説明

デジタル表示式測定器

【課題】 スピンドルの移動方向に対して略直交する姿勢にデジタル表示手段が配置された構成において、スピンドルに移動ストロークを長く設定できるデジタル表示式インジケータを提供する。
【解決手段】本体ケース10と、この本体ケース10に軸方向へ移動可能に設けられたスピンドル30と、このスピンドル30の移動量を検出する変位検出手段40と、この変位検出手段40で検出された移動量をデジタル表示するデジタル表示手段50とを備える。デジタル表示手段50の表示面は、本体ケース10に対して、スピンドル30の移動方向に対して略直交する姿勢で、かつ、スピンドル30の移動軸線からずれて配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル表示式測定器に関する。詳しくは、デジタル表示面をスピンドルの移動方向に対して略直交する姿勢としたデジタル表示式測定器に関する。
【背景技術】
【0002】
スピンドルに移動量から被測定物の厚みや寸法などを測定し、その測定結果をデジタル表示するデジタル表示式測定器として、デジタル表示式インジケータが知られている。
従来のデジタル表示式インジケータは、本体ケースと、この本体ケースに軸方向へ移動可能に設けられたスピンドルと、このスピンドルの移動量を検出する変位検出手段と、この変位検出手段で検出された移動量をデジタル表示するデジタル表示手段とを備える。
通常、デジタル表示手段の表示面は、本体ケースの正面、つまり、本体ケースに移動可能に設けられたスピンドルの移動方向と平行な面に設けられるため、正面からの視認が困難な条件下で測定を行う場合、表示面に表示された測定値が読み取りづらいという欠点がある。
【0003】
このような欠点を解消するものとして、いわゆる、バックプランジャ型のデジタル表示式ダイヤルゲージが提案されている(特許文献1)。
このバックプランジャ型のデジタル表示式ダイヤルゲージは、デジタル表示器を有する本体ケースに、スピンドルがデジタル表示器の表示面に対して直交する方向へ移動可能に設けられるとともに、可動部材がスピンドルの移動方向に対して直交する方向へ移動可能に設けられ、スピンドルと可動部材との間に、スピンドルの移動量を可動部材の移動量に変換する変換機構が設けられた構造である。
【0004】
【特許文献1】特開平8−278121号公報(図4〜図6参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のバックプランジャ型のデジタル表示式ダイヤルゲージは、デジタル表示器が、本体ケースに対して、スピンドルの移動方向に対して直交して、かつ、スピンドルの真上に配置された構造であるため、スピンドルの移動ストロークがデジタル表示器によって制限され、スピンドルの移動ストロークが長いデジタル表示式ダイヤルゲージが得にくいという課題がある。
【0006】
本発明の目的は、スピンドルの移動方向に対して略直交する姿勢にデジタル表示手段が配置された構成において、スピンドルの移動ストロークを長く設定できるデジタル表示式測定器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のデジタル表示式測定器は、本体ケースと、この本体ケースに軸方向へ移動可能に設けられたスピンドルと、このスピンドルの移動量を検出する変位検出手段と、この変位検出手段で検出された移動量をデジタル表示するデジタル表示手段とを備えたデジタル表示式測定器において、前記デジタル表示手段の表示面は、前記本体ケースに対して、前記スピンドルの移動方向に対して略直交する姿勢で、かつ、前記スピンドルの移動軸線からずれて配置されていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、デジタル表示手段の表示面が、本体ケースに対して、スピンドルの移動方向に対して略直交する姿勢で、かつ、スピンドルの移動軸線からずれて配置されているから、スピンドルの移動ストロークを長く設定しても、スピンドルの移動がデジタル表示手段によって制限されることがない。従って、スピンドルの移動ストロークを長く設定できる。もとより、デジタル表示手段が、本体ケースに対して、スピンドルの移動方向に対して略直交する姿勢であるから、スピンドルの軸方向から、デジタル表示手段に表示された表示値を読み取ることができる。つまり、いわゆるバックプランジャ型の測定器の利点を維持できる。
【0009】
