ナビゲーション装置とその施設検索方法
【課題】 本発明の目的は、類似の施設の重複を整理して、よりスムーズに目的地等の候補を提示するナビゲーション技術を提供することにある。
【解決手段】
本発明に係るナビゲーション装置は、施設の検索を行う際の検索条件の指定を受け付ける検索条件指定受付手段と、前記検索条件を満たす施設の検索を行う施設検索手段と、検索した前記施設を所定の順に並べて選択可能に表示する検索結果表示手段と、を備え、前記検索結果表示手段は、前記検索条件を満たす施設のうち、上位の順番に表示される施設と類似する施設の重複を除外して表示する、ことを特徴とする。
【解決手段】
本発明に係るナビゲーション装置は、施設の検索を行う際の検索条件の指定を受け付ける検索条件指定受付手段と、前記検索条件を満たす施設の検索を行う施設検索手段と、検索した前記施設を所定の順に並べて選択可能に表示する検索結果表示手段と、を備え、前記検索結果表示手段は、前記検索条件を満たす施設のうち、上位の順番に表示される施設と類似する施設の重複を除外して表示する、ことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置の技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置では、周囲の施設等を所定の条件にしたがって検索し、目的地や経由地の候補とする技術がある。特許文献1には、このようなナビゲーション装置であって、さらにネットワークを介して施設の情報を取得する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−271230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術においては、大量の候補が挙がってしまい、候補を選択する際の操作性が損なわれてしまう場合がある。その原因の一つとして、チェーン展開を行っている類似の店舗が複数候補に挙がってしまうことが挙げられる。
【0005】
本発明の目的は、類似の施設の重複を整理して、よりスムーズに目的地等の候補を提示するナビゲーション技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく、本発明に係るナビゲーション装置は、施設の検索を行う際の検索条件の指定を受け付ける検索条件指定受付手段と、前記検索条件を満たす施設の検索を行う施設検索手段と、検索した前記施設を所定の順に並べて選択可能に表示する検索結果表示手段と、を備え、前記検索結果表示手段は、前記検索条件を満たす施設のうち、上位の順番に表示される施設と類似する施設の重複を除外して表示する、ことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る施設検索方法は、ナビゲーション装置の施設検索方法であって、前記ナビゲーション装置は、施設の検索を行う際の検索条件の指定を受け付ける検索条件指定受付ステップと、前記検索条件を満たす施設の検索を行う施設検索ステップと、検索した前記施設を所定の順に並べて選択可能に表示する検索結果表示ステップと、を実施し、前記検索結果表示ステップでは、前記検索条件を満たす施設のうち、上位の順番に表示される施設と類似する施設の重複を除外して表示する、ことを特徴とする施設検索方法。
【発明の効果】
【0008】
本願発明によれば、類似の施設の重複を整理して、よりスムーズに目的地等の候補を提示するナビゲーション技術を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】ナビゲーション装置の概略構成図である。
【図2】リンクテーブルの構成を示す図である。
【図3】施設情報テーブルの構成を示す図である。
【図4】メインCPUにより構成される処理部の構成を示す図である。
【図5】施設検索処理のフロー図である。
【図6】施設検索処理で表示される画面例を示す図である。
【図7】施設検索処理で表示される画面例を示す図である。
【図8】施設検索処理の適用例を示す図である。
【図9】施設検索処理の具体例を示す図である。
【図10】施設検索処理の具体的な画面例を示す図である。
【図11】施設検索処理の変形例による具体的な画面例を示す図である。
【図12】経由施設検索処理のフロー図である。
【図13】経由施設検索処理の具体例を示す図である。
【図14】別の実施形態における施設検索処理のフローを示す図である。
【図15】別の実施形態における施設検索処理で表示される画面例を示す図である。
【図16】別の実施形態における施設検索処理のフローを示す図である。
【図17】別の実施形態における施設検索処理で表示される画面例を示す図である。
【図18】別の実施形態における施設検索処理のフローを示す図である。
【図19】別の実施形態における施設検索処理で表示される画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の第一の実施形態を適用したナビゲーション装置について、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、ナビゲーション装置100のハードウェア構成を示す図である。ナビゲーション装置100は、絶対位置方位検出装置101と、相対方位検出装置102と、車速検出装置103と、メインCPUおよびその周辺回路104と、ROM(Read Only Memory)105と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)106と、SRAM(Static Random Access Memory)107と、VRAM(Video Random Access Memory)108と、UI(User Interface)制御装置109と、表示装置110と、入力装置111と、HDD(Hard Disk Drive)制御装置112と、FM多重放送受信処理装置113と、光/ビーコン受信処理装置114と、を備えている。
【0012】
絶対位置方位検出装置101は、ナビゲーション装置100において現在地の絶対位置・方位を検出するために使用されるものである。絶対位置方位検出装置101は、GPS(Global Positioning System)衛星からの信号を受信し移動体とGPS衛星間の距離と距離の変化率とを3個以上の衛星に対して測定することで移動体の現在地、進行速度および進行方位を測定する。これにより、ナビゲーション装置100は電波航法を実現する。
【0013】
相対方位検出装置102は、ナビゲーション装置100において車両の相対方位を検出するために使用されるものである。相対方位検出装置102は、光ファイバジャイロや振動ジャイロ等で構成され、移動体の回転による角速度を検出する。
【0014】
車速検出装置103は、車速を算出するのに用いる値を出力する装置である。具体的には、車速検出装置103は、車両のタイヤ等に取り付けられたパルス発生装置からのパルス情報を入力として受け付けて、タイヤの回転数等を求め、車速を算出する。ナビゲーション装置100は、相対方位検出装置102および車速検出装置103から得られる情報を用いて、自立航法を実現する。
【0015】
メインCPUおよびその周辺回路104は、様々な処理を行う中心的ユニットである。例えば絶対位置方位検出装置101、相対方位検出装置102および車速検出装置103等から出力される情報に基づいて現在地を算出する。また、得られた現在地の情報に基づいて、表示に必要な地図データをHDD制御装置112の記憶領域等から読み出す。
【0016】
また、メインCPUおよびその周辺回路104は、読み出した地図データをグラフィックス展開し、そこに現在地を示すマークを重ねて表示装置110へ表示するよう指示する。また、HDD制御装置112等に記憶されている地図データ等を用いて、ユーザから指示された出発地又は現在地と、目的地および経由地とを結ぶ最適な経路(推奨経路)を探索する。また、当該推奨経路を走行できるように、表示装置110やスピーカを用いてユーザを誘導する。
【0017】
ナビゲーション装置100のメインCPUおよびその周辺回路104は、各種のメモリであるROM105、DRAM106、SRAM107、VRAM108等との間をバス接続する。CPUは、数値演算及び各デバイスを制御するといった様々な処理を実行する。各種のRAMは、それぞれの用途に応じた情報を記憶・読み出す。
【0018】
UI制御装置109は、利用者とのインターフェースとなる表示装置110と入力装置111との制御を行う。表示装置110は、例えばディスプレイであり、入力装置111は、ユーザからの指示をユーザによる操作を介して受け付ける装置である。入力装置111は、例えばナビゲーション装置100に対して遠隔で操作指示を行うことができるリモートコントローラや、ナビゲーション装置100のハードスイッチ(図示しない)であるスクロールキー、縮尺変更キーなどで構成される。あるいは、入力装置111は、ディスプレイに取り付けられたタッチパネル等のスイッチである。タッチパネルは、ディスプレイの表示面側に搭載され、表示画面を透視可能である。タッチパネルは、ディスプレイに表示された画像のXY座標と対応したタッチ位置を特定し、タッチ位置を座標に変換して出力する。タッチパネルは、感圧式または静電式の入力検出素子などにより構成される。ディスプレイは、CPU等で生成されたグラフィックス情報を表示するユニットである。ディスプレイは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成される。
【0019】
HDD制御装置112は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性メモリといった、少なくとも読み書きが可能な記憶媒体を制御するよう構成される。この記憶媒体には、通常の経路探索装置に必要な地図データ(地図上の道路を構成するリンクのリンクデータを含む)であるリンクテーブル200および複数の施設の情報を含む施設情報テーブル300が記憶されている。
【0020】
図2は、リンクテーブル200の構成を示す図である。リンクテーブル200は、地図上の区画された領域であるメッシュの識別コード(メッシュID)201ごとに、そのメッシュ領域に含まれる道路を構成する各リンクのリンクデータ202を含んでいる。
【0021】
リンクデータ202は、リンクの識別子であるリンクID211ごとに、リンクを構成する2つのノード(開始ノード、終了ノード)の座標情報222、リンクを含む道路の種別を示す道路種別223、リンクの長さを示すリンク長224、予め記憶されたリンク旅行時間224、当該リンクの開始ノードに接続するリンクである開始接続リンクと、当該リンクの終了ノードに接続するリンクである終了接続リンクと、を特定する開始接続リンク、終了接続リンク226、リンクを走行するのに必要な電気使用量を示す電気消費量227、エアコン使用時におけるリンクを走行するのに必要な電気使用量を示すエアコン使用時消費量228、などを含んでいる。
【0022】
なお、ここでは、リンクを構成する2つのノードについて開始ノードと終了ノードとを区別することで、同じ道路の上り方向と下り方向とを、それぞれ別のリンクとして管理するようにしている。
【0023】
図3は、施設情報テーブル300の構成を示す図である。施設情報テーブル300は、施設を特定する識別子である施設ID301を含む。施設ID301には、例えば、ショッピングモールや、ガソリンスタンド、駐車場、その他の施設を識別することのできる識別子が格納される。施設ID301により特定される施設の情報に含まれる施設名311には、施設ID301に格納された情報に対応付けられた施設の名称または通称を特定する情報が格納される。例えば、施設ID301に対応付けられた施設の名称として、「○○ショッピングセンター」が格納される。
【0024】
また、施設ID301により特定される施設の情報に含まれる住所312には、施設ID301に格納された情報に対応付けられた施設の位置を特定する情報としての住所が格納される。なお、当該施設の住所とは、当該施設が有する代表住所の情報である。
【0025】
また、施設ID301により特定される施設の情報に含まれる電話番号313には、施設ID301に格納された情報に対応付けられた施設の連絡先としての電話番号を特定する情報が格納される。
【0026】
また、施設ID301により特定される施設の情報に含まれる座標位置314には、施設ID301に格納された情報に対応付けられた施設の位置を特定する情報としての座標情報が格納される。例えば、施設ID301に対応付けられた施設の位置を特定する情報として、当該施設の緯度経度等の情報が格納される。なお、当該施設の緯度経度とは、あらかじめ施設を代表する位置として定められた緯度経度の情報である。また、当該施設の緯度経度とは、施設の中心位置や、施設の入口の位置等を特定する情報である。
【0027】
施設ID301により特定される施設の情報に含まれるジャンル315には、施設ID301に格納された情報に対応付けられた施設のジャンルを特定する情報が格納される。例えば、施設ID301に対応付けられた施設のジャンルには、「コンビニ」、「スーパーマーケット」、「ディスカウントストア」、「デパート」等が含まれる。
【0028】
