説明

テーブルシステム

【課題】テーブル同士を並設することで、テーブルシステム全体で円弧形状を成す形態などのバリエーションに富む形態を形成することが出来るテーブルシステムを提供する。
【解決手段】テーブルを複数並設して全体で所定の形態を採りうるテーブルシステムであって、天板12の左右側辺の一方に長寸辺13を、他方に長寸辺13より短寸の短寸辺14を成しており、長寸辺13を延長した仮想の延長線Xと、短寸辺14を延長した仮想の延長線Yとが、略同じ長さで交わる交点Pを有するとともに、交点Pにおいてn度(nは360度を6〜18までの間の偶数で除算した値)の内角を形成している第1のテーブル10と、第1のテーブルの天板20と面対称となる天板22を有する第2のテーブル20と、から構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平面形状が矩形でない天板を有するテーブルからなり、このテーブルを複数並設して全体で所定の形態を採りうるテーブルシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のテーブルシステムは、複数並設されて全体として所定の特徴ある形態を採りうるように、矩形以外の形状を成す天板として、左右両側辺の寸法が等しく、且つ互いに45度を成して形成されたテーブルから構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、他の従来のテーブルシステムとして、略円形の天板を有したコアテーブルと、このコアテーブルを中心として、円弧状の曲線からなる側辺を有する天板を備えた複数のサイドテーブルを周囲に配置しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】実開昭59−23338号公報(第1頁、第3図)
【特許文献2】特開2003−24155号公報(第2頁、第14図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1にあっては、テーブルシステムを構成するテーブルのみを複数並設する場合、左右両側辺の寸法が等しいため、全体として限定された形態しか採ることが出来なかった。従って、例えば、テーブルシステム全体で円弧形状を成す形態を採る場合には、テーブルシステムを構成するテーブルの左右両側辺と等しい寸法の側辺の通常天板を有する通常テーブルを準備して、これらを併せて適宜配置する必要があった。
【0006】
また、特許文献2にあっては、天板の側辺が円弧形状の曲線からなるため、このような天板を備えたテーブル同士を並設すると、側辺の全辺に亘って当接させることができず、例えば、側辺の略中央部同士を当接させた場合、端部においては側辺と側辺とが互いに離間し空隙が形成されてしまうため、使い勝手に難があるばかりか、上記した円弧形状を成す形態などのバリエーションが有る所望の形態を形成出来なかった。
【0007】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、テーブル同士を並設することで、テーブルシステム全体で円弧形状を成す形態などのバリエーションに富む形態を形成することが出来るテーブルシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のテーブルシステムは、
平面形状が矩形でない天板を有するテーブルからなり、該テーブルを複数並設して全体で所定の形態を採りうるテーブルシステムであって、
天板の左右側辺の一方に長寸辺を、他方に前記長寸辺より短寸の短寸辺を成しており、前記長寸辺を延長した仮想の延長線と、前記短寸辺を延長した仮想の延長線とが、略同じ長さで交わる交点を有するとともに、該交点においてn度(nは360度を6〜18までの間の偶数で除算した値)の内角を形成している第1のテーブルと、
該第1のテーブルの天板と面対称となる天板を有する第2のテーブルと、から構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、第1のテーブルと第2のテーブルの長寸辺同士若しくは短寸辺同士を当接させて並設することで、テーブルシステム全体で略20〜60度単位の円弧形状を成す形態が、面対称の天板を有する第1のテーブルと第2のテーブルとにより容易に形成出来る。また、上記した円弧形状を成す形態を所定に組合わせることで、例えば、略円形状、S字カーブ形状などバリエーションに富む形態を形成することが出来る。
【0009】
本発明の請求項2に記載のテーブルシステムは、請求項1に記載のテーブルシステムであって、
前記天板の外側辺は、前記長寸辺に連続して略直交に延びる第1の外直線部と、前記短寸辺に連続して略直交に延びる第2の外直線部とを少なくとも有していることを特徴としている。
