説明

バッテリスタックの冷却構造

【課題】簡易な構成により実現されるバッテリスタックの冷却構造、を提供する。
【解決手段】バッテリスタックの冷却構造は、バッテリスタック21と、互いに一体に連結される上フレームおよび下フレーム33を有し、バッテリスタック21の周囲を取り囲むように設けられるケースフレーム31とを備える。ケースフレーム31は、バッテリスタック21に隣り合う位置に中空構造を設け、冷却風を流通させるための吸気通路46および排気通路47を形成するヒレ状部37を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、一般的には、バッテリスタックの冷却構造に関し、より特定的には、走行用の電源として車両に搭載されるバッテリスタックの冷却構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のバッテリスタックの冷却構造に関して、たとえば、特開平7−215070号公報には、バッテリボックス周りの部品点数の削減を図るとともに、良好な美観を保つことを目的とした電気自動車のバッテリ装置が開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された電気自動車のバッテリ装置においては、多数のバッテリを収納するバッテリボックスが、左右のサイドフレーム間に配置されている。サイドフレームは、中空筒形状を有し、その内部に外気を流すための通路が形成されている。
【0003】
また、特開2006−236826号公報には、ボルト等による組み付け工程を少なくすることにより、締結作業効率を向上させることを目的とした電池パックが開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示された電池パックにおいては、電池集合体の両側に、側方に向けて張り出す電池モジュールフランジ部が設けられている。この電池モジュールフランジ部は、アッパケースフランジ部とロアケースフランジ部との間に挟み込まれ、ボルトにより同時締結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−215070号公報
【特許文献2】特開2006−236826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の特許文献に開示されるように、走行用の電源として、車両にバッテリスタックが搭載される構造が知られている。バッテリスタックは、その充放電に伴い発熱するため、バッテリスタックを強制冷却するための構造を設ける必要がある。このような構造として、バッテリスタックに対して冷却風を吸排気するためのダクトを設ける方法が考えられるが、このダクトを別途設けた場合、バッテリ周りの部品点数が増大する原因となる。
【0006】
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、簡易な構成により実現されるバッテリスタックの冷却構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の1つの局面に従ったバッテリスタックの冷却構造は、車両に搭載されるバッテリスタックの冷却構造である。バッテリスタックの冷却構造は、バッテリスタックと、互いに一体に連結される上枠体および下枠体を有し、バッテリスタックの周囲を取り囲むように設けられるケースフレームとを備える。ケースフレームは、通路形成部を有する。通路形成部は、バッテリスタックに隣り合う位置に中空構造を設けることによって、冷却風を流通させるための通路を形成する。
【0008】
このように構成されたバッテリスタックの冷却構造によれば、ケースフレームに通路形成部を設けることによって、ケースフレームに、冷却風を流通させるためのダクト機能を持たせることができる。これにより、ケースフレームを利用して、バッテリスタックの冷却構造を簡易な構成により実現することができる。
【0009】
この発明の別の局面に従ったバッテリスタックの冷却構造は、車両に搭載されるバッテリスタックの冷却構造である。バッテリスタックの冷却構造は、側部を有するバッテリスタックと、互いに組み合わされるアッパケースおよびロアケースを有し、バッテリスタックを収容するバッテリケースとを備える。アッパケースとロアケースとは、側部に対向する位置で互いに締結される。側部、アッパケースおよびロアケースに囲まれた位置には、冷却風を流通させるための通路を形成する中空構造が設けられる。
【0010】
