説明

スケジュール調整支援装置、スケジュール予約方法およびスケジュール予約プログラム

【課題】利用者の利便性を考慮して複数の参加者のスケジュールを予約することができるスケジュール調整支援装置を提供する。
【解決手段】スケジュール管理装置100(スケジュール調整支援装置)の記憶装置109には、複数の参加者が参加する主スケジュールの種類と主スケジュールを実行するために必要となる1以上の副スケジュールと副スケジュールごとに副スケジュールを実行するべき役割と条件情報を管理する雛形副スケジュール管理テーブル110が記憶されている。利用者は、主スケジュールの希望日時、主スケジュールの種類、参加者および参加者の役割を含む条件情報を入力すると、スケジュール管理装置100は、入力された条件情報から特定された雛形副スケジュール管理テーブル110に基づいて複数の参加者の役割に応じた副スケジュールと、入力された主スケジュールを、スケジュール管理テーブル118の空き時間を解析して予約登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の参加者のスケジュールを調整して予約するスケジュール調整支援装置、スケジュール予約方法およびスケジュール予約プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の関連するスケジュールの調整について、各種の技術が開示されている。例えば、特許文献1には、関連するスケジュールに同一の関連スケジュールIDを付し、特定のスケジュールに変更があった場合、変更があったスケジュールと同一の関連スケジュールIDを有するスケジュールを検索し、それらのスケジュールを連動して変更する技術が開示されている。
【0003】
特許文献2には、連動して関連するスケジュールを変更する際、変更先となる日時に既存のスケジュールがある場合やスケジュールの変更を禁止する移動禁止日である場合に、それらの前後の日時にスケジュールを移動する技術が開示されている。
【0004】
特許文献3には、一連の定型的な予定を作成するために、実施される複数の事項の、実施内容、実施順序、実施の時間間隔を、実施の際に使用するデータとともに予め雛形として記録しておき、実際の予定としてスケジュールを作成登録する際に、雛形の日時の情報のみを調整した上で、スケジュールすべきすべての事項を一括して予定として登録する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平08-22495号公報
【特許文献2】特開平10-293783号公報
【特許文献3】特開平11−296486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術は、会議をスケジュールする際に、関連するスケジュールとの調整を目的としたものであり、会議に参加する人同士のスケジュールについては開示されていない。通常、会議を設定する場合、多数の参加者のスケジュールを調整するのには、多大に労力を有することがある。
【0007】
例えば、会議などのスケジュールには、スケジュールごと、スケジュールの参加者ごとにスケジュールでの役割(例えば、主催者なのか否か)が存在する。そしてスケジュールでの役割に応じた個別のスケジュールも存在する。
【0008】
ここで、会議や説明会などのスケジュールのことを主スケジュールと呼び、主スケジュールを予約する利用者が主スケジュールの参加者を選んで登録する。また、主スケジュールの役割に応じたスケジュールや、例えば、お客様向けの説明会に懇親会を実施するなどのスケジュールと関連するスケジュールを副スケジュールと呼び、さらに副スケジュールを実行するためのスケジュールも副スケジュールと呼ぶ。従来のスケジュール調整支援システムでは主スケジュールの参加者は、主スケジュールの内容から自分の役割を判定し、それぞれの参加者が、副スケジュールを登録する必要があった。
【0009】
また、従来のスケジュール調整支援システムでは、主スケジュールと副スケジュール間にシステムが関連を持っていないため、例えば利用者が主スケジュールの日時を変更した場合、システムが副スケジュールを連動して変更することはできない。そのため、参加者それぞれが副スケジュールを、修正しなければならなかった。
【0010】
特許文献1に記載された技術においては、関連する複数のスケジュールについて、主スケジュールに日時変更があった際に、関連する複数のスケジュールを連動して変更することを可能とする。しかし、参加者は、関連する複数のスケジュールの登録は個々に行う必要があり、手間がかかる。また、主スケジュールと複数のスケジュールの関連付けについても個々に設定する必要があり、煩雑な操作となっていた。
【0011】
特許文献2に記載された技術においては、主スケジュールの変更に伴って、関連するスケジュールを連動して変更する際に、変更後のスケジュールを移動禁止日や既存のスケジュールと重ならないように調整できる。しかし、関連するスケジュールを調整するためには、関連するスケジュールすべての所要時間を加算した空き時間枠を必要とするため、変更後のスケジュールの日時の前後には空き時間がないため、変更後のスケジュールの日時が遅延する可能性がある。
【0012】
特許文献3に記載された技術においては、一連のスケジュールを登録することはできるが、個人のスケジュール管理であるので、利用者の役割について考慮されていなかった。
【0013】
本発明は、前記の課題を解決するための発明であって、利用者の利便性を考慮して複数の参加者のスケジュールを調整して予約することができるスケジュール調整支援装置、スケジュール予約方法およびスケジュール予約プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記目的を達成するため、本発明のスケジュール調整支援装置(例えば、スケジュール管理装置100)は、複数の参加者が参加する主スケジュールの種類(例えば、雛形条件IDまたは雛形条件名称)ごとに該主スケジュールを実行するために必要となる1以上の副スケジュールと該副スケジュールごとに該福スケジュールを実行するべき役割と条件情報を管理する雛形副スケジュール管理情報(例えば、雛形副スケジュール管理テーブル110)と、参加者のスケジュールの予約状況を管理するスケジュール管理情報(例えば、スケジュール管理テーブル118)とを記憶する記憶装置と、主スケジュールの予約のために、該主スケジュールを実施可能な許容日時帯、該主スケジュールの所要時間、該主スケジュールの種類、参加者および参加者の役割を含む条件情報を入力させるための表示をする画面表示処理部と、入力された条件情報から、雛形副スケジュール管理情報を特定し、特定された雛形副スケジュール管理情報に基づいて、入力された参加者の役割をキーとして、入力された参加者と副スケジュールとの関連付けの解析を行う副スケジュール条件解析処理部と、雛形副スケジュール管理情報とスケジュール管理情報から副スケジュールを実行するために必要となる該副スケジュールの所要時間を算出する所要時間算出処理部と、スケジュール管理情報から、主スケジュールの許容日時帯内で、主スケジュールの所要時間および副スケジュールの所要時間の空き時間を解析する空き時間解析処理部と、空き時間解析処理部で解析された空き時間に基づいて、主スケジュールおよび複数の参加者の副スケジュールを調整するスケジュール調整処理部と、スケジュール調整処理部によって調整された主スケジュールおよび副スケジュールをスケジュール管理情報に予約登録するスケジュール予約処理部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、利用者の利便性考慮して複数の参加者のスケジュールを調整して予約することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係るスケジュール管理装置の構成を示す図である。
【図2】各処理部と各テーブルの関係および制御の流れを示す図である。
【図3】雛形副スケジュール管理テーブルの例を示す図である。
【図4】雛形条件情報管理テーブルの例を示す図である。
【図5】雛形役割情報管理テーブルの例を示す図である。
【図6】主スケジュール管理テーブルの例を示す図である。
【図7】役割情報管理テーブルの例を示す図である。
【図8】ユーザ情報管理テーブルの例を示す図である。
【図9】拠点情報管理テーブルの例を示す図である。
【図10】副スケジュール管理テーブルの例を示す図である。
【図11】スケジュール管理テーブルの例を示す図である。
【図12】副スケジュール管理テーブルの順番を変更した例を示す図である。
【図13】スケジュール管理テーブルの主スケジュールの時間を変更した例を示す図である。
【図14】スケジュールを予約する処理手順の概要を示す図である。
【図15】予約オブジェクトから必要となる副スケジュールオブジェクトを生成する処理手順を示す図である。
【図16】副スケジュールオブジェクトから空き時間候補オブジェクトを生成する処理手順を示す図である。
【図17】スケジュールを登録する処理手順の概要を示す図である。
【図18】副スケジュールの日時を決定し副スケジュールを登録する処理手順を示す図である。
【図19】主スケジュールの時間を変更した際の処理手順を示す図である。
【図20】副スケジュール条件を変更した際の処理手順を示す図である。
【図21】スケジュール調整処理部が主記憶装置上に作成する予約オブジェクト一覧の例を示す図である。
【図22】スケジュール調整処理部が主記憶装置上に作成する雛形条件情報オブジェクトの例を示す図である。
【図23】副スケジュール条件解析処理部が主記憶装置上に作成する副スケジュールオブジェクト一覧の例を示す図である。
【図24】空き時間解析処理部が主記憶装置上に作成する空き時間候補オブジェクトの例を示す図である。
【図25】スケジュールの雛形条件を指定する画面の例を示す図である。
【図26】スケジュールを予約する画面の例を示す図である。
【図27】スケジュール「A製品説明会」の副スケジュール条件を設定する画面の例を示す図である。
【図28】各参加者に登録されたスケジュールを参照する画面の例を示す図である。
【図29】スケジュール「A製品説明会」の内容を変更する画面の例を示す図である。
【図30】スケジュール「A製品説明会」の副スケジュール条件情報「順番」を変更した際の画面の例を示す図である。
【図31】スケジュール「A製品説明会」の時間および「A製品説明会」の副スケジュール条件情報「順番」を変更した際の各参加者に登録されたスケジュールを参照する画面の例を示す図である。
【図32】スケジュール予約のメイン画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るスケジュール管理装置100の構成を示す図である。スケジュール管理装置100(スケジュール調整支援装置)の概略の処理について説明すると、スケジュール管理装置100の記憶装置109に記憶されている1以上の雛形副スケジュール管理テーブル110(雛形副スケジュール管理情報)から、使用する雛形を選択すると、その主スケジュール用の副スケジュール管理情報が副スケジュール管理テーブル117に登録される。スケジュール管理装置100は、利用者が設定した副スケジュール管理情報と、主スケジュール情報から、副スケジュールを作成し、主スケジュール管理テーブル116、スケジュール管理テーブル118(スケジュール管理情報)にスケジュールを登録する。こうして、利用者が主スケジュールと副スケジュールを関連付けて登録する手間を省くことができる。また、主スケジュール変更の際、スケジュール管理装置100は、副スケジュール管理テーブル117の副スケジュール管理情報を参照して、参加者それぞれの空き時間を有効に利用し、副スケジュールの再調整を行う。これらの処理について、適宜、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
スケジュール管理装置100は、主記憶装置101、CPU119、記憶装置109、などから構成される。CPU119は、主記憶装置101に格納される各種プログラムを実行する。記憶装置109は、スケジュール管理装置100が処理を実行するための各種データを保存する。主記憶装置101は、スケジュール管理装置100が処理を実行する各種プログラムおよび一時的なデータを保持する。スケジュール管理装置100は、ネットワーク120を介してクライアントPC121と通信を行う。クライアントPC121は、複数あってもよい。なお、CPUはCentral Processing Unitの略、PCはPersonal Computerの略である。
【0019】
主記憶装置101には、画面表示処理部102、スケジュール調整処理部103、スケジュール予約処理部104、解析部105が記憶されている。解析部105は、副スケジュール条件解析処理部106、所要時間算出処理部107、空き時間解析処理部108から構成される。
【0020】
記憶装置109には、雛形条件ごと(雛形条件IDごと)の雛形副スケジュール条件情報を有する雛形副スケジュール管理テーブル110(雛形副スケジュール管理情報)(図3参照)、雛形条件IDと雛形条件名称を関連付ける雛形条件情報管理テーブル111(図4参照)、雛形条件ID、雛形役割IDおよび雛形役割名称を関連付ける雛形役割情報管理テーブル112(図5参照)、主スケジュールでの役割情報を有する役割情報管理テーブル113(図7参照)、ユーザごとの在勤場所を関連付けるユーザ情報管理テーブル114(図8参照)、拠点IDと拠点名称を関連付ける拠点情報管理テーブル115(図9参照)、利用者が入力した主スケジュールの情報を有する主スケジュール管理テーブル116(図6参照)、主スケジュールの副スケジュール条件情報を有する副スケジュール管理テーブル117(図10、図12参照)、参加者に予約するスケジュール情報や予約されているスケジュール情報を有するスケジュール管理テーブル118(図11、図13参照)が記憶されている。
【0021】
図2は、各処理部と各テーブルの関係および制御の流れを示す図である。図2を用いて、各処理部と、各テーブルとの動作処理関係を説明する。適宜図1を参照する。
【0022】
スケジュール調整処理部103は、役割情報管理テーブル113、副スケジュール管理テーブル117、スケジュール管理テーブル118に基づいて、主スケジュールでの役割情報、主スケジュールの副スケジュール条件情報、参加者に予約するスケジュール情報や予約されているスケジュール情報などのデータのやりとりを行い、スケジュール調整を行う。
【0023】