この特徴によれば、第1のテーブルと第2のテーブルの長寸辺同士若しくは短寸辺同士を当接させて並設することで、第1の外直線部同士若しくは第2の外直線部同士が略直線状に形成され、テーブルシステム全体で略直線形状を成す形態が、面対称の第1のテーブルと第2のテーブルとにより容易に形成出来る。
【0010】
本発明の請求項3に記載のテーブルシステムは、請求項2に記載のテーブルシステムであって、
前記天板の外側辺は、前記第1の外直線部と、該第1の外直線部に連続する前記第2の外直線部のみを有していることを特徴としている。
この特徴によれば、天板の外側辺が、第1の外直線部と第2の外直線部のみを有しているため、例えば、第1の外直線部若しくは第2の外直線部を壁面に沿って当接させてテーブルを配置したり、または第1の外直線部同士、第2の外直線部同士を当接させて並設することで、更にバリエーションに富む複合的な形態を形成することが出来る。
【0011】
本発明の請求項4に記載のテーブルシステムは、請求項1ないし3のいずれかに記載のテーブルシステムであって、
前記天板の内側辺は、前記長寸辺に連続して略直交に延びる第1の内直線部と、前記短寸辺に連続して略直交に延びる第2の内直線部とを少なくとも有していることを特徴としている。
この特徴によれば、第1のテーブルと第2のテーブルの長寸辺同士若しくは短寸辺同士を当接させて並設することで、第1の内直線部同士若しくは第2の内直線部同士が略直線形状に形成され、テーブルシステム全体で略直線形状を成す形態が、面対称の第1のテーブルと第2のテーブルとにより容易に形成出来る。
【0012】
本発明の請求項5に記載のテーブルシステムは、請求項1ないし4のいずれかに記載のテーブルシステムであって、
前記天板の内側辺は、前記仮想の延長線の交点を中心点とする円弧状部を少なくとも有していることを特徴としている。
この特徴によれば、第1のテーブルと第2のテーブルの長寸辺同士若しくは短寸辺同士を交互に当接させて並設することで、内側辺同士が、仮想の延長線の交点を中心点とする略20〜60度単位の略円弧形状に形成されるため見栄えがよい。また、例えば、テーブルを12台並設すれば、内側辺を360度の全周に亘る略全円形状に形成することも出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施例を以下に説明する。
【実施例1】
【0014】
本発明の実施例1を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例1におけるテーブルシステムを構成する第1のテーブルを示す全体像を示す斜視図である。図2(a)は、第1のテーブルの天板を示す上視図、(b)は第2のテーブルの天板を示す上視図である。図3は、円弧形状のテーブルシステムである。図4は、S字形状のテーブルシステムである。図5は、複合的形状のテーブルシステムである。図6は、直線形状のテーブルシステムである。図6は、波形状のテーブルシステムである。
【0015】
図1に示されるように、本実施例のテーブルシステムを構成する第1のテーブル10は、後述する矩形でない形状の天板12と脚部4とから構成され、脚部4(本実施例では4本)は、天板12の各周辺の縁端部2、3、7、8の背面側に接続されている。縁端部7、8に接続された脚部4は、パイプ材質などから成る脚本体5と、その脚本体5の下端に取付けられテーブル10が床面に載置された際に床面との滑動防止する為の軟質材質から成るアジャスタ6と、から構成される。
【0016】
同様に、縁端部2、3の背面側に接続された脚部4は、脚本体5と、その脚本体5の下端に取付けられたプラスチック材質などからなるキャスタ1と、から構成されており、このキャスタ1を利用して、縁端部7、8側を持ち上げてテーブル10を所望の場所へ床面上を移送出来るように成っている。
【0017】
本実施例の第1のテーブル10の4本の脚部4は上記構成であるが、本実施例の構成に限られず、4本の脚部4全てが、脚本体5とアジャスタ6とから成る構成や、あるいは4本の脚部4全てが、脚本体5とキャスタ1とから成る構成でもよい。また、脚部は上記構成に加えて、例えば、上下伸縮する機能を有していてもよい。更に、脚部の本数は本実施例の4本に限られず、例えば、3本であってもよいし、5本以上であってもよい。
【0018】
次に、図2(a)に示されるように、第1のテーブル10における天板12の形状について、天板12の内側辺19を下方に配置して以下に説明すると、先ず、天板12は、長方形状などの矩形状ではなく、後述する側辺(長寸辺13、短寸辺14、外側辺11及び内側辺19)からなる上面視非対称の形状である。ここで、矩形とは、正方形及び長方形のことをいう。図示左側の側辺には長寸辺13、右側の側辺には長寸辺13より短寸の短寸辺14を成している。そして、長寸辺13を延長した仮想の延長線Xと、短寸辺14を延長した仮想の延長線Yとが、略同じ長さで交わる交点Pを有するとともに、交点Pにおいて略30度の内角を形成している。また天板12の外側の辺(図示上側)を形成する外側辺11には、長寸辺13に連続して略直交に延びる第1の外直線部15と、短寸辺14に連続して略直交に延び、且つ第1の外直線部15と連続する第2の外直線部16とを有している。天板の内側の辺(図では下側)を形成する内側辺19には、長寸辺13に連続して略直交に延びる第1の内直線部17と、短寸辺14に連続して略直交に延びる第2の内直線部18と、第1の内直線部17と第2の内直線部18との間に形成される円弧状部と、を有している。