本発明のデジタル表示式測定器において、前記スピンドルは、前記本体ケースに貫通して設けられているとともに、前記本体ケースから突出した一端に接触子を有し、前記デジタル表示手段の表示面は、前記スピンドルの他端を支持する前記本体ケースの面に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、デジタル表示手段の表示面が、スピンドルの他端が突出する本体ケースの面、つまり、スピンドルの接触子側の端部とは反対側の端部が支持する本体ケースの面に配置されているから、例えば、スピンドルを垂直にして、かつ、接触子を下向きにした姿勢に設置すると、本体ケースの上面側にデジタル表示手段が配置されるから、デジタル表示手段の表示値を読み取りやすい。つまり、真上から、デジタル表示手段の表示値を読み取ることができる。
【0010】
本発明のデジタル表示式測定器において、前記変位検出手段で検出された前記スピンドルの移動量を外部へ出力するための出力コネクタを有し、この出力コネクタは、前記本体ケースに対して、前記スピンドルの移動方向と略平行な面に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、変位検出手段で検出されたスピンドルの移動量を外部へ出力するための出力コネクタが、本体ケースに対して、スピンドルの移動方向と略平行な面に配置されているから、出力コネクタに接続されるケーブルなどが邪魔になって、デジタル表示手段の視認性が損なわれることがない。つまり、デジタル表示手段と出力コネクタとが、本体ケースの略直交する面に配置されるため、出力コネクタにケーブルを接続しても、ケーブルはデジタル表示手段の表示面と平行に引き出されるため、出力コネクタに接続されるケーブルなどが邪魔になって、デジタル表示手段の視認性が損なわれることがない。
【0011】
本発明のデジタル表示式測定器において、前記デジタル表示手段に表示される数字を180度反転して表示する表示反転切換手段が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、デジタル表示手段に表示される情報を180度反転して表示できるから、デジタル表示手段に表示される情報をスピンドルの軸方向から読み取る場合、180度異なる方向からでも、正しく読み取ることができる。
例えば、スピンドルの軸線を中心に本体ケースを180度回転させて使用した場合、デジタル表示手段に表示される情報は180度反転した状態に表示される。このような状態での使用でも、デジタル表示手段に表示される情報を180度反転して表示できるから、測定者の姿勢を変えなくても、デジタル表示手段に表示される情報を正しく読み取ることができる。
【0012】
本発明のデジタル表示式測定器において、前記デジタル表示手段は、7つの表示セグメントを8の字に配置した7セグメント表示素子を複数桁備えて構成され、前記表示反転切換手段は、切換スイッチを有し、この切換スイッチの状態に応じて前記デジタル表示手段に表示される数字が180度反転されるように7セグメント表示素子の点灯状態を切り換えることが好ましい。
この構成によれば、デジタル表示手段が、7つの表示セグメントを8の字に配置した7セグメント表示素子を複数桁備えて構成され、表示反転切換手段は、切換スイッチの状態に応じてデジタル表示手段に表示される数字が180度反転されるように7セグメント表示素子の点灯状態を切り換える構成であるから、180度反転した表示素子を別に設けることなく、数字を異なる2方向の向きで表示させることができる。従って、経済的に構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を図を参照しながら詳細に説明する。
<構成>
図1は、本実施形態のデジタル表示式測定器(デジタル表示式インジケータ)を示す斜視図、図2は、同実施形態の断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態のデジタル表示式インジケータ1は、本体ケース10と、この本体ケース10に軸方向へ移動可能に設けられたスピンドル30と、このスピンドル30の移動量を検出する変位検出手段40と、この変位検出手段40で検出された移動量をデジタル表示するデジタル表示手段50とを備えて構成されている。
【0014】
本体ケース10は、基枠11と、この基枠11の開口部に防水パッキン20を介して嵌合された蓋枠21とから構成されている。