このように構成されたバッテリスタックの冷却構造によれば、アッパケースとロアケースとを側部に対向する位置で締結し、側部との間に中空構造を設けることによって、バッテリケースに、冷却風を流通させるためのダクト機能を持たせることができる。これにより、バッテリケースを利用して、バッテリスタックの冷却構造を簡易な構成により実現することができる。
【発明の効果】
【0011】
以上に説明したように、この発明に従えば、簡易な構成により実現されるバッテリスタックの冷却構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この発明の実施の形態1におけるバッテリスタックの冷却構造が適用されるバッテリパックを模式的に表わす斜視図である。
【図2】図1中の矢印IIに示す方向から見たバッテリパックを示す側面図である。
【図3】図1中のIII−III線上に沿ったバッテリパックを示す断面図である。
【図4】この発明の実施の形態2におけるバッテリスタックの冷却構造を示す斜視図である。
【図5】図4中のV−V線上に沿ったバッテリスタックを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1におけるバッテリスタックの冷却構造が適用されるバッテリパックを模式的に表わす斜視図である。図2は、図1中の矢印IIに示す方向から見たバッテリパックを示す側面図である。
【0015】
図1および図2を参照して、バッテリパック10は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能なバッテリ(2次電池)から電力供給されるモータとを動力源とするハイブリッド自動車に搭載されている。
【0016】
まず、バッテリパック10の全体構成について説明すると、バッテリパック10は、複数のバッテリスタック21A,21B,21C(以下、特に区別しない場合は、バッテリスタック21という)を有する。各バッテリスタック21は、矢印101に示す一方向(以下、バッテリセル22の積層方向という)に積層された複数のバッテリセル22から構成されている。
【0017】
バッテリセル22は、略直方体形状の薄板形状を有する。複数のバッテリセル22は、その外観をなす側面のうちで最も大きい面積を有する側面が隣り合うバッテリセル22間で互いに向かい合わせとなるように、積層されている。複数のバッテリセル22は、その積層方向に延び、両端で固定支持された拘束部材(金属製のベルトやバーなど)により、一体に拘束されている。複数のバッテリセル22は、互いに電気的に直列に接続されている。
【0018】
なお、バッテリセル22は、充放電可能な2次電池であれば特に限定されず、たとえば、ニッケル水素電池であってもよいし、リチウムイオン電池であってもよい。
【0019】
バッテリスタック21A、バッテリスタック21Bおよびバッテリスタック21Cは、バッテリセル22の積層方向に直交する方向に、挙げた順に並ぶように配置されている。バッテリスタック21は、略直方体の外観を有する。
【0020】
図3は、図1中のIII−III線上に沿ったバッテリパックを示す断面図である。
図1から図3を参照して、バッテリセル22は、互いに隣り合うバッテリセル22間に隙間24を形成するように、樹脂製のバッテリホルダ23によって覆われている。
【0021】
バッテリパック10は、ケースフレーム31をさらに有する。ケースフレーム31は、バッテリスタック21の周囲を取り囲む枠体(フレーム)構造を有する。その枠体構造は、略直方体の外形を有するように形成されている。
【0022】
ケースフレーム31の形状についてより具体的に説明すると、ケースフレーム31は、互いに組み合わされることによって枠体を構成する上フレーム32、下フレーム33および側方フレーム34を有する。上フレーム32は、バッテリスタック21の上方に配置され、下フレーム33は、バッテリスタック21の下方に配置されている。上フレーム32と下フレーム33とは、バッテリスタック21を挟んで互いに上下方向に対向するように配置されている。側方フレーム34は、上フレーム32と下フレーム33との間で、バッテリスタック21の側面に沿って延びるように形成されている。上フレーム32と下フレーム33とは、側方フレーム34によって互いに一体に連結されている。
【0023】
バッテリスタック21は、その充放電に伴って発熱するため、バッテリスタック21に対して冷却風を吸排気する構造をバッテリパック10に設ける必要がある。続いて、バッテリスタック21の冷却構造について説明する。
【0024】
