説明

ソフトゴルフに使用する用具。

【課題】ゴルフをアレンジしたゲームで、どのような場所でも安全にプレーでき、且つ、用具類を低廉な価格で用意でき、ゲーム性のある面白いものの用具を得る。
【解決手段】ゴルフのヘツトとシヤフトを連結金具で連結し、ヘツトと連結金具を回動自在、着脱自在にとりつける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主としてゴムボールやスポンジボールでプレーするソフトゴルフに使用するパター、ドライバー、アイアンに使用可能な用具と、ボールの標的となる用具と、打球するボールを載置する用具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、柔軟なボールを使用したソフトゴルフと称する擬似ゴルフはなく、当然、使用する用具類も未だ知らない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、ゴルフは紳士のスポーツと言われ大きく発展してきた。しかし、ゴルフには、他のスポーツと比較して、後述する重要な欠点がある。1ボールが硬く危険であるので広大な場所を必要とするため、樹木を伐採し土地を造成する等環境破壊につながる。2ゴルフ場の芝生を維持するため、頻繁に除草剤や農薬を散布ため環境汚染につながる。3使用する用具やプレー費用が高いため、一般庶民がプレーすることは経済的に困難である。4使用するクラブが多く携帯運搬が大変である。以上の実態に鑑み、ゴルフを応用したニユーゴルフが考案されてきた。例えば、ゲートゴルフ、パークゴルフ、グラウンドゴルフ、ランタツチゴルフ、マレツトゴルフがある。以上に述べたゲームは、ゴルフのように広大な場所をとらず、低廉な料金でプレーでき、しかも、木製や樹脂製のボールをステイツクで打ち、地面を転がしてゲームをするので危険は極めて少ない。また、高度な技術を必要とせず、主に高齢者に人気があり、各地でゲームが行われている。また、羽根付きボールを使つたミニゴルフとしてターゲツトバードゴルフがある。これらのゲームは発展しつつあるが、若者の参加が少ない。その理由は、技術の向上による達成感を感じられない。後者は、ゴルフと同様にシヨツトするが、ボールは思いつきり打つてもドライバーで30mしか飛ばないため、狭い場所でゲームできる長所はあるが、ボールを飛ばすことによる満足感を味合うことはできない。更に、従来のものは、ライ角度が健常者向きに製作されているので車椅子使用者は使いずらいという問題点があった。
【0004】
本発明は、このような従来のゴルフやニユーゴルフが有していた問題を解決しようとするものであり、広場、公園、グランド、室内体育館等どのような場所でも安全にプレーができ、用具類を低廉な価格で用意でき、ゴルフと同様に技術の向上を必要とし、且つ、ゲームの面白さのあるソフトゴルフに使用する用具を実現し、更に、車椅子使用者が使用し易い用具を実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そして、本発明は上記目的を達成するために、請求項1のものは、ゴルフクラブのヘツトとシヤフトを連結金具で連結し、ヘツトと連結金具を回動自在、着脱自在に取り付けたものである。ヘツトは木製でヘツトの一側面に、上下に植え込みボルトと頭切ビスをねじ込む。下段の植え込みボルトは連結金具を取り付けるものである。連結金具はヘツト上端を基準に外側に約55°折り曲げて形成するとよい。ゴルフクラブは55°が平均的ライ角度となつている。折り曲げて形成した連結金具の下側に取付穴と三個のロフト角調整穴を穿設し、取付穴の中心と各ロフト角調整穴の中心の距離は同一になるようにする。連結金具の上側にシヤフトを取り付ける取付穴をニ箇穿設してシヤフトを取り付けるようにする。
【0006】
また、請求項2のものは、連結金具が直角に形成したもので、シヤフトと連結金具を回動自在、着脱自在に取り付けたものである。90°に折り曲げて形成している連結金具の一方はヘツトに回動自在、着脱自在に取り付け、連結金具の他方にシヤフト取付穴と三箇所のライ角度調整穴を穿設する。シヤフト取付穴の中心と各ライ角度調整穴の中心の距離は同一となるようにするとよい。
【0007】
また、請求項3のものは、傘内部の上部と下部にネツトを張設し、握柄に上部を解放した袋状のネツトを吊設したものである。ネツトは傘の布張り端部に紙挟み等で挟んで取り付け、また、親骨に挟んで取り付けるとよい。また、袋状のネツトの上部も袋状に形成し、握柄に被せて吊設するとよい。
【0008】
また、請求項4のものは、バトミントンシヤトル頭部に円錐台形状の連結ゴムを取り付け、同連結ゴムを中空で柔軟素材の管状体に挿入してバトミントンシヤトルを取り付け、管状体の下部を基板に取り付けたものである。バトミントンシヤトルの頭部とスカート部は着脱自在に一体に形成しているので、図7、8に示すように、使用するボールの大小によつて使い分けができる。
【0009】
上記の解決手段による作用は次ぎの通りである。バトミントンシヤトルの管状体に柔軟なボールを載置する。打球する用具をドライバーまたは、アイアンにセツトする。ヘツトと連結金具を取り付けている蝶ナツトを緩め、連結金具が回動自在になるようにし、上側の頭切ボルトを希望するライ角調整穴に嵌め込み、再度蝶ナツトを締め付ければよい。図3に示す通り10−1にセツトするとパター、10−2にセツトするとドライバー、10−3にセツトするとアイアンとして使用可能となる。
【0010】
