ヒンジキャップの構造
【課題】容器6に被嵌・装着されるキャップ本体2と,これにヒンジ4,5を介して連結される蓋体3とから成るヒンジキャップ1において,このヒンジキャップを,前記容器から分別することを容易にする。
【解決手段】前記キャップ本体2のうち容器に被嵌する外筒体8には,その円周方向に延びる周弱化線24,25を設けることに加えて,当該外筒体のうち前記ヒンジの左右両側に隣接する部分に前記周弱化線から外筒体の下端にまで延びる縦弱化線22,23を設けて,前記外筒体のうち前記ヒンジと反対側において前記周弱化線と両縦弱化線とで囲まれた部分を,前記外筒体から切り取り分離できる分別片26に構成し,この分別片のうち前記ヒンジ側の両端に,摘まみ片27を設ける。
【解決手段】前記キャップ本体2のうち容器に被嵌する外筒体8には,その円周方向に延びる周弱化線24,25を設けることに加えて,当該外筒体のうち前記ヒンジの左右両側に隣接する部分に前記周弱化線から外筒体の下端にまで延びる縦弱化線22,23を設けて,前記外筒体のうち前記ヒンジと反対側において前記周弱化線と両縦弱化線とで囲まれた部分を,前記外筒体から切り取り分離できる分別片26に構成し,この分別片のうち前記ヒンジ側の両端に,摘まみ片27を設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,容器の口部に装着して使用されるヒンジ式のキャップの構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に,この種のヒンジ式のキャップは,特許文献1及び2等に記載されているように,瓶等の容器における口部に被嵌して装着されるキャップ本体と,このキャップ本体における注ぎ口を開閉する蓋体とから成り,この蓋体を,前記キャップ本体の側面にヒンジを介して開閉自在に一体に連結するという構成である。
【0003】
この場合,前記各特許文献は,前記キャップ本体のうち容器の口部に被嵌する外筒体における少なくとも裾の部分を,円周方向に延びる弱化線及び縦方向に延びる弱化線に沿って切り破ることによって,前記ヒンジキャップの容器からの分別(切り離し)を可能にするという構成にしている。
【0004】
また,特許文献2に記載されているヒンジキャップは,前記蓋体のうち前記ヒンジと反対側の部分に,指掛け用のタブを設ける一方,前記キャップ本体に,前記蓋体のタブを上向き動不能に保持する不正開封防止用の係合片が破断可能な状態で一体に設けて,この係合片をキャップ本体から切り離し分離することによって,前記蓋体を開けることができ,これによって不正開封を防止するという形式に構成にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平05−034151号公報
【特許文献2】特開2005−096826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1,2に記載のヒンジキャップにおいては,前記したように,キャップ本体のうち外筒体における裾の部分を切り破ることによって,容器から分別(切り離し)するという構成にしているものの,前記外筒体における裾の部分の切り破ることに指先を引っ掛けるための手がかりが存在しないので,前記外筒体を切り破っての容器からの分別が著しく困難で,指先を負傷したり,分別不能を招来したりするおそれがあった。
【0007】
特に,特許文献1に記載の形式のヒンジキャップにおいては,キャップ本体のうち外筒体における裾の部分を切り破るための縦弱化線を,キャップ本体に対して蓋体を連結するためのヒンジの箇所に位置しているので,前記ヒンジの部分に千切れ等が発生するという問題があった。
【0008】
本発明は,これらの問題を解消したヒンジキャップの構造を提供することを技術的課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この技術的課題を達成するため本発明の請求項1は,
「容器における口部に被嵌して装着されるキャップ本体と,このキャップ本体における注ぎ口を開閉する蓋体とを備え,前記蓋体を,前記キャップ本体の側面にヒンジを介して開閉自在に連結して成るヒンジキャップにおいて,
前記キャップ本体のうち容器における口部に被嵌される外筒体には,その円周方向に延びる周弱化線を設けることに加えて,当該外筒体のうち前記ヒンジの左右両側に隣接する部分に前記周弱化線から外筒体の下端にまで延びる縦弱化線を設けて,前記外筒体のうち前記ヒンジと反対側において前記周弱化線と両縦弱化線とで囲まれた部分を,前記外筒体から切り取り分離できる分別片に構成し,この分別片のうち前記ヒンジ側の両端に,摘まみ片を設ける。」
ことを特徴としている。
【0010】
請求項2は,
「前記請求項1の記載において,前記左右の両摘まみ片は,平面視で,前記外筒体の外周面より半径方向の外側に離間した位置にあって,前記外筒体における外周の円弧面に沿って前記ヒンジに向かって延びる円弧状の形状である。」
