説明

フラッシュオーバ防止装置

【課題】気中の湿度により変動するフラッシュオーバ限界距離に応じた的確な保護が行えるフラッシュオーバ防止装置を得る。
【解決手段】充電電路ALと保護対象体TPとのフラッシュオーバ限界距離Lを気中の湿度に基づき判定する限界距離判定装置8−2を備え、限界距離判定装置8−2による判定結果に応じて充電電路ALと保護対象体TPとのフラッシュオーバを防ぐための 赤色回転灯5や警報ブザー6などによる警告表示や警告報知等の保護動作を行うようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、フラッシュオーバ防止装置、特に、送配電線に隣接して荷吊りなどの作業を行う時に、送配電線等の充電電路の離隔距離を確保するための警報装置または高さ制限ゲート装置や路面昇降手段を備えた送配電線等の充電電路からのフラッシュオーバ防止装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の送配電線隣接作業の警報装置においては、パンザマストに赤外線発光器と受光器を固定し、赤外線発光器から受光器に向かって赤外線光ビームを照射している。この赤外線光ビームのレベルは上部の充電電路からの接近限界距離に合わせられており、クレーン車のブームや車両の積載物がこの赤外線光ビームに触れると赤色回転灯や警報ブザーにて危険を警告する構造としている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、他の構成による従来の送配電線等の充電電路下方の道路高さ制限ゲートにおいては、充電電路からの接近限界距離に絶縁体で構成した高さ制限ゲートを設置し、道路を通る車両の積載高さを制限する構造としている。
【0004】
【特許文献1】特開平3−230710号公報(第2−4頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の送配電線等の充電電路隣接作業に係る警報装置は以上のように構成されているので、最悪の環境条件下となる雨天での気中絶縁抵抗を想定して充電電路に対する接近限界距離を確保する必要があり、送配電線等の充電電路が低いと下部での作業高さが限定され、充電電路下方の道路においては、運搬物の高さ制限による通行の障害となるなどの問題があった。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、気中の湿度により変動するフラッシュオーバ限界距離に応じた的確な保護が行えるフラッシュオーバ防止装置を得ようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係るフラッシュオーバ防止装置は、充電電路と保護対象体とのフラッシュオーバ限界距離を気中の湿度に基づき判定する限界距離判定手段を備え、前記限界距離判定手段による判定結果に応じて前記充電電路と保護対象体とのフラッシュオーバを防ぐための保護動作を行うようにしたものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、気中の湿度により変動するフラッシュオーバ限界距離に応じた的確な保護が行えるフラッシュオーバ防止装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1および図2に基づいて説明する。図1は実施の形態1におけるフラッシュオーバ防止装置の構成を示す側面図である。図2は実施の形態1におけるフラッシュオーバ防止装置の動作を示すフローチャート図である。
【0010】
図1において、送配電線等の電力線などからなる充電電路ALに対するクレーン車などの接地物である作業物体からなる保護対象体TPに関するフラッシュオーバ防止動作が行われる。
赤外線発光器1と受光部3および赤色回転灯5や警報ブザー6および湿度センサー7は、パンザマスト2に固定して取付けられている。赤外線発光器1は、受光部3に向かって赤外線照射ビーム4の照射を行い、この赤外線照射ビーム4に触れた物体があれば、赤色回転灯5や警報ブザー6を駆動させて警告を行う。パンザマスト2は下部の油圧駆動装置10によって上下する。
