
【0048】
具体的に、この入力補助パネルP1を用いて予定を入力する場合には、上記4つのアイコンC1〜C4のいずれかを、予定設定領域A2に含まれる個別予定領域A3にドラッグアンドドロップする。これにより、当該アイコンC1〜C4に応じた内容(アイコン名)が、ドロップされた個別予定領域A3に設定される。
なお、本実施形態では、当該4つのアイコンC1〜C4を例示しているが、これらに限らず、他の内容を示すアイコンであってもよく、アイコンの数も適宜設定可能である。
【0049】
図8は、線種別変更パネルP2の一例を示す図である。
パネル表示キーK3がタッチペン等により入力されると、図8に示すような線種別変更パネルP2が表示される。この線種別変更パネルP2は、前述のフリー入力領域A13や予定設定領域A2に文字等を手書き入力する際の線の種別を変更するためのパネルである。この線種別変更パネルP2には、「消しゴム」及び白線が表記された選択領域P21と、「赤ペン」及び赤線が表記された選択領域P22と、「黒ペン」及び黒線が表記された選択領域P23とが設定されている。
【0050】
このうち、選択領域P21が選択されると、線種別変更パネルP2が閉じ、フリー入力領域A13及び予定設定領域A2に入力された入力内容の一部又は全部を、タッチペン等による入力操作に応じて消去することができる。
この際、当該入力内容の一部が消去された場合には、予定記憶部566により、消去後の内容でフラッシュメモリー52の記憶内容が更新される。また、当該入力内容の全てが消去された場合には、対応する入力内容がフラッシュメモリー52から消去される。このため、予定設定領域A2における1つの個別予定領域A3に設定されていた予定の件名及び開始時刻がすべて消去された場合には、当該予定についての情報が、フラッシュメモリー52から消去される。
【0051】
また、選択領域P22又は選択領域P23が選択されると、線種別変更パネルP2が閉じ、フリー入力領域A13及び予定設定領域A2に、赤又は黒で文字等を手書き入力することが可能となる。なお、予定記憶部566は、入力された線の色も合わせて記憶する。すなわち、当該予定記憶部566は、入力された内容を画像として記憶する。
【0052】
図1に戻り、予定設定領域A2は、左側に上向き及び下向きのアローAR3,AR4が配置され、右側にそれぞれ行方向(画像表示領域DAの幅方向)に沿う複数の個別予定領域A3が列方向(画像表示領域DAの長手方向)に沿って配置された構成を有している。
それぞれの個別予定領域A3は、「時」が表記される時表示欄と、当該時表示欄の右側に位置する予定表示欄とを有し、当該各個別予定領域A3は、時表示欄に表記される「時」の順に上から下に向かって配置される。これらのうち、予定設定欄は、既に入力されている予定のうち、日付表示領域A11に表示された日付と、時表示欄に表記された「時」とが開始時刻に含まれる予定の件名が表示される予定表示領域であり、また、新たな予定が入力される予定入力領域でもある。すなわち、日予定画面DSは、入力画面でもある。
【0053】
また、予定設定領域A2には、現在時を指し示すマーカーMが設定される。具体的に、マーカーMは、現在時が時表示欄に表記されている個別予定領域A3を指し示すように配置され、当該マーカーMには現在時が表記される。例えば、図1の例では、現在時刻が「午後1時30分」であり、現在時は「午後1時」であるので、マーカーMは「1時」と表記された個別予定領域A3を指し示す。このようなマーカーMにより、現在時が強調表示される。
【0054】
なお、予定設定領域A2には、一日のうち、前記した活動時間帯内の全ての時間分の個別予定領域A3が設定されるのではなく、現在時の2時間前から現在時の8時間後までの個別予定領域A3が、それぞれ設定される。
例えば、図1では、現在時が「午後1時」であるので、予定設定領域A2には、「11時」から「9時」までの時間がそれぞれ表記された個別予定領域A3が配置される。
これら個別予定領域A3において、現在時刻以降の予定情報(未来の予定情報)は、背景色に対して透過率の低い色調で設定されるが、現在時刻以前の予定情報(過去の予定情報)は、背景色に対して透過率の高い色調で設定される。すなわち、過去の予定情報はハーフトーン表示される。
【0055】
そして、図示を省略するが、繰り上がり判定部564により現在時が繰り上がったと判定されると、マーカーMの位置は固定されたまま、当該マーカーMの表記時間が繰り上がるとともに、各個別予定領域A3が上側に移動する。
例えば、現在時が「午後1時」である図1に示した状態から、現在時が「午後2時」に繰り上がった場合、マーカーMの位置は変更されずに、「12時」から「10時」までの時間がそれぞれ表記された個別予定領域A3が、予定設定領域A2に設定される。
【0056】
また、上向きのアローAR3及び下向きのアローAR4がタッチペン等により入力されると、マーカーMの位置固定が解除されるとともに、当該予定設定領域A2に設定される各個別予定領域A3の繰り上げ、及び、繰り下げが行われる。
例えば、図1の状態から、アローAR3が1回入力されると、各個別予定領域A3が繰り下がり、予定設定領域A2には「10時」から「8時」までの時間がそれぞれ表記された個別予定領域A3が設定される。
一方、図1の状態から、アローAR4が1回入力されると、予定設定領域A2には「12時」から「10時」までの時間がそれぞれ表記された個別予定領域A3が設定される。
これらの場合でも、マーカーMは、現在時刻の「時」に応じた個別予定領域A3を指し示す。これにより、予定設定領域A2に設定される個別予定領域A3の時間帯を変更できる。
【0057】
[予定情報の入力]
図9は、個別予定領域A3への文字等による予定の手書き入力操作があった場合の日予定画面DSの一例を示す図である。
タッチペン等による個別予定領域A3への予定(件名)の手書き入力操作があると、図9に示すように、当該個別予定領域A3が強調表示される。そして、当該個別予定領域A3の右側端部に仮予定時刻と、分設定キーK5及び記録キーK6とが設定され、また、当該個別予定領域A3を区切る下線の右端に、追加キーK7が設定される。
【0058】
図10は、予定時刻、分設定キーK5及び記録キーK6の位置調整が行われた日予定画面DSの一例を示す図である。
ここで、個別予定領域A3における仮予定時刻、分設定キーK5及び記録キーK6の表示予定位置に、予定(件名)が入力された場合には、図10において「7時」と表記された個別予定領域A3に示すように、これら仮予定時刻及びキーK5,K6の表示位置が表示予定位置から右側にずれる他、当該キーK5,K6が縮小表示される。これにより、個別予定領域A3における件名の入力欄が拡大され、使用者により入力された件名を大きく表示できる。
なお、本実施形態では、上記の場合に、予定時刻、分設定キーK5及び記録キーK6の表示位置調整及び縮小化を図ったが、入力された件名のサイズを調整することで、個別予定領域A3内に、入力された件名の全てが表示されるようにしてもよい。
【0059】
図11は、個別予定領域A3へのドラッグアンドドロップ操作による予定の入力操作があった場合の日予定画面DSの一例を示す図である。
同様に、タッチペン等により、個別予定領域A3に対して前述のアイコンC1〜C4のドラッグアンドドロップによる予定の入力操作があると、図11に示すように、当該個別予定領域A3が強調表示される。そして、当該個別予定領域A3に、ドロップされたアイコンのアイコン名(図10の例では「くすり」)と、仮予定時刻と、分設定キーK5及び記録キーK6とが設定される他、前述の追加キーK7が設定される。
