説明

メディアライブラリ装置、メディア情報管理方法およびメディア情報管理プログラム

【課題】安価な構成で、カートリッジをディスクドライブに装着しなくてもユーザがその内容を知ることを可能とするメディアライブラリ装置等を提供する。
【解決手段】カートリッジ10が、識別番号を含むバーコード12と、記憶媒体の内容を表す管理情報を記憶しているカートリッジメモリ13とを有し、ディスクドライブ30がカートリッジメモリ読み取り部31を備え、搬送手段40がバーコードを読み取るバーコード読み取り部41を搬送部42上に備えると共に、管理手段50が、バーコードから読み取られた識別番号とカートリッジメモリから読み取られた管理情報とを関連づけて記憶する記憶部52と、新たにバーコードから読み取られた識別番号に対応する管理情報を検索するメディア情報管理部61と、検索された管理情報を表示する入出力部53とを備える。かつ、バーコード読み取り部41は搬送部のカートリッジ搬入口側に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメディアライブラリ装置、メディア情報管理方法およびメディア情報管理プログラムに関し、特にカートリッジをディスクドライブに装着しなくてもユーザがその内容を知ることが可能であるメディアライブラリ装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの企業などの組織では、コンピュータシステムによって大量のデータを扱っているので、それらのデータの喪失を避けるために、大量のデータのバックアップを可能とするバックアップ装置が必要である。そのため、(光ディスクや磁気テープなどの)記憶媒体を収容した多数のカートリッジの中からユーザからの要求のあったものを搬送手段によってディスクドライブに装着して利用することが可能であるメディアライブラリ装置が利用されている。
【0003】
ここでいう搬送手段とは、ロボットハンドやベルトコンベアなどによってカートリッジを抽出および搬送するよう構成されたものであり、これによってこのメディアライブラリ装置は、数百〜数千枚、あるいはそれ以上の数の記憶媒体の分量のデータをバックアップすることができる。
【0004】
このようなメディアライブラリ装置においては、ユーザからの要求に応じて、必要なカートリッジをすぐにディスクドライブに装着してデータを読み書きできることが当然求められている。
【0005】
通常のメディアライブラリ装置は、記憶媒体を内蔵するカートリッジを複数個搭載しているマガジンと、このマガジンに含まれる任意のカートリッジを装着してこのカートリッジ内の記憶媒体にデータを読み書きするディスクドライブとを備え、さらにこのマガジンから必要なカートリッジを取り出して搬送してディスクドライブに装着する搬送手段と、ディスクドライブおよび搬送手段を制御する管理手段とが組み合わされてなる。
【0006】
搬送手段には、カートリッジの外装に貼られたバーコードを読み取るバーコード読み取り部が装備されている。管理手段は、メディアライブラリ装置に対してデータを読み書きする指令を行うホストコンピュータと相互に接続されている。
【0007】
各々のカートリッジは、必ず1つ以上の記憶媒体を内蔵する。そして、カートリッジは、メディアライブラリ装置内で各々のカートリッジを識別するためのバーコードとカートリッジメモリとを、記憶媒体の他に内蔵している。バーコードは、外から読み取れるよう、カートリッジの外装に貼り付けられている。
【0008】
そして搬送手段は、マガジンに収容されたカートリッジの外部からバーコードを読み取ることが可能であるバーコード読み取り部を内蔵している。そしてディスクドライブは、カートリッジが装着されて記憶媒体を読み書き可能になる前にカートリッジメモリの記憶内容を読み書きするカートリッジメモリ読み取り部を有する。
【0009】
バーコードは、カートリッジを識別するためのID番号についての情報が含まれている。そしてカートリッジメモリには、カートリッジについての管理情報、たとえば用途、使用日付、使用回数、残り容量、暗号情報などについての情報が記憶されている。
【0010】
図7は、既存のメディアライブラリ装置で、カートリッジをディスクドライブに装着するコマンドがホストコンピュータから発せられた場合の動作を示すフローチャートである。ホストコンピュータから、カートリッジの番号などを指定してディスクドライブに装着するコマンドが発せられた場合、搬送手段はマガジンで該当するカートリッジの前に移動し(ステップS301)、バーコード読み取り部がバーコードを読み取り、管理手段がその番号をホストコンピュータに通知する(ステップS302)。
【0011】
そして、搬送手段がそのカートリッジを取り出してディスクドライブへ搬送して装着したら、ディスクドライブはそのままカートリッジを装着して、管理手段がカートリッジメモリに記憶された管理情報を読み込み(ステップS303)、読み込んだ管理情報をホストコンピュータに報告して、必要に応じてその管理情報を更新して(ステップS304)、処理を終了する。
