説明

バケットZノッチ位置の測定用検査ツール

【課題】
【解決手段】タービンバケットシュラウドの検査ツールは、タービンバケットのダブテール部をクランプするクランプ装置と、タービンバケットシュラウドの所定の形状に適合するように形作られた縁で画成される開口が設けられたテンプレート板であって、タービンバケットシュラウド上の位置までクランプ装置に向かう方向に移動可能でその位置において上記開口がタービンバケットのダブテール部に対してタービンバケットシュラウドの設計仕様位置を表すテンプレート板とを含む。タービンバケットシュラウドの縁部とテンプレート開口の縁との間の隙間を測定する測定ゲージが設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タービンバケット翼形部シュラウドのZノッチの位置を測定するためのツールに関する。
【背景技術】
【0002】
バケット翼形部は作動中にねじれ、異物の衝突によって損傷することが多々ある。そのため、原翼形基準点が原設計仕様位置にあるとは信頼できないので、原翼形基準点を参照してバケットシュラウドのZ形輪郭形状を測定することはできない。Z形の位置を調節できなくなると、隣接バケット間に不均一な隙間ができ、ある温度に達すると、隣接バケット同士が結合してバケット翼形部に大きな軸方向応力が加わり、破局的故障のおそれがある。
【0003】
抜き型原理を用いた粗計測器が試みられてきたが、それらの計測器では、設計仕様に対するバケットシュラウド位置の正確な測定は行えない。それらはシュラウドの輪郭形状が正確か否かの判定に役立つ単純な比較器であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第3473231号明細書
【特許文献2】米国特許第4333239号明細書
【特許文献3】米国特許第5133643号明細書
【特許文献4】米国特許第5162659号明細書
【特許文献5】米国特許第6701616号明細書
【特許文献6】米国特許第6792655号明細書
【特許文献7】米国特許第6906808号明細書
【特許文献8】米国特許出願公開第2005/268461号明細書
【特許文献9】独国特許出願公開第2359227号明細書
【特許文献10】独国特許出願公開第2317210号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願では、サービスセンターでのアセンブリ隙間検査を不要にするツールについて開示する。現場に設置する際は隙間検査は依然として必要とされるが、バケットを原図及び許容差に対して測定すればその検査は形式的でよい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、一つの態様では、本発明は、タービンバケットシュラウドの検査ツールであって、タービンバケットのダブテール部をクランプするクランプ装置と、タービンバケットシュラウドの所定の形状に適合するように形作られた縁で画成される開口が設けられたテンプレート板であって、タービンバケットシュラウド上の位置までクランプ装置に向かう方向に移動可能でその位置において上記開口がバケットのダブテール部に対するタービンバケットシュラウドの設計仕様位置を表すテンプレート板と、タービンバケットシュラウドの縁部とテンプレート開口の縁との間の隙間を測定する測定ゲージとを備える検査ツールに関する。
【0007】
別の態様では、本発明は、タービンバケットシュラウドのZノッチ位置を測定する検査ツールであって、細長い底板と、タービンバケットのダブテール部をクランプするため、底板の一端に載置されたクランプ装置と、底板の他端に移動可能に載置されたテンプレートロケータ板であって、1対の対向するZノッチを含むタービンバケットシュラウドの輪郭形状と相補形でタービンバケットシュラウドのZノッチに適合する開口が形成されたシュラウドテンプレート板をタービンバケットのシュラウド部上へと軸方向に移動できるように支持するテンプレートロケータ板と、タービンバケットシュラウドのZノッチとシュラウドテンプレート板の開口で画成されるZノッチとの間の隙間を測定する1以上のゲージとを備える検査ツールに関する。
【0008】
さらに別の態様では、本発明は、タービンバケットシュラウドのZノッチ位置の設計仕様からの偏差を判定する方法であって、タービンバケットシュラウドの輪郭形状と相補形の開口が形成されたシュラウドテンプレートを準備し、シュラウドテンプレートの位置がタービンバケットシュラウドの設計仕様位置を表すように、タービンバケットシュラウド上にシュラウドテンプレートを配置し、タービンバケットシュラウドの縁部とシュラウドテンプレート開口の縁との間の隙間を測定することを含む方法に関する。
