説明

プレッシャーディスクの設置方法、プレッシャーディスクの交換方法及びこれらに用いる治具

【課題】アンカーの軸力を完全に開放することなく分離型プレッシャーディスクを設置する際に、高応力状態のプレートとプレートとの間に指を差し込まずに、位置の調整や固定をすること。
【解決手段】アンカーの軸力を計測するために下アンカープレートと上アンカープレートとの間に分離型プレッシャーディスクを設置するに際し、上下アンカープレートの外径より大きく、分離型プレッシャーディスクより薄肉でヒンジを介して連結する二つ割りのセンタリング治具を外周に取り付けた分離型プレッシャーディスクを上下アンカープレートの間に差し込む行程と、センタリング治具の両方の端部を引き寄せて重ね合わせて分離型プレッシャーディスクを上下アンカープレートの中心部に配置させる行程と、分離型プレッシャーディスクを上下アンカープレート間に挟持する行程と、センタリング治具を除去する行程とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンカーの軸力を完全に開放することなく分離型プレッシャーディスクを設置する際に、高応力状態のプレートとプレートとの間に指を差し込まずに、位置の調整や固定を可能とするプレッシャーディスクの設置方法、プレッシャーディスクの交換方法及びこれらに用いる治具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アンカーの軸力の計測機器として、油圧式薄型荷重計が多く使用されている。
これらの形状はドーナツ型であり、油漏れや想定外の要因によって、以降の計測が不可能となった場合、アンカーの荷重を開放して交換しない限り、再度設置することはできない。
そこで、荷重計を半割れにし、横から挟み込めるように形状を改良することで、アンカーの軸力を完全に開放することなく荷重計を設置できるようにした技術(以下、分離型プレッシャーディスクと称する)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1によると、以下の問題点に対して改善できる。
1)アンカーの緊張力を開放する必要がないため、構造物が不安定とならない。
2)アンカーが再度緊張できる条件である場合で、かつ、アンカーの荷重を開放した場合、PC鋼より線が引き込まれて、再緊張・再定着ができないと判断される場合にも、荷重計を交換あるいは設置できる。
そして、この分離型プレッシャーディスクによれば、新設として使用する場合、上部プレートと下部プレートとの間に設置される。
また、既設アンカーへの追加設置あるいは破損(油漏れや想定外の要因によって、以降の計測が不可能となった場合)した荷重計の代替品としても採用可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−126283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示された分離型プレッシャーディスクでは、上下のアンカープレートに対して外径が小さいため、位置の調整や固定の際には上下のアンカープレートの間に指を差し込まざるを得ない場合が多い。そのため、作業者は無理な作業を強いられることとなる。
また、分離型プレッシャーディスクの設置又は交換作業を効率よく、かつ正確に行うことが困難であった。
【0006】
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、アンカーの軸力を完全に開放することなく分離型プレッシャーディスクを設置する際に、高応力状態のプレートとプレートとの間に指を差し込まずに、位置の調整や固定をすることを可能としたプレッシャーディスクの設置方法、プレッシャーディスクの交換方法及びこれらに用いる治具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、アンカーの軸力を計測するために下アンカープレートと上アンカープレートとの間に分離型プレッシャーディスクを設置するに際し、前記上下アンカープレートの外径より大きく、前記分離型プレッシャーディスクより薄肉でヒンジを介して連結する二つ割りのセンタリング治具を外周に取り付けた前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの間に差し込む行程と、前記センタリング治具の両方の端部を引き寄せて重ね合わせて前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの中心部に配置させる行程と、前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレート間に挟持する行程と、前記センタリング治具を除去する行程とを有することを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、アンカーの軸力を計測するために下アンカープレートと上アンカープレートとの間に設置される分離型プレッシャーディスクを交換するに際し、前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの間から除去する行程と、前記上下アンカープレートの外径より大きく、新たな分離型プレッシャーディスクより薄肉でヒンジを介して連結する二つ割りのセンタリング治具を外周に取り付けた新たな分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの間に差し込む行程と、前記センタリング治具の両方の端部を引き寄せて重ね合わせて前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの中心部に配置させる行程と、前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレート間に挟持する行程と、前記センタリング治具を除去する行程とを有することを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、アンカーの軸力を計測するために下アンカープレートと上アンカープレートとの間に設置されるプレッシャーディスクを交換するに際し、前記上アンカープレートを前記下アンカープレート側に押圧して前記プレッシャーディスクを偏平化する行程と、前記上下アンカープレートの外径より大きく、新たな分離型プレッシャーディスクより薄肉でヒンジを介して連結する二つ割りのセンタリング治具を外周に取り付けた新たな分離型プレッシャーディスクを、前記上下アンカープレートの間で偏平化された前記プレッシャーディスク上又は下に差し込む行程と、前記センタリング治具の両方の端部を引き寄せて重ね合わせて前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの中心部に配置させる行程と、前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレート間に挟持する行程と、前記センタリング治具を除去する行程とを有することを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、アンカーの軸力を計測するために下アンカープレートと上アンカープレートとの間に設置されるプレッシャーディスクを交換するに際し、前記上アンカープレートと前記下アンカープレートとの間から前記プレッシャーディスクを取り出す行程と、前記上下アンカープレートの外径より大きく、新たな分離型プレッシャーディスクより薄肉でヒンジを介して連結する二つ割りのセンタリング治具を外周に取り付けた新たな分離型プレッシャーディスクを、前記上下アンカープレートの間に差し込む行程と、前記センタリング治具の両方の端部を引き寄せて重ね合わせて前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの中心部に配置させる行程と、前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレート間に挟持する行程と、前記センタリング治具を除去する行程とを有することを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、アンカーの軸力を計測するために下アンカープレートと上アンカープレートとの間に設置される分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの中心部に配置させるセンタリング治具であって、前記上下アンカープレートの外径より大きく、前記分離型プレッシャーディスクより薄肉でヒンジを介して連結する二つ割りの部材からなり、前記分離型プレッシャーディスクの外周に取り付けられて前記上下アンカープレート間に差し込まれ、前記二つ割りの部材のそれぞれの端部を引き寄せて重ね合わせることによって前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの中心部に配置させることを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項5記載のアンカーにおけるプレッシャーディスクの設置時に用いられる治具において、前記二つ割り部材には、前記二つ割りの部材のそれぞれの端部を引き寄せて重ね合わせるための取っ手を外側部に有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、新設アンカー又は既設アンカーにおいて、アンカーの軸力を完全に開放することなく分離型プレッシャーディスクを設置する際に、高応力状態のプレートとプレートとの間に指を差し込まずに、位置の調整や固定を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第一実施形態に係るセンタリング治具とプレッシャーディスクとの組合せ前の状態を示す説明図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係るセンタリング治具とプレッシャーディスクとの組合せ後の状態を示す説明図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係るセンタリング治具とプレッシャーディスクとの組合せ体をアンカーヘッドに取り付けた状態を示す説明図である。
【図4】本発明の第二実施形態に係るプレッシャーディスクの交換手順を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1乃至図3は、本発明の第一実施形態に係るアンカーにおけるプレッシャーディスクの設置時に用いられるセンタリング治具10を示す。
センタリング治具10は、分離型プレッシャーディスク21を外周から挟み付けることができるように、円弧状の凹部12を有する半円弧状の二つ割り部材11と、半円弧状の二つ割り部材11の外側部に設けた取っ手13と、半円弧状の二つ割り部材11を回動自在に結合するヒンジ14と、半円弧状の二つ割り部材11の開放端側に設けた接合片15とを有する。
【0016】
このセンタリング治具10は、例えば、分離型式プレッシャーディスク21の肉厚8mmより薄い材料で構成されている。そのため、アンカーに既存アンカーの残留緊張力よりも大きな荷重を導入しても、例えば、図4に示すように、下アンカープレート22と上アンカープレート23とに挟まれて固定されることなく、接合片15を持って開くことによって容易に引き出せる。