ことを特徴としている。
【0011】
請求項3は,
「前記請求項2の記載において,前記キャップ体のうち前記ヒンジと反対側の部位には,前記蓋体に設けたタブと係合して不正開封を防止するように構成した係合片が,前記ヒンジと反対側の部位に破断可能な状態で設けられている一方,前記左右の両摘まみ片を,平面視で,前記ヒンジと前記不正開封防止用の係合片との間の部位に配設した。」
ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の記載において,左右の両摘まみ片のうち少なくとも一方の摘まみ片を指先で摘んで引っ張ると,キャップ本体における嵌合筒体のうち分別片は,当該分別片を囲み形成する周弱化線及び縦弱化線に沿って裂け破れて,前記外筒体から切り取り分離されることになるから,ヒンジキャップの全体を,容器から至極容易に分別(取り外す)することができ,この分別の際に,指先を負傷したり,分別不能を招来したりするのを確実に低減できる。
【0013】
また,前記分別片を形成するための縦弱化線は,前記ヒンジの左右両側に隣接する部分に設けられていることにより,前記ヒンジに千切れが発生するおそれを回避することができるし,前記分別片に対する摘まみ片は,左右両側に設けられていることにより,その一方の摘まみ片が千切れたとしても,他方の摘まみ片によって確実に分別することができる。
【0014】
また,請求項2によると,前記左右の両摘まみ片が,平面視で円弧状の形状であるために,ヒンジキャップとして使用中においてこれに他物が引っ掛かることを低減できるものでありながら,外筒体よりも半径方向に離間していることにより,これを指先で摘まみ易くて,容器からの分別がより容易にできる利点がある。
【0015】
ところで,ヒンジキャップは,そのキャップ本体に対して蓋体を閉じた状態にして,容器に対して被嵌・装着されるもので,この装着に際しては,前記ヒンジキャップを,レールに沿って一列に並べて搬送し,この先端のものから容器に一個ずつ装着するという方法が採用されている。
【0016】
この場合,前記ヒンジキャップが,その蓋体のうちヒンジと反対側の部位に不正開封防止用の係合片が設けられている形式のときには,このヒンジキャップのレールによる一列搬送に際しては,前記不正開封防止用の係合片を,平面視において,一定の方向に向けた状態で,且つ,横方向へのずれ動きが少ないように,芯を揃えた状態に保持する必要がある。
【0017】
これに対して,請求項3に構成することを提案するものであり,平面視で円弧状にした摘まみ片が左右の両側に対象に位置していることにより,ヒンジキャップをレールに沿って一列状に移送するに際し,前記左右の両摘まみ片がガイドの作用を行なうから,平面視において,不正開封防止用の係合片を一定の方向に向け,且つ,横方向へのずれ動が少ないように,芯を揃えた状態に確実に保持できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態によるヒンジキャップの縦断正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の底面図である。
【図4】図2のIV−IV視拡大断面図である。
【図5】図2及び図3のV−V視拡大断面図である。
【図6】図2及び図3のVI−VI視拡大断面図である。
【図7】図1,図5及び図6のVII −VII 視平断面図である。
【図8】実施の形態によるヒンジキャップを容器に対して装着した状態を示す縦断正面図である。
【図9】ヒンジキャップの正面図である。
【図10】図9の左側面図である。
【図11】図9の平面図である。
【図12】不正開封防止用の係合片を切り離した状態を示す図である。
【図13】分別している状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下,本発明の実施の形態を,図面について説明する。
【0020】
これらの図において,符号1は,本発明の実施の形態による合成樹脂製のヒンジキャップを示し,このヒンジ式キャップ1は,キャップ本体2と,蓋体3とからなっており,これらの両者は,1本のセンターヒンジ4と,その左右両側に配設した2本のサイドヒンジ5を介して屈曲自在に一体に繋がっている。
【0021】
前記左右のサイドヒンジ5は,図4に示すように,表裏両面に複数本の凹み溝5a,5bを備えた蛇腹状又はM型状であり,前記センターヒンジ4を補強することに加えて,前記蓋体3をキャップ本体2から開いたとき,この開いた状態を保持するという構成である。
【0022】
前記キャップ本体2は,容器6における口部7に外側から被嵌して装着される外筒体8と、前記容器6における口部7に内側から嵌まる内筒体9と,これら外筒体8及び内筒体9が下向きに一体に突出する頂板10とを備えており,前記外筒体8は,その下端における内周に設けた突起条11を,前記容器6の口部7における環状溝12に嵌まり係合することにより,前記容器6の口部7から容易に外れないように構成されている。
