説明

ブレーキ液圧制御装置

【課題】ブレーキ液圧制御ユニットにおけるブレーキ液の切替通路を形成する液圧ユニットと電磁弁を収容する収容ケースとの仮固定をシリコン等の接着材料により行う形式のものにおいて、従来の収容ケースの構造を改良することにより接着材料の硬化時間を短縮させること。
【解決手段】収容ケース500の液圧ユニット100との接着面に接着材料を充填する凹部504が形成され、凹部504に接着材料が充填されることにより液圧ユニット100と収容ケース500が仮固定される形式のものにおいて、収容ケース500外壁の任意の位置から、凹部504内部へ通じる貫通孔508を設けることを特徴とする。これにより、凹部504へ充填された接着材料が貫通孔508を介して外気と通気できるため、接着材料の硬化を促進させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレーキ液圧制御装置に関し、特に、ブレーキ液の切替通路を形成する液圧ユニットと電磁弁を収容する収容ケースとの固定構造、及び該収容ケースと電磁弁等の動作を制御する電子制御ユニットを保護するための保護カバーとの固定構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ブレーキ液圧制御装置は、収容ケース内部に電磁弁、電磁弁を駆動するソレノイドコイル、及びソレノイドコイルに通電することにより電磁弁の駆動制御を行う電子制御ユニットを有しているため、収容ケースの液圧ユニットへの固定、及び電子制御ユニットを保護する保護カバーの収容ケースへの固定は、いずれも水密的に行われる必要がある。
特許文献1には、保護カバーの開口側の端部と収容ケースとの境界部位に防水性を有する通気性防水膜により構成されたシールテープを全周に至らせることにより、収容ケースと保護カバーを水密的に固定する構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−47356
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、シールテープにより固定する方法においては、シールテープ自体により保護カバーが固定されるため、シールテープにある程度の剛性及び吸着力が要求され、コスト高の要因となる。
また、シールテープによる固定方法によれば、振動溶着ないし接着材料によって固定する方法に比べて、振動溶着工程や接着材料の塗布工程が省略されるため、工程が簡素化されるとも考え得る。しかし保護カバーと収容ケースとの固定においては、両者の固定位置を決めた上でシールテープを貼着する必要があるため、この位置決め工程が省略されない限り工程の簡素化にはつながらない。特許文献1には、この点を改良するために、保護カバーと収容ケースとを一体的に結合することのできる複数の係止爪等をいずれか一方の部材に設けるようにすること、または、保護カバーと収容ケースとを圧入により結合できるような嵌合構造を設けるようにして両者の位置決めを構造的に行うことが提案されているが、いずれにしてもそのような構造を別途設けなければならず、全体としてコスト高の要因となることは避けられない。
一方、両部材を接着材料により固定する構造によれば、剛性を有するシールテープによる固定方法と比較して材料費を安価に済ませることができるが、接着材料の硬化に時間がかかり、製造のタクトタイムを短縮することができないという問題があった。
【0005】
本発明は、従来から存在する接着材料を用いた固定方法を改善することにより、液圧ユニットと収容ケースとの固定を低コストでかつ接着材料の硬化時間を確実に短縮することのできるブレーキ液圧制御装置の構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、特許請求の範囲に記載した発明が構成される。
本願の第1の発明は、
ブレーキ液の切替通路を形成する液圧ユニットと、電磁弁を駆動するソレノイドコイルを保持するコイルユニットと、電子部品を搭載した電子制御ユニットと、電磁弁及びコイルユニットを収容する収容ケースと、電子制御ユニットを保護する保護カバーを少なくとも備えるブレーキ液圧制御装置において、