画面表示処理部102は、スケジュール調整処理部103、解析部105、スケジュール予約処理部104と、利用者が入力した主スケジュールの情報、副スケジュール条件情報、参加者に予約するスケジュール情報や予約されているスケジュール情報などのデータのやりとりを行い、クライアントPC121に対して画面を表示する。表示される画面例を、図25から図32に示す。
【0024】
図32は、スケジュール予約のメイン画面3200の例を示す図である。図32は、クライアントPC121の表示装置に表示される画面であり、メイン画面3200には、「スケジュール予約」のボタン3201、「スケジュール変更」のボタン3202、スケジュールを確認するメンバを検索する際に利用する「メンバ検索」のボタン3203、予約状況を表示するスケジュール部3204、メイン画面を閉じる際の「閉じる」のボタン3205を有している。なお、スケジュール部3204は、月単位、週単位、日単位に切り替えることができる。
【0025】
図32に示すユーザ1の場合を具体的に説明すると、10月20日から10月26日までの週の予約がすでにスケジュール管理テーブル118(図1参照)に登録されている。個人のスケジュールについて、新たに予約する場合は、スケジュール部3204のスケジュール内容をみて、空き時間をみつけることは容易である。しかしながら、従来、ユーザ1が主催者となって、A製品の説明会を予約しようとする場合、本人だけでなく、参加者全員の予約状況の確認、空き時間の確認、移動時間の確認など考慮して、日程を決定する必要があり、予約を確定する場合に多大な時間を要していた。
【0026】
本実施形態の場合、スケジュール予約の利用者が、「スケジュール予約」のボタン3201を押下すると、図26に示すスケジュール予約の画面2600(図26参照)が表示され、用件、日付(許容日付帯も含む)、時間、場所、雛形、参加者を選択すると、スケジュール調整して、主催者だけでなく、参加者のスケジュール予約もできる。また、利用者が、一度予約したスケジュールも「スケジュール変更」のボタン3202を押下すると、スケジュール変更の画面2900(図29参照)から予約変更ができる。他の画面(図25から図30)については、詳細は後述する。
【0027】
図2に戻り、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、雛形副スケジュール管理テーブル110、雛形条件情報管理テーブル111、雛形役割情報管理テーブル112と、雛形条件ごとの雛形副スケジュール条件情報などのデータのやりとりを行い、副スケジュールの条件を解析する。
【0028】
解析部105の所要時間算出処理部107は、ユーザ情報管理テーブル114、拠点情報管理テーブル115、およびスケジュール管理テーブル118に基づいて、ユーザの在勤場所の情報、拠点情報、予約されているスケジュール情報データのやりとりを行い、スケジュール予約に要する所要時間を算出する。
【0029】
解析部105の空き時間解析処理部108は、主スケジュール管理テーブル116、副スケジュール管理テーブル117、およびスケジュール管理テーブル118に基づいて、主スケジュールの副スケジュール条件情報、参加者に予約するスケジュール情報、予約されているスケジュール情報などのデータのやりとりを行い、スケジュールを予約する参加者のスケジュールに、空き時間があるかの解析を行う。
【0030】
スケジュール予約処理部104は、役割情報管理テーブル113、副スケジュール管理テーブル117、スケジュール管理テーブル118に基づいて、参加者の役割情報および主スケジュールの副スケジュール条件情報、参加者に予約するスケジュール情報や予約されているスケジュール情報などのデータのやりとりを行い、スケジュール予約を行う。なお、各処理部と各テーブルの詳細は後述する。
【0031】
図3は、雛形副スケジュール管理テーブル110の例を示す図である。図3を用いて、雛形副スケジュール管理テーブル110で管理する具体的な情報を説明する。雛形副スケジュール管理テーブル110では、副スケジュールを一意に識別するためのIDであるスケジュールID301、利用者に表示するためのスケジュール名称302、副スケジュールで使用する雛形条件を一意に識別するためのIDである雛形条件ID303(主スケジュールの種類)、副スケジュールの登録対象となる役割を識別するためのIDである雛形役割ID304、スケジュール予約日時の順番を示し、主スケジュールの位置を「0」として、主スケジュールの開始日時よりも前の場合はマイナスの数値、主スケジュールの終了日時よりも後の場合はプラスの値を保持する順番305、副スケジュールが主スケジュールと同じ日である必要があるかを示す同日306、副スケジュールが主スケジュールと隣接している必要があるかを示す隣接307、副スケジュールが必要とする時間間隔を分単位で保持、または副スケジュールが必要とする時間が変動する場合は「自動」のテキストを保持する所要時間308、副スケジュールを予約することができる時間帯を示す許容時間309、副スケジュールの種別を示す種別310といった、雛形となる副スケジュールの情報を管理する。なお、図3に示す順番305の例は、上から2、1、3、4としているが、−1、−2、1、2であってもよい。
【0032】
図25は、スケジュールの雛形条件を指定する画面2500の例を示す図である。スケジュールの雛形条件を指定する画面2500は、利用者が主スケジュールに対する副スケジュールの雛形条件を設定するために、画面表示処理部102によってクライアントPC121の表示装置に表示されるユーザインターフェース画面である。なお、スケジュールの雛形条件を指定する画面2500は、スケジュール予約の画面2600(図26参照)の条件設定ボタン2614を押下したときに呼び出される。
【0033】
スケジュールの雛形条件を指定する画面2500は、雛形プルダウンメニュー2502を有する雛形名称欄2501、雛形項目表1515、副スケジュール追加ボタン2511、副スケジュール削除ボタン2512、OKボタン2513、およびキャンセルボタン2514を含む。
【0034】
雛形項目表2515は、副スケジュール名称欄2503、役割欄2504、および条件欄2505を有する。副スケジュール名称欄2503は、副スケジュールごとに副スケジュール選択チェックボックス2508を有する。役割欄2504は、役割追加ボタン2506、役割削除ボタン2507、役割選択チェックボックス2509、副スケジュールごとに副スケジュール割り当てチェックボックス2510を有する。
【0035】
雛形プルダウンメニュー2502には、雛形条件情報管理テーブル111の雛形条件名称402の値が表示される。具体的には、「未使用」、「説明会用」、「打ち合わせ用」などの雛形条件名称を表示する。
【0036】
利用者は、スケジュールの雛形条件を指定する画面2500において、これから登録するスケジュールの雛形条件の名前を雛形プルダウンメニュー2502に設定する。また、利用者が使用するスケジュールの雛形条件を変更する場合、利用者はスケジュールの雛形条件の名前を雛形プルダウンメニュー2502で選択すると、選択したスケジュールの雛形条件がスケジュールの雛形条件を指定する画面2500に表示される。
【0037】
副スケジュール名称欄2503には、雛形プルダウンメニュー2502で選択された雛形条件の雛形条件ID401と雛形副スケジュール管理テーブル110の雛形条件ID303の一致する副スケジュールのスケジュール名称302の値を表示する。具体的には、雛形条件が「説明会用」の場合、雛形条件IDが「C002」の「準備」、「移動(行)」、「片付け」、「移動(帰)」の副スケジュールを表示する。
【0038】
利用者が、副スケジュール追加ボタン2511を押下すると、画面表示処理部102は追加する副スケジュールの名称を利用者が入力可能な画面を表示し、利用者が入力した副スケジュールを副スケジュール名称欄2503に追加する。また、利用者が、副スケジュール名称欄2503の副スケジュール選択チェックボックス2508で副スケジュールを選択し、副スケジュール削除ボタン2512を押下すると、画面表示処理部102は副スケジュール名称欄2503から副スケジュール選択チェックボックス2508で選択された副スケジュールを削除する。
【0039】
役割欄2504には、雛形プルダウンメニュー2502で選択された雛形条件の雛形条件ID401と雛形役割情報管理テーブル112の雛形条件ID501の一致する役割の雛形役割名称503の値を表示する。具体的には、雛形条件が「説明会用」の場合、雛形条件IDが「C002」の「主催者」、「参加者」の役割を表示する。
【0040】
利用者が、役割追加ボタン2506を押下すると、画面表示処理部102は、追加する役割の名称、利用者によって入力可能な状態で画面に表示し、利用者が入力した役割を役割欄2504に追加する。また、利用者が、役割欄2504の役割選択チェックボックス2509で役割を選択し、役割削除ボタン2507を押下すると、画面表示処理部102は役割選択チェックボックス2509で選択した役割を役割欄2504から削除する。
【0041】
条件欄2505には、順番テキストボックス2521を有する順番指定欄2516、同日指定チェックボックス2522を有する同日指定欄2517、隣接指定チェックボックス2523を有する隣接指定欄2518、所要時間指定テキストボックス2524を有する所要時間指定欄2519、許容時間指定テキストボックス2525を有する許容時間指定欄2520(許容時間帯)、種別指定テキストボックス2528を有する種別指定欄2526が表示される。
【0042】
利用者は、副スケジュールを実施する役割を役割欄2504の副スケジュール割り当てチェックボックス2510で選択し、順番テキストボックス2521に副スケジュールを実施する順番を指定する。初回表示時は、雛形副スケジュール管理テーブル110の順番305に設定されている値を表示する。本実施例では、主スケジュールの位置を「0」として、主スケジュールの開始日時よりも前の場合はマイナスの数値、主スケジュールの終了日時よりも後の場合はプラスの値を指定する。
【0043】
また、利用者は、同日指定チェックボックス2522で副スケジュールを主スケジュールと同じ日付にするかを選択する。同日指定チェックボックス2522を選択している場合は、副スケジュールは主スケジュールと同じ日に実施する必要があり、属性の値は「Y」(図3に示す同日306の欄を参照)となる。同日指定チェックボックス2522を選択していない場合は、副スケジュールは主スケジュールと同じ日に実施する必要はなく、属性の値は「N」(図3に示す同日306の欄を参照)となる。初回表示時は、雛形副スケジュール管理テーブル110の同日306に設定されている値を表示する。
【0044】
また、利用者は、隣接指定チェックボックス2523で主スケジュールと副スケジュールが隣接するかを選択する。隣接指定チェックボックス2523を選択している場合は、副スケジュールは主スケジュールと隣接する必要があり、属性の値は「Y」(図3に示す隣接307の欄を参照)となる。隣接指定チェックボックス2523を選択していない場合は、副スケジュールは主スケジュールと隣接する必要はなく、属性の値は「N」(図3に示す隣接307の欄を参照)となる。
【0045】
また、同日指定チェックボックス2522を選択していない場合は、副スケジュールの隣接指定チェックボックス2523は非活性となり、利用者は隣接指定チェックボックス2523を選択できない。初回表示時は、雛形副スケジュール管理テーブル110の隣接307に設定されている値を表示する。
【0046】
また、利用者は、所要時間指定テキストボックス2524に副スケジュールを実行するために必要な時間を分単位で指定する。初回表示時は、雛形副スケジュール管理テーブル110の所要時間308に設定されている値を表示する。
【0047】
また、利用者は、許容時間指定テキストボックス2525に副スケジュールを予約できる時間を指定する。許容時間指定テキストボックス2525には予約可能な時間帯を「開始時刻〜終了時刻」の形式、カンマ区切りで複数指定できる。初回表示時は、雛形副スケジュール管理テーブル110の許容時間309に設定されている値を表示する。
【0048】
また、利用者は、種別指定テキストボックス2528に副スケジュールの種別を指定する。初回表示時は、雛形副スケジュール管理テーブル110の種別310に設定されている値を表示する。
【0049】
OKボタン2513は、入力したデータをスケジュール管理装置100に送信する機能を有し、利用者がOKボタン2513を押下すると、入力されたデータを確定する。その後、スケジュール調整処理部103は、雛形条件設定内容を雛形条件情報管理テーブル111に登録する。利用者がキャンセルボタン2514を押下すると、入力項目の値および雛形条件設定内容を取り消し、画面表示処理部102はスケジュールの雛形条件を指定する画面2500を閉じる。
【0050】
図4は、雛形条件情報管理テーブル111の例を示す図である。雛形条件情報管理テーブル111では、雛形条件を一意に識別するためのIDである雛形条件ID401、利用者に表示する雛形条件の名称である雛形条件名称402といった条件の雛形となる情報を管理する。
【0051】
図5は、雛形役割情報管理テーブル112の例を示す図である。雛形役割情報管理テーブル112では、雛形条件を一意に識別するためのIDである雛形条件ID501、役割を一意に識別するためのIDである雛形役割ID502、利用者に表示する役割の名称である雛形役割名称503といった雛形条件情報で使用する役割の情報を管理する。
【0052】
図6は、主スケジュール管理テーブル116の例を示す図である。主スケジュール管理テーブル116では、主スケジュールを一意に識別するためのIDである主スケジュールID601、主スケジュールの参加者の一覧をユーザIDで保持する参加者ID602、主スケジュールの雛形となった条件を一意に識別するためのIDである雛形条件ID603といった、主スケジュールの情報を管理する。
【0053】
図7は、役割情報管理テーブル113の例を示す図である。役割情報管理テーブル113では、主スケジュールを一意に識別するためのIDである主スケジュールID701、主スケジュールにおいて必要な役割を一意に識別するためのIDである役割ID702、その役割を利用者に表示するための名称である役割名称703といった、役割情報を管理する。
【0054】
図8は、ユーザ情報管理テーブル114の例を示す図である。ユーザ情報管理テーブル114では、参加者を一意に識別するためのIDであるユーザID801、利用者に参加者を表示するための名称であるユーザ名802、参加者の勤務場所を示すユーザ在勤場所803といったユーザの情報を管理する。
