デバイダ
【課題】 玉ねぎの収穫作業において効率的な根切り作業を可能にするデバイダを提供することである。
【解決手段】 進行方向に向かって収束するように配置された状態で回転可能に支持された複数基のローラ(14)を有するローラ・ユニット(12)を備えていることを特徴とする、玉ねぎの根切り作業を行うためのデバイダ(10)が提供される。好ましくは、デバイダは、ローラ・ユニットの先端に配置された、ほぼ円錐形又はn角錐形(n≧3)の先端部(20)を備えている。
【解決手段】 進行方向に向かって収束するように配置された状態で回転可能に支持された複数基のローラ(14)を有するローラ・ユニット(12)を備えていることを特徴とする、玉ねぎの根切り作業を行うためのデバイダ(10)が提供される。好ましくは、デバイダは、ローラ・ユニットの先端に配置された、ほぼ円錐形又はn角錐形(n≧3)の先端部(20)を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は一般に、デバイダに関する。より詳細には、本考案は、玉ねぎの収穫作業において根切りを効率的に行うことができるデバイダに関する。
【背景技術】
【0002】
玉ねぎの収穫作業においては、玉ねぎの根や葉を切る根切り作業も実施される。玉ねぎの根切り作業は通常、根切り機を用いて行われるが、作業の際、玉ねぎの葉が風で倒れたり、或いは熟して葉が枯れたりして根切り機の通路を覆ってしまうため、葉が絡みつき、作業の中断を余儀なくされる場合が多い。とりわけ、降雨の後などでは、玉ねぎの水分が多くなるため、一層絡み易くなり、作業ロスが非常に大きくなりがちである。
【0003】
根切り機として、従来、先端が尖ったデバイダをトラクタに連結して、根切り作業を実施している例が数多く見られる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の従来の根切り機では、通路に落ちた玉ねぎをトラクタで踏みつけてしまうという弊害があった。また、その他の根切り機も、葉が絡みつく等して、作業効率が悪いという弊害があった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みて案出されたものであって、玉ねぎの収穫作業において効率的な根切り作業を可能にするデバイダを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願請求項1に記載のデバイダは、デバイダの進行方向に向かって収束するように配置された状態で回転可能に支持された複数基のローラを有するローラ・ユニットを備えていることを特徴とするものである。
【0007】
本願請求項2に記載のデバイダは、前記請求項1のデバイダにおいて、1又は複数本の先導ローラを更に備え、前記先導ローラが、デバイダの長さ方向中心線上における前記ローラ・ユニットの前端より前方の位置で且つ前記ローラ・ユニットの前端の高さとほぼ同じ高さの箇所から、前記ローラ・ユニットの後端の上方の箇所まで延び、回転可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
【0008】
本願請求項3に記載のデバイダは、前記請求項1のデバイダにおいて、1又は複数本の先導ローラを更に備え、前記先導ローラが、デバイダの長さ方向中心線上における前記ローラ・ユニットの前端より前方の位置で且つ前記ローラ・ユニットの前端の高さとほぼ同じ高さの第1箇所から、前記ローラ・ユニットの後端の上方の第2箇所まで延びた線上において、前記第1箇所と前記第2箇所との間の中間箇所から前記第1箇所まで延び、回転可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
【0009】
本願請求項4に記載のデバイダは、前記請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のデバイダにおいて、前記ローラ・ユニットの先端に配置された、ほぼ円錐形又はn角錐形(n≧3)の先端部を更に備えていることを特徴とするものである。
【0010】
本願請求項5に記載のデバイダは、前記請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載のデバイダにおいて、前記先導ローラの先端に、前記先端の方へ向かって収束するように配置された、複数本のそらせ用鉄棒が配置されていることを特徴とするものである。
【0011】
本願請求項6に記載のデバイダは、先端がデバイダの進行方向に配向され、円錐形に形作られた円錐構造体と、前記円錐構造体の外面に回転可能に取り付けられた1又は複数基のローラとを備えていることを特徴とするものである。
【0012】
本願請求項7に記載のデバイダは、ローラ・ユニットを備え、前記ローラ・ユニットが、デバイダの中央軸線方向に延びるように中央に回転可能に支持された単一のローラと、デバイダの進行方向に向かって収束するように前記ローラの両側に配置されたそらせ用鉄棒とを有していることを特徴とするものである。
【0013】
本願請求項8に記載のデバイダは、前記請求項7のデバイダにおいて、前記ローラ・ユニットの先端に配置された、ほぼ円錐形又はn角錐形(n≧3)の先端部を更に備えていることを特徴とするものである。
【0014】