【0012】
これに関連する技術として、たとえば次の各々がある。その中でも特許文献1には、磁気テープを利用するバックアップ装置で、メディアプールごとに別々のマガジンを割り当て可能とするという磁気テープライブラリ装置について記載されている。特許文献2には、非接触型メモリを内蔵して該メモリをいつでも参照して管理可能とするというライブラリ装置について記載されている。
【0013】
特許文献3には、ハンド機構にCCDを内蔵したオートチェンジャ装置について記載されている。特許文献4には、カートリッジの交換・保管の効率を向上するというカートリッジオートローダについて記載されている。特許文献5には、カートリッジ把持機構にセンサを内蔵し、カートリッジ内の半導体チップの認識を短時間で行えるというライブラリ装置について記載されている。
【0014】
特許文献6には、ハンド部の非搬送物の対抗面部にバーコード読み取り部を備え、バーコードの読み取りを効率化したというライブラリ装置について記載されている。特許文献7には、アクセッサ機構部にバーコードリーダを設け、バーコードの読み取りを短時間で行えるというライブラリ装置について記載されている。特許文献8には、カートリッジに補助記憶手段としてメモリICを設け、カートリッジ内のデータを読み取らなくても分散記録情報を入手可能というライブラリ装置について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開2006−196075号公報
【特許文献2】特開2009−163848号公報
【特許文献3】特開2003−059143号公報
【特許文献4】特開2003−115146号公報
【特許文献5】特開2007−179694号公報
【特許文献6】特開2007−226630号公報
【特許文献7】特開平05−325354号公報
【特許文献8】特開平10−293992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
前述のように、既存のメディアライブラリ装置では、カートリッジに貼り付けられた各々を識別するためのバーコードを搬送手段のバーコード読み取り部が読み取ってホストコンピュータに通知し、またこのカートリッジがディスクドライブに装着された時にもカートリッジメモリに記憶された管理情報をホストコンピュータに通知するという構成になっている。
【0017】
しかしながら、図7に示したように、このバーコードについての情報はホストコンピュータに送信されるのみであり、メディアライブラリ装置の側ではこの情報が活用されていない。また、カートリッジメモリに記憶された管理情報も、ホストコンピュータに送信されるのみであり、メディアライブラリ装置の側ではこの情報が活用されていない。
【0018】
ユーザが、各カートリッジの内容を知るためには、そのカートリッジをディスクドライブに搬送および装着してカートリッジメモリの内容を読み取る以外にない。これでは時間がかかるし、間違ったカートリッジをメディアライブラリ装置のマガジンに導入してしまった場合にはさらに多くの時間を浪費することとなる。
【0019】
また、ホストコンピュータの側にバーコードとカートリッジメモリ内の管理情報とをデータベース化して記憶する構成があったとしても、ホストコンピュータおよびメディアライブラリ装置の電源投入からセルフテストなどを経て利用可能になるまでに時間がかかり、さらにユーザがホストコンピュータとメディアライブラリ装置との間で(物理的に)移動するために必要な時間、搬送手段がカートリッジをディスクドライブまで搬送して装着するのに必要な時間など、多くの時間を要するものである。
【0020】
さらに、このバーコードはマガジン内に収容されたカートリッジで各々を識別する役目を果たすのみのものであり、外部から新しいカートリッジがマガジン内に導入される際にその内容を識別可能とするものではない。そのカートリッジが過去において該マガジンに収容されて該メディアライブラリ装置で利用されたことのあるものであっても、その内容を知るためには該カートリッジをディスクドライブまで搬送して装着する以外にない。これにも多くの時間が浪費されるものである。
【0021】
この問題を解決可能とする構成は、特許文献1〜8には掲載されていない。また、これらの技術はRFタグなどのような非接触型メモリを使用するので、導入にコストを要する。
【0022】