前記収容ケースは前記液圧ユニットとの接着部位に前記収容ケース外方に広がる鍔部を有し、前記鍔部は前記収容ケースと前記液圧ユニットとの接着を行うための接着材料が充填される充填スペースを有し、
接着材料が外気と通気するための孔が鍔部外面から前記充填スペースに向けて形成されていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置である。
この構成によれば、充填スペースに充填された接着材料と外気が通気する孔を設けたため、鍔部内部に接着材料が充填された状態で収容ケースと液圧ユニットが接着されている状態であっても、接着材料の硬化を促進させ、タクトタイムの減少、すなわち製造コストの削減を図ることが出来る。
またこの構成によれば、鍔部の接着面の大きさ及び厚みを適宜変更することにより、外気へ通じる孔の設計自由度を増すことが出来る。
【0007】
本願第2の発明は、
前記充填スペースの断面は漏斗形状であることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ液圧制御装置である。
充填スペース断面を漏斗形状とすることにより、接着材料と充填スペース内壁面との接着面積が増え、収容ケースと液圧ユニットとの接着をより強固にすることが可能となる。
また、一般的に接着材料はその硬化時に空気中の水分を吸収して硬化反応を行うため、その際発生するアルコール等の気体が充填スペースに残ると、接着力に影響を及ぼす可能性がある。しかし、本願第2の発明のように充填スペース断面を漏斗形状とすることにより、接着材料内部から発生した気体が、円弧面を通じて外部に逃げやすくなるため、かかる接着材料硬化時の問題を解消することができる。
【0008】
本願第3の発明は、
前記孔は前記鍔部に複数形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のブレーキ液圧制御装置とした。
複数の孔を設けることにより、より接着材料の硬化を促進させることができる。またユニット全体の重量を軽減することもできる。
【0009】
本願第4の発明は、
前記孔は、前記鍔部の前記液圧ユニットとの接着面に対し垂直に設けられた貫通孔であることを特徴とする請求項1乃至3記載のブレーキ液圧制御装置とした。
この構成によれば、鍔部上面から接着材料収容スペースに真っ直ぐに孔加工することができ、穴加工が容易である。また接着材料硬化時に生じるアルコール等の気体を、外気へ逃がし易くすることができる。
【0010】
本願第5の発明は、
前記孔は、外気側開口から、充填スペースに向かう途中で屈曲している屈曲孔であることを特徴とする請求項1乃至4記載のブレーキ液圧制御装置とした。
この構成によれば、外気から塵、ほこり等が孔内に侵入し難くすることができる。
【0011】
本願第6の発明は、
前記孔は、外気側開口に向けて先細りとなるテーパ形状を有していることを特徴とする請求項1乃至5記載のブレーキ液圧制御装置とした。
この構成によれば、前記第5の発明と同様の効果を奏すると共に、充填スペース側開口を大きくすることができ、接着材料硬化時に生じるアルコール等の気体を、より外気へ逃がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】ブレーキ液圧制御装置の分解斜視図
【図2】収容ケースを液圧ユニットへ取付ける際の様子を示した図
【図3】本発明の第一実施例に係る収容ケースと液圧ユニットの接着部の拡大図
【図4】本発明の第一実施例の変形例
【図5】本発明の第二実施例に係る収容ケースと液圧ユニットの接着部の拡大図
【図6】本発明の第二実施例の変形例
【図7】本発明の第三実施例に係る収容ケースと液圧ユニットの接着部の拡大図