【0023】
一方,前記キャップ本体2における頂板10の上面には,注ぎ口13と,この注ぎ口13の内部を塞ぐ閉鎖板14とを一体に備えている。
【0024】
これに加えて,前記頂板10の上面には,リング部15が,前記注ぎ口13の外側を囲うように一体に設けられ,このリング部15に対して前記蓋体3を着脱自在に被せ装着するように構成している。
【0025】
前記注ぎ口13に対する閉鎖板14には,ループ状のスコアー(薄肉部)16が形成されており,このスコアー16で囲われた部分の端部にプルリング(プルタブ)17を一体に設けている。いうまでもないが,プリリング17を引っ張ってスコアー16の箇所を引き千切ることにより,内容物(液体)を注ぎ出すことができる。
【0026】
前記蓋体3は,図8に示すように,前記キャップ本体2に被せるように閉じた状態において,前記リング部15に対して被さり,この被せた状態に着脱自在に係合するように構成されており,その内側には,前記注ぎ口13に内側から嵌合する筒型の中足18を一体に設けているほか,この蓋体3のうち前記ヒンジ4,5と反対側に位置した自由端部には,指掛け用のタブ19を一体に設けている。また,このタブ19の下面には指の引っ掛かりを良くするためのリブを形成している。
【0027】
前記キャップ本体2における外筒体8のうち前記ヒンジ4,5と反対側の部位には,前記蓋体3におけるタブ19の外側を囲う不正開封防止用の係合片20が一体に形成されている。
【0028】
この係合片20は,前記タブ19を上から覆う上カバー(水平部)20aと,この上カバー20aの外周縁に連続した下向きに突出した囲い壁20bとを備えている。
【0029】
前記上カバー20aと囲い壁20bとは円周方向に延びており,上カバー20aはタブ19を完全に覆う左右長さであり,かつ,上カバー20aでタブ19の付け根まで覆っている。従って,人が上カバー20aの後端面に指や爪を掛けることはできない。前記タブ19の上面には,内向き先端面に向けて下向き傾斜する傾斜ガイド面19aが形成されている。従って,前記蓋体3を閉蓋状態にセットするにおいて,前記タブ19は上カバー20aの下方にスムースに誘い込まれる。
【0030】
一方,前記係合片20における囲い壁20bの両端は,上カバー20aの左右端よりも左右外側にはみ出している。すなわち,この囲い壁20bは上カバー20aの左右外側に突出した張り出し部20b′を有している。この場合,張り出し部20b′は,前記キャップ本体2における外筒体8の外周面に,引き千切ることが可能に構成したブリッジ部21を介して一体に繋がっている。
【0031】
すなわち,前記不正開封防止用の係合片20は,その両端の張り出し部20b′の各々が前記ブリッジ部21を介してキャップ本体2に一体に繋がっており,当然のことながら,前記張り出し部20b′のうち一方又は両方に指先を掛けて引っ張ることにより,前記ブリッジ部21が千切れて,図9に示すように,前記係合片20がキャップ本体2から外れる,これによって,前記蓋体3が開くことが可能になるという構成にしている。
【0032】
次に,キャップ本体2における外筒体8のうち前記ヒンジ4,5の左右両側に近接する部分には,内周面を下向きの軸線方向に延びる二本の第1の縦弱化線22と,外周面を下向きの軸線方向に延びる二本の第2の縦弱化線23とを設けており,前記第1及び第2の縦弱化線22,23は,そのいずれも,断面が角溝型で,外筒体8における下端縁にまで延びる構成であり,特に,内周面における第1の縦弱化線22は,図6に示すように,当該内周面に設けられている突起条11を横断しており,この第1の縦弱化線22の外側に,前記第2の縦弱化線23が近接して位置していて,この間において前記外筒体8が裂け破れるという構成にしている。
【0033】
前記外筒体8の内周面のうち前記ヒンジ4,5と反対側の部分には,円周方向に延びて前記第1の縦弱化線22に到達する構成にした第1の周弱化線24を設け,更に,前記キャップ本体2の頂板10における上面のうち前記ヒンジ4,5とは反対側の部分に円周方向に延びるように溝型に構成した第2の周弱化線25を設けており,この第2の周弱化線25の底面が,前記第1の周弱化線24に近接して,この間において前記外筒体8が裂け破れるという構成にしている。
【0034】
これらにより,前記外筒体8のうち前記ヒンジ4,5と反対側において前記第1・第2の縦弱化線22,23と,前記第1・第2の周弱化線24,25とで囲まれた部分を,前記外筒体8から前記各縦弱化線22,23及び前記各周弱化線24,25を沿って切り破りながら分離することができる分別片26に構成している。
【0035】