本発明の目的は、安価な構成で、カートリッジをディスクドライブに装着する前であってもユーザがその内容を知ることを可能とするメディアライブラリ装置、メディア情報管理方法およびメディア情報管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記目的を達成するため、本発明に係るメディアライブラリ装置は、記憶媒体を各々内蔵した複数のカートリッジを収容しているマガジンと、カートリッジを装着して記憶媒体にデータを読み書きするディスクドライブと、ユーザから要求のあったカートリッジをマガジンから抽出してディスクドライブに搬送する搬送部を備えた搬送手段と、ユーザからの要求に応じて作動してディスクドライブおよび搬送手段を制御する管理手段とを有するメディアライブラリ装置であって、カートリッジが、外装に貼り付けられた各カートリッジの識別番号を含むバーコードと、各カートリッジの記憶媒体の内容を表す管理情報を記憶しているカートリッジメモリとを有し、ディスクドライブが、カートリッジを装着するとカートリッジメモリの内容を読み取るカートリッジメモリ読み取り部を備え、搬送手段が、バーコードを読み取るバーコード読み取り部を搬送部上に備えると共に、管理手段が、バーコードから読み取られた識別番号とカートリッジメモリから読み取られた管理情報とを関連づけて記憶する記憶部と、新たにバーコードから読み取られた識別番号に対応する管理情報を検索するメディア情報管理部と、検索された管理情報を予め備えられた表示部に表示すると共にユーザから入力される指令を取り込む入出力部とを備え、バーコード読み取り部を搬送部上のカートリッジ搬入口側に設けたことを特徴とする。
【0024】
上記目的を達成するため、本発明に係るメディア情報管理方法は、記憶媒体を各々内蔵した複数のカートリッジを収容しているマガジンと、カートリッジを装着して記憶媒体にデータを読み書きするディスクドライブと、ユーザから要求のあったカートリッジをマガジンから抽出してディスクドライブに搬送する搬送部を備えた搬送手段と、ユーザからの要求に応じて作動してディスクドライブおよび搬送手段を制御する管理手段とを有するメディアライブラリ装置にあって、各カートリッジの外装に予め各カートリッジの識別番号を含むバーコードを貼り付け、各カートリッジに内蔵されたカートリッジメモリに記憶媒体の内容を表す管理情報を予め記憶し、カートリッジをマガジン内に導入する前にバーコードを搬送手段のバーコード読み取り部が読み取り、カートリッジを搬送手段がディスクドライブに搬送し、ディスクドライブがカートリッジを装着するとカートリッジメモリの内容をカートリッジメモリ読み取り部が読み取り、バーコードから読み取られた識別番号とカートリッジメモリから読み取られた管理情報とを関連づけて管理手段の記憶部が記憶し、新たにバーコードから読み取られた識別番号に対応する管理情報を管理手段のメディア情報管理部が検索し、検索された管理情報を管理手段の入出力部が予め備えられた表示部に表示することを特徴とする。
【0025】
上記目的を達成するため、本発明に係るメディア情報管理プログラムは、記憶媒体を各々内蔵した複数のカートリッジを収容しているマガジンと、カートリッジを装着して記憶媒体にデータを読み書きするディスクドライブと、ユーザから要求のあったカートリッジをマガジンから抽出してディスクドライブに搬送する搬送部を備えた搬送手段と、ユーザからの要求に応じて作動してディスクドライブおよび搬送手段を制御する管理手段とを有するメディアライブラリ装置にあって、管理手段が有するコンピュータに、各カートリッジの外装に予め貼り付けられたバーコードから読み取られた各カートリッジの識別番号と各カートリッジに予め内蔵されたカートリッジメモリから読み取られた記憶媒体の内容を表す管理情報とを関連づけて記憶する手順、新たにバーコードから読み取られた識別番号に対応する管理情報を検索する手順、および検索された管理情報を表示する手順を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、上記したように、各カートリッジの識別番号と管理情報とを関連づけて記憶し、かつ搬送部のカートリッジ搬入口側にバーコード読み取り部を設けたので、カートリッジを本体内のマガジンに導入する前であってもバーコードを読み取って、これに対応する管理情報を表示することができる。これによって、安価な構成で、カートリッジをディスクドライブに装着する前であってもユーザがその内容を知ることが可能であるという優れた特徴を持つメディアライブラリ装置、メディア情報管理方法およびメディア情報管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態に係るメディアライブラリ装置の構成について示す説明図である。
【図2】図1に示したメディアライブラリ装置で、新しいカートリッジをマガジンに導入する際の動作について示す説明図である。
【図3】図1に示したカートリッジのより詳しい構造について示す説明図である。
【図4】図1に示したバーコード、カートリッジメモリ、およびメディア情報データの内容の一例を示す説明図である。
【図5】図1に示したメディアライブラリ装置で、カートリッジをディスクドライブに装着するコマンドがホストコンピュータから発せられた場合の動作を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップS104〜105で示した処理で、表示部に表示される管理情報について示す説明図である。