【0060】
これら日予定画面DSにおいて、仮予定時刻は、入力操作が行われた個別予定領域A3に表示された「時」であり、図9〜図11の例では、それぞれ「4:00」、「7:00」及び「6:00」が設定される。
そして、入力された予定の内容(件名及び仮予定時刻)は、予定記憶部566により、フラッシュメモリー52に記憶される。この際、領域位置取得部565が、当該予定が入力された個別予定領域A3の位置を取得し、当該位置に基づいて、予定の開始時刻(この時点では、仮予定時刻)を取得する。そして、予定記憶部566が、入力された内容(件名)を画像として記憶させるとともに、当該内容に関連付けて、開始時刻及び日付表示領域A11に設定された日付により示される開始日時を記憶させる。
【0061】
分設定キーK5は、入力された予定の開始時刻の分を設定する分設定パネル(図示省略)を表示させるキーである。この分設定パネルは、「00」、「15」、「30」及び「45」の15分ごとの選択項目が含まれた分選択領域である。これら選択項目のうちのいずれかが選択されると、前述の仮予定時刻と合わせて、予定の開始時刻が設定される。例えば、図9の例において、分設定パネルで「30」が選択されると、図1における「4時」と表記された個別予定領域A3のように、開始時刻が「4:30」に設定される。この開始時刻の設定に伴って、予定記憶部566により、フラッシュメモリー52に記憶された対応する開始時刻が更新される。
なお、本実施形態の管理装置1は、認知症患者の利用を考慮しているため、予定の実施の時間間隔を考慮して、前述の15分ごとの選択項目を分設定パネルに設定しているが、より詳細な選択項目(例えば、1分ごとの選択項目)を設定することも可能である。
【0062】
[通知情報の記録]
図12は、開始時刻に達した際に出力される音声及び画像の記録中の画面(記録中画面RS)の一例を示す図である。
記録キーK6は、設定された開始時刻に達した場合に、表示手段21及び音声出力手段25により通知される通知情報(通知画像及び通知音声の少なくともいずれか)を記録するためのキーである。この記録キーK6がタッチペン等により入力されると、画像及び音声によるカウントダウンが行われ、図12に示すように、通知情報記憶部567により、撮像手段23及びマイク24が動作されて、画像(動画を含む)及び音声の記録が開始されるとともに、これらを記録中であることを示す記録中画面RSが画像表示領域DAに表示される。
【0063】
記録中画面RSは、日予定画面DSに重畳されて表示される。この記録中画面RSは、3つの領域RS1〜RS3に区分されている。
上段の領域RS1には、「記録中」との文字列が設定される。
中段の領域RS2には、撮像手段23による撮像画像及びマイクの絵が設定される。
下段の領域RS3には、中止キーK8及び記録完了キーK9が設定される。
【0064】
中止キーK8が入力されると、通知画像及び通知音声の記録が中止され、記録中画面RSは非表示となる。
記録完了キーK9が入力されると、通知情報記憶部567により、取得された通知画像及び通知音声が、対応する予定情報に関連付けて、フラッシュメモリー52に記憶される。この際、日予定表示部563により、記録中画面RSが非表示となる。
これら通知画像及び通知音声の記録が行われた予定については、当該予定が設定される個別予定領域A3に、吹き出しアイコンC5(図14参照)が設定される。この吹き出しアイコンC5が入力(押下)されると、当該通知画像及び通知音声が再生される。
【0065】
なお、予定情報の入力に際して、通知情報の記録は必須ではないので、他の操作を行うことにより、当該通知情報の記録を行わずに予定入力を終了することもできる。一方、通知画像のみ、或いは、通知音声のみの記録も可能である。
また、既に予定情報が入力されている個別予定領域A3には、小さな分設定キーK5及び記録キーK6が設定される。これらキーK5,K6を入力することにより、分の再設定、並びに、通知情報の再記録を行うことができる。
【0066】
[個別予定領域の追加]
図13は、追加キーK7の入力後の日予定画面DSの一例を示す図である。
図9〜図11に示した追加キーK7は、既に予定情報が入力済みの時間帯に他の予定情報を入力するために、個別予定領域A3を追加するキーである。
この追加キーK7がタッチペン等により入力されると、図9〜図11では1時間ごとに1つの個別予定領域A3が割り振られていた日予定画面DSが、図13に示すように、1時間ごとに2つの個別予定領域A3が割り振られた構成となる。すなわち、各時間帯に、個別予定領域A3が1つずつ追加される。なお、このような日予定画面DSでは、予定設定領域A2に表示される時間は略半分となる。この際、マーカーMの位置は固定されたままである。
【0067】
このように日予定画面DSの構成が変更されることにより、同じ時間帯に複数の予定を入力できる他、各時間帯の幅が均一となり、各時間帯が等間隔となるので、現在時刻の把握、及び、次の予定の開始時刻までの時間の把握が容易となる。
なお、同時間帯に2つの予定が入力された後、更に追加キーK7が入力された場合には、各時間帯に個別予定領域A3が更に追加される。
【0068】
[カウントダウン表示]
図14は、カウントダウン表示がなされている日予定画面DSの一例を示す図である。
ここで、時刻判定部543により、既に入力されている直近の予定の開始時刻と、現在時刻とは監視されている。この時刻判定部543により、当該開始時刻の所定時間(本実施形態では30分)前になったと判定されると、表示制御部544の制御下で、報知部568により、図14に示すように、予定情報が設定された個別予定領域A3にカウントダウン表示CDが設定され、また、所定時間前であることを示す報知音声(例えば、予鈴)が音声出力手段25を介して出力される。
このカウントダウン表示CDには「あと○○分」との文字が設定され、当該予定の開始時刻までの時間が設定される。また、報知音声は、本実施形態では、開始時刻の30分前の他、15分前にも出力される。
【0069】
[予定通知系の構成及び通知画面の表示]
図15及び図16は、開始時刻に到達した際に表示される通知画面ACの一例を示す図である。このうち、図15は、予定情報に関連付けて、通知情報としての画像が記録されている場合の通知画面AC1の一例を示す図であり、図16は、当該画像が記録されていない場合の通知画面AC2の一例を示す図である。
時刻判定部543により、既に入力されている直近の予定の開始時刻に到達したと判定された場合には、表示制御部544が予定通知系57を機能させ、図15及び図16に示す通知画面ACを表示させる。
この予定通知系57は、図3に示したように、情報有無判定部571、通知部572及び通知後記憶部573を有する。
【0070】
情報有無判定部571は、開始日時に達した予定情報に関連付けられた通知情報が、フラッシュメモリー52に記憶されているか否かを判定する。
ここで、情報有無判定部571により、通知情報が記憶されていると判定され、更に、当該通知情報に通知画像が含まれていると判定されると、通知部572が、図15に示すような通知画面AC1を表示手段21に表示させる。この通知画面AC1には、現在時刻と、開始時刻となった予定の件名(図15において「床屋」と表示された内容)と、当該予定に関連付けて記憶された通知画像(動画を含む)とが設定され、当該通知画像が再生される。なお、この通知画面AC1には、予定の件名の入力内容が画像として設定されるので、当該件名が手書き入力されたものである場合には、手書き入力された件名の画像が設定される。これにより、使用者は見慣れた手書きの文字を見ることになるので、予定の内容を把握しやすくすることができる。