なお,図示においては,前記第1の周弱線24を,前記外筒体8の内周面の全周を巡る構成にしているが,この第1の周弱線24は,前記外筒体8の内周面のうち前記第1の両縦弱化線22の相互間のみを連絡する構成にすることができる。また,前記第2の周弱化線5は,頂板10の上面に設けることに代えて,前記外筒体8のうち前記頂板10に対する付け根部に設ける構成にできる。
【0036】
そして,前記キャップ本体2の外筒体8における左右両側のうち,前記ヒンジ4,5と前記係合片20との間の部分に,平面視において,前記外筒体8の外周面より半径方向の外側に離間した位置で円弧状に延びる形状にした摘まみ片27を配設して,この両摘まみ片27のうち前記係合片20側の部分を,前記分別片26の両端に一体に連結する一方,前記両摘まみ片27のうち前記ヒンジ4,5側の部分を,前記第2の縦弱化線23を越えて前記ヒンジ4,5に向かって円弧に延びる自由端部27aに構成する。
【0037】
この構成において,左右の両摘まみ片27のうち少なくとも一方の摘まみ片27を指先で摘んで引っ張ると,キャップ本体2における外筒体8のうち分別片26の部分は,当該分別片26を囲み形成する第1・第2の縦弱化線22,23及び第1・第2の周弱化線24,25に沿って裂け破れて,図10に示すように,前記外筒体8から切り取り分離されることになるから,ヒンジ式キャップ1の全体を,容器6から至極容易に分別(取り外す)することができる。
【0038】
この場合,前記分別片26を形成するための縦弱化線22,23は,前記ヒンジ4,5の左右両側に隣接する部分に設けられていることにより,前記ヒンジ4,5に千切れが発生するおそれを回避することができるし,この分別片26に対する両摘まみ片27は,左右両側に設けられていることにより,その一方の摘まみ片27が千切れたとしても,他方の摘まみ片27によって確実に分別することができる。
【0039】
この場合において,前記分別片26の外筒体8からの切り取り分離を更に容易にできるようにするためには,前記縦弱化線22,23を,図9に二点鎖線Hで示すように,前記周弱化線24,25に対して鋭角に傾斜するという構成にしたり,これに加えて,又は,これに代えて,前記縦弱化線22,23と前記周弱化線24,25とが交わる箇所に貫通孔29を設けるという構成にできる。
【0040】
また,前記実施の形態によると,左右の両摘まみ片27が,平面視で円弧状の形状であるために,ヒンジキャップ1として使用中においてこれに他物が引っ掛かることを低減できるものでありながら,外筒体8よりも半径方向に離間していることにより,これを指先で摘まみ易くて,容器6からの分別がより容易にできる。
【0041】
更にまた,前記ヒンジキャップ1が,その蓋体3のうちヒンジ4,5と反対側の部位に不正開封防止用の係合片20を備えている形式のときには,このヒンジキャップ1をレールに沿って一列に移送するに際しては,前記したように,平面視で円弧状にした摘まみ片27が左右の両側に対象に位置していることにより,前記左右の両摘まみ片27がガイドの作用を行なうから,平面視において,不正開封防止用の係合片20を一定の方向に向け,且つ,横方向へずれ動かない状態に確実に保持できる。
【0042】
なお,前記左右の両摘まみ片27おうち少なくとも先端の部分は,図2,図3,図6及び図7に二点鎖線で記載したように,キャップ本体2から下向きに延びるカバー片28の内側に位置しており,これにより,前記両摘まみ片27に指先等が不測に引っ掛かることを確実に回避できる。
【符号の説明】
【0043】
1 ヒンジキャップ
2 キャップ本体
3 蓋体
4,5 ヒンジ
6 容器 8 キャップ本体の外筒体
9 キャップ本体の内筒体
19 不体のタブ
20 不正開封防止用係合片
22,23 縦弱化線
24,25 周弱化線
26 分別片
27 摘まみ片
【技術分野】
【0001】
本発明は,容器の口部に装着して使用されるヒンジ式のキャップの構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に,この種のヒンジ式のキャップは,特許文献1及び2等に記載されているように,瓶等の容器における口部に被嵌して装着されるキャップ本体と,このキャップ本体における注ぎ口を開閉する蓋体とから成り,この蓋体を,前記キャップ本体の側面にヒンジを介して開閉自在に一体に連結するという構成である。
【0003】
この場合,前記各特許文献は,前記キャップ本体のうち容器の口部に被嵌する外筒体における少なくとも裾の部分を,円周方向に延びる弱化線及び縦方向に延びる弱化線に沿って切り破ることによって,前記ヒンジキャップの容器からの分別(切り離し)を可能にするという構成にしている。
【0004】
また,特許文献2に記載されているヒンジキャップは,前記蓋体のうち前記ヒンジと反対側の部分に,指掛け用のタブを設ける一方,前記キャップ本体に,前記蓋体のタブを上向き動不能に保持する不正開封防止用の係合片が破断可能な状態で一体に設けて,この係合片をキャップ本体から切り離し分離することによって,前記蓋体を開けることができ,これによって不正開封を防止するという形式に構成にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平05−034151号公報