施設ID301により特定される施設の情報に含まれる系列316には、施設ID301に格納された情報に対応付けられた施設の系列を特定する情報が格納される。例えば、施設ID301に対応付けられた施設の系列を特定する情報には、当該施設の資本系列やフランチャイズ等のチェーン等を特定する情報が含まれる。
【0029】
図1に戻って説明する。FM多重放送受信処理装置113は、FM放送局から送られてくるFM多重放送信号を受信する。FM多重放送には、VICS(Vehicle Information Communication System:登録商標)情報の概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報などやFM多重一般情報としてラジオ局が提供する文字情報などがある。
【0030】
光/ビーコン受信処理装置114は、VICS情報などの概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報や緊急警報などを受信する。例えば、光により通信する光ビーコン、電波により通信する電波ビーコン等の受信装置である。
【0031】
図示したこれらの各構成装置以外にも、ナビゲーション装置100は、様々な装置と接続される。例えば、図示しないマイクロフォンやスピーカで構成される音声入出力装置が接続される。マイクロフォンとスピーカは、車両の所定の部位に、別個に配されるが、もちろん、一体の筐体に収納されていても良い。ナビゲーション装置100は、マイクロフォン及びスピーカを、それぞれ複数備えることもできる。以上が、ナビゲーション装置100のハードウェア構成である。
【0032】
ナビゲーション装置100は、地図情報を表示して、ナビゲーション装置100の現在地を示す地点と、設定された目的地までの経路を誘導する情報とを示すことが可能ないわゆるナビゲーション装置である。ナビゲーション装置100は、メインCPUおよびその周辺回路104等により実現される制御部を備える。
【0033】
制御部には、図4に示すように、基本制御部121と、入力受付部122と、出力処理部123と、検索条件受付部124と、施設検索部125と、消費電力算出部126と、検索結果提示部127と、が含まれる。
【0034】
基本制御部121は、様々な処理を行う中心的な機能部であり、処理内容に応じて、他の処理部を制御する。また、各種センサ、GPS(Global Positioning System)受信装置等の情報を取得し、マップマッチング処理等を行って現在地を特定する。また、随時、走行した日付および時刻と、その位置と、を対応付けて、リンクごとに走行履歴をHDD制御部122に記憶させる。さらに、各処理部からの要求に応じて、現在時刻を出力する。
【0035】
また、基本制御部121は、利用者から指示された出発地又は現在地と、目的地とを結ぶ最適な経路(推奨経路)を探索する。また、基本制御部121は、経路の情報(出発地、経由地、目的地に関する情報)を用いて、当該情報に含まれる経由地を経由するように、出発地から目的地へ到る推奨経路を探索する。当該経路探索においては、ダイクストラ法等の経路探索ロジックを用いて、道路の所定の区間(リンク)に対して予め設定されたリンクコストに基づいて経路を探索する。
【0036】
また、基本制御部121は、所定の位置から、目指すべき位置を経由して元の位置に戻ってくるための往復移動を行う経路を探索する。当該経路探索においては、ダイクストラ法等の経路探索ロジックを用いて、道路の所定の区間(リンク)に対して予め設定されたリンクコストに基づいて往路および復路を探索し、往路と復路を結合させて往復経路を探索する。
【0037】
また、基本制御部121は、車両の現在地が推奨経路から逸脱しないよう、出力処理部123に対して出力の指示を行い、表示装置110およびスピーカ等を用いてユーザの運転操作を誘導する。
【0038】
入力受付部122は、入力装置111を介して入力された利用者からの指示を受け付け、基本制御部121に受け渡す。例えば、利用者が指定した機能の実行依頼を受け付けると、基本制御部121に当該機能の処理の実行依頼を受け渡す。
【0039】
出力処理部123は、例えば地図情報等を表示させる画面情報を受け取り、表示装置110に描画するための信号に変換し、表示装置UI制御装置109に当該信号を受け渡す。
【0040】
検索条件受付部124は、検索する条件を受け付ける。具体的には、目的地や経由地等を設定する際に、あらかじめ施設テーブル300に格納されている施設を絞り込むための条件を受け付ける。当該条件は、入力装置111から受け付けた施設のジャンル、施設の住所、施設の名称、施設の電話番号等、種々の条件である。本実施形態においては、検索条件受付部124は、目的地または経由地として設定される施設を絞り込むための施設のジャンルの指定を主に受け付けるものとする。
【0041】
施設検索部125は、検索条件受付部124が受け付けた条件に従って、施設を検索する。具体的には、施設検索部125は、検索条件受付部124が受け付けた条件に従って、施設を検索し、条件を満足する施設のリスト情報を生成する。例えば、検索条件受付部124が受け付けた条件が施設のジャンルの指定であった場合には、施設検索部125は、施設テーブル300を検索して、ジャンル315が指定されたジャンルに属する施設を抽出し、リストする。
【0042】
消費電力算出部126は、消費電力を算出する。具体的には、消費電力算出部126は、指定された開始地点から到着地点へ到る経路を、リンクに設定される所定の消費電力をリンクコストとして用いて特定し、当該リンクコストの合計を推奨経路の消費電力として算出する。当該処理においては、消費電力算出部126は、リンクに設定される所定の消費電力をリンクコストとして用いて、ダイクストラ法等の経路探索ロジックと同様のロジックにて推奨経路を探索する。
【0043】
検索結果提示部127は、施設検索部125にて検索した結果を提示する。具体的には、検索結果提示部127は、施設検索部125にて検索した結果として得られる施設のリスト情報を用いて表示情報を生成し、出力処理部123に出力を指示する。
【0044】
上記したナビゲーション装置100の基本制御部121、入力受付部122、出力処理部123、検索条件受付部124、施設検索部125、消費電力算出部126、検索結果提示部127は、メインCPUおよびその周辺回路104が所定のプログラムを読み込み実行することにより構築される。そのため、DRAM106、SRAM107には、各機能部の処理を実現するためのプログラムが展開される。
【0045】
また、各機能部は、ハードウェア(ASIC、GPUなど)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0046】
なお、上記した各構成要素は、ナビゲーション装置100の構成を、理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。そのため、構成要素の分類の仕方やその名称によって、本願発明が制限されることはない。ナビゲーション装置100の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0047】
[動作の説明]次に、ナビゲーション装置100が実施する施設検索処理の動作について説明する。図5は、ナビゲーション装置100が実施する施設検索処理を示すフロー図である。このフローは、ナビゲーション装置100に電源が投入されて、ナビゲーション装置100に対して利用者から処理を開始する指示を受け付けると開始される。
【0048】
まず、検索条件受付部124は、検索条件設定画面を表示する(ステップS001)。具体的には、検索条件受付部124は、図6に示す検索条件指定画面400等を表示するよう出力処理部123に指示する。検索条件指定画面400には、選択可能に示されたジャンル表示領域401と、当該ジャンルの説明を別画面で表示させる詳細表示領域402と、表示されるジャンルを変更する指示を受けつけるスクロール指示受付領域403と、が含まれる。また、ジャンル表示領域401には、施設テーブル300のジャンル315に相当するジャンルがリスト表示される。これにより、使用者は、スクロール指示受付領域403を用いて所望する施設のジャンルをジャンル表示領域401に表示させ、当該ジャンルをタッチ選択することにより、検索条件となるジャンルの指定を入力することができる。
【0049】
次に、検索条件受付部124は、検索条件の設定を受け付ける(ステップS002)。具体的には、検索条件受付部124は、ステップS001において表示された検索条件指定画面400のジャンル表示領域401に指定入力されたジャンルの指定を受け付ける。
【0050】
そして、施設検索部125は、施設検索を行う(ステップS003)。具体的には、施設検索部125は、ステップS002にて受け付けたジャンルの指定と対応するジャンル315を有する施設を、施設テーブル300から抽出する。その際、施設検索部125は、基本制御部121から現在地の情報を取得し、現在地から所定距離内の施設を対象として抽出する。そして、施設検索部125は、抽出した施設をリスト情報として生成する。
【0051】
次に、消費電力算出部126は、施設ごとに、消費電力を算出する(ステップS004)。具体的には、消費電力算出部126は、ステップS003にて生成された施設のリスト情報に含まれる施設ごとに、消費電力を算出する。消費電力算出部126は、消費電力の算出にあたり、基本制御部121から現在地の情報を取得し、取得した現在地から当該施設へ到る推奨経路を探索する。当該推奨経路の探索においては、消費電力算出部126は、リンクに設定される所定の電気消費量227をリンクコストとして用いて、ダイクストラ法等の経路探索ロジックと同様のロジックにてリンクコストが最小となる推奨経路を探索する。そして、消費電力算出部126は、推奨経路の当該リンクコストを消費電力として特定する。なお、さらに、基本制御部121は、本ステップにおいて探索された推奨経路について、リンク旅行時間225を用いて当該推奨経路を走行するのに必要な所要時間を算出する。
【0052】
次に、検索結果提示部127は、検索した施設の系列ごとに、消費電力により施設の順位付けを行う(ステップS005)。具体的には、検索結果提示部127は、ステップS003にて生成したリスト情報に含まれる施設を、施設情報テーブル300の系列316に応じて分類する。例えば、検索結果提示部127は、ステップS003にて生成したリスト情報に含まれる施設ごとに、施設情報テーブル300の系列316の情報を特定し、当該情報が互いに一致する施設を同系列として対応付ける。そして、検索結果提示部127は、対応付けた同系列の施設ごとに、ステップS004にて算出した消費電力の少ない順を特定する。
【0053】
そして、検索結果提示部127は、系列を代表する施設を消費電力順に表示する(ステップS006)。具体的には、検索結果提示部127は、ステップS005にて特定した系列ごとに、施設の消費電力が最小となる施設を表示対象の代表施設として特定し、表示対象の施設間で消費電力の少ない順にソートしてリスト表示するよう出力処理部123に指示する。
【0054】
図7は、ステップS006において表示される施設のリストの画面例である検索結果画面500を示す図である。検索結果画面500には、施設の名称(例えば、店舗名称等)を表示する施設表示欄501と、施設表示欄501に表示される施設へ到る経路における消費電力を表示する消費電力表示欄502と、施設表示欄501に表示される施設へ到る経路における所要時間を表示する所要時間表示欄503と、施設表示欄501に表示される施設をリスト上で上下に移動させる入力を受け付けるスクロール指示受付領域504と、が含まれる。消費電力表示欄502には、ステップS004にて算出する推奨経路の消費電力が表示される。所要時間表示欄503には、ステップS004にて算出する所要時間が表示される。
【0055】
以上が、施設検索処理の処理内容である。上記の施設検索処理を行う事によって、ナビゲーション装置100は、系列の施設については消費電力が少ないものを絞り込んで表示するために、類似の施設の重複を整理して候補を提示することができる。その際、施設ごとに、当該施設へ到る経路を、リンクに予め対応付けられている消費電力を用いて探索するため、施設の系列ごとに当該消費電力が少ない施設を優先的に表示することが可能となり、検索結果の表示を簡潔にすることができる。
【0056】
図8は、施設検索処理の適用例を簡潔に示す図である。図8に示すように、自車の現在地600から近い場所に施設A610、遠い場所に施設B611が存在するものとする。また、現在地600から施設A610へ到る経路620は、平坦路601と、坂道602を通るものであるとする。また、現在地600から施設B611へ到る経路621は、平坦路601を通るものであるとする。
【0057】
図8に示す場合、坂道602にて消費することとなる電力が大きい場合、遠い場所にある施設B611へ向かう方が消費電力を抑えることができる場合がある。本実施形態における施設検索処理では、このような場合には、施設B611を、施設A610よりも検索結果のリストの上部に表示させることができるため、使用者は施設B611を選択しやすくなる。
【0058】