基枠11は、底壁11Aと、この底壁11Aの周囲に設けられた上壁11B、下壁11Cおよび側壁11Dとを有する有底箱状に形成されている。底壁11Aには、開口12が形成され、この開口12に防水パッキン13を介して蓋板14が着脱可能に取り付けられている。上壁11Bと下壁11Cとには、スピンドル30を軸方向へ移動可能に支持するための軸受筒15,16が嵌合されている。上方の軸受筒15の上端面には、栓部材17が螺合されている。
【0015】
蓋枠21も、基枠11の上壁11B、下壁11Cおよび側壁11Dと同一面をなす上壁21B、下壁21Cおよび側壁21Dを備えるとともに、これらの先端側を覆う前壁21Aを有する箱状に形成されている。前壁21Aには、上部位置に3つのスイッチ22,23,24が配置され、中間位置に出力コネクタ25が配置され、下部位置に電池収納部26が配置されている。3つのスイッチ22,23,24のうち、スイッチ22は電源オン・オフスイッチ、スイッチ23はゼロセットスイッチ、スイッチ24は表示反転切換スイッチとして機能する。出力コネクタ25は、変位検出手段40で検出されたスピンドル30の移動量を外部へ出力するためのもので、本体ケース10に対して、スピンドル30の移動方向と略平行な面に配置されている。電池収納部26は、電池を収容する電池収容穴27と、この電池収容穴27に防水パッキン28を介して着脱可能に装着された電池蓋29とを有している。
【0016】
スピンドル30は、本体ケース10の軸受筒15,16に軸方向へ移動可能にかつ一端が本体ケース10外へ貫通して設けられている。本体ケース10から突出したスピンドル30の一端には、球状の接触子31が設けられているとともに、スピンドル30の一端側と軸受筒16との間には、スピンドル30の外周を覆うゴム製の蛇腹筒32が装着されている。スピンドル30の他端には、軸受筒15の段差部に係合してスピンドル30の下方への落下を防ぐストッパ部33が設けられている。なお、スピンドル30は、図示省略のスプリングによって図2中下方へ常時付勢されている。
【0017】
変位検出手段40は、スピンドル30の側面に固定されたメインスケール41と、本体ケース10内にメインスケール41に対して隙間を隔てて対向配置されたインデックススケールを有する信号処理回路42とを含み、スピンドル30の移動量を電気信号として検出する。なお、変位検出手段40の検出原理については、光電式、静電容量式、電磁式など、スピンドル30の移動量を電気信号として検出できるものであれば、いずれでもよい。
【0018】
デジタル表示手段50は、図3に示すように、表示制御手段60を介して、変位検出手段40で検出された移動量をデジタル表示するもので、本体ケース10に対して、スピンドル30の移動方向に対して略直交する姿勢で、かつ、スピンドル30の移動軸線からずれて配置されている。具体的には、スピンドル30の他端を支持する本体ケース10の上壁21Bに設けられている。デジタル表示手段50には、7つの表示セグメントを8の字に配置した7セグメント表示素子51が6桁分配置されているとともに、各表示素子51の間の上下位置に小数点表示素子52が、最小・最大桁の表示素子51を挟んだ位置にプラス/マイナス表示素子53が配置されている。
【0019】
表示制御手段60は、変位検出手段40で検出された移動量をデジタル表示手段50にデジタル表示させるとともに、切換スイッチ24が反転表示に選択されていたことを条件として、デジタル表示手段50に表示される数字を180度反転可能に切換表示する表示反転切換手段を構成している。つまり、表示反転切換手段60は、切換スイッチ24の状態に応じてデジタル表示手段50に表示される数字が180度反転されるように7セグメント表示素子の点灯状態を切り換える機能を備えている。
【0020】
<作用>
使用にあっては、本体ケース10を測定治具などに取り付けた状態で測定を行う。測定では、スピンドル30を図示省略のスプリングに抗して上方へ押し上げ、その下方に基準ブロックを載置したのち、スピンドル30を下降させる。スピンドル30か基準ブロックに当接した状態において、ゼロセットスイッチ23を押すと、デジタル表示手段50の表示値がゼロにセットされる。
こののち、基準ブロックを取り外し、これに代わって被測定物を載置したのち、スピンドル30を下降させる。スピンドル30が被測定物に当接した状態において、デジタル表示手段50の表示値を読み取れば、被測定物の寸法を比較測定できる。つまり、基準ブロックとの差を測定することができる。
【0021】
ここで、切換スイッチ24を押すと、デジタル表示手段50に表示される数字が180度反転される。つまり、切換スイッチ24を押す前の状態では、図4(A)の表示状態とすると、切換スイッチ24が押されると、図4(B)の表示状態に切り換えられる。
