説明

テスト用無洗米製造装置

【課題】精米工場に設置した無洗米製造装置を本稼動する際の加工条件を決定するために、わずか1kg程度の量の原料穀粒を使用して無洗米を製造することが可能なテスト用無洗米製造装置を提供する。
【解決手段】本体内に取り外し可能に装着され、被処理穀粒、水及び吸着材を収容する加工容器6,7と、加工容器内に収容された内容物を撹拌する撹拌部14と、撹拌部14の動作を制御する撹拌制御部10と、加工容器6,7に収容された吸着材を回収する吸着材回収容器5と、を備えたテスト用無洗米製造装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テスト用無洗米製造装置に関するもので、詳しくは、原料となる米、麦などの穀類を無洗米加工する際、本稼動する前に、試験的に加工することができるテスト用無洗米製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、米、麦などの穀類を精米する際は、連続的な精米を開始する前に、あらかじめ原料米の性状を知った上で、精米時の搗精度や流量設定を決定することなどが行われる。すなわち、原料米によっては水分や品種などにより、搗精難易度が異なるため、あらかじめ原料米サンプルを採取し、テスト用精米機などに供給し、試験的な精米を行って原料米の性状を知り、その上で、所定の精白度及び歩留となるように精米時の搗精度や流量設定を決定することが行われる。
【0003】
例えば、特許文献1にはテスト用精米機として使用することができる小型精米機が開示されており、この小型精米機には精白度測定装置や集糠装置が設けられており、常時正確な精白度及び歩留が測定できるものとなる。
【0004】
このほかに、穀類の加工に関して言及すれば、特許文献2のテスト用籾摺り精選機、特許文献3の穀物用テストドライヤー及び特許文献4の食味試験用精米機などがテスト機として知られている。
【0005】
ところで、精米機で精白した後の米に付着しているアリューロン層(糊粉層)を除去することにより、炊飯時の水研ぎを不要とする、いわゆる無洗米が注目されてきており、年々、生産量が増加している。特に、タピオカパールの粘着力を利用してアリューロン層(糊粉層)を除去する方法は精米工場での水使用量を大幅に削減することから、注目されている。このタピオカパールの粘着力を利用してアリューロン層(糊粉層)を除去する加工方法が特許文献5に開示されている。この方法は、精白穀類に水分を添加してその表面を軟化させる工程と、該精白穀類と、1.0mm〜1.7mmの粒度に調製して60℃以上に加熱した粒状物とを混合・攪拌し、精白穀類の穀粒表面に残存する糠を粒状物に吸着させて除去する工程と、該精白穀類と粒状物とを分離する工程と、を備えたものである。
【0006】
しかしながら、上記無洗米の加工にあっては、現在までにテスト機が存在しない。すなわち、上記タピオカパールの粘着力を利用した無洗米の加工方法では、水分添加工程、混合撹拌工程及び分離工程など複数の工程が組み合わさっているため、単体の機械で構成することに困難性があったためと推測される。このため、例えば、原料となる精白穀類の年産、品種(短粒種と長粒種との違いなど)、産地などが異なれば、その都度、無洗米製造装置を本格的に稼動し、最低加工量である500kgもの原料穀類を使用して試験を行っているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特公平8−4753号公報
【特許文献2】実公昭62−12411号公報
【特許文献3】実公平5−41358号公報
【特許文献4】特開平8−299812号公報
【特許文献5】特許第3206752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記問題点にかんがみ、精米工場に設置した無洗米製造装置を本格稼動する際の加工条件を決定するために、わずか1kg程度の量の原料穀粒を使用して無洗米を製造することが可能なテスト用無洗米製造装置を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため本発明は、本体内に取り外し可能に装着され、被処理穀粒、水及び吸着材を収容する加工容器と、該加工容器内に収容された内容物を撹拌する撹拌部と、該撹拌部の動作を制御する撹拌制御部と、前記加工容器に収容された吸着材を回収する吸着材回収容器と、を備えたテスト用無洗米製造装置であって、前記撹拌制御部は、前記加工容器内に被処理穀粒及び水を収容したときに、被処理穀粒の表面の糠を軟質化するように撹拌する第1撹拌動作を前記撹拌部に実行させ、該第1撹拌動作終了後の被処理穀粒に吸着材を添加したときに、被処理穀粒の糠を除去するように撹拌する第2撹拌動作を前記撹拌部に実行させるように制御する、という技術的手段を講じた。