また、ヘツトに直角に形成した連結金具を取り付けたものの作用は次ぎの通りである。健常者が使用する場合、図4に示すように、シヤフトを連結金具の取付穴とライ角度調整穴で取り付ける。車椅子使用者が使用する場合は、取付穴とライ度調整穴11−2で取り付ける。視覚障害者が使用する場合は、取付穴とライ角度調整穴11−3で取り付け、使用者が座ってゲームできるように、ヘツトとシヤフトが平行になるようにするとよい。
【0011】
傘に取り付けたネツトに、最小の打数でボールを入れるように、ゲームを進行させるが、下側のネツトをパー、上側のネツトをバーデイ、握柄に取り付けた袋状のネツトをイーグルとルールで決めておけば、イーグルをとるには高度の技術を必要とし、ゲーム性は高まり面白くなる。
【発明の効果】
【0012】
上述したように本発明のソフトゴルフに使用する用具は、一本のクラブでドライバー、アイアン、パターとして使用できるので、費用が節減でき、携帯運搬が容易である。
【0013】
ライ角度を調整できるものは、車椅子使用者や視覚障害者にとつて使い易いものになつた。
【0014】
ボールを載置する載置具は、ボールの大小に係わらず使用できるので、状況によつて、例えば、人が少なく広い場所では良く飛ぶ小さなゴムボールを使用でき、人が多く狭い場所や室内では、飛距離の短かい大きなスポンジボールを使用できる。
【0015】
ボールの標的となるネツトは、傘に取り付けて構成するので低廉な価格で揃えることができる。また、各ネツトにパー、バーデイー、イーグルというようにルールを決めれば、ゲーム性を高め、高い技術を必要になるので、よりゲームを面白くする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。
図1、2、3においては、1はゴルフクラブのヘツドで木材で製作し、側部に植込ボルト4と頭切ビス6をネジ込んでいる。ヘツド1とシヤフト2は連結金具3で連結している。連結金具3はく字形状約55°に折り曲げ、シヤフト2とはビス7と蝶ナツト8で取り付け、シヤフト2が左右に動かないよう頭切ビス6をネジこんでいる。ヘツト1と連結金具3は連結金具3の取付穴9に植込ボルト4と蝶ナツト5で取り付け、頭切ビス6で左右に動かないようにしている。連結金具3に三箇のロフト角調整穴10−1、10−2、10−3を穿設し、前記各穴の中心と取付穴9の中心の距離は同一となつている。
【0017】
図4においては、連結金具3は直角に折り曲げたアングル形状を形成している。一方はヘツト1に植込ボルト4と蝶ナツト5で取り付け、もう一方にシヤフト2の取付穴9と三箇のライ角度調整穴11−1、11−2、11−3を穿設している。前記各穴の中心と取付穴9の中心の距離は同一となつている。
【0018】
図5,6においては、12は傘で、13は布張りで14は握柄である。傘12の内側の上部と下部にネツト15を取り付けている。握柄14に、下部を袋状に形成し上部は開放している袋ネツト16設けている。また、傘軸19と地面に打ち込んだ杭を紐17で繋ぎ、傘12が立設するようにしている。
【0019】
図7,8においては、20はバトミントンシヤトルでスカート部21の突起部24と頭部22の受部23に嵌合し、着脱自在に一体に形成している。頭部22に、ニ箇の円錐台形状の連結ゴム26が対称に且つ、中央部が窪むようにビス25とナツト27で取り付け、前記連結ゴム26を、柔軟中空な管状体28の上端部に挿通し、固定バンド29で取り付けている。管状体28の下端部は、基板30に設けた取付棒31に挿通して管状体28を立設している。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】 請求項1の正面図
【図2】 図1のI−I矢視部分断面図
【図3】 (1)パターとしての使用状態を示す参考図 (2)ドライバーとしての使用状態を示す参考図 (3)アイアンとしての使用状態を示す参考図
【図4】 請求項2の正面図
【図5】 請求項3の前方から見た斜視図
【図6】 請求項3の左側から見た斜視図
【図7】 請求項4の一部断面を示した正面図
【符号の説明】
【0021】
1 ヘツト 20 バトミントンシヤトル
2 シヤフト 21 スカート部
3 連結金具 22 頭部
4 植込ボルト 23 受部
5 蝶ナツト 24 突起部
6 頭切ビス 26 連結ゴム
10−1 10−2 10−3 B ボール
ロフト角調整穴
11−1 11−2 11−3
ライ角度調整穴
12 傘
15 ネツト
16 袋ネツト
17 紐

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフクラブのヘツトとシヤフトを連結金具で連結し、ヘツトと連結金具を回動自在、着脱自在に取り付けていることを特徴とするソフトゴルフに使用する用具。
【請求項2】
連結金具が直角に形成したもので、シヤフトと連結金具を回動自在、着脱自在に取り付けていることを特徴とする請求項1記載のソフトゴルフに使用する用具。
【請求項3】
傘内側の上部と下部にネットを張設し、握柄に、上部を開放した袋状のネットを吊着したソフトゴルフに使用する用具。
【請求項4】
バトミントンシヤトル頭部に、円錐台形状の連結ゴムを取り付け、同連結ゴムを、中空で柔軟素材の管状体に挿入して、バトミントンシヤトルを取り付け、菅状体の下部を基板に取り付けたソフトゴルフに使用する用具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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