図9は、施設検索処理の適用例を具体的に示す図である。図9に示すように、自車の現在位置700から所定の距離(例えば、5km)の範囲720内には、施設C710、施設D711、施設E712、施設F713が存在し、当該範囲720外には、施設G714、施設H715、施設I716が存在する。また、現在地700から施設C710へ到る推奨経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク732の「3」と、リンク733の「4」と、であるとする。また、現在地700から施設D711へ到る推奨経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク734の「8」と、であるとする。また、現在地700から施設E712へ到る推奨経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク732の「3」と、リンク735の「3」と、であるとする。また、現在地700から施設F713へ到る推奨経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク732の「3」と、リンク735の「3」と、リンク736の「3」と、であるとする。すなわち、施設Cへ到る消費電力は、「9」であり、施設Dへ到る消費電力は、「10」であり、施設Eへ到る消費電力は、「8」であり、施設Fへ到る消費電力は、「11」である。
【0059】
図9の状況における検索結果画面の画面例500を図10に示す。図10に示すように、施設Eへ到る消費電力が最小となるため、リストの上部に表示され、次に消費電力が少ない施設C、その次に施設D、最後に最も消費電力が多い施設Fが施設表示欄501に表示される。
【0060】
以上、本発明の第一の実施形態について説明した。本発明の第一の実施形態によると、ナビゲーション装置100は、類似の施設の重複を整理して候補を提示することができる。
【0061】
本発明は、上記第一の実施形態に制限されない。上記第一の実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、施設検索処理のステップS006において表示する結果画面において、図11(a)に示すように、リストの上部には、系列ごとに代表施設を消費電力の順に表示し、リストの下部には、代表施設以外の施設を消費電力の順に示すようにしてもよい。このようにすることで、代表施設以外の施設を選択する場合等において、消費電力に重点を置いて施設を探索することができる。
【0062】
また、例えば、施設検索処理のステップS006において表示する結果画面において、図11(a)に示すように、リストの上部には、系列ごとに代表施設を消費電力の順に表示し、その下部には、代表施設以外の施設を、系列に関係なく消費電力の順に示すようにしてもよい。このようにすることで、代表施設以外の施設を選択する場合等において、消費電力に重点を置いて施設を探索することができる。
【0063】
また例えば、上記実施形態に限らず、施設検索処理のステップS006において表示する結果画面において、図11(b)に示すように、リストの上部には、系列ごとに代表施設を消費電力の順に表示し、その下部には、代表施設以外の施設の中で系列内で消費電力が次に少ない施設を、代表施設の消費電力の順に示すようにしてもよい。図示しているように、例えば、代表施設の消費電力の順が、α系列、β系列、γ系列である場合には、その次に消費電力が少ない施設を各系列内の施設から特定し、α系列、β系列、γ系列の施設を順に表示させる。このようにすることで、代表施設以外の施設を選択する場合等において、系列に重点を置いて施設を探索することができる。
【0064】
次に、本発明に係る第二の実施形態について、図12、13を用いて説明する。第二の実施形態においては、基本的に第一の実施形態と同様の構成を備えるものであるため、相違点を中心として説明する。
【0065】
第二の実施形態では、第一の実施形態における施設検索処理を、経由地となる施設の検索処理である経由施設検索処理とする。図12は、このような経由施設検索処理についての処理フローを示す。
【0066】
図12に示した経由施設検索処理では、ステップS101〜ステップS103については、第一の実施形態における施設検索処理のステップS001〜ステップS003までの処理と同様の処理であるため、説明を割愛する。
【0067】
消費電力算出部126は、施設ごとに、施設までの消費電力と、施設から目的地までの消費電力と、を算出する(ステップS104)。具体的には、消費電力算出部126は、ステップS103にて生成された施設のリスト情報に含まれる施設ごとに、施設までの消費電力と、施設から目的地までの消費電力を算出する。消費電力算出部126は、消費電力の算出にあたり、基本制御部121から現在地の情報を取得し、取得した現在地から当該施設へ到る経路および当該施設から予め設定されている目的地へ到る経路を探索し、両者を連結させて推奨経路とする。当該推奨経路の探索においては、消費電力算出部126は、リンクに設定される所定の電気消費量227をリンクコストとして用いて、ダイクストラ法等の経路探索ロジックと同様のロジックにてリンクコストが最小となる推奨経路を探索する。
【0068】
そして、検索結果提示部127は、施設を消費電力の合計の順、すなわち推奨経路の消費電力の順、に表示する(ステップS105)。具体的には、検索結果提示部127は、ステップS104にて特定した推奨経路の消費電力の少ない順に施設をソートしてリスト表示するよう出力処理部123に指示する。
【0069】
図13は、第二の実施形態に係る経由施設検索処理の適用例を具体的に示す図である。図13に示すように、自車の現在位置700から所定の距離(例えば、5km)の範囲720内には、施設C710、施設D711、施設E712、施設F713が存在し、当該範囲720外には、施設G714、施設H715、施設I716が存在する。また、目的地750が予め設定されている。
【0070】
現在地700から施設C710を経由して目的地750へ到る推奨経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク732の「3」と、リンク733の「4」と、リンク740の「3」と、リンク741の「7」と、であるとする。また、現在地700から施設D711を経由して目的地750へ到る推奨経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク734の「8」と、リンク739の「1」と、リンク741の「7」と、であるとする。また、現在地700から施設E712を経由して目的地750へ到る推奨経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク732の「3」と、リンク735の「3」と、リンク735の「3」と、リンク733の「4」と、リンク740の「3」と、リンク741の「7」と、であるとする。また、現在地700から施設F713を経由して目的地750へ到る経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク732の「3」と、リンク735の「3」と、リンク736の「3」と、リンク736の「3」と、リンク735の「3」と、リンク733の「4」と、リンク740の「3」と、リンク741の「7」と、であるとする。
【0071】
すなわち、施設Cを経由する推奨経路の消費電力は、「19」であり、施設Dを経由する推奨経路の消費電力は、「18」であり、施設Eを経由する推奨経路の消費電力は、「25」であり、施設Fを経由する推奨経路の消費電力は、「34」である。
【0072】
上記した図13のような状況においては、消費電力が最小の「18」となる施設Dが、検索結果のリストの上部に表示されることとなる。そして、消費電力が「19」となる施設Cが、検索結果のリスト上で表示され、消費電力が「25」となる施設E、消費電力が「34」となる施設Fの順に、検索結果のリストに表示されることとなる。
【0073】
以上、本発明の第二の実施形態について説明した。本発明の第二の実施形態によると、ナビゲーション装置100は、目的地へ到る途中に経由する消費電力が少ない経由地の候補を提示することができる。
【0074】
次に、本発明に係る第三の実施形態について、図14、15を用いて説明する。第三の実施形態においては、基本的に第一の実施形態と同様の構成を備えるものであるため、相違点を中心として説明する。
【0075】
第三の実施形態における施設検索処理は、第一の実施形態における施設検索処理において、施設へ到る消費電力を考慮するか否かの選択と、結果をリスト表示するか否かの選択を可能とするものである。図14は、このような施設検索処理についての処理フローを示す。
【0076】
図14に示した施設検索処理では、ステップS301〜ステップS303については、第一の実施形態における施設検索処理のステップS001〜ステップS003までの処理と同様の処理であるため、説明を割愛する。ただし、ステップS301においては、検索条件の設定画面が若干異なるため、その相違を図15に示す。
【0077】
図15は、第三の実施形態における検索条件指定画面400の例を示す図である。検索条件指定画面400には、選択可能に示されたジャンル表示領域401と、当該ジャンルの説明を別画面で表示させる詳細表示領域402と、表示されるジャンルを変更する指示を受けつけるスクロール指示受付領域403と、が含まれる点は、第一の実施形態における検索条件指定画面400と同様である。第三の実施形態における検索条件指定画面400では、さらに、消費電力を考慮して施設検索を行うか否かの指示を受け付ける消費電力考慮指定受付領域451と、検索結果の施設をリストして選ぶか否かの指示を受け付けるリスト表示要望受付領域452と、が含まれる。
【0078】
そして、検索条件受付部124は、ステップS302において検索条件の設定を受け付ける際に、消費電力考慮指定受付領域451の指定状態と、リスト表示要望受付領域452の指定状態とを受け付ける。
【0079】
そして、施設検索部125は、消費電力考慮の指定を受け付けたか否かを判定する(ステップS304)。具体的には、ステップS302にて受け付けた検索条件のうち、消費電力考慮指定の情報が含まれない場合には、検索結果提示部127は、所定の順(例えば、所用距離の順)に検索した施設を全て表示し、当該施設のいずれかについての選択指定を受け付け、選択された施設を目的地として設定する(ステップS305)。
【0080】
消費電力考慮の指定を受け付けた場合(ステップS304において「Yes」の場合)には、消費電力算出部126および検索結果提示部127は、第一の実施形態における施設検索処理のステップS004と、ステップS005と、と同様の処理を実施する(ステップS306、ステップS307)。
【0081】
次に、施設検索部125は、リスト表示の要望があるか否かを判定する(ステップS308)。具体的には、施設検索部125は、ステップS302にて、リスト表示要望の指定を受け付けたか否かによりリスト表示の要望を判定する。
【0082】
リスト表示の要望がない場合(ステップS308において「No」の場合)には、施設検索部125は、消費電力が最小となる施設を目的地として設定する(ステップS309)。具体的には、施設検索部125は、ステップS303において抽出された施設のうち、ステップS306にて算出された消費電力が最小となる施設を目的地として設定する。
【0083】
リスト表示の要望がある場合(ステップS308において「Yes」の場合)には、検索結果提示部127は、第一の実施形態のステップS006と同様に表示し、当該表示された施設の選択を受け付けて、目的地として設定する(ステップS310)。
【0084】
以上が、第三の実施形態における施設検索処理の処理内容である。第三の実施形態における施設検索処理によると、使用者は、消費電力を特段考慮しない従来の施設検索を行うか、消費電力を考慮した施設検索を行うかについての指定を行うことができるようになる。また、検索した施設のうち最も上部の施設を、特に指定せずに目的地に設定するか、表示されたリストから選択して目的地に設定するかについての指定を行うことができるようになる。
【0085】
次に、本発明に係る第四の実施形態について、図16、17を用いて説明する。第四の実施形態においては、基本的に第一の実施形態と同様の構成を備えるものであるため、相違点を中心として説明する。
【0086】
第四の実施形態における施設検索処理は、第一の実施形態における施設検索処理において、施設へ到る消費電力を考慮する際に、エアコンの使用を考慮するか否かの選択と、結果をリスト表示する際に同系列の施設を省略するか否かの選択を可能とするものである。図16は、このような施設検索処理(エアコン)についての処理フローを示す。
【0087】
図16に示した施設検索処理(エアコン)では、ステップS401〜ステップS404については、第一の実施形態における施設検索処理のステップS001〜ステップS004の処理と同様の処理であるため、説明を割愛する。ただし、ステップS401においては、検索条件の設定画面が若干異なるため、その相違を図17に示す。
【0088】
図17は、第四の実施形態における検索条件指定画面400の例を示す図である。検索条件指定画面400には、選択可能に示されたジャンル表示領域401と、当該ジャンルの説明を別画面で表示させる詳細表示領域402と、表示されるジャンルを変更する指示を受けつけるスクロール指示受付領域403と、が含まれる点は、第一の実施形態における検索条件指定画面400と同様である。第四の実施形態における検索条件指定画面400では、さらに、エアコンによる消費電力を考慮して施設検索を行うか否かの指示を受け付けるエアコン消費電力考慮指定受付領域461と、検索結果の施設をリストする際に同系列の施設をまとめるか否かの指示を受け付ける同系列統合指示受付領域462と、が含まれる。