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、前記撹拌制御部は、前記第2撹拌動作終了後の被処理穀粒及び吸着材からなる混合物からふるい目を利用して吸着材を分離するように撹拌する第3撹拌動作を前記撹拌部に実行させるよう制御することを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、前記撹拌制御部は、前記第3撹拌動作終了後の被処理穀粒に吸着材を添加したときに、被処理穀粒の乾燥又は水分調湿が行われるように撹拌する第4撹拌動作を前記撹拌部に実行させるよう制御することを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明によれば、前記撹拌制御部は、前記第4撹拌動作終了後の被処理穀粒及び吸着材からなる混合物からふるい目を利用して吸着材を分離するように撹拌する第5撹拌動作を前記撹拌部に実行させるよう制御することを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明によれば、前記加工容器は、側壁に多数のふるい目が設けられた有孔加工容器と、側壁にふるい目のない無孔加工容器との2種類を含んでおり、前記第1撹拌動作及び前記第2撹拌動作をそれぞれ前記撹拌部に実行させるときは前記無孔加工容器を使用する一方、前記第3撹拌動作を前記撹拌部に実行させるときは前記有孔加工容器を使用することを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明によれば、前記加工容器は、側壁に多数のふるい目が設けられた有孔加工容器と、側壁にふるい目のない無孔加工容器との2種類を含んでおり、前記第4撹拌動作を前記撹拌部に実行させるときは前記無孔加工容器を使用する一方、前記第5撹拌動作を前記撹拌部に実行させるときは前記有孔加工容器を使用することを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の発明によれば、前記撹拌制御部は、被処理穀粒の性状、水分の添加量及び吸着材の添加量に応じて、前記撹拌部の回転数及び駆動時間を任意に変更可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、本体内に外し可能に装着された加工容器内に、被処理穀粒及び水が収容され、撹拌部の第1撹拌動作によって被処理穀粒の表面の糠が軟質化されるように撹拌される。次いで、この状態の被処理穀粒に吸着材が添加され、撹拌部の第2撹拌動作によって被処理穀粒の糠を除去させるように撹拌させることで、被処理穀粒を無洗米に加工することができる。すなわち、加工容器、内容物を撹拌する撹拌部、前記撹拌部の動作を制御する撹拌制御部及び吸着材を回収する吸着材回収容器を備えた簡易的な装置であっても、アリューロン層(糊粉層)が除去された無洗米を製造することができることが分かった。したがって、わずかな量の原料穀粒を使用して無洗米を製造することが可能なテスト用無洗米製造装置を提供することができ、精米工場に設置した大型の無洗米製造装置を本格稼動する際に、原料穀粒に対する水の添加割合とその撹拌時間、原料穀粒に対する吸着材の添加割合とその撹拌時間、原料穀粒と吸着材とを分離するときの撹拌時間など、原料の性状によって最適な加工条件を決定して、無洗米の品質を向上させることができる。
【0017】
また、請求項2記載の発明によれば、前記第2撹拌動作終了後の被処理穀粒及び吸着材からなる混合物からふるい目を利用して吸着材を分離するように撹拌する第3撹拌動作を前記撹拌部に実行するよう制御させるので、例えば、側壁に多数のふるい目が設けられた有孔加工容器に移し替えて撹拌するという動作により簡単に被処理穀粒と吸着材とを分離することができる。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、前記第3撹拌動作終了後の被処理穀粒に吸着材を添加したときに、被処理穀粒の乾燥又は水分調湿が行われるように撹拌する第4撹拌動作を前記撹拌部に実行するよう制御させるので、例えば、被処理穀粒の乾燥の際にヒータや熱風を用いる必要がなく、吸着材の撹拌・混合によって被処理穀粒の乾燥又は水分調湿が行われるために極めて経済的である。テスト用無洗米製造装置を製作する際のイニシャルコスト、稼動時のランニングコストの削減に寄与できるものである。
【0019】