バッテリスタック21は、側部27および側部28を有する。側部27および側部28は、複数のバッテリスタック21の並び方向におけるバッテリスタック21の両端にそれぞれ配置されている。側部27および側部28は、隣接するバッテリスタック21間(すなわち、バッテリスタック21Aとバッテリスタック21Bとの間、およびバッテリスタック21Bとバッテリスタック21Cとの間)で側部27と側部28とが向い合うように設けられている。
【0025】
下フレーム33は、その構成部位として、梁部36を有する。梁部36は、隣接するバッテリスタック21間の直下に配置されている。梁部36は、バッテリセル22の積層方向に延びている。バッテリスタック21は、梁部36上に載置されている。
【0026】
ケースフレーム31は、ヒレ状部37およびフランジ部38をさらに有する。ヒレ状部37およびフランジ部38は、梁部36と一体に形成されている。ヒレ状部37は、梁部36から、隣接するバッテリスタック21間を通り、直線状に延伸する断面形状を有する。ヒレ状部37は、ヒレ状部37と側部27および側部28との間にそれぞれ中空構造を設けるように形成されている。フランジ部38は、その直線状に延伸するヒレ状部37の先端に形成されている。ヒレ状部37およびフランジ部38は、一体となって、略T字状の断面形状を有し、バッテリセル22の積層方向に連続して延びている。
【0027】
本実施の形態においては、ケースフレーム31の一部をなすヒレ状部37によって、吸気通路46および排気通路47が形成されている。
【0028】
バッテリスタック21Bについて見ると、吸気通路46は、ヒレ状部37と側部27との間の中空構造により形成されている。排気通路47は、ヒレ状部37と側部28との間の中空構造により形成されている。吸気通路46および排気通路47は、バッテリセル22の積層方向に延びて形成されている。吸気通路46および排気通路47は、バッテリセル22間に形成された隙間24を介して互いに連通している。
【0029】
ここではバッテリスタック21Bについてのみ説明したが、バッテリスタック21Aおよびバッテリスタック21Cの各バッテリスタック21の両側にも、それぞれ吸気通路46および排気通路47が形成されている。隣り合うバッテリセル21間において吸気,排気通路46,47は、ヒレ状部37によって区画されている。
【0030】
図示しない送風ファンを駆動させることによって、車両室内の空気を冷却風としてバッテリパック10に取り込み、バッテリセル22を冷却する。この際、冷却風は、バッテリパック10内において、まず吸気通路46に導入され、バッテリセル22の積層方向に沿って吸気通路46内を流通する。吸気通路46を流れる冷却風は、順次、隙間24に流入し、隙間24を流れる間、その両側に配置されるバッテリセル22を冷却する。バッテリセル22との熱交換により温度上昇した冷却風は、隙間24から排気通路47に流出し、排気通路47を通じてバッテリパック10の外部に排出される。
【0031】
このように、本実施の形態におけるバッテリスタック21の冷却構造においては、バッテリスタック21間にヒレ状部37を配置することによって、ケースフレーム31に、冷却風を流通させるためのチャンバ機能を持たせている。
【0032】
さらに、本実施の形態においては、ケースフレーム31の一部を利用してバッテリスタック21を固定している。続いて、このバッテリスタック21の固定構造について説明する。
【0033】
図2を参照して、バッテリパック10は、支持ブラケット56をさらに有する。支持ブラケット56は、バッテリセル22の積層方向におけるバッテリスタック21の両端にそれぞれ設けられている。バッテリスタック21は、支持ブラケット56によってケースフレーム31に対して固定されている。
【0034】
図1から図3を参照して、ケースフレーム31は、固定用フレーム41をさらに有する。固定用フレーム41は、バッテリスタック21と上フレーム32との間に配置されている。固定用フレーム41は、隣接するバッテリスタック21間の直上に配置されている。固定用フレーム41と梁部36とは、互いに対向し、平行に延びている。固定用フレーム41は、バッテリセル22の積層方向における上フレーム32および下フレーム33と同程度の長さを有する棒状部材である。
【0035】
バッテリスタック21は、頂部26を有する。頂部26は、ケースフレーム31の内側で、上フレーム32に対向する位置に配置されている。
【0036】
本実施の形態では、支持ブラケット56による固定に加えて、固定用フレーム41がバッテリスタック21の頂部26を下フレーム33に向けて押し付ける力を利用することにより、バッテリスタック21がケースフレーム31に対して固定されている。
