説明

スライド継手およびそれを用いた接続構造

【課題】スライド継手において、詰まりを抑制する。
【解決手段】排水管路2と排水ます3の流入部7とを接続する接続構造10は、スライド継手11と、スライド継手11に挿入される挿入管12とを備えている。スライド継手11は、一端側に開口が形成された直管部21と、直管部21の他端側に連続する曲管部22とを備えている。直管部21の長さXは、挿入管12の接合しろの長さhよりも長い。挿入管12を直管部21の開口から挿入すると、挿入管12の一端は、曲管部22の内壁面部に当接してそれ以上の進入を規制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライド継手およびそれを用いた接続構造に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、宅地等の建物の基礎周辺には、家屋等から排出される排水を合流させる排水ますが設けられている。排水ますは、屋内から屋外に跨って配設される排水管や管継手からなる排水管路に対し、接続用配管を介して接続される。通常、排水ますを排水管路に接続する際には、まず、排水管路と排水ますとをそれぞれ所定の位置に配設した後、接続用配管の一端を排水管路に接続し、接続用配管の他端を排水ますに接続する。
【0003】
しかしながら、接続用配管の一端と排水管路との接続に際しては、両者の間に重なり部分すなわち接合しろが必要である。また、接続用配管の他端と排水ますとにも、接合しろが必要である。そのため、接続用配管の長さは、それら接合しろの長さの分だけ、排水管路と排水ますとの間のスペースよりも長くなる。すなわち、接続用配管の接続にあたっては、排水管路と排水ますとの間のスペースに、そのスペースよりも長い接続用配管を嵌め込まなければならない。
【0004】
ところが、何らかの工夫を施さなければ、排水管路と排水ますとの間に、それらの間のスペースよりも長い接続用配管を嵌め込むことは、困難な作業となる。また、近年、特に都市部では土地の有効利用の観点から屋外の配管スペースが小さくなる傾向にある。そのため、上記接続用配管を取り付ける作業は一層困難になっている。そこで、以前より、このような場合に、スライド継手が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
上記スライド継手は、真っ直ぐに延びる略筒形状に形成されている。このスライド継手の一端側には、連結用配管の一端部を差し込むための接合部が形成されている。当該接合部は、通常の接合部よりも軸方向に長く形成されている。そのため、接合部に連結用配管をいったん多めに差し込み、その後に当該連結用配管を管軸方向に沿って若干引き出すことができる。ただし、連結用配管が過剰に差し込まれないように、スライド継手の接合部の最奥部には、段差部が形成されている。
【0006】
上記スライド継手を用いて排水管路と排水ますとを接続するにあたっては、まず、連結用配管の一端部をスライド継手の接合部内に差し込む。このとき、連結用配管の一端部が接合部内面に形成された段差部に突き当たるまで、連結用配管の一端部をスライド継手の接合部内に差し込む。そして、連結用配管が差し込まれたスライド継手の他端部を排水ますの管状の流入部に差し込む。次に、スライド継手に差し込まれた連結用配管を管軸方向に沿って排水管路側にスライドさせ、連結用配管の他端部を排水管路の開口部から内部に差し込んでいく。
【特許文献1】実開昭60−36469号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のように、スライド継手を用いることにより、位置が固定された排水管路と排水ますとを容易に接続することができる。しかしながら、上述したように、特許文献1に記載されたスライド継手の接合部内面には、連結用配管の一端部がそれ以上差し込まれないように連結用配管の挿入を規制する段差部が形成されている。そのため、設置後に当該段差部に排水中の固形物がひっかかり、詰まりの要因となることがある。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スライド継手において、連結用配管(以下、挿入管という)の過剰な挿入を規制するための段差部に起因する詰まりを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るスライド継手は、一端側に開口が形成されかつ内壁面を有する直管部と、前記直管部の他端側に連続する曲管部とを備え、前記直管部の内径に略等しい外径を有する挿入管が前記開口から嵌め込まれるスライド継手であって、前記曲管部は、前記直管部の内壁面と連続し、前記直管部の一端側から前記直管部の軸方向に沿って視たときに、前記開口の内側にせり出した内壁面部を有し、前記挿入管を前記開口から挿入すると、前記挿入管の一端は、前記曲管部の前記内壁面部に当接してそれ以上の進入を規制されるものである。
【0010】
