説明

タッチパネル制御装置およびタッチパネル制御方法

【課題】高い検出精度と演算負荷の軽減の両立を図ることができるタッチパネル制御装置を提供する。
【解決手段】タッチパネルへの操作座標とその操作が行われた操作時刻とを繰り返して取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記操作座標および前記操作時刻に基づいて、前記タッチパネルへの操作速度を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記操作速度に基づいて、前記取得手段による前記操作座標および前記操作時刻の取得の取得間隔を制御する制御手段と、を備える。前記制御手段は、前記算出手段により算出された前記操作速度が速い場合に前記取得間隔を短時間にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルへの操作状態の取得処理を制御するタッチパネル制御装置等に関し、とくに高い検出精度と演算負荷の軽減の両立を図ることができるタッチパネル制御装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
図4は、タッチパネルに対する操作の状態を読み込む従来のタッチパネル制御装置の構成例を示すブロック図である。
【0003】
図4に示すように、本実施形態のタッチパネル制御装置は、ペン11や指による文字、図形などの入力操作を受け付けるタッチパネル1と、入力操作の座標演算等を行うタッチパネルコントローラ2と、タッチパネルコントローラ2の上位に設けられたワンチップマイコン3と、を備える。
【0004】
タッチパネル1の構成は任意であるが、例えば、入力操作を受け付ける操作面に沿って抵抗体を2次元的に配置し、ペン11などの押圧に起因する接触により上記抵抗体の一部が含まれる所定の回路が構成される形式のものを使用できる。この場合、接触部位、すなわち入力操作部位の座標(x,y)に応じて上記回路の抵抗値(Rx,Ry)が変化するため、その抵抗値(Rx,Ry)に基づいて入力操作部位の座標(x,y)を算出できる。
【0005】
図4に示すように、タッチパネルコントローラ2は、一定時間ごとにクロック信号を出力するタイマ21と、タイマ21からのクロック信号に基づいて状態検出電圧をタッチパネル1に印加する制御回路22と、状態検出電圧を受けたタッチパネル1からのアナログ出力電圧を受け、これをデジタル値に変換するAD変換回路23と、AD変換回路23からのデジタル値に基づいて座標値の算出を含む所定の演算を実行する演算部24と、演算部24における演算結果をワンチップマイコン3に送信するUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)25と、を備える。
【0006】
図4に示すように、ワンチップマイコン3は、タッチパネルコントローラ2からの上記演算結果の取得間隔を定めるタイマ31と、タッチパネルコントローラ2から取得された上記演算結果に基づく処理およびその他の処理を実行するCPU32と、タッチパネルコントローラ2から送信された上記演算結果を受信するUART33と、を備える。
【0007】
このように構成されたタッチパネル制御装置においては、タッチパネルコントローラ2がタイマ21に対する設定に従って一定周期でタッチパネル1にアクセスし、入力操作部位の座標(x,y)を算出し、更新する。また、ワンチップマイコン3はタイマ31に対する設定に従った実行間隔で、タッチパネルコントローラ2で算出された最新の入力操作部位の座標(x,y)を読み込み、タッチパネル1に対する操作状態の検出処理、その他の処理を実行している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平5−324202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
図4に示す従来のタッチパネル制御装置では、ワンチップマイコン3はタッチパネル1への操作状態に関わらず、一定時間ごとに座標値を読み込んでいる。タッチパネル1への操作位置の検出分解能はワンチップマイコン3の動作間隔が短いほど高くなり、より正確な座標値を得ることができる。しかし、ワンチップマイコン3の動作間隔を短くするとCPU32に対する負荷が高くなり、他の処理などに支障をきたす可能性がある。また、ワンチップマイコン3の動作間隔を長くすれば、タッチパネル1への操作位置の検出分解能が低くなりその検出精度が低下するため、タッチパネル1を介して入力された文字等を正しく表示あるいは認識することができなくなる。