湿度センサ7のデータは監視制御部8に取り込まれて、送配電線等の電力線などからなる充電電路ALからの限界距離Lを判定する限界距離判定装置8−2によって充電電路ALからの限界距離Lを判定する。
別途、パンザマスト2の近くに設置された、アウトドア距離計13とパンザマスト2に取付けられた反射鏡12によって赤外線照射ビーム4のレベルを計測し、地面に設置されたアウトドア距離計14と充電電路ALに取付けた反射鏡11によって充電電路ALのレベルを計測する。
計測されたデータに基づいて充電電路ALと赤外線照射ビーム4のレベルとの離隔距離を離隔距離演算器8−4によって算出して、パンザマスト2の移動量について移動量演算器8−5で移動距離を算出し、油圧制御装置9を経由してパンザマスト2を移動させる油圧駆動装置10へ油圧を送る。
【0011】
次に、パンザマスト2の動作を図2のフローチャートにて説明する。
図1および図2において、高分子フィルムを誘電体とした静電容量式の高分子系センサーで構成され気中の湿度を算出する湿度センサー7からのデータは湿度測定器8−1に入力され大気中の湿度測定が行われる(ステップS1)。湿度測定器8−1によるステップS1における測定結果は充電電路ALからの限界距離判定装置8−2に取込まれ、実験データベース8−3を基づきこれを参照して大気湿度に沿った充電電路ALからの限界距離L(寸法A)を抽出する(ステップS2)。この実験データベース8−3は、実験により、気中の湿度による充電電路ALと保護対象体TPである接地物との離隔限界距離をサンプリングし、気中の湿度から充電電路ALと保護対象体TPである接地物とのフラッシュオーバ限界離隔距離Lを割り出すデータを蓄積したデータベースである。
別途、充電電路ALに取付けた反射鏡11に光ビームを照射し、距離を測定するアウトドア距離計14により充電電路ALと地面との距離について充電電路高さ測定器8−4で距離(B寸法)を測定する(ステップS3)。
この距離データ(B寸法)はパンザマスト2に取付けた反射鏡12に光ビームを照射し、距離を測定するアウトドア距離計13と接続した赤外線照射レベル測定器8−5の距離データ(C寸法)による測定結果(ステップS4)と共にパンザマスト移動量判定器8−6に取込まれ、パンザマスト2の移動量が判定される(ステップS5)。寸法Aが寸法(B−C)より大きい場合は、パンザマスト2をA−(B−C)だけ下げるように油圧制御装置9経由で油圧駆動装置10を働かせる(ステップS6)。寸法Aが寸法(B−C)より小さい場合は、パンザマスト2を(B−C)−Aだけ上げるように油圧制御装置9経由で油圧駆動装置10を働かせる(ステップS7)。寸法Aが寸法(B−C)と同じの場合は、油圧制御装置9経由で油圧駆動装置10に指示を与えないで終了する。
【0012】
この実施の形態1では、その大気湿度状態における充電電路ALからの接近限界距離を実験データから判定し、パンザマスト2に取付けた赤外線発光器1からの赤外線光ビーム4のレベルを可変状態で動作させるので、晴天/乾燥時の送配電線等の充電電路AL下方での作業高さを有効に確保することができる。
【0013】
(1A)この発明による実施の形態1によれば、送配電線などの電力線等からなる充電電路ALとクレーン車などの作業物体等からなる保護対象体TPとのフラッシュオーバ限界距離L(寸法A)を気中の湿度に基づき判定する限界距離判定装置8−2からなる限界距離判定手段を備え、前記限界距離判定装置8−2からなる限界距離判定手段による判定結果に応じて前記充電電路ALと保護対象体TPとのフラッシュオーバを防ぐための赤色回転灯5による警告表示や警報ブザー6による警告報知などの保護動作を行うようにしたので、気中の湿度により変動するフラッシュオーバ限界距離に応じた的確な保護が行えるフラッシュオーバ防止装置を得ることができる。
【0014】
