説明

パネル固定装置

【課題】業者以外の個人等のエンドユーザが、少人数で、容易に組み立てできるようにすることが可能な防音室等を提供する。
【解決手段】複数の歯形が円弧に刻まれた円盤状の刃を有する動力溝を用いて、作業対象のパネル80に溝を形成する際に、パネル80を固定しておく固定装置に、パネル80を挟む態様で固定する固定手段12,14,56,58等と、固定手段12,14,56,58等によって固定されたパネル80の側面に対して並行に前記刃をスライドさせるための補助手段68,70とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネル固定装置に関し、特に、防音室、動物小屋及びオーディオ室を含むプレハブ室に用いられるパネルを固定するパネル固定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物内に防音室等を設置する場合、種々の部材を建物内に運び込み、建物内で組み立て設置する方法が一般的に知られている。しかし、組み立てに際して、大量の部材が必要となるため、その運搬や組み立てには手間が掛かる。
【0003】
そこで、防音室等の壁面を構成するパネルの端面に、パネル間の連結のための連結部材を予め工場で固定した上で、パネルを現場に運び込み、建物内で複数のパネルを連結することにより組み立て可能な防音室等が普及するに至っている。
【0004】
特許文献1には、建物内で組み立て設置される防音室の外枠を形成する複数のコーナー枠部材と、これらコーナー枠部材間に介装された複数の間柱部材と、前記コーナー枠部材と間柱部材との間若しくは各間柱部材間に装着可能なパネルとを備え、前記コーナー枠部材は、断面L字状に形成される一方、前記間柱部材は、断面T字状に形成される防音室について記載されている。
【0005】
特許文献2には、建物の室内に、端部を相互結合する土台材の結合部に下端をほぞ結合するコーナー支柱を立設し、このコーナー支柱上端に端部を相互を結合する桁梁材での結合部をほぞ結合して軸組みを構築し、この軸組みの面内に、防音性能を有する、床パネル、壁パネル、天井パネル、その他のパネルやドアを嵌め込んで天井、床、壁のすべてを遮音区画とする内部部屋を形成すること、および、土台材端部相互、桁梁材端部相互はしゃくり結合する防音室について記載されている。
【0006】
特許文献3には、遮音性能を有するドアパネル、壁パネル、床パネル、天井パネルからなり、床パネルを囲むようにドアパネルと複数の壁パネルを相互にダボとダボ穴の嵌合、および、受け金具とこの受け金具に掛着して締結する締結金具との組み合わせで着脱自在に連結させ、これらドアパネル、壁パネルの上端で囲まれる部分に天井パネルを嵌込み載置した防音室について記載されている。
【0007】
【特許文献1】特開平11−247471号公報
【特許文献2】特開平11−287004号公報
【特許文献3】特許第2741656号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1〜3に記載されている防音室は、いずれも、業者以外の個人等のエンドユーザが、少人数で、このような防音室を組み立てすることは困難である。特許文献1、2に記載されている防音室は、その構成部材の数が多く、組み立て工程も複雑である。特許文献3に記載されている防音室は、ドアパネル及び壁パネルを床パネルに対して取り付けること、ドアパネルと壁パネルとの相互接続の際にこれらの位置決めをしておくことが困難である。そこで、業者以外の個人等のエンドユーザが、少人数で、容易に組み立てできるようにすることが望まれている。
【0009】
ところで、典型的には大型の防音室等の場合には、複数の壁パネルを、互いに平面方向が平行となるように連結することがある。係る場合にも、同様に、業者以外の個人等のエンドユーザが、少人数で、容易に組み立てできるようにすることが望まれている。
【0010】
そこで、本発明は、業者以外の個人等のエンドユーザが、少人数で、容易に組み立てできるようにすることが可能な防音室等を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明は、
複数の歯形が円弧に刻まれた円盤状の刃を有する動力溝を用いて、作業対象のパネルに溝を形成する際に、当該パネルを固定しておく固定装置であって、
前記パネルを固定する固定手段と、
前記固定手段によって固定されたパネルの側面に対して並行に前記刃をスライドさせて切込みを入れるための補助手段と、を備える。