【0055】
図9は、拠点情報管理テーブル115の例を示す図である。拠点情報管理テーブル115では、拠点を一意に識別するためのIDである拠点ID901、拠点を利用者に表示するための名称である拠点名称902といった拠点の情報を管理する。ここで拠点とは、利用者の在勤場所やスケジュールの開催地となる場所のことを示し、システムは利用者が登録した情報を基に、拠点の情報を管理する。
【0056】
図10は、副スケジュール管理テーブル117の例を示す図である。図10を用いて、副スケジュール管理テーブル117で管理する、A製品説明会用の具体的な情報を説明する。副スケジュール管理テーブル117では、主スケジュールに対応する副スケジュールの条件情報を管理する。主スケジュールを一意に識別するためのIDである主スケジュールID1001、副スケジュールを識別するためのIDである副スケジュールID1002、副スケジュールを利用者に表示するための名称である副スケジュール名称1003、副スケジュールの予約対象となる役割を識別するためのIDである役割ID1004、スケジュール予約日時の前後関係を保持する順番1005、副スケジュールが主スケジュールと同じ日である必要があるかを示す同日1006、副スケジュールが主スケジュールと隣接している必要があるかを示す隣接1007、副スケジュールに要する時間を示す所要時間1008、副スケジュールを予約できる時間帯を示す許容時間1009、副スケジュールの種別を示す種別1010といった、副スケジュールの条件情報を管理する。
【0057】
図10に示すA製品説明会用の副スケジュール管理テーブル117は、図26に示すスケジュール予約の画面2600および図27に示す副スケジュール条件設定の画面2700を用いて、利用者が登録した副スケジュールの管理情報である。利用者がA製品説明会の主スケジュールを予約しようとすると、各参加者のスケジュールを確認し、時間調整する必要がある。A製品説明会に関連する副スケジュールとしては、準備、移動、片付け、懇親会などが考えられる。
【0058】
図26は、スケジュールを予約する画面2600の例を示す図である。図27は、スケジュール「A製品説明会」の副スケジュール条件設定の画面2700の例を示す図である。
【0059】
スケジュール予約の画面2600において、条件設定ボタン2614を押下して表示された副スケジュール条件設定の画面2700で設定したスケジュール条件情報を、副スケジュール管理テーブル117に登録する。
【0060】
図26を用いて、スケジュール予約の画面2600の詳細を説明する。スケジュール予約の画面2600は、利用者がスケジュールを予約するために、画面表示処理部102によってクライアントPC121の表示装置に表示されるユーザインターフェース画面である。
【0061】
利用者は、用件2601の用件テキストボックス2607にスケジュールの用件、日付2602の日付テキストボックス2608にスケジュールを予約する日付の開始日、日付テキストボックス2609に日付の終了日、時間2603の時間テキストボックス2610に所要時間を時単位で、分テキストボックス2611に所要時間を分単位で、場所2604の場所プルダウンメニュー2612でスケジュールを実施する場所を選択する。場所プルダウンメニュー2612には拠点情報管理テーブル115の拠点名称902を表示する。
【0062】
また、利用者が、副スケジュール条件設定の画面2700で利用する雛形条件(利用雛形2701の項目)を選択すると、画面表示処理部102は、雛形2605の雛形条件テキストボックス2613に選択した雛形条件名称を設定する。
【0063】
参加者2606の領域において、利用者がユーザ追加ボタン2619を押下すると、画面表示処理部102はスケジュールを予約する参加者を指定可能なユーザ指定画面(図示せず)を表示し、利用者が選択したユーザのユーザ名を参加者2606のユーザ名領域2616に表示した行を追加する。
【0064】
参加者2606の役割領域2617の役割プルダウンメニュー2618は、条件設定ボタン2614を押下して表示される、副スケジュール条件設定の画面2700の役割欄2704に表示されている役割名称を表示する。利用者は役割プルダウンメニュー2618で参加者2606に追加した参加者に、役割を指定する。
【0065】
また、利用者は、参加者2606の領域のユーザ選択チェックボックス2615で参加者を選択し、ユーザ削除ボタン2620を押下し、参加者2606から参加者を削除できる。
【0066】
また、OKボタン2621は、入力したデータをスケジュール管理装置100に送信する機能を有し、利用者がOKボタン2621を押下すると、入力されたデータを確定する。利用者がキャンセルボタン2622を押下すると、それまでに入力されたデータを取り消し、画面表示処理部102はスケジュール予約の画面2600を閉じる。
【0067】
図27を用いて、副スケジュール条件設定の画面2700の詳細を説明する。副スケジュール条件設定の画面2700は、利用者が主スケジュールに対する副スケジュールの条件を設定するために、画面表示処理部102によってクライアントPC121の表示装置に表示されるユーザインターフェース画面である。
【0068】
副スケジュール条件設定の画面2700は、利用雛形プルダウンメニュー2702を有する利用雛形2701、副スケジュール項目表2715、副スケジュール追加ボタン2711、副スケジュール削除ボタン2712、OKボタン2713、およびキャンセルボタン2714を含む。副スケジュール項目表2715は、副スケジュール名称欄2703、役割欄2704、条件欄2705を有する。副スケジュール名称欄2703は、副スケジュールごとに副スケジュール選択チェックボックス2708を有する。役割欄2704は、役割追加ボタン2706、役割削除ボタン2707、役割選択チェックボックス2709、副スケジュールごとに副スケジュール割り当てチェックボックス2710を有する。
【0069】
利用雛形プルダウンメニュー2702には、雛形条件情報管理テーブル111の雛形条件名称402の値が表示される。具体的には「未使用」、「説明会用」、「打ち合わせ用」などの雛形条件名称が表示される。副スケジュール名称欄2703には、雛形副スケジュール管理テーブル110のスケジュール名称302の値が表示される。具体的には、雛形条件が「説明会用」の場合、雛形条件IDが「C002」の「準備」、「移動(行)」、「片付け」、「移動(帰)」などの副スケジュール名称が表示される。
【0070】
利用者が副スケジュール追加ボタン2711を押下すると、画面表示処理部102は、追加する副スケジュールの名称を利用者が入力可能な画面を表示し、利用者が入力した副スケジュールを副スケジュール名称欄2703に追加する。例えば、雛形副スケジュール管理テーブル110に存在しない「懇親会」という副スケジュールを追加できる。また、利用者が、副スケジュール名称欄2703の副スケジュール選択チェックボックス2708で副スケジュールを選択し、副スケジュール削除ボタン2712を押下すると、画面表示処理部102は副スケジュール名称欄2703から副スケジュール選択チェックボックス2708で選択された副スケジュールを削除する。
【0071】
役割欄2704には、利用雛形プルダウンメニュー2702で選択された雛形条件の雛形条件ID401(図4参照)をキーとして、雛形役割情報管理テーブル112においてキーと一致する雛形条件ID501(図5参照)が抽出され、抽出された役割の雛形役割名称503の値を表示する。具体的には、雛形条件が「説明会用」の場合、雛形条件IDが「C002」であり、「主催者」、「参加者」の役割名称が表示される。
【0072】
利用者が役割追加ボタン2706を押下すると、画面表示処理部102は、追加する役割の名称を、利用者によって入力可能な状態で画面に表示し、利用者が入力した役割を役割欄2704に追加する。例えば、雛形役割情報管理テーブル112に存在しない「オブザーバ」という役割を追加できる。また、利用者が、役割欄2704の役割選択チェックボックス2709で役割を選択し、役割削除ボタン2707を押下すると、画面表示処理部102は役割選択チェックボックス2709で選択した役割を役割欄2704から削除する。
【0073】
条件欄2705には、順番テキストボックス2721を有する順番指定欄2716、同日指定チェックボックス2722を有する同日指定欄2717、隣接指定チェックボックス2723を有する隣接指定欄2718、所要時間指定テキストボックス2724を有する所要時間指定欄2719、許容時間指定テキストボックス2725を有する許容時間指定欄2720(許容時間帯)、種別指定テキストボックス2728を有する種別指定欄2726が表示される。
【0074】
利用者は、副スケジュールでの役割を役割欄2704の副スケジュール割り当てチェックボックス2710で選択し、順番テキストボックス2721に副スケジュールを実施する順番を指定する。初回表示時は、雛形副スケジュール管理テーブル110の順番305(図3参照)に設定されている値が表示される。本実施形態では、主スケジュールの位置を「0」として、主スケジュールの開始日時よりも前の場合、マイナスの数値、主スケジュールの終了日時よりも後の場合、プラスの値を指定する。
【0075】
また、利用者は、同日指定チェックボックス2722で主スケジュールと副スケジュールを同じ日付にするかを選択する。同日指定チェックボックス2722を選択している場合は、副スケジュールは主スケジュールと同じ日に実施する必要があり、属性の値は「Y」(図10に示す同日1006の欄を参照)となる。同日指定チェックボックス2722を選択していない場合は、副スケジュールは主スケジュールと同じ日に実施する必要はなく、属性の値は「N」(図10に示す同日1006の欄を参照)となる。初回表示時は、雛形副スケジュール管理テーブル110の同日306(図3参照)に設定されている値が表示される。
【0076】
また、利用者は、隣接指定チェックボックス2723で副スケジュールが主スケジュールに隣接するかを選択する。隣接指定チェックボックス2723を選択している場合は、副スケジュールは主スケジュールと隣接する必要があり、属性の値は「Y」(図10に示す隣接1007の欄を参照)となる。隣接指定チェックボックス2723を選択していない場合は、副スケジュールは主スケジュールと隣接する必要はなく、属性の値は「N」(図10に示す隣接1007の欄を参照)となる。また、同日指定チェックボックス2722を選択していない場合は、副スケジュールの隣接指定チェックボックス2723は非活性となり、利用者は隣接指定チェックボックス2723を選択できない。初回表示時は、雛形副スケジュール管理テーブル110の隣接307(図3参照)に設定されている値が表示される。
【0077】
また、利用者は、所要時間指定テキストボックス2724に副スケジュールに必要な時間を分単位で指定する。初回表示時は、雛形副スケジュール管理テーブル110の所要時間308(図3参照)に設定されている値が表示される。
【0078】
また、利用者は、許容時間指定テキストボックス2725に副スケジュールを予約できる時間を指定する。許容時間指定テキストボックス2725には予約可能な時間帯を「開始時刻〜終了時刻」の形式、カンマ区切りで複数の時間帯を指定できる。初回表示時は、雛形副スケジュール管理テーブル110の許容時間309(図3参照)に設定されている値を表示する。
【0079】
また、利用者は、種別指定テキストボックス2728に副スケジュールの種別を指定する。初回表示時は、雛形副スケジュール管理テーブル110の種別310(図3参照)に設定されている値が表示される。
【0080】
OKボタン2713は、入力したデータをスケジュール管理装置100に送信する機能を有し、利用者がOKボタン2713を押下すると、入力された項目の値が確定する。その後、スケジュール調整処理部103は、副スケジュール条件設定内容を主記憶装置101に記憶する。利用者がキャンセルボタン2714を押下すると、入力項目の値および副スケジュール条件設定内容を取り消し、画面表示処理部102は副スケジュール条件設定の画面2700を閉じる。
【0081】
図11は、スケジュール管理テーブル118の例を示す図である。スケジュール管理テーブル118では、予約したすべてのスケジュールを保持する。参加者を一意に識別するためのIDであるユーザID1101、スケジュールを一意に識別するためのIDであるスケジュールID1102、スケジュールが副スケジュールの場合に、主スケジュールのスケジュールIDを示す関連スケジュールID1103、スケジュールの日時を示す日付1104、開始時刻1105、終了時刻1106、スケジュールを開催する場所や移動スケジュールの行先となる拠点IDを示す場所1107、利用者に表示するためのスケジュール名称1108、主スケジュールでの役割を示す役割ID1109、付随する主スケジュールを一意に識別するためのIDである主スケジュールID1110といった予約したスケジュールの情報を管理する。
【0082】
スケジュール管理テーブル118には、当初別予定で記載されている予定が入っている。利用者が「A製品説明会」についてスケジュール予約すると、役割が主催者であるユーザ1のスケジュールには、「準備」(副スケジュール)、「A製品説明会」(主スケジュール)、「片付け」(副スケジュール)、「懇親会」(副スケジュール)が予約される。主スケジュールを開催する場所は、ユーザ1の在勤場所である「東戸塚」であるため、移動のスケジュールは予約されない。
【0083】
一方、参加者であるユーザ2、ユーザ3のスケジュールには、「移動(行)」(副スケジュール)、「A製品説明会」(主スケジュール)、「懇親会」(副スケジュール)、「移動(帰)」(副スケジュール)が予約される。しかしユーザ2、ユーザ3は主催者ではないため、A製品説明会前の「準備」や、A製品説明会後の「片付け」のスケジュールは予約されない。また、「移動」スケジュールについては、図18の処理において、ユーザ2、ユーザ3の在勤場所の情報と同日のその他のスケジュールの場所情報から算出した所要時間となる。
【0084】
図28は、各参加者に登録されたスケジュールを参照する画面2800の例を示す図である。図28に示す画面例は、スケジュール管理テーブル118に登録されているスケジュールに基づいている。スケジュール表示の画面2800は、利用者がスケジュールを参照するために、画面表示処理部102によってクライアントPC121の表示装置に表示されるユーザインターフェース画面である。
【0085】