また、請求項5記載の発明によれば、前記加工容器が、側壁に多数のふるい目が設けられた有孔加工容器と、側壁にふるい目のない無孔加工容器との2種類を含んでおり、前記第1撹拌動作及び前記第2撹拌動作をそれぞれ前記撹拌部に実行させるときは前記無孔加工容器を使用する一方、前記第3撹拌動作を前記撹拌部に実行させるときは前記有孔加工容器を使用するものであり、被処理穀粒に水分を添加して撹拌する工程及び被処理穀粒に吸着材を添加して撹拌する工程であれば無孔加工容器を使用し、被処理穀粒と吸着材との混合物から吸着材を分離除去する工程であれば有孔加工容器を使用して加工容器を使い分けることで、複数の工程が組み合わさっていても一台の装置で加工することができる。
【0020】
さらに、請求項7記載の発明によれば、前記撹拌制御部が、被処理穀粒の性状、水分の添加量及び吸着材の添加量に応じて、前記撹拌部の回転数及び駆動時間を任意に変更可能であるため、テスト用無洗米製造装置により各種条件を任意に変更して無洗米を加工することができ、例えば、大型精米工場に設置してある無洗米製造装置により無洗米加工したものの品質に近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施形態に係るテスト用無洗米製造装置の概要を示す斜視図である。
【図2】テスト用無洗米製造装置の内部部品を示す分解組立て図である。
【図3】テスト用無洗米製造装置の概要を示す正面図である。
【図4】図3のA−A線を破断したときの縦断面図である。
【図5】テスト用無洗米製造装置の制御ブロック図である。
【図6】無孔加工容器の拡大斜視図である。
【図7】有孔加工容器の拡大斜視図である。
【図8】テスト用無洗米製造装置の加工容器、駆動部及び撹拌部の拡大断面図である。
【図9】テスト用無洗米製造装置の加工容器、駆動部及び撹拌部の拡大断面図である。
【図10】テスト用無洗米製造装置の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明を実施するための形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態に係るテスト用無洗米製造装置の概要を示す斜視図であり、図2はテスト用無洗米製造装置の内部部品を示す分解組立て図であり、図3はテスト用無洗米製造装置の概要を示す正面図であり、図4は図3のA-A線を破断したときの中央縦断面図である。
【0023】
図1乃至図4において本発明のテスト用無洗米製造装置1は、本体2、開閉蓋3、操作表示パネル4、本体2内に嵌装されるリング状に形成された吸着材回収容器5、ホッパ状の2種類の加工容器6,7、モータ8、動力伝達ユニット9、及び制御ユニット10を含んでいる。2つの加工容器6,7及び吸着材回収容器5は、いずれも、動力伝達ユニット9から上方に取り外し可能に装着されているものである。加工容器6は、被処理穀粒への水の添加工程、及び被処理穀粒と吸着材との混合工程に用いられるものであり、加工容器7は、被処理穀粒と吸着材との混合物から吸着材のみを分離する分離工程に用いられるものであり、吸着材回収容器5は、分離された吸着材を回収するための受け容器として用いられるものである。
【0024】
前記本体2は、幅が380mm、高さ520mm、奥行440mmのほぼ直方体形状に形成されており、その上面開口部2aには、開閉蓋3がヒンジ11を介して上向きに開閉可能に取り付けられている。この本体2の上面部2bには、開閉蓋3の開閉状態を検知する蓋スイッチ12が設けられている。該蓋スイッチ12は、開閉蓋3を閉じたときに押圧されて電源がオン状態になる一方、開閉蓋3を開けたときに押圧が解除されて電源がオフ状態となるよう、安全スイッチの役割を果たすものである。また、開閉蓋3には該開閉蓋3を閉めたときにロックされるよう、操作ボタン3fにより回動する掛止爪3aが設けられるとともに、本体2には該掛止爪3aを本体2の前面上部で固定するような係合部2cが設けられる。さらに、開閉蓋3の内面中央には、本体2の上面開口部2aから前記吸着材回収容器5を収容して不動に固定するための固定部材3bと、前記吸着材回収容器5内に加工容器6(又は7)を収容して不動に固定するための固定部材3cとがそれぞれ同心円状に設けられている。また、符号3dは開閉蓋3を閉めたときに、加工容器6(又は7)内の加工状況を観察するために設けられた観察窓であり、符号3eは開閉蓋3を閉鎖した状態で被処理穀粒に水又は吸着材を添加することができる添加口であり、該添加口3eはゴム栓などで覆って被処理穀粒の機外への飛散を防止することができる。
【0025】
