説明

マットレス

【課題】マットレス内の熱や湿気を効率よく外部に運び出す換気機能を有するマットレスを提供する。
【解決手段】マットレス10に通気性を有する素材からなる第1ベースシート16と、第1ベースシート16の下側に位置する通気性を有する構造からなるベースマットと、第1ベースシート16の上側表面に空気注入用ノズルを備えた細長い袋状のエアセル14をベッド長手方向と直交する向きで複数本並設して形成されたエアセル群12とを備えたクッション部と、クッション部の下側に位置する通気性を有する素材からなる第2ベースシートと、第2ベースシートとともに、クッション部の外周囲を被う被覆布を構成する気密性を有する素材からなるカバー24とを有し、被覆布のベッド長手方向に沿った左右側面部のうち、いずれか一方の側の側壁面に、被覆布内であって、クッション部方向に向けて換気用の空気を送給する換気用空気吹き出し手段29を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マットレス内にこもっている熱や湿気を効率的に外部へと運び出すことができる換気機能付きマットレスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のエアマットレス、ウレタンフォームマットレス等の床ずれ防止用のマットレスは、身体を広く面で支えることにより、体圧分散効果を実現することができるが、身体を面で支えるため、体温の上昇による発汗を要因とした蒸れなどにより、使用者は、不快感を感じることがあると指摘されていた。
【0003】
このような問題を解決するため、例えば、特許文献1には、エアセルや樹脂製フォームなどで構成されたクッション部の外周囲をベースシートやカバーシートなどの被覆布によって気密に密閉し、クッション部の外周囲を被う被覆布の側面適宜位置に排気孔を穿設するとともに、クッション部を中に挟んで排気孔と反対側の位置に、マットレス内に排気用空気を吹き出すための換気用空気吹き出し手段を設けたマットレスが開示されている。
【0004】
このマットレスによると、マットレス内に送り込まれた換気用空気は、マットレス内のエアセルの間を流れていく間に、マットレス内の熱や湿気を取り込み、マットレス外へと運び出すので、ベッド使用者のマットレスとの接触部位における体温上昇を効果的に抑えることができ、体温上昇による発汗や蒸れを予防することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−6956公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載のマットレスにおいては、クッション部を被う被覆布に水を通さず、湿気のみを通す防水透湿生地を用いた場合、エアセルを並設するベースシートも通気性や透湿性が悪いため、外部から被覆布を通過した湿気が被覆布内(マットレス内)にこもり、水滴となって被覆内部(マットレス内部)のカビ発生の原因となってしまっていた。
【0007】
また、防水透湿生地を被覆布として用いると、マットレスに横臥する使用者側からも被覆布内部(マットレス内部)側からも湿気が通過していくため、被覆布内(マットレス内)に湿気が充満すると、使用者の体表面と被覆布表面の間で蒸れが発生し、使用者が暑さを感じたり、不快感を感じたりと、十分な蒸れ対策がとれないという問題も生じていた。
【0008】
本発明は、上述の問題を解決するためのもので、換気用空気を用いて、マットレス内の熱や湿気を効率よく外部に運び出す換気機能を最大限に引き出せる構造を有するマットレスを提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題に対応するため、本発明は、以下の技術的手段を講じている。
即ち、請求項1記載の発明は、通気性を有する素材からなる第1ベースシートと、前記第1ベースシートの下側に位置する通気性を有する構造からなるベースマットと、前記第1ベースシートの上側表面に空気注入用ノズルを備えた細長い袋状のエアセルをベッド長手方向と直交する向きで複数本並設して形成されたエアセル群とを備えたクッション部と、前記クッション部の下側に位置する通気性を有する素材からなる第2ベースシートと、前記第2ベースシートとともに、前記クッション部の外周囲を被う被覆布を構成する気密性を有する素材からなるカバーとを有し、前記被覆布のベッド長手方向に沿った左右側面部のうち、いずれか一方の側の側壁面に、当該被覆布内であって、前記クッション部方向に向けて換気用の空気を送給する換気用空気吹き出し手段が設けられたことを特徴とするマットレスである。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のマットレスであって、前記第1ベースシート及び第2ベースシートは、メッシュ生地からなることを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のマットレスであって、前記被覆布の外側には、ベッド長手方向に沿ってサブカバー収納部が形成されており、当該サブカバー収納部には、前記マットレスの外周囲のうち、所望の範囲を被うことができる非通気性及び非透湿性のサブカバーが収納係止されていることを特徴としている。