本願請求項9に記載のデバイダは、前記請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のデバイダにおいて、地面に設置するそりを更に備えていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、玉ねぎの収穫作業に際して、根切り作業を効率的に実施することができる。とりわけ、先導ローラを取り付けることにより、玉ねぎの葉の掻き分けを一層容易に行うことが可能になる。本発明のデバイダは、構造が簡単であるため、製造コストが廉価であり、故障するおそれも少ないため、メンテナンスコストを安価に保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に添付図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態に係るデバイダについて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るデバイダを示した斜視図、図2は、図1のデバイダの側面図である。図1および図2において全体として参照符号10で示される本発明の第1の実施の形態に係るデバイダは、ローラ・ユニット12を備えている。
【0017】
図3(a)は、ローラ・ユニット12を示した拡大斜視図、図3(b)は、図3(a)の分解斜視図である。ローラ・ユニット12は、デバイダ10の進行方向に向かって収束するように配置された4基の細長いローラ14と、4基のローラ14を回転可能に支持するための前方支持具16および後方支持具18とを有している。
【0018】
前方支持具16および後方支持具18には、図3に示されるように、ローラ14をデバイダ10の進行方向に向かって収束するように配置された状態で回転可能に支持することができるように、4基の軸受16a、18aがそれぞれ配置されている。なお、前方支持具16および後方支持具18は、ローラ14を進行方向に向かって収束するように配置された状態で回転可能に支持することができるものであれば、他の任意の形状に形作ってもよい。
【0019】
ローラ14は、任意の適当な材料で形成してよいが、作業性を考慮して、アルミニウムのような軽量材料で形成するのが好ましい。
【0020】
デバイダ10は又、ローラ・ユニット12の先端に配置された、ほぼ円錐形の先端部20を備えている。ここで、ローラ・ユニット12の「先端」とは、デバイス10の進行方向の側を意味する。先端部20は、根切り作業の際に玉ねぎの葉や根を掻き分ける役目を果たす。先端部20は、ほぼ円錐形の形状を有するものとして図示されているが、n角錐(n≧3)の形状に形作ってもよい。
【0021】
なお、図1および図2において、参照符号22、24は、車輪、作業者用ハンドルをそれぞれ示している。車輪22の形状、個数、配置箇所や作業用ハンドル24の形状等は、単なる例示的に示したものにすぎず、他の形状等にしてもよい。
【0022】
ローラ・ユニット12は、上述のように、4基のローラ14を有しているが、4基以外の複数基のローラを有するように構成してもよい(図4(a)、図4(b)参照)。例えば、平面視で進行方向に向かって収束するように配置された2基のローラ14を有するように構成してもよい(そのように構成した場合には、側面視では一方のローラしか見ることができない)。
【0023】
好ましくは、デバイダ10は、根切り作業の際に転げ落ちた玉ねぎを車輪22で踏みつけないように、図5(a)に示されるように、ローラ・ユニット12の下方に、一対のそらせ板26が配置されている。各そらせ板26は、デバイダ10の中心軸線X−Xに対して平面視で鋭角度αをなすように(換言すると、一対のそらせ板26が、前端26aから後端26bに向かって平面視で発散するように)に配列されている(図5(b)参照)。そらせ板26の形状や材質は、転げ落ちた玉ねぎを車輪22の軌道から逸らせることができれば、任意のものを選定してよい。なお、図5(a)において参照符号27は、玉ねぎの葉を掻き分けるためのそらせ用鉄棒を示している。
【0024】
また、好ましくは、デバイダ10は、根切り作業の際にデバイダ10を押し易いように、そり28を備えている(図6参照)。
【0025】
図7は、デバイダ10を使用して根切り作業を行っている状態を模式的に示した図(作業者は図示せず)である。根切り作業を行うに際しては、デバイダ10を圃場に配置し、作業用ハンドル24を把持してデバイダ10を押していくと、先端部20によって掻き分けられた玉ねぎの葉がローラ14に接触する。デバイダ10を更に押すと、接触している玉ねぎの葉との摩擦のため各ローラ14が回転し、ローラ14が進行方向に向かって収束するように(換言すると、進行方向と反対方向に向かって発散するように)配置されているので、玉ねぎの葉が左右に掻き分けられることとなる。なお、そらせ板26が配置されていると、玉ねぎを車輪22で踏みつけることを回避することができる。また、そり28を備えている場合には、デバイダ10を円滑に押すことができるので、一層効率的に作業することができる。
【0026】
図8は、本発明の第2の実施の形態に係るデバイダを示した斜視図、図9は、図8のデバイダの側面図である。図8および図9において全体として参照符号30で示される本発明の第2の実施の形態に係るデバイダは、先導ローラ49を備えている点を除いて、第1実施の形態に係るデバイダ10と実質的に同一の構成を有している。
【0027】
より詳細に説明すると、デバイダ30は、デバイダ30の進行方向に向かって収束するように配置された4基の細長いローラ34とローラ34を回転可能に支持するための前方支持具(図示せず)および後方支持具38とを有するローラ・ユニット32と、先導ローラ49とを備えている。先導ローラ49は、デバイダ30の長さ方向中心線X上におけるローラ・ユニット32の前端より前方の位置で且つローラ・ユニット32の前端の高さとほぼ同じ高さの箇所Aから、ローラ・ユニット32の後端の上方の箇所Bまで延び(図9参照)、回転可能に取り付けられている。先導ローラ49は、根切り作業の際、玉ねぎの葉を掻き分けて、玉ねぎの葉がローラ・ユニット32に案内されやすいようにする役目を果たす。先導ローラ49を設けることにより、玉ねぎの葉の掻き分けを一層容易にすることができるため、より効率的な根切り作業が可能になる。