【0019】
尚、図2(a)の点線囲い部に示されるように、上述した第1のテーブル10の各辺(長寸辺13、短寸辺14、外側辺11及び内側辺19)の縁端部2、3、7、8は、角が丸められた曲線部で形成されている。そして各辺は、この丸められた曲線部により、滑らかに隣り合った辺に移行している。上記した略直交に延びるとは、隣り合った各側辺を仮想に直線状に延ばした場合に、この仮想の直線同士が略直交していることをいう。
【0020】
次に、図2(b)に示されるように、上記した第1のテーブル10と同様に本実施例のテーブルシステムを構成する第2のテーブル20について説明すると、第2のテーブル20の天板22は、上記した第1のテーブル10の天板12と面対称に構成されている。即ち、第2のテーブル20における天板22の形状について、天板22の内側辺29を下方に配置して以下に説明すると、図示右側の側辺には長寸辺23、左側の側辺には長寸辺23より短寸の短寸辺24を成しており、図示しないが長寸辺23を延長した仮想の延長線と、短寸辺24を延長した仮想の延長線とが、略同じ長さで交わる交点を有するとともに、交点において略30度の内角を形成されている。また天板22の外側辺21には、長寸辺23に連続して略直交に延びる第1の外直線部25と、短寸辺24に連続して略直交に延び、且つ第1の外直線部25と連続する第2の外直線部26と、第1の内直線部17と第2の内直線部18との間に形成される円弧状部と、を有している。天板22の内側辺29には、長寸辺23に連続して直交に延びる第1の内直線部27と、短寸辺24に連続して略直交に延びる第2の内直線部28を有している。なお図示しないが、第2のテーブル20の脚部は、第1のテーブル10と同様の構成である。
【0021】
上記に示した構造を有する第1のテーブル10と第2のテーブル20とを、以下のように複数並設することにより、全体で所定の形態を採りうるテーブルシステムが構成される。
【0022】
具体的には、図3に示されるように、第1のテーブル10と第2のテーブル20との互いの長寸辺13、23同士、若しくは短寸辺14、24同士を当接させて並設することで、略30度単位の円弧形状を成す形態であるテーブルシステム51を形成することができる。また、例えば、図4に示されるように、第1のテーブル10の外側辺11と、別の第1のテーブル10の内側辺19とが、直線状に連続するように、第1のテーブル10と別の第1のテーブル10とを適宜前後して当接させて並設することで(図示中央)、全体でS字カーブ形状のテーブルシステム52を形成することもできる。上記のように、第1のテーブル10と第2のテーブル20とを組合わせて並設することで、バリエーションに富む形態を容易に形成することが出来る。
【0023】
尚、本実施例の第1のテーブル10(第2のテーブル20)は、通常は、使用者が内側辺19(内側辺29)側を手前側として使用するが、テーブルシステム全体の形態によっては、使用者(図4左側参照)が、外側辺11(外側辺21)側を手前側として使用する場合もある。
【0024】
また、第1のテーブル10(第2のテーブル20)の長寸辺13(長寸辺23)に連続して略直交に延びる第1の外直線部15(第1の外直線部25)と、短寸辺14(短寸辺24)に連続して略直交に延びる第2の外直線部16(第2の外直線部26)を有している為、例えば、図5に示されるように、第1のテーブル10における第2の外直線部と、第2のテーブル20における第2の外直線部26とを当接させて並設したりすることで、複合的形状を採るテーブルシステム53を形成したりすることが出来る。
【0025】
特に、長寸辺13(長寸辺23)と短寸辺14(短寸辺24)との長さの比率は、第1の外直線部15(第1の外直線部25)と第2の外直線部16(第2の外直線部26)とが互いに交わる範囲の比率とされていることで、外側辺に少なくとも2以上の直線部を形成することができるため、バリエーションに富む形態を容易に形成することが出来る。
【0026】
同様に、特に図示はしないが、第1の外直線部同士を当接させて並設したり、第1の外直線部若しくは第2の外直線部を壁面に沿って当接させてテーブルを配置したりすることで、複合的形状を採るテーブルシステムを形成することが出来る。
【0027】