【発明の実施の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る壁パネル171,172を相互に連結する際の説明図である。図1には、互いに平面方向が平行となる壁パネル171,172と、壁パネル171,172を相互に連結する連結部材70Bと、連結部材70Bによる連結を補助するために選択的に用いる補助部材170とを示している。
【0013】
連結部材70Bは、壁パネル171,172の厚さに対応した間隔の一対のプレート70a,70bと、各プレート70a,70bを接続している複数の接続部70cとを備える。補助部材170は、壁パネル171,172の連結時に、連結部材70Bの接続部70c間に通される挿入部70eを備える。挿入部70eの長さは、プレート70a,70bの高さ以上としている。補助部材170を用いると、壁パネル171,172相互をより強固に連結することが可能となる。
【0014】
壁パネル171,172は、その上面に溝部81と溝部175とが形成されている。接続部70cは、壁パネル171,172の連結時に、溝部81に収容される。挿入部70eは、壁パネル171,172の連結時に、溝部175に挿入される。
【0015】
なお、溝部81等の数及び位置、挿入部70e等の数及び位置は例示であり、これよりも多くてもよいし、少なくてもよいし、別の位置に設けてもよい。
【0016】
また、壁パネル171,172の下側でも、図1に示す場合と同様に、壁パネル171,172を相互に連結するために、溝部81等に対応するものが選択的に形成される。
【0017】
図2は、図1に示す壁パネル171,172に形成されている溝部81,175等を形成する形成装置の模式的な斜視図である。図2には、台座12と、台座12上に設けられている動力溝(図示せず)であるところの電動丸型鋸のベースの底面がスライドされる櫛歯部14,16,18と、台座12上であって櫛歯部14等の側面を規定する側面規定部10と、台座12上であって側面規定部10の側面にそれぞれ位置していて以下説明する取付部64,66をそれぞれ受ける受部20,22とを示している。
【0018】
また、図2には、取付部64,66が両端に形成されている台座56と、櫛歯部14等に対応する櫛歯部58,60,62と、側面規定部10に対応する側面規定部54とを示している。受部20,22に対して取付部64,66を取り付けた後に、図示しないクランプなどによって、これらを結合する。
【0019】
側面規定部10と櫛歯部14等との上面は同一平面上に位置し、櫛歯部14等と台座12との端面も同一平面上或いは櫛歯部14等の端面が台座12の端面を出ないように位置する。同様に、側面規定部54と櫛歯部58等との上面は同一平面上に位置し、櫛歯部58等と台座56との端面も同一平面上或いは櫛歯部58等の端面が台座56の端面を出ないように位置する。これにより、側面規定部10と櫛歯部14等との上面、及び、側面規定部54と櫛歯部58等との上面を、電動丸型鋸のベースの底面が平面的にスライド可能となり、かつ、櫛歯部14等と台座12との端面、及び、櫛歯部58等と台座56との端面で、壁パネル171,172を挟み込む態様で固定することが可能となる。
【0020】
ここで、櫛歯部14,16,18相互間、及び、櫛歯部58,60,62相互間に対応する位置が、溝部175等の形成位置となる。
【0021】
台座12の底面であって受部20,22近傍にはたとえばT字状の支板24,26が取り付けられている。支板24,26には、水平に延びる回転軸28を通す開口部と、壁パネル171,172を含む複数のパネルが載置される載置台42(位置決め手段)とを連結するための連結具(図示せず)を通すための開口部46,48とがそれぞれ設けられている。
【0022】
また、支板24,26には、支板24,26の開口部を挟んで、台座12等と反対の位置に、台座12’等が設けられている。換言すると、支板24,26の開口部を中心に、図面上側部分と図面下側部分とが、対称的な構造とされている。
【0023】
載置台42は、支板38,40に取り付けられている。支板38,40には、長孔50,52が形成されている。長孔50,52及び開口部46,48には、図示しない連結具が通され、溝部175等の形成時には、支板38,40と支板24,26とが、それぞれ当該連結具によって固着される。なお、溝部175等の形成時には、壁パネル171,172の上面と櫛歯部14等の上面とが同一平面状となるように固着する。