(1B)この発明による実施の形態1によれば、前記(1A)項における構成において、送配電線などの電力線等からなる充電電路ALから所定の離隔距離に配設された保護対象体監視用赤外線発光器1と、前記赤外線発光器1の光ビーム照射方向にあって前記充電電路ALから所定の離隔距離に配設され赤外線発光器1からの光ビーム4を受ける受光器3と、前記発光器1および前記受光器3を支持するパンザマスト2からなる支柱を移動させる支柱移動手段とを備え、前記限界距離判定装置8−2からなる限界距離判定手段による判定結果に応じて前記支柱移動手段により前記発光器1および前記受光器3を支持するパンザマスト2からなる支柱を移動させ前記充電電路ALと保護対象体TPとのフラッシュオーバを防ぐための赤色回転灯5による警告表示や警報ブザー6による警告報知によって保護動作を行うようにしたので、気中の湿度によりが変動するフラッシュオーバ限界距離に応じた的確な保護が行えるフラッシュオーバ防止装置を得ることができる。
すなわち、送配電線などの電力線等からなる充電電路ALから所定の離隔距離に配設された作業物体監視用赤外線発光器1と前記赤外線発光器1の光ビーム照射方向にあって前記充電電路ALから所定の離隔距離に配設され赤外線発光器1からの光ビームを受ける受光器3を支持するパンザマスト2からなる支柱を油圧駆動装置10にて移動させる支柱移動手段と、実験により得た気中の湿度による充電電路ALと保護対象体TPとしての接地物との離隔距離をベータベース化し、これにより、その時期での大気中の湿度から所定の離隔距離を確保させる限界距離判定装置8−2を含む制御手段を備えた送配電線などの電力線等からなる充電電路ALからのフラッシュオーバ防止装置を構成する。
したがって、実験により得た気中の湿度による充電電路ALと保護対象体TPとしての接地物との離隔距離をベータベース化し、これより、その時期での大気中の湿度から所定の離隔距離を確保させる制御を行い、送配電線などの電力線等からなる充電電路ALの下方での有効作業高さを確保することができる。
【0015】
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図3および図4に基づいて説明する。図3は実施の形態1におけるフラッシュオーバ防止装置の構成を示す側面図である。図4は実施の形態2における動作を示すフローチャート図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0016】
上記実施の形態1では、パンザマスト2に取付けた赤外線発光器1からの赤外線光ビーム4のレベルを可変動作させる場合について述べたが、この実施の形態2では、図3および図4に示すように、送配電線などの電力線等からなる充電電路AL下の道路においては、車両運搬物からなる保護対象体TPの高さ制限を行うゲート21をその時の大気湿度状態における充電電路ALからの接近限界距離を実験データから判定し、空気圧駆動装置26で上下させ、また、空気圧駆動装置28で道路下部レベルを変化させるようにしたので、晴天/乾燥時における運搬物からなる保護対象体TPの高さ制限を緩和させることができる。
【0017】
次に、高さ制限ゲートおよび車両通行下部動作を図4のフローチャートについて説明する。
図3および図4において、高分子系の湿度センサー7からのデータは湿度測定器8−1に入力され湿度測定が行われる(ステップS11)。湿度測定器8−1によるステップS11における測定結果は充電電路ALからの限界距離判定装置8−2に取込まれ、実験データベース8−3から大気湿度に沿った充電電路からの限界距離L(寸法A)を抽出する(ステップS12)。
別途、充電電路ALに取付けた反射鏡30に光を照射し、距離を測定するアウトドア距離計32により充電電路ALと地面との距離を充電電路高さ測定器8−4で距離(寸法B)を測定する(ステップS13)。この距離データ(寸法B)は高さ制限ゲート21に取付けた反射鏡29に光ビームを照射し、距離を測定するアウトドア距離計31と接続したゲート高さ測定器8−8の距離データ(C寸法)(ステップS14)と共にゲート移動量判定器8−9に取込まれ、ゲート移動量判定が行われる(ステップS15)。寸法Aが寸法(B−C)より大きい場合は、ゲート21をA−(B−C)だけ下げるように空気圧制御装置24経由で空気圧駆動装置26を働かせる(ステップS16)。