【0028】
図8において参照符号40、42、44は、先端部、車輪、作業用ハンドルをそれぞれ示している。
【0029】
図10は、デバイダ30の変形形態を示した斜視図である。図10に示されるデバイダ30は、2本の先導ローラ49が取り付けられている点を除いて、図8および図9に示したデバイダ30と実質的に同一の構成を有している。先導ローラ49の取り付け本数を3本以上にしてもよい。複数の先導ローラ49を取り付ける場合には、先導ローラ49が進行方向に向かって収束するように配置するのが好ましい(図10(b)参照)。なお、先導ローラ49の先端に円錐形の部材49aが取り付けられているが、部材49aは、例示的なものにすぎない。また、先導ローラ49の後方支持具49bも、図示された形状に限定されるものではない。さらに、先導ローラ49の先端に、先端方向に収束するように配置された、複数本のそらせ用鉄棒48を取り付けてもよい(図8(c)参照)。
【0030】
図11は、本発明の第3の実施の形態に係るデバイダを示した斜視図、図12は、図11のデバイダの側面図である。図11および図12において全体として参照符号50で示される本発明の第3の実施の形態に係るデバイダは、先導ローラ69の長さがデバイダ30の先導ローラ49よりも短い点を除いて、第2実施の形態に係るデバイダ30と実質的に同一の構成を有している。
【0031】
すなわち、デバイダ50は、デバイダ50の進行方向に向かって収束するように配置された4基の細長いローラ54とローラ54を回転可能に支持するための前方支持具(図示せず)および後方支持具58とを有するローラ・ユニット52と、先導ローラ69とを備えている。先導ローラ69は、デバイダ50の長さ方向中心線X′上におけるローラ・ユニット52の前端より前方の位置で且つローラ・ユニット52の前端の高さとほぼ同じ高さの箇所A′から、ローラ・ユニット52の後端の上方の箇所B′まで延びた線上において、箇所A′と箇所B′との間の中間箇所Cから箇所A′まで延び(図12参照)、回転可能に取り付けられている。先導ローラ69は、先導ローラ49と同様の役目を果たす。
【0032】
また、デバイダ50の先導ローラ69の取り付け本数を複数本にしてもよい(図13では、2本の先導ローラ69が取り付けられている場合を図示)。デバイダ30の場合と同様に、先導ローラ69の先端に円錐形の部材69aを取り付けてもよいし、他の形態の部材を取り付けてもよい。また、先導ローラ69の後方支持具69bは、例示的なものにすぎない。さらに、先導ローラ69の先端に、先端方向に収束するように配置された、複数本のそらせ用鉄棒(図示せず)を取り付けてもよい。
【0033】
図14は、本発明の第4の実施の形態に係るデバイダを示した図である。図14において全体として参照符号70で示される本発明の第4の実施の形態に係るデバイダは、先端が進行方向に配向され、円錐形に形作られた円錐構造体72と、デバイダ70の長さ方向中心軸線上に沿って、円錐構造体72の外面上部に回転可能に取り付けられたローラ74とを備えている。なお、図14において参照符号76、78、80は、円錐構造体72の後端に配置されたそらせ用鉄棒、車輪、作業用ハンドルをそれぞれ示している。
【0034】
図15は、デバイダ70の変形形態を示した図である。図15に示されるデバイダ70は、円錐構造体72の外面に3基のローラ74が回転可能に取り付けられている点を除いて、図14に示されるデバイダ70と実質的に同一の構成を有している。
【0035】
なお、円錐構造体72の外面へのローラ74の取り付け基数は、2本でもよいし、或いは4本以上でもよい。複数のローラ74を取り付ける場合には、各ローラ74の長さ方向軸線が円錐構造体72の先端に差し向けられるようにするのが好ましい。また、円錐構造体72の後端に、デバイダ70の進行方向に向かって収束するようにそらせ用鉄棒76を設けてもよい。
【0036】
デバイダ70の使用も、デバイダ10、30、50の使用と実質的に同一である。すなわち、デバイダ70を圃場に配置し、作業用ハンドル80を把持してデバイダ70を押していくと、玉ねぎの葉が、円錐構造体72の先端によって掻き分けられた後、ローラ74によって更に側方にそらされることによって、効率的に根切り作業を行うことができる。
【0037】
本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0038】
たとえば、前記第1〜第3の実施の形態では、ローラ・ユニット12が複数基のローラ14を有するものとして示されているが、図16(a)に示されるようなローラ・ユニット12′を構成してもよい。すなわち、ローラ・ユニット12′は、デバイダの中央軸線方向に延びるように中央に回転可能に支持された単一のローラ14′と、デバイダの進行方向に向かって収束するように(換言すると、進行方向と反対方向に向かって発散するように)、ローラ14′の両側に配置されたそらせ用鉄棒27′とを有している。図16(b)は、ローラ・ユニット12′を備えたデバイダを示した斜視図である。
【0039】
また、ローラ14は、円柱形の材料を使用してもよいし、円筒形(パイプ状)の材料を使用してもよい。
【0040】
また、デバイダ30、50にも、デバイダの進行方向に向かって収束するようにローラの両側に配置されたそらせ用鉄棒を設けてもよい。
【0041】
さらに、前記実施の形態に示されているデバイダは、作業用ハンドル24、44、64、80を把持した作業者がデバイダを押して値切り作業を行う手動式のものであるが、デバイダをトラクタ等の駆動式農機具に連結して作業を行うように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るデバイダを示した斜視図である。