スケジュール表示の画面2800は、例えば、ユーザ名2801、時刻領域2802、スケジュール表示領域2803、用件名2804、および閉じるボタン2805を含む。ユーザ名2801には、ユーザ情報管理テーブル114のユーザ名802(図8参照)の値が表示される。時刻領域2802には、時刻が表示され、利用者がスケジュールの開始時刻および終了時刻を一目で把握できる。また、用件名2804は、スケジュールごとにスケジュール管理テーブル118(図11参照)のスケジュール名称1108から取得した値を表示する。利用者が閉じるボタン2805を押下すると、画面表示処理部102はスケジュール表示の画面2800を閉じる。
【0086】
次にスケジュールを予約する処理について説明する。
図14は、スケジュールを予約する処理手順の概要を示す図である。スケジュール予約処理S1400は、スケジュール管理テーブル118(図11参照)に主スケジュールと副スケジュールを登録する処理であり、スケジュール予約受付処理S1401および副スケジュール登録処理S1402の処理を行う「処理A」と、スケジュール空き時間検索処理S1600を行う「処理B」と、スケジュール登録処理S1700を行う「処理C」から構成されている。
【0087】
画面表示処理部102が表示したスケジュール予約の画面2600を介して、利用者がスケジュールの情報を入力すると、スケジュール調整処理部103は、入力されたスケジュールの情報に基づいて、スケジュール予約を受け付ける(ステップS1401)。
【0088】
次に、ステップS1401で受け付けたスケジュール予約である予約オブジェクト一覧2100(図21参照)の予約オブジェクト2101に基づいて、解析部105が予約状況を解析し、スケジュール予約処理部104が、副スケジュール管理テーブル117に副スケジュールを登録する(ステップS1402)。また、ステップS1402では、主スケジュール管理テーブル116に参加者IDが、役割情報管理テーブル113に役割として役割ID、役割名称が追加される。ステップS1401とステップS1402とをまとめたステップS1500の処理Aは、図15を参照して後述する。
【0089】
次に、解析部105は、ステップS1401で受け付けたスケジュール予約に必要な空き時間を検索し、空き時間候補オブジェクト2400(図24参照)へ空き時間候補を追加する(ステップS1600)。ステップS1600の処理Bについては、図16を参照して後述する。
【0090】
次に、スケジュール予約処理部104が、スケジュール調整処理部103、解析部105の処理結果を受けて、スケジュール管理テーブル118に主スケジュールと副スケジュールを登録する(ステップS1700)。ステップS1700の処理Cで、スケジュール管理テーブル118に主スケジュールおよび副スケジュールを登録する処理は、図17および図18を参照して後述する。
【0091】
図15は、予約オブジェクトから必要となる副スケジュールオブジェクトを生成する処理手順を示す図である。図15を用いて、処理Aに係るスケジュール予約受付から副スケジュール登録までの処理S1500の処理手順について詳細に説明する。処理Aは、副スケジュール管理テーブル117に副スケジュールを登録し、主スケジュール管理テーブル116に参加者IDを、役割情報管理テーブル113に役割を追加する処理である。
【0092】
画面表示処理部102が表示した、スケジュール予約の画面2600(図26参照)を介して、利用者が条件を入力すると、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、予約オブジェクト一覧2100(図21参照)を受け付ける(ステップS1501)。
【0093】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、予約オブジェクト一覧2100の予約オブジェクト2101から雛形条件ID2106を取得する(ステップS1502)。具体的には、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、予約オブジェクト一覧2100の予約オブジェクト2101から雛形条件ID2106として「C002」を取得する。
【0094】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、副スケジュールオブジェクト一覧2300と参加者ID一覧を作成する(ステップS1503)。なお、参加者ID一覧は「U001」、「U002」、「U003」などの文字列情報のみの構成である。
【0095】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1501で受け付けた予約オブジェクト一覧2100から予約オブジェクトの要素を1つ取得する(ステップS1504)。具体的には、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1501で受け付けた予約オブジェクト一覧2100から予約オブジェクトであるオブジェクトIDが「0001」の参加者オブジェクト2103を取得する。
【0096】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1504で取得した予約オブジェクトの要素から、雛形役割IDと参加者IDを取得する(ステップS1505)。具体的には、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106はステップS1504で取得した予約オブジェクトの参加者オブジェクト2103から、雛形役割ID2112「DROL1」と参加者ID2109「U001」を取得する。
【0097】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1505で取得した参加者IDを、ステップS1503で予め作成済みの参加者ID一覧へ追加する(ステップS1506)。具体的には、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1505で取得した参加者IDとして「U001」を、ステップS1503で作成済みの参加者ID一覧へ追加する。
【0098】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、利用者が主スケジュール予約時にA製品説明会の副スケジュール条件設定の画面2700(図27参照)を介して入力した条件情報により、予め設定された副スケジュールである雛形条件情報オブジェクト2200(図22参照)を取得する(ステップS1507)。
【0099】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、ステップS1507で取得した雛形条件情報オブジェクト2200から雛形役割ID2203の一覧を取得する(ステップS1508)。
【0100】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、予約オブジェクトの要素に含まれるステップS1505で取得した雛形役割IDが、ステップS1508で取得した雛形条件情報オブジェクト2200の雛形役割ID2203の一覧に含まれているかを雛形役割IDの比較で判定する(ステップS1509)。
【0101】
具体的には、予約オブジェクトの要素に含まれるステップS1505で取得した参加者IDの値が、「U001」、「U002」、「U003」である、各予約オブジェクトに含まれる雛形役割IDと、ステップS1508で取得した雛形条件情報オブジェクト2200のスケジュール名称が、「準備」、「移動(行)」、「片付け」、「移動(帰)」、「懇親会」である各副スケジュールのオブジェクトに含まれる雛形役割IDの内容を比較する。
【0102】
ステップS1509において、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1505で取得した雛形役割IDが、ステップS1508で取得した雛形役割IDの一覧に含まれている場合は「Yes」と判定し、ステップS1510の処理に進む。一方、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1505で取得した雛形役割IDがステップS1508で取得した雛形役割IDの一覧に含まれていない場合は「No」と判定し、ステップS1511の処理に進む。
【0103】
ステップS1510において、ステップS1505で取得した雛形役割IDと参加者IDに対応する副スケジュールをステップS1503で予め作成済みの副スケジュールオブジェクト一覧2300(図23参照)に追加し、ステップS1511に進む。これは、その雛形役割IDを持つ参加者のスケジュールに、その副スケジュールを登録するためである。
【0104】
ステップS1511において、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、未処理の次の副スケジュールがあるかを、残りの副スケジュールの数で判定する。解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1511で残りの副スケジュールが1件以上の場合、未処理の次の副スケジュールがあるとして「Yes」と判定し、ステップS1507の処理に戻る。一方、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1511で残りの副スケジュールが1件未満の場合、未処理の副スケジュールがないとして「No」と判定し、ステップS1512の処理に進む。
【0105】
ステップS1512において、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、未処理の次の予約オブジェクトがあるかを残りの予約オブジェクトの数で判定する。解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1512で残りの予約オブジェクトの数が1個以上の場合は未処理の次の予約オブジェクトがあるとして「Yes」と判定し、ステップS1504の処理に戻る。
【0106】
一方、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1512で残りの予約オブジェクトの数が1個未満の場合は未処理の予約オブジェクトがないとして「No」と判定し、スケジュール予約処理部104は、ステップS1513の処理に進む。
【0107】
ステップS1513において、スケジュール予約処理部104は、ステップS1503で作成され、ステップS1506で参加者IDを追加した参加者ID一覧を、主スケジュール管理テーブル116に追加する。また、スケジュール予約処理部104は、ステップS1502で予約オブジェクト一覧2100の予約オブジェクトから取得した雛形条件ID2106も主スケジュール管理テーブル116に登録する。
【0108】
次に、スケジュール予約処理部104は、副スケジュール管理テーブル117に副スケジュールを追加登録する(ステップS1514)。次に、スケジュール予約処理部104が、雛形条件情報オブジェクト2200の雛形条件ID2202、雛形役割ID2203と雛形役割情報管理テーブル112の雛形条件ID501、雛形役割ID502、雛形役割名称503に基づいて、役割情報管理テーブル113に役割の情報である主スケジュールID701、役割ID702、役割名称703を追加登録し(ステップS1515)、処理Aを終了する。
【0109】
図16は、副スケジュールオブジェクトから空き時間候補オブジェクトを生成する処理手順を示す図である。図16を用いて、処理Bのスケジュール空き時間検索処理S1600について詳細に説明する。処理Bは、解析部105が、所要時間分のスケジュール空き時間を検索し、空き時間候補オブジェクト2400に空き時間候補を追加する処理である。具体的には、解析部105の所要時間算出処理部107が、全体所要時間を算出し、解析部105の空き時間解析処理部108が、全体所要時間分のスケジュール空き時間を検索する。また、空き時間候補オブジェクト2400(図24参照)へ空き時間候補を追加する。
【0110】
ここで、全体所要時間とは、主スケジュールの所要時間に、属性の値から判定して必要となる副スケジュールの時間を加算した時間のことを意味する。例えば、図27に示す副スケジュール条件設定の画面2700で「A製品説明会」の副スケジュールの「準備」に隣接の属性が指定されている場合、「準備」の所要時間と、「A製品説明会」の所要時間を加算した時間が全体所要時間となる。
【0111】
解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、全体所要時間を主スケジュールの所要時間とする(ステップS1601)。次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、処理Aで作成した副スケジュールオブジェクト一覧2300(図23参照)を受け付け(ステップS1602)、副スケジュールオブジェクト一覧2300から副スケジュールオブジェクトの要素を1つ取得する(ステップS1603)。
【0112】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、副スケジュールオブジェクトから条件情報を取得する(ステップS1604)。次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、所要時間2310が「自動」であるかを所要時間の値で判定する(ステップS1605)。
【0113】
解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1605で所要時間の値が「自動」の場合は「Yes」と判定し、解析部105の所要時間算出処理部107はステップS1606の処理に進む。一方、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1605で所要時間の値が「自動」以外の「30分」や「120分」などの場合は「No」と判定し、ステップS1610の処理に進む。
【0114】
ステップS1606において、解析部105の所要時間算出処理部107が、所要時間の値が「自動」の場合に、ユーザ情報管理テーブル114(図8参照)のユーザ在勤場所803である拠点情報管理テーブル115(図9参照)の拠点ID901とスケジュール管理テーブル118(図11参照)の場所1107である拠点情報管理テーブル115の拠点ID901に基づいて、拠点情報管理テーブル115の拠点ID901と対応した拠点名称を取得し、2つの拠点名称に基づいて既存の電車時間検索システムなどと連携して所要時間を算出する。