【0010】
本発明の目的は、高い検出精度と演算負荷の軽減の両立を図ることができるタッチパネル制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のタッチパネル制御装置は、タッチパネルへの操作状態の取得処理を制御するタッチパネル制御装置において、タッチパネルへの操作座標とその操作が行われた操作時刻とを繰り返して取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記操作座標および前記操作時刻に基づいて、前記タッチパネルへの操作速度を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記操作速度に基づいて、前記取得手段による前記操作座標および前記操作時刻の取得の取得間隔を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記算出手段により算出された前記操作速度が速い場合に前記取得間隔を短時間にすることを特徴とする。
このタッチパネル制御装置によれば、算出されたタッチパネルへの操作速度に応じて、タッチパネルへの操作状態の取得処理の取得間隔を変化させるので、タッチパネルに対する操作状態を高い検出精度で算出しつつ、そのために必要な演算負荷の軽減の両立を図ることができる。
【0012】
一定周期で前記タッチパネルにアクセスすることで前記操作座標および前記操作時刻を前記一定周期で取得し更新するタッチパネルコントローラを備え、前記取得手段は、前記タッチパネルコントローラから前記操作座標および前記操作時刻を取得してもよい。
【0013】
前記取得手段における前記取得間隔は、前記制御手段によりタイマ割り込みの発生間隔として制御されてもよい。
【0014】
前記タイマ割り込みよりも優先度の高いタイマ割り込みが存在し、取得手段における前記操作座標および前記操作時刻を取得する動作は、前記優先度の高いタイマ割り込みにより抑制されてもよい。
【0015】
本発明のタッチパネル制御方法は、タッチパネルへの操作状態の取得処理を制御するタッチパネル制御方法において、タッチパネルへの操作座標とその操作が行われた操作時刻とを繰り返して取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された前記操作座標および前記操作時刻に基づいて、前記タッチパネルへの操作速度を算出する算出ステップと、前記算出ステップにより算出された前記操作速度に基づいて、前記取得ステップにおける前記操作座標および前記操作時刻の取得の取得間隔を制御する制御ステップと、を備え、前記制御ステップでは、前記算出ステップにより算出された前記操作速度が速い場合に前記取得間隔を短時間にすることを特徴とする。
このタッチパネル制御方法によれば、算出されたタッチパネルへの操作速度に応じて、タッチパネルへの操作状態の取得処理の取得間隔を変化させるので、タッチパネルに対する操作状態を高い検出精度で算出しつつ、そのために必要な演算負荷の軽減の両立を図ることができる。
【0016】
前記取得ステップでは、一定周期で前記タッチパネルにアクセスすることで前記操作座標および前記操作時刻を前記一定周期で取得し更新するタッチパネルコントローラから前記操作座標および前記操作時刻を取得してもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明のタッチパネル制御装置によれば、算出されたタッチパネルへの操作速度に応じて、タッチパネルへの操作状態の取得処理の取得間隔を変化させるので、タッチパネルに対する操作状態を高い検出精度で算出しつつ、そのために必要な演算負荷の軽減の両立を図ることができる。
【0018】
また、本発明のタッチパネル制御方法によれば、算出されたタッチパネルへの操作速度に応じて、タッチパネルへの操作状態の取得処理の取得間隔を変化させるので、タッチパネルに対する操作状態を高い検出精度で算出しつつ、そのために必要な演算負荷の軽減の両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】一実施形態のタッチパネル制御装置の構成を示すブロック図。
【図2】タッチパネルコントローラの動作を示すフローチャート。