【0024】
回転軸28は、固定部34,36を通じて、支柱30,32に固定されている。そして、支柱30,32は、それぞれ土台31,33に接続されている。回転軸28を中心として、支板24,26が回動可能とされている。
【0025】
図3は、図2に示す形成装置を用いた溝部175等の形成工程図である。なお、形成工程に関係しない部分は、説明の都合上、図示していない。
【0026】
図3(a)は、載置台42上にたとえば壁パネル171,172となる5枚のパネル80を載置し、取付部64,66を取り付けた状態を示す平面図である。図3(b)は、図3(a)の側面図である。
【0027】
図3(a)に示すように、各パネル80は、相互に隣接するパネルの表面と裏面とが対向するように重ねられた状態で、櫛歯部14等及び櫛歯部58と台座12,56とによって挟まれる態様で固定される。
【0028】
図3(c)は、図3(a)に示したパネル80上の所要の位置に補助手段であるところの支持部材68(第1部材)及び切込位置特定部材70(第2部材)を取り付けた状態を示す側面図である。図3(d)は、図3(c)の側面図である。支持部材68は、溝部175等の全ての形成開始から形成完了までの間、形成装置に固定される。また、切込位置特定部材70は、支持部材68に接した状態で使用される。切込位置特定部材70の端部には、凸部72が設けられている。凸部72の幅(図面左右方向の長さ)は、溝部175等の幅と略同一である。
【0029】
切込位置特定部材70の図面左右方向の幅(凸部72含む)は、支持部材68との接触面から溝部81の壁面のうちの支持部材68に対して遠い側の壁面までの距離に相当する。したがって、図3(c)に示すように、凸部72側がパネル80に接する態様で、かつ、切込位置特定部材70の端面が支持部材68に接するように載置させると、切込位置特定部材70の支持部材68との接触面とは反対側の端面で切り込みを入れれば、溝部81の壁面の支持部材68に対して遠い側が形成される。
【0030】
具体的には、電動丸型鋸は、既知のように、複数の歯形が円弧に刻まれた円盤状の刃を有するので、電動丸型鋸の電源をオンすることによって刃を回転させて、電動丸型鋸の刃の平面方向と櫛歯14等との延存方向とが平行となる態様で、電動丸型鋸のベースの底面を櫛歯14等の上面に載置させてから、電動丸型鋸を切込位置特定部材70に沿ってスライドさせれば、所要の位置に切り込みを入れることができる。
【0031】
図3(e)は、図3(c)に示した状態から切込位置特定部材70を裏返した状態を示す側面図である。図3(f)は、図3(e)の側面図である。ここで、切込位置特定部材70の図面左右方向の幅(凸部72含まない)は、支持部材68との接触面から溝部81の壁面の支持部材68に対して近い側の壁面に相当する。したがって、図3(e)に示すように、凸部72側がパネル80に接しない態様で、かつ、凸部72が支持部材68を覆うように載置させると、切込位置特定部材70の支持部材68と反対側の端面で電動丸型鋸によって切り込みを入れれば、溝部81の壁面の支持部材68に対して近い側が形成される。
【0032】
その後は、溝部175,176を形成するために、使用時に図面左右方向の幅が溝部81と溝部175との間隔分だけ狭く、かつ、溝部81と溝部175との深さの差分だけ薄い切込位置特定部材に差し替えて、端面で電動丸型鋸によって切り込みを入れ、以下同様に、全ての溝部の壁面を形成すればよい。
【0033】
或いは、これに代えて、たとえば、以下に示す、櫛歯58等に対応する間隔の横棒を有する梯子状又は櫛歯状の部材を用意し、当該部材を、横棒間が溝部175,176上に位置するように載置及び固定してから、その上で支持部材68及び切込位置特定部材70等を用いて、パネル80に溝部175,176用の切り込みを入れるようにしてもよい。
【0034】
図4は、図1に示す溝部81を形成するための梯子状の部材の斜視図である。図4には、櫛歯14,16,18に対応する横棒14”,16”,18”と、側面規定部10,54に対応する横棒受材10”,54”と、取付部64,66に対応するフレーム部64”,66”とを示している。図4に示す部材を、上記のように、横棒14”,16”,18”間が溝部175,176上に位置するように載置及び固定してから、その上で支持部材68及び切込位置特定部材70等を用いて、パネル80に溝部175,176用の切り込みを入ればよい。
【0035】