【図2】図1のデバイダの側面図である。
【図3】図3(a)は、図1のデバイダのローラ・ユニットを示した拡大斜視図、図3(b)は、図3(a)のローラ・ユニットの分解斜視図である。
【図4】図4(a)および図4(b)は、ローラ・ユニットの変形形態を示した図である。
【図5】図5(a)は、図1のデバイダにおいて、そらせ板を備えた形態を示した斜視図、図5(b)は、図5(a)の平面図である。
【図6】図1のデバイダにおいて、そりを備えた形態を示した斜視図である。
【図7】図1のデバイダを使用して根切り作業を行っている状態を模式的に示した図である。
【図8】図8(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るデバイダを示した斜視図、図8(b)は、図8(a)の平面図(ローラユニットおよび先導ローラのみ図示)、図8(c)は、そらせ用鉄棒が配置された、図8(b)と同様の図である。
【図9】図8(a)のデバイダの側面図である。
【図10】図10(a)は、図8(a)のデバイダにおいて2本の先導ローラを備えた形態を示した斜視図、図10(b)は、図10(a)の平面図(ローラユニットおよび先導ローラのみ図示)である。
【図11】図11(a)は、本発明の第3の実施の形態に係るデバイダを示した斜視図、図11(b)は、図11(a)の平面図(ローラユニットおよび先導ローラのみ図示)である。
【図12】図11(a)のデバイダの側面図である。
【図13】図13(a)は、図11(a)のデバイダにおいて2本の先導ローラを備えた形態を示した斜視図、図13(b)は、図11(a)の平面図(ローラユニットおよび先導ローラのみ図示)である。
【図14】図14(a)は、本発明の第4の実施の形態に係るデバイダを示した側面図、図14(b)は、図14(a)の線14b−14bに沿って見た平面図である。
【図15】図15(a)は、図14(a)のデバイダの変形形態を示した側面図、図15(b)は、図15(a)の線15b−15bに沿って見た平面図である。
【図16】図16(a)は、変形形態に係るローラ・ユニットを示した斜視図、図16(b)は、図16(a)のローラ・ユニットを備えたデバイダを示した斜視図である。
【符号の説明】
【0043】
10、30、50、70 デバイダ
12、32、52 ローラ・ユニット
14、34、54 ローラ
16 前方支持具
18、38、58 後方支持具
20 先端部
22、42、62、80 作業用ハンドル
24、44、64、78 車輪
26 そらせ板
27、48、76 そらせ用鉄棒
28 そり
【技術分野】
【0001】
本考案は一般に、デバイダに関する。より詳細には、本考案は、玉ねぎの収穫作業において根切りを効率的に行うことができるデバイダに関する。
【背景技術】
【0002】
玉ねぎの収穫作業においては、玉ねぎの根や葉を切る根切り作業も実施される。玉ねぎの根切り作業は通常、根切り機を用いて行われるが、作業の際、玉ねぎの葉が風で倒れたり、或いは熟して葉が枯れたりして根切り機の通路を覆ってしまうため、葉が絡みつき、作業の中断を余儀なくされる場合が多い。とりわけ、降雨の後などでは、玉ねぎの水分が多くなるため、一層絡み易くなり、作業ロスが非常に大きくなりがちである。
【0003】
根切り機として、従来、先端が尖ったデバイダをトラクタに連結して、根切り作業を実施している例が数多く見られる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の従来の根切り機では、通路に落ちた玉ねぎをトラクタで踏みつけてしまうという弊害があった。また、その他の根切り機も、葉が絡みつく等して、作業効率が悪いという弊害があった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みて案出されたものであって、玉ねぎの収穫作業において効率的な根切り作業を可能にするデバイダを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願請求項1に記載のデバイダは、デバイダの進行方向に向かって収束するように配置された状態で回転可能に支持された複数基のローラを有するローラ・ユニットを備えていることを特徴とするものである。
【0007】
本願請求項2に記載のデバイダは、前記請求項1のデバイダにおいて、1又は複数本の先導ローラを更に備え、前記先導ローラが、デバイダの長さ方向中心線上における前記ローラ・ユニットの前端より前方の位置で且つ前記ローラ・ユニットの前端の高さとほぼ同じ高さの箇所から、前記ローラ・ユニットの後端の上方の箇所まで延び、回転可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
【0008】
本願請求項3に記載のデバイダは、前記請求項1のデバイダにおいて、1又は複数本の先導ローラを更に備え、前記先導ローラが、デバイダの長さ方向中心線上における前記ローラ・ユニットの前端より前方の位置で且つ前記ローラ・ユニットの前端の高さとほぼ同じ高さの第1箇所から、前記ローラ・ユニットの後端の上方の第2箇所まで延びた線上において、前記第1箇所と前記第2箇所との間の中間箇所から前記第1箇所まで延び、回転可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
【0009】
本願請求項4に記載のデバイダは、前記請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のデバイダにおいて、前記ローラ・ユニットの先端に配置された、ほぼ円錐形又はn角錐形(n≧3)の先端部を更に備えていることを特徴とするものである。