【0115】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、所要時間が「0分」より大きいかをステップS1606で算出した所要時間の値で判定する(ステップS1607)。解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1607で所要時間が「0分」を超える「30分」や「120分」などの場合は「Yes」と判定し、ステップS1608の処理に進む。一方、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106はステップS1607で所要時間が「0分」以下の場合は「No」と判定し、ステップS1609の処理に進む。
【0116】
ステップS1608において、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、ステップS1606で算出した「0分」を超える所要時間を、副スケジュールオブジェクト一覧2300の副スケジュールの算出時間に格納し、ステップS1610に進む。具体的には、オブジェクトIDが「0002」の要素2305の算出時間に値を格納する。
【0117】
ステップS1609において、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、ステップS1606で算出した「0分」以下の所要時間をもつ副スケジュールオブジェクトの要素を副スケジュールオブジェクト一覧2300から削除する。これは、副スケジュールの所要時間が「0分」以下であり、副スケジュールを実行しなくてもよいためである。
【0118】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、同日属性が「Y」であるかを副スケジュールオブジェクト2301の同日2308の値で判定する(ステップS1610)。
【0119】
解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1610で同日属性の値が「Y」の場合は「Yes」と判定し、ステップS1611の処理に進む。一方、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106はステップS1610で同日属性の値が「Y」でない場合は「No」と判定し、ステップS1613の処理に進む。
【0120】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、隣接属性が「Y」であるかを副スケジュールオブジェクト2301の隣接2309の値で判定する(ステップS1611)。
【0121】
解析部105の副スケジュール条件解析処理部106はステップS1611で隣接属性の値が「Y」の場合は「Yes」と判定し、ステップS1612の処理に進む。一方、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106はステップS1611で隣接属性の値が「Y」でない場合は「No」と判定し、ステップS1613の処理に進む。
【0122】
ステップS1612において、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、全体所要時間に副スケジュールの所要時間を追加する。なお、ステップS1608で副スケジュールオブジェクト2301に算出時間を格納済みの場合は、全体所要時間にその算出時間を加える。次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、未処理の次の副スケジュールがあるかを残りの副スケジュール数で判定する(ステップS1613)。
【0123】
解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1613で残りの副スケジュールの数が1件以上の場合は未処理の次の副スケジュールがあるとして「Yes」と判定し、ステップS1604の処理に戻る。一方、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106はステップS1613で残りの副スケジュールの数が1件未満の場合は未処理の副スケジュールがないとして「No」と判定し、解析部105の空き時間解析処理部108はステップS1614の処理に進む。
【0124】
ステップS1614において、解析部105の空き時間解析処理部108は、全体所要時間分の空き時間を検索する。空き時間解析処理部108は、スケジュール管理テーブル118のユーザID1101が処理Aで作成した参加者ID一覧に含まれ、スケジュール管理テーブル118の日付1104が予約オブジェクト一覧2100の指定日付2104の範囲であるスケジュールを取得する。そして、取得したスケジュールの開始時刻1105から終了時刻1106を除いた時間を空き時間とする。ただし、全体所要時間のうちの副スケジュール分の時間枠は、副スケジュールオブジェクト一覧2300の許容時間内となるよう、空き時間を検索する。
【0125】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、空き時間候補オブジェクト2400(図24参照)にステップS1614で検索した空き時間(空き時間1、空き時間2など)を追加し(ステップS1615)、処理Bの処理を終了する。
【0126】
図17は、スケジュールを登録する処理手順の概要を示す図である。図17を用いて、処理Cについて、解析部105で得られた空き時間の候補に基づいて、スケジュール調整処理部103が主スケジュールおよび副スケジュールを調整し、スケジュール予約処理部104が、スケジュール管理テーブル118(図11参照)に登録する処理を説明する。
【0127】
解析部105の空き時間解析処理部108が、空き時間候補オブジェクト2400から、参加者全員に共通する主スケジュール予約用の空き時間を取得する(ステップS1701)。
【0128】
次に、スケジュール調整処理部103が、ステップS1701で取得した参加者全員に共通する主スケジュール予約用の共通空き時間から、主スケジュールを予約する日付、開始時刻、終了時刻を決定する(ステップS1702)。
【0129】
次に、スケジュール予約処理部104が、ステップS1702で決定した主スケジュールを予約する日付、開始時刻、終了時刻から、参加者全員に対してスケジュール管理テーブル118に、主スケジュールを登録する(ステップS1703)。
【0130】
次に、スケジュール予約処理部104が、副スケジュール登録処理を実行し(ステップS1704)、処理Cのスケジュール登録を終了する。なお、処理Cの副スケジュール登録処理は、図18を用いて説明する。
【0131】
図18は、副スケジュールの日時を決定し副スケジュールを登録する処理手順を示す図である。図18は、副スケジュール登録処理S1704の詳細な処理手順であり、解析部105で得られた空き時間の候補に基づいて、スケジュール調整処理部103が副スケジュールを調整し、スケジュール予約処理部104が、スケジュール管理テーブル118(図11参照)に登録する処理を説明する。
【0132】
解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、副スケジュールオブジェクト一覧2300(図23参照)から副スケジュールオブジェクトの要素を1つ取得する(ステップS1801)。
【0133】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、ステップS1801で取得した副スケジュールオブジェクト2301の要素から条件情報を取得する(ステップS1802)。次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、ステップS1802で取得した条件情報に基づいて、所要時間の値が「自動」であるかを判定する(ステップS1803)。
【0134】
解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1803で所要時間の値が「自動」の場合は「Yes」と判定し、ステップS1804の処理に進む。一方、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106はステップS1803で所要時間の値が「自動」以外の「30分」や「120分」などの場合は「No」と判定し、ステップS1808の処理に進む。
【0135】
ステップS1804において、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、ステップS1802で取得した条件情報から、移動スケジュールであるかを判定する。具体的には、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、ステップS1802で取得した副スケジュールの要素オブジェクト2304の種別2312から、移動スケジュールであるかを判定する。
【0136】
解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1804で種別が「移動」の場合は「Yes」と判定し、ステップS1805の処理に進む。一方、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106はステップS1804で種別が「移動」以外の「準備」や「片付け」などの場合は「No」と判定し、ステップS1814の処理に進む。
【0137】
ステップS1805において、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、スケジュール管理テーブル118から、同日のその他のスケジュールを取得し、同日のその他のスケジュールの判定を行う。同日のその他のスケジュールの判定処理の詳細を次に示す。
【0138】
ステップS1802で取得した条件情報である副スケジュールの要素オブジェクト2304の順番2307が「0」よりも小さい値の場合は、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、処理Cの主スケジュール登録のステップS1702で決定した主スケジュールの開始時刻より前で最も近い同日のその他のスケジュールを取得する。ステップS1802で取得した条件情報である副スケジュールの要素オブジェクト2304の順番2307が「0」よりも大きい値の場合は、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、処理Cの主スケジュール登録のステップS1702で決定した主スケジュールの終了時刻より後で最も近い同日のその他のスケジュールを取得する。そして、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、同日のその他のスケジュールがあるかを判定する。
【0139】
ステップS1805において、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は同日のその他のスケジュールがあった場合は「Yes」と判定し、ステップS1806の処理に進む。解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は同日のその他のスケジュールがなかった場合は「No」と判定し、ステップS1814の処理に進む。
【0140】
ステップS1806において、解析部105の所要時間算出処理部107が、同日のその他のスケジュールの場所から所要時間を算出する。同日のその他のスケジュールの場所から所要時間を算出する処理の詳細を次に示す。
【0141】
同日のその他のスケジュールの場所である拠点情報管理テーブル115の拠点ID901の内容とスケジュール管理テーブル118の主スケジュールの場所1107である拠点情報管理テーブル115の拠点ID901の内容に基づいて、拠点情報管理テーブル115の拠点ID901と対応した拠点名称を取得し、2つの拠点名称に基づいて既存の電車時間検索システムなどと連携して所要時間を算出し、算出時間としてメモリ上に保持する。
【0142】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、所要時間が「0分」より大きいかをステップS1806で算出した所要時間の値で判定する(ステップS1814)。解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1814で所要時間が「0分」を超える「30分」や「120分」などの場合は「Yes」と判定し、ステップS1807の処理に進む。一方、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106はステップS1814で所要時間が「0分」以下の場合は「No」と判定し、ステップS1813の処理に進む。これは、スケジュール管理テーブル118の場所1107が主スケジュールを開催する場所である予約オブジェクト一覧2100の場所2105と同一の場合は、ステップS1806にて算出された時間は「0分」以下となり、副スケジュールを実行する必要がないためである。
【0143】
ステップS1807において、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1806で算出した時間を所要時間に格納する。また、ステップS1804で「No」と判定し、所要時間が「自動」だが移動スケジュールではない場合とステップS1805で「No」と判定し、所要時間が「自動」で移動スケジュールだが、同日のその他のスケジュールがない場合は、副スケジュールオブジェクト2301に予め格納済みの算出時間を所要時間とする。
【0144】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、ステップS1802で取得した条件情報の順番の値から、副スケジュールが主スケジュールよりも前か後のいずれであるかを判定する(ステップS1808)。
【0145】