【図8】収容ケースの外観図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施の形態におけるブレーキ用液圧制御装置10をユニット毎に分解した分解斜視図である。図1に示すように、本実施の形態におけるブレーキ用液圧制御装置10は、ブレーキ液を媒体として、マスタシリンダ(図示せず)に加えられたブレーキの踏み込み力をホイールシリンダに伝達する公知のブレーキ系統に設置されるものであり、このブレーキ液の液圧を制御することで急制動時におけるブレーキロックを回避するアンチロックブレーキシステム(ABS)等に使用されるものである。このABSについてより詳しく説明すると、ブレーキ液の液圧を増加させるためのプランジャポンプ101、102及びブレーキ液の液路を切換える電磁弁103〜106、ブレーキ液を一時的に貯留してホイールシリンダにおける液圧を減少させるためのリザーバ107、108、マスタシリンダ又はホイールシリンダに通じる管路内のブレーキ液圧を測定する圧力センサ109等が取り付けられる液圧ユニット本体100と、プランジャポンプ101、102を駆動するための電動モータ200と、前記電磁弁を駆動するために磁界を発生するソレノイドコイル301〜304を収納するコイルユニット300と、前記電動モータや前記電磁弁の動作を制御する電子制御ユニット(ECU)400等、複数の構成要素によって構成される。本実施の形態におけるブレーキ用液圧制御装置10は、前記電磁弁103〜106及び前記電子制御ユニット400を一体的に備えたユニットとして構成される装置であり、図1に示すように、前記電磁弁103〜106を収容する収容ケース500と、この収容ケース500の内側に収容される電子制御ユニットの周囲を覆う保護カバー600とを備えている。収容ケース500及び保護カバー600は、外部からの衝撃等によっても容易に破損しない程度の剛性を有する熱可塑性合成樹脂等によって形成されている。
【0014】
図2は、収容ケースを液圧ユニットへ取り付ける際の様子を表したものである。
液圧ユニットはアルミニウム合金により略直方体形状に形成されており、比較的面積の大きな対抗する2つの面の一方に、ポンプを駆動するためのモータが取り付けられ、他方の面にブレーキ液の流路を切り替える電磁弁、及びブレーキ液の液圧を測定する圧力センサが取り付けられている。各電磁弁および圧力センサは液圧ユニットに設けられ、液路に通じる孔に、その一端が挿入され、かしめ結合されることにより、液圧ユニットに取り付けられている。また電磁弁本体部分及び圧力センサ本体部分は、図に示すとおり外部に突き出た状態で取り付けられている。
収容ケース500は電磁弁及び圧力センサの外部への突出部分を収容する収容室501と、ユニット外部の電源と電気的に接続するためのコネクタピンを収容するコネクタ室502とから構成されている。また、収容室501の液圧ユニット側の開口端部には、接着材料を収容できるよう、収容室の開口端部全体に渡り接着材料の充填スペースが形成されている。
【0015】
収容ケースの液圧ユニットへの取り付けは、次のようにして行われる。
まず収容ケースとの接着面が上方を向くように液圧ユニットを設置し、電磁弁を取り囲むようにして液圧ユニットの接着面上に接着材料700を塗布する。該接着材料は、収容ケースに設けられた収容室の液圧ユニット側の開口端部に対応する位置に塗布される。接着材料を塗布した後、収容室の開口端部が液圧ユニット上の接着材料の塗布位置に重なるように接着され、収容ケースは接着材料の接着力により液圧ユニット上に仮止めされる。接着材料の塗布量は、収容室の開口端部における充填スペース内部に接着材料が行き渡るように調節されるため、充填スペース内部に接着材料が充填された状態で、収容ケースと液圧ユニットが接着されることとなる。
その後、接着材料が硬化するまで常温で放置した後、コイルユニット300をボルト305、306により液圧ユニットへ固定する。ボルト305、306を締結する際に、コイルユニットに設けた羽部307、308が、収容ケースに設けた羽受け部520、521を押圧することにより、収容ケースはコイルユニットと液圧ユニットにより狭持されるため、収容ケースは液圧ユニットに強固に固定される。
【0016】
図3は、本発明の要部である収納ケースと液圧ユニットとの接着箇所の拡大断面図である。
収容ケースの液圧ユニットとの接着側開口端部に、収容ケース外方に広がり、接着面から所定の厚みを有した鍔部503を有する。鍔部のうち、液圧ユニットに対向する側の面には、接着材料の充填スペースである凹部504が設けられている。
凹部内部上方は、接着材料が十分に行き渡るよう、傘状に広がる円弧部509を有している。
収容ケースが液圧ユニットに圧着されることにより、液圧ユニットに塗布された接着材料は、液圧ユニットの接着面、及び収容ケースの凹部で形成される空間内に充填される。