【0089】
そして、検索条件受付部124は、ステップS402において検索条件の設定を受け付ける際に、エアコン消費電力考慮指定受付領域461の指定状態と、同系列統合指示受付領域462の指定状態とを受け付ける。
【0090】
そして、施設検索部125は、エアコン消費電力考慮の指定を受け付けたか否かを判定する(ステップS405)。具体的には、ステップS402にて受け付けた検索条件のうち、エアコン消費電力考慮指定の情報が含まれない場合には、エアコン消費電力考慮の指定を受け付けなかったと判定する。
【0091】
エアコン消費電力考慮の指定を受け付けた場合(ステップS405にて「Yes」の場合)には、消費電力算出部126は、施設ごとの消費電力に、エアコン消費電力を加算する(ステップS406)。具体的には、消費電力算出部126は、ステップS403にて検索した結果の施設ごとに、その推奨経路の消費電力に、推奨経路を構成するリンクごとのエアコン使用時消費量を加算する。なお、消費電力算出部126は、エアコン使用時消費量を、リンクテーブル200のエアコン使用時消費量228により特定する。そして、消費電力算出部126は、制御をステップS407へ進める。
【0092】
そして、検索結果提示部127は、同系列統合指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS407)。具体的には、検索結果提示部127は、ステップS402にて受け付けた同系列統合指示受付領域462が指定されている場合には、同系列統合指示を受け付けたと判定する。同系列統合指示を受け付けていない場合(ステップS407にて「No」の場合)には、検索結果提示部127は、後述するステップS409に制御を進める。
【0093】
同系列統合指示を受け付けた場合(ステップS407にて「Yes」の場合)には、検索結果提示部127は、検索した施設の系列ごとに消費電力が最小となる施設を絞り込む(ステップS408)。具体的には、ステップS403にて生成したリスト情報に含まれる施設を、施設情報テーブル300の系列316に応じて分類する。例えば、検索結果提示部127は、ステップS403にて生成したリスト情報に含まれる施設ごとに、施設情報テーブル300の系列316の情報を特定し、当該情報が互いに一致する施設を同系列として対応付ける。そして、検索結果提示部127は、対応付けた同系列の施設ごとに、ステップS404(またはステップS406)にて算出した消費電力の少ない順を特定する。そして、検索結果提示部127は、特定した系列ごとに、施設の消費電力が最小となる施設を表示対象として絞り込む。
【0094】
そして、検索結果提示部127は、消費電力が少ない順に、同系列の施設の絞込を行った施設を表示し、当該施設のいずれかについての選択指定を受け付け、選択された施設を目的地として設定する(ステップS409)。
【0095】
以上が、第四の実施形態における施設検索処理(エアコン)の処理内容である。第四の実施形態における施設検索処理(エアコン)によると、使用者は、エアコンの使用を考慮するか否かの選択と、結果をリスト表示する際に同系列の施設を省略するか否かの選択についての指定を行うことができるようになる。そのため、使用者は、検索した施設のうち、同系列の施設については、最も消費電力が少ない施設を選択しやすくなる。
【0096】
次に、本発明に係る第五の実施形態について、図18、19を用いて説明する。第五の実施形態においては、基本的に第一の実施形態と同様の構成を備えるものであるため、相違点を中心として説明する。
【0097】
第五の実施形態における施設検索処理は、第一の実施形態における施設検索処理において、施設へ到る消費電力を考慮する際に、往復経路を考慮するか否かの選択を可能とするものである。図18は、このような施設検索処理(往復)についての処理フローを示す。
【0098】
図18に示した施設検索処理(往復)では、ステップS001〜ステップS003、ステップS005およびステップS006については、第一の実施形態における施設検索処理のステップS001〜ステップS003、ステップS005およびステップS006の処理と同様の処理であるため、説明を割愛する。ただし、第五の実施形態の施設検索処理(往復)におけるステップS001については、検索条件の設定画面が第一の実施形態とは若干異なるため、その相違を図19に示す。
【0099】
図19は、第五の実施形態における検索条件指定画面400の例を示す図である。検索条件指定画面400には、選択可能に示されたジャンル表示領域401と、当該ジャンルの説明を別画面で表示させる詳細表示領域402と、表示されるジャンルを変更する指示を受けつけるスクロール指示受付領域403と、が含まれる点は、第一の実施形態における検索条件指定画面400と同様である。第五の実施形態における検索条件指定画面400では、さらに、往復の消費電力を考慮して施設検索を行うか否かの指示を受け付ける往復経路考慮指定受付領域471が含まれる。
【0100】
そして、検索条件受付部124は、ステップS002において検索条件の設定を受け付ける際に、往復経路考慮指定受付領域471の指定状態を受け付ける。
【0101】
そして、施設検索部125は、往復経路考慮の指定を受け付けたか否かを判定する(ステップS501)。具体的には、ステップS002にて受け付けた検索条件のうち、往復経路考慮指定の情報が含まれない場合には、往復経路考慮の指定を受け付けなかったと判定する。
【0102】
往復経路考慮の指定を受け付けた場合(ステップS501にて「Yes」の場合)には、消費電力算出部126は、施設ごとの消費電力として、往復の経路の消費電力を合算する(ステップS502)。具体的には、消費電力算出部126は、ステップS003にて検索した結果の施設ごとに、その推奨経路の消費電力に、当該施設から現在地までの経路である復路を構成するリンクごと消費電力を加算する。なお、消費電力算出部126は、復路についても、ダイクストラ法等によるリンクコストを用いて消費電力を特定する。そして、消費電力算出部126は、制御をステップS005へ進める。
【0103】
往復経路考慮の指定を受け付けなかった場合(ステップS501にて「No」の場合)には、消費電力算出部126は、施設ごとの消費電力として、往路のみの推奨経路の消費電力を算出する(ステップS503)。具体的には、消費電力算出部126は、ステップS003にて検索した結果の施設ごとに、その推奨経路の消費電力を算出する。そして、消費電力算出部126は、制御をステップS005へ進める。
【0104】
以上が、第五の実施形態における施設検索処理(往復)の処理内容である。第五の実施形態における施設検索処理(往復)によると、使用者は、エアコンの使用を考慮するか否かの選択と、結果をリスト表示する際に同系列の施設を省略するか否かの選択についての指定を行うことができるようになる。そのため、使用者は、検索した施設のうち、往復を考慮して、最も消費電力が少ない施設を選択しやすくなる。例えば、付近に急坂がある場合等においては、往路あるいは復路の一方のみの消費電力を比較するのは妥当ではない場合がある。
【0105】
以上、本発明に係る第一の実施形態〜第五の実施形態について、具体的に説明した。本発明に係る実施形態は、上記実施形態に限らない。上記各実施形態は、それぞれの技術的特徴を含むように実現してもよいし、その一部を組み合わせて実現するようにしてもよい。
【0106】
また例えば、上記実施形態においては、電気自動車の動力源となる電気の消費量を対象としているが、これに限らず、同様にレシプロエンジン等の動力源となるガソリンや軽油、その他の燃料等のエネルギー使用量により検索した施設の表示等を変更するようにしてもよい。この場合、リンクテーブル200には、リンクごとに燃料消費量の情報が格納される。このようにすることで、利用者は動力源に関わらずその消費量が少ない施設を選択することができるようになる。
【0107】
また例えば、上記実施形態においては、車種や乗車人数を特に考慮して消費電力を特定していないが、これらを考慮に入れた消費電力の算出を行うようにしてもよい。具体的には、車種および乗車人数に応じたリンクテーブル200の電気使用量を保持するようにしてもよいし、車種および乗車人数に応じて消費電力に所定の重み付けを行うようにしてもよい。
【0108】
以上、本発明について、実施形態を中心に説明した。なお、上記の実施形態では、本発明を車載用ナビゲーション装置に適用した例について説明したが、本発明は車載用ナビゲーション装置に限らず、移動体の経路案内を行う装置全般に適用することができる。
【符号の説明】
【0109】
100・・・ナビゲーション装置、121・・・基本制御部、122・・・入力受付部、123・・・出力処理部、124・・・検索条件受付部、125・・・施設検索部、126・・・消費電力算出部、127・・・検索結果提示部、200・・リンクテーブル、300・・・施設情報テーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置の技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置では、周囲の施設等を所定の条件にしたがって検索し、目的地や経由地の候補とする技術がある。特許文献1には、このようなナビゲーション装置であって、さらにネットワークを介して施設の情報を取得する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−271230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術においては、大量の候補が挙がってしまい、候補を選択する際の操作性が損なわれてしまう場合がある。その原因の一つとして、チェーン展開を行っている類似の店舗が複数候補に挙がってしまうことが挙げられる。
【0005】
本発明の目的は、類似の施設の重複を整理して、よりスムーズに目的地等の候補を提示するナビゲーション技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく、本発明に係るナビゲーション装置は、施設の検索を行う際の検索条件の指定を受け付ける検索条件指定受付手段と、前記検索条件を満たす施設の検索を行う施設検索手段と、検索した前記施設を所定の順に並べて選択可能に表示する検索結果表示手段と、を備え、前記検索結果表示手段は、前記検索条件を満たす施設のうち、上位の順番に表示される施設と類似する施設の重複を除外して表示する、ことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る施設検索方法は、ナビゲーション装置の施設検索方法であって、前記ナビゲーション装置は、施設の検索を行う際の検索条件の指定を受け付ける検索条件指定受付ステップと、前記検索条件を満たす施設の検索を行う施設検索ステップと、検索した前記施設を所定の順に並べて選択可能に表示する検索結果表示ステップと、を実施し、前記検索結果表示ステップでは、前記検索条件を満たす施設のうち、上位の順番に表示される施設と類似する施設の重複を除外して表示する、ことを特徴とする施設検索方法。
【発明の効果】
【0008】
本願発明によれば、類似の施設の重複を整理して、よりスムーズに目的地等の候補を提示するナビゲーション技術を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】ナビゲーション装置の概略構成図である。
【図2】リンクテーブルの構成を示す図である。
【図3】施設情報テーブルの構成を示す図である。
【図4】メインCPUにより構成される処理部の構成を示す図である。
【図5】施設検索処理のフロー図である。
【図6】施設検索処理で表示される画面例を示す図である。
【図7】施設検索処理で表示される画面例を示す図である。
【図8】施設検索処理の適用例を示す図である。
【図9】施設検索処理の具体例を示す図である。
【図10】施設検索処理の具体的な画面例を示す図である。
【図11】施設検索処理の変形例による具体的な画面例を示す図である。
【図12】経由施設検索処理のフロー図である。
【図13】経由施設検索処理の具体例を示す図である。
【図14】別の実施形態における施設検索処理のフローを示す図である。
【図15】別の実施形態における施設検索処理で表示される画面例を示す図である。
【図16】別の実施形態における施設検索処理のフローを示す図である。
【図17】別の実施形態における施設検索処理で表示される画面例を示す図である。
【図18】別の実施形態における施設検索処理のフローを示す図である。