その後、たとえば、隣接する切り込みの底部付近に電気ドリル等で穴あけすることで、溝部81等の底面を形成すればよい。こうして、パネル80に、深さが同一の溝と深さが異なる溝とが、それぞれ形成される。
【0036】
つぎに、壁パネル171,172の下側でも、図1に示す場合と同様に、壁パネル171,172を相互に連結するために溝部を形成する場合の手法について説明する。
【0037】
図5は、図2に示す形成装置を作動させる様子を示す図である。
【0038】
図5(a)に示すように、まず、側面規定部54側を側面規定部10側から取り外す。この際、長孔50,52及び開口部46,48に通された連結具は緩められておらず、支板38,40と支板24,26とが固着されたままである。
【0039】
図5(b)に示すように、つぎに、回転軸34を中心として、側面規定部54側を図面半時計回りに、約90度回転させる。この状態で、長孔50,52及び開口部46,48に通された連結具を緩め、支板38,40と支板24,26との固着を解除する。
【0040】
図5(c)に示すように、支板38,40を、上記連結具を中心に図面半時計回りに、約90度回転させる。つづいて、パネル80の端面に載置台42を位置合わせさせてから、上記連結具によって、支板38,40と支板24,26との再度固着する。
【0041】
図5(d)に示すように、回転軸34を中心として、側面規定部54側を図面半時計回りに、約90度回転させる。
【0042】
この結果、パネル80は、既に溝部81等が形成された端部が上側から下側に位置することになるとともに、まだ溝部81等が形成されていない端部が下側から上側に位置することになる。
【0043】
図6は、図3に示した支持部材68及び切込位置特定部材70とは異なる、支持部材68’及び切込位置特定部材70’を用いて溝部81等を形成する形成工程図である。
【0044】
図6に示すように、支持部材68’は、相対的に、支持部材68よりも細くしている。そして、切込位置特定部材70’は、凸部72を設けることに代えて、底面に複数の凹部を設けている。凹部の間隔は、溝部81等の側壁の間隔に対応している。溝部81等の形成時には、たとえば、支持部材68’に対して、順次、隣接する凹部を位置合わせしながら、電動丸型鋸によって切込みを入れればよい。
【0045】
こうすると、切込位置特定部材70を用いた場合に比して、部品数を少なくすること、及び、切込位置特定部材70を裏返すという面倒な作業が不要となるという効果を奏する。
【0046】
図7は、図1に示す補助部材170の変形例を示す図である。防音室等を解体したい場合には、補助部材170等を、壁パネル171,172から取り外すという作業が必要である。図7に示す補助部材170は、このような作業をする場合に好適に用いることができるものである。
【0047】
図7(a)は、壁パネル171,172の溝部175,176付近の拡大図である。図7(b)は、図7(a)の溝部175付近の拡大図である。図7(c)は、図7(b)の側面図である。図7に示すように、補助部材170は、挿入部70eに窪部174が形成されている。窪部174は、球体177が収容可能な大きさとされている。窪部174の底には、細孔が形成されていて、この細孔には、ピアノ線のように引っ張り力に強い細線178が通されている。
【0048】
細線178の一端は、球体177に接続されている。また、細線178の他端は、補助部材170の上面に形成された窪部173に通されている。なお、窪部173にも、窪部174と同様に、底には、細線178が通される細孔が形成されている。
【0049】
このような構成により、エンドユーザが補助部材170等を、壁パネル171,172から取り外すという作業を行う場合には、窪部173から細線178を引き出して、細線178を引っ張ることによって、補助部材170等を、壁パネル171,172から取り外せばよい。
【0050】
図8は、図2に示す形成装置の回転機構の変形例を示す図である。図8に示す形成装置は、パネル80を回転させる際の回転軸28が延びる方向を代えている点が、端的な変形部分である。具体的には、図8に示す形成装置は、たとえばパネル80の平面に対して垂直に延びる方向に回転軸28を設けている。回転軸28は、載置台42に接続されている。
【0051】
