説明

フラッシャーおよび鞍乗型車両

【課題】フラッシャーの視認性を向上させるとともに、転倒時にフラッシャーが破損し難くする。
【解決手段】このフラッシャー101は、レンズ120と、レンズ120に嵌め合わされるカバー160と、カバー160と車体とを連結する脚部180とを備えている。カバー160とレンズ120を嵌め合わせる面が、脚部180が延びる方向sに対して傾いており、レンズ120は鞍乗型車両1000の車両前後方向よりも車幅方向が短い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗型車両の後部に取り付けられるフラッシャー(リアフラッシャー)に関する。
【背景技術】
【0002】
鞍乗型車両の後部に取り付けられるフラッシャー(リアフラッシャー)については、例えば、特開2005−235622号公報に開示されている。同公報には、鞍乗型車両の後部に取り付けられるフラッシャーであって、脚部を有し、車体カバーから突出させ、車体の左右方向に対してレンズとカバーの合わせ面が傾斜した構造を有するフラッシャーが開示されている。
【特許文献1】特開2005−235622号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
鞍乗型車両の後部に取り付けられるフラッシャー(リアフラッシャー)は、転倒時に特に破損し易い部位である。そこで、本発明は、当該フラッシャーの視認性を向上させるとともに、転倒時にフラッシャーが破損し難い構造を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係るフラッシャーは、鞍乗型車両の後部に取り付けられるフラッシャーである。このフラッシャーは、レンズと、レンズに嵌め合わされるカバーとを備えている。カバーは、鞍乗型車両の幅方向に延びた脚部を介して車体に取り付けられており、レンズが後方に向くように、カバーとレンズを嵌め合わせる面が、脚部が延びる方向に対して傾いており、レンズは車両前後方向よりも車幅方向が短い。
【発明の効果】
【0005】
このフラッシャーは、鞍乗型車両の幅方向に延びた脚部を介して車体に取り付けられており、レンズが後方に向くように、カバーとレンズを嵌め合わせる面が、脚部が延びる方向に対して傾いており、レンズは車両前後方向よりも車幅方向が短い。このため、フラッシャーの視認性が良く、転倒時にフラッシャーが破損し難い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両を図面に基づいて説明する。なお、図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、本発明は以下の実施形態に限定されない。また、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者が通常の乗車姿勢で乗車している状態において当該運転者から見た方向に従う。また、必要に応じ、適宜、前側をFr、後側をRrで示す。また、各図面は符号の向きに見ることを前提に図示している。
【0007】
この実施形態では、鞍乗型車両1000は、図1に示すように、スクータ型の自動二輪車であり、車体フレーム(図示省略)に、樹脂製の車体カバー400が取り付けられている。図2に示すように、この鞍乗型車両1000は、後部に、主としてブレーキランプとして機能するテールランプ103と、主として方向指示灯として機能するフラッシャー101とが取り付けられている。なお、当該図2は、鞍乗型車両1000を後方から見た図面であるが、便宜上一部で図面を簡略化しており、特に車体カバー400内の部品について図示を省略している。車体カバー400やテールランプ103やフラッシャー101の外装部材は、それぞれブラケットを介して、実質的に車体フレーム(図示省略)に取り付けられている。これによって、これらの外装部材は走行風や走行時の振動などでがたつきが生じないように、所要の取付強度が確保されている。
【0008】
テールランプ103は、図2に示すように、車両後部において車体カバー400に装着されている。フラッシャー101は、テールランプ103とは別体で車両後部の車幅方向両側に配設されている。この実施形態では、後輪501の後に泥除け部材502(リアフェンダー)が配設されている。フラッシャー101は、図2および図3に示すように、脚部180を有しており、当該脚部180を介して、泥除け部材502の基端部503に取り付けられている。
【0009】
このフラッシャー101は、図4および図5に示すように、レンズ120と、ハウジング140と、カバー160と、脚部180とを備えている。
【0010】
レンズ120は、透明な樹脂(この実施形態では、メタクリル(PMMA))で成形されており、透明のレンズ面121を有している。このレンズ120は、周縁部に、カバー160を取り付ける取付部124と、ハウジング140を取り付ける取付部123が設けられている。ハウジング140を取り付ける取付部123は、カバー160を取り付ける取付部124の内側に設けられている。レンズ120は、カバー160を取り付ける取付部124とハウジング140を取り付ける取付部123との間に、不透明領域が形成されている。