【0071】
一方、情報有無判定部571により、通知情報が記憶されていない、或いは、記憶された通知情報に通知画像が含まれていないと判定されると、通知部572が、図16に示すような通知画面AC2を表示手段21に表示させる。この通知画面AC2を表示する際には、当該通知画面AC2が、一定時間、揺動するように表示させて、使用者に対する注意喚起を行う。このような通知画面AC2には、通知画面AC1と同様に、現在時刻、及び、開始時刻となった予定の件名の他、所定の画像とが設定される。
【0072】
なお、当該所定の画像は、前述のドラッグアンドドロップ操作により入力された予定の場合には、当該予定に関連した画像とすることができる。例えば、「くすり」のアイコンC2がドラッグアンドドロップされて入力された予定については、薬が描画された画像を挙げることができる。この場合、使用者が服用する薬の画像(薬の種別及び数が認識可能な画像)が予め記憶されている場合には、当該薬の画像を表示することも可能である。このような画像は、ネットワークを介して取得してもよい。
また、手書き入力により件名が入力された予定の場合には、使用者により設定された画像又は定型の画像とすることができる。
【0073】
これら通知画面AC1,AC2を表示する際、情報有無判定部571により、開始時刻に達した予定情報に関連付けられた通知音声が記憶されていると判定されていると、通知部572は、当該通知音声を音声出力手段25に出力させる。一方、当該通知音声が記憶されていないと判定された場合には、通知部572は、定型の通知音(例えば、アラーム音)を音声出力手段25に出力させる。
また、当該通知画面AC1,AC2には、「予定表を見る」と表記された確認キーKAが設定されている。この確認キーKAが入力されると、表示制御部544が、日予定表示系56を機能させ、通知画面ACから日予定画面DSに遷移する。
【0074】
これら通知画面ACの表示後から、所定時間が経過するまでの間、或いは、確認キーKAが入力されるまでの間、通知後記憶部573により、撮像手段23及びマイク24が作動され、これらによる確認情報(通知後画像及び通知後音声)の取得が行われる。これら確認情報は、通知後記憶部573により、通知された予定情報に関連付けてフラッシュメモリー52に記憶される。この確認情報は、日予定画面DS及び後述する月予定画面MSのそれぞれから再生することが可能であり、通知された予定が実施されたか否かを確認できる。
なお、本実施形態では、確認情報として画像及び音声をそれぞれ取得して記憶するとしたが、これに限らず、画像及び音声のいずれかを取得及び記憶する構成であってもよい。
【0075】
[一覧表示系の構成及び予定一覧画面の表示]
図17及び図18は、予定一覧画面PSの一例を示す図である。このうち、図17は、当日の予定が入力(記憶)されている場合に表示される予定一覧画面PS1を示す図であり、図18は、当日の予定が入力されていない場合に表示される予定一覧画面PS2を示す図である。
見出し領域A1に設定された一覧表示キーK1が入力されると、表示制御部544が一覧表示系58を機能させ、図17及び図18に示す予定一覧画面PS(PS1,PS2)を表示手段21に表示させる。
この一覧表示系58は、図3に示したように、予定情報判定部581、予定一覧取得部582、予定一覧表示部583、直近予定取得部584及び直近予定表示部585を有する。
【0076】
予定情報判定部581は、日付表示領域A11に表示されている日付を開始日時に含む予定情報が、フラッシュメモリー52に記憶されているか否かを判定する。
ここで、予定情報判定部581により、該当する予定情報が記憶されていると判定されると、予定一覧取得部582が、当該該当する予定情報の全てを取得する。そして、予定一覧表示部583により、図17に示すような予定一覧画面PS1が表示手段21に表示される。
【0077】
この予定一覧画面PS1には、当日の日付、及び、フリー入力領域A13の入力内容が設定される他、該当する全ての予定情報(開始時刻及び件名)が時系列に沿って設定される。この際、既に開始時刻が経過した過去の予定情報は、未来の予定情報に比べて、背景色に対する透過率が高い文字色で表示され、また、直近の予定情報が、強調表示される。このほか、当該直近の予定までの時間が所定時間以下である場合に、前述のカウントダウン表示CDが設定される。
なお、本実施形態では、予定一覧画面PS1には、日付表示領域A11に表示された日付が開始日時に設定された全ての予定情報が設定されるとしたが、当該全ての予定情報のうち、現在時刻以降の予定情報が設定されるように構成してもよい。
【0078】
一方、予定情報判定部581により、該当する予定情報が記憶されていないと判定されると、直近予定取得部584により、現在日時に開始日時が最も近い予定情報(開始日時及び件名)がフラッシュメモリー52から取得される。そして、直近予定表示部585により、図18に示すような予定一覧画面PS2が表示手段21に表示される。
【0079】
この予定一覧画面PS2には、予定一覧画面PS1と同様に、当日の日付、及び、フリー入力領域A13の入力内容が設定される他、直近予定取得部584により取得された予定情報の件名と、当該予定情報の開始日付を表す語とが設定される。なお、図18に示した予定一覧画面PS2の例では、開始日付が「あさって」と表記されているが、これに限らず月日を表記するようにしてもよい。
【0080】
[月予定表示系の構成及び月予定画面の表示]
図19は、月予定画面MSの一例を示す図である。
前述のように、検出手段3による検出結果に基づいて、画像表示領域DAの長手方向が水平方向に沿う状態となったと判定されると、表示制御部544は、月予定表示系59を機能させて、図19に示すような閲覧モードの月予定画面MSを表示させる。この月予定画面MSは、1月分の予定情報が含まれる画面であり、日表示画面DSで表示されていた年及び月が開始日時に含まれる予定情報を表示する画面である。
この月予定表示系59は、月予定取得部591、月予定表示部592及び予定記憶部593を有する。
【0081】
月予定取得部591は、月予定画面MSに設定されるカレンダーの月日が、開始日時に含まれる予定情報をフラッシュメモリー52から取得する。例えば、図19のように「2010年4月」の月予定画面MSを表示する際には、月予定取得部591は「2010年4月」が開始日時に含まれる予定情報を取得する。また、月予定取得部591は、月予定表示部592にて生成されるカレンダーの余剰部分に設定される翌月の日付が開始日時に含まれる予定情報を取得する。例えば、図19のように、月予定画面MSにおけるカレンダー領域CAに「5月1日」〜「5月9日」が設定されるので、月予定取得部591は、「2010年5月1日」〜「2010年5月9日」が開始日時に含まれる予定情報も取得する。
【0082】
月予定表示部592は、月予定画面MSを表示手段21に表示させる。
この月予定画面MSは、左側に位置するカレンダー領域CAと、右側に位置する詳細領域MAとを有する。また、カレンダー領域CAは、上段に位置する月表示領域CA1と、下段に位置する日表示領域CA2とを有する。