【0009】
以下、添付の図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の非限定的で例示的な一実施例に係る検査ツールにタービンバケットを配置した斜視図である。
【図2】タービンバケットを取り外した状態の図1の平面図である。
【図3】図2の矢視3−3断面図である。
【図4】図2の矢視4−4断面図である。
【図5】タービンバケットを取り外した状態の図1の側面図である。
【図6】図5の矢視6−6断面図である。
【図7】タービンバケットシュラウド上に配置されたシュラウドテンプレートを示す部分端面図である。
【図8】シュラウド縁部とテンプレート開口縁との間の隙間を測定するための慣用の通り止まりボールゲージの使用を示す部分斜視図である。
【図9】シュラウド縁部とテンプレート開口縁との間の隙間を測定するために使用し得る慣用の通り止まりボールゲージを示す部分図である。
【図10】調整可能ボールゲージの幅を測定するためのマイクロメータの使用を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に、検査ツールで支持したタービンロータバケット(動翼)10を示すが、検査ツールについては、本明細書中でさらに詳しく説明する。タービンバケット10は従来の構成ものであり、タービンロータホイールの外周リムにバケットを摺動させて取り付けるためのダブテール12と翼形部14とを含んでいる。この実施形態では、翼形部14の先端にチップシュラウド16が設けられている。チップシュラウドの輪郭形状は、平面図では、1対のZノッチを含むように形成され、Zノッチの形状は、図1でははっきりとは認められないが、図4及び図7から把握することができる。タービンシュラウドの両側のZノッチは、両隣の翼形部のシュラウドの相補形Zノッチと係合するように設計される。本発明の主題であるZノッチ位置の測定及び設計仕様からの偏差の判定を可能にするのは、この検査ツールである。
【0012】
図1〜図7に、タービンバケットのチップシュラウド16のZノッチ位置の検査及び測定を容易にする検査ツール18の非限定的で例示的な実施形態を示す。具体的には、検査ツール18は細長い矩形の剛性底板20を含んでいてもよい。底板には、その一端に、バケットダブテールクランプアセンブリ22が支持される。クランプアセンブリ22は、ねじその他の適当な手段で底板に固定された主支持ブロック24を含む。主支持ブロック24は、主支持ブロック24の前縁部28の肩部に沿って横方向に延在するダブテール載置ブロック26を支持する。ダブテール載置ブロック26も、ねじその他の適当な留め具で固定し得る。ダブテール載置ブロックの対向する側面には、直立した丸い合わせ面30,32が設けられ(又は形成され)、図1に示すようにバケットを検査ツールに配置したときにタービンバケットダブテールの溝に収まる係合面を与える。ストッパブロック29が主支持ブロック24の側面に固定され、ダブテールを検査ツールに載置したときにダブテールと係合するハードストップ31が設けられる。こうして、ハードストップ31でタービンバケットが横方向に正確に位置決めされ、合わせ面30,32でタービンバケットが線方向つまり軸方向に正確に位置決めされる。
【0013】
主支持ブロック24には垂直ハンドルクランプ34も支持される。クランプ34は、クランプライザ40の上面に固定された1対の直立アングルプレート36,38を含んでおり、アングルプレート間の空間にクランプレバー42が収まろ、アングルプレートの後端部にピン44を介して枢動可能に固定される。レバー42の反対側の端部は、以下でさらに詳しく説明するようにタービンバケットのシャンク部と係合しクランプするように構成されたクランプキャップ46を支持する。クランプキャップ46は好ましくはウレタン製であり、クランプキャップ46が固定されるシャフト52にねじ止めされる調整ナット48,50によってクランプレバー42に対して調整可能である。なお、クランプレバー42は、平行な帯金部の間に開放スロットが形成されるように帯金を折り返することによって構成され、それらの間にシャフト52を配置して調整ナット48,50で所定の位置に保持することができる。ハンドル54はピン56によってアングルプレート36,38に枢動可能に固定され、レバー42の直立溝付き突起部58と係合して、ハンドル54を反時計回りに回転するとクランプレバー42も同じ方向に回転してウレタンキャップ46を持ち上げてタービンバケットから離す。ハンドル54を逆方向つまり時計回りに回転すると、キャップ46は下に動き、ダブテール12に隣接したシャンク部62とクランプ係合する。以上のクランプは例示にすぎず、当業者には明らかであろうが、多くの適当な市販カムロッククランプその他のクランプのいずれであってもよい。従って、クランプアセンブリについてこれ以上説明する必要はないであろう。