【0011】
この実施形態では、図6に示すように、レンズ120の周縁部に形成された外側壁124(取付部124)と、外側壁124の内側に形成された内側壁123(取付部123)とがレンズ120に設けられている。そして、上記不透明領域として、外側壁124の外側の領域aが、不透明な塗料によって塗装されている。この実施形態では、外側壁124の外側は、レンズ120の全周縁部にわたって黒色の塗料で塗装されている。
【0012】
ハウジング140は光源として電球250(bulb、図6参照)が配設されている。なお、この実施形態では、ハウジング140は、図4に示すように、電球250が配設されるハウジング(ケーシング)であって、レンズに対向する側が概ね窪んだ形状を有している。このハウジング140は、樹脂(この実施形態では、ポリカーボネート(PC))で形成されており、レンズ120に対向する面142に鏡面仕上げが施されており、当該面142によってリフレクタが構成されている。このように、このハウジング140はリフレクタを兼ねている。鏡面仕上げは例えば金属蒸着などによって施すとよい。ハウジング140は、電球250が配設される電球配設部143を有している。この実施形態では、図6に示すように、電球250は発光部252をレンズ面121に向けて配設され、ソケット251が電球配設部143に固定されている。この実施形態では、ハウジング140の外縁141は、レンズ120の周縁部の内側に設けられた取付部123(内側壁123)に取り付けられている。より具体的には、この実施形態では、レンズ120の内側壁123とハウジング140の外縁141は、縁を突き当てた状態で取り付けられている。さらに、ハウジング140の外縁141はレンズ120の取付部123に溶着によって水密に取り付けられている。
【0013】
カバー160は、図4に示すように、ハウジング140の外側を覆う部材であり、レンズ120の外側の外側壁124に取り付けられる。カバー160の外縁161は、図6に示すように、レンズ120の周縁部に設けられた取付部124(外側壁124)に取り付けられている。より具体的には、この実施形態では、レンズ120の外側壁124とカバー160の外縁161は、縁を突き当てた状態で取り付けられている。さらに、この実施形態では、上述したレンズ120の内側壁123とハウジング140の外縁141との突き当て部qと、レンズ120の外側壁124とカバー160の外縁161との突き当て部rとが、それぞれを突き当てる方向に対してずれている。
【0014】
なお、この実施形態では、図5に示すように、カバー160は、樹脂(この実施形態では、ポリプロピレン(PP))で形成されており、電球250の電気配線253(図6参照)を通す開口164が形成されている。カバー160の外側面には、当該開口164の周りに、脚部180を取り付ける取付部166が設けられている。さらに、この実施形態では、取付部166の周囲に周り止め168が設けられている。周り止め168は、この実施形態では、楕円の周上のうち長軸が交わるカーブが急な部分に沿って係合片を設けている。
【0015】
脚部180は、図4および図5に示すように、筒状の部材であり、脚部180の一端181は車体カバー400(図2参照)に取り付けられ、脚部180の他端182はフラッシャー101のカバー160の取付部166に取り付けられている。この実施形態では、当該取付部166に周り止め168が設けられている。フラッシャー101のカバー160は、当該周り止め168に係合させて脚部180の他端182に取り付けられている。これにより、カバー160と脚部180とが嵌めあわされている。この場合、脚部180は、弾性体、例えば、ゴムで成形するとよい。
【0016】
また、この実施形態では、フラッシャー101の電球への電気配線253は、図示は省略するが、ハウジング140の電球配設部143から、カバー160および脚部180の内部を通して車体カバー400内を通され、鞍乗型車両1000のバッテリ(図示省略)に電気的に接続されている。
【0017】
このフラッシャー101は、電球から投射された光は、直接またはハウジング140の内側で反射して、レンズ120の透明なレンズ面121を通してレンズ120の外を照らす。このフラッシャー101の光の方向は、フラッシャー101の外側の所定の領域から視認できるように、ハウジング等によって調整されている。
【0018】
また、このフラッシャー101は、図6に示すように、カバー160はレンズ120の周縁部に取り付けられており、ハウジング140はレンズ120の周縁部においてカバー160よりも内側に取り付けられている。そして、レンズ120はカバー160とハウジング140の間に不透明領域が形成されているので、当該レンズ120の周縁部においてカバー160の内側に水が入った場合でも、当該水は外からは見えない。
【0019】