更に、長寸辺13(長寸辺23)に連続して略直交に延びる第1の内直線部17(内直線部27)と、短寸辺14(短寸辺24)に連続して略直交に延びる第2の内直線部18(第2の内直線部28)とを有している為、図6(a)に示されるように、第1のテーブル10の長寸辺13と第2のテーブル20の長寸辺23、若しくは短寸辺14と短寸辺24とを当接させて並設することで、第1のテーブル10における第2の内直線部18と、第2のテーブル20における第2の内直線部28とが略直線形状に形成され、同様に、第2の外直線部16と、第2の外直線部26とが略直線形状に形成されたテーブルシステム54を形成できる。
【0028】
また、図6(b)に示されるように、第1のテーブル10における第1の内直線部17と、第2のテーブル20における第1の内直線部27とが略直線状に形成され、波形状を成すテーブルシステム55を形成することが出来る。
【0029】
このように面対称の第1のテーブル10と第2のテーブル20とにより、図3ないし図6に示されたようなバリエーションに富むテーブルシステムが容易に形成出来る。また第1のテーブル10の天板12と第2のテーブル20の天板22とは、面対称のため成型し易い。
【0030】
また、第1のテーブル10の長寸辺13と第2のテーブル20の長寸辺23とを、若しくは短寸辺14と短寸辺24とを交互に当接して並設することで、内側辺19及び内側辺29の円弧状部同士が、上記した仮想の延長線上の交点を中心点とする略30度単位の略円弧形状に形成されるため見栄えがよい。この場合、特に図示はしないがテーブルを周方向に12台並設すれば、内側辺19、内側辺29により360度の全周に亘る略全円形状にしたテーブルシステムを形成することができる。
【実施例2】
【0031】
次に、実施例2を図面に基づいて説明すると、図7(a)は、本発明の第2実施例における第1のテーブルの天板を示す上視図、(b)は第2のテーブルの天板を示す上視図である。図8は、全円形状のテーブルシステムである。なお、上記実施形態と同一構成で重複する構成を省略する。
【0032】
実施例2におけるテーブルシステムを構成するテーブルの形状は、実施例1におけるテーブルの形状と構造上ほぼ同様の形状であるが、天板の内側辺のみ異なっている。
【0033】
図7(a)に示されるように、第1のテーブル30の天板32の形状は、天板32の左側には長寸辺33、右側に短寸辺34を成しており、長寸辺33を延長した仮想の延長線X’と、短寸辺34を延長した仮想の延長線Y’とが、略同じ長さで交わる交点P’を有するとともに、交点P’において略30度の内角を形成されている。また天板32の外側辺31には第1の外直線部35と第2の外直線部36とを有しており、天板32の内側辺39は、上記した交点P’を中心点とする円弧状部のみにより形成されている。
【0034】
同様に、図7(b)に示されるように、第2のテーブル40の天板42は、第1のテーブル30の天板32と面対称に構成され、天板42の右側には長寸辺43、左側に長寸辺43より短寸の短寸辺44を成しており、図示しないが、長寸辺43を延長した仮想の延長線と、短寸辺44を延長した仮想の延長線とが、略同じ長さで交わる交点を有するとともに、交点において略30度の内角を形成している。また天板42の外側辺41には長寸辺43に連続して略直交に延びる第1の外直線部45と、短寸辺44に連続して略直交に延び、且つ第1の外直線部45と連続する第2の外直線部46を有している。天板42の内側辺49は、上記した図示しない仮想の交点を中心点とする略円弧形状に形成されている。
【0035】
次に、上記構成を有するテーブルシステムの機能を説明すると、第1のテーブル30の長寸辺33と第2のテーブル40の長寸辺43とを、若しくは短寸辺34と短寸辺44とを交互に当接させて並設することで、内側辺39、内側辺49同士が、上記した仮想の延長線上の交点を中心点とする略30度単位の略円弧形状に形成されるため見栄えがよい。特に、図8に示されるようにテーブルを周方向に12台並設すれば、内側辺39、内側辺49により360度の全周に亘る略全円形状にしたテーブルシステム56を形成することも出来る。
【0036】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0037】
例えば、テーブルは、上記した左右側辺である長寸辺の延長線と短寸辺の延長線とが、略同じ長さで交わる交点を有し、この交点においてn度(nは360度を6〜18までの間の偶数で除算した値)の内角を有していれば、外側辺若しくは内側辺の形状については、必ずしも上記実施例に限らない。例えば,テーブルの変形例として、特に図示しないが、テーブルの外側辺が、上記した第1の外直線部と第2の外直線部に加え、これらの間に連続する所定の直線部若しくは曲線部が形成されていてもよい。また、前記直線部若しくは曲線部は、複数形成されてもよい。
【0038】
また同様に、テーブルの内側辺が、上記した第1の内直線部と第2の内直線部に加え、これらの間に連続する所定の直線部若しくは曲線部が形成されていてもよい。また、前記直線部若しくは曲線部は、複数形成されてもよい。
【0039】
このようにすることで、複数のテーブルの長寸辺同士若しくは短寸辺同士を当接させて並設することで、所定の直線部若しくは曲線部に形成された外側辺、内側辺が、テーブルシステム全体で、美感をともなう所定の形態を採ることができる。