【0014】
底板20に第2のバケット支持ブロック60が適当な手段で固定される。支持ブロックは主支持ブロック24から軸方向に離間し、バケットのシャンク部62(半径方向にダブテール12と翼形部14の間に位置する)と係合するように配置される。横方向に互いに離間して配置されたねじ頭部64,66は、シャンク部62の「支えボタン」を与える。
【0015】
第3のバケット支持ブロック70は底板に固定され、翼形部14を支持する。図2及び図6に最も明瞭に記載されたねじ76,78及び1対のコイルばね80,82を介して、支持ブロック70の面74に丸い接触支持キャップ72が弾性的に取り付けられる。この支持ブロックはバケットの装着を容易にするが、クランプ34が完全に係合すると、支持キャップ72は、「中立浮揚」つまり翼形部に上向バイアスが全く加わっていない浮遊状態の翼形部と係合する。
【0016】
底板20の反対側端部には、1対の互いに横方向に離間し軸方向に延在するリニアガイド86,88で支持されたバケットシュラウドテンプレートアセンブリ84がある。リニアガイドは底板20に調整可能に固定される。第3の支持ブロック70に最も近いガイドの端部では、ストップパッド92を有する第2のストッパブロック90が、ガイド間に、底板に調整可能に固定される。シュラウドテンプレートアセンブリ84は、第3の支持ブロック70に向かって突き出た水平基部98から上方へ延びる垂直板部96を有する略L字形のテンプレートロケータ板94も含む。テンプレートロケータ板94はリニアガイド86,88に沿って軸方向に摺動可能であり、ロケータ板の底部に設けられたリブ又はレール(図示せず)が、リニアガイドに形成されたスロットに収まる。テンプレートロケータ板94には、測定すべきバケットチップシュラウド16よりも大きい台形開口100が形成される。図4に最も明瞭に図示されているように、テンプレート板102はテンプレートロケータ板94の垂直板部96の内側に取り付けられる。テンプレート板102には、チップシュラウド16の平面輪郭形状に適合するように形作られた周縁で画成される開口104が形成される。チップシュラウド16が開口104に収まったままテンプレートロケータ板94を内側へ移動できるように、開口104の寸法はチップシュラウドの寸法よりもわずかに大きい(所定のクリアランスをもつ)。開口104は完全にロケータ板の開口100の境界内に入るので、図1から明らかな通り、また以下で詳しく説明する通り、測定手順のための容易なアクセスを与える。
【0017】
バケットシュラウドテンプレートアセンブリ84の移動は、図1〜図3に示すリニアクランプ又は直線クランプなどの任意の適当な市販装置で達成される。リニアクランプアセンブリは、ベースブロック108に枢動可能に取り付けられ、第2のストッパブロック90に対して接離動自在なロッド112に公知のリンク機構110で連結したハンドル106を含む。図5に最もはっきりと示されているように、ロッド112にはねじ付きスタッド114が組み込まれており、テンプレートロケータ板94の水平基部98に調整可能に螺合され、六角ナット116で固定される。ハンドル106を図1に示すように時計回りに回転させると、テンプレートロケータ板94はタービンバケットシュラウド16から離間するように右へ移動することが理解されるであろう。逆にハンドル106を反時計回りに回転させると、テンプレートロケータ板94(従って、テンプレート板102)は内側にタービンバケットシュラウド16に向かって移動する。なお、図1及び図2に示すクランプ位置において、テンプレートロケータ板94の水平基部98の前端部から突出する前方ボタン118はストップパッド92に対して圧接される。
【0018】
バケット翼形部14の半径方向外端でのねじれに対応するため、テンプレートロケータ板94及びテンプレート板102は、底板20の長手方向軸に対して傾斜していることが理解されるであろう。
【0019】