【図7】既存のメディアライブラリ装置で、カートリッジをディスクドライブに装着するコマンドがホストコンピュータから発せられた場合の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
(実施形態)
以下、本発明の実施形態の構成について添付図1〜2に基づいて説明する。
最初に、本実施形態の基本的な内容について説明し、その後でより具体的な内容について説明する。
本実施形態に係るメディアライブラリ装置1は、記憶媒体11を各々内蔵した複数のカートリッジ10を収容しているマガジン20と、カートリッジを装着して記憶媒体にデータを読み書きするディスクドライブ30と、ユーザから要求のあったカートリッジをマガジンから抽出してディスクドライブに搬送する搬送部42を備えた搬送手段40と、ユーザからの要求に応じてディスクドライブおよび搬送手段を制御する管理手段50とを有するメディアライブラリ装置である。カートリッジ10は、外装に貼り付けられた各カートリッジの識別番号を含むバーコード12と、各カートリッジの記憶媒体の内容を表す管理情報を記憶しているカートリッジメモリ13とを有する。ディスクドライブ30は、カートリッジを装着するとカートリッジメモリの内容を読み取るカートリッジメモリ読み取り部31を備える。搬送手段40は、バーコードを読み取るバーコード読み取り部41を搬送部42上に備える。そして管理手段50は、バーコードから読み取られた識別番号とカートリッジメモリから読み取られた管理情報とを関連づけて記憶する記憶部52と、新たにバーコードから読み取られた識別番号に対応する管理情報を検索するメディア情報管理部61と、検索された管理情報を予め備えられた表示部63に表示すると共にユーザから入力される指令を取り込む入出力部53とを備える。さらに、バーコード読み取り部41を搬送部42上のカートリッジ搬入口70側に設けた。
【0029】
ここでバーコード読み取り部41は、搬送部42がカートリッジ搬入口70直前に移動した場合にカートリッジ搬入口70から外部に向けて突出する。また、管理手段50の入出力部53は、装置本体に内蔵された表示部63に管理情報を表示させる。そして、ディスクドライブ30のカートリッジメモリ読み取り部31は、記憶媒体に対するメディア確認作業よりも前にカートリッジメモリの内容を読み取る。
【0030】
以上の構成を備えることにより、本実施形態のメディアライブラリ装置1は、安価な構成で、カートリッジをディスクドライブに装着しなくてもユーザがその内容を知ることが可能なものとなる。
以下、これをより詳細に説明する。
【0031】
図1は、本発明の実施形態に係るメディアライブラリ装置1の構成について示す説明図である。メディアライブラリ装置1は、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープなどのような記憶媒体11を内蔵するカートリッジ10を複数個収容しているマガジン20と、このマガジン20に含まれる任意のカートリッジ10を装着してこのカートリッジ10内の記憶媒体にデータを読み書きするディスクドライブ30とを備える。
【0032】
メディアライブラリ装置1はさらに、このマガジン20から必要なカートリッジ10を取り出して搬送してディスクドライブ30に装着する搬送手段40と、ディスクドライブ30および搬送手段40を制御する管理手段50とが組み合わされてなる。メディアライブラリ装置1は、メディアライブラリ装置1に対してデータを読み書きする指令を行うホストコンピュータ2と相互に接続されている。ホストコンピュータ2で動作するソフトウェアからの動作指令に基づいて、メディアライブラリ装置1はデータバックアップなどの動作を行う。
【0033】
ディスクドライブ30は、カートリッジ10が装着されて記憶媒体11を読み書き可能になる前にカートリッジメモリ13の記憶内容を読み書きするカートリッジメモリ読み取り部31を有する。
【0034】
カートリッジ10がディスクドライブ30に装着されると、ディスクドライブ30は記憶媒体11の内容を確認するインベントリというメディア確認作業を行って、これで初めて記憶媒体11にデータを読み書きすることが可能となるが、その前にディスクドライブ30は、カートリッジメモリ13の記憶内容(より詳しくは後述)をカートリッジメモリ読み取り部31を介して読み込んで管理手段50およびホストコンピュータ2に通知する。
【0035】
ここで、カートリッジメモリ読み取り部31とカートリッジメモリ13の間の接続は、非接触式であってもよいが、機械的な接点を介した接続であっても特に問題は無い。そのため、コストを要する非接触式メモリをカートリッジメモリ13として利用する必要はない。
【0036】
管理手段50は、コンピュータプログラムを実行する主体であるプロセッサ51と、データを記憶する記憶部52と、メディアライブラリ装置1のユーザに対して後述の情報を表示し、またユーザからの簡単な操作入力を受け付ける入出力部53とを備える。プロセッサ51は、メディア情報管理ソフトが動作することにより、メディア情報管理部61として機能する。また、記憶部52には、後述のメディア情報データ62が記憶されている。