【特許文献2】特開2005−096826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1,2に記載のヒンジキャップにおいては,前記したように,キャップ本体のうち外筒体における裾の部分を切り破ることによって,容器から分別(切り離し)するという構成にしているものの,前記外筒体における裾の部分の切り破ることに指先を引っ掛けるための手がかりが存在しないので,前記外筒体を切り破っての容器からの分別が著しく困難で,指先を負傷したり,分別不能を招来したりするおそれがあった。
【0007】
特に,特許文献1に記載の形式のヒンジキャップにおいては,キャップ本体のうち外筒体における裾の部分を切り破るための縦弱化線を,キャップ本体に対して蓋体を連結するためのヒンジの箇所に位置しているので,前記ヒンジの部分に千切れ等が発生するという問題があった。
【0008】
本発明は,これらの問題を解消したヒンジキャップの構造を提供することを技術的課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この技術的課題を達成するため本発明の請求項1は,
「容器における口部に被嵌して装着されるキャップ本体と,このキャップ本体における注ぎ口を開閉する蓋体とを備え,前記蓋体を,前記キャップ本体の側面にヒンジを介して開閉自在に連結して成るヒンジキャップにおいて,
前記キャップ本体のうち容器における口部に被嵌される外筒体には,その円周方向に延びる周弱化線を設けることに加えて,当該外筒体のうち前記ヒンジの左右両側に隣接する部分に前記周弱化線から外筒体の下端にまで延びる縦弱化線を設けて,前記外筒体のうち前記ヒンジと反対側において前記周弱化線と両縦弱化線とで囲まれた部分を,前記外筒体から切り取り分離できる分別片に構成し,この分別片のうち前記ヒンジ側の両端に,摘まみ片を設ける。」
ことを特徴としている。
【0010】
請求項2は,
「前記請求項1の記載において,前記左右の両摘まみ片は,平面視で,前記外筒体の外周面より半径方向の外側に離間した位置にあって,前記外筒体における外周の円弧面に沿って前記ヒンジに向かって延びる円弧状の形状である。」
ことを特徴としている。
【0011】
請求項3は,
「前記請求項2の記載において,前記キャップ体のうち前記ヒンジと反対側の部位には,前記蓋体に設けたタブと係合して不正開封を防止するように構成した係合片が,前記ヒンジと反対側の部位に破断可能な状態で設けられている一方,前記左右の両摘まみ片を,平面視で,前記ヒンジと前記不正開封防止用の係合片との間の部位に配設した。」
ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の記載において,左右の両摘まみ片のうち少なくとも一方の摘まみ片を指先で摘んで引っ張ると,キャップ本体における嵌合筒体のうち分別片は,当該分別片を囲み形成する周弱化線及び縦弱化線に沿って裂け破れて,前記外筒体から切り取り分離されることになるから,ヒンジキャップの全体を,容器から至極容易に分別(取り外す)することができ,この分別の際に,指先を負傷したり,分別不能を招来したりするのを確実に低減できる。
【0013】
また,前記分別片を形成するための縦弱化線は,前記ヒンジの左右両側に隣接する部分に設けられていることにより,前記ヒンジに千切れが発生するおそれを回避することができるし,前記分別片に対する摘まみ片は,左右両側に設けられていることにより,その一方の摘まみ片が千切れたとしても,他方の摘まみ片によって確実に分別することができる。
【0014】
また,請求項2によると,前記左右の両摘まみ片が,平面視で円弧状の形状であるために,ヒンジキャップとして使用中においてこれに他物が引っ掛かることを低減できるものでありながら,外筒体よりも半径方向に離間していることにより,これを指先で摘まみ易くて,容器からの分別がより容易にできる利点がある。
【0015】
ところで,ヒンジキャップは,そのキャップ本体に対して蓋体を閉じた状態にして,容器に対して被嵌・装着されるもので,この装着に際しては,前記ヒンジキャップを,レールに沿って一列に並べて搬送し,この先端のものから容器に一個ずつ装着するという方法が採用されている。
【0016】
この場合,前記ヒンジキャップが,その蓋体のうちヒンジと反対側の部位に不正開封防止用の係合片が設けられている形式のときには,このヒンジキャップのレールによる一列搬送に際しては,前記不正開封防止用の係合片を,平面視において,一定の方向に向けた状態で,且つ,横方向へのずれ動きが少ないように,芯を揃えた状態に保持する必要がある。
【0017】