【0017】
本実施形態においては、鍔部上面507から、凹部内部へ通じる貫通孔508が設けられている。貫通孔は鍔部上面に対して垂直に設けられているため、孔加工が容易となっている。貫通孔は、収納ケース本体を射出成形後にドリルやレーザにより加工されても良いし、収納ケースの該当箇所に貫通孔が設けられるよう射出成形の金型に予め加工が施されていても良い。
充填スペースの左側面も外部に開口しており、左側面の開口も通気孔として機能し得るが、横孔506の開口を大きく設けると接着材料を充填スペースに収めることができないおそれがあり、横孔506の大きさは制限される。
【0018】
また凹部は上部に丸みを帯びた円弧部509を有している。凹部の上端が平坦である場合に比べ、接着材料の外気への接触面積を大きく確保することができる。また貫通孔508は円弧部509の頂点付近で接着剤充填スペースとつながっている。従い接着材料の硬化に伴い発生した気体が円弧部509を介して貫通孔508から外部へより逃げやすくなるため、接着材料内部に気泡が発生しにくい構造とすることができる。貫通孔を有する位置における収納ケースの鍔部断面は、充填スペース上面の円弧形状と、接着面に対して垂直に設けた貫通孔により、充填スペースは全体として漏斗形状を有することとなる。
【0019】
ここで本実施例の効果について説明する。
まず、鍔部上面から接着剤充填スペースにつながる貫通孔により接着材料の硬化を促進できるという効果を有する。本実施例においては横孔が設けられているが、横孔の大きさは制限されるため、鍔部上面から貫通孔を更に設けることが接着材料の硬化を促進する上で有効となる。
また、接着剤充填スペースの上面が傘状に広がる円弧形状を有していることから、収容ケースが液圧ユニットと接着される際に接着材料が充填スペース内部に行き渡りやすくなり、かつ、貫通孔が充填スペースと連通する開口部が大きくなるため、接着材料の外気への接触面積を大きく確保でき、接着材料の硬化を更に促進させることが出来る。
更に、貫通孔と充填スペースの連通する箇所が円弧面の頂上付近に設けられていることにより、接着材料の硬化時に発生する気体が外部へ逃げやすい構造とすることができる。
【0020】
孔の形態は図3の例に限られない。
例えば、図4aに示すように、貫通孔の孔径は上方へ向かうに従い、小径となるテーパ孔510としても良い。テーパ孔510の充填スペース側開口である511は充填スペース上面の円弧部509の頂点が含まれる位置となるようにテーパ孔が加工されている。これにより接着材料の硬化を促進させることができつつ、塵・埃が孔内へ侵入し難くすることができる。また、図4bに示すように、貫通孔の孔径は上方へ向かうに従い、大径となるテーパ孔515としても良い。このようにすれば、孔内部へ塩等が堆積し、結晶化が発生したとしても、それにより接着材料と収容ケースを引き剥がす方向には力が発生しない、という効果が得られる。
【0021】
また、図5に示すように、貫通孔は鍔部外部側面512から凹部内部へ通じる傾斜孔513であっても良い。図においては、鍔部外側面の任意の位置から、凹部頂上付近へ通じる貫通孔を設けている。また図6に示すように、孔の形状は、途中から屈曲する屈曲孔514であっても良い。この場合、鍔部外側面から水平方向へ孔をあけ、凹部内部側から垂直方向に孔をあけることにより屈曲孔を形成することが可能である。
いずれの実施例においても接着材料の硬化を促進させることができ、傾斜孔であれば孔加工が容易であり、屈曲孔とすれば、外部からの塵・埃等が進入し難い構造とすることができる。
【0022】
図7に示すように、収納ケースと液圧ユニットとの接着部に鍔部を有していない場合であっても、本発明を適用することができる。すなわち、収納ケースの液圧ユニット側開口端部に、接着材料充填スペースを十分確保できる程度の肉厚が確保されていれば、接着材料を充填するためのスペースを収納ケース開口端部に形成し、収納ケース外側の任意の位置から凹部頂点付近に通じる傾斜孔を設けることにより接着材料の硬化を促進させるための貫通孔を形成することが出来る。
【0023】
図8は鍔部に複数の貫通孔を設けた場合の収納ケースの外観図を示している。
収納ケース周囲に渡って、孔が複数設けられていることにより、接着材料の硬化を更に促進させることができる。