【図3】ワンチップマイコン3の動作を示すフローチャート。
【図4】従来のタッチパネル制御装置の構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明によるタッチパネル制御装置の一実施形態について説明する。
【0021】
図1は、本実施形態のタッチパネル制御装置の構成を示すブロック図である。
【0022】
図1に示すように、本実施形態のタッチパネル制御装置は、ペン11や指による文字、図形などの入力操作を受け付けるタッチパネル1と、入力操作の座標演算等を行うタッチパネルコントローラ2と、タッチパネルコントローラ2の上位に設けられたワンチップマイコン3と、を備える。
【0023】
タッチパネル1の構成は任意であるが、例えば、入力操作を受け付ける操作面に沿って抵抗体を2次元的に配置し、ペン11などの押圧に起因する接触により上記抵抗体の一部が含まれる所定の回路が構成される形式のものを使用できる。この場合、接触部位、すなわち入力操作部位の座標(x,y)に応じて上記回路の抵抗値(Rx,Ry)が変化するため、その抵抗値(Rx,Ry)に基づいて入力操作部位の座標(x,y)を算出できる。
【0024】
図1に示すように、タッチパネルコントローラ2は、一定時間ごとにクロック信号を出力するタイマ21と、タイマ21からのクロック信号に基づいて状態検出電圧をタッチパネル1に印加する制御回路22と、状態検出電圧を受けたタッチパネル1からのアナログ出力電圧を受け、これをデジタル値に変換するAD変換回路23と、AD変換回路23からのデジタル値に基づいて座標値の算出を含む所定の演算を実行する演算部24と、演算部24における演算結果をワンチップマイコン3に送信するUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)25と、を備える。
【0025】
図1に示すように、ワンチップマイコン3は、タッチパネルコントローラ2からの上記演算結果の取得間隔を定めるタイマ31と、タッチパネルコントローラ2から取得された上記演算結果に基づく処理およびその他の処理を実行するCPU32と、タッチパネルコントローラ2から送信された上記演算結果を受信するUART33と、を備える。
【0026】
次に、本実施形態のタッチパネル制御装置の動作について説明する。
【0027】
図2は、タッチパネルコントローラ2の動作を示すフローチャートである。
【0028】
図2のステップS1では、タイマ21からのクロック信号の出力間隔を設定して、ステップS2へ進む。ステップS2では、タイマ21からのクロック信号を待ってステップS3へ進む。
【0029】
ステップS3では、制御回路22からタッチパネル1に所定の状態検出電圧を印加し、AD変換回路23から得られるデジタル値を読み込む。
【0030】
次に、ステップS4では、AD変換回路23から得られるデジタル値に基づいて、タッチパネル1へのタッチ(入力操作)があるか否か判断し、判断が肯定されればステップS5へ進み、判断が否定されればステップS10へ進む。このように、タッチパネル1へのタッチ状態(入力操作の有無)は、AD変換回路23から得られるデジタル値に基づいて判断できる。
【0031】
次に、ステップS5では、制御回路22からタッチパネル1に印加する状態検出電圧の電圧を変更し、演算部24においてAD変換回路23から得られるデジタル値に基づいて、上記抵抗値(Rx,Ry)を算出する。
【0032】
次に、ステップS6では、演算部24において、抵抗値(Rx,Ry)に基づき入力操作部位の座標(x,y)を算出する。
【0033】
次に、ステップS7では、タッチ状態を示すフラグの値を、入力操作があること示す「1」に設定する。
【0034】
次に、ステップS8では、ステップS6において、演算部24は、直前に算出された入力操作部位の座標(x,y)にタイムスタンプを付加する。
【0035】
次に、ステップS9では、UART25を介して、上記入力操作部位の座標(x,y)およびステップS8で付加されたタイムスタンプを、ステップS7で設定されたフラグの値「1」とともに、ワンチップマイコン3に向けて送信し、ステップS2へ戻る。
【0036】
一方、ステップS10では、フラグの値が「1」か否か判断し、判断が肯定されればステップS11へ進み、判断が否定されればステップS2へ戻る。
【0037】
ステップS11では、フラグの値を「0」に設定する。
【0038】