【0037】
入出力部53は、後述の管理情報を表示部63に表示させる。表示部63は、メディアライブラリ装置1の装置本体前面に管理情報を表示する。また、ユーザは、この表示部63を介して、たとえばイエスまたはノーなどのような簡単な操作入力も、入出力部53を介して可能である。
【0038】
搬送手段40は、カートリッジ10をマガジン20とディスクドライブ30との間に配置されたガイド43と、このガイド43の上で移動してカートリッジ10を載置して運搬可能である搬送部42と、この搬送部42に取り付けられ、CCDカメラなどを利用してバーコード12の内容を読み取ることが可能であるバーコード読み取り部41とで構成されている。
【0039】
メディアライブラリ装置1は、一方で、装置本体前面に設けられた搬入口70からカートリッジ10を挿入して、これをマガジン20の空きスペースに導入して使用することも可能である。新しく導入されたカートリッジ10についても、搬送手段40がマガジン20の空きスペースに搬送して収容し、またディスクドライブ30まで搬送する。
【0040】
図2は、図1に示したメディアライブラリ装置1で、新しいカートリッジ10を外部からマガジン20に導入する際の動作について示す説明図である。バーコード読み取り部41は、搬送部42をメディアライブラリ装置1の本体前面の搬入口70直前まで移動させると、その搬入口70から突出する形状である。
【0041】
このため、バーコード読み取り部41は、図1に示したようにマガジン20に収容された状態の各々のカートリッジ10のバーコード12を読み取ることも可能であり、図2に示したようにメディアライブラリ装置1の本体前でユーザが手に持ってかざした(マガジン20に導入する直前の状態の)新しいカートリッジ10のバーコード12を読み取ることも可能である。または、専用の台などに仮置きした状態のカートリッジ10のバーコード12を読み取るようにしてもよい。
【0042】
図3は、図1に示したカートリッジ10より詳しい構造について示す説明図である。カートリッジ10は、必ず1つ以上の記憶媒体11を内蔵する。そして、カートリッジ10は、メディアライブラリ装置1内で各々のカートリッジ10(もしくは記憶媒体11)を識別するためのバーコード12とカートリッジメモリ13とを、記憶媒体11の他に内蔵している。
【0043】
バーコード12は、外から(ハンディターミナルなどの一般的な読み取り装置を介して)読み取り可能なように、カートリッジ10の外装に貼り付けられている。また、1つのカートリッジ10に、同一の識別番号を含むバーコード12が複数枚貼り付けられていてもよい。これは、マガジン20への導入前や、マガジン20に収容された状態など、複数種類の状態でバーコード読み取り部41によってバーコード12を読み込み可能とするためである。
【0044】
図4は、図1に示したバーコード12、カートリッジメモリ13、およびメディア情報データ62の内容の一例を示す説明図である。バーコード12は、メディアライブラリ装置1内で各々のカートリッジ10(記憶媒体11)を識別する、たとえば通番などのような識別番号である。以後これを識別番号62aという。図4にはバーコード12の例として、いわゆる2次元バーコードを示しているが、これが1次元バーコード、あるいは文字データなどでもよい。要は、カートリッジ外部からCCDカメラなどを利用して認識可能な形式のデータであれば任意のものを利用できる。
【0045】
カートリッジメモリ13は、各々のカートリッジ10(記憶媒体11)の内容を表し、これらを管理するために必要な情報である管理情報、たとえば「使用履歴」「日時」「使用回数」「残り容量」「暗号化の有無」などのような情報を記憶している。以後これらの情報を管理情報62bという。これら管理情報の、具体的な内容および項目名は、この例に限定されず、任意のものでよい。
【0046】
そして、メディア情報データ62とは、バーコード12が示す識別番号62aに、カートリッジメモリ13に記憶されている管理情報62bを対応づけて記憶部52に記憶したものである。
【0047】
図5は、図1に示したメディアライブラリ装置1で、カートリッジ10を外部から導入する際の動作を示すフローチャートである。ユーザがカートリッジ10をメディアライブラリ装置1の本体前面に載置し、表示部63を通じてこのカートリッジ10の内容を確認するコマンドを発した場合、このコマンドを受けたメディア情報管理部61が、搬送部42を本体前面に移動させる(ステップS101)。そして、バーコード読み取り部41が本体前面の搬入口70から突出して、ユーザが手に持ってかざしたカートリッジ10のバーコード12を読み取る(ステップS102)。
【0048】
すると、メディア情報管理部61は、読み取ったバーコード12に含まれる識別番号62aをメディア情報データ62の中から検索し(ステップS103)、存在すれば(ステップS103がイエス)これに対応する管理