【図19】別の実施形態における施設検索処理で表示される画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の第一の実施形態を適用したナビゲーション装置について、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、ナビゲーション装置100のハードウェア構成を示す図である。ナビゲーション装置100は、絶対位置方位検出装置101と、相対方位検出装置102と、車速検出装置103と、メインCPUおよびその周辺回路104と、ROM(Read Only Memory)105と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)106と、SRAM(Static Random Access Memory)107と、VRAM(Video Random Access Memory)108と、UI(User Interface)制御装置109と、表示装置110と、入力装置111と、HDD(Hard Disk Drive)制御装置112と、FM多重放送受信処理装置113と、光/ビーコン受信処理装置114と、を備えている。
【0012】
絶対位置方位検出装置101は、ナビゲーション装置100において現在地の絶対位置・方位を検出するために使用されるものである。絶対位置方位検出装置101は、GPS(Global Positioning System)衛星からの信号を受信し移動体とGPS衛星間の距離と距離の変化率とを3個以上の衛星に対して測定することで移動体の現在地、進行速度および進行方位を測定する。これにより、ナビゲーション装置100は電波航法を実現する。
【0013】
相対方位検出装置102は、ナビゲーション装置100において車両の相対方位を検出するために使用されるものである。相対方位検出装置102は、光ファイバジャイロや振動ジャイロ等で構成され、移動体の回転による角速度を検出する。
【0014】
車速検出装置103は、車速を算出するのに用いる値を出力する装置である。具体的には、車速検出装置103は、車両のタイヤ等に取り付けられたパルス発生装置からのパルス情報を入力として受け付けて、タイヤの回転数等を求め、車速を算出する。ナビゲーション装置100は、相対方位検出装置102および車速検出装置103から得られる情報を用いて、自立航法を実現する。
【0015】
メインCPUおよびその周辺回路104は、様々な処理を行う中心的ユニットである。例えば絶対位置方位検出装置101、相対方位検出装置102および車速検出装置103等から出力される情報に基づいて現在地を算出する。また、得られた現在地の情報に基づいて、表示に必要な地図データをHDD制御装置112の記憶領域等から読み出す。
【0016】
また、メインCPUおよびその周辺回路104は、読み出した地図データをグラフィックス展開し、そこに現在地を示すマークを重ねて表示装置110へ表示するよう指示する。また、HDD制御装置112等に記憶されている地図データ等を用いて、ユーザから指示された出発地又は現在地と、目的地および経由地とを結ぶ最適な経路(推奨経路)を探索する。また、当該推奨経路を走行できるように、表示装置110やスピーカを用いてユーザを誘導する。
【0017】
ナビゲーション装置100のメインCPUおよびその周辺回路104は、各種のメモリであるROM105、DRAM106、SRAM107、VRAM108等との間をバス接続する。CPUは、数値演算及び各デバイスを制御するといった様々な処理を実行する。各種のRAMは、それぞれの用途に応じた情報を記憶・読み出す。
【0018】
UI制御装置109は、利用者とのインターフェースとなる表示装置110と入力装置111との制御を行う。表示装置110は、例えばディスプレイであり、入力装置111は、ユーザからの指示をユーザによる操作を介して受け付ける装置である。入力装置111は、例えばナビゲーション装置100に対して遠隔で操作指示を行うことができるリモートコントローラや、ナビゲーション装置100のハードスイッチ(図示しない)であるスクロールキー、縮尺変更キーなどで構成される。あるいは、入力装置111は、ディスプレイに取り付けられたタッチパネル等のスイッチである。タッチパネルは、ディスプレイの表示面側に搭載され、表示画面を透視可能である。タッチパネルは、ディスプレイに表示された画像のXY座標と対応したタッチ位置を特定し、タッチ位置を座標に変換して出力する。タッチパネルは、感圧式または静電式の入力検出素子などにより構成される。ディスプレイは、CPU等で生成されたグラフィックス情報を表示するユニットである。ディスプレイは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成される。
【0019】
HDD制御装置112は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性メモリといった、少なくとも読み書きが可能な記憶媒体を制御するよう構成される。この記憶媒体には、通常の経路探索装置に必要な地図データ(地図上の道路を構成するリンクのリンクデータを含む)であるリンクテーブル200および複数の施設の情報を含む施設情報テーブル300が記憶されている。
【0020】
図2は、リンクテーブル200の構成を示す図である。リンクテーブル200は、地図上の区画された領域であるメッシュの識別コード(メッシュID)201ごとに、そのメッシュ領域に含まれる道路を構成する各リンクのリンクデータ202を含んでいる。
【0021】
リンクデータ202は、リンクの識別子であるリンクID211ごとに、リンクを構成する2つのノード(開始ノード、終了ノード)の座標情報222、リンクを含む道路の種別を示す道路種別223、リンクの長さを示すリンク長224、予め記憶されたリンク旅行時間224、当該リンクの開始ノードに接続するリンクである開始接続リンクと、当該リンクの終了ノードに接続するリンクである終了接続リンクと、を特定する開始接続リンク、終了接続リンク226、リンクを走行するのに必要な電気使用量を示す電気消費量227、エアコン使用時におけるリンクを走行するのに必要な電気使用量を示すエアコン使用時消費量228、などを含んでいる。
【0022】
なお、ここでは、リンクを構成する2つのノードについて開始ノードと終了ノードとを区別することで、同じ道路の上り方向と下り方向とを、それぞれ別のリンクとして管理するようにしている。
【0023】
図3は、施設情報テーブル300の構成を示す図である。施設情報テーブル300は、施設を特定する識別子である施設ID301を含む。施設ID301には、例えば、ショッピングモールや、ガソリンスタンド、駐車場、その他の施設を識別することのできる識別子が格納される。施設ID301により特定される施設の情報に含まれる施設名311には、施設ID301に格納された情報に対応付けられた施設の名称または通称を特定する情報が格納される。例えば、施設ID301に対応付けられた施設の名称として、「○○ショッピングセンター」が格納される。
【0024】
また、施設ID301により特定される施設の情報に含まれる住所312には、施設ID301に格納された情報に対応付けられた施設の位置を特定する情報としての住所が格納される。なお、当該施設の住所とは、当該施設が有する代表住所の情報である。
【0025】
また、施設ID301により特定される施設の情報に含まれる電話番号313には、施設ID301に格納された情報に対応付けられた施設の連絡先としての電話番号を特定する情報が格納される。
【0026】
また、施設ID301により特定される施設の情報に含まれる座標位置314には、施設ID301に格納された情報に対応付けられた施設の位置を特定する情報としての座標情報が格納される。例えば、施設ID301に対応付けられた施設の位置を特定する情報として、当該施設の緯度経度等の情報が格納される。なお、当該施設の緯度経度とは、あらかじめ施設を代表する位置として定められた緯度経度の情報である。また、当該施設の緯度経度とは、施設の中心位置や、施設の入口の位置等を特定する情報である。
【0027】
施設ID301により特定される施設の情報に含まれるジャンル315には、施設ID301に格納された情報に対応付けられた施設のジャンルを特定する情報が格納される。例えば、施設ID301に対応付けられた施設のジャンルには、「コンビニ」、「スーパーマーケット」、「ディスカウントストア」、「デパート」等が含まれる。
【0028】
施設ID301により特定される施設の情報に含まれる系列316には、施設ID301に格納された情報に対応付けられた施設の系列を特定する情報が格納される。例えば、施設ID301に対応付けられた施設の系列を特定する情報には、当該施設の資本系列やフランチャイズ等のチェーン等を特定する情報が含まれる。
【0029】
図1に戻って説明する。FM多重放送受信処理装置113は、FM放送局から送られてくるFM多重放送信号を受信する。FM多重放送には、VICS(Vehicle Information Communication System:登録商標)情報の概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報などやFM多重一般情報としてラジオ局が提供する文字情報などがある。
【0030】
光/ビーコン受信処理装置114は、VICS情報などの概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報や緊急警報などを受信する。例えば、光により通信する光ビーコン、電波により通信する電波ビーコン等の受信装置である。
【0031】
図示したこれらの各構成装置以外にも、ナビゲーション装置100は、様々な装置と接続される。例えば、図示しないマイクロフォンやスピーカで構成される音声入出力装置が接続される。マイクロフォンとスピーカは、車両の所定の部位に、別個に配されるが、もちろん、一体の筐体に収納されていても良い。ナビゲーション装置100は、マイクロフォン及びスピーカを、それぞれ複数備えることもできる。以上が、ナビゲーション装置100のハードウェア構成である。
【0032】
ナビゲーション装置100は、地図情報を表示して、ナビゲーション装置100の現在地を示す地点と、設定された目的地までの経路を誘導する情報とを示すことが可能ないわゆるナビゲーション装置である。ナビゲーション装置100は、メインCPUおよびその周辺回路104等により実現される制御部を備える。
【0033】
制御部には、図4に示すように、基本制御部121と、入力受付部122と、出力処理部123と、検索条件受付部124と、施設検索部125と、消費電力算出部126と、検索結果提示部127と、が含まれる。
【0034】
基本制御部121は、様々な処理を行う中心的な機能部であり、処理内容に応じて、他の処理部を制御する。また、各種センサ、GPS(Global Positioning System)受信装置等の情報を取得し、マップマッチング処理等を行って現在地を特定する。また、随時、走行した日付および時刻と、その位置と、を対応付けて、リンクごとに走行履歴をHDD制御部122に記憶させる。さらに、各処理部からの要求に応じて、現在時刻を出力する。
【0035】
また、基本制御部121は、利用者から指示された出発地又は現在地と、目的地とを結ぶ最適な経路(推奨経路)を探索する。また、基本制御部121は、経路の情報(出発地、経由地、目的地に関する情報)を用いて、当該情報に含まれる経由地を経由するように、出発地から目的地へ到る推奨経路を探索する。当該経路探索においては、ダイクストラ法等の経路探索ロジックを用いて、道路の所定の区間(リンク)に対して予め設定されたリンクコストに基づいて経路を探索する。
【0036】
また、基本制御部121は、所定の位置から、目指すべき位置を経由して元の位置に戻ってくるための往復移動を行う経路を探索する。当該経路探索においては、ダイクストラ法等の経路探索ロジックを用いて、道路の所定の区間(リンク)に対して予め設定されたリンクコストに基づいて往路および復路を探索し、往路と復路を結合させて往復経路を探索する。
【0037】
また、基本制御部121は、車両の現在地が推奨経路から逸脱しないよう、出力処理部123に対して出力の指示を行い、表示装置110およびスピーカ等を用いてユーザの運転操作を誘導する。
【0038】
入力受付部122は、入力装置111を介して入力された利用者からの指示を受け付け、基本制御部121に受け渡す。例えば、利用者が指定した機能の実行依頼を受け付けると、基本制御部121に当該機能の処理の実行依頼を受け渡す。
【0039】
出力処理部123は、例えば地図情報等を表示させる画面情報を受け取り、表示装置110に描画するための信号に変換し、表示装置UI制御装置109に当該信号を受け渡す。
【0040】
検索条件受付部124は、検索する条件を受け付ける。具体的には、目的地や経由地等を設定する際に、あらかじめ施設テーブル300に格納されている施設を絞り込むための条件を受け付ける。当該条件は、入力装置111から受け付けた施設のジャンル、施設の住所、施設の名称、施設の電話番号等、種々の条件である。本実施形態においては、検索条件受付部124は、目的地または経由地として設定される施設を絞り込むための施設のジャンルの指定を主に受け付けるものとする。
【0041】
施設検索部125は、検索条件受付部124が受け付けた条件に従って、施設を検索する。具体的には、施設検索部125は、検索条件受付部124が受け付けた条件に従って、施設を検索し、条件を満足する施設のリスト情報を生成する。例えば、検索条件受付部124が受け付けた条件が施設のジャンルの指定であった場合には、施設検索部125は、施設テーブル300を検索して、ジャンル315が指定されたジャンルに属する施設を抽出し、リストする。
【0042】