【0012】
またさらに、請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載のマットレスであって、前記被覆布のベッド短手方向に沿った側壁面には、前記換気用空気吹き出し手段が設けられていない側の側壁面には、被覆布内の空気を外部へ排出するための排気孔が、ベッド長手方向に沿って複数穿設されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明によれば、通気性を有する素材からなる第1ベースシートと、前記第1ベースシートの下側に位置する通気性を有する構造からなるベースマットと、前記第1ベースシートの上側表面に空気注入用ノズルを備えた細長い袋状のエアセルをベッド長手方向と直交する向きで複数本並設して形成されたエアセル群とを備えたクッション部と、前記クッション部の下側に位置する通気性を有する素材からなる第2ベースシートと、前記第2ベースシートとともに、前記クッション部の外周囲を被う被覆布を構成する気密性を有する素材からなるカバーとを有し、前記被覆布のベッド長手方向に沿った左右側面部のうち、いずれか一方の側の側壁面に、当該被覆布内であって、前記クッション部に向けて換気用の空気を送給する換気用空気吹き出し手段が設けられたことを特徴とするマットレスであるので、マットレス内部にこもりがちな湿気をクッション部及び第2ベースシートを通じて外部(マットレス底面)へと排出させることができるため、マットレス内外の蒸れ対策の向上に繋がる。
【0014】
また、換気用空気吹き出し手段をクッション部に向けて換気用空気を送給させることができるため、マットレスの外側上面から侵入する湿気を積極的にマットレス底面方向に排出することが可能となる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、第1ベースシート及び第2ベースシートは、メッシュ生地からなるため、マットレス内部にこもりがちな湿気をより効果的に外部(マットレス底面)へと排出させることが可能となる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、被覆布の外側には、ベッド長手方向に沿ってサブカバー収納部が形成されており、当該サブカバー収納部には、前記マットレスの外周囲のうち、所望の範囲を被うことができる非通気性及び非透湿性のサブカバーが収納係止されているため、例えば、冬場の寒冷地等でマットレスを使用する場合に、非通気性及び非透湿性のサブカバーでマットレスを被うことでマットレス内部で熱を確保することができるといったメリットが生じる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、被覆布のベッド短手方向に沿った側壁面には、被覆布内の空気を外部へ排出するための排気孔が、ベッド短手方向に沿って複数穿設されているため、より効果的にマットレス内部の湿気等を外部へと排出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係るマットレスの第1の実施形態を示したもので、一部を切断して示した略示平面図である。
【図2】図1中のII−II線位置における略示断面図である。
【図3】図1中のIII−III線位置における略示断面図である。
【図4】換気用エアセルの構造を示す略示断面斜視図である。
【図5】本発明に係るマットレスの第1の実施形態における、ベースマットの構造を示したもので、ベースマットの一部を切断して示した略示斜視図である。
【図6】本発明に係るマットレスの第2の実施形態を示したもので、(a)はマットレスの側面側から見たサブカバー収納部を示したもので、(b)はサブカバーによってマットレスを被せた状態を示した略示斜視図、(c)はサブカバーによってマットレスを被せた状態を示した略示断面図である。
【図7】本発明に係るマットレスの第3の実施形態を示したもので、一部を切断して示した略示斜視図である。
【図8】換気用空気の吹き出し手段の他の例を示す略示斜視図である。