従って、デジタル表示式インジケータ1(本体ケース10)の向きを180度変えて使用した場合でも、表示値を同じ向きに変えることができるから、測定者は、表示値を間違いなく読み取りやすい。
例えば、図5に示すように、複数のデジタル表示式インジケータ1(本体ケース10)を部品搬送ラインなどに沿って両側に配置するとともに、両側に配置したデジタル表示式インジケータ1を背中合わせに配置した場合でも、片側(図5で上方)のデジタル表示式インジケータ1の表示値を180度変えて表示するようにすれば、表示値を同じ向きに変えることができるから、測定者は、表示値を間違いなく読み取ることができる。
【0022】
<実施形態の効果>
(1)デジタル表示手段50の表示面が、本体ケース10に対して、スピンドル30の移動方向に対して略直交する姿勢で、かつ、スピンドル30の移動軸線からずれて配置されているから、スピンドル30の移動ストロークを長く設定しても、スピンドル30の移動がデジタル表示手段50によって制限されることがない。従って、スピンドル30の移動ストロークを長く設定できる。
【0023】
(2)デジタル表示手段50の表示面が、本体ケース10に対して、スピンドル30の移動方向に対して略直交する姿勢であるから、スピンドル30の軸方向から、デジタル表示手段50に表示された表示値を読み取ることができる。従って、いわゆるバックプランジャ型の測定器の利点を維持できる。
【0024】
(3)デジタル表示手段50が、スピンドル30の他端を支持する本体ケース10の面、つまり、スピンドル30の接触子31側の端部とは反対側の端部を支持する本体ケース10の面(上壁21B)に配置されているから、例えば、スピンドル30を垂直にして、かつ、接触子31を下向きにした姿勢に設置すると、本体ケース10の上面側にデジタル表示手段50が配置されるから、デジタル表示手段50の表示値を読み取りやすい。つまり、真上から、デジタル表示手段50の表示値を読み取ることができる。
【0025】
(4)変位検出手段40で検出されたスピンドル30の移動量を外部へ出力するための出力コネクタ25が、本体ケース10に対して、スピンドル30の移動方向と略平行な面に配置されているから、出力コネクタ25に接続されるケーブルなどが邪魔になって、デジタル表示手段50の視認性が損なわれることがない。つまり、デジタル表示手段50と出力コネクタ25とが、本体ケース10の略直交する面に配置されるため、出力コネクタ25にケーブルを接続しても、ケーブルはデジタル表示手段50の表示面と平行に引き出されるため、出力コネクタ25に接続されるケーブルなどが邪魔になって、デジタル表示手段50の視認性が損なわれることがない。
【0026】
(5)スイッチ22〜24が本体ケース10(蓋枠21)の前壁21Aに取り付けられているから、つまり、本体ケース10に対して、スピンドル30の移動方向と略平行な面に配置されているから、スイッチ22〜24を押圧操作してもスピンドル30の軸方向へ外力が作用しないから、安定したスイッチ操作が実現できる。
【0027】
(6)デジタル表示手段50に表示される数字を180度反転可能であるから、デジタル表示手段50に表示される数字をスピンドル30の軸方向から読み取る場合、180度異なる方向からでも、正しく読み取ることができる。
例えば、スピンドル30の軸線を中心に本体ケース10を180度回転させて使用した場合、デジタル表示手段50に表示される数字は180度反転した状態に表示される。このような状態での使用でも、デジタル表示手段50に表示される数字を180度反転可能であるから、測定者の姿勢を変えなくても、デジタル表示手段50に表示される数字を正しく読み取ることができる。
【0028】
(7)デジタル表示手段50が、7つの表示セグメントを8の字に配置した7セグメント表示素子51を複数桁備えて構成され、表示反転切換手段を構成する表示制御手段60は、切換スイッチ24の状態に応じてデジタル表示手段50に表示される数字が180度反転されるように7セグメント表示素子51の点灯状態を切り換える構成であるから、180度反転した表示素子51を別に設けることなく、数字を異なる2方向の向きで表示させることができる。従って、経済的に構成することができる。
【0029】
(8)各部品の組み付け部の全てに、防水パッキン13,20,28を設けて防水構造としたので、具体的には、本体ケース10を構成する基枠11と蓋枠21との間、基枠11の底壁11Aと蓋板14との間、蓋枠21と電池蓋29との間に防水パッキン20,13,28を設けたので、安価でかつ簡単な構造で、防水構造を実現できる。