このフラッシャー101は、図3に示すように、カバー160とレンズ120を嵌め合わせる面が、脚部180が延びる方向sに対して傾いており、レンズ120は鞍乗型車両1000の車両前後方向よりも車幅方向が短い。このため、このフラッシャー101は、視認性(特に、左側のリアフラッシャーは左側後方からの視認性、右側のリアフラッシャーは右側後方からの視認性)が良い。また、レンズ120は車両前後方向よりも車幅方向が短いので、転倒時には、より幅がある車両前後方向で転倒の衝撃を受けることができ、転倒時にレンズ120やカバー160が破損するのを防止できる。さらに、この実施形態では、脚部180は転倒の衝撃に対して、クッションとして機能し、フラッシャー101の他の部材が破損するのを防止できる。特にこの実施形態では、脚部180は筒状であり、また材質的にもフラッシャー101の他の部材よりも柔らかく変形が許容されやすいゴムで成形されている。このため、転倒時に他の部材が破損するのをより確実に防止できる。また、当該フラッシャー101がクッションになるので、転倒時に、車体カバー400が破損したり、傷が生じたりするのを防止できる。また、この実施形態では、レンズ120は、車両前後方向よりも車幅方向が短いので、車体からのフラッシャー101の張り出しを小さく押さえつつ、側方および後方からの視認性を確保できる。また、脚部180を介してフラッシャー101を取り付ける構造によって、鞍乗型車両1000の後部の車体カバーのデザインをほっそりさせることができる。このフラッシャー101は、車幅方向への張り出しを大きくせずとも、側方および後方の視認性を確保しやすく、フラッシャー101を含めた車体のデザインの自由度を向上させることができる。
【0020】
なお、「脚部180が延びる方向s」については、脚部180が車体から延びる方向を意味する。この実施形態のように、脚部180が中空の筒状の部材であれば、その中空の穴の軸方向としてもよい。また、当該方向は、例えば、車幅方向(車両の左右の方向)に置き換えて考えても良い。
【0021】
また、この実施形態では、フラッシャー101の脚部180が取り付けられる車体側の面(この実施形態では、泥除け部材502の基端部503の面)は、図2に示すように、車両後方を向いている。このフラッシャー101もレンズ120を車両後方に向けて配設しやすく、車両後方からフラッシャー101の視認性を確保しやすい。
【0022】
また、この実施形態では、フラッシャー101は、図3に示すように、前側の端部tと後側の端部uが、それぞれ前後方向に向けて徐々に細くなっている。レンズ120は、車両の前後方向に長い形状を有しており、前後方向により長いレンズ面121が形成されている。これにより、側方および後方から視認できるレンズ面を広く確保でき、フラッシャー101の視認性が向上する。また、図示は省略するが、前側の端部tと後側の端部uがそれぞれ前後方向に向けて徐々に細くなっていない場合、例えば、側面視で略四角形のフラッシャーでは、フラッシャーの前側の端部tと後側の端部uの近傍が車幅方向や上下方向に大きく張り出す形状になる。この実施形態では、フラッシャー101は、図1に示すように、前側の端部tと後側の端部uが、それぞれ前後方向に向けて徐々に細くなっている。このフラッシャー101によれば、フラッシャー101の視認性を広く確保しつつ、前側の端部tと後側の端部uの近傍が車幅方向や上下方向に大きく張り出すのを押さえることができる。これにより、転倒時等にフラッシャー101が地面に当たりにくくなり、フラッシャー101の破損を抑制できる。
【0023】
さらに、この実施形態では、フラッシャー101は、前側の端部tに比べて後側の端部uの方が鋭角に形成されている。このため、フラッシャー101を後方に長く形成でき、レンズ面121についても後方に長く形成できる。これにより、側方および後方から視認できるレンズ面をより広く確保してフラッシャー101の視認性を向上させている。
【0024】
また、この実施形態では、鞍乗型車両1000は、車体後部にテールランプ103を備えている。テールランプ103は、図1および図2に示すように、車両後部に配置される本体部103aと、本体部103aから車幅方向の両側面に沿って前方に延びる側部103b、103cとを備えている。この実施形態では、フラッシャー101のレンズ120は、図3に示すように、当該テールランプ103の側部103b、103cに沿っている。これにより、鞍乗型車両1000の後部のフラッシャー101とテールランプ103をコンパクトに配設することができる。また、テールランプ103とフラッシャー101との統一された印象を演出できる。
【0025】
特に、この実施形態では、図1および図3に示すように、フラッシャーの前側の端部tと後側の端部uを結ぶフラッシャー101のレンズ120の長手方向の稜線wが、テールランプ103の側部103b、103cの側面に沿っている。これにより、鞍乗型車両1000の後部のフラッシャー101とテールランプ103をコンパクトに配設することができるとともに、テールランプ103とフラッシャー101との統一された印象を演出できる。なお、車両平面視において、フラッシャー101のレンズ120の車両幅方向の外形線を、テールランプ103の側部103b、103cの側面に沿って形成してもよい。この場合でも、同様に、鞍乗型車両1000の後部のフラッシャー101とテールランプ103をコンパクトに配設することができるとともに、テールランプ103とフラッシャー101との統一された印象を演出できる。