【0010】
本願請求項5に記載のデバイダは、前記請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載のデバイダにおいて、前記先導ローラの先端に、前記先端の方へ向かって収束するように配置された、複数本のそらせ用鉄棒が配置されていることを特徴とするものである。
【0011】
本願請求項6に記載のデバイダは、先端がデバイダの進行方向に配向され、円錐形に形作られた円錐構造体と、前記円錐構造体の外面に回転可能に取り付けられた1又は複数基のローラとを備えていることを特徴とするものである。
【0012】
本願請求項7に記載のデバイダは、ローラ・ユニットを備え、前記ローラ・ユニットが、デバイダの中央軸線方向に延びるように中央に回転可能に支持された単一のローラと、デバイダの進行方向に向かって収束するように前記ローラの両側に配置されたそらせ用鉄棒とを有していることを特徴とするものである。
【0013】
本願請求項8に記載のデバイダは、前記請求項7のデバイダにおいて、前記ローラ・ユニットの先端に配置された、ほぼ円錐形又はn角錐形(n≧3)の先端部を更に備えていることを特徴とするものである。
【0014】
本願請求項9に記載のデバイダは、前記請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のデバイダにおいて、地面に設置するそりを更に備えていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、玉ねぎの収穫作業に際して、根切り作業を効率的に実施することができる。とりわけ、先導ローラを取り付けることにより、玉ねぎの葉の掻き分けを一層容易に行うことが可能になる。本発明のデバイダは、構造が簡単であるため、製造コストが廉価であり、故障するおそれも少ないため、メンテナンスコストを安価に保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に添付図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態に係るデバイダについて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るデバイダを示した斜視図、図2は、図1のデバイダの側面図である。図1および図2において全体として参照符号10で示される本発明の第1の実施の形態に係るデバイダは、ローラ・ユニット12を備えている。
【0017】
図3(a)は、ローラ・ユニット12を示した拡大斜視図、図3(b)は、図3(a)の分解斜視図である。ローラ・ユニット12は、デバイダ10の進行方向に向かって収束するように配置された4基の細長いローラ14と、4基のローラ14を回転可能に支持するための前方支持具16および後方支持具18とを有している。
【0018】
前方支持具16および後方支持具18には、図3に示されるように、ローラ14をデバイダ10の進行方向に向かって収束するように配置された状態で回転可能に支持することができるように、4基の軸受16a、18aがそれぞれ配置されている。なお、前方支持具16および後方支持具18は、ローラ14を進行方向に向かって収束するように配置された状態で回転可能に支持することができるものであれば、他の任意の形状に形作ってもよい。
【0019】
ローラ14は、任意の適当な材料で形成してよいが、作業性を考慮して、アルミニウムのような軽量材料で形成するのが好ましい。
【0020】
デバイダ10は又、ローラ・ユニット12の先端に配置された、ほぼ円錐形の先端部20を備えている。ここで、ローラ・ユニット12の「先端」とは、デバイス10の進行方向の側を意味する。先端部20は、根切り作業の際に玉ねぎの葉や根を掻き分ける役目を果たす。先端部20は、ほぼ円錐形の形状を有するものとして図示されているが、n角錐(n≧3)の形状に形作ってもよい。
【0021】
なお、図1および図2において、参照符号22、24は、車輪、作業者用ハンドルをそれぞれ示している。車輪22の形状、個数、配置箇所や作業用ハンドル24の形状等は、単なる例示的に示したものにすぎず、他の形状等にしてもよい。
【0022】
ローラ・ユニット12は、上述のように、4基のローラ14を有しているが、4基以外の複数基のローラを有するように構成してもよい(図4(a)、図4(b)参照)。例えば、平面視で進行方向に向かって収束するように配置された2基のローラ14を有するように構成してもよい(そのように構成した場合には、側面視では一方のローラしか見ることができない)。
【0023】
好ましくは、デバイダ10は、根切り作業の際に転げ落ちた玉ねぎを車輪22で踏みつけないように、図5(a)に示されるように、ローラ・ユニット12の下方に、一対のそらせ板26が配置されている。各そらせ板26は、デバイダ10の中心軸線X−Xに対して平面視で鋭角度αをなすように(換言すると、一対のそらせ板26が、前端26aから後端26bに向かって平面視で発散するように)に配列されている(図5(b)参照)。そらせ板26の形状や材質は、転げ落ちた玉ねぎを車輪22の軌道から逸らせることができれば、任意のものを選定してよい。なお、図5(a)において参照符号27は、玉ねぎの葉を掻き分けるためのそらせ用鉄棒を示している。
【0024】
また、好ましくは、デバイダ10は、根切り作業の際にデバイダ10を押し易いように、そり28を備えている(図6参照)。
【0025】