消費電力算出部126は、消費電力を算出する。具体的には、消費電力算出部126は、指定された開始地点から到着地点へ到る経路を、リンクに設定される所定の消費電力をリンクコストとして用いて特定し、当該リンクコストの合計を推奨経路の消費電力として算出する。当該処理においては、消費電力算出部126は、リンクに設定される所定の消費電力をリンクコストとして用いて、ダイクストラ法等の経路探索ロジックと同様のロジックにて推奨経路を探索する。
【0043】
検索結果提示部127は、施設検索部125にて検索した結果を提示する。具体的には、検索結果提示部127は、施設検索部125にて検索した結果として得られる施設のリスト情報を用いて表示情報を生成し、出力処理部123に出力を指示する。
【0044】
上記したナビゲーション装置100の基本制御部121、入力受付部122、出力処理部123、検索条件受付部124、施設検索部125、消費電力算出部126、検索結果提示部127は、メインCPUおよびその周辺回路104が所定のプログラムを読み込み実行することにより構築される。そのため、DRAM106、SRAM107には、各機能部の処理を実現するためのプログラムが展開される。
【0045】
また、各機能部は、ハードウェア(ASIC、GPUなど)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0046】
なお、上記した各構成要素は、ナビゲーション装置100の構成を、理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。そのため、構成要素の分類の仕方やその名称によって、本願発明が制限されることはない。ナビゲーション装置100の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0047】
[動作の説明]次に、ナビゲーション装置100が実施する施設検索処理の動作について説明する。図5は、ナビゲーション装置100が実施する施設検索処理を示すフロー図である。このフローは、ナビゲーション装置100に電源が投入されて、ナビゲーション装置100に対して利用者から処理を開始する指示を受け付けると開始される。
【0048】
まず、検索条件受付部124は、検索条件設定画面を表示する(ステップS001)。具体的には、検索条件受付部124は、図6に示す検索条件指定画面400等を表示するよう出力処理部123に指示する。検索条件指定画面400には、選択可能に示されたジャンル表示領域401と、当該ジャンルの説明を別画面で表示させる詳細表示領域402と、表示されるジャンルを変更する指示を受けつけるスクロール指示受付領域403と、が含まれる。また、ジャンル表示領域401には、施設テーブル300のジャンル315に相当するジャンルがリスト表示される。これにより、使用者は、スクロール指示受付領域403を用いて所望する施設のジャンルをジャンル表示領域401に表示させ、当該ジャンルをタッチ選択することにより、検索条件となるジャンルの指定を入力することができる。
【0049】
次に、検索条件受付部124は、検索条件の設定を受け付ける(ステップS002)。具体的には、検索条件受付部124は、ステップS001において表示された検索条件指定画面400のジャンル表示領域401に指定入力されたジャンルの指定を受け付ける。
【0050】
そして、施設検索部125は、施設検索を行う(ステップS003)。具体的には、施設検索部125は、ステップS002にて受け付けたジャンルの指定と対応するジャンル315を有する施設を、施設テーブル300から抽出する。その際、施設検索部125は、基本制御部121から現在地の情報を取得し、現在地から所定距離内の施設を対象として抽出する。そして、施設検索部125は、抽出した施設をリスト情報として生成する。
【0051】
次に、消費電力算出部126は、施設ごとに、消費電力を算出する(ステップS004)。具体的には、消費電力算出部126は、ステップS003にて生成された施設のリスト情報に含まれる施設ごとに、消費電力を算出する。消費電力算出部126は、消費電力の算出にあたり、基本制御部121から現在地の情報を取得し、取得した現在地から当該施設へ到る推奨経路を探索する。当該推奨経路の探索においては、消費電力算出部126は、リンクに設定される所定の電気消費量227をリンクコストとして用いて、ダイクストラ法等の経路探索ロジックと同様のロジックにてリンクコストが最小となる推奨経路を探索する。そして、消費電力算出部126は、推奨経路の当該リンクコストを消費電力として特定する。なお、さらに、基本制御部121は、本ステップにおいて探索された推奨経路について、リンク旅行時間225を用いて当該推奨経路を走行するのに必要な所要時間を算出する。
【0052】
次に、検索結果提示部127は、検索した施設の系列ごとに、消費電力により施設の順位付けを行う(ステップS005)。具体的には、検索結果提示部127は、ステップS003にて生成したリスト情報に含まれる施設を、施設情報テーブル300の系列316に応じて分類する。例えば、検索結果提示部127は、ステップS003にて生成したリスト情報に含まれる施設ごとに、施設情報テーブル300の系列316の情報を特定し、当該情報が互いに一致する施設を同系列として対応付ける。そして、検索結果提示部127は、対応付けた同系列の施設ごとに、ステップS004にて算出した消費電力の少ない順を特定する。
【0053】
そして、検索結果提示部127は、系列を代表する施設を消費電力順に表示する(ステップS006)。具体的には、検索結果提示部127は、ステップS005にて特定した系列ごとに、施設の消費電力が最小となる施設を表示対象の代表施設として特定し、表示対象の施設間で消費電力の少ない順にソートしてリスト表示するよう出力処理部123に指示する。
【0054】
図7は、ステップS006において表示される施設のリストの画面例である検索結果画面500を示す図である。検索結果画面500には、施設の名称(例えば、店舗名称等)を表示する施設表示欄501と、施設表示欄501に表示される施設へ到る経路における消費電力を表示する消費電力表示欄502と、施設表示欄501に表示される施設へ到る経路における所要時間を表示する所要時間表示欄503と、施設表示欄501に表示される施設をリスト上で上下に移動させる入力を受け付けるスクロール指示受付領域504と、が含まれる。消費電力表示欄502には、ステップS004にて算出する推奨経路の消費電力が表示される。所要時間表示欄503には、ステップS004にて算出する所要時間が表示される。
【0055】
以上が、施設検索処理の処理内容である。上記の施設検索処理を行う事によって、ナビゲーション装置100は、系列の施設については消費電力が少ないものを絞り込んで表示するために、類似の施設の重複を整理して候補を提示することができる。その際、施設ごとに、当該施設へ到る経路を、リンクに予め対応付けられている消費電力を用いて探索するため、施設の系列ごとに当該消費電力が少ない施設を優先的に表示することが可能となり、検索結果の表示を簡潔にすることができる。
【0056】
図8は、施設検索処理の適用例を簡潔に示す図である。図8に示すように、自車の現在地600から近い場所に施設A610、遠い場所に施設B611が存在するものとする。また、現在地600から施設A610へ到る経路620は、平坦路601と、坂道602を通るものであるとする。また、現在地600から施設B611へ到る経路621は、平坦路601を通るものであるとする。
【0057】
図8に示す場合、坂道602にて消費することとなる電力が大きい場合、遠い場所にある施設B611へ向かう方が消費電力を抑えることができる場合がある。本実施形態における施設検索処理では、このような場合には、施設B611を、施設A610よりも検索結果のリストの上部に表示させることができるため、使用者は施設B611を選択しやすくなる。
【0058】
図9は、施設検索処理の適用例を具体的に示す図である。図9に示すように、自車の現在位置700から所定の距離(例えば、5km)の範囲720内には、施設C710、施設D711、施設E712、施設F713が存在し、当該範囲720外には、施設G714、施設H715、施設I716が存在する。また、現在地700から施設C710へ到る推奨経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク732の「3」と、リンク733の「4」と、であるとする。また、現在地700から施設D711へ到る推奨経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク734の「8」と、であるとする。また、現在地700から施設E712へ到る推奨経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク732の「3」と、リンク735の「3」と、であるとする。また、現在地700から施設F713へ到る推奨経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク732の「3」と、リンク735の「3」と、リンク736の「3」と、であるとする。すなわち、施設Cへ到る消費電力は、「9」であり、施設Dへ到る消費電力は、「10」であり、施設Eへ到る消費電力は、「8」であり、施設Fへ到る消費電力は、「11」である。
【0059】
図9の状況における検索結果画面の画面例500を図10に示す。図10に示すように、施設Eへ到る消費電力が最小となるため、リストの上部に表示され、次に消費電力が少ない施設C、その次に施設D、最後に最も消費電力が多い施設Fが施設表示欄501に表示される。
【0060】
以上、本発明の第一の実施形態について説明した。本発明の第一の実施形態によると、ナビゲーション装置100は、類似の施設の重複を整理して候補を提示することができる。
【0061】
本発明は、上記第一の実施形態に制限されない。上記第一の実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、施設検索処理のステップS006において表示する結果画面において、図11(a)に示すように、リストの上部には、系列ごとに代表施設を消費電力の順に表示し、リストの下部には、代表施設以外の施設を消費電力の順に示すようにしてもよい。このようにすることで、代表施設以外の施設を選択する場合等において、消費電力に重点を置いて施設を探索することができる。
【0062】
また、例えば、施設検索処理のステップS006において表示する結果画面において、図11(a)に示すように、リストの上部には、系列ごとに代表施設を消費電力の順に表示し、その下部には、代表施設以外の施設を、系列に関係なく消費電力の順に示すようにしてもよい。このようにすることで、代表施設以外の施設を選択する場合等において、消費電力に重点を置いて施設を探索することができる。
【0063】
また例えば、上記実施形態に限らず、施設検索処理のステップS006において表示する結果画面において、図11(b)に示すように、リストの上部には、系列ごとに代表施設を消費電力の順に表示し、その下部には、代表施設以外の施設の中で系列内で消費電力が次に少ない施設を、代表施設の消費電力の順に示すようにしてもよい。図示しているように、例えば、代表施設の消費電力の順が、α系列、β系列、γ系列である場合には、その次に消費電力が少ない施設を各系列内の施設から特定し、α系列、β系列、γ系列の施設を順に表示させる。このようにすることで、代表施設以外の施設を選択する場合等において、系列に重点を置いて施設を探索することができる。
【0064】
次に、本発明に係る第二の実施形態について、図12、13を用いて説明する。第二の実施形態においては、基本的に第一の実施形態と同様の構成を備えるものであるため、相違点を中心として説明する。
【0065】
第二の実施形態では、第一の実施形態における施設検索処理を、経由地となる施設の検索処理である経由施設検索処理とする。図12は、このような経由施設検索処理についての処理フローを示す。
【0066】
図12に示した経由施設検索処理では、ステップS101〜ステップS103については、第一の実施形態における施設検索処理のステップS001〜ステップS003までの処理と同様の処理であるため、説明を割愛する。
【0067】
消費電力算出部126は、施設ごとに、施設までの消費電力と、施設から目的地までの消費電力と、を算出する(ステップS104)。具体的には、消費電力算出部126は、ステップS103にて生成された施設のリスト情報に含まれる施設ごとに、施設までの消費電力と、施設から目的地までの消費電力を算出する。消費電力算出部126は、消費電力の算出にあたり、基本制御部121から現在地の情報を取得し、取得した現在地から当該施設へ到る経路および当該施設から予め設定されている目的地へ到る経路を探索し、両者を連結させて推奨経路とする。当該推奨経路の探索においては、消費電力算出部126は、リンクに設定される所定の電気消費量227をリンクコストとして用いて、ダイクストラ法等の経路探索ロジックと同様のロジックにてリンクコストが最小となる推奨経路を探索する。
【0068】
そして、検索結果提示部127は、施設を消費電力の合計の順、すなわち推奨経路の消費電力の順、に表示する(ステップS105)。具体的には、検索結果提示部127は、ステップS104にて特定した推奨経路の消費電力の少ない順に施設をソートしてリスト表示するよう出力処理部123に指示する。