解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1808で順番が「0」より大きい値、具体的には、「3」の「移動(帰)」などの場合は「Yes」と判定し、解析部105の空き時間解析処理部108はステップS1810の処理に進む。一方、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1808で順番属性が「0」以下の値、具体的には、「−2」の「移動(行)」などの場合は「No」と判定し、ステップS1809の処理に進む。
【0146】
ステップS1809において、解析部105の空き時間解析処理部108が、副スケジュールの所要時間から、主スケジュール前の許容時間帯内で空き時間を検索し、ステップS1811に進む。
【0147】
ステップS1810において、解析部105の空き時間解析処理部108が、副スケジュールの所要時間から、主スケジュール後の許容時間帯内で空き時間を検索し、ステップS1811に進む。
【0148】
ステップS1811において、スケジュール調整処理部103が、ステップS1809で検索した主スケジュール前の許容時間帯内の空き時間、または、ステップS1810で検索した主スケジュール後の許容時間帯内の空き時間から、副スケジュールの日付、開始時刻、終了時刻を決定する。
【0149】
次に、スケジュール予約処理部104が、ステップS1811で決定した副スケジュールの日付、開始時刻、終了時刻から、スケジュール管理テーブル118に、副スケジュールを登録する(ステップS1812)。
【0150】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106が、未処理の次の副スケジュールがあるかを残りの副スケジュールの数で判定する(ステップS1813)。解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1813で残りの副スケジュールの数が1件以上の場合は未処理の次の副スケジュールがあるとして「Yes」と判定し、ステップS1801の処理に戻る。一方、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、ステップS1813で残りの副スケジュールの数が1件未満の場合は未処理の副スケジュールがないとして「No」と判定し、処理Cの副スケジュール登録を終了する。
【0151】
次にスケジュールの予約を変更する処理について説明する。
図32に示したスケジュール予約のメイン画面3200において、利用者がスケジュール予約の変更の必要性が生じた際に、「スケジュール変更」のボタン3202を押下すると、スケジュール変更の画面2900がクライアントPC121の表示装置に表示される。
【0152】
図29は、スケジュール「A製品説明会」の内容を変更する画面の例を示す図である。図29を用いて、登録された主スケジュールの前提条件やその主スケジュールの副スケジュール条件を変更する方法について説明する。
【0153】
スケジュール変更の画面2900は、利用者がスケジュールを変更するために、画面表示処理部102によってクライアントPC121の表示装置に表示されるユーザインターフェース画面である。利用者は、用件2901の用件テキストボックス2907にスケジュールの用件、日付2902の日付テキストボックス2908にスケジュールを予約する日付、時間2903の開始時刻テキストボックス2909にスケジュールの開始時刻、終了時刻テキストボックス2910にスケジュールの終了時刻、場所2904の場所プルダウンメニュー2911でスケジュールを実施する場所を指定し、登録済みのスケジュールの情報を変更する。場所プルダウンメニュー2911には、拠点情報管理テーブル115の拠点名称902が表示される。なお、既に登録されているスケジュールについては、スケジュール調整処理部103が、例えば、「A製品説明会」を受理すると、スケジュール管理テーブル118を用いて、既登録情報を表示することができる。
【0154】
また、利用者が、条件設定ボタン2913を押下して表示される副スケジュール条件設定の画面2700A(図30参照)で利用する雛形を選択すると、画面表示処理部102は雛形2905の雛形条件テキストボックス2912に選択した雛形条件の名前を設定する。
【0155】
利用者がユーザ追加ボタン2918を押下すると、画面表示処理部102はスケジュールを予約する参加者を指定可能なユーザ指定画面を表示し、利用者が選択した参加者のユーザ名称を参加者2906のユーザ名領域2915に表示した行を追加する。
【0156】
参加者2906の領域の役割領域2916の役割プルダウンメニュー2917は、条件設定ボタン2913を押下して表示される、副スケジュール条件設定の画面2700A(図30参照)の役割欄2704に表示されている役割名称を表示する。利用者は役割プルダウンメニュー2917で参加者2906の領域に追加した参加者に、役割を指定する。
【0157】
また、利用者は、参加者2906の領域のユーザ選択チェックボックス2914で参加者を選択し、ユーザ削除ボタン2919を押下することにより、参加者2906の領域から参加者を削除できる。また、変更ボタン2920は、入力したデータをスケジュール管理装置100に送信する機能を有し、利用者が変更ボタン2920を押下すると、入力されたデータを確定し、主スケジュール管理テーブル116およびスケジュール管理テーブル118に登録済みのスケジュール情報を変更する。利用者がキャンセルボタン2921を押下すると、それまでに入力されたデータを取り消し、画面表示処理部102はスケジュール変更の画面2900を閉じる。
【0158】
図19は、主スケジュールの時間を変更した際の処理手順を示す図である。図19を用いて、スケジュール調整処理部103がスケジュール管理テーブル118の主スケジュールの時間を変更する処理について説明する。適宜図29を参照する。なお、本処理では、主スケジュールの時間のみを変更したものとする。
【0159】
利用者がスケジュール変更の画面2900を介して、時間2903の開始時刻テキストボックス2909と終了時刻テキストボックス2910に既存の情報と異なる情報を入力し、変更ボタン2920を押下すると、スケジュール調整処理部103は、主スケジュールの時間変更要求を受け付ける(ステップS1901)。
【0160】
具体的には、利用者がスケジュール変更の画面2900の時間2903の開始時刻テキストボックス2909において「16:00」から「10:00」へ、終了時刻テキストボックス2910において「18:00」から「12:00」へ指定したものとする。利用者が変更ボタン2920を押下すると、スケジュール調整処理部103は、主スケジュールID「MS001」の開始時刻を「10:00」、終了時刻を「12:00」に変更する変更要求を受け付ける。
【0161】
なお、スケジュール変更の画面2900では、時間2903だけでなく、利用者が用件テキストボックス2907で主スケジュールのスケジュール名称の変更、日付テキストボックス2908で主スケジュール開催日の変更、開始時刻テキストボックス2909および終了時刻テキストボックス2910で主スケジュール開催時間の変更、場所プルダウンメニュー2911で主スケジュールを開催する場所の変更、条件設定ボタン2913を押下して副スケジュール条件設定の変更、ユーザ追加ボタン2918を押下して主スケジュールの参加者を追加、ユーザ選択チェックボックス2914を選択し、ユーザ削除ボタン2919を押下して主スケジュールの参加者を削除、役割プルダウンメニュー2917で選択した参加者の役割の変更を行うことも可能である。利用者が変更する項目を変更し、変更ボタン2920を押下すると、スケジュール調整処理部103は同様にスケジュールの変更要求を受け付けることができる。
【0162】
次に、スケジュール調整処理部103は、変更するスケジュールの主スケジュールIDを取得する(ステップS1902)。具体的には、スケジュール調整処理部103は、画面表示処理部102がスケジュール変更の画面2900を表示した時にメモリ上に保持した主スケジュールIDである「MS001」を取得する。
【0163】
次に、スケジュール調整処理部103は、副スケジュール管理テーブル117から主スケジュールIDに該当する副スケジュールと、画面表示処理部102からスケジュール変更の画面2900の参加者2906に指定されたユーザIDと役割IDを取得し、副スケジュールオブジェクト一覧2300を作成する(ステップS1903)。具体的には、スケジュール調整処理部103は、副スケジュール管理テーブル117の主スケジュールID1001を参照して、ステップS1902で取得した主スケジュールIDに対応する副スケジュールを抽出し、スケジュール登録処理のステップS1503と同様にスケジュール変更の画面2900の参加者2906に指定されたユーザIDごとに、ユーザIDに割り当てられた役割IDと副スケジュールを基に副スケジュールオブジェクト一覧2300を作成する。
【0164】
今回は、利用者が条件設定ボタン2913を押下していないものとし、副スケジュール管理テーブル117から情報を取得しているが、利用者が条件設定ボタン2913を押下し、副スケジュール条件設定の画面2700を表示していた場合は、スケジュール調整処理部103は副スケジュールオブジェクト一覧2300を副スケジュール条件設定の画面2700より抽出し、作成する。
【0165】
次に、スケジュール調整処理部103は、スケジュール変更の画面2900の参加者2906に指定された参加者ID一覧を取得する(ステップS1904)。なお、参加者ID一覧は「U001」、「U002」、「U003」などの文字列情報のみの構成である。
【0166】
次に、スケジュール調整処理部103は、ステップS1904で取得した参加者ID一覧の要素を1個(例えば「U001」)取得し(ステップS1905)、スケジュール変更の画面2900からステップS1905にて取得した参加者IDに対応する役割IDを取得する(ステップS1906)。具体的には「U001」の参加者IDに対応する役割は「主催者」であり、その役割IDは「ROL1」である。
【0167】
次に、スケジュール予約処理部104は、スケジュール管理テーブル118の主スケジュールID1110の値とステップS1902で取得した主スケジュールIDが一致し、スケジュール管理テーブル118のユーザID1101の値がステップS1905で取得した参加者IDと一致する行のスケジュール管理テーブル118のスケジュールID1102の値を取得し、それがスケジュール管理テーブル118の関連スケジュールID1103の値と一致する行をスケジュール管理テーブル118から削除する(ステップS1907)。具体的には、主スケジュールID1110の値が「MS001」であり、ユーザID1101の値が「U001」と一致する行のスケジュールIDは「S001」である。そして、スケジュール予約処理部104は、関連スケジュールID1103の値が「S001」と一致する行(スケジュールID1102が「S002」、「S003」、「S004」)をスケジュール管理テーブル118から削除する。
【0168】
次に、スケジュール予約処理部104は、副スケジュールの登録処理を行う(ステップS1704)。具体的には、ステップS1904にて作成した副スケジュールオブジェクト一覧2300とステップS1905にて取得した参加者ID、ステップS1906にて取得した役割IDから、副スケジュールオブジェクト2301の解析を行い、該当する参加者の副スケジュールを再登録する。副スケジュール登録処理は、処理Cの副スケジュール登録で示すフローチャート1704と同一となり、詳細は前述の通りである。
【0169】
次に、スケジュール予約処理部104は、スケジュール管理テーブル118の主スケジュールID1110の値がステップS1902で取得した主スケジュールIDと一致し、ユーザID1101の値がステップS1905で取得した参加者IDと一致する行の、開始時刻1105および終了時刻1106の値を、ステップS1901にて受け付けた開始時刻および終了時刻の値に変更する(ステップS1908)。具体的には、主スケジュールID1110の値が「MS001」であり、ユーザID1101の値が「U001」である行はスケジュールID1102が「S001」の行であり、その開始時刻1105を「16:00」から「10:00」に、終了時刻1106を「18:00」から「12:00」に変更する。
【0170】
次に、スケジュール調整処理部103は、未処理ステップS1904で取得した参加者ID一覧で未処理の参加者IDがあるかを、残りの参加者IDの数で判定する(ステップS1909)。
【0171】
スケジュール調整処理部103は、ステップS1909で残りの参加者IDの数が1個以上の場合は未処理の次の参加者IDがあるとして「Yes」と判定し、ステップS1905の処理に戻る。一方、スケジュール調整処理部103はステップS1909で残りの参加者IDの数が1個未満の場合は未処理の参加者IDがないとして「No」と判定し、主スケジュールの時間変更処理を終了する。以上の主スケジュールの時間変更処理を実行した結果を図13のスケジュール管理テーブル118に示す。
【0172】
図20は、副スケジュール条件を変更した際の処理手順を示す図である。図20を用いて、ある主スケジュールの副スケジュール条件を変更する、副スケジュール条件変更処理を説明する。利用者は、スケジュール変更の画面2900(図29参照)で条件設定ボタン2913を押下して、副スケジュール条件設定の画面2700の条件を変更し、その後、変更ボタン2920を押下すると、スケジュール調整処理部103は、入力された条件から条件情報変更の要求を受け付ける(ステップS2001)。
【0173】
次にスケジュール調整処理部103は、スケジュール変更の画面2900から主スケジュールIDを取得する(ステップS2002)。具体的には、スケジュール調整処理部103は、画面表示処理部102がスケジュール変更の画面2900を表示した時にメモリ上に保持した主スケジュールIDである「MS001」を取得する。
【0174】
次に、スケジュール調整処理部103は、画面表示処理部102がメモリ上に保持している条件情報を取得する。そして、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、その条件情報の役割情報が追加または削除されているかを判定する(ステップS2003)。解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、役割情報が変更(追加または削除)されている場合は「Yes」と判定し、ステップS2004の処理に進む。解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、役割情報に変更がない場合は「No」と判定し、ステップS2008の処理に進む。