図7は、デバイダ10を使用して根切り作業を行っている状態を模式的に示した図(作業者は図示せず)である。根切り作業を行うに際しては、デバイダ10を圃場に配置し、作業用ハンドル24を把持してデバイダ10を押していくと、先端部20によって掻き分けられた玉ねぎの葉がローラ14に接触する。デバイダ10を更に押すと、接触している玉ねぎの葉との摩擦のため各ローラ14が回転し、ローラ14が進行方向に向かって収束するように(換言すると、進行方向と反対方向に向かって発散するように)配置されているので、玉ねぎの葉が左右に掻き分けられることとなる。なお、そらせ板26が配置されていると、玉ねぎを車輪22で踏みつけることを回避することができる。また、そり28を備えている場合には、デバイダ10を円滑に押すことができるので、一層効率的に作業することができる。
【0026】
図8は、本発明の第2の実施の形態に係るデバイダを示した斜視図、図9は、図8のデバイダの側面図である。図8および図9において全体として参照符号30で示される本発明の第2の実施の形態に係るデバイダは、先導ローラ49を備えている点を除いて、第1実施の形態に係るデバイダ10と実質的に同一の構成を有している。
【0027】
より詳細に説明すると、デバイダ30は、デバイダ30の進行方向に向かって収束するように配置された4基の細長いローラ34とローラ34を回転可能に支持するための前方支持具(図示せず)および後方支持具38とを有するローラ・ユニット32と、先導ローラ49とを備えている。先導ローラ49は、デバイダ30の長さ方向中心線X上におけるローラ・ユニット32の前端より前方の位置で且つローラ・ユニット32の前端の高さとほぼ同じ高さの箇所Aから、ローラ・ユニット32の後端の上方の箇所Bまで延び(図9参照)、回転可能に取り付けられている。先導ローラ49は、根切り作業の際、玉ねぎの葉を掻き分けて、玉ねぎの葉がローラ・ユニット32に案内されやすいようにする役目を果たす。先導ローラ49を設けることにより、玉ねぎの葉の掻き分けを一層容易にすることができるため、より効率的な根切り作業が可能になる。
【0028】
図8において参照符号40、42、44は、先端部、車輪、作業用ハンドルをそれぞれ示している。
【0029】
図10は、デバイダ30の変形形態を示した斜視図である。図10に示されるデバイダ30は、2本の先導ローラ49が取り付けられている点を除いて、図8および図9に示したデバイダ30と実質的に同一の構成を有している。先導ローラ49の取り付け本数を3本以上にしてもよい。複数の先導ローラ49を取り付ける場合には、先導ローラ49が進行方向に向かって収束するように配置するのが好ましい(図10(b)参照)。なお、先導ローラ49の先端に円錐形の部材49aが取り付けられているが、部材49aは、例示的なものにすぎない。また、先導ローラ49の後方支持具49bも、図示された形状に限定されるものではない。さらに、先導ローラ49の先端に、先端方向に収束するように配置された、複数本のそらせ用鉄棒48を取り付けてもよい(図8(c)参照)。
【0030】
図11は、本発明の第3の実施の形態に係るデバイダを示した斜視図、図12は、図11のデバイダの側面図である。図11および図12において全体として参照符号50で示される本発明の第3の実施の形態に係るデバイダは、先導ローラ69の長さがデバイダ30の先導ローラ49よりも短い点を除いて、第2実施の形態に係るデバイダ30と実質的に同一の構成を有している。
【0031】
すなわち、デバイダ50は、デバイダ50の進行方向に向かって収束するように配置された4基の細長いローラ54とローラ54を回転可能に支持するための前方支持具(図示せず)および後方支持具58とを有するローラ・ユニット52と、先導ローラ69とを備えている。先導ローラ69は、デバイダ50の長さ方向中心線X′上におけるローラ・ユニット52の前端より前方の位置で且つローラ・ユニット52の前端の高さとほぼ同じ高さの箇所A′から、ローラ・ユニット52の後端の上方の箇所B′まで延びた線上において、箇所A′と箇所B′との間の中間箇所Cから箇所A′まで延び(図12参照)、回転可能に取り付けられている。先導ローラ69は、先導ローラ49と同様の役目を果たす。
【0032】
また、デバイダ50の先導ローラ69の取り付け本数を複数本にしてもよい(図13では、2本の先導ローラ69が取り付けられている場合を図示)。デバイダ30の場合と同様に、先導ローラ69の先端に円錐形の部材69aを取り付けてもよいし、他の形態の部材を取り付けてもよい。また、先導ローラ69の後方支持具69bは、例示的なものにすぎない。さらに、先導ローラ69の先端に、先端方向に収束するように配置された、複数本のそらせ用鉄棒(図示せず)を取り付けてもよい。
【0033】
図14は、本発明の第4の実施の形態に係るデバイダを示した図である。図14において全体として参照符号70で示される本発明の第4の実施の形態に係るデバイダは、先端が進行方向に配向され、円錐形に形作られた円錐構造体72と、デバイダ70の長さ方向中心軸線上に沿って、円錐構造体72の外面上部に回転可能に取り付けられたローラ74とを備えている。なお、図14において参照符号76、78、80は、円錐構造体72の後端に配置されたそらせ用鉄棒、車輪、作業用ハンドルをそれぞれ示している。
【0034】
図15は、デバイダ70の変形形態を示した図である。図15に示されるデバイダ70は、円錐構造体72の外面に3基のローラ74が回転可能に取り付けられている点を除いて、図14に示されるデバイダ70と実質的に同一の構成を有している。
【0035】
なお、円錐構造体72の外面へのローラ74の取り付け基数は、2本でもよいし、或いは4本以上でもよい。複数のローラ74を取り付ける場合には、各ローラ74の長さ方向軸線が円錐構造体72の先端に差し向けられるようにするのが好ましい。また、円錐構造体72の後端に、デバイダ70の進行方向に向かって収束するようにそらせ用鉄棒76を設けてもよい。