【図9】換気用空気の吹き出し手段の他の例を示す略示斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るマットレスの第1の実施形態を示したもので、(a)は、一部を切断して示した略示平面図を表している。また、図2は図1中のII−II線位置における略示断面図、図3は図1中のIII−III線位置における略示断面図を表している。
【0020】
そして、10はマットレス、12はエアセル群、14はエアセル、16は第1ベースシート、18はベースマット、20はクッション部、22は第2ベースシート、24はカバー、26は被覆布、28は換気用エアセル、29は換気用空気吹き出し手段、30は空気供給ノズル、32は空気吹き出し孔、34はチューブ、36はホックを意味している。
【0021】
まず、本実施形態におけるマットレス10は、通気性を有する素材からなる第1ベースシート16と、この第1ベースシート16の上側表面に空気注入用ノズルを備えた細長い袋状のエアセル14をベッド長手方向と直交する向きに寝かせた状態で、ベッド長手方向に沿って、複数本(例えば、20〜24本程度)並設することにより形成したエアセル群12と、第1ベースシート16の下側に位置する通気性を有する構造からなるベースマット18とを備えたクッション部20とを有している。
【0022】
そして、クッション部20の下側には、第2ベースシート22が位置しており、第2ベースシート20とともに、気密性を有する素材からなるカバー24が、クッション部20の外周囲を被う被覆布26を構成している。
【0023】
エアセル14は、例えばポリウレタンシートや綿布に樹脂をコーティングした気密性シートを溶着あるいは接着することにより、断面略長円形になる細長い袋状としたもので、図示は省略しているが、一方の端面には、空気注入用ノズルが形成されており、この空気注入用ノズルに空気注入用のチューブあるいはパイプなどを繋ぎ、これらチューブやパイプを介して、ベッド近傍に用意したエアポンプから所定圧力の空気を注入することにより、断面略長円形になる細長い袋状に膨らませることができるようになっている。
【0024】
被覆布26のベッド長手方向に沿った左右側面部のうち、いずれか一方の側の側壁面には、クッション部20に近接して、換気用空気をマットレス10内に吹き出すための換気用エアセル28が、ベッド長手方向に沿って配置されており、位置ずれを起こすことがないように換気用エアセル28に形成したホック36などによってクッション部20や、カバー24に着脱自在に取着されている。
【0025】
なお、図2及び図3に示すように、換気用エアセル28は、クッション部20の方向に向けて換気用の空気を送給されるように構成されている。そのような構成にすることによって、マットレス10の外側上面から侵入してくる湿気をクッション部及び第2ベースシートを通じて外部(マットレス底面)に向けて積極的に排出できるようになっているわけである。なお、第1ベースシート16と、第2ベースシート22をメッシュ生地によって構成させることによって、マットレス10内部の湿気の外部への排出効率を格段に向上させることができる。
【0026】
また、図1〜図4に示すように、換気用エアセル28は、換気用空気をマットレス10内に吹き出すための換気用空気吹き出し手段29を構成するものであり、エアセル14と同様に、ポリウレタンシートや、綿布に樹脂をコーティングした気密性シートを溶着あるいは接着することにより、扁平な細長い袋状としたもので、適宜位置に換気用空気を供給するための空気供給ノズル30が設けられている。
【0027】
また、換気用エアセル28の頂面位置には、所定間隔をおいて、換気用空気を吹き出すための所定の大きさ(例えば、φ0.5mm)からなる空気吹き出し孔32が複数個形成されている。さらに、空気供給用ノズル30は、チューブ34によってマットレス10の外部まで引き出されており、このチューブ34にエアポンプを繋ぐことで、換気用空気を換気用エアセル28に供給できるようになっている。
【0028】
次に、本実施形態におけるマットレス10のうち、クッション部20を構成するベースマット18について説明する。
本実施形態におけるベースマット18は、図5に示すように、カバーの内部に熱可塑性樹脂を主成分とする複数の連続線条によって、ランダムループが形成され、且つ、この線条がそれぞれの接点でランダム(一部や大部分において)に溶接されてなる弾性立体網状構造体19が収納されることによって構成されている。
【0029】
このような構成にすることによって、通気性及び透湿性が向上し、マットレス10内部の湿気を外部へと排出しやすくなっている。また、エアセル14のベッドとの干渉も抑えることが可能である。