次に、ステップS12では、ステップS6において最後に算出された入力操作部位の座標(x,y)にタイムスタンプ(現在時刻のタイムスタンプ)を付加する。
【0039】
次に、ステップS13では、UART25を介して、上記入力操作部位の座標(x,y)およびステップS12で付加されたタイムスタンプを、ステップS11で設定されたフラグの値「0」とともに、ワンチップマイコン3に向けて送信し、ステップS2へ戻る。
【0040】
以上のように、タッチパネルコントローラ2は、ステップS1で定めた周期で、タッチパネル1に対するタッチ状態および入力操作部位の座標(x,y)を算出するとともに、入力操作部位の座標(x,y)、タイムスタンプおよびフラグの値をワンチップマイコン3に向けて送信する一連の動作を繰り返している。
【0041】
次に、図3は、ワンチップマイコン3のCPU32における座標読み込みの間隔を制御するための動作を示すフローチャートである。
【0042】
図3のステップS21では、タイマ31による割り込み信号の間隔を規定するタイマ値を、所定の初期値に設定する。これにより、タイマ値は、例えば「長」に設定される。
【0043】
次に、ステップS22では、上記割り込み信号によるタイマ割り込みがあるのを待って、ステップS23へ進む。
【0044】
ステップS23では、タッチパネルコントローラ2から送信されUART33において受信された最新の入力操作部位の座標(x,y)、タイムスタンプおよびフラグの値を読み込む。
【0045】
次に、ステップS24では、ステップS23で直前に読み込まれたフラグの値が「1」であるか否か判断し、判断が肯定されればステップS25へ進み、判断が否定されればステップS26へ進む。ステップS26では、タイマ値を「長」に設定して、ステップS22へ戻る。
【0046】
一方、ステップS25では、ステップS23で読み込まれた入力操作部位の座標(x,y)およびタイムスタンプに従って、入力操作部位の座標(x,y)の移動速度を算出する。ここでは、例えば、ステップS23で直前に読み込まれた入力操作部位の座標(x,y)およびタイムスタンプと、ステップS23で前回読み込まれた入力操作部位の座標(x,y)およびタイムスタンプとに基づいて、入力操作部位の座標(x,y)の移動速度を算出することができる。具体的には、両者の入力操作部位の座標(x,y)の差分を両者のタイムスタンプの時間差で除したベクトルが移動速度として算出される。
【0047】
次に、ステップS27では、ステップS26において算出された移動速度が所定値よりも大きいか否か判断し、判断が肯定されればステップS28に進み、判断が否定されればステップS29へ進む。なお、ステップS25において2回分の入力操作部位の座標(x,y)およびタイムスタンプが得られない場合、すなわち、フラグの値が「1」に切り替わった直後においては入力操作部位の座標(x,y)の移動速度が算出できないため、この場合にはステップS27の判断が否定されるものとすればよい。
【0048】
ステップS28では、タイマ値を「短」に設定して、ステップS22へ戻る。
【0049】
一方、ステップS29では、タイマ値を「中」に設定して、ステップS22へ戻る。
【0050】
以上のように、ワンチップマイコン3では、フラグの値が「0」の間、すなわちタッチパネル1への入力操作がない間は、タイマ値を「長」に設定して(ステップS26)、入力操作部位の座標(x,y)等を読み込む周期を長くし、CPU32の負担を軽減している。また、入力操作部位の座標(x,y)の移動速度が速い場合には、タイマ値を「短」に(ステップS28)、入力操作部位の座標(x,y)の移動速度が比較的遅い場合には、タイマ値を「中」に設定する(ステップS29)ことで、入力操作部位の座標(x,y)の検出精度とCPU32に対する負荷との間のバランスを適切に確保している。
【0051】
タッチパネルコントローラ2の動作の実行間隔およびワンチップマイコン3の動作の実行間隔の関係は任意だが、前者と比較して後者の実行間隔を極端に短くすることはワンチップマイコン3の負荷をいたずらに増加させる。このため、少なくとも、タイマ値を「長」に設定した場合には、前者と比較して後者の実行間隔を長くすることが望ましい。
【0052】