【0036】
デバイダ70の使用も、デバイダ10、30、50の使用と実質的に同一である。すなわち、デバイダ70を圃場に配置し、作業用ハンドル80を把持してデバイダ70を押していくと、玉ねぎの葉が、円錐構造体72の先端によって掻き分けられた後、ローラ74によって更に側方にそらされることによって、効率的に根切り作業を行うことができる。
【0037】
本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0038】
たとえば、前記第1〜第3の実施の形態では、ローラ・ユニット12が複数基のローラ14を有するものとして示されているが、図16(a)に示されるようなローラ・ユニット12′を構成してもよい。すなわち、ローラ・ユニット12′は、デバイダの中央軸線方向に延びるように中央に回転可能に支持された単一のローラ14′と、デバイダの進行方向に向かって収束するように(換言すると、進行方向と反対方向に向かって発散するように)、ローラ14′の両側に配置されたそらせ用鉄棒27′とを有している。図16(b)は、ローラ・ユニット12′を備えたデバイダを示した斜視図である。
【0039】
また、ローラ14は、円柱形の材料を使用してもよいし、円筒形(パイプ状)の材料を使用してもよい。
【0040】
また、デバイダ30、50にも、デバイダの進行方向に向かって収束するようにローラの両側に配置されたそらせ用鉄棒を設けてもよい。
【0041】
さらに、前記実施の形態に示されているデバイダは、作業用ハンドル24、44、64、80を把持した作業者がデバイダを押して値切り作業を行う手動式のものであるが、デバイダをトラクタ等の駆動式農機具に連結して作業を行うように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るデバイダを示した斜視図である。
【図2】図1のデバイダの側面図である。
【図3】図3(a)は、図1のデバイダのローラ・ユニットを示した拡大斜視図、図3(b)は、図3(a)のローラ・ユニットの分解斜視図である。
【図4】図4(a)および図4(b)は、ローラ・ユニットの変形形態を示した図である。
【図5】図5(a)は、図1のデバイダにおいて、そらせ板を備えた形態を示した斜視図、図5(b)は、図5(a)の平面図である。
【図6】図1のデバイダにおいて、そりを備えた形態を示した斜視図である。
【図7】図1のデバイダを使用して根切り作業を行っている状態を模式的に示した図である。
【図8】図8(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るデバイダを示した斜視図、図8(b)は、図8(a)の平面図(ローラユニットおよび先導ローラのみ図示)、図8(c)は、そらせ用鉄棒が配置された、図8(b)と同様の図である。
【図9】図8(a)のデバイダの側面図である。
【図10】図10(a)は、図8(a)のデバイダにおいて2本の先導ローラを備えた形態を示した斜視図、図10(b)は、図10(a)の平面図(ローラユニットおよび先導ローラのみ図示)である。
【図11】図11(a)は、本発明の第3の実施の形態に係るデバイダを示した斜視図、図11(b)は、図11(a)の平面図(ローラユニットおよび先導ローラのみ図示)である。
【図12】図11(a)のデバイダの側面図である。
【図13】図13(a)は、図11(a)のデバイダにおいて2本の先導ローラを備えた形態を示した斜視図、図13(b)は、図11(a)の平面図(ローラユニットおよび先導ローラのみ図示)である。
【図14】図14(a)は、本発明の第4の実施の形態に係るデバイダを示した側面図、図14(b)は、図14(a)の線14b−14bに沿って見た平面図である。
【図15】図15(a)は、図14(a)のデバイダの変形形態を示した側面図、図15(b)は、図15(a)の線15b−15bに沿って見た平面図である。
【図16】図16(a)は、変形形態に係るローラ・ユニットを示した斜視図、図16(b)は、図16(a)のローラ・ユニットを備えたデバイダを示した斜視図である。
【符号の説明】
【0043】
10、30、50、70 デバイダ
12、32、52 ローラ・ユニット
14、34、54 ローラ
16 前方支持具
18、38、58 後方支持具
20 先端部
22、42、62、80 作業用ハンドル
24、44、64、78 車輪
26 そらせ板
27、48、76 そらせ用鉄棒
28 そり
【特許請求の範囲】
【請求項1】
玉ねぎの根切り作業を行うためのデバイダであって、
デバイダの進行方向に向かって収束するように配置された状態で回転可能に支持された複数基のローラを有するローラ・ユニットを備えていることを特徴とするデバイダ。
【請求項2】
1又は複数本の先導ローラを更に備え、
前記先導ローラが、デバイダの長さ方向中心線上における前記ローラ・ユニットの前端より前方の位置で且つ前記ローラ・ユニットの前端の高さとほぼ同じ高さの箇所から、前記ローラ・ユニットの後端の上方の箇所まで延び、回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載されたデバイダ。
【請求項3】
1又は複数本の先導ローラを更に備え、
前記先導ローラが、デバイダの長さ方向中心線上における前記ローラ・ユニットの前端より前方の位置で且つ前記ローラ・ユニットの前端の高さとほぼ同じ高さの第1箇所から、前記ローラ・ユニットの後端の上方の第2箇所まで延びた線上において、前記第1箇所と前記第2箇所との間の中間箇所から前記第1箇所まで延び、回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載されたデバイダ。