その後、充電電路高さ測定器8−4で距離(B寸法)を測定する(ステップS17)とともに、ゲート高さ測定器8−8の距離(C寸法)を測定し(ステップS18)、ゲート移動量判定器8−9でA≦(B−C)を判定し(ステップS19)、「YES」ならば、状態保持で終了し、「NO」ならば、車両通行面27の下面の距離をアウトドア距離計33と接続した道路下部レベル測定器8−7の距離データ(D寸法)を測定して(ステップS20)、ゲート移動量判定器8−9によりD≦0で判定し(ステップS21)、「YES」ならば、ゲート21をA−(B−C)だけ下げるように空気圧制御装置24経由で空気圧駆動装置26を働かせる(ステップS16)。「NO」ならば、車両通行面27を下げるように空気圧制御装置24経由で空気圧駆動装置26を働かせ(ステップS22)、再度、充電電路高さ測定器8−4で距離(B寸法)及びゲート高さ測定器8−8の距離(C寸法)を測定するステップS13以下のルーチンに戻る。
【0018】
(2A)この発明による実施の形態2によれば、実施の形態1の前記(1A)項または(1B)項における構成において、送配電線などの電力線等からなる充電電路ALからの接近限界距離確保のために前記充電電路ALと荷物23を搭載した運搬トラック22などの車両からなる保護対象体TPが利用する路面との間に設けられた高さ制限ゲート21からなる制限ゲート手段を移動させる空気圧駆動装置26からなるゲート移動手段を備え、前記限界距離判定装置8−2からなる限界距離判定手段による判定結果に応じて前記空気圧駆動装置26からなるゲート移動手段により前記高さ制限ゲート21からなる制限ゲート手段を移動させ前記充電電路ALと保護対象体TPとのフラッシュオーバを防ぐための保護動作を行うようにしたので、気中の湿度により変動するフラッシュオーバ限界距離に応じた的確な保護が行えるフラッシュオーバ防止装置を得ることができる。
すなわち、送配電線などの電力線等からなる充電電路ALの下方に敷設される道路に配設された充電電路ALからの接近限界距離確保のために設けられた高さ制限ゲート21を空気圧駆動装置26にて移動させるゲート移動手段と、実験により得た気中の湿度による充電電路と接地物との離隔距離をベータベース化し、これより、その時期での大気中の湿度から制限ゲート21を駆動させて、充電電路ALから所定の離隔距離を確保させる限界距離判定装置8−2を含む制御手段を備えたフラッシュオーバ防止装置を構成する。
したがって、実験により得た気中の湿度による充電電路ALと保護対象体TPとしての接地物との離隔距離をベータベース化し、これより、その時期での大気中の湿度から所定の離隔距離を確保させる制御を行い、送配電線などの電力線等からなる充電電路ALの下方での有効作業高さを確保するとともに、送配電線などの電力線等からなる充電電路ALの下方に敷設される道路においては、運搬物からなる保護対象体TPの高さ制限を緩和させることができる。
【0019】
(2B)この発明による実施の形態2によれば、実施の形態1の前記(1A)項および(1B)項ならびに前記(2A)項におけるいずれかの構成において、充電電路からの接近限界距離確保のために荷物23を搭載した運搬トラック22などの車両からなる保護対象体TPが利用する路面を昇降移動させる空気圧駆動装置28からなる路面移動手段を備え、前記限界距離判定装置8−2からなる限界距離判定手段による判定結果に応じて前記路面移動手段により前記保護対象体TPが利用する路面を昇降移動させ前記充電電路ALと保護対象体TPとのフラッシュオーバを防ぐための保護動作を行うようにしたるようにしたので、気中の湿度により変動するフラッシュオーバ限界距離に応じた的確な保護が行えるフラッシュオーバ防止装置を得ることができる。
すなわち、送配電線などの電力線等からなる充電電路ALの下方に敷設される道路に配設された充電電路ALからの接近限界距離確保のために設けられた道路面に設置した空気圧駆動装置28からなる昇降設備手段と、実験により得た気中の湿度による充電電路と接地物との離隔距離をベータベース化し、これより、その時期での大気中の湿度から道路面に設置した空気圧駆動装置28からなる昇降設備手段を駆動させて、充電電路ALから所定の離隔距離を確保させる限界距離判定装置8−2を含む制御手段を備えたフラッシュオーバ防止装置を構成する。