本体2前面上部の表示操作パネル4には、複数の押しボタンスイッチ13a〜13gが横一列に並設されている。すなわち、テスト用無洗米製造装置1を運転するための運転ボタン13a、被処理穀粒に水分を添加して撹拌を開始する加水ボタン13b、被処理穀粒と吸着材との混合・撹拌を開始する吸着材[1]ボタン13c、吸着材が混合された被処理穀粒から吸着材の分離・回収を開始する分離[1]ボタン13d、被処理穀粒に新たな吸着材を混合・撹拌して被処理穀粒の乾燥又は水分調湿を行うための吸着材[2]ボタン13e、被処理穀粒の乾燥又は水分調湿処理が終了し吸着材の分離・回収を開始する分離[2]ボタン13f及び運転を停止する停止ボタン13gがある(図3参照)。これらの押しボタンスイッチ13a〜13gは内部にLED又は電球などの点灯手段が設けられ、該点灯手段が連続的に点灯したり、点滅したり、消灯したりすることで、装置1の運転状況が把握できる構成となっている。
【0026】
本体2内のモータ8は、動力伝達ユニット9(図4、図8及び図9)を介して加工容器6,7内に配設した撹拌部材14を回転駆動するものであり、本体2の内部において下方の領域に配設される。
【0027】
動力伝達ユニット9は、本体2の上下方向中間部に設けられ、モータ8の回転動力を撹拌部材14の回転軸15に伝達するものである。すなわち、モータ8はその出力軸8aが上方へ垂直に向くようモータベース16上に強固に固設される一方、前記出力軸8aと同じ回転方向となる縦軸17が軸受19,20を介して台座18上に設置される。そして、モータ8の出力軸8aにはモータプーリ21を軸装する一方、縦軸17上部には中継プーリ22を軸装する。また、この中継プーリ22上端には一方側の継手23aを配設する一方、前記撹拌部材14の回転軸15下端には他方側の継手23bを配設し、動力伝達ユニット9からの動力を切り離して加工容器6(又は7)を上方に取り外し可能な構成にする。そして、モータプーリ21と中継プーリ22間には無端ベルト24が巻き掛けられ、モータ8の回転動力が無端ベルト24、中継プーリ22及び継手23を介して回転軸15に伝達されることになる。このとき、前記モータプーリ21と中継プーリ22との減速比を、例えば1対3に設定するとよい。図8及び図9の符号25で示す部材は、加工容器6(又は7)の底面を本体2側に設けたフランジ26に固定するための固定部材である。
【0028】
前記制御ユニット10は(図3参照)、前記モータ8及び各種押しボタンスイッチ13…と電気的に接続して、本装置1の無洗米加工に関する動作を制御するものとなる。また、制御ユニット10は、図5に示すように、CPU、ROM及びRAMなどからなるマイクロコンピュータ27と、I/O回路部28と、モータ駆動回路部29と、回転数制御回路部30と、タイマー制御回路部31とを具備している。これにより、無洗米加工に関する各工程における撹拌部材14の回転数及び撹拌部材14の回転の駆動時間を任意に設定することができる。また、上記マイクロコンピュータ27を使う代わりにシーケンサを使った制御とすれば、使用する部品として制御ユニット10と回転数制御回路部30の2つに簡略化することができる。
【0029】
ここで、上述した2つの加工容器6,7の構成について図2、図6及び図7を参照して説明する。図6は被処理穀粒への水の添加用、及び被処理穀粒と吸着材との混合用の無孔の加工容器の拡大斜視図であり、図7は被処理穀粒と吸着材との混合物から吸着材の分離用の有孔の加工容器の拡大斜視図である。図7に示す有孔の加工容器7には、容器の側壁に多数のスリット孔32…が設けられているが、図6に示す無孔の加工容器6には、スリット孔32…が設けられていない。これが2つの加工容器6,7の大きな相違点である。スリット孔32…は吸着材を篩分けするためのふるい目として用いられるのであり、その形状としては、例えば、タピオカを吸着材として用いた場合は、その粒径が0.8mm〜1.7mmの粒度に調製されているから、スリット孔32…の幅を1.7mm、長さを25mmに設定するとよい。これにより、一般的な精白米の大きさは長さが約5.5mm〜9.5mm、幅が約2.2mm〜3.0mm、厚さが約1.9mm〜2.3mm程度であるため、スリット孔32…から漏出するおそれはなく、タピオカとは明確に分離・区別されるようになる。なお、吸着材としては粉砕米の粒度を揃えたもの、米をアルファ化した後、乾燥して粒度を揃えたものなど、米由来のものも使用することができる。
【0030】
加工容器6,7は、逆円錐状のすり鉢形状となし、被処理穀粒として1kg程度の量の精白米、及び被処理穀粒に付着しているアリューロン層(糊粉層)を除去するための、被処理穀粒とほぼ同量の吸着材を収容することができる外形寸法に形成するとよい。本実施形態では、例えば、底面の径が90mm、開口部の径が172mmの逆円錐状のすり鉢形状とした。
【0031】
これらの加工容器6,7の底部中心には、回転軸15が上下貫通する状態で設けられ、上端に撹拌翼14が設けられる。この撹拌翼14は、水分が添加された被処理穀粒を撹拌して水分を均一にすること、被処理穀粒と吸着材とを混合し撹拌すること、及び吸着材及び被処理穀粒に遠心力を付与する作用がある。