【請求項4】
前記ローラ・ユニットの先端に配置された、ほぼ円錐形又はn角錐形(n≧3)の先端部を更に備えていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載されたデバイダ。
【請求項5】
前記先導ローラの先端に、前記先端の方へ向かって収束するように配置された、複数本のそらせ用鉄棒が配置されていることを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載されたデバイダ。
【請求項6】
玉ねぎの根切り作業を行うためのデバイダであって、
先端がデバイダの進行方向に配向され、円錐形に形作られた円錐構造体と、
前記円錐構造体の外面に回転可能に取り付けられた1又は複数基のローラとを備えていることを特徴とするデバイダ。
【請求項7】
玉ねぎの根切り作業を行うためのデバイダであって、
ローラ・ユニットを備え、
前記ローラ・ユニットが、デバイダの中央軸線方向に延びるように中央に回転可能に支持された単一のローラと、デバイダの進行方向に向かって収束するように前記ローラの両側に配置されたそらせ用鉄棒とを有していることを特徴とするデバイダ。
【請求項8】
前記ローラ・ユニットの先端に配置された、ほぼ円錐形又はn角錐形(n≧3)の先端部を更に備えていることを特徴とする請求項7に記載されたデバイダ。
【請求項9】
地面に設置するそりを更に備えていることを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載されたデバイダ。
【請求項1】
玉ねぎの根切り作業を行うためのデバイダであって、
デバイダの進行方向に向かって収束するように配置された状態で回転可能に支持された複数基のローラを有するローラ・ユニットを備えていることを特徴とするデバイダ。
【請求項2】
1又は複数本の先導ローラを更に備え、
前記先導ローラが、デバイダの長さ方向中心線上における前記ローラ・ユニットの前端より前方の位置で且つ前記ローラ・ユニットの前端の高さとほぼ同じ高さの箇所から、前記ローラ・ユニットの後端の上方の箇所まで延び、回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載されたデバイダ。
【請求項3】
1又は複数本の先導ローラを更に備え、
前記先導ローラが、デバイダの長さ方向中心線上における前記ローラ・ユニットの前端より前方の位置で且つ前記ローラ・ユニットの前端の高さとほぼ同じ高さの第1箇所から、前記ローラ・ユニットの後端の上方の第2箇所まで延びた線上において、前記第1箇所と前記第2箇所との間の中間箇所から前記第1箇所まで延び、回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載されたデバイダ。
【請求項4】
前記ローラ・ユニットの先端に配置された、ほぼ円錐形又はn角錐形(n≧3)の先端部を更に備えていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載されたデバイダ。
【請求項5】
前記先導ローラの先端に、前記先端の方へ向かって収束するように配置された、複数本のそらせ用鉄棒が配置されていることを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載されたデバイダ。
【請求項6】
玉ねぎの根切り作業を行うためのデバイダであって、
先端がデバイダの進行方向に配向され、円錐形に形作られた円錐構造体と、
前記円錐構造体の外面に回転可能に取り付けられた1又は複数基のローラとを備えていることを特徴とするデバイダ。
【請求項7】
玉ねぎの根切り作業を行うためのデバイダであって、
ローラ・ユニットを備え、
前記ローラ・ユニットが、デバイダの中央軸線方向に延びるように中央に回転可能に支持された単一のローラと、デバイダの進行方向に向かって収束するように前記ローラの両側に配置されたそらせ用鉄棒とを有していることを特徴とするデバイダ。
【請求項8】
前記ローラ・ユニットの先端に配置された、ほぼ円錐形又はn角錐形(n≧3)の先端部を更に備えていることを特徴とする請求項7に記載されたデバイダ。
【請求項9】
地面に設置するそりを更に備えていることを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載されたデバイダ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2009−100738(P2009−100738A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−218915(P2008−218915)
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【特許番号】特許第4244069号(P4244069)
【特許公報発行日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(595034891)株式会社キュウホー (14)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【特許番号】特許第4244069号(P4244069)
【特許公報発行日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(595034891)株式会社キュウホー (14)
【Fターム(参考)】
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