【0030】
なお、ベースマット18の厚さは、2cm程度とすることが望ましく、それ以上とすると、弾性が強化され、例えば、使用者に対して心臓マッサージを施すといった際に、ベースマット18の弾性により、十分に心臓マッサージを行えないおそれがある。本実施形態においては、ベースマット18に弾性立体網状構造体19を用いてるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0031】
上記構成になるマットレス10は、次のようにしてマットレス10内の空気を換気することにより、マットレス10内にこもっている熱や湿気を排除して使用者の体温上昇による発汗や蒸れを防止し、快適な睡眠や休息をとることを可能とするものである。
【0032】
即ち、上記マットレス10の使用に際しては、先ず最初に、マットレス10のクッション部20を構成するエアセル14を、図示を省略した空気注入ノズルを通じて、エアポンプに接続し、マットレス10として使用可能な状態にまで膨らませる。
【0033】
続いて、換気用エアセル28の空気供給ノズル30から引き出されているチューブ34にエアポンプを接続し、エアポンプから所定圧に調整された空気を送給開始する。エアポンプから所定圧の空気が送られてくると、換気用エアセル28が膨らみ、換気用エアセル28の頂面に形成した空気吹き出し孔32から換気用の空気をマットレス10内部のクッション部20の方向に向けて吹き出す。
【0034】
マットレス10内に吹き出された換気用空気は、マットレス10内部の間隙を縫うようにして流通し、クッション部20を構成する第1ベースシート16、ベースマット18及び第2ベースシート22を通じて、マットレス底面から外部へと排出される。
【0035】
マットレス10内に送り込まれた換気用空気は、マットレス10内を流通する間に、マットレス10内の熱や湿気を取り込み、マットレス底面から外部へと運び出す。このため、マットレス10上に寝ている患者等のベッド使用者のマットレス10との接触部位における体温上昇を効果的に抑えることができ、体温上昇による発汗や蒸れを防止することが可能となる。また、マットレス10の上面から侵入する湿気についても、効果的にマットレス10の底面から外部へと排出することができるようになっている。
【0036】
本実施形態では、細長い扁平な袋状の換気用エアセル28を用いて換気用空気を吹き出す構成としているが、換気用空気の吹き出し手段は、これに限定されるものではなく、例えば、図8や図9に示すような換気用空気吹き出し手段を用いても良い。
【0037】
なお、図8は、チューブ50の適宜位置に空気吹き出し孔52を穿孔したもので、図9は、複数個のT型コネクタ60をチューブ62で連結し、T型コネクタ60の残り端子部を小径に構成して空気吹き出し孔64としたものである。
【0038】
続いて、本発明に係るマットレスの第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図6は、本発明に係るマットレスの第2の実施形態を示したもので、(a)はマットレスの側面側から見たサブカバー収納部を示したもので、(b)はサブカバーによってマットレスを被せた状態(ベッド短手方向の略中間位置まで)を示した略示斜視図、(c)はサブカバーによってマットレスを被せた状態(ベッド短手方向の略中間位置まで)を示した略示断面図である。また、符号については、38をカバー収納部、40をサブカバーとする以外は、図1と同様である。
【0039】
本実施形態における、サブカバー40は、被覆布26の外側であって、ベッド長手方向の左右側面部に沿って形成されているサブカバー収納部38に折りたたまれた状態で収納係止されており、そのベッド短手方向の長さは、反対側の側面部に沿って形成されているサブカバー収納部に収納されているサブカバーとマットレス10の底面において、相互につなぎ止めることができる程度必要とされる。
【0040】
なお、例えば、ベッド長手方向の側面部の一方にのみ、サブカバー収納部を形成し、他方の側面部に設けたフック等につなぎ止めることができる程度の長さ(ベッド短手方向)を有するサブカバーを収納係止するような構成にしても良い。
【0041】
サブカバー40を用いる際は、まず、(a)に示すように、サブカバー収納部38に設けられているファスナーを開け、中からサブカバー40を取り出す。次に、(b)及び(c)に示すように、サブカバー40をマットレス10の所定の位置まで引き出し、図示は省略するが、他方のベッド長手方向の側面部に形成されたサブカバー収納部に収納係止されているサブカバーと、例えばボタンやフック等を用いて相互につなぎ止める。