【0032】
前記撹拌翼14は、被処理穀粒の撹拌性が考慮された形状で構成される。すなわち、被処理穀粒同士の粒々摩擦による穀粒表皮の剥離作用(摩擦精米作用)、及び撹拌翼14の撹拌力による穀粒表皮の切削作用(研削精米作用)が生じ難(にく)い形状となしている。すなわち、図6乃至図8に示すように、撹拌翼14は、回転軸15に嵌合される縦軸14aと、該縦軸14aの基部14bから前記加工容器6,7に向かって水平方向に突出する突出部14cと、該突出部14cから前記加工容器6,7のすり鉢状傾斜面に沿うような相似形の傾斜部14dと、該傾斜部14dの傾斜中間部から前記縦軸14aに向けて設けられる十字形撹拌部14eとを備えたものである。さらに、撹拌翼14の回転数を抑えると、精米作用が生じ難(にく)くなる。
【0033】
前述の撹拌翼14(図8参照)は、穀粒表皮の剥離作用及び切削作用の低減を図ることが可能であるが、撹拌時間(掻き混ぜ作用)が長時間化するなどの問題も生じる。そこで、図9のように十字形撹拌部14eを省略した形状を採用することもできる。
【0034】
次に、図2及び図10のフローチャートを参照して本実施形態のテスト用無洗米製造装置の動作について説明する。
【0035】
まず、装置を作動させる前の前準備を行う。作業者は装置1のコンセントを電源(例えば、AC100V)に差し込み、図2のように本体2の開閉蓋3を開けて吸着材回収容器5を本体2にセットする(図10のステップS1)。次に、作業者は加工容器6及び撹拌翼14を本体2にセットし(ステップS2)、加工容器6に被処理穀粒(例えば、精白米)を計量カップや計量器などで正確に計量して加工容器6に投入する(ステップS3)。
【0036】
(第1撹拌動作)
安全スイッチの役割を果たす開閉蓋3の蓋スイッチ12がオンであれば、開閉蓋3の閉鎖が完全であり、装置を作動させることができる。運転ボタン13aを押すと(ステップS4)、運転ボタン13aが点滅されるとともに(ステップS5)、モータ8が駆動されて撹拌翼14が回転され(ステップS6)、被処理穀粒が撹拌されることになる。
【0037】
モータ8が駆動されてから所定時間経過すると、次工程の加水工程を始動させるための加水ボタン13bが点滅表示される(ステップS7)。そして、撹拌翼14による回転が付与された状態で開閉蓋3の添加口3eを開口し、計量カップなどで正確に計量した加水用の水を加工容器6に投入する(ステップS8)。そして、添加口3eを閉鎖して被処理穀粒の表面に水分を添加するように撹拌され、水分添加工程が行われる(ステップS9)。
【0038】
撹拌翼14による回転が所定時間経過し、水分添加工程が終了すると、終了を報知する処理として加水ボタン13bの点滅表示が点灯表示へと切り換わる(ステップS10)。
【0039】
(第2撹拌動作)
また、水分添加工程の終了と同時に、次工程の吸着材混合攪拌工程を始動させるための吸着材[1]ボタン13cが点滅表示される(ステップS11)。そして、撹拌翼14による回転が付与された状態で開閉蓋3の添加口3eを開口し、計量カップなどで正確に計量した吸着材を加工容器6に投入し(ステップS12)、添加口3eを閉鎖して被処理穀粒と吸着材とを混合・撹拌を行う吸着材混合撹拌工程が行われる(ステップS13)。なお、加工容器6に投入する吸着材の温度としては、常温でもよいし、あらかじめ家庭用の電子レンジなどで60℃以上に加熱したものを使用してもよい。
【0040】
撹拌翼14による回転が所定時間経過し、吸着材混合攪拌工程が終了すると、終了を報知する処理として吸着材[1]ボタン13cの点滅表示が点灯表示へと切り換わり(ステップS14)、モータ8の駆動が一旦停止する(ステップS15)。このとき、作業者は開閉蓋3を開いて加工容器6を本体2から取り出し、新しく加工容器7を本体2内にセットするとともに、加工容器6内の被処理穀粒と吸着材との混合物を加工容器7に移し変える操作をする(ステップS16)。
【0041】
(第3撹拌動作)
この状態で、作業者が分離[1]ボタン13dを押すと(ステップS17)、分離[1]ボタン13dが点滅表示されるとともに(ステップS18)、モータ8が所定時間駆動されて撹拌翼14が回転されて撹拌され、被処理穀粒及び吸着材には遠心力が付与される。そして、吸着材は粒径が1.0mm〜1.7mmと小さいために、加工容器7に穿設したスリット孔32…から漏出して吸着材回収容器5に回収される一方、被処理穀粒はその大きさが長さ5.5mm〜9.5mm、幅2.2mm〜3.0mm、厚さ1.9mm〜2.3mm程度であるため、加工容器7内に留まることになる。すなわち、加工容器7に設けたスリット孔32…を介して被処理穀粒と吸着材との粒径による選別、すなわち、被処理穀粒と吸着材とを分離する分離工程が行われることになる(ステップS19)。