従来のスライド継手では、スライド継手の内壁面に段差部を形成し、この段差部によって挿入管が必要以上に挿入されない様に規制することとしていた。しかし、上記スライド継手によれば、挿入管を挿入した際に、挿入管の一端が内壁面部に当接することによって、挿入管の過剰な挿入が規制される。すなわち、スライド継手の内壁面の一部(内壁面部)が挿入管を規制するストッパ部を兼ねている。そのため、上記スライド継手によれば、従来のスライド継手と異なり、内壁面に段差部を設ける必要がない。したがって、上記スライド継手によれば、ごみや土砂等のひっかかりや排水の詰まり等を抑制することができる。
【0011】
前記直管部の長さは、前記挿入管の接合しろの長さの2倍以上であることが好ましい。
【0012】
ここで、「接合しろの長さ」とは、上記挿入管のうち、上記挿入管を継手または他の管と接合する際に最低限必要とされる接合部分(継手または他の管と重なる部分)の軸方向の長さを言う。接合しろは、通常、管の材料や呼び径によってそれぞれ規定されている。
【0013】
上記スライド継手によれば、挿入管を接合しろの長さの2倍の長さ以上挿入することができる。通常、挿入管の接合しろの長さは、挿入管の両端部で略等しい。そのため、挿入管の一端部をスライド継手内に接合しろ長さの2倍以上挿入し、その後、スライド継手への挿入量が接合しろ長さと等しくなるまで引き出した場合、挿入管の他端部は、接合しろ長さ以上にスライドすることになる。したがって、上記スライド継手によれば、挿入管の他端部の移動量を大きく確保することができ、配管作業を容易化することができる。
【0014】
前記スライド継手は、前記曲管部の他端側に連続し、管状部材が差し込まれる受け口または管状部材に差し込まれる差し口からなる連結部を備え、前記直管部の長さは、前記連結部の長さよりも長くてもよい。
【0015】
ここで、連結部の長さとは、連結部が受け口の場合、当該受け口に管状部材が差し込まれたときの管状部材の差し込み量を言う。また、連結部が差し口の場合、管状部材に当該差し口を差し込んだときの差し口の差し込み量を言う。
【0016】
このことにより、上述の作用効果を奏する好適なスライド継手を得ることができる。
【0017】
前記直管部の一端部の内壁面には、前記挿入管が挿入される際に、前記挿入管の外壁面と前記直管部の内壁面との隙間を閉塞する環状のシール部材が取り付けられていることが好ましい。
【0018】
上記スライド継手によれば、挿入管を挿入した後、挿入管とスライド継手との隙間を改めてシールする必要がなく、挿入管を挿入するだけでスライド継手と挿入管との隙間をシールすることができる。
【0019】
本発明に係る接続構造は、所定の第1の位置に固定された排水管路と、前記第1の位置よりも低い所定の第2の位置に固定された排水ますの管状の流入部とを接続するための接続構造であって、前記スライド継手と、前記スライド継手の前記直管部の内径に略等しい外径を有し、前記開口から前記スライド継手内部に嵌め込まれる挿入管と、を備えるものである。
【0020】
ここで、排水管路は排水を流通させるものを言い、排水管のみにより構成されていてもよく、排水管と管継手とにより構成されていてもよい。
【0021】
上記接続構造は、上記スライド継手を備えている。そのため、上記接続構造によれば、所定の位置に配置された排水管路と排水ますとの間において、挿入管をスライド継手に対してスライドさせることによって、上記接続構造の長さを調節することが可能となる。したがって、上記接続構造によれば、位置が固定された排水管路と排水ますの流入部とを容易に接続することができる。
【0022】
また、排水管路と排水ますの流入部とは異なる高さ位置に固定されている。そのため、排水管路と排水ますの流入部とを接続するためには、直管だけでなく曲管を用いる必要がある。しかしながら、上記接続構造は、曲管部を有するスライド継手を備えている。これにより、上記接続構造のスライド継手は、曲管としての機能も兼ね備えている。そのため、上記接続構造によれば、排水管路と排水ますの流入部との接続に必要となる曲管を1つ省略することができる。したがって、上記接続構造によれば、所定の位置に固定された排水管路と排水ますの流入部とを接続する構造をコンパクト化することができる。
【0023】
前記スライド継手は、前記挿入管よりも前記排水ます側に配置されることが好ましい。
【0024】
このことにより、スライド継手は挿入管よりも下流側に配置される。挿入管の端面が軸方向に対して直交する面である場合、上記スライド継手内に挿入管が挿入されると、挿入管の端部によって上記スライド継手内に段差が生じる。すなわち、挿入管の内径はスライド継手の直管部の内径よりも小さいので、その内径の変化によって段差が生じる。しかし、スライド継手を挿入管よりも下流側に配置することで、排水は、内径の小さい挿入管から内径の大きいスライド継手に向かって流れることとなる。そのため、上記段差は下流側に向かって乗り上げるような段差ではなく、下流側に向かって下げるような段差となるので、排水中のごみ等が当該段差にひっかかることを抑制することができ、詰まりを抑制することができる。
【0025】
前記挿入管は上下方向に延びる様に配置されることが好ましい。