また、テンプレート開口104がバケットダブテール12に対するバケットチップシュラウド16の設計仕様位置を表すように、シュラウドテンプレートアセンブリ84(従って、テンプレート板102及びその開口104)をダブテールクランプアセンブリ22及びバケットダブテール12に対して精密に配置できることも理解されるであろう。その結果、シュラウド縁部とテンプレート開口縁との間の隙間の測定によって、設計仕様からの偏差を測定できる。
【0020】
図7を参照して説明すると、本発明の目的から、重要な測定値は、タービンバケットシュラウド16の両側の1対のZノッチ132及び134それぞれの3つのエッジ面120,122,124及び126,128,130に沿った測定値である。Zノッチ係合面122及び128は最も重要でしかも厳しい許容差を有するが、Zノッチ132の隣接面120及び124並びにZノッチ134の面126及び130はさほど重要な許容差はもたない。測定領域を強調するため、開口のZノッチ縁部に沿ってテンプレート板を色分けするとよい。例えば、ユーザに重要な測定の行われる位置を再認識させるために、縁部136及び138を黄色又は赤色の縞で強調し、隣接する開口縁部140,142及び144,146は青色(その他の適当な色)の縞で強調してもよい。
【0021】
Zノッチ面に沿って隙間を測定するために、図8及び図9に示すように、従来の通り止まりボールゲージ(go/no-go ball gauge)148を使用してもよい。或いは、従来の調整可能ボールゲージ150(ボール直径の調整可能なもの)を、隙間にボールをフィットさせた後で図10に示すようにボール直径を測定するマイクロメータ152との組合せで使用してもよい。手動又は電子式の別を問わず、他の適当な測定技術を採用してもよく、本発明の技術的範囲に属する。
【0022】
さらに、様々な形状のシュラウドをもつタービンバケットに対して、様々な形状の開口をもつテンプレート板をテンプレートロケータ板94と組合せて使用してもよいことが理解されるであろう。
【0023】
現時点で最も実用的で好適な実施形態と考えられるものに関連して本発明を説明したが、本発明は開示された実施形態に限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲の趣旨の範囲内に含まれる種々の変形及び等価の構成を含むことが意図されることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0024】
10 タービンバケット
12 ダブテール
14 翼形部
16 チップシュラウド
18 検査ツール
20 底板
22 バケットダブテールクランプアセンブリ
24 主支持ブロック
29 ストッパブロック
34 ハンドルクランプ
42 クランプレバー
46 クランプキャップ
60 第2のバケット支持ブロック
62 シャンク部
70 第3のバケット支持ブロック
72 支持キャップ
80,82 コイルばね
84 バケットシュラウドテンプレートアセンブリ
86,88 リニアガイド
90 第2のストッパブロック
94 テンプレートロケータ板
100 開口
102 テンプレート板
104 開口
106 ハンドル
132,134 Zノッチ
148 通り止まりボールゲージ
150 調整可能ボールゲージ
152 マイクロメータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービンバケットシュラウドの検査ツールであって、
タービンバケットのダブテール部をクランプするクランプ装置と、
タービンバケットシュラウドの所定の形状に適合するように形作られた縁で画成されるテンプレート開口が設けられたテンプレート板であって、タービンバケットシュラウド上の位置までクランプ装置に向かう方向に移動可能で、その位置でテンプレート開口がタービンバケットのダブテール部に対するタービンバケットシュラウドの設計仕様位置を表すテンプレート板と、
タービンバケットシュラウドの縁部とテンプレート開口縁との間の隙間を測定する測定ゲージと
を備える検査ツール。
【請求項2】
前記クランプ装置が第1の固定部材と第2の可動部材とを備えていて、第1の部材及び第2の部材のうち一方の部材が、タービンバケットのダブテール部の対応する面と相補形に形作られたクランプ面を有する、請求項1記載の検査ツール。
【請求項3】
第2の可動部材がウレタンキャップを備える、請求項2記載の検査ツール。
【請求項4】
前記テンプレート開口が、タービンバケットシュラウドの対向するZノッチに適合する1対の対向するZノッチを含む形状に形作られる、請求項1記載の検査ツール。
【請求項5】