【0026】
また、この実施形態では、カバー160の縁161とレンズ120の縁124を合わせる面F1が、図3に示すように、車体カバー400の側面に沿っている。このようにカバー160の縁161とレンズ120の縁124を合わせる面F1が少なくとも一部において、車体カバー400の側面に沿っているので、フラッシャー101と車体カバー400との統一感を生じさせ、デザイン上、スマートな印象を生じさせる。
【0027】
また、この実施形態では、カバー160の縁161とレンズ120の縁124を合わせる面は、図3に示すように、フラッシャー101の後側と前側で2つの面F1、F2で形成されており、前側の面F1は、後側の面F2よりも車両後方に向いている。このため、特に、このフラッシャー101は、後方および側方から見やすく、車両後方および側方の所要の範囲からの視認性を確保しつつ、レンズ120を比較的小型にできる。この場合、カバー160の縁161とレンズ120の縁124を合わせる面は、図3に示すように、概ねフラッシャー101の後側と前側で2つの面F1、F2に別れているとよい。その境界は滑らかに連続していてもよい。また、フラッシャー101の後側と前側の2つの面F1、F2は、それぞれ完全な平面でなくてもよい。
【0028】
また、この実施形態では、図3に示すように、カバー160の縁161とレンズ120の縁124を合わせる面は、脚部180が車体カバー400から延びる方向sに対して傾いており、レンズ120は、鞍乗型車両1000の前側ほど車幅方向外側に位置するように形成されている。このため、後方および側方からの視認性が向上されている。
【0029】
また、この実施形態では、鞍乗型車両1000は、図2に示すように、タンデムフートレスト411とグラブバー412とを備えている。このフラッシャー101は、車両1000を後方から見たときに、タンデムフートレスト411とグラブバー412の幅方向先端を結んだ線L1、L2よりも内側に配設されている。このため、転倒時に、タンデムフートレスト411とグラブバー412が、フラッシャー101よりも地面に接触し易く、フラッシャー101が地面に接触するのを防止できる。これにより、フラッシャー101が転倒時に破損するのが防止されている。なお、ここで、タンデムフートレスト411は、タンデムライダーが乗車時に足を載せる部位であり、図1および図2に示すように、鞍乗型車両1000の両側に配設されている。グラブバー412は、鞍乗型車両1000の後部に配設されており、タンデムライダーが乗車時に手を添える部位である。
【0030】
さらに、この実施形態では、鞍乗型車両1000は、図1および図2に示すように、シート420下にサイドカバー421が配設されており、フラッシャー101は、サイドカバー421の車幅方向の最も外側の位置421aよりも内側に配設されている。したがって、転倒時には、さらにサイドカバー421がフラッシャー101よりも地面に接触し易く、フラッシャー101が地面に接触するのを防止できる。これにより、フラッシャー101が転倒時に破損するのが防止されている。
【0031】
また、この実施形態では、鞍乗型車両1000は、図2に示すように、車体カバー400の側面に沿って配設されたマフラー430を備えている。フラッシャー101は、マフラー430の車幅方向最外側の端部よりも車幅方向内側に配設されている。したがって、転倒時には、さらにマフラー430がフラッシャー101よりも地面に接触し易く、フラッシャー101が地面に接触するのを防止できる。これにより、フラッシャー101が転倒時に破損するのが防止されている。
【0032】
また、この実施形態では、鞍乗型車両1000は、図1に示すように、車体後部にテールランプ103を備えている。フラッシャー101のレンズ120は、図2に示すように、テールランプ103の車幅方向最外側の端部よりも外側に配設されている。この鞍乗型車両1000によれば、フラッシャー101のレンズ120は、テールランプ103の車幅方向最外側の端部よりも外側に配設されているので、車両後方および後部側方において、フラッシャー101から投射される光がテールランプ103から投射される光によって阻害されず、フラッシャー101の視認性を確保できる。
【0033】
以上、本発明の一実施形態にかかるフラッシャーおよび鞍乗型車両を説明したが、本発明にかかるフラッシャーおよび鞍乗型車両は、上述した実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。
【0034】