【0024】
以上、本発明の説明は樹脂性収容ケースと液圧ユニットとの接着部における構造として説明してきたが、上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば収容ケース500と保護カバー600との接着における構造においても本発明の適用が可能である。
保護カバー600の開口端部がシリコンにより収容ケースに接続される場合には、保護カバーの開口部に上記実施例と同様の傾斜孔や屈曲孔を複数設けることにより、シリコンの硬化を促進し、タクトタイムを短縮することができる。
【符号の説明】
【0025】
10 液圧制御ユニット
100 液圧ユニット
101、102 ポンプ部材
103〜106 電磁弁
107、108 リザーバ
109 圧力センサ
200 モータ
300 コイルユニット
301〜304 ソレノイドコイル
305、306 ボルト
400 電子制御ユニット
500 収容ケース
501 収容室
502 コネクタ室
503 鍔部
504 凹部
506 横孔
507 鍔部上面
508 貫通孔
509 円弧部
510、515 テーパ孔
511 開口
512 鍔部外部側面
513 傾斜孔
514 屈曲孔
600 保護ケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキ液の切替通路を形成する液圧ユニットと、電磁弁を駆動するソレノイドコイルを保持するコイルユニットと、電子部品を搭載した電子制御ユニットと、電磁弁及びコイルユニットを収容する収容ケースと、電子制御ユニットを保護する保護カバーを少なくとも備えるブレーキ液圧制御装置において、
前記収容ケースは前記液圧ユニットとの接着部位に前記収容ケース外方に広がる鍔部を有し、前記鍔部は前記収容ケースと前記液圧ユニットとの接着を行うための接着材料が充填される充填スペースを有し、
前記鍔部には、接着材料が外気と通気するための孔が鍔部外面から前記充填スペースに向けて形成されていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
【請求項2】
前記充填スペースの断面は漏斗形状であることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ液圧制御装置。
【請求項3】
前記孔は前記鍔部に複数形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のブレーキ液圧制御装置。
【請求項4】
前記孔は、前記鍔部の前記液圧ユニットとの接着面に対し垂直に設けられた貫通孔であることを特徴とする請求項1乃至3記載のブレーキ液圧制御装置。
【請求項5】
前記孔は、外気側開口から、充填スペースに向かう途中で屈曲している屈曲孔であることを特徴とする請求項1乃至3記載のブレーキ液圧制御装置。
【請求項6】
前記孔は、外気側開口に向けて先細りとなるテーパ形状を有していることを特徴とする請求項1乃至3記載のブレーキ液圧制御装置。
【請求項7】
ブレーキ液の切替通路を形成する液圧ユニットと、電磁切替弁のコイルを保持するコイルユニットと、電子部品を搭載した電子制御ユニットと、収容ケースと、保護カバーを少なくとも備えるブレーキ液圧制御装置において、
前記収容ケースと前記液圧ユニットは接着材料によって接着され、
前記収容ケースには外気が前記接着材料と連通する穴が外面から接着面内方に向けて形成されていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
【請求項8】
ブレーキ液の切替通路を形成する液圧ユニットと、電磁切替弁のコイルを保持するコイルユニットと、電子部品を搭載した電子制御ユニットと、収容ケースと、保護カバーを少なくとも備えるブレーキ液圧制御装置において、
前記収容ケースと保護カバーは接着材料によって接着され、
前記保護カバーには、外気が前記接着材料と連通する穴が外面から接着面内方に向けて形成されていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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