【0042】
このような構成にすることによって、例えば、冬場の寒冷地等でマットレスを使用する場合に、非通気性及び非透湿性のサブカバーでマットレスを被うことでマットレス内部で熱を確保することができるといった効果が生じることになる。
【0043】
続いて、本発明に係るマットレスの第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。図7は、本発明に係るマットレスの第3の実施形態を示したもので、一部を切断して示した略示斜視図である。なお、符号については、42を排気孔とする以外は、図1と同様である。
【0044】
本実施形態では、マットレス10を構成する被覆布26のベッド短手方向の側面部に排気孔42が複数箇所穿設されている。換気用エアセル28からクッション部20に向けて吹き出された換気用空気は、マットレス10内部の湿気等をクッション部20及び第2ベースシート22を通じて、マットレス10外部へと排出するが、排気孔42を設けておくことにより、マットレス10内部の湿気等を外部へと排出する効率が一層良くなる。なお、本実施形態では、ベッド短手方向の一方にしか排気孔42を設けていないが、他方にも設けても良い。また、排気孔42の数は、これに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明に係るマットレスは、マットレス内部にこもりがちな湿気を外部(マットレス底面)へと排出させることができ、また、換気用空気吹き出し手段をクッション部に向けて換気用空気を送給させることができるため、マットレスの外側上面から侵入する湿気を積極的にマットレス底面方向に排出することが可能であるため、マットレス内外の蒸れ対策の向上に好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0046】
10 マットレス
12 エアセル群
14 エアセル
16 第1ベースシート
18 ベースマット
19 弾性立体網状構造体
20 クッション部
22 第2ベースシート
24 カバー
26 被覆布
28 換気用エアセル
29 換気用空気吹き出し手段
30 空気供給ノズル
32 空気吹き出し孔
34 チューブ
36 ホック
38 サブカバー収納部
40 サブカバー
42 排気孔
50 チューブ
52 空気吹き出し孔
60 T型コネクタ
62 チューブ
64 空気吹き出し孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気性を有する素材からなる第1ベースシートと、
前記第1ベースシートの下側に位置する通気性を有する構造からなるベースマットと、
前記第1ベースシートの上側表面に空気注入用ノズルを備えた細長い袋状のエアセルをベッド長手方向と直交する向きで複数本並設して形成されたエアセル群と、
を備えたクッション部と、
前記クッション部の下側に位置する通気性を有する素材からなる第2ベースシートと、
前記第2ベースシートとともに、前記クッション部の外周囲を被う被覆布を構成する気密性を有する素材からなるカバーと、
を有し、
前記被覆布のベッド長手方向に沿った左右側面部のうち、いずれか一方の側の側壁面に、当該被覆布内であって、前記クッション部方向に向けて換気用の空気を送給する換気用空気吹き出し手段が設けられたこと
を特徴とするマットレス。
【請求項2】
前記第1ベースシート及び第2ベースシートは、メッシュ生地からなることを特徴とする請求項1記載のマットレス。
【請求項3】
前記被覆布の外側には、ベッド長手方向の左右側面部に沿ってサブカバー収納部が形成されており、当該サブカバー収納部には、前記マットレスの外周囲のうち、所望の範囲を被うことができる非通気性及び非透湿性のサブカバーが収納係止されていることを特徴とする請求項1又は2記載のマットレス。
【請求項4】
前記被覆布のベッド短手方向に沿った側壁面には、被覆布内の空気を外部へ排出するための排気孔が、ベッド短手方向に沿って複数穿設されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のマットレス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−40180(P2012−40180A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−183983(P2010−183983)
【出願日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(000105213)株式会社ケープ (14)
【Fターム(参考)】