例えば、フラッシャーは、上記の実施形態で例示した構造に言及されない。例えば、光源として電球を例示したが、光源としては電球に限定されず、発光する機能を奏する部品を適用することができ、例えば、LEDのような発光素子などでもよい。また、レンズ、ハウジング、カバー、および、脚部についての具体的な構造についても、上述した実施形態に限定されない。また、鞍乗型車両についても、上記の実施形態は本発明に係るフラッシャーが適用された一例を示すに過ぎず、種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の右側面図。
【図2】本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の背面図。
【図3】本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両のフラッシャーを示す斜視図。
【図4】本発明の一実施形態に係るフラッシャーの分解斜視図。
【図5】本発明の一実施形態に係るフラッシャーの分解斜視図。
【図6】本発明の一実施形態に係るフラッシャーの断面図。
【符号の説明】
【0036】
101 フラッシャー
103 テールランプ
103a テールランプの本体部
103b、103c テールランプの側部
120 フラッシャーのレンズ
121 レンズ面
123 取付部(内側壁)
124 取付部(外側壁、レンズの縁)
141 ハウジングの外縁
142 ハウジングのレンズに対向する面
143 電球配設部
160 カバー
161 カバーの外縁
180 脚部
250 電球(光源)
251 ソケット
400 車体カバー
411 タンデムフートレスト
412 グラブバー
420 シート
421 サイドカバー
421a サイドカバーの車幅方向の最も外側の位置
430 マフラー
501 後輪
502 泥除け部材
503 基端部
1000 鞍乗型車両
a 不透明領域
F1 カバーの縁とレンズの縁を合わせる面(後側)
F2 カバーの縁とレンズの縁を合わせる面(前側)
L1、L2 タンデムフートレストとグラブバーの幅方向先端を結んだ線
s 脚部が延びる方向
t フラッシャーの前側の端部
u フラッシャーの後側の端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鞍乗型車両の後部に取り付けられるフラッシャーであって、
レンズと、前記レンズに嵌め合わされるカバーと、前記カバーと車体とを連結する脚部とを備え、
前記カバーとレンズを嵌め合わせる面が、前記脚部が延びる方向に対して傾いており、前記レンズは車両前後方向よりも車幅方向が短い、フラッシャー。
【請求項2】
前記カバーとレンズの縁を合わせる面が、前記車体の側面に沿っている、請求項1に記載のフラッシャー。
【請求項3】
前記カバーとレンズの縁を合わせる面は、フラッシャーの後側と前側で2つの面で形成されており、前側の面は後側の面よりも車両後方に向いている、請求項1に記載のフラッシャー。
【請求項4】
前記レンズは、鞍乗型車両の前側ほど車幅方向外側に位置するように形成されている、請求項1に記載のフラッシャー。
【請求項5】
請求項1から4の何れかに記載のフラッシャーを備えた鞍乗型車両。
【請求項6】
前記鞍乗型車両は、タンデムフートレストとグラブバーとを備え、
前記フラッシャーは、車両を後方から見たときに、前記タンデムフートレストとグラブバーの幅方向先端を結んだ線よりも、幅方向内側に配設されている、請求項5に記載の鞍乗型車両。
【請求項7】
前記鞍乗型車両は、シート下にサイドカバーが配設されており、
前記フラッシャーは、前記サイドカバーの車幅方向の最も外側の位置よりも内側に配設されている、請求項5に記載の鞍乗型車両。
【請求項8】
前記鞍乗型車両は、前記車体の側面に沿って配設されたマフラーを備え、
前記フラッシャーは、前記マフラーの車幅方向最外側の端部よりも車幅方向内側に配設されている、請求項5に記載の鞍乗型車両。
【請求項9】
前記鞍乗型車両は、前記車体後部にテールランプを備えており、
前記フラッシャーのレンズは、前記テールランプの車幅方向最外側の端部よりも外側に配設されている、請求項5に記載の鞍乗型車両。
【請求項10】
前記フラッシャーの脚部が取り付けられる車体側の面は車両後方を向いている、請求項5に記載の鞍乗型車両。
【請求項11】
前記フラッシャーは、前側の端部と後側の端部が、それぞれ前後方向に向けて徐々に細くなっている、請求項5に記載の鞍乗型車両。
【請求項12】
前記フラッシャーは、前記前側の端部に比べて後側の端部の方が鋭角に形成されている、請求項5に記載の鞍乗型車両。
【請求項13】
前記鞍乗型車両は、前記車体後部にテールランプを備えており、当該テールランプは、車両側面に沿って前方に延びた側部を有しており、前記フラッシャーのレンズは、車両側面において前記テールランプの側部に沿っている、請求項5に記載の鞍乗型車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−166790(P2009−166790A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−9844(P2008−9844)
【出願日】平成20年1月18日(2008.1.18)
【出願人】(000010076)ヤマハ発動機株式会社 (3,045)