月表示領域CA1には、表示月が設定されている他、前月の月予定画面MSに遷移するための左向きのアローAR5と、次月の月予定画面MSに遷移するための右向きのアローAR6と、前述のパネル表示キーK3とが設定されている。すなわち、アローAR5,AR6の入力操作に応じて選択された日付の月予定画面MSを表示できる。
【0083】
日表示領域CA2は、6行7列のマトリクス状に形成され、それぞれのマス目に日付が設定される領域である。このうち、第1列から第7列は、それぞれ「月」〜「日」の曜日に対応している。なお、本実施形態では、前述のように、余剰のマス目のうち、翌月に対応するマス目には当該翌月の日付が設定される。
これらマス目のうち、月予定取得部591により取得された予定情報の開始日付に対応するマス目内には、当該予定情報の件名が縮小表示される。この際、前述のアイコンC1〜C4のドラッグアンドドロップ操作により入力された予定情報については、当該アイコンを示す画像も縮小表示される。この他、現在日付に対応するマス目(図19の例では「30日」のマス目)は太線で囲まれ、使用者により選択されたマス目は強調表示される。
【0084】
このような日表示領域CA2には、タッチペン等を用いて線等を手書きで描画できる。この描画内容は、予定記憶部593により、表示月に関連付けて画像としてフラッシュメモリー52に記憶される。このため、再度、当該表示月の月予定画面MSが表示される場合には、当該描画内容がフラッシュメモリー52から読み込まれて再現される。
【0085】
詳細領域MAの上段には、日表示領域CA2にて使用者により選択されたマス目に応じた日付(選択日付)が設定される他、「編集」と表記された編集キーKB、及び、画面遷移キーKCが設定されている。また、詳細領域MAの下段には、当該選択日付が開始日時に含まれる全ての予定情報(件名及び開始時刻)が表示される。
このうち、画面遷移キーKCが入力されると、表示制御部544により日予定表示系56が機能され、選択日付に応じた日予定画面DSに遷移される。
【0086】
図20は、編集状態にある月予定画面MSの一例を示す図である。
編集キーKBが入力されると、閲覧モードであった月予定画面MSが、予定の入力が可能な編集モードに変更される。この編集モードの月予定画面MSでは、編集キーKBに表記されていた文字が「完了」に変更される他、詳細領域MAに表示された予定情報の他の日付へのコピーが可能となる。
【0087】
具体的に、月予定画面MSが編集モードに切り替わると、図20に示すように、詳細領域MAに設定された各予定情報が実線で囲まれるとともに、「×」と表記された消去キーKDが設定される。これら予定情報は、日付が表記された日表示領域CA2のマス目にドラッグアンドドロップされることで、当該日付の予定情報としてコピーされる。この際、コピー先の予定情報の開始時刻は、コピー元の予定情報の開始時刻と同じになるが、開始日付はドロップされたマス目の日付となる。
例えば、図20に示すように、「4月30日」の昼の「2:00」に開始日時が設定され、件名が「床屋」である予定が「5月1日」のマス目にドラッグアンドドロップされると、「5月1日」の昼の「2:00」に開始日時が設定され、件名が「床屋」である予定が新たに追加される。
また、消去キーKDが入力されると、対応する予定が削除される。
【0088】
なお、新たに追加した予定の登録(フラッシュメモリー52への記憶)、及び、予定の削除は、「完了」と表記された編集キーKBが入力されるまでは行われない。一方、当該編集キーKBが入力された場合には、予定記憶部593により、新たに追加した予定がフラッシュメモリー52に記憶され、また、不要となった予定がフラッシュメモリー52から消去される。
【0089】
[携帯端末の概略構成]
図21は、携帯端末9を示す模式図である。
携帯端末9は、前述の管理装置1から予定情報を取得し、開始時刻となった予定情報の内容を使用者に通知する。この携帯端末9は、前述のように、管理装置1とともに、スケジュール管理システム10を構成する。このようなスケジュール管理システム10では、予定情報の入力は管理装置1により行われ、当該予定情報の通知は管理装置1及び携帯端末9により行われる。このような携帯端末9は、本実施形態では、図21に示すように、腕時計のように、端末本体91と、当該端末本体91に取り付けられるバンドBとを有する。
【0090】
[端末本体の構成]
図22は、端末本体91の構成を示すブロック図である。
端末本体91は、前述の管理装置1と通信して、当該管理装置1に記憶された予定情報を受信し、当該予定情報を使用者に報知する。この端末本体91は、図22に示すように、表示手段92、音声出力手段93、通信手段94及び制御手段95を有する他、電力を供給するバッテリー(図示省略)を有する。
【0091】
表示手段92は、液晶等の表示パネルを有し、音声出力手段93は、スピーカーを有する。これら表示手段92及び音声出力手段93は、制御手段95から入力される画像信号及び音声信号に応じた画像及び音声を、それぞれ表示及び出力する。すなわち、これら表示手段92及び音声出力手段93は、端末側出力手段に相当する。
通信手段94は、制御手段95の制御下で管理装置1と通信して、当該管理装置1との間でデータの送受信を行う。なお、本実施形態では、通信手段94は、管理装置1とアドホックモードで通信する構成であるが、これに限らず、インフラストラクチャモードで通信する構成としてもよい。
【0092】
制御手段95は、CPU96、フラッシュメモリー97及びRAM98等が実装された回路基板として構成されている。
フラッシュメモリー97は、制御手段95の動作に必要な各種プログラム及びデータを記憶する。また、フラッシュメモリー97は、通信手段94を介して管理装置1から取得された予定情報を記憶する。すなわち、フラッシュメモリー97は、端末側の記憶手段である。
RAM98は、CPU96のワークメモリーである。
【0093】
CPU96は、端末本体91全体を制御する。例えば、CPU96は、管理装置1から取得された予定情報に含まれる開始日時となった場合に、当該予定情報が含まれる通知画面を表示手段92に表示させる他、アラーム音を音声出力手段93により出力させる。
このようなCPU96は、フラッシュメモリー97に記憶された各種プログラム及びデータを処理することにより、通信制御部961、計時部962、情報記憶部963、日時判定部964及び情報出力部965を有する。
【0094】
通信制御部961は、管理装置1を中心とする所定範囲内に携帯端末9が入った際に、通信手段94を介して、当該携帯端末9との通信接続を確立する。
計時部962は、現在日時を計時する。
情報記憶部963は、通信手段94を介して管理装置1から取得された予定情報及び通知情報を取得して、当該各情報をフラッシュメモリー97に記憶させる。
日時判定部964は、計時部962により計時される現在日時に基づいて、フラッシュメモリー97に記憶された予定情報のうち、開始日時となった予定情報があるか否かを判定する。
【0095】
情報出力部965は、日時判定部964により開始日時となった予定情報があると判定されると、当該予定情報を報知する。具体的に、情報出力部965は、当該予定情報を含む通知画面AC3(図21参照)を表示手段92に表示させる他、アラーム音を音声出力手段93に出力させる。この際、情報出力部965は、当該予定情報に関連付けられた前述の通知情報が取得及び記憶されている場合には、当該通知情報を表示手段92及び音声出力手段93により表示及び出力させる。