係る場合には、例えば、パネル80を、溝部の形成対象面が側面となる態様で、形成装置に載置すれば、パネル80を180度回転させなくとも、せいぜい±30度程度の範囲で回転させることで、溝部81等の形成時の作業性が向上する。もっとも、このような形成装置を用いる場合には、形成装置に載置したパネル80の側面が溝部81等の形成対象面となるのであって、パネル80の底面が形成対象面となるわけではないので、パネル80を必ずしも回転させなくても、溝部81等を形成することは容易である。
【0052】
以上、本発明の実施形態について、変形例を交えながら説明したが、本発明はこれらの実施形態等に限定されるものではない。たとえば、上記実施形態では、複数のパネル80を、相互に隣接するパネルの表面とパネルの裏面とが対向するように重ねられた状態で固定する例を示したが、パネル80を挟み込む面は、パネル80の上面及び底面としてもよいし、パネル80の両側面としてもよい。
【0053】
さらには、支持部材68及び切込位置特定部材70を用いることなく、溝部81等を形成することも可能である。例えば、電動丸型鋸のベースの底面或いは縁から下側に延びる部材を設ける。そして、例えば、図4に示した梯子状の部材のような部材を用いるとともに、ベースに設けた部材を横棒14”,16”,18”間に納め、この状態でベースに設けた部材を横棒14”,16”,18”に沿わせて電動丸型鋸をスライドさせればよい。この際、横棒14”,16”,18”の間隔は、溝部81等の幅と略同一とし、横棒14”,16”,18”自体の幅を溝部81と溝部157との間の感覚と略同一とすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施形態に係る壁パネル171,172を相互に連結する際の説明図である。
【図2】図1に示す壁パネル171,172に形成されている溝部81,175を形成する形成装置の模式的な斜視図である。
【図3】図2に示す形成装置を用いた溝部81の形成工程図である。
【図4】図1に示す溝部81を形成するための梯子状の部材の斜視図である。
【図5】図2に示す形成装置を作動させる様子を示す図である。
【図6】図3に示した支持部材68及び切込位置特定部材70とは異なる、支持部材68’及び切込位置特定部材70’を用いて溝部81等を形成する形成工程図である。
【図7】図1に示す補助部材170の変形例を示す図である。
【図8】図2に示す形成装置の変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0055】
側面規定部10,10’、台座12、櫛歯部14,16,18,58,60,62、受部20,20’,22、支板24,26、回転軸28、支柱30,32、土台31,33、固定部34,36、支板38,40、載置台42、開口部46,48、長孔50,52、側面規定部54、台座56、取付部64,66、溝部81、壁パネル171,172、溝部81,175,176

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の歯形が円弧に刻まれた円盤状の刃を有する動力溝を用いて、作業対象のパネルに溝を形成する際に、当該パネルを固定しておく固定装置であって、
前記パネルを固定する固定手段と、
前記固定手段によって固定されたパネルの側面に対して並行に前記刃をスライドさせて切込みを入れるための補助手段と、を備えるパネル固定装置。
【請求項2】
前記パネルの第1端部に溝を形成した後に、当該第1端部とは異なる第2端部に溝を形成するために、前記パネルを回転させる回転手段を備える、請求項1記載のパネル固定装置。
【請求項3】
前記固定手段は、複数のパネルを、相互に隣接するパネルの表面とパネルの裏面とが対向するように重ねられた状態で固定する、請求項1記載のパネル固定装置。
【請求項4】
複数のパネルの位置決めを行う位置決め手段を備える、請求項1記載のパネル固定装置。
【請求項5】
前記端部には、深さが同一又は異なる複数の溝が形成され、
前記補助手段は、当該各溝を形成する際に同一の位置で固定されている第1部材と、当該各溝の形成位置に応じて交換される複数の第2部材とを有し、
前記各第2部材は、前記第1部材に接した状態で用いられる、請求項1記載のパネル固定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−172686(P2009−172686A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−11167(P2008−11167)
【出願日】平成20年1月22日(2008.1.22)
【出願人】(305006325)
【Fターム(参考)】