これに対して,請求項3に構成することを提案するものであり,平面視で円弧状にした摘まみ片が左右の両側に対象に位置していることにより,ヒンジキャップをレールに沿って一列状に移送するに際し,前記左右の両摘まみ片がガイドの作用を行なうから,平面視において,不正開封防止用の係合片を一定の方向に向け,且つ,横方向へのずれ動が少ないように,芯を揃えた状態に確実に保持できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態によるヒンジキャップの縦断正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の底面図である。
【図4】図2のIV−IV視拡大断面図である。
【図5】図2及び図3のV−V視拡大断面図である。
【図6】図2及び図3のVI−VI視拡大断面図である。
【図7】図1,図5及び図6のVII −VII 視平断面図である。
【図8】実施の形態によるヒンジキャップを容器に対して装着した状態を示す縦断正面図である。
【図9】ヒンジキャップの正面図である。
【図10】図9の左側面図である。
【図11】図9の平面図である。
【図12】不正開封防止用の係合片を切り離した状態を示す図である。
【図13】分別している状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下,本発明の実施の形態を,図面について説明する。
【0020】
これらの図において,符号1は,本発明の実施の形態による合成樹脂製のヒンジキャップを示し,このヒンジ式キャップ1は,キャップ本体2と,蓋体3とからなっており,これらの両者は,1本のセンターヒンジ4と,その左右両側に配設した2本のサイドヒンジ5を介して屈曲自在に一体に繋がっている。
【0021】
前記左右のサイドヒンジ5は,図4に示すように,表裏両面に複数本の凹み溝5a,5bを備えた蛇腹状又はM型状であり,前記センターヒンジ4を補強することに加えて,前記蓋体3をキャップ本体2から開いたとき,この開いた状態を保持するという構成である。
【0022】
前記キャップ本体2は,容器6における口部7に外側から被嵌して装着される外筒体8と、前記容器6における口部7に内側から嵌まる内筒体9と,これら外筒体8及び内筒体9が下向きに一体に突出する頂板10とを備えており,前記外筒体8は,その下端における内周に設けた突起条11を,前記容器6の口部7における環状溝12に嵌まり係合することにより,前記容器6の口部7から容易に外れないように構成されている。
【0023】
一方,前記キャップ本体2における頂板10の上面には,注ぎ口13と,この注ぎ口13の内部を塞ぐ閉鎖板14とを一体に備えている。
【0024】
これに加えて,前記頂板10の上面には,リング部15が,前記注ぎ口13の外側を囲うように一体に設けられ,このリング部15に対して前記蓋体3を着脱自在に被せ装着するように構成している。
【0025】
前記注ぎ口13に対する閉鎖板14には,ループ状のスコアー(薄肉部)16が形成されており,このスコアー16で囲われた部分の端部にプルリング(プルタブ)17を一体に設けている。いうまでもないが,プリリング17を引っ張ってスコアー16の箇所を引き千切ることにより,内容物(液体)を注ぎ出すことができる。
【0026】
前記蓋体3は,図8に示すように,前記キャップ本体2に被せるように閉じた状態において,前記リング部15に対して被さり,この被せた状態に着脱自在に係合するように構成されており,その内側には,前記注ぎ口13に内側から嵌合する筒型の中足18を一体に設けているほか,この蓋体3のうち前記ヒンジ4,5と反対側に位置した自由端部には,指掛け用のタブ19を一体に設けている。また,このタブ19の下面には指の引っ掛かりを良くするためのリブを形成している。
【0027】
前記キャップ本体2における外筒体8のうち前記ヒンジ4,5と反対側の部位には,前記蓋体3におけるタブ19の外側を囲う不正開封防止用の係合片20が一体に形成されている。
【0028】
この係合片20は,前記タブ19を上から覆う上カバー(水平部)20aと,この上カバー20aの外周縁に連続した下向きに突出した囲い壁20bとを備えている。
【0029】
前記上カバー20aと囲い壁20bとは円周方向に延びており,上カバー20aはタブ19を完全に覆う左右長さであり,かつ,上カバー20aでタブ19の付け根まで覆っている。従って,人が上カバー20aの後端面に指や爪を掛けることはできない。前記タブ19の上面には,内向き先端面に向けて下向き傾斜する傾斜ガイド面19aが形成されている。従って,前記蓋体3を閉蓋状態にセットするにおいて,前記タブ19は上カバー20aの下方にスムースに誘い込まれる。
【0030】
一方,前記係合片20における囲い壁20bの両端は,上カバー20aの左右端よりも左右外側にはみ出している。すなわち,この囲い壁20bは上カバー20aの左右外側に突出した張り出し部20b′を有している。この場合,張り出し部20b′は,前記キャップ本体2における外筒体8の外周面に,引き千切ることが可能に構成したブリッジ部21を介して一体に繋がっている。