【0042】
撹拌翼14による回転が所定時間経過し、分離工程が終了すると、終了を報知する処理として分離[1]ボタン13dの点滅表示が点灯表示へと切り換わり(ステップS20)、モータ8の駆動が一旦停止する(ステップS21)。このとき、作業者は開閉蓋3を開いて加工容器7を本体2から取り出し、再度加工容器6を本体2内にセットするとともに、加工容器7内の被処理穀粒を加工容器6に移し変える操作をする(ステップS22)。
【0043】
(第4撹拌動作)
この状態で作業者が吸着材[2]ボタン13eを押すと (ステップS23)、吸着材[2]ボタン13eが点滅表示される(ステップS24)とともに、モータ8が駆動されて撹拌翼14が回転し被処理穀粒が撹拌される。そして、即座に開閉蓋3の添加口3eを開口し、計量カップなどで正確に計量した吸着材を加工容器6に投入する(ステップS25)。これにより、被処理穀粒と吸着材とを混合・撹拌を行う吸着材混合撹拌工程が行われる(ステップS26)。この2回目の吸着材混合撹拌工程では、被処理穀粒に新たな吸着材を混合・撹拌されて被処理穀粒の乾燥又は水分調湿が行われることになる。なお、加工容器6に投入する吸着材の温度としては、常温のものでもよいし、あらかじめ家庭用の電子レンジなどで60℃以上に加熱したものを使用してもよい。
【0044】
撹拌翼14による回転が所定時間経過し、吸着材混合撹拌工程が終了すると、終了を報知する処理として吸着材[2]ボタン13eの点滅表示が点灯表示へと切り換わり(ステップS27)、モータ8の駆動が一旦停止する(ステップS28)。このとき、作業者は開閉蓋3を開いて加工容器6を本体2から取り出し、再度加工容器7を本体2内にセットするとともに、加工容器6内の被処理穀粒と吸着材との混合物を加工容器7に移し変える操作をする(ステップS29)。
【0045】
(第5撹拌動作)
この状態で、作業者が分離[2]ボタン13fを押すと(ステップS30)、分離[2]ボタン13fが点滅表示されるとともに(ステップS31)、モータ8が所定時間駆動されて撹拌翼14が回転されて撹拌され、被処理穀粒及び吸着材には遠心力が付与される。そして、前述と同様の被処理穀粒と吸着材とを分離する分離工程が行われることになる(ステップS32)。
【0046】
所定時間が経過すると、終了を報知する処理として運転ボタン13a、加水ボタン13b、吸着材[1]ボタン13c、分離[1]ボタン13d、吸着材[2]ボタン13e及び分離[2]ボタン13fが消灯されるとともに(ステップS33)、停止ボタン13eが点灯され(ステップS34)、さらに、モータの駆動が停止されて(ステップS35)無洗米加工の全工程が終了する。
【0047】
無洗米加工の全工程が終了すると、開閉蓋3を開いて加工容器7を本体2から取り出し、無洗米加工後の穀粒の水分(w.b.%)、白度(%)、容積重(g/リットル)、水浸割粒(%)、胴割粒(%)及び濁度(ppm)などを測定して品質を確認することになる。
【0048】
以下、精米工場に設置してある大型の無洗米製造装置により無洗米加工したもの(従来例)と、本発明のテスト用無洗米製造装置により各種条件を変更して無洗米加工したもの(実施例1〜実施例3)とを比較した。なお、被処理穀粒(原料)となる精白米は同一のものを使用した。原料の性状は、平成21年度産栃木コシヒカリ、水分14.8%、白度40.6%であった。
【実施例1】
【0049】
まず、被処理穀粒(原料)となる精白米1[kg]に対して5重量%となるよう水50[g]を添加し(ステップS8)、撹拌翼の回転数を350[rpm]、駆動時間を20[秒]にそれぞれ設定して撹拌を行った(ステップS9)。次いで、常温の粒径0.8mm〜1.7mmの範囲にあるタピオカを、精白米1[kg]に対して50重量%となるようタピオカ500[g]を添加し(ステップS12)、撹拌翼の回転数を350[rpm]、駆動時間を45[秒]にそれぞれ設定して撹拌を行った(ステップS13)。これにより、米粒表面に付着しているアリューロン層(糊粉層)はタピオカ側に吸着される。そして、スリット孔の設けられた加工容器に移し替えて(ステップS16)、撹拌翼の回転数を500[rpm]、駆動時間を20[秒]にそれぞれ設定してタピオカを分離した(ステップS19)。さらに、被処理穀粒をスリット孔のない加工容器に移し替えて(ステップS22)、被処理穀粒の乾燥又は水分調湿のために常温の粒径0.8mm〜1.7mmの範囲にあるタピオカを、精白米1[kg]に対して50重量%となるようタピオカ500[g]を添加し(ステップS25)、撹拌翼の回転数を350[rpm]、駆動時間を45[秒]にそれぞれ設定して撹拌を行った(ステップS26)。その後、スリット孔の設けられた加工容器に移し替えて(ステップS29)、撹拌翼の回転数を500[rpm]、駆動時間を40[秒]にそれぞれ設定してタピオカを分離して(ステップS32)、無洗米を得た。