【0026】
このことにより、上記段差は水平方向の段差となるので、上下方向の段差は生じない。したがって、排水中のごみ等が当該段差部にひっかかることがさらに抑制され、詰まりをより一層抑制することができる。
【0027】
前記排水管路は、前記挿入管が差し込まれる受け口を有し、前記直管部の長さは、前記挿入管と前記排水管路との接合しろの長さの2倍以上であることが好ましい。
【0028】
前記排水管路は、前記挿入管が差し込まれる受け口を有し、前記直管部の長さは、前記挿入管と前記スライド継手との接合しろと前記挿入管と前記排水管路との接合しろの長さとを足し合わせた長さ以上であることが好ましい。
【0029】
上記各接続構造によれば、挿入管の一端をスライド継手に挿入し、スライド継手内でスライドさせることにより、スライド継手の他端を、当該他端側の接合しろの長さ以上にスライドさせることができる。したがって、挿入管の他端部の移動量を大きく確保することができ、配管作業を容易化することができる。
【発明の効果】
【0030】
以上のように、本発明によれば、スライド継手において、挿入管の過剰な挿入を規制するための段差部に起因する詰まりを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、本発明に係るスライド継手が用いられる場合の一例として、家屋内からの排水を屋外で合流させるための排水システムの一部として用いられる場合について説明する。なお、本発明に係るスライド継手が用いられる場合はこれに限定されるものではない。
【0032】
《排水システム1》
図1は、本実施形態に係る家屋100内からの排水を屋外で合流させるための排水システム1の構成を示す図である。排水システム1は、家屋100の内外に跨って配設された排水管路2と、屋外の所定の位置に配置された排水ます3と、排水管路2と排水ます3とを接続する接続構造10とを備えている。
【0033】
本実施形態では、排水管路2は、家屋100の内外に跨って配設された貫通管4と、曲がり継手5とから構成されている。貫通管4の一部は、家屋100の基礎に埋設されている。曲がり継手5は、一端部が貫通管4の屋外側端に接合されている。曲がり継手5は、一端部から略水平方向に延びた後、下方に向かって湾曲している。そして、曲がり継手5の他端部は下方に向かって開口している。曲がり継手5の他端部には、管が差し込まれる受け口5aが形成されている。
【0034】
排水ます3は、ます本体6と、ます本体6内に形成された排水流路50に排水を導くための流入部7と、ます本体6から上下方向に延びる略円筒形状の立ち上がり管8と、立ち上がり管8の上部に取り付けられた蓋(図示省略)とを有している。流入部7は、管状に形成され、本体6の内外を貫く様に設けられている。流入部7の外側部分には、管を差し込むための受け口7aが形成されている。
【0035】
《接続構造10の構成》
接続構造10は、スライド継手11と、スライド継手11に挿入される挿入管12とを備えている。また、本実施形態では、接続構造10は、スライド継手11と排水ます3の流入部7とを接続するための短管13を備えている。
【0036】
図2は、スライド継手11の側面断面図である。スライド継手11は、直管部21と、直管部21に連続する曲管部22と、曲管部22に連続し、管状部材(管、排水ますの差し口等)を差し込み可能な受け口23とを有している。
【0037】
図3は、図1の状態におけるスライド継手11および挿入管12の一部を示す側面断面図である。図3に示すように、直管部21は、一端側に挿入管12が挿入される開口21aが形成されている。また、スライド継手11の直管部21は、挿入管12の外径に略等しい内径Lを有している。このようにして、直管部21は、開口21aから挿入管12を挿入可能に形成されている。また、直管部21の一端部の内壁面21bには、周方向に延びる凹部21cが形成されている。凹部21cには、環状のシール部材24が嵌め込まれている。
【0038】
曲管部22は、直管部21の他端側(開口21aと逆側)に連続する様に形成されている。曲管部22は、直管部21の他端側の内壁面に連続し、直管部21の一端側から直管部21の軸方向を視たときに、開口21aの内側にせり出した内壁面部22aを有している。なお、本実施形態では、曲管部22は、スライド継手11内部に形成される排水流路が当該内壁面部22aによって略90度曲げられる様に形成されている。
【0039】
スライド継手11は、直管部21の受口深さHが挿入管12の接合しろの長さh以上の長さとなる様に形成されている。ここで、接合しろの長さhとは、管を接合する際に最低限必要とされる接合部分(互いの管が重なる部分)の長さを言い、通常、管の呼び径によってそれぞれ規定されている。
【0040】
また、図4は、スライド継手11内の最も奥側まで挿入管12を挿入した際のスライド継手11および挿入管12の一部を示す側面断面図である。図4に示すように、スライド継手11は、挿入管12を、接合しろの長さhよりも長い所定の長さXだけ挿入可能に形成されている。具体的には、直管部21の長さXが接合しろの長さhよりも長くなる様に形成されている。これにより、挿入管12を挿入すると、挿入管12の一端は、接合しろの長さhよりも長い直管部12の長さXだけ挿入されたところで曲管部22の内壁面部22aと当接し、それ以上の進入を規制されることとなる。