このような携帯端末9によれば、携帯端末9を持ち歩いていれば、管理装置1から離れた場所に居ても、開始時刻となった予定が通知される。
【0096】
このような管理装置1及び携帯端末9を備えたシステム10では、管理装置1に対する予定情報の入力操作は、認知症患者や入院患者等の介護者が行うことを想定している。そして、当該患者は、管理装置1を病室や自らの部屋等に置いておき、携帯端末9を携帯することにより、これら管理装置1及び携帯端末9により予定情報が通知されるので、当該予定情報により示される予定を確実に把握できる。
【0097】
[実施形態の効果]
以上、説明した本実施形態に係る管理装置1によれば、以下の効果がある。
検出手段3の検出結果に基づく傾き判定部542の判定結果に応じて、表示制御部544が、日予定画面DSを表示させる日予定表示部563と、月予定画面MSを表示させる月予定表示部592とのいずれかを機能させる。これによれば、スケジュール管理装置1を傾斜させて姿勢を変えることで、予定情報の1月分の表示と1日分の表示とを切り替えることができる。従って、不慣れな使用者や、認知症患者が利用する場合であっても、予定情報の表示切替を簡易に行うことができる。
【0098】
画像表示領域DAが縦長となる場合に日予定画面DSが表示される。この日予定画面DSでは、開始時刻が早い順に、該当する予定情報(件名及び開始時刻)が上から下に向かって列挙される。
これによれば、縦長の画像表示領域DAで1日分の予定情報を表示するので、認知症患者にとって、予定を把握しやすい日予定画面DS、すなわち、予定情報が時系列に沿って上から下に並んだ日予定画面DSを表示できる。
また、画像表示領域DAが横長となる場合に月予定画面MSが表示される。これによれば、カレンダー領域CA及び詳細領域MAを左右に配置することができ、操作性の高い月予定画面MSを構成できる他、予定情報を把握しやすい月予定画面MSを構成できる。
【0099】
月予定画面MSには、アローAR5,AR6の入力に応じて選択された年及び月が開始日時に含まれる予定情報が設定され、日予定画面DSには、アローAR1,AR2の入力に応じて選択された年、月及び日が開始日時に含まれる予定情報が設定される。従って、選択された日付に応じた予定情報の表示を行うことができる。
【0100】
一覧表示キーK1が入力されると、表示制御部544により、入力画面である日予定画面DSと、予定一覧画面PSとが切り替えて表示される。これによれば、予定情報の入力を行う場合と、予定の一覧を確認する場合とを簡易に切り替えることができる他、予定一覧画面PS(PS1)により、選択された日付の全予定を容易に把握できる。
【0101】
設定された1日の活動時間帯に現在時刻が含まれる場合には、日予定画面DSが表示されるので、1日分の予定情報を把握しやすくすることができる。また、当該活動時間帯に現在時刻が含まれない場合には、時間外画面TSが表示されるので、現在時刻が活動時間帯外の時刻であることを容易に把握できる。従って、使い勝手のよい管理装置1を構成できる。特に、使用者が認知症患者である場合には、時間外画面TSを表示させることで、就寝の予定を実施させることができる。
【0102】
日予定画面DSの予定設定領域A2には、時刻を示す表示(「○時」との表記)と予定情報とが設定される複数の個別予定領域A3が、当該時刻の順に上から下に向かって配置される。また、当該予定設定領域A2には、現在時刻に応じた個別予定領域A3を指し示すマーカーMが設定される。これによれば、マーカーMにより現在時が示されるので、当該現在時の把握を容易に行うことができる。また、過去の個別予定領域A3に設定される予定情報は、未来の個別予定領域A3に設定される予定情報より透過率の高い色調で表示(ハーフトーン表示)されるので、未来の予定情報を把握しやすくすることができる。
【0103】
タッチパネルを有する入力手段22への入力操作により、個別予定領域A3に予定(予定の件名)が手書き入力されると、領域位置取得部565により、当該予定の入力が開始された個別予定領域A3の位置が取得される。そして、予定記憶部566により、当該個別予定領域Aに設定された表示に応じた時刻が開始時刻における時として、入力された予定とともに記憶される。これによれば、使用者が開始時刻(詳しくは開始時刻における時)を設定する手間を省略できる。従って、予定情報の入力操作を簡略化できる。
【0104】
分設定キーK5の入力により表示される分設定パネルから選択された選択項目に応じて、予定記憶部566が、開始日時における分を記憶させる。これによれば、当該開始日時における分の入力操作、ひいては、予定情報の入力操作を簡略化できる。
また、使用者により手書き入力された時刻を解析し、得られた時刻データを開始時刻として取得する場合には、解析精度によっては誤った時刻が取得されてしまう場合がある。これに対し、開始時刻における時は、予定が入力された個別予定領域A3の位置から取得され、また、当該開始時刻における分は、分設定パネルから選択されて取得されるので、正しい開始時刻を取得できる。
【0105】
追加キーK7が入力されると、当該追加キーK7が設定された時間帯に個別予定領域A3が新たに追加される。これによれば、同一の時間帯(例えば、1時間の間)に複数の予定情報を入力できる。従って、管理装置1の利便性を向上できる。
【0106】
また、追加キーK7が入力されると、日予定画面DSに含まれる各時間帯に個別予定領域A3がそれぞれ追加される。これによれば、各時間帯に同数の個別予定領域A3が設定されるので、各時間帯を等間隔とすることができる。従って、現在時刻から、個別予定領域A3に設定された予定の開始時刻までの時間を把握しやすくすることができる。
【0107】
前述のように、一覧表示キーK1が入力されると、選択された日付が開始日時に含まれる予定情報がある場合に、該当する日の全ての予定情報が設定された予定一覧画面PS1が表示される。これによれば、活動時間帯が長く、1日分の個別予定領域A3を1画面内で表示できない場合であっても、予定一覧画面PS1を確認することで、1日分の予定情報を簡易に把握できる。
また、選択された日付に対応する予定情報がない場合に、直近予定取得部584により、当該日付以降で最も早い日時の予定情報が取得され、直近予定表示部585により、取得された予定情報を含む予定一覧画面PS2が表示される。これによれば、直近の予定情報が表示されるので、当該予定情報を確認でき、予定の見落としを抑制できる。
【0108】
予定情報の入力時に、記録キーK6が入力されると、通知画像記憶部567により撮像手段23が作動され、開始日時となった際に表示される通知画像が取得される。この通知画像は、当該予定情報に関連付けられてフラッシュメモリー52に記憶される。そして、開始日時に達すると、通知部572が、当該通知画像を表示手段21により表示させる。
これによれば、例えば、使用者や予定の入力者の姿、移動先の場所、或いは、飲むべき薬等を予め撮像しておくことで、これらの通知画像を表示できる。従って、使用者に予定の開始日時となったことを印象強く伝えることができ、当該開始日時に達したことを把握させやすくすることができる他、予定の内容を使用者に印象付けることができる。
【0109】