前記テンプレート板が、タービンバケットシュラウドをクランプ装置に保持したときにタービンバケットシュラウドに対して接離する方向に往復運動するように取り付けられる、請求項4記載の検査ツール。
【請求項6】
前記テンプレート板が、手動操作可能なリニアクランプによって移動可能である、請求項5記載の検査ツール。
【請求項7】
前記測定ゲージが1以上の通り止まりボールゲージを備える、請求項1記載の検査ツール。
【請求項8】
前記測定ゲージが1以上の調整可能ボールゲージをマイクロメータとの組合せで備える、請求項1記載の検査ツール。
【請求項9】
設計の異なる複数のタービンバケットシュラウドに適合する形状の開口を有する交換可能な複数のテンプレート板をさらに備える、請求項1記載の検査ツール。
【請求項10】
前記クランプ装置及びテンプレート板が細長い底板の上に支持され、クランプ装置が、底板に装着された主支持ブロック上に支持され、1以上の追加支持ブロックが底板に、軸方向にクランプ装置とテンプレート板との間に装着される、請求項1記載の検査ツール。
【請求項11】
前記テンプレート板が、底板上に支持された1対のリニアガイドの上に摺動可能に取り付けられたテンプレートロケータ板に装着される、請求項10記載の検査ツール。
【請求項12】
前記テンプレートロケータ板が、タービンバケットシュラウド上にテンプレート板を配置するためにリニアガイドに沿って軸方向に移動可能である、請求項11記載の検査ツール。
【請求項13】
前記1以上の追加支持ブロックが、底板に装着された第2の支持ブロックを含み、第2の支持ブロックがタービンバケットのシャンク部と係合するように構成されている、請求項11記載の検査ツール。
【請求項14】
前記1以上の追加支持ブロックが、底板に装着された第3の支持ブロックを含み、第3の支持ブロックがタービンバケットの翼形部と係合するように構成されている、請求項13記載の検査ツール。
【請求項15】
第3の支持ブロックが、タービンバケットのダブテール部をクランプ装置にクランプしたときにタービンバケットの翼形部の中立又は不偏支持をもたらすばね付勢キャップを備える、請求項14記載の検査ツール。
【請求項16】
前記クランプ装置のクランプ面がタービンバケットを軸方向に位置決めし、クランプ装置の第1のストッパがタービンバケットを横方向に位置決めする、請求項2記載の検査ツール。
【請求項17】
第2のストッパがテンプレート板の軸方向運動を制限する、請求項16記載の検査ツール。
【請求項18】
タービンバケットシュラウドのZノッチ位置を測定するための検査ツールであって、
細長い底板と、
タービンバケットのダブテール部をクランプするため、底板の一端部に載置されたクランプ装置と、
底板の他端部に移動可能に載置されたテンプレートロケータ板であって、1対の対向するZノッチを含むタービンバケットシュラウドの輪郭形状と相補形でタービンバケットシュラウドのZノッチに適合する開口が形成されたシュラウドテンプレート板をタービンバケットのシュラウド部上へと軸方向に移動できるように支持するテンプレートロケータ板と、
タービンバケットシュラウドのZノッチとシュラウドテンプレート板の開口で画成されるZノッチとの間の隙間を測定する1以上のゲージと
を備える検査ツール。
【請求項19】
タービンバケットシュラウドのZノッチ位置の設計仕様からの偏差を判定する方法であって、
タービンバケットシュラウドの輪郭形状と相補形の開口が形成されたシュラウドテンプレートを準備し、
シュラウドテンプレートの開口の位置がタービンバケットシュラウドの設計仕様位置を表すように、タービンバケットシュラウド上にシュラウドテンプレートを配置し、
タービンバケットシュラウドの縁部とシュラウドテンプレート板の開口縁部との間の隙間を測定すること
を含む方法。
【請求項20】
隙間の測定が、タービンバケットシュラウドのZノッチでの隙間のみを測定することを含む、請求項19記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2010−527438(P2010−527438A)
【公表日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−548409(P2009−548409)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【国際出願番号】PCT/US2008/052409
【国際公開番号】WO2008/094972
【国際公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】