【0041】
また、本実施形態では、直管部21の長さXは、受け口23の長さH1よりも長くなる様に設定されている。これにより、本実施形態では、スライド継手11に挿入管12を、受け口23の長さH1よりも長く挿入することができる。なお、受け口23の長さH1とは、当該受け口23に管状部材(短管13等の管、排水ますの差し口等)が差し込まれたときの、管状部材の差し込み量を言う。
【0042】
さらに、直管部21の長さXは、接合しろの長さhの2倍以上となる様に設定されることが好ましい。本実施形態では、図5に示すように、スライド継手11は、直管部21の長さXが、接合しろの長さhの略2倍以上となる様に形成されている。これにより、本実施形態では、スライド継手11に挿入管12を、接合しろの長さhの略2倍の長さ以上挿入することができる。
【0043】
なお、曲がり継手5の種類により、曲がり継手5と挿入管12との接合しろの長さh2は、スライド継手11と挿入管12との接合しろの長さhと等しくならない場合がある。このような場合、直管部21の長さXは、スライド継手11と挿入管12との接合しろの長さhと、曲がり継手5と挿入管12との接合しろの長さh2とを足し合わせた長さ以上となる様に設定されることが好ましい。そのように直管部21の長さXを設定することにより、スライド継手11に挿入管12を、スライド継手11と挿入管12との接合しろの長さhと、曲がり継手5と挿入管12との接合しろの長さh2とを足し合わせた長さ以上挿入することが可能となる。
【0044】
図1に示すように、スライド継手11の受け口23と排水ます3の流入部7の受け口7aとには、それぞれ短管13の端部が差し込まれて接合されている。これにより、スライド継手11は、排水ます3に接続されている。
【0045】
挿入管12の一端部は、スライド継手11と接合されており、他端部は排水管路2の曲がり継手5の受け口5aと接合されている。これにより、挿入管12は、スライド継手11および排水管路2に接続されている。
【0046】
以上のようにそれぞれ接続されることにより、スライド継手11は、挿入管12よりも下流側である排水ます側に配置されることとなる。また、挿入管12は、上下方向に延びる様に配置されることとなる。
【0047】
以上が排水システム1の構成である。次に、それぞれ位置が固定された排水管路2と排水ます3の流入部7とを、接続構造10を用いて接続する際の手順を説明する。なお、排水管路2の貫通管4は家屋100の基礎に埋設されて位置が固定されているものとする。また、貫通管4の外部端には曲がり継手5がすでに取り付けられているものとする。また、排水ます3も所定の位置に固定されているものとする。
【0048】
《排水管路2と排水ます3の流入部7との接続手順》
まず、やりとり継手11内に挿入管12を挿入する。このとき、やりとり継手11の直管部21の内径Lは挿入管12の外径に略等しい。そのため、挿入管12は、直管部21の内部に円滑に挿入されていく。そして、挿入管12が直管部21の長さXと等しい長さだけ挿入されて挿入管12の一端が直管部21の他端まで達すると、挿入管12の一端は曲管部22の内壁面部22aと当接し、それ以上の進入を規制されることとなる。なお、挿入管12が挿入されることにより、挿入管12の外壁面12aと直管部21の内壁面21bとの隙間は、凹部21cに嵌め込まれた環状のシール部材24によって封止される。
【0049】
そして、挿入管12を挿入した状態でスライド継手11を排水ます3に接続する。具体的には、短管13の一端部をスライド継手11の受け口23に挿入し、接着剤等を用いて固定する。また、短管13の他端部を排水ます3の流入部7の受け口7aに挿入し、接着剤等を用いて固定する。これにより、スライド継手11は、排水ます3の流入部7と接続される。
【0050】
なお、図5に示すように、挿入管12は、接合しろの長さhの2倍以上、または、スライド継手11と挿入管12との接合しろの長さhと曲がり継手5と挿入管12との接合しろの長さh2とを足し合わせた長さ以上の長さ分、スライド継手11内に挿入されている。そのため、挿入管12の上端部12bは、曲がり継手5の受け口5aの下端部よりも僅かに下方に位置することとなる。したがって、挿入管12と曲がり継手5とがひっかかることなく、挿入管12を曲がり継手5の受け口5aに対向させることができる。
【0051】
そして、上記状態において、挿入管12を上方へスライドさせ、挿入管12をスライド継手11内から徐々に引き出していく。これにより、挿入管12の上端部12bは、曲がり継手5の受け口5a内に挿入されていく。挿入管12の上端部12bが曲がり継手5の受け口5a内に形成された段差部に当接するまで挿入管12を上方へスライドさせる。そして、接着剤等により挿入管12を固定すると共にシールする。なお、挿入管12とスライド継手11との隙間は、前述のシール部材24によってシールされている。