同様に、記録キーK6が入力されると、通知画像記憶部567によりマイク24が作動され、開始日時となった際に出力される通知音声が取得及び記憶される。そして、開始日時に達すると、通知部572が、予定情報に関連付けて記憶された当該通知音声を音声出力手段25に出力させる。これによれば、例えば、使用者や予定の入力者の声を通知音声として出力できるので、音声により、予定の内容等を通知することが可能となる。従って、予定の開始日時に達したこと、及び、当該予定の内容等を使用者に把握させやすくすることができる。特に、通知画像と通知音声とを表示及び出力することにより、より効果的に使用者に把握させることができる。
【0110】
通知画像及び通知音声は、予定情報の入力時に記録キーK6を入力することで、記録することも可能である。この際、当該キーK6の入力に応じて、通知情報記憶部567が、撮像手段23及びマイク24を作動させて通知画像及び通知音声を取得し、フラッシュメモリー52に記憶させる。このように予定情報の入力操作に伴って通知画像及び通知音声を記録することにより、当該予定情報との関連付けを容易に行うことができる。
また、管理装置1を認知症患者が利用する場合には、予定情報の入力は、介護者が行う場合が多い。このため、当該介護者が予定情報の入力とともに通知画像及び通知音声の記録を行うことにより、これらを個別に行う場合に比べ、当該予定を通知させるための入力操作を簡易に行うことができる。
【0111】
通知画面ACが表示された後、通知後記憶部573により撮像手段23が作動されて、確認情報(通知後画像及び通知後音声)がフラッシュメモリー52に記憶される。これによれば、当該確認情報を表示及び出力して確認することにより、通知された予定が実施されたか否かを確認できる。従って、管理装置1の利便性を向上できる。
【0112】
予定の開始日時となった際に、対応する通知画像が記憶されている場合には、当該通知画像が含まれる通知画面AC1が表示され、対応する通知画像が記憶されていない場合には、所定の画像(例えば、通知される予定に関連する画像であり、前述の薬の画像)を含む通知画面AC2が表示される。この際、通知画面AC2では、一定時間、当該画面AC2が揺動するように表示される。
これによれば、当該関連する画像を単に表示するだけでなく、画面が揺動するように表示されることにより、通知画像が記憶されていない場合であっても使用者に注意喚起を図ることができる。従って、予定の開始日時となったことを使用者が把握しやすくすることができる。
【0113】
管理装置1と携帯端末9とは、互いに通信可能に構成されており、入力された予定情報、及び、通知情報は、管理装置1から携帯端末9に送信される。そして、携帯端末9にて、予定の開始日時に達したと判定されると、当該予定に関連付けられた通知情報が表示及び出力される。これによれば、管理装置1を携帯しなくても、携帯端末9により通知画像を含む通知画面が表示され、通知音声が出力されるので、予定の開始日時となったことを使用者に通知できる。従って、使用者に携帯される携帯端末9により、当該使用者がどこに居ても、予定の開始日時となったことを把握させることができる。
【0114】
[他の方向への傾斜による画面切替]
なお、本実施形態に係る管理装置1では、画像表示領域DAの長手方向が鉛直方向に沿う状態から、左右に所定角度(例えば、45°以上135°未満の角度)傾けて水平に沿う状態になると、表示制御部544の制御下で、月予定表示系59により月予定画面MSが表示されるとした。また、当該状態から画像表示領域DAの長手方向が鉛直方向に沿う状態になると、表示制御部544の制御下で、日予定表示系56により日予定画面DSが表示されるとした。しかしながら、これに限らず、表示手段21の表示面の傾斜状態に基づいて、日予定画面と月予定画面との表示切替を行うようにしてもよい。
【0115】
すなわち、表示手段21の表示面が水平面に沿う状態であると、日予定表示系56により、日予定画面又は時間外画面が表示され、当該表示面が鉛直面に沿う状態であると、月予定表示系59により、月予定画面が表示されるように構成してもよい。なお、前述の月予定画面MSでは、横長の画像表示領域DAに合わせて各領域CA,MAのレイアウトが設定されていたが、画像表示領域DAの長手方向が鉛直方向に近い状態で月予定画面を表示する際には、当該縦長の画像表示領域DAに合わせて各領域CA,MAのレイアウトを設定すればよい。
【0116】
このような表示切替によれば、表示手段21の表示面が水平面に沿うように管理装置1が傾けられた場合に、予定情報を入力可能な日予定画面が表示されるので、予定の入力操作、特に文字等による予定の手書き入力を行いやすくすることができる。
【0117】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
図23は、スケジュール管理装置1Aを示す斜視図である。また、図24は、当該管理装置1Aを構成する装置本体1A1及びスタンド1A2の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るスケジュール管理装置1Aは、図23及び図24に示すように、前述の管理装置1と同様の構成を備える装置本体1A1と、当該装置本体1A1が載置されるスタンド1A2とを有し、当該装置本体1A1とスタンド1A2とは、互いにデータの送受信が可能となっている。
このうち、装置本体1A1は、検出手段3を備えていない他は、前述の管理装置1と同様の構成を有する。なお、装置本体1A1が備える通信手段4は、前述の携帯端末9の他、スタンド1A2と通信接続する。また、装置本体1A1が備える制御手段5の表示制御部544(同様の構成を有する管理装置1の制御手段5について説明した図3参照)は、スタンド1A2から受信される当該装置本体1A1の傾斜状態に基づいて、画面の表示切替を行う。
【0118】
スタンド1A2は、当該スタンド1A2に対する装置本体1A1の載置状態から、当該装置本体1A1の傾斜状態を検出して、当該傾斜状態を装置本体1A1に送信する。このスタンド1A2は、検出手段6、通信手段7及び制御手段8を有する。
検出手段6は、装置本体1A1の傾斜状態(姿勢)を検出する。すなわち、検出手段6は、装置本体1A1の縦置き状態(画像表示領域DAの長手方向が鉛直方向に沿う状態)と、横置き状態(当該長手方向が水平方向に沿う状態)とを検出する。このような検出手段6は、例えば、装置本体1A1が縦置き状態である場合に、当該装置本体1A1を検出せず、横置き状態である場合に当該装置本体1A1を検出するスイッチやフォトセンサー等により構成できる。
【0119】
通信手段7は、制御手段8による制御下で、装置本体1A1と通信接続して、当該装置本体1A1との間でデータの送受信を行う。このようなデータとして、装置本体1A1の傾斜状態の他、前述の通知情報が挙げられる。なお、本実施形態では、通信手段7は、無線にて装置本体1A1と通信接続されるが、有線により接続する構成としてもよい。例えば、装置本体1A1に物理的に接続される端子を介して、各データを送信する構成としてもよい。
【0120】
制御手段8は、図示を省略するが、CPU等が実装された回路基板により構成されている。この制御手段8は、通信手段7の動作を制御して、検出手段6により検出された装置本体1A1の傾斜状態を送信する。また、装置本体1A1から通知情報に含まれる通知音声が受信された場合には、当該通知音声を再生して、スタンド1A2に設けられたスピーカーS(図23参照)に通知音声を出力させる。
なお、スタンド1A2に、装置本体1A1に電力を供給する電力供給手段を設け、クレードルとして構成することも可能である。
【0121】