したがって、実験により得た気中の湿度による充電電路ALと接地物からなる保護対象体TPとの離隔距離をベータベース化し、これより、その時期での大気中の湿度から所定の離隔距離を確保させる制御を行い、送配電線などの電力線等からなる充電電路ALの下方での有効作業高さを確保するとともに、送配電線などの電力線等からなる充電電路ALの下方に敷設される道路においては、保護対象体TPとしての運搬物の高さ制限を緩和させることできる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明による実施の形態1におけるフラッシュオーバ防止装置の構成を示す側面図である。
【図2】この発明による実施の形態1におけるフラッシュオーバ防止装置の動作を示すフローチャート図である。
【図3】この発明による実施の形態2におけるフラッシュオーバ防止装置の構成を示す側面図である。
【図4】この発明による実施の形態2におけるフラッシュオーバ防止装置の動作を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0021】
1 赤外線発光器、2 パンザマスト、3 受光部、4 赤外線照射ビーム、5 赤色回転灯、6 警報ブザー、7 湿度センサー、8 監視制御部、8−1 湿度測定器、8−2 限界距離判定装置、8−4 充電電路高さ測定器、8−5 赤外線照射レベル測定器、8−6 パンザマスト移動量判定器、8−7 道路下部レベル判定器、8−8 ゲート高さ判定器、8−9 ゲート移動量判定器、9 油圧制御装置、10 油圧駆動装置、11,12 反射鏡、13,14 アウトドア距離計、21 高さ制限ゲート、22 運搬トラック、23 荷物、24 空気圧制御装置、26 空気圧駆動装置(ジャッキ装置)、27 車両通行面、28 空気圧駆動装置(ジャッキ装置)、29,30 反射鏡、31,32,33 距離計。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電電路と保護対象体とのフラッシュオーバ限界距離を気中の湿度に基づき判定する限界距離判定手段を備え、前記限界距離判定手段による判定結果に応じて前記充電電路と保護対象体とのフラッシュオーバを防ぐための保護動作を行うようにしたことを特徴とするフラッシュオーバ防止装置。
【請求項2】
充電電路から所定の離隔距離に配設された保護対象体監視用赤外線発光器と、前記赤外線発光器の光ビーム照射方向にあって前記充電電路から所定の離隔距離に配設され赤外線発光器からの光ビームを受ける受光器と、前記発光器および前記受光器を支持する支柱を移動させる支柱移動手段とを備え、前記限界距離判定手段による判定結果に応じて前記支柱移動手段により前記発光器および前記受光器を支持する支柱を移動させ前記充電電路と保護対象体とのフラッシュオーバを防ぐための保護動作を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載のフラッシュオーバ防止装置。
【請求項3】
充電電路からの接近限界距離確保のために前記充電電路と保護対象体が利用する路面との間に設けられた制限ゲート手段を移動させるゲート移動手段を備え、前記限界距離判定手段による判定結果に応じて前記ゲート移動手段により前記制限ゲート手段を移動させ前記充電電路と保護対象体とのフラッシュオーバを防ぐための保護動作を行うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフラッシュオーバ防止装置。
【請求項4】
充電電路からの接近限界距離確保のために保護対象体が利用する路面を移動させる路面移動手段を備え、前記限界距離判定手段による判定結果に応じて前記路面移動手段により前記保護対象体が利用する路面を移動させ前記充電電路と保護対象体とのフラッシュオーバを防ぐための保護動作を行うようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のフラッシュオーバ防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−225415(P2007−225415A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−46329(P2006−46329)
【出願日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】