【0052】
以上のように、本実施形態に係るスライド継手11によれば、直管部21の長さXが接合しろの長さhよりも長いため、挿入管12を所定の接合しろの長さhよりも長く挿入させることができる。これにより、本スライド継手11内に挿入管12を挿入するまたは引き出すことにより、挿入管12のスライド継手11に挿入されていない側の端部(上端部12b)のスライド継手11に対する位置を調節することができる。そのため、スライド継手11を用いて挿入管12の上端部12bの位置を調節することにより、排水管路2と排水ます3との間において接続構造10の長さを調節することができる。したがって、本スライド継手11およびそれを備えた接続構造10によれば、位置が固定された排水管路2と排水ます3の流入部7とを容易に接続することができる。
【0053】
また、従来のスライド継手では、スライド継手内壁面に段差部を形成し、段差部によって挿入管が必要以上に挿入されない様に規制することとしていた。しかし、本スライド継手11は、直管部21の他端に連続した曲管部22を備え、曲管部22は、直管部21の一端側から直管部21の軸方向を視たときに、開口21aの内側にせり出す内壁面部22aを有している。この内壁面部22aは、直管部21の内壁面21bと段差なく連続している。これにより、挿入管12を所定量だけ挿入すると、挿入管12の一端は内壁面部22aに当接し、挿入管12のそれ以上の挿入が阻止される。これにより、挿入管12の挿入量を所定の長さX(直管部21の長さX)に規制することができる。そのため、本スライド継手11によれば、従来のスライド継手のように、挿入管12の挿入量を規制するために内壁面21b,22aに段差部を設ける必要がない。したがって、本スライド継手11によれば、ごみや土砂等のひっかかりや排水の詰まり等を抑制することができる。
【0054】
また、本スライド継手11では、直管部21の長さXは、挿入管12の接合しろの長さhの2倍以上に設定されている。これにより、スライド継手11に挿入管12を、接合しろの長さhの略2倍の長さ以上挿入することができる。なお、通常、挿入管12の接合しろの長さhは、両端部で略等しい。そのため、挿入管12を直管部21の他端部(開口21aと反対側の端部)まで挿入させておくことにより、挿入管12の排水管路2側端部(上端部12b)の位置を、接合時の位置より少なくとも接合しろの長さh分、スライド継手11側にずらすことができる。これにより、挿入管12と排水管路2とを接続する際、挿入管12の排水管路2側端部(上端部12b)を、排水管路2にひっかけることなく排水管路2に対向させることができる。したがって、本スライド継手11およびそれを備えた接続構造10によれば、位置が固定された排水管路2と排水ます3の流入部7とを容易に接続することができる。
【0055】
なお、上述したとおり、曲がり継手5の種類により、曲がり継手5と挿入管12との接合しろの長さh2は、スライド継手11と挿入管12との接合しろの長さhと等しくならない場合がある。このような場合、直管部21の長さXを、スライド継手11と挿入管12との接合しろの長さhと、曲がり継手5と挿入管12との接合しろの長さh2とを足し合わせた長さ以上となる様に設定することが好ましい。
【0056】
そのように直管部21の長さXを設定することにより、スライド継手11に挿入管12を、スライド継手11と挿入管12との接合しろの長さhと、曲がり継手5と挿入管12との接合しろの長さh2とを足し合わせた長さ以上挿入することが可能となる。そして、このことにより、挿入管12を直管部21の他端部(開口21aと反対側の端部)まで挿入させておくことで、挿入管12の排水管路2側端部(上端部12b)の位置を、接合されたときの位置より、少なくとも曲がり継手5と挿入管12との接合しろの長さh2分、スライド継手11側にずらすことができる。したがって、このような接続構造10によっても、互いに位置が固定された排水管路2と排水ます3の流入部7とを容易に接続することができる。
【0057】
また、本スライド継手11は、直管部21の長さXがスライド継手11の受け口23の長さHよりも長くなる様に形成されている。
【0058】
本スライド継手11によれば、挿入管12を通常規格の受け口23の長さよりも長く挿入させることができる。したがって、本スライド継手11を用いて挿入管12の上端部12bの位置を調節することにより、位置が固定された排水管路2と排水ます3の流入部7とを容易に接続することができる。
【0059】
また、本スライド継手11の直管部21の凹部21cには、環状のシール部材24が取り付けられている。そのため、本スライド継手11によれば、挿入管12を挿入した後、挿入管12とスライド継手11との隙間を改めてシールする必要がなく、挿入管12を挿入すると同時にスライド継手11と挿入管12との隙間をシールすることができる。
【0060】