【0175】
ステップS2004において、ステップS2003における役割情報の変更のうち、役割情報が削除されていた場合は、スケジュール調整処理部103は、画面表示処理部102がメモリ上に保持している削除された役割IDを取得し、役割情報管理テーブル113(図7参照)から、役割ID702が該当する役割IDと一致し、主スケジュールID701がステップS2002で取得した主スケジュールIDと一致する行を削除する。同様に、スケジュール調整処理部103は、ステップS2003における役割情報の変更のうち役割情報が追加されていた場合は、役割情報管理テーブル113に新規の役割情報を追加する。
【0176】
次に、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、役割情報が追加されているかを判定する(ステップS2005)。解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、役割情報が追加されていた場合は「Yes」と判定し、ステップS2006の処理に進む。解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、役割が追加されていなかった場合は「No」と判定し、ステップS2008の処理に進む。
【0177】
ステップS2006において、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、追加された役割情報に対して、副スケジュールを割り当てられているかを、画面表示処理部102がメモリ上に保持している条件情報から判定する。追加された役割情報に対して、副スケジュールが割り当てられているかは、副スケジュール条件設定の画面2700の役割欄2704に追加された新規の役割の副スケジュール割り当てチェックボックス2710が選択されているかで判定する。
【0178】
解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、副スケジュール割り当てチェックボックス2710が選択されている場合はその副スケジュールでの役割を割り当てたとして「Yes」と判定し、スケジュール調整処理部103はステップS2007の処理に進む。副スケジュール割り当てチェックボックス2710が選択されていない場合はその副スケジュールでの役割を割り当てていないとして「No」と判定し、ステップS2008の処理に進む。
【0179】
ステップS2007において、スケジュール調整処理部103は、副スケジュール管理テーブル117に新規に追加した役割情報を追加し、副スケジュール管理テーブル117を更新する。具体的には、副スケジュールに新規役割が割り当てられている副スケジュールのスケジュールIDを、画面表示処理部102がメモリ上に保持している条件情報から取得し、副スケジュール管理テーブル117の副スケジュールID1002と一致し、主スケジュールID1001の値がステップS2002で取得している主スケジュールIDと一致する行の役割ID1004に、ステップS2004で役割情報管理テーブル113に追加した役割ID702の値を追加し、副スケジュール管理テーブル117を更新する。
【0180】
ステップS2008において、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は副スケジュールが追加または削除されているかを判定する。解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、新規の副スケジュールが追加、または既存の副スケジュールが削除されている場合は、「Yes」と判定し、スケジュール調整処理部103はステップS2009の処理に進む。解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、新規の副スケジュールが追加、または既存の副スケジュールが削除されていない場合は、「No」と判定し、ステップS2010の処理に進む。
【0181】
ステップS2009において、スケジュール調整処理部103は、副スケジュール管理テーブル117に副スケジュール情報を更新(追加または削除)し、ステップS2010に進む。具体的には、スケジュール調整処理部103は画面表示処理部102がメモリ上に保持している追加された副スケジュールがある場合は、ステップS2002で取得している主スケジュールIDの値とメモリ上に保持されている条件情報から、副スケジュール管理テーブル117に行を追加する。また、画面表示処理部102がメモリ上に保持している削除されたスケジュール情報がある場合は、スケジュール調整処理部103は副スケジュール管理テーブル117の主スケジュールID1001がステップS2002で取得している主スケジュールIDの値と一致し、副スケジュール管理テーブル117の副スケジュールID1002がメモリ上に保持されている削除された副スケジュールのIDと一致する行を副スケジュール管理テーブル117から削除する。
【0182】
ステップS2010において、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は条件情報が変更されているかを判定する。解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、画面表示処理部102がメモリ上に保持している条件情報である「順番」、「同日」、「隣接」などに変更がある場合は、「Yes」と判定し、スケジュール調整処理部103はステップS2011の処理に進む。解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、条件情報に変更がない場合は「No」と判定し、副スケジュール条件変更処理を終了する。
【0183】
ステップS2011において、スケジュール調整処理部103は、画面表示処理部102がメモリ上に保持している条件情報から、副スケジュール管理テーブル117の順番1005、同日1006、隣接1007、所要時間1008、許容時間1009、種別1010の値を変更し、一連の処理を終了する。
【0184】
次に副スケジュール管理テーブルの更新方法について説明する。
図30は、スケジュール「A製品説明会」の副スケジュール条件情報「順番」を変更した際の画面の例を示す図である。図30に示す副スケジュール条件設定の画面2700Aは、図27に示す副スケジュール条件設定の画面2700と比較して、順番指定欄2716が変更されている。当初、副スケジュールは、移動(行)、準備、片付け、懇親会、移動(帰)の順の登録内容であってが、利用者が、移動(行)、準備、懇親会、片付け、移動(帰)の順に変更している。すなわち、A製品説明会後にすぐに片付けをするのではなく、懇親会をした後に、片付けするように予定が変更されている。
【0185】
「片付け」と「懇親会」の順番属性を変更する例について詳細に説明する。スケジュール調整処理部103は、画面表示処理部102がメモリ上に保持している情報から、副スケジュール「片付け」に該当するスケジュールID「DS003」を取得し、変更点である順番テキストボックスの値「2」を取得する。そして、スケジュール調整処理部103は、副スケジュール管理テーブル117の主スケジュールIDがステップS2002で取得した主スケジュールID「MS001」と一致し、副スケジュール管理テーブル117の副スケジュールID1002が「DS003」と一致する行の順番1005を「1」から「2」に変更する。
【0186】
また、スケジュール調整処理部103は、画面表示処理部102がメモリ上に保持している情報から、副スケジュール「懇親会」に該当するスケジュールID「DS005」を取得し、変更点である順番テキストボックスの値「1」を取得する。そして、スケジュール調整処理部103は、副スケジュール管理テーブル117の主スケジュールIDがステップS2002で取得した主スケジュールID「MS001」と一致し、副スケジュール管理テーブル117の副スケジュールID1002が「DS005」と一致する行の順番1005を「2」から「1」に変更する。その後、解析部105の副スケジュール条件解析処理部106は、副スケジュール条件変更処理を終了する。なお、副スケジュール条件変更処理の例を実行した結果を図12の副スケジュール管理テーブル117に示す。
【0187】
なお、利用者が副スケジュール条件設定の画面2700Aで、役割の追加または削除、副スケジュールを追加または削除、新規役割の副スケジュールの割り当て、条件情報を変更したのち、OKボタン2713を押下し、スケジュール変更の画面2900の役割領域2916で役割を再設定して変更ボタン2920を押下した場合は、図20のフローチャートで示した副スケジュール条件変更処理以外に、各参加者の副スケジュールの再調整が必要となる。
【0188】
次に前記した各種オブジェクトについて詳細に説明する。
図21は、スケジュール調整処理部103が主記憶装置101上に作成する予約オブジェクト一覧2100の例を示す図である。予約オブジェクト一覧2100は、予約オブジェクト2101のリストであり、予約オブジェクト2101は、予約オブジェクトヘッダ2102と参加者オブジェクト2103で構成している。予約オブジェクトヘッダ2102には、予約する期間である指定日付2104、予約オブジェクトのスケジュールを開催する場所2105、予約を作成するときに使用した条件雛形である雛形条件ID2106、予約として必要な時間である所要時間2107が設定される。
【0189】
参加者オブジェクト2103には、参加者オブジェクトを一意に識別するためのIDであるオブジェクトID2108、参加者を一意に識別するためのIDである参加者ID2109、参加者の名前であるユーザ名2110、参加者の在勤場所を一意に識別するためのIDである所在地ID2111、予約の中での参加者の役割を一意に識別するためのIDである雛形役割ID2112が設定される。
【0190】
図22は、スケジュール調整処理部103が主記憶装置101上に作成する雛形条件情報オブジェクト2200の例を示す図である。雛形条件情報オブジェクト2200は、雛形条件情報2201のリストであり、雛形条件情報2201は、副スケジュールの雛形条件を一意に識別するためのIDである雛形条件ID2202とその雛形条件が持っている雛形役割を一意に識別するためのIDである雛形役割ID2203と副スケジュール条件情報オブジェクト2204で構成している。
【0191】
副スケジュール条件情報オブジェクト2204には、副スケジュール条件情報オブジェクト2204を一意に識別するためのIDであるオブジェクトID2205、副スケジュール条件情報オブジェクト2204の名前であるスケジュール名称2206、副スケジュール条件情報オブジェクト2204を実施するべき役割を示す雛形役割ID2207、副スケジュール条件情報オブジェクト2204の並びである順番2208、副スケジュール条件情報オブジェクト2204が予約オブジェクト2101と同じ日付であるかを示す同日2209、予約オブジェクト2101と連続した時間で予約するかを示す隣接2210、副スケジュール条件情報オブジェクト2204に必要な時間である所要時間2211、副スケジュール条件情報オブジェクト2204を予約できる時間である許容時間2212、副スケジュール条件情報オブジェクト2204の種別を示す種別2213が設定される。
【0192】
図23は、副スケジュール条件解析処理部106が主記憶装置101上に作成する副スケジュールオブジェクト一覧2300の例を示す図である。副スケジュールオブジェクト一覧2300は、副スケジュールオブジェクト2301のリストであり、副スケジュールオブジェクト2301は、予約する副スケジュールの対象となる参加者を一意に識別するためのIDであるユーザID2302と副スケジュールの要素オブジェクト2304で構成している。
【0193】
副スケジュールの要素オブジェクト2304には、副スケジュールの要素オブジェクトを一意に識別するためのIDであるオブジェクトID2305、副スケジュールの要素オブジェクト2304の名前であるスケジュール名称2306、副スケジュールの要素オブジェクト2304の並びである順番2307、予約オブジェクト2101と同じ日付であるかを示す同日2308、予約オブジェクト2101と連続した時間で予約するかを示す隣接2309、副スケジュールの要素オブジェクト2304に必要な時間である所要時間2310、副スケジュールの要素オブジェクト2304を予約できる時間である許容時間2311、副スケジュールの要素オブジェクト2304の種別を示す種別2312、所要時間2310が「自動」の場合は、算出時間2313が設定される。
【0194】
図24は、空き時間解析処理部108が主記憶装置101上に作成する空き時間候補オブジェクト2400の例を示す図である。空き時間候補オブジェクト2400は、空き時間候補オブジェクト2401のリストであり、空き時間候補オブジェクト2401は、空き時間候補オブジェクトヘッダ2409、空き時間候補要素オブジェクト2405で構成している。
【0195】
空き時間候補オブジェクトヘッダ2409には、空き時間の候補を検索する期間である指定日付2402、予約オブジェクト2101に要する時間に属性の値から判定して必要となる副スケジュールの時間を加算した時間である全体所要時間2403、予約オブジェクト2101に要する時間である所要時間2404が設定される。
【0196】
空き時間候補要素オブジェクト2405には、空き時間候補要素オブジェクト2405を一意に識別するためのIDであるオブジェクトID2406、参加者を一意に識別するためのIDであるユーザID2407、参加者の空き時間である空き時間2408が設定され、参加者の空き時間2408が複数ある場合、空き時間1、空き時間2、空き時間3のようにリストで設定される。
【0197】
本実施形態についてまとめると、スケジュール管理装置100(スケジュール調整支援装置)の記憶装置109には、複数の参加者が参加する主スケジュールの種類(例えば、雛形条件ID)と主スケジュールを実行するために必要となる1以上の副スケジュールと副スケジュールごとに副スケジュールを実行するべき役割と条件情報を管理する雛形副スケジュール管理テーブル110が記憶されている。利用者は、主スケジュールの希望日時、主スケジュールの種類、参加者および参加者の役割を含む条件情報を入力すると、スケジュール管理装置100は、入力された条件情報から特定された雛形副スケジュール管理テーブル110に基づいて複数の参加者の役割に応じた副スケジュールと、入力された主スケジュールを、スケジュール管理テーブル118の空き時間を検索して、予約登録することができる。