また、センタリング治具10は、外形が上下アンカープレート22,23よりも大きくしてあるので、外方に突出する取っ手13,13を操作するだけで上下アンカープレート22,23間に手を差し込む必要がない。また、分離型プッシャーディスク21の取付後においては、接合片15,15又は取っ手13,13を外方に引っ張ることによって、容易に取り出すことができる。そのため、従来の分離型プッシャーディスクの取付作業時の危険要因を排除できる。
【0017】
分離型プレッシャーディスク21は、図1乃至図3に示すように、半ドーナツ形状に成形された2つの薄型ジャッキ21a,21bと、2つの薄型ジャッキ21a,21b間を接続する連結管21cとで構成されている。連結管21cは、曲げに強いものとなっており、このため2つの半ドーナツ形状の薄型ジャッキ21a,21bを両側に開くことができる。
2つの薄型ジャッキ21a,21bは、引用文献1に記載のように、半ドーナツ形状を呈する2枚の金属製薄板を重合するとともに、この2枚の金属製薄板の間に、金属製薄板の形状に合わせて製造した2つの円弧状のスペーサと直線状のスペーサとを挟み込んで溶接することによって構成されている。
【0018】
薄型ジャッキ21aには、2つの薄型ジャッキ21a,21b内に圧油を送り込むための送油管21dが挿入接合されている。送油管21dの他端部にはブルドン管21fと圧油の注入側に連絡する圧力変換器21gが取り付けられている。
薄型ジャッキ21bには、エア抜き用のパイプ21eが外周方向から挿入接合されている。エア抜き用のパイプ21eの他端部にはチェック弁21hが取り付けられている。
アンカーの緊張力を調べるには送油管21dの注入口からオイルを注入するが、この時にチェック弁21hから内部の空気はエア抜き用パイプ21eから抜け、内部にはオイルが充満することになる。2つの半ドーナツ形状の薄型ジャッキ21a,21bは連結管21cで連結されているため、ここを通ってオイルがもう一方の薄型ジャッキ21bに充填される。
【0019】
図4は、本発明の第二実施形態に係る既設アンカーにおけるプレッシャーディスク20が破損し分離型プレッシャーディスク21と交換する手順を示す。
先ず、図4(a)に示すように、既設のプレッシャーディスク20が破損した状態を示す。
既設のプレッシャーディスク20は下アンカープレート22と上アンカープレート23との間に配置されている。
次に、図4(b)に示すように、上アンカープレート23とアンカーヘッド24とを持ち上げるために、ジョイントカップラー25及びテンションバー26をセットする。
例えば、アンカーヘッド24の周囲に2つの緊張ジャッキ27を配し、各緊張ジャッキ27に第一反力材28を載置し、第一反力材28上にアンカーヘッド24にジョイントカップラー25を取り付けたテンションバー26を固定する第二反力材29を載置する。
【0020】
次に、図4(c)に示すように、各緊張ジャッキ27を駆動して第一反力材28及び第二反力材29を介して上アンカープレート23とアンカーヘッド24と持ち上げて、アンカーに荷重を載荷する。
次に、図4(d)に示すように、上アンカープレート23下アンカープレート22との間の隙間から破損した既設のプレッシャーディスク20を除去する。破損した既設のプレッシャーディスク20が、分離型プレッシャーディスクの場合には、結合部を取り除いて取り外す。破損した既設のプレッシャーディスク20が、ドーナツ型プレッシャーディスクの場合には、切断して取り外す。
【0021】
その後、図1乃至図3に示すように、外周に二つ割りのセンタリング治具10を取り付けた新たな分離プレッシャーディスク21を用意し、分離型プッシャーディスク21及びセンタリング治具10を略W字型にして上下アンカープレート22,23との間に挿入し、センタリング治具10の取っ手13,13を操作して分離プレッシャーディスク21の開放側端部21a,21aを重ね合わせて、分離型プッシャーディスク21の取付位置の調整を行い、所定の位置に分離プレッシャーディスク21を固定する。
【0022】
次に、図4(e)に示すように、緊張ジャッキ27による荷重を除荷する。その後、センタリング治具10を取り外す。
最後に、図4(f)に示すように、ジョイントカップラー25、テンションバー26、緊張ジャッキ27、第一反力材28及び第二反力材29を撤去する。
以上によって、既設のプレッシャーディスク20を除去後に、新たな分離型プッシャーディスク21を上下アンカープレート22,23間に安全かつ確実な作業により固定することができる。
【0023】
なお、上記実施形態では、図4(d)に示すように、上アンカープレート23と下アンカープレート22との間の隙間から破損した既設のプレッシャーディスク20を除去する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、破損した既設のプレッシャーディスク20を上下アンカープレート22,23によって押し潰して偏平化し、偏平化した破損した既設のプレッシャーディスク20の上又は下に新たな分離型プレッシャーディスク21をセンタリング治具10を介して取り付けても良い。
【0024】
また、上記実施形態では、既設のアンカーにおけるプレッシャーディスク10の交換について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、新設のアンカーにおいても同様に取り付けることができる。その際、下アンカープレート22の上にセンタリング治具10を備えた分離型プッシャーディスク21を差し込み、その後に上アンカープレート23を配し、所定の荷重をかけて固定する。
【符号の説明】
【0025】
10 センタリング治具
11 半円弧状の二つ割り部材
12 円弧状の凹部
13 取っ手
14 ヒンジ
15 接合片
20 既設のプレッシャーディスク
21 分離型プレッシャーディスク
22 下アンカープレート
23 上アンカープレート





【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンカーの軸力を計測するために下アンカープレートと上アンカープレートとの間に分離型プレッシャーディスクを設置するに際し、