なお、CPU32に対するタイマ割り込みによる割り込み処理として、図3に示す動作よりも優先する処理が存在する場合には、図3に示す動作の実行間隔が一定でなくなるため、入力操作部位の座標(x,y)の変化幅のみに基づいて入力操作部位の座標(x,y)の移動速度を算出することができない。しかし、本実施形態によれば、タッチパネルコントローラ2において付されたタイムスタンプに基づいて入力操作部位の座標(x,y)の移動速度が算出されるため、実行間隔に乱れが生じた場合であっても常に正しい算出結果を得ることができ、上記タイマ値が適切に制御される。
【0053】
以上説明したように、本実施形態のタッチパネル制御装置によれば、タッチパネルへの操作の状態に従って、ワンチップマイコン3における単位時間あたりの動作の実行間隔を変更することで、タッチパネルが操作されていない状態ではタッチパネルから得られる情報の単位時間当たりの処理回数を減らすとともに、タッチパネルに対する操作速度に応じて上記処理回数を切り替えているので、タッチパネルに対する操作の検出精度の向上とCPUの負荷軽減の両立を図ることができる。
【0054】
本発明の適用範囲は上記実施形態に限定されることはない。本発明は、タッチパネルへの操作状態の取得処理を制御するタッチパネル制御装置等に対し、広く適用することができる。
【符号の説明】
【0055】
32 CPU(取得手段、算出手段、制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルへの操作状態の取得処理を制御するタッチパネル制御装置において、
前記タッチパネルへの操作座標とその操作が行われた操作時刻とを繰り返して取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記操作座標および前記操作時刻に基づいて、前記タッチパネルへの操作速度を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記操作速度に基づいて、前記取得手段による前記操作座標および前記操作時刻の取得の取得間隔を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記算出手段により算出された前記操作速度が速い場合に前記取得間隔を短時間にすることを特徴とするタッチパネル制御装置。
【請求項2】
一定周期で前記タッチパネルにアクセスすることで前記操作座標および前記操作時刻を前記一定周期で取得し更新するタッチパネルコントローラを備え、
前記取得手段は、前記タッチパネルコントローラから前記操作座標および前記操作時刻を取得することを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル制御装置。
【請求項3】
前記取得手段における前記取得間隔は、前記制御手段によりタイマ割り込みの発生間隔として制御されることを特徴とする請求項1または2に記載のタッチパネル制御装置。
【請求項4】
前記タイマ割り込みよりも優先度の高いタイマ割り込みが存在し、取得手段における前記操作座標および前記操作時刻を取得する動作は、前記優先度の高いタイマ割り込みにより抑制されることを特徴とする請求項3に記載のタッチパネル制御装置。
【請求項5】
タッチパネルへの操作状態の取得処理を制御するタッチパネル制御方法において、
前記タッチパネルへの操作座標とその操作が行われた操作時刻とを繰り返して取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記操作座標および前記操作時刻に基づいて、前記タッチパネルへの操作速度を算出する算出ステップと、
前記算出ステップにより算出された前記操作速度に基づいて、前記取得ステップにおける前記操作座標および前記操作時刻の取得の取得間隔を制御する制御ステップと、
を備え、
前記制御ステップでは、前記算出ステップにより算出された前記操作速度が速い場合に前記取得間隔を短時間にすることを特徴とするタッチパネル制御方法。
【請求項6】
前記取得ステップでは、一定周期で前記タッチパネルにアクセスすることで前記操作座標および前記操作時刻を前記一定周期で取得し更新するタッチパネルコントローラから前記操作座標および前記操作時刻を取得することを特徴とする請求項5に記載のタッチパネル制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−73343(P2013−73343A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210792(P2011−210792)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】