【実施例2】
【0050】
被処理穀粒(原料)となる精白米1[kg]に対して3.5重量%となるよう水35[g]を添加し(ステップS8)、それ以外は実施例1と同様にして無洗米を得た。
【実施例3】
【0051】
被処理穀粒(原料)となる精白米1[kg]に対して3.5重量%となるよう水35[g]を添加し(ステップS8)、常温の粒径0.8mm〜1.7mmの範囲にあるタピオカを、精白米1[kg]に対して70重量%となるようタピオカ700[g]を添加し(ステップS12)、被処理穀粒の乾燥又は水分調湿のために常温の粒径0.8mm〜1.7mmの範囲にあるタピオカを、精白米1[kg]に対して70重量%となるようタピオカ700[g]を添加し(ステップS25)、それ以外は実施例1と同様にして無洗米を得た。
【実施例4】
【0052】
被処理穀粒(原料)となる精白米1[kg]に対して3重量%となるよう水30[g]を添加し(ステップS8)、常温の粒径0.8mm〜1.7mmの範囲にあるタピオカを、精白米1[kg]に対して50重量%となるようタピオカ500[g]を添加し(ステップS12)、被処理穀粒の乾燥又は水分調湿のために常温の粒径0.8mm〜1.7mmの範囲にあるタピオカを、精白米1[kg]に対して50重量%となるようタピオカ500[g]を添加し(ステップS25)、それ以外は実施例1と同様にして無洗米を得た。
【0053】
従来例として、大型精米工場に設置した無洗米製造装置により無洗米に加工した。被処理穀粒(原料)となる精白米の流量4.5[ton/hr]に対して3.7重量%となるよう水0.167[ton/hr]を添加し、60〜100℃に加熱した粒径が1.0mm〜1.7mmの範囲にあるタピオカを添加して混合・撹拌し、米粒表面に付着しているアリューロン層(糊粉層)をタピオカ側に吸着させた後、タピオカと米を分離して無洗米を得た。
【0054】
実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、従来例及び原料についてそれぞれの品質を分析した。その結果を表1に示す。なお、濁度については以下の方法で測定を行った。
【0055】
濁度は、水と共に試料米を攪拌して得られる洗米排水の濁度計の測定値により求めた。一例として、試料米20gを三角フラスコに入れ、200mlの水を注ぎ、ゴム栓をして振とう器(ヤマト科学(株)製
形式SA−31A等)により10分間振とう(144〜150サイクル/分)し、得られた洗米排水50mlを10倍に希釈して濁度計(野田通信社製
型式M−204等)にて3回測定する。その平均値を濁度とした。
【0056】
【表1】

【0057】
表1に示すように、水分に言及すれば、原料の14.5%及び従来例の14.3%に対し、実施例1乃至実施例4では0.7〜0.8%程度若干高い水分値となった。吸着材の混合撹拌による乾燥又は水分調湿は成功しているといえる。
【0058】
また、白度に言及すれば、従来例に対し、実施例1乃至実施例4は、ほぼ同等の値を示していることが分かった。また、原料に対する白度は、実施例1乃至実施例4の方が5〜7%程度上回っていることが分かり、簡易的な装置であってもアリューロン層(糊粉層)が除去された無洗米を製造することに成功している。
【0059】
容積重に言及すれば、従来例に対し、実施例1乃至4は若干上がっている。また、水浸割粒に言及すれば、従来例に対し、実施例1乃至実施例4は、ほぼ同等の値を示していることが分かった。
【0060】
胴割粒に言及すれば、従来例に対し、実施例1乃至4は胴割の割合が高い傾向となった。
【0061】
濁度に言及すれば、従来例に対し、実施例1乃至実施例4は濁度が低い傾向となった。これは、被処理穀粒の乾燥又は水分調湿のための吸着材混合撹拌工程において、再び米に付着しているアリューロン層(糊粉層)が除去されたものと思われる。しかし、原料穀粒に対する水の添加割合とその撹拌時間、原料穀粒に対する吸着材の添加割合とその撹拌時間、原料穀粒と吸着材とを分離するときの撹拌時間などを微調整することで、従来例と同等の濁度に制御可能である。
【0062】
以上のように、実施例1乃至実施例4で作成された無洗米を従来例で作成された無洗米とほぼ同等の品質に仕上げることができることが確認された。
【0063】