【0198】
雛形副スケジュール管理テーブル110(雛形副スケジュール管理情報)は、副スケジュールごとに、主スケジュールと同日に実施すべきであるかの同日情報(例えば、図3の同日306)と、主スケジュールと隣接して実施すべきであるかの隣接情報(例えば、図3の隣接307)と、副スケジュールを予約可能な時間帯である許容時間帯情報(例えば、図3の許容時間309)とを有する。このため、副スケジュール条件解析処理部106は、雛形副スケジュール管理情報に基づいて、同日情報から同日が指定され、かつ、隣接情報から隣接が指定されているとき、主スケジュールの所要時間と該主スケジュールに隣接が指定された副スケジュールの所要時間を加算した全体所要時間を算出し、空き時間解析処理部108は、主スケジュールと同日で、かつ、算出された全体所要時間の空き時間を、スケジュール管理情報から抽出することができる。
【0199】
画面表示処理部102がクライアントPC121に表示するスケジュール予約の画面には、雛形副スケジュール管理情報の定義内容を編集する編集画面を呼び出す条件設定ボタンを有する。このため、利用者が、雛形副スケジュール管理情報を編集することができる。
【0200】
画面表示処理部102が主スケジュールの日時の変更を受理すると、空き時間解析処理部108は、変更された日時に従い、主スケジュールの所要時間および副スケジュールの所要時間の空き時間を、スケジュール管理情報から再度抽出することができる。
【0201】
所要時間算出処理部107は、副スケジュールが移動のスケジュールである場合、スケジュール管理情報に登録されている参加者の在籍場所と、主スケジュールの開催場所とを考慮して、副スケジュールの所要時間を算出することができる。
【0202】
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)雛形副スケジュール管理テーブル110には、主催者も含め参加者の役割が設定されており、主スケジュールを予約登録する際に参加者の役割を指定すると、複数人の参加者に対して、参加者の役割に応じて副スケジュールの予約をすることができる。すなわち、雛形の副スケジュールは、役割毎に設定が可能であり、主スケジュールの出席者(参加者)の役割に応じて、それぞれに適切な副スケジュールを登録することができる。
(2)主スケジュールの出席者の役割を変えることで、参加者それぞれに対して、必要となる副スケジュールの作り直しや再調整を可能である。雛形条件パターンである雛形副スケジュール管理テーブル110の増加も抑えることができる。
(3)雛形副スケジュール管理テーブル110には、同日306の属性(同じ日であるべきかどうか)や隣接307の属性(主スケジュールと隣接していなければならないかどうか)、許容時間309の属性(スケジュールを予約可能な時間帯)を備えており、固定的な時間指定でなく、空き時間を有効に活用できる。例えば、その日のうち、または、その時間帯内であれば、条件の範囲で副スケジュールを変化させることができる。具体的には、主スケジュールの会議が午前中にあり会議後昼食会が予定されていた場合、会議の予定が夕方になるのであれば、会議後は夕食会または懇親会として再設定することができる。
(4)スケジュール管理装置100(スケジュール調整支援装置)は、参加者であるユーザの既存スケジュール(その他のスケジュール)も考慮することができ、例えば、移動のスケジュールを予約する際に、その前後に同じ場所で開催されるスケジュールがあれば移動スケジュールは不要となる。また、参加者の在勤場所と開催場所とを考慮して所要時間を変化させることができる。
【符号の説明】
【0203】
100 スケジュール管理装置(スケジュール調整支援装置)
101 主記憶装置
102 画面表示処理部
103 スケジュール調整処理部
104 スケジュール予約処理部
105 解析部
106 副スケジュール条件解析処理部
107 所要時間算出処理部
108 空き時間解析処理部
109 記憶装置
110 雛形副スケジュール管理テーブル(雛形副スケジュール管理情報)
111 雛形条件情報管理テーブル
112 雛形役割情報管理テーブル
113 役割情報管理テーブル
114 ユーザ情報管理テーブル
115 拠点情報管理テーブル
116 主スケジュール管理テーブル
117 副スケジュール管理テーブル
118 スケジュール管理テーブル(スケジュール管理情報)
119 CPU
120 ネットワーク
121 クライアントPC
303 雛形条件ID(主スケジュールの種類)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の参加者のスケジュールを調整して予約するスケジュール調整支援装置であって、
前記複数名が参加する主スケジュールの種類ごとに該主スケジュールを実行するために必要となる1以上の副スケジュールと該副スケジュールごとに該副スケジュールを実行するべき役割と条件情報を管理する雛形副スケジュール管理情報と、前記参加者のスケジュールの予約状況を管理するスケジュール管理情報と、を記憶する記憶装置と、
前記主スケジュールの予約のために、該主スケジュールを実施可能な許容日時帯、該主スケジュールの所要時間、該主スケジュールの種類、前記参加者および該参加者の役割を含む条件情報を入力させるための表示をする画面表示処理部と、
前記入力された条件情報から、前記雛形副スケジュール管理情報を特定し、前記特定された雛形副スケジュール管理情報に基づいて、前記入力された参加者の役割をキーとして、前記入力された参加者と前記副スケジュールとの関連付けの解析を行う副スケジュール条件解析処理部と、
前記雛形副スケジュール管理情報と前記スケジュール管理情報から前記副スケジュールを実行するために必要となる該副スケジュールの所要時間を算出する所要時間算出処理部と、
前記スケジュール管理情報から、前記主スケジュールの許容日時帯内で、前記主スケジュールの所要時間および前記副スケジュールの所要時間の空き時間を解析する空き時間解析処理部と、
前記空き時間解析処理部で解析された空き時間に基づいて、前記主スケジュールおよび前記複数の参加者の前記副スケジュールを調整するスケジュール調整処理部と、
前記スケジュール調整処理部によって調整された前記主スケジュールおよび前記副スケジュールを前記スケジュール管理情報に予約登録するスケジュール予約処理部とを有する
ことを特徴とするスケジュール調整支援装置。
【請求項2】
前記雛形副スケジュール管理情報は、前記副スケジュールごとに、
前記主スケジュールと同日に実施すべきであるかの同日情報と、
前記主スケジュールと隣接して実施すべきであるかの隣接情報と、
前記副スケジュールを予約可能な時間帯である許容時間帯情報とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のスケジュール調整支援装置。
【請求項3】
前記副スケジュール条件解析処理部は、前記雛形副スケジュール管理情報に基づいて、前記同日情報から同日が指定され、かつ、前記隣接情報から隣接が指定されているとき、前記主スケジュールの所要時間と該主スケジュールに隣接が指定された副スケジュールの所要時間を加算した全体所要時間を算出し、
前記空き時間解析処理部は、前記主スケジュールと同日で、かつ、前記算出された全体所要時間の空き時間を、前記スケジュール管理情報から抽出する
ことを特徴とする請求項2に記載のスケジュール調整支援装置。
【請求項4】
前記画面表示処理部がクライアントに表示するスケジュール予約の画面には、
前記雛形副スケジュール管理情報の定義内容を編集する編集画面を呼び出す条件設定ボタンを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のスケジュール調整支援装置。
【請求項5】
前記画面表示処理部が前記主スケジュールの日時の変更を受理すると、
前記空き時間解析処理部は、前記変更された日時に従い、前記主スケジュールの所要時間および前記副スケジュールの所要時間の空き時間を、前記スケジュール管理情報から再度抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載のスケジュール調整支援装置。
【請求項6】
前記所要時間算出処理部は、前記副スケジュールが移動のスケジュールである場合、
前記スケジュール管理情報に登録されている前記参加者の在籍場所と、前記主スケジュールの開催場所とを考慮して、前記副スケジュールの所要時間を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載のスケジュール調整支援装置。
【請求項7】
複数の参加者のスケジュールを管理するスケジュール管理装置を用いてスケジュールの予約をするスケジュール予約方法であって、
記憶装置には、前記複数名が参加する主スケジュールの種類ごとに該主スケジュールを実行するために必要となる1以上の副スケジュールと該副スケジュールごとに該副スケジュールを実行するべき役割と条件情報を管理する雛形副スケジュール管理情報と、前記参加者のスケジュールの予約状況を管理するスケジュール管理情報とが記憶されており、
画面表示処理部は、前記主スケジュールの予約のために、該主スケジュールを実施可能な許容日時帯、該主スケジュールの所要時間、該主スケジュールの種類、前記参加者および該参加者の役割を含む条件情報を入力させるための画面の表示をし、
副スケジュール条件解析処理部は、前記入力された条件情報から、前記雛形副スケジュール管理情報を特定し、前記特定された雛形副スケジュール管理情報に基づいて、前記入力された参加者の役割をキーとして、前記入力された参加者と前記副スケジュールとの関連付けの解析を行い、
所要時間算出処理部は、前記雛形副スケジュール管理情報と前記スケジュール管理情報から前記副スケジュールを実行するために必要となる該副スケジュールの所要時間を算出し、
空き時間解析処理部は、前記スケジュール管理情報から、前記主スケジュールの許容日時帯内で、前記主スケジュールの所要時間および前記副スケジュールの所要時間の空き時間を解析し、
スケジュール調整処理部は、前記空き時間解析処理で解析された空き時間に基づいて、前記主スケジュールおよび前記複数の参加者の前記副スケジュールを調整し、
スケジュール予約処理部は、前記スケジュール調整処理部によって調整された前記主スケジュールおよび前記副スケジュールを前記スケジュール管理情報に予約登録する
ことを特徴とするスケジュール予約方法。
【請求項8】
前記雛形副スケジュール管理情報は、前記副スケジュールごとに、
前記主スケジュールと同日に実施すべきであるかの同日情報と、
前記主スケジュールと隣接して実施すべきであるかの隣接情報と、
前記副スケジュールを予約可能な時間帯である許容時間帯情報とを有する
ことを特徴とする請求項7に記載のスケジュール予約方法。
【請求項9】
前記副スケジュール条件解析処理部は、前記雛形副スケジュール管理情報に基づいて、前記同日情報から同日が指定され、かつ、前記隣接情報から隣接が指定されているとき、前記主スケジュールの所要時間と該主スケジュールに隣接が指定された副スケジュールの所要時間を加算した全体所要時間を算出し、
前記空き時間解析処理部は、前記主スケジュールと同日で、かつ、前記算出された全体所要時間の空き時間を、前記スケジュール管理情報から抽出する
ことを特徴とする請求項8に記載のスケジュール予約方法。
【請求項10】
前記画面表示処理部がクライアントに表示するスケジュール予約の画面には、
前記雛形副スケジュール管理情報の定義内容を編集する編集画面を呼び出す条件設定ボタンを有する
ことを特徴とする請求項7に記載のスケジュール予約方法。
【請求項11】
前記画面表示処理部が前記主スケジュールの日時の変更を受理すると、
前記空き時間解析処理部は、前記変更された日時に従い、前記主スケジュールの所要時間および前記副スケジュールの所要時間の空き時間を、前記スケジュール管理情報から再度抽出する
ことを特徴とする請求項7に記載のスケジュール予約方法。
【請求項12】
前記所要時間算出処理部は、前記副スケジュールが移動のスケジュールである場合、
前記スケジュール管理情報に登録されている前記参加者の在籍場所と、前記主スケジュールの開催場所とを考慮して、前記副スケジュールの所要時間を算出する
ことを特徴とする請求項7に記載のスケジュール予約方法。
【請求項13】
複数の参加者のスケジュールを調整して、スケジュールを予約するスケジュール予約プログラムであって、
コンピュータの記憶装置には、
前記複数名が参加する主スケジュールの種類ごとに該主スケジュールを実行するために必要となる1以上の副スケジュールと該副スケジュールごとに該副スケジュールを実行するべき役割と条件情報を管理する雛形副スケジュール管理情報と、前記参加者のスケジュールの予約状況を管理するスケジュール管理情報とが記憶されており、
前記コンピュータに、
前記主スケジュールの予約のために、該主スケジュールを実施可能な許容日時帯、該主スケジュールの所要時間、該主スケジュールの種類、前記参加者および該参加者の役割を含む条件情報を入力させるための画面を表示する処理と、
前記入力された条件情報から、前記雛形副スケジュール管理情報を特定し、前記特定された雛形副スケジュール管理情報に基づいて、前記入力された参加者の役割をキーとして、前記入力された参加者と前記副スケジュールとの関連付けを解析する処理と、
前記雛形副スケジュール管理情報と前記スケジュール管理情報から前記副スケジュールを実行するために必要となる該副スケジュールの所要時間を算出する処理と、
前記スケジュール管理情報から、前記主スケジュールの許容日時帯内で、前記主スケジュールの所要時間および前記副スケジュールの所要時間の空き時間を解析する処理と、
前記空き時間を解析する処理で解析された空き時間に基づいて、前記主スケジュールおよび前記複数の参加者の前記副スケジュールを調整する処理と、
前記調整する処理によって調整された前記主スケジュールおよび前記副スケジュールを前記スケジュール管理情報に予約登録する処理とを
実行させるためのスケジュール予約プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2011−233103(P2011−233103A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−105496(P2010−105496)
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】