【0037】
より具体的に説明すると、固定用フレーム41は、バッテリスタック21の頂部26上に設けられている。フランジ部38には、固定用フレーム41に向けて延びるスタッドボルト51が溶接固定されている。固定用フレーム41は、スタッドボルト51と、スタッドボルト51に螺合されるナット52とを用いて、下フレーム33に対して締結されている。この際、固定用フレーム41を梁部36に向けて引っ張る力が生じ、このスタッドボルト51およびナット52による締結力によって、固定用フレーム41は、バッテリスタック21の頂部26を梁部36に向けて押し付けている。
【0038】
このように、本実施の形態においては、固定用フレーム41をバッテリスタック21の頂部26に当接する位置に配置し、その固定用フレーム41にスタッドボルト51による締結力を作用させる。これにより、バッテリスタック21は、固定用フレーム41と梁部36との間に支持されることとなる。結果、支持ブラケット56による固定と相まって、バッテリスタック21をケースフレーム31に対して強固に固定することができる。
【0039】
以上に説明した、この発明の実施の形態1におけるバッテリスタックの冷却構造の構成についてまとめて説明すると、バッテリスタックの冷却構造は、バッテリスタック21と、互いに一体に連結される上枠体としての上フレーム32および下枠体としての下フレーム33を有し、バッテリスタック21の周囲を取り囲むように設けられるケースフレーム31とを備える。ケースフレーム31は、バッテリスタック21に隣り合う位置に中空構造を設け、冷却風を流通させるための通路としての吸気通路46および排気通路47を形成する通路形成部としてのヒレ状部37を有する。
【0040】
このように構成された、この発明の実施の形態1におけるバッテリスタックの冷却構造によれば、ケースフレーム31に、冷却風を流通させるためのチャンバ機能と、バッテリスタック21を固定するための固定機能とを持たせる。これにより、バッテリスタック21の冷却および固定を、簡易な構成により実現することができる。
【0041】
(実施の形態2)
図4は、この発明の実施の形態2におけるバッテリスタックの冷却構造を示す斜視図である。図5は、図4中のV−V線上に沿ったバッテリスタックを示す断面図である。本実施の形態におけるバッテリスタックの冷却構造は、実施の形態1におけるバッテリスタックの冷却構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造についてはその説明を繰り返さない。
【0042】
図4および図5を参照して、本実施の形態におけるバッテリパック60は、実施の形態1におけるケースフレーム31に替えて、バッテリケース61を有する。バッテリケース61は、複数のバッテリスタック21(バッテリスタック21A,バッテリスタック21B,バッテリスタック21C)を収容する筐体形状を有する。
【0043】
バッテリケース61は、アッパケース62およびロアケース63が組み合わさって構成されている。アッパケース62は、バッテリスタック21の上方に配置され、ロアケース63は、バッテリスタック21の下方に配置されている。
【0044】
アッパケース62は、その構成部位として、頂部66および凹部67を有する。ロアケース63は、その構成部位として、底部68および凹部69を有する。
【0045】
頂部66は、バッテリスタック21の直上に配置されている。凹部67は、頂部66から、隣接するバッテリスタック21間の空間に凹むように形成されている。凹部67は、同一断面形状を有しながら、バッテリセル22の積層方向(図4中の矢印101に示す方向)に延びている。底部68は、バッテリスタック21の直下に配置されている。言い換えれば、バッテリスタック21は、底部68に載置されている。凹部69は、底部68から、隣接するバッテリスタック21間の空間に凹むように形成されている。凹部69は、同一断面形状を有しながら、バッテリセル22の積層方向(図4中の矢印101に示す方向)に延びている。
【0046】
凹部67と凹部69とは、隣接するバッテリスタック21間の空間で互いに突き合されている。バッテリパック60は、ウェルドボルト71およびナット72をさらに有する。本実施の形態では、ウェルドボルト71が、凹部69に溶接固定されている。凹部67と凹部69とは、隣接するバッテリスタック21間の空間、すなわちバッテリスタック21の側部27に対向する位置において、ウェルドボルト71と、ウェルドボルト71に螺合されるナット72とによって互いに締結されている。
【0047】