前記上下アンカープレートの外径より大きく、前記分離型プレッシャーディスクより薄肉でヒンジを介して連結する二つ割りのセンタリング治具を外周に取り付けた前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの間に差し込む行程と、
前記センタリング治具の両方の端部を引き寄せて重ね合わせて前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの中心部に配置させる行程と、
前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレート間に挟持する行程と、
前記センタリング治具を除去する行程と
を有することを特徴とするプレッシャーディスクの設置方法。
【請求項2】
アンカーの軸力を計測するために下アンカープレートと上アンカープレートとの間に設置される分離型プレッシャーディスクを交換するに際し、
前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの間から除去する行程と、 前記上下アンカープレートの外径より大きく、新たな分離型プレッシャーディスクより薄肉でヒンジを介して連結する二つ割りのセンタリング治具を外周に取り付けた新たな分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの間に差し込む行程と、
前記センタリング治具の両方の端部を引き寄せて重ね合わせて前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの中心部に配置させる行程と、
前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレート間に挟持する行程と、
前記センタリング治具を除去する行程と
を有することを特徴とするプレッシャーディスクの交換方法。
【請求項3】
アンカーの軸力を計測するために下アンカープレートと上アンカープレートとの間に設置されるプレッシャーディスクを交換するに際し、
前記上アンカープレートを前記下アンカープレート側に押圧して前記プレッシャーディスクを偏平化する行程と、
前記上下アンカープレートの外径より大きく、新たな分離型プレッシャーディスクより薄肉でヒンジを介して連結する二つ割りのセンタリング治具を外周に取り付けた新たな分離型プレッシャーディスクを、前記上下アンカープレートの間で偏平化された前記プレッシャーディスク上又は下に差し込む行程と、
前記センタリング治具の両方の端部を引き寄せて重ね合わせて前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの中心部に配置させる行程と、
前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレート間に挟持する行程と、
前記センタリング治具を除去する行程と
を有することを特徴とするプレッシャーディスクの交換方法。
【請求項4】
アンカーの軸力を計測するために下アンカープレートと上アンカープレートとの間に設置されるプレッシャーディスクを交換するに際し、
前記上アンカープレートと前記下アンカープレートとの間から前記プレッシャーディスクを取り出す行程と、
前記上下アンカープレートの外径より大きく、新たな分離型プレッシャーディスクより薄肉でヒンジを介して連結する二つ割りのセンタリング治具を外周に取り付けた新たな分離型プレッシャーディスクを、前記上下アンカープレートの間に差し込む行程と、
前記センタリング治具の両方の端部を引き寄せて重ね合わせて前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの中心部に配置させる行程と、
前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレート間に挟持する行程と、
前記センタリング治具を除去する行程と
を有することを特徴とするプレッシャーディスクの交換方法。
【請求項5】
アンカーの軸力を計測するために下アンカープレートと上アンカープレートとの間に設置される分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの中心部に配置させるセンタリング治具であって、
前記上下アンカープレートの外径より大きく、前記分離型プレッシャーディスクより薄肉でヒンジを介して連結する二つ割りの部材からなり、
前記分離型プレッシャーディスクの外周に取り付けられて前記上下アンカープレート間に差し込まれ、前記二つ割りの部材のそれぞれの端部を引き寄せて重ね合わせることによって前記分離型プレッシャーディスクを前記上下アンカープレートの中心部に配置させる
ことを特徴とするアンカーにおけるプレッシャーディスクの設置時に用いられる治具。
【請求項6】
請求項5記載のアンカーにおけるプレッシャーディスクの設置時に用いられる治具において、
前記二つ割り部材には、前記二つ割りの部材のそれぞれの端部を引き寄せて重ね合わせるための取っ手を外側部に有する
ことを特徴とするアンカーにおけるプレッシャーディスクの設置時に用いられる治具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−117834(P2012−117834A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−265206(P2010−265206)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【出願人】(000230788)日本基礎技術株式会社 (15)
【出願人】(592188564)
【Fターム(参考)】