【0040】
また、前記実施例1における交点Pの内角及び実施例2における交点P’の内角を略30度としていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、長寸辺を延長した仮想の延長線と短寸辺を延長した仮想の延長線とが略同じ長さで交わる交点の内角は、360度を6〜18までの間の偶数で除算することにより算出される角度(60度、45度、36度、30度、25.7度、22.5度、20度のうちいずれか)であれば、第1のテーブル及び第2のテーブルを使用して周方向に並設することができるため、前記30度に限定されるものではなく、種々に変更可能である。本発明のテーブルシステムは、第1のテーブルと第2のテーブルとを一対に使用するものであり、その構成単位が2台のため、上記した交点の内角は、偶数で除算することにより算出する角度である必要がある。また、上記した交点の内角は、360度を6を下回る偶数で除算して算出すれば、その角度が大きく成りすぎ、長寸辺と短寸辺とが互いにハ字状に大きく傾斜するため、相対位置のバランスが好ましくない。逆に、上記した交点の内角は、360度を18を上回る偶数で除算すれば、その角度が小さく成りすぎ、長寸辺と短寸辺とが互いに平行に近づくため、円形状若しくは所望の円弧状のテーブルシステムを構成するために要するテーブルの台数が多くなり好ましくない。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施例1におけるテーブルシステムを構成する第1のテーブルを示す全体像を示す斜視図である。
【図2】(a)は、第1のテーブルの天板を示す上視図、(b)は第2のテーブルの天板を示す上視図である。
【図3】円弧形状のテーブルシステムである。
【図4】S字形状のテーブルシステムである。
【図5】複合的形状のテーブルシステムである。
【図6】(a)は、直線形状のテーブルシステムであり、(b)は、波形状のテーブルシステムである。
【図7】(a)は、本発明の実施例2における第1のテーブルの天板を示す上視図、(b)は第2のテーブルの天板を示す上視図である。
【図8】全円形状のテーブルシステムである。
【符号の説明】
【0042】
4 脚部
10 第1のテーブル
11 外側辺
12 天板
13 長寸辺
14 短寸辺
15 第1の外直線部
16 第2の外直線部
17 第1の内直線部
18 第2の内直線部
19 内側辺
20 第2のテーブル
21 外側辺
22 天板
23 長寸辺
24 短寸辺
29 内側辺
30 第1のテーブル
39 内側辺
40 第2のテーブル
49 内側辺
51 テーブルシステム(円弧形状)
52 テーブルシステム(S字形状)
53 テーブルシステム(複合的形状)
54 テーブルシステム(直線形状)
55 テーブルシステム(波形状)
56 テーブルシステム(全円形状)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面形状が矩形でない天板を有するテーブルからなり、該テーブルを複数並設して全体で所定の形態を採りうるテーブルシステムであって、
天板の左右側辺の一方に長寸辺を、他方に前記長寸辺より短寸の短寸辺を成しており、前記長寸辺を延長した仮想の延長線と、前記短寸辺を延長した仮想の延長線とが、略同じ長さで交わる交点を有するとともに、該交点においてn度(nは360度を6〜18までの間の偶数で除算した値)の内角を形成している第1のテーブルと、
該第1のテーブルの天板と面対称となる天板を有する第2のテーブルと、から構成されていることを特徴とするテーブルシステム。
【請求項2】
前記天板の外側辺は、前記長寸辺に連続して略直交に延びる第1の外直線部と、前記短寸辺に連続して略直交に延びる第2の外直線部とを少なくとも有していることを特徴とする請求項1に記載のテーブルシステム。
【請求項3】
前記天板の外側辺は、前記第1の外直線部と、該第1の外直線部に連続する前記第2の外直線部のみを有していることを特徴とする請求項2に記載のテーブルシステム。
【請求項4】
前記天板の内側辺は、前記長寸辺に連続して略直交に延びる第1の内直線部と、前記短寸辺に連続して略直交に延びる第2の内直線部とを少なくとも有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のテーブルシステム。
【請求項5】
前記天板の内側辺は、前記仮想の延長線の交点を中心点とする円弧状部を少なくとも有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のテーブルシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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