本実施の形態においては、凹部67および凹部69を隣接するバッテリスタック21間の空間で突き合わせる構造により、吸気通路46および排気通路47が形成されている。
【0048】
バッテリスタック21Bについて見ると、吸気通路46は、側部27、アッパケース62の凹部67およびロアケース63の凹部69に囲まれた位置の中空構造により形成されている。排気通路47は、側部28、アッパケース62の凹部67およびロアケース63の凹部69に囲まれた位置の中空構造により形成されている。
【0049】
ここではバッテリスタック21Bについてのみ説明したが、バッテリスタック21Aおよびバッテリスタック21Cの各バッテリスタック21の両側にも、それぞれ吸気通路46および排気通路47が形成されている。隣り合うバッテリセル21間において吸気,排気通路46,47は、凹部67および凹部69が突き合された位置を境に区画されている。
【0050】
さらに本実施の形態においては、ウェルドボルト71およびナット72による締結力がバッテリスタック21に作用することによって、バッテリスタック21は、アッパケース62およびロアケース63によって挟持された状態で支持されている。
【0051】
以上に説明した、この発明の実施の形態2におけるバッテリスタックの冷却構造の構成についてまとめて説明すると、バッテリスタックの固定構造は、側部27,28を有するバッテリスタック21と、互いに組み合わされるアッパケース62およびロアケース63を有し、バッテリスタック21を収容するバッテリケース61とを備える。アッパケース62とロアケース63とは、側部27,28に対向する位置で互いに締結されている。側部27,28、アッパケース62およびロアケース63に囲まれた位置に、冷却風を流通させるための通路としての吸気通路46および排気通路47を形成する中空構造が設けられる。
【0052】
このように構成された、この発明の実施の形態2におけるバッテリスタックの冷却構造によれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
【0053】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0054】
この発明は、主に、バッテリから電力供給されるモータを動力源として備える車両に利用される。
【符号の説明】
【0055】
10 バッテリパック、21,21A,21B,21C バッテリスタック、22 バッテリセル、23 バッテリホルダ、24 隙間、26 頂部、27,28 側部、31 ケースフレーム、32 上フレーム、33 下フレーム、34 側方フレーム、36 梁部、37 ヒレ状部、38 フランジ部、41 固定用フレーム、46 吸気通路、47 排気通路、51 スタッドボルト、52 ナット、56 支持ブラケット、60 バッテリパック、61 バッテリケース、62 アッパケース、63 ロアケース、66 頂部、67,69 凹部、68 底部、71 ウェルドボルト、72 ナット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されるバッテリスタックの冷却構造であって、
バッテリスタックと、
互いに一体に連結される上枠体および下枠体を有し、前記バッテリスタックの周囲を取り囲むように設けられるケースフレームとを備え、
前記ケースフレームは、前記バッテリスタックに隣り合う位置に中空構造を設け、冷却風を流通させるための通路を形成する通路形成部を有する、バッテリスタックの冷却構造。
【請求項2】
車両に搭載されるバッテリスタックの冷却構造であって、
側部を有するバッテリスタックと、
互いに組み合わされるアッパケースおよびロアケースを有し、前記バッテリスタックを収容するバッテリケースとを備え、
前記アッパケースと前記ロアケースとは、前記側部に対向する位置で互いに締結され、
前記側部、前記アッパケースおよび前記ロアケースに囲まれた位置に、冷却風を流通させるための通路を形成する中空構造が設けられる、バッテリスタックの冷却構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−244877(P2010−244877A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−93046(P2009−93046)
【出願日】平成21年4月7日(2009.4.7)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000100791)アイシン軽金属株式会社 (137)
【Fターム(参考)】