そして、スタンド1A2から受信される装置本体1A1の傾斜状態(姿勢)に基づいて、当該装置本体1A1が縦置き状態で載置されていると判定されれば、表示制御部544が、日予定表示系56を機能させて、日予定画面DS又は時間外画面TSを表示手段21に表示させる。また、装置本体1A1が横置き状態で載置されていると判定されれば、表示制御部544は、月予定表示系59を機能させて、表示手段21に月予定画面MSを表示させる。
【0122】
以上説明した本実施形態に係るスケジュール管理装置1Aによれば、前述の管理装置1と同様の効果を奏することができる。
すなわち、スタンド1A2への装置本体1A1の載置状態に応じて、日予定画面DS及び時間外画面TSと、月予定画面MSとの表示切替を行うことができる。従って、前述の管理装置1と同様に、操作に不慣れな使用者や、認知症患者が利用する場合であっても、予定情報の表示切替を簡易に行うことができる。
【0123】
[実施形態の変形]
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、表示制御部544は、画像表示領域DAの長手方向が鉛直方向に沿う場合には日予定画面DSを表示させ、当該長手方向が水平方向に沿う場合には月予定画面MSを表示させたが、本発明はこれに限らない。例えば、当該長手方向が水平方向に沿う場合に日予定画面DSを表示させ、鉛直方向に沿う場合に月予定画面MSを表示させてもよい。更に、筐体の姿勢変更を検出することができれば、当該姿勢変更は、どの方向に対するものでもよい。
【0124】
前記各実施形態では、日予定画面DSには、現在時刻に応じた個別予定領域A3を指し示すマーカーMが設定されるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、現在時刻が表示されていれば、当該マーカーMは無くてもよい。
また、アローAR3,AR4が入力されない限り、日予定画面DSにおいてマーカーMの位置は固定されているとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、1画面の予定設定領域A2に活動時間帯に応じた1日分の個別予定領域A3を設定することができれば、当該マーカーMが時間経過とともに移動して、現在時刻に応じた個別予定領域A3を指し示すように構成してもよい。
【0125】
前記各実施形態では、日予定画面DS及び予定一覧画面PS1にて、過去の予定情報を表示する場合には、当該過去の予定情報を透過率の高い色調によりハーフトーン表示するとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、未来の予定情報と同様に表示してもよい。
前記各実施形態では、既に入力された予定情報が設定された日予定画面DS及び月予定画面MSにて、新たな予定情報を入力可能としたが、本発明はこれに限らない。すなわち、予定情報を入力するための予定入力画面を別途表示するようにしてもよい。
【0126】
前記各実施形態では、個別予定領域A3に予定情報が入力された際に、予定記憶部566が、当該個別予定領域A3の位置に応じて、開始時刻における時を設定するとした。また、予定記憶部566は、分設定キーK5の入力に応じて表示される分設定パネルにて選択された選択項目により、開始時刻における分を設定するとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、予定の件名の入力欄と、開始日時の入力欄とを個別予定領域A3とは別に設けてもよい。また、開始日時の設定は、年、月、日、時及び分をそれぞれ入力させる入力パネルを表示するようにしてもよい。
【0127】
前記各実施形態では、追加キーK7が入力された場合には、日予定画面DSに含まれる全ての時間帯に個別予定領域A3を追加するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、入力された追加キーK7が位置する時間帯にのみ、個別予定領域A3を追加するように構成してもよい。
【0128】
前記各実施形態では、一覧表示キーK1が入力されると、アローAR1,AR2の入力に応じて選択された日付の予定一覧画面PSが表示されるとした。この際、当該選択された日付の予定情報が記憶(登録)されていなければ、直近の予定情報が含まれる予定一覧画面PS2を表示するとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、当該予定一覧画面PS2に代えて、「該当する日付の予定はない」旨を表示する予定一覧画面としてもよい。
【0129】
前記各実施形態では、通知画面ACの表示の後、通知後記憶部573により、所定時間、撮像手段23及びマイク24を作動されて、確認情報(通知後画像及び通知後音声)の取得及び記憶が行われるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、通知後画像及び通知後音声のいずれかを確認情報として記憶してもよい。また、このような確認情報の取得を行うとともに、或いは、その取得の代わりに、予定の実施状況を入力させる確認画面を表示するように構成してもよい。
前記実施形態では、通知部572は、一定時間、通知画面AC2が揺動するように当該通知画面ACを表示するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、当該通知画面AC2を揺動させずに表示してもよい。
【0130】
前記各実施形態では、入力手段22は、タッチパネルを備える構成としたが、本発明はこれに限らない。例えば、入力手段として、キーボードやポインティングデバイスを例示できるほか、筐体に設けられた複数のボタンを例示できる。また、このような入力手段は、管理装置(装置本体)に予定情報や活動時間帯を入力する際に、当該管理装置(装置本体)に接続される構成としてもよい。
前記各実施形態では、ソフトウェアキーとして各種キーK1〜K9、KA〜KDを設けたが、本発明はこれに限らず、物理的なキー(ボタン)により構成してもよい。
【0131】
前記各実施形態では、開始日時が早い順に予定情報が上から下に向かって列挙された日予定画面DSが表示されるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、当該予定情報は左から右に、或いは、右から左に向かって列挙されていてもよく、また下から上に向かって列挙されていてもよい。
また、月予定画面MSにおいても、左側にカレンダー領域CAを、右側に詳細領域MAを配置したが、これらを上下に配置してもよく、レイアウトは適宜変更可能である。
【0132】
前記各実施形態では、携帯端末9は、使用者に装着される腕時計のような構成としたが、本発明はこれに限らない。例えば、端末本体91を単体で携帯できる構成としてもよく、当該端末本体91が他の物に取り付けられていてもよい。
【0133】
前記第2実施形態では、スタンド1A2の検出手段6により検出された装置本体1A1の傾斜状態(姿勢)を、通信手段7を介して送信し、当該装置本体1A1では、受信された傾斜状態に基づいて、日予定画面DS及び時間外画面TSの表示と、月予定画面MSの表示とを切り替えるとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、スタンド1A2に突起を設け、装置本体1A1が横置き状態或いは縦置き状態のいずれかの状態で当該突起により押圧される検出手段としてのスイッチを装置本体1A1に設けることで、当該装置本体1A1の傾斜状態を検出するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0134】