また、排水管路2と排水ます3の流入部7とは異なる高さ位置に固定されている。そのため、両者を接続するためには、直管だけでなく曲管を用いる必要がある。しかしながら、本接続構造10は、曲管部22を有するスライド継手11を備えている。これにより、本接続構造10のスライド継手11は、曲管としての機能も兼ね備えている。そのため、本接続構造10によれば、排水管路2と排水ます3の流入部7との接続に必要となる曲管を1つ省略することができる。したがって、本接続構造10によれば、所定の位置に固定された排水管路2と排水ます3の流入部7とを接続する構造をコンパクト化することができる。
【0061】
さらに、本接続構造10では、スライド継手11は、挿入管12よりも排水ます3側に配置されている。このことにより、スライド継手11は挿入管12よりも下流側に配置されることとなる。ところで、スライド継手11内に挿入管12が挿入されると、スライド継手11内には挿入管12によって段差が生じる。しかし、スライド継手11を挿入管12よりも下流側に配置することで、内径の小さい挿入管12から内径の大きいスライド継手11に向かって排水が流れることとなる。そのため、挿入管12からスライド継手11方向へ流れる排水は、上記段差を乗り上げることがない。すなわち、上記段差は、上流側から下流側に向かって乗り上げるような形状の段差ではなく、下流側に向かって下がるような段差である。したがって、排水中のごみ等が当該段差にひっかかることを抑制することができ、詰まりを抑制することができる。
【0062】
また、本接続構造10では、挿入管12は上下方向に延びる様に配置されている。このことにより、上記段差は、上下の段差ではなく、水平方向の段差となる。そのため、挿入管12からスライド継手11方向へ流れる排水は、上記段差を乗り上げることがない。したがって、排水中のごみ等が当該段差にひっかかることを抑制することができ、詰まりをより抑制することができる。なお、挿入管12は上下方向に延びる様に配置されることが好ましいが、挿入管12の配置方向は本実施形態のものに限られない。そのため、挿入管12は、スライド継手11の挿入管12を挿入する側が上流側に向いていれば、横向きに配置されていてもよい。
【0063】
図1に示すように、本実施形態では、スライド継手11は、上方からの排水を側方に導くような姿勢に配置されている。挿入管12は、スライド継手11の直管部21に上方から挿入されている。そのため、施工時に誤って挿入管12を上方に十分に引き上げなかったとしても(図4参照)、曲管部22の下側には、十分な大きさの流路が確保される。通常、排水は、配管内の全体を満たすいわゆる満水状態で流れるのではなく、配管内の下半分を流れる。そのため、配管内の下半分に流路を確保しておけば、実用上特に問題になることはない。したがって、本実施形態によれば、万が一、挿入管12の一部が下方に出っ張ったとしても、挿入管12は曲管部22の内壁面部22aによって規制されるので、曲管部22の管底部分には十分な流路を確保することができる。したがって、排水の流れを阻害するおそれはない。
【0064】
《変形例1》
なお、本実施形態では、スライド継手11は、曲管部22に連続し、管状部材(管、排水ますの差し口等)を差し込み可能な受け口23を有していた。しかし、スライド継手11は、受け口23の代わりに、図6に示すように、曲管部22に連続し、管状部材(管継手の受け口、排水ますの受け口等)に差し込み可能な差し口25を有するものであってもよい。なお、このような場合、図7に示すように、直管部21の長さXは、差し口25の長さH2よりも長くなる様に設定される。なお、差し口25の長さH2とは、管状部材(管継手の受け口、排水ますの受け口等)に当該差し口25が差し込まれたときの、当該差し口25の差し込み量を言う。
【0065】
上記のスライド継手11を用いた場合であっても、挿入管12の上端部12bの位置を調節することにより、位置が固定された排水管路2と排水ます3の流入部7とを容易に接続することができる。また、上記スライド継手11によれば、差し口25を、短管13を介することなく、排水ます3の流入部7の受け口7aに直接差し込むことができる。そのため、接続構造10をスライド継手11と挿入管12のみで構成することができ、よりコンパクトに形成することができる。
【0066】
《変形例2》
また、スライド継手11は上記実施形態の形状に限られない。例えば、図8に示すように、曲管部22の内壁面部22aの上端部22bをテーパ形状に形成してもよい。
【0067】
内壁面22aの上端部22bをこのように形成した場合、スライド継手11に挿入された挿入管12の一端部は、当該テーパ形状の上端部22bに当接してそれ以上の挿入が規制されることとなる。そのため、当該スライド継手11によれば、当該テーパ形状の上端部22bを設けることにより、挿入管12の挿入量(直管部21の長さX)をより正確かつ自在に設定することが可能となる。
【0068】
《変形例3》