これにより、わずか1kg程度の量の原料穀粒を使用して、例えば、原料穀粒に対する水の添加割合とその撹拌時間、原料穀粒に対する吸着材の添加割合とその撹拌時間、原料穀粒と吸着材とを分離するときの撹拌時間などを原料の性状ごとに知ることができる。そして、精米工場に設置した大型の無洗米製造装置を本格稼動する際には、所定の白度及び濁度となるように、原料穀粒に対する水の添加割合とその撹拌時間、原料穀粒に対する吸着材の添加割合とその撹拌時間、原料穀粒と吸着材とを分離するときの撹拌時間など、最適な加工条件を決定し、無洗米の品質を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
わずか1kg程度の量の原料穀粒を使用して無洗米を製造することが可能なテスト用無洗米製造装置を提供することで、精米工場に設置した大型の無洗米製造装置を本稼動する際に、原料穀粒に対する水の添加割合とその撹拌時間、原料穀粒に対する吸着材の添加割合とその撹拌時間、原料穀粒と吸着材とを分離するときの撹拌時間など、原料の性状によって最適な加工条件を決定して、無洗米の品質を向上させることができる。
【符号の説明】
【0065】
1 テスト用無洗米製造装置
2 本体
3 開閉蓋
4 操作表示パネル
5 吸着材回収容器
6 加工容器
7 加工容器
8 モータ
9 動力伝達ユニット
10 制御ユニット
11 ヒンジ
12 蓋スイッチ
13 押しボタンスイッチ
14 撹拌部材
15 回転軸
16 モータベース
17 縦軸
18 台座
19 軸受
20 軸受
21 モータプーリ
22 中継プーリ
23 継手
24 無端ベルト
25 固定部材
26 フランジ
27 マイクロコンピュータ
28 I/O回路部
29 モータ駆動回路部
30 回転数制御回路部
31 タイマー制御回路部
32 スリット孔
33 コンセント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体内に取り外し可能に装着され、被処理穀粒、水及び吸着材を収容する加工容器と、
該加工容器内に収容された内容物を撹拌する撹拌部と、
該撹拌部の動作を制御する撹拌制御部と、
前記加工容器に収容された吸着材を回収する吸着材回収容器と、を備えたテスト用無洗米製造装置であって、
前記撹拌制御部は、前記加工容器内に被処理穀粒及び水を収容したときに、被処理穀粒の表面の糠を軟質化するように撹拌する第1撹拌動作を前記撹拌部に実行させ、該第1撹拌動作終了後の被処理穀粒に吸着材を添加したときに、被処理穀粒の糠を除去するように撹拌する第2撹拌動作を前記撹拌部に実行させるように制御することを特徴とするテスト用無洗米製造装置。
【請求項2】
前記撹拌制御部は、前記第2撹拌動作終了後の被処理穀粒及び吸着材からなる混合物からふるい目を利用して吸着材を分離するように撹拌する第3撹拌動作を前記撹拌部に実行させるよう制御してなる請求項1記載のテスト用無洗米製造装置。
【請求項3】
前記撹拌制御部は、前記第3撹拌動作終了後の被処理穀粒に吸着材を添加したときに、被処理穀粒の乾燥又は水分調湿が行われるように撹拌する第4撹拌動作を前記撹拌部に実行させるよう制御してなる請求項2記載のテスト用無洗米製造装置。
【請求項4】
前記撹拌制御部は、前記第4撹拌動作終了後の被処理穀粒及び吸着材からなる混合物からふるい目を利用して吸着材を分離するように撹拌する第5撹拌動作を前記撹拌部に実行させるよう制御してなる請求項3記載のテスト用無洗米製造装置。
【請求項5】
前記加工容器は、側壁に多数のふるい目が設けられた有孔加工容器と、側壁にふるい目のない無孔加工容器との2種類を含んでおり、
前記第1撹拌動作及び前記第2撹拌動作をそれぞれ前記撹拌部に実行させるときは前記無孔加工容器を使用する一方、前記第3撹拌動作を前記撹拌部に実行させるときは前記有孔加工容器を使用してなる請求項2記載のテスト用無洗米製造装置。
【請求項6】
前記加工容器は、側壁に多数のふるい目が設けられた有孔加工容器と、側壁にふるい目のない無孔加工容器との2種類を含んでおり、
前記第4撹拌動作を前記撹拌部に実行させるときは前記無孔加工容器を使用する一方、前記第5撹拌動作を前記撹拌部に実行させるときは前記有孔加工容器を使用してなる請求項3又は4記載のテスト用無洗米製造装置。
【請求項7】
前記撹拌制御部は、被処理穀粒の性状、水分の添加量及び吸着材の添加量に応じて、前記撹拌部の回転数及び駆動時間を任意に変更可能である請求項1乃至6のいずれかに記載のテスト用無洗米製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−230049(P2011−230049A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−101943(P2010−101943)
【出願日】平成22年4月27日(2010.4.27)
【出願人】(000001812)株式会社サタケ (223)
【出願人】(501264275)伊藤忠ライス株式会社 (10)
【Fターム(参考)】