【0030】
<変形例>
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
たとえば、前記実施形態では、デジタル表示手段50が、本体ケース10に対して、スピンドル30の移動方向に対して略直交する姿勢で、かつ、スピンドル30の移動軸線から前方へずれて配置されていたが、スピンドル30の移動軸線から後方、あるいは、側方へずれて配置されていてもよい。さらに、スピンドル30の移動軸線を中心とした円環状にデジタル表示手段50を配置してもよい。
【0031】
また、スイッチ22〜24や出力コネクタ25の配置にあたっては、前記実施形態のように、本体ケース10の前壁11Aに配置する場合に限らず、他の面であってもよい。例えば、上面(上壁11B,21B)であってもよい。このようにすれば、全て上方から作業できる。従って、デジタル表示手段50の表示値の読み取りも、スイッチ操作、および、出力コネクタ25へのケーブルの接続などを全て上方から作業できる。
【0032】
また、前記実施形態では、デジタル表示手段50を7セグメント表示素子51を6桁配列して構成したが、180度向きの異なる表示素子を2列に配列して構成してもよい。この場合、切換スイッチ24の押圧操作に応じて、いずれかの表示素子のみを点灯させるようにすればよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、デジタル表示式インジケータのほか、スピンドルに変位量から被測定物の寸法などを測定する測定器一般に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタル表示式インジケータを示す斜視図。
【図2】同上実施形態の断面図。
【図3】同上実施形態の表示用ブロック図。
【図4】同上実施形態の表示態様を示す図。
【図5】同上実施形態のデジタル表示式インジケータの配置例を示す平面図。
【符号の説明】
【0035】
10…本体ケース
24…切換スイッチ
25…出力コネクタ
30…スピンドル
31…接触子
40…変位検出手段
50…デジタル表示手段
51…7セグメント表示素子
60…表示制御手段(表示反転切換手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケースと、この本体ケースに軸方向へ移動可能に設けられたスピンドルと、このスピンドルの移動量を検出する変位検出手段と、この変位検出手段で検出された移動量をデジタル表示するデジタル表示手段とを備えたデジタル表示式測定器において、
前記デジタル表示手段の表示面は、前記本体ケースに対して、前記スピンドルの移動方向に対して略直交する姿勢で、かつ、前記スピンドルの移動軸線からずれて配置されていることを特徴とするデジタル表示式測定器。
【請求項2】
請求項1に記載のデジタル表示式測定器において、
前記スピンドルは、前記本体ケースに貫通して設けられているとともに、前記本体ケースから突出した一端に接触子を有し、
前記デジタル表示手段の表示面は、前記スピンドルの他端を支持する前記本体ケースの面に設けられていることを特徴とするデジタル表示式測定器。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のデジタル表示式測定器において、
前記変位検出手段で検出された前記スピンドルの移動量を外部へ出力するための出力コネクタを有し、
この出力コネクタは、前記本体ケースに対して、前記スピンドルの移動方向と略平行な面に配置されていることを特徴とするデジタル表示式測定器。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載のデジタル表示式測定器において、
前記デジタル表示手段に表示される情報を180度反転して表示する表示反転切換手段が設けられていることを特徴とするデジタル表示式測定器。
【請求項5】
請求項4に記載のデジタル表示式測定器において、
前記デジタル表示手段は、7つの表示セグメントを8の字に配置した7セグメント表示素子を複数桁備えて構成され、
前記表示反転切換手段は、切換スイッチを有し、この切換スイッチの状態に応じて前記デジタル表示手段に表示される数字が180度反転されるように7セグメント表示素子の点灯状態を切り換えることを特徴とするデジタル表示式測定器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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