【0069】
図13は、第二の実施形態に係る経由施設検索処理の適用例を具体的に示す図である。図13に示すように、自車の現在位置700から所定の距離(例えば、5km)の範囲720内には、施設C710、施設D711、施設E712、施設F713が存在し、当該範囲720外には、施設G714、施設H715、施設I716が存在する。また、目的地750が予め設定されている。
【0070】
現在地700から施設C710を経由して目的地750へ到る推奨経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク732の「3」と、リンク733の「4」と、リンク740の「3」と、リンク741の「7」と、であるとする。また、現在地700から施設D711を経由して目的地750へ到る推奨経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク734の「8」と、リンク739の「1」と、リンク741の「7」と、であるとする。また、現在地700から施設E712を経由して目的地750へ到る推奨経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク732の「3」と、リンク735の「3」と、リンク735の「3」と、リンク733の「4」と、リンク740の「3」と、リンク741の「7」と、であるとする。また、現在地700から施設F713を経由して目的地750へ到る経路を構成するリンクの消費電力は、リンク731の「2」と、リンク732の「3」と、リンク735の「3」と、リンク736の「3」と、リンク736の「3」と、リンク735の「3」と、リンク733の「4」と、リンク740の「3」と、リンク741の「7」と、であるとする。
【0071】
すなわち、施設Cを経由する推奨経路の消費電力は、「19」であり、施設Dを経由する推奨経路の消費電力は、「18」であり、施設Eを経由する推奨経路の消費電力は、「25」であり、施設Fを経由する推奨経路の消費電力は、「34」である。
【0072】
上記した図13のような状況においては、消費電力が最小の「18」となる施設Dが、検索結果のリストの上部に表示されることとなる。そして、消費電力が「19」となる施設Cが、検索結果のリスト上で表示され、消費電力が「25」となる施設E、消費電力が「34」となる施設Fの順に、検索結果のリストに表示されることとなる。
【0073】
以上、本発明の第二の実施形態について説明した。本発明の第二の実施形態によると、ナビゲーション装置100は、目的地へ到る途中に経由する消費電力が少ない経由地の候補を提示することができる。
【0074】
次に、本発明に係る第三の実施形態について、図14、15を用いて説明する。第三の実施形態においては、基本的に第一の実施形態と同様の構成を備えるものであるため、相違点を中心として説明する。
【0075】
第三の実施形態における施設検索処理は、第一の実施形態における施設検索処理において、施設へ到る消費電力を考慮するか否かの選択と、結果をリスト表示するか否かの選択を可能とするものである。図14は、このような施設検索処理についての処理フローを示す。
【0076】
図14に示した施設検索処理では、ステップS301〜ステップS303については、第一の実施形態における施設検索処理のステップS001〜ステップS003までの処理と同様の処理であるため、説明を割愛する。ただし、ステップS301においては、検索条件の設定画面が若干異なるため、その相違を図15に示す。
【0077】
図15は、第三の実施形態における検索条件指定画面400の例を示す図である。検索条件指定画面400には、選択可能に示されたジャンル表示領域401と、当該ジャンルの説明を別画面で表示させる詳細表示領域402と、表示されるジャンルを変更する指示を受けつけるスクロール指示受付領域403と、が含まれる点は、第一の実施形態における検索条件指定画面400と同様である。第三の実施形態における検索条件指定画面400では、さらに、消費電力を考慮して施設検索を行うか否かの指示を受け付ける消費電力考慮指定受付領域451と、検索結果の施設をリストして選ぶか否かの指示を受け付けるリスト表示要望受付領域452と、が含まれる。
【0078】
そして、検索条件受付部124は、ステップS302において検索条件の設定を受け付ける際に、消費電力考慮指定受付領域451の指定状態と、リスト表示要望受付領域452の指定状態とを受け付ける。
【0079】
そして、施設検索部125は、消費電力考慮の指定を受け付けたか否かを判定する(ステップS304)。具体的には、ステップS302にて受け付けた検索条件のうち、消費電力考慮指定の情報が含まれない場合には、検索結果提示部127は、所定の順(例えば、所用距離の順)に検索した施設を全て表示し、当該施設のいずれかについての選択指定を受け付け、選択された施設を目的地として設定する(ステップS305)。
【0080】
消費電力考慮の指定を受け付けた場合(ステップS304において「Yes」の場合)には、消費電力算出部126および検索結果提示部127は、第一の実施形態における施設検索処理のステップS004と、ステップS005と、と同様の処理を実施する(ステップS306、ステップS307)。
【0081】
次に、施設検索部125は、リスト表示の要望があるか否かを判定する(ステップS308)。具体的には、施設検索部125は、ステップS302にて、リスト表示要望の指定を受け付けたか否かによりリスト表示の要望を判定する。
【0082】
リスト表示の要望がない場合(ステップS308において「No」の場合)には、施設検索部125は、消費電力が最小となる施設を目的地として設定する(ステップS309)。具体的には、施設検索部125は、ステップS303において抽出された施設のうち、ステップS306にて算出された消費電力が最小となる施設を目的地として設定する。
【0083】
リスト表示の要望がある場合(ステップS308において「Yes」の場合)には、検索結果提示部127は、第一の実施形態のステップS006と同様に表示し、当該表示された施設の選択を受け付けて、目的地として設定する(ステップS310)。
【0084】
以上が、第三の実施形態における施設検索処理の処理内容である。第三の実施形態における施設検索処理によると、使用者は、消費電力を特段考慮しない従来の施設検索を行うか、消費電力を考慮した施設検索を行うかについての指定を行うことができるようになる。また、検索した施設のうち最も上部の施設を、特に指定せずに目的地に設定するか、表示されたリストから選択して目的地に設定するかについての指定を行うことができるようになる。
【0085】
次に、本発明に係る第四の実施形態について、図16、17を用いて説明する。第四の実施形態においては、基本的に第一の実施形態と同様の構成を備えるものであるため、相違点を中心として説明する。
【0086】
第四の実施形態における施設検索処理は、第一の実施形態における施設検索処理において、施設へ到る消費電力を考慮する際に、エアコンの使用を考慮するか否かの選択と、結果をリスト表示する際に同系列の施設を省略するか否かの選択を可能とするものである。図16は、このような施設検索処理(エアコン)についての処理フローを示す。
【0087】
図16に示した施設検索処理(エアコン)では、ステップS401〜ステップS404については、第一の実施形態における施設検索処理のステップS001〜ステップS004の処理と同様の処理であるため、説明を割愛する。ただし、ステップS401においては、検索条件の設定画面が若干異なるため、その相違を図17に示す。
【0088】
図17は、第四の実施形態における検索条件指定画面400の例を示す図である。検索条件指定画面400には、選択可能に示されたジャンル表示領域401と、当該ジャンルの説明を別画面で表示させる詳細表示領域402と、表示されるジャンルを変更する指示を受けつけるスクロール指示受付領域403と、が含まれる点は、第一の実施形態における検索条件指定画面400と同様である。第四の実施形態における検索条件指定画面400では、さらに、エアコンによる消費電力を考慮して施設検索を行うか否かの指示を受け付けるエアコン消費電力考慮指定受付領域461と、検索結果の施設をリストする際に同系列の施設をまとめるか否かの指示を受け付ける同系列統合指示受付領域462と、が含まれる。
【0089】
そして、検索条件受付部124は、ステップS402において検索条件の設定を受け付ける際に、エアコン消費電力考慮指定受付領域461の指定状態と、同系列統合指示受付領域462の指定状態とを受け付ける。
【0090】
そして、施設検索部125は、エアコン消費電力考慮の指定を受け付けたか否かを判定する(ステップS405)。具体的には、ステップS402にて受け付けた検索条件のうち、エアコン消費電力考慮指定の情報が含まれない場合には、エアコン消費電力考慮の指定を受け付けなかったと判定する。
【0091】
エアコン消費電力考慮の指定を受け付けた場合(ステップS405にて「Yes」の場合)には、消費電力算出部126は、施設ごとの消費電力に、エアコン消費電力を加算する(ステップS406)。具体的には、消費電力算出部126は、ステップS403にて検索した結果の施設ごとに、その推奨経路の消費電力に、推奨経路を構成するリンクごとのエアコン使用時消費量を加算する。なお、消費電力算出部126は、エアコン使用時消費量を、リンクテーブル200のエアコン使用時消費量228により特定する。そして、消費電力算出部126は、制御をステップS407へ進める。
【0092】
そして、検索結果提示部127は、同系列統合指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS407)。具体的には、検索結果提示部127は、ステップS402にて受け付けた同系列統合指示受付領域462が指定されている場合には、同系列統合指示を受け付けたと判定する。同系列統合指示を受け付けていない場合(ステップS407にて「No」の場合)には、検索結果提示部127は、後述するステップS409に制御を進める。
【0093】
同系列統合指示を受け付けた場合(ステップS407にて「Yes」の場合)には、検索結果提示部127は、検索した施設の系列ごとに消費電力が最小となる施設を絞り込む(ステップS408)。具体的には、ステップS403にて生成したリスト情報に含まれる施設を、施設情報テーブル300の系列316に応じて分類する。例えば、検索結果提示部127は、ステップS403にて生成したリスト情報に含まれる施設ごとに、施設情報テーブル300の系列316の情報を特定し、当該情報が互いに一致する施設を同系列として対応付ける。そして、検索結果提示部127は、対応付けた同系列の施設ごとに、ステップS404(またはステップS406)にて算出した消費電力の少ない順を特定する。そして、検索結果提示部127は、特定した系列ごとに、施設の消費電力が最小となる施設を表示対象として絞り込む。
【0094】
そして、検索結果提示部127は、消費電力が少ない順に、同系列の施設の絞込を行った施設を表示し、当該施設のいずれかについての選択指定を受け付け、選択された施設を目的地として設定する(ステップS409)。
【0095】
以上が、第四の実施形態における施設検索処理(エアコン)の処理内容である。第四の実施形態における施設検索処理(エアコン)によると、使用者は、エアコンの使用を考慮するか否かの選択と、結果をリスト表示する際に同系列の施設を省略するか否かの選択についての指定を行うことができるようになる。そのため、使用者は、検索した施設のうち、同系列の施設については、最も消費電力が少ない施設を選択しやすくなる。
【0096】
次に、本発明に係る第五の実施形態について、図18、19を用いて説明する。第五の実施形態においては、基本的に第一の実施形態と同様の構成を備えるものであるため、相違点を中心として説明する。
【0097】
第五の実施形態における施設検索処理は、第一の実施形態における施設検索処理において、施設へ到る消費電力を考慮する際に、往復経路を考慮するか否かの選択を可能とするものである。図18は、このような施設検索処理(往復)についての処理フローを示す。
【0098】
図18に示した施設検索処理(往復)では、ステップS001〜ステップS003、ステップS005およびステップS006については、第一の実施形態における施設検索処理のステップS001〜ステップS003、ステップS005およびステップS006の処理と同様の処理であるため、説明を割愛する。ただし、第五の実施形態の施設検索処理(往復)におけるステップS001については、検索条件の設定画面が第一の実施形態とは若干異なるため、その相違を図19に示す。
【0099】
図19は、第五の実施形態における検索条件指定画面400の例を示す図である。検索条件指定画面400には、選択可能に示されたジャンル表示領域401と、当該ジャンルの説明を別画面で表示させる詳細表示領域402と、表示されるジャンルを変更する指示を受けつけるスクロール指示受付領域403と、が含まれる点は、第一の実施形態における検索条件指定画面400と同様である。第五の実施形態における検索条件指定画面400では、さらに、往復の消費電力を考慮して施設検索を行うか否かの指示を受け付ける往復経路考慮指定受付領域471が含まれる。