1,1A…スケジュール管理装置、5…制御手段、21…表示手段、22…入力手段、52…フラッシュメモリー(記憶手段)、541…計時部、543…時刻判定部、552…時間帯設定部、561…時間外画像表示部(時間外表示部)、563…日予定表示部、565…領域位置取得部、566…予定記憶部、581…予定情報判定部、582…予定一覧取得部、583…予定一覧表示部、584…直近予定取得部、585…直近予定表示部、A3…個別予定領域、DS…日予定画面、K1…一覧表示キー(一覧表示ボタン)、K7…追加キー、M…マーカー、TS…時間外画面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スケジュール管理装置であって、
入力手段と、
予定及び開始日時を含む予定情報を記憶する記憶手段と、
前記予定情報を表示する表示手段と、
当該スケジュール管理装置を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
現在日時を計時する計時部と、
前記入力手段への入力操作に基づいて、1日の活動時間帯を設定する時間帯設定部と、
前記計時部により計時される現在時刻が前記活動時間帯内の時刻であるか否かを判定する時刻判定部と、
前記時刻判定部により、現在時刻が前記活動時間帯内にあると判定されると、前記活動時間帯内に前記開始日時が設定された前記予定情報を含む1日分の予定表示画面である日予定画面を、前記表示手段に表示させる日予定表示部と、
前記時刻判定部により、現在時刻が前記活動時間帯内にないと判定されると、予め設定された時間外画面を、前記表示手段に表示させる時間外表示部と、を有する
ことを特徴とするスケジュール管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載のスケジュール管理装置において、
前記日予定表示部は、前記日予定画面に、
前記活動時間帯における時刻を示す表示、及び、当該時刻に応じた前記予定情報が設定され、それぞれ一方向に沿って配置される複数の個別予定領域と、
前記複数の個別予定領域のうち、現在時刻を示す個別予定領域を指し示すマーカーと、を設定し、
前記日予定表示部は、前記複数の個別予定領域のうち、過去の個別予定領域に設定される前記予定情報を、未来の個別予定領域に設定される前記予定情報より透過率の高い色調で設定する
ことを特徴とするスケジュール管理装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のスケジュール管理装置において、
前記入力手段は、前記表示手段における画像表示領域を覆うタッチパネルを備え、
前記日予定表示部は、前記日予定画面に、前記活動時間帯における時刻を示す表示、及び、当該時刻に応じた前記予定情報が設定され、それぞれ一方向に沿って配置される複数の個別予定領域を設定し、
前記制御手段は、
前記入力手段により、前記複数の個別予定入力領域のいずれかに前記予定が入力されると、当該予定の入力が開始された前記個別予定領域の位置を取得する領域位置取得部と、
取得された位置の前記個別予定領域に設定された表示に応じた時刻を前記開始日時における時として、入力された前記予定とともに前記記憶手段に記憶させる予定記憶部と、を有する
ことを特徴とするスケジュール管理装置。
【請求項4】
請求項3に記載のスケジュール管理装置において、
前記日予定表示部は、0分、15分、30分及び45分が選択項目として挙げられた分選択領域を前記日予定画面に設定し、
前記予定記憶部は、前記分選択領域にて選択された分を前記開始日時における分として、前記記憶手段に記憶させる
ことを特徴とするスケジュール管理装置。
【請求項5】
請求項3又は請求項4に記載のスケジュール管理装置において、
前記日予定表示部は、前記予定が前記個別予定領域に入力されると、当該個別予定領域に設定された前記表示により示される時間帯に、他の予定を入力可能な前記個別予定領域を新たに追加する追加キーを設定し、当該追加キーが入力されると、当該時間帯に前記個別予定領域を追加する
ことを特徴とするスケジュール管理装置。
【請求項6】
請求項5に記載のスケジュール管理装置において、
前記日予定表示部は、前記追加キーが入力されると、当該追加キーが設定されていた前記個別予定領域に設定された表示により示される時間帯及び他の時間帯に、前記個別予定領域を追加する
ことを特徴とするスケジュール管理装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載のスケジュール管理装置において、
前記日予定表示部は、前記入力手段に対する入力操作により選択された日付の前記予定情報が一覧表示される予定一覧画面を表示するための一覧表示ボタンを、前記日予定画面に設定し、
前記制御手段は、
前記一覧表示ボタンが入力されると、前記記憶手段に記憶された前記予定情報のうち、前記選択された日付が前記開始日時に含まれる予定情報があるか否かを判定する予定情報判定部と、
前記予定情報判定部により、該当する前記予定情報があると判定されると、当該予定情報を取得する予定一覧取得部と、
前記予定一覧取得部により取得された前記予定情報に基づいて、前記予定一覧画面を前記表示手段に表示させる予定一覧表示部と、
前記予定情報判定部により、該当する前記予定情報がないと判定されると、当該選択された日付以降で最も早い日時に前記開始日時が設定された予定情報を、前記記憶手段から取得する直近予定取得部と、
前記直近予定取得部により取得された前記予定情報を前記表示手段に表示させる直近予定表示部と、を有する
ことを特徴とするスケジュール管理装置。

【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図12】
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【図15】
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【図16】
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【図18】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図1】
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【図4】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図13】
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【図14】
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【図17】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−94006(P2012−94006A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−241423(P2010−241423)
【出願日】平成22年10月27日(2010.10.27)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】