さらに、上記実施形態では、スライド継手11の曲管部22は、スライド継手11内部に形成される排水流路が内壁面部22aによって略90度曲げられる様に形成されていた。しかし、スライド継手11はこれに限られない。例えば、図9,10に示すように、曲管部22は、スライド継手11内部に形成される排水流路が内壁面部22aによって略45度曲げられる様に形成されたものであってもよい。なお、図9は挿入管12を所定の長さX(直管部21の長さX)だけ挿入した際のスライド継手11および挿入管12の一部を示す側面断面図であり、図10は接合時のスライド継手11および挿入管12の一部を示す側面断面図である。
【0069】
《変形例4》
また、上記実施形態では、スライド継手11は、直管部21と、直管部21に連続する曲管部22と、曲管部22に連続し、管状部材(管、排水ますの差し口等)を差し込み可能な受け口23とにより構成されていた。しかし、スライド継手11は、図11〜13に示すように、受け口23を2つ備えたものであってもよい。なお、図11は挿入管12を所定の長さX(直管部21の長さX)だけ挿入した際のスライド継手11および挿入管12の一部を示す側面断面図であり、図12は図11のXII−XII断面図であり、図13は接合時のスライド継手11および挿入管12の一部を示す側面断面図である。
【0070】
《変形例5》
さらに、上記実施形態では、スライド継手11の曲管部22は、内部の流路を1度だけ湾曲させる様に形成されていた。しかし、スライド継手11の曲管部22は、内部の流路を複数回湾曲させる形状に形成されていてもよい。例えば、図14,15に示すように、スライド継手11の曲管部22は、S字状に形成されたものであってもよい。なお、図14は挿入管12を所定の長さX(直管部21の長さX)だけ挿入した際のスライド継手11および挿入管12の一部を示す側面断面図であり、図15は接合時のスライド継手11および挿入管12の一部を示す側面断面図である。
【0071】
上記変形例3,4,5のいずれの場合であっても、挿入管12を挿入するまたは引き出すことにより、挿入管12の挿入されていない側の端部(上端部12b)のスライド継手11に対する位置を調節することができる。そのため、上記実施形態と同様に、位置が固定された排水管路2と排水ます3の流入部7とを容易に接続することができる。また、上記変形例3,4,5のいずれの場合であっても、挿入管12の一端部が曲管部22の内壁面部22aに当接することによって、挿入管12が所定の長さX(直管部21の長さX)以上に挿入されない様に規制される。したがって、本スライド継手11によれば、従来のスライド継手のように、内壁面に段差部を設ける必要がなく、ごみや土砂等のひっかかりや排水の詰まり等を抑制することができる。さらに、上記のいずれのスライド継手11も曲管としての機能を兼ね備えている。そのため、上記変形例3,4,5のいずれのスライド継手11を用いても、排水管路2と排水ます3の流入部7との接続に必要となる曲管を1つ省略することができる。
【0072】
《変形例6》
また、上記実施形態では、スライド継手11の直管部21の凹部21cには、環状のシール部材24が嵌め込まれており、当該シール部材24によって挿入管12引き出し後のスライド継手11と挿入管12との隙間が自動的にシールされる構造となっていた。しかし、シール部材24の設け方はこれに限られない。例えば、図16,17に示すようなものであってもよい。
【0073】
具体的に説明すると、直管部21の上端部の外壁面にネジ溝を形成しておき、当該ネジ溝と係合可能であり、断面がクランク形状のナット41を準備する。そして、挿入管12をスライド継手11内に挿入した後、直管部21の上端部に環状のシール部材24を配置し、当該ナット41によって当該シール部材24を覆う。このとき、シール部材24が挿入管12に押し付けられない程度にナット41を締めておく(図16参照)。
【0074】
そして、挿入管12をスライド継手11から引き出し、位置が定まったところで、ナット41をさらに締めつける。するとナット41は、徐々に下方に移動し、ナット41と直管部21の上端面によって形成される空間42が徐々に小さくなる。そして、やがてシール部材24はナット41と直管部21の上端面とによって挿入管12側へ押し潰される(図17参照)。
【0075】
以上のようにして、挿入管12とスライド継手11との隙間が閉塞され、シールされることとなる。したがって、当該形態によれば、スライド継手11と挿入管12との位置関係が定まるまでは、シール部材24は挿入管12側へ押し付けられない。そのため、挿入管12をスライド継手11に対してスムーズにスライドさせることができる。したがって、スライド作業を容易に行うことができる。
【0076】
なお、上記図16,17では、スライド継手11と挿入管12とは、ナット41を用いてシール部材24を挿入管12側へ押しつけることにより、接合およびシールされていた。しかし、スライド継手11と挿入管12とは、円環形状の接合部材を用いて、当該接合部材を直管部21の上端部と挿入管12とに架け渡して接着剤で接着することにより、接合およびシールすることとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0077】