【0100】
そして、検索条件受付部124は、ステップS002において検索条件の設定を受け付ける際に、往復経路考慮指定受付領域471の指定状態を受け付ける。
【0101】
そして、施設検索部125は、往復経路考慮の指定を受け付けたか否かを判定する(ステップS501)。具体的には、ステップS002にて受け付けた検索条件のうち、往復経路考慮指定の情報が含まれない場合には、往復経路考慮の指定を受け付けなかったと判定する。
【0102】
往復経路考慮の指定を受け付けた場合(ステップS501にて「Yes」の場合)には、消費電力算出部126は、施設ごとの消費電力として、往復の経路の消費電力を合算する(ステップS502)。具体的には、消費電力算出部126は、ステップS003にて検索した結果の施設ごとに、その推奨経路の消費電力に、当該施設から現在地までの経路である復路を構成するリンクごと消費電力を加算する。なお、消費電力算出部126は、復路についても、ダイクストラ法等によるリンクコストを用いて消費電力を特定する。そして、消費電力算出部126は、制御をステップS005へ進める。
【0103】
往復経路考慮の指定を受け付けなかった場合(ステップS501にて「No」の場合)には、消費電力算出部126は、施設ごとの消費電力として、往路のみの推奨経路の消費電力を算出する(ステップS503)。具体的には、消費電力算出部126は、ステップS003にて検索した結果の施設ごとに、その推奨経路の消費電力を算出する。そして、消費電力算出部126は、制御をステップS005へ進める。
【0104】
以上が、第五の実施形態における施設検索処理(往復)の処理内容である。第五の実施形態における施設検索処理(往復)によると、使用者は、エアコンの使用を考慮するか否かの選択と、結果をリスト表示する際に同系列の施設を省略するか否かの選択についての指定を行うことができるようになる。そのため、使用者は、検索した施設のうち、往復を考慮して、最も消費電力が少ない施設を選択しやすくなる。例えば、付近に急坂がある場合等においては、往路あるいは復路の一方のみの消費電力を比較するのは妥当ではない場合がある。
【0105】
以上、本発明に係る第一の実施形態〜第五の実施形態について、具体的に説明した。本発明に係る実施形態は、上記実施形態に限らない。上記各実施形態は、それぞれの技術的特徴を含むように実現してもよいし、その一部を組み合わせて実現するようにしてもよい。
【0106】
また例えば、上記実施形態においては、電気自動車の動力源となる電気の消費量を対象としているが、これに限らず、同様にレシプロエンジン等の動力源となるガソリンや軽油、その他の燃料等のエネルギー使用量により検索した施設の表示等を変更するようにしてもよい。この場合、リンクテーブル200には、リンクごとに燃料消費量の情報が格納される。このようにすることで、利用者は動力源に関わらずその消費量が少ない施設を選択することができるようになる。
【0107】
また例えば、上記実施形態においては、車種や乗車人数を特に考慮して消費電力を特定していないが、これらを考慮に入れた消費電力の算出を行うようにしてもよい。具体的には、車種および乗車人数に応じたリンクテーブル200の電気使用量を保持するようにしてもよいし、車種および乗車人数に応じて消費電力に所定の重み付けを行うようにしてもよい。
【0108】
以上、本発明について、実施形態を中心に説明した。なお、上記の実施形態では、本発明を車載用ナビゲーション装置に適用した例について説明したが、本発明は車載用ナビゲーション装置に限らず、移動体の経路案内を行う装置全般に適用することができる。
【符号の説明】
【0109】
100・・・ナビゲーション装置、121・・・基本制御部、122・・・入力受付部、123・・・出力処理部、124・・・検索条件受付部、125・・・施設検索部、126・・・消費電力算出部、127・・・検索結果提示部、200・・リンクテーブル、300・・・施設情報テーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設の検索を行う際の検索条件の指定を受け付ける検索条件指定受付手段と、
前記検索条件を満たす施設の検索を行う施設検索手段と、
検索した前記施設を所定の順に並べて選択可能に表示する検索結果表示手段と、
を備え、
前記検索結果表示手段は、前記検索条件を満たす施設のうち、上位の順番に表示される施設と類似する施設の重複を除外して表示する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置であって、
前記施設検索手段により検索される施設を記憶する施設記憶手段を備え、
前記施設記憶手段には、施設ごとに系列を特定する情報が対応付けて格納されており、
前記検索結果表示手段は、前記検索条件を満たす施設のうち、上位の順番に表示される施設と同系列に属する施設については、類似する施設として重複を除外する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置であって、
前記施設検索手段は、前記検索条件を満たす施設の検索処理において、各施設へ到る経路上使用する動力源のエネルギー使用量を特定し、
前記検索結果表示手段は、前記施設検索手段により特定した前記エネルギー使用量が少ない順に施設を並べて表示する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、
前記施設検索手段は、前記検索条件を満たす施設の検索処理において、各施設へ到る経路上使用する動力源のエネルギー使用量として電力の使用量を特定し、
前記検索結果表示手段は、前記施設検索手段により特定した前記エネルギー使用量が少ない順に施設を並べて表示する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項3または4に記載のナビゲーション装置であって、
前記検索条件には、エアコン使用を考慮するか否かについての情報が含まれ、
前記施設検索手段は、前記検索条件にエアコン使用を考慮する情報が含まれる場合には、前記検索処理において、エネルギー使用量にエアコンの使用量を含める、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項3〜5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、
道路を構成するリンクに対し、当該リンクを移動するのに必要なエネルギー使用量をあらかじめ対応付けたエネルギー使用量情報を記憶する記憶手段を備え、
前記施設検索手段は、前記エネルギー使用量を特定する処理において、現在地から各施設へ到る経路を構成するリンクに対応付けられたエネルギー使用量を用いて前記エネルギー使用量を特定する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項3〜6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、
目的地を設定する目的地設定手段と、
指定した地点から前記目的地へ到る経路を探索する経路探索手段と、
をさらに備え、
前記施設検索手段は、前記検索条件を満たす施設の検索処理において、各施設へ到る経路上使用する動力源のエネルギー使用量と、当該施設から前記目的地へ到る経路上使用する動力源のエネルギー使用量と、を特定し、
前記検索結果表示手段は、前記施設検索手段により特定した前記エネルギー使用量が少ない順に施設を並べて表示する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項7に記載のナビゲーション装置であって、
さらに、現在地を特定する現在地特定手段を備え、
前記施設検索手段は、前記目的地として、前記現在地を用いる、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項9】
ナビゲーション装置の施設検索方法であって、
前記ナビゲーション装置は、
施設の検索を行う際の検索条件の指定を受け付ける検索条件指定受付ステップと、
前記検索条件を満たす施設の検索を行う施設検索ステップと、
検索した前記施設を所定の順に並べて選択可能に表示する検索結果表示ステップと、
を実施し、
前記検索結果表示ステップでは、前記検索条件を満たす施設のうち、上位の順番に表示される施設と類似する施設の重複を除外して表示する、
ことを特徴とする施設検索方法。
【請求項1】
施設の検索を行う際の検索条件の指定を受け付ける検索条件指定受付手段と、
前記検索条件を満たす施設の検索を行う施設検索手段と、
検索した前記施設を所定の順に並べて選択可能に表示する検索結果表示手段と、
を備え、
前記検索結果表示手段は、前記検索条件を満たす施設のうち、上位の順番に表示される施設と類似する施設の重複を除外して表示する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置であって、
前記施設検索手段により検索される施設を記憶する施設記憶手段を備え、
前記施設記憶手段には、施設ごとに系列を特定する情報が対応付けて格納されており、
前記検索結果表示手段は、前記検索条件を満たす施設のうち、上位の順番に表示される施設と同系列に属する施設については、類似する施設として重複を除外する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置であって、
前記施設検索手段は、前記検索条件を満たす施設の検索処理において、各施設へ到る経路上使用する動力源のエネルギー使用量を特定し、
前記検索結果表示手段は、前記施設検索手段により特定した前記エネルギー使用量が少ない順に施設を並べて表示する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、
前記施設検索手段は、前記検索条件を満たす施設の検索処理において、各施設へ到る経路上使用する動力源のエネルギー使用量として電力の使用量を特定し、
前記検索結果表示手段は、前記施設検索手段により特定した前記エネルギー使用量が少ない順に施設を並べて表示する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項3または4に記載のナビゲーション装置であって、
前記検索条件には、エアコン使用を考慮するか否かについての情報が含まれ、
前記施設検索手段は、前記検索条件にエアコン使用を考慮する情報が含まれる場合には、前記検索処理において、エネルギー使用量にエアコンの使用量を含める、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項3〜5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、
道路を構成するリンクに対し、当該リンクを移動するのに必要なエネルギー使用量をあらかじめ対応付けたエネルギー使用量情報を記憶する記憶手段を備え、
前記施設検索手段は、前記エネルギー使用量を特定する処理において、現在地から各施設へ到る経路を構成するリンクに対応付けられたエネルギー使用量を用いて前記エネルギー使用量を特定する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項3〜6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、
目的地を設定する目的地設定手段と、
指定した地点から前記目的地へ到る経路を探索する経路探索手段と、
をさらに備え、
前記施設検索手段は、前記検索条件を満たす施設の検索処理において、各施設へ到る経路上使用する動力源のエネルギー使用量と、当該施設から前記目的地へ到る経路上使用する動力源のエネルギー使用量と、を特定し、
前記検索結果表示手段は、前記施設検索手段により特定した前記エネルギー使用量が少ない順に施設を並べて表示する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項7に記載のナビゲーション装置であって、
さらに、現在地を特定する現在地特定手段を備え、
前記施設検索手段は、前記目的地として、前記現在地を用いる、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項9】
ナビゲーション装置の施設検索方法であって、
前記ナビゲーション装置は、
施設の検索を行う際の検索条件の指定を受け付ける検索条件指定受付ステップと、
前記検索条件を満たす施設の検索を行う施設検索ステップと、
検索した前記施設を所定の順に並べて選択可能に表示する検索結果表示ステップと、
を実施し、
前記検索結果表示ステップでは、前記検索条件を満たす施設のうち、上位の順番に表示される施設と類似する施設の重複を除外して表示する、
ことを特徴とする施設検索方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2013−19695(P2013−19695A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−151065(P2011−151065)
【出願日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
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