【0031】
すなわち,前記不正開封防止用の係合片20は,その両端の張り出し部20b′の各々が前記ブリッジ部21を介してキャップ本体2に一体に繋がっており,当然のことながら,前記張り出し部20b′のうち一方又は両方に指先を掛けて引っ張ることにより,前記ブリッジ部21が千切れて,図9に示すように,前記係合片20がキャップ本体2から外れる,これによって,前記蓋体3が開くことが可能になるという構成にしている。
【0032】
次に,キャップ本体2における外筒体8のうち前記ヒンジ4,5の左右両側に近接する部分には,内周面を下向きの軸線方向に延びる二本の第1の縦弱化線22と,外周面を下向きの軸線方向に延びる二本の第2の縦弱化線23とを設けており,前記第1及び第2の縦弱化線22,23は,そのいずれも,断面が角溝型で,外筒体8における下端縁にまで延びる構成であり,特に,内周面における第1の縦弱化線22は,図6に示すように,当該内周面に設けられている突起条11を横断しており,この第1の縦弱化線22の外側に,前記第2の縦弱化線23が近接して位置していて,この間において前記外筒体8が裂け破れるという構成にしている。
【0033】
前記外筒体8の内周面のうち前記ヒンジ4,5と反対側の部分には,円周方向に延びて前記第1の縦弱化線22に到達する構成にした第1の周弱化線24を設け,更に,前記キャップ本体2の頂板10における上面のうち前記ヒンジ4,5とは反対側の部分に円周方向に延びるように溝型に構成した第2の周弱化線25を設けており,この第2の周弱化線25の底面が,前記第1の周弱化線24に近接して,この間において前記外筒体8が裂け破れるという構成にしている。
【0034】
これらにより,前記外筒体8のうち前記ヒンジ4,5と反対側において前記第1・第2の縦弱化線22,23と,前記第1・第2の周弱化線24,25とで囲まれた部分を,前記外筒体8から前記各縦弱化線22,23及び前記各周弱化線24,25を沿って切り破りながら分離することができる分別片26に構成している。
【0035】
なお,図示においては,前記第1の周弱線24を,前記外筒体8の内周面の全周を巡る構成にしているが,この第1の周弱線24は,前記外筒体8の内周面のうち前記第1の両縦弱化線22の相互間のみを連絡する構成にすることができる。また,前記第2の周弱化線5は,頂板10の上面に設けることに代えて,前記外筒体8のうち前記頂板10に対する付け根部に設ける構成にできる。
【0036】
そして,前記キャップ本体2の外筒体8における左右両側のうち,前記ヒンジ4,5と前記係合片20との間の部分に,平面視において,前記外筒体8の外周面より半径方向の外側に離間した位置で円弧状に延びる形状にした摘まみ片27を配設して,この両摘まみ片27のうち前記係合片20側の部分を,前記分別片26の両端に一体に連結する一方,前記両摘まみ片27のうち前記ヒンジ4,5側の部分を,前記第2の縦弱化線23を越えて前記ヒンジ4,5に向かって円弧に延びる自由端部27aに構成する。
【0037】
この構成において,左右の両摘まみ片27のうち少なくとも一方の摘まみ片27を指先で摘んで引っ張ると,キャップ本体2における外筒体8のうち分別片26の部分は,当該分別片26を囲み形成する第1・第2の縦弱化線22,23及び第1・第2の周弱化線24,25に沿って裂け破れて,図10に示すように,前記外筒体8から切り取り分離されることになるから,ヒンジ式キャップ1の全体を,容器6から至極容易に分別(取り外す)することができる。
【0038】
この場合,前記分別片26を形成するための縦弱化線22,23は,前記ヒンジ4,5の左右両側に隣接する部分に設けられていることにより,前記ヒンジ4,5に千切れが発生するおそれを回避することができるし,この分別片26に対する両摘まみ片27は,左右両側に設けられていることにより,その一方の摘まみ片27が千切れたとしても,他方の摘まみ片27によって確実に分別することができる。
【0039】
この場合において,前記分別片26の外筒体8からの切り取り分離を更に容易にできるようにするためには,前記縦弱化線22,23を,図9に二点鎖線Hで示すように,前記周弱化線24,25に対して鋭角に傾斜するという構成にしたり,これに加えて,又は,これに代えて,前記縦弱化線22,23と前記周弱化線24,25とが交わる箇所に貫通孔29を設けるという構成にできる。
【0040】
また,前記実施の形態によると,左右の両摘まみ片27が,平面視で円弧状の形状であるために,ヒンジキャップ1として使用中においてこれに他物が引っ掛かることを低減できるものでありながら,外筒体8よりも半径方向に離間していることにより,これを指先で摘まみ易くて,容器6からの分別がより容易にできる。
【0041】