以上のように、本発明は、スライド継手およびそれを用いた接続構造について有用である。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】実施形態に係る排水システムの構成を示す図である。
【図2】スライド継手の側面断面図である。
【図3】図1の状態におけるスライド継手および挿入管の一部を示す側面断面図である。
【図4】スライド継手内の最も奥側まで挿入管を挿入した際のスライド継手および挿入管の一部を示す側面断面図である。
【図5】接続構造の取り付け時における排水システムを示す図である。
【図6】変形例1に係るスライド継手および挿入管の一部を示す斜視図である。
【図7】変形例1に係るスライド継手および挿入管の一部を示す側面断面図である。
【図8】変形例2に係るスライド継手および挿入管の一部を示す側面断面図である。
【図9】変形例3に係るスライド継手および挿入管の一部を示す側面断面図である。
【図10】変形例3に係るスライド継手および挿入管の一部を示す側面断面図である。
【図11】変形例4に係るスライド継手および挿入管の一部を示す側面断面図である。
【図12】図11のXII−XII断面図である。
【図13】変形例4に係るスライド継手および挿入管の一部を示す側面断面図である。
【図14】変形例5に係るスライド継手および挿入管の一部を示す側面断面図である。
【図15】変形例5に係るスライド継手および挿入管の一部を示す側面断面図である。
【図16】変形例6に係るスライド継手および挿入管の一部を示す側面断面図である。
【図17】変形例6に係るスライド継手および挿入管の一部を示す側面断面図である。
【符号の説明】
【0079】
1 排水システム
2 排水管路
3 排水ます
4 貫通管
5 継手
5a 受け口
6 本体
7 流入部
7a 受け口
10 接続構造
11 スライド継手
12 挿入管
12a 外壁面
21 直管部
21a 開口
21b 内壁面部
22 曲管部
22a 内壁面
23 受け口(連結部)
24 シール部材
25 差し口(連結部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端側に開口が形成されかつ内壁面を有する直管部と、前記直管部の他端側に連続する曲管部とを備え、前記直管部の内径に略等しい外径を有する挿入管が前記開口から嵌め込まれるスライド継手であって、
前記曲管部は、前記直管部の内壁面と連続し、前記直管部の一端側から前記直管部の軸方向に沿って視たときに前記開口の内側にせり出した内壁面部を有し、
前記挿入管を前記開口から挿入すると、前記挿入管の一端は、前記曲管部の前記内壁面部に当接してそれ以上の進入を規制される、スライド継手。
【請求項2】
請求項1に記載のスライド継手であって、
前記直管部の長さは、前記挿入管の接合しろの長さの2倍以上である、スライド継手。
【請求項3】
請求項1または2に記載のスライド継手であって、
前記曲管部の他端側に連続し、管状部材が差し込まれる受け口または管状部材に差し込まれる差し口からなる連結部を備え、
前記直管部の長さは、前記連結部の長さよりも長い、スライド継手。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1つに記載のスライド継手であって、
前記直管部の一端部の内壁面には、前記挿入管が挿入される際に、前記挿入管の外壁面と前記直管部の内壁面との隙間を閉塞する環状のシール部材が取り付けられている、スライド継手。
【請求項5】
所定の第1の位置に配置された排水管路と、前記第1の位置よりも低い所定の第2の位置に配置された排水ますの管状の流入部とを接続するための接続構造であって、
請求項1〜4のいずれか1つに記載のスライド継手と、
前記スライド継手の前記直管部の内径に略等しい外径を有し、前記開口から前記スライド継手内部に嵌め込まれる挿入管とを備える、接続構造。
【請求項6】
請求項5に記載の接続構造であって、
前記スライド継手は、前記挿入管よりも前記排水ます側に配置される、接続構造。
【請求項7】
請求項6に記載の接続構造であって、
前記挿入管は上下方向に延びる様に配置される、接続構造。
【請求項8】
請求項5〜7のいずれか一つに記載の接続構造であって、
前記排水管路は、前記挿入管が差し込まれる受け口を有し、
前記直管部の長さは、前記挿入管と前記排水管路との接合しろの長さの2倍以上である、接続構造。
【請求項9】
請求項5〜7のいずれか一つに記載の接続構造であって、
前記排水管路は、前記挿入管が差し込まれる受け口を有し、
前記直管部の長さは、前記挿入管と前記スライド継手との接合しろの長さと前記挿入管と前記排水管路との接合しろの長さとを足し合わせた長さ以上である、接続構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−41632(P2009−41632A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−206162(P2007−206162)
【出願日】平成19年8月8日(2007.8.8)
【出願人】(000000505)アロン化成株式会社 (317)
【Fターム(参考)】