更にまた,前記ヒンジキャップ1が,その蓋体3のうちヒンジ4,5と反対側の部位に不正開封防止用の係合片20を備えている形式のときには,このヒンジキャップ1をレールに沿って一列に移送するに際しては,前記したように,平面視で円弧状にした摘まみ片27が左右の両側に対象に位置していることにより,前記左右の両摘まみ片27がガイドの作用を行なうから,平面視において,不正開封防止用の係合片20を一定の方向に向け,且つ,横方向へずれ動かない状態に確実に保持できる。
【0042】
なお,前記左右の両摘まみ片27おうち少なくとも先端の部分は,図2,図3,図6及び図7に二点鎖線で記載したように,キャップ本体2から下向きに延びるカバー片28の内側に位置しており,これにより,前記両摘まみ片27に指先等が不測に引っ掛かることを確実に回避できる。
【符号の説明】
【0043】
1 ヒンジキャップ
2 キャップ本体
3 蓋体
4,5 ヒンジ
6 容器 8 キャップ本体の外筒体
9 キャップ本体の内筒体
19 不体のタブ
20 不正開封防止用係合片
22,23 縦弱化線
24,25 周弱化線
26 分別片
27 摘まみ片
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器における口部に被嵌して装着されるキャップ本体と,このキャップ本体における注ぎ口を開閉する蓋体とを備え,前記蓋体を,前記キャップ本体の側面にヒンジを介して開閉自在に連結して成るヒンジキャップにおいて,
前記キャップ本体のうち容器における口部に被嵌される外筒体には,その円周方向に延びる周弱化線を設けることに加えて,当該外筒体のうち前記ヒンジの左右両側に隣接する部分に前記周弱化線から外筒体の下端にまで延びる縦弱化線を設けて,前記外筒体のうち前記ヒンジと反対側において前記周弱化線と両縦弱化線とで囲まれた部分を,前記外筒体から切り取り分離できる分別片に構成し,この分別片のうち前記ヒンジ側の両端に,摘まみ片を設けることを特徴とするヒンジキャップの構造。
【請求項2】
前記請求項1の記載において,前記左右の両摘まみ片は,平面視で,前記外筒体の外周面より半径方向の外側に離間した位置にあって,前記外筒体における外周の円弧面に沿って前記ヒンジに向かって延びる円弧状の形状であることを特徴とするヒンジキャップの構造。
【請求項3】
前記請求項2の記載において,前記キャップ体のうち前記ヒンジと反対側の部位には,前記蓋体に設けたタブと係合して不正開封を防止するように構成した係合片が,前記ヒンジと反対側の部位に破断可能な状態で設けられている一方,前記左右の両摘まみ片を,平面視で,前記ヒンジと前記不正開封防止用の係合片との間の部位に配設したことを特徴とするヒンジキャップの構造。
【請求項1】
容器における口部に被嵌して装着されるキャップ本体と,このキャップ本体における注ぎ口を開閉する蓋体とを備え,前記蓋体を,前記キャップ本体の側面にヒンジを介して開閉自在に連結して成るヒンジキャップにおいて,
前記キャップ本体のうち容器における口部に被嵌される外筒体には,その円周方向に延びる周弱化線を設けることに加えて,当該外筒体のうち前記ヒンジの左右両側に隣接する部分に前記周弱化線から外筒体の下端にまで延びる縦弱化線を設けて,前記外筒体のうち前記ヒンジと反対側において前記周弱化線と両縦弱化線とで囲まれた部分を,前記外筒体から切り取り分離できる分別片に構成し,この分別片のうち前記ヒンジ側の両端に,摘まみ片を設けることを特徴とするヒンジキャップの構造。
【請求項2】
前記請求項1の記載において,前記左右の両摘まみ片は,平面視で,前記外筒体の外周面より半径方向の外側に離間した位置にあって,前記外筒体における外周の円弧面に沿って前記ヒンジに向かって延びる円弧状の形状であることを特徴とするヒンジキャップの構造。
【請求項3】
前記請求項2の記載において,前記キャップ体のうち前記ヒンジと反対側の部位には,前記蓋体に設けたタブと係合して不正開封を防止するように構成した係合片が,前記ヒンジと反対側の部位に破断可能な状態で設けられている一方,前記左右の両摘まみ片を,平面視で,前記ヒンジと前記不正開封防止用の係合片との間の部位に配設したことを特徴とするヒンジキャップの構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−86812(P2013−86812A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−226812(P2011−226812)
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(000216195)天龍化学工業株式会社 (19)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(000216195)天龍化学工業株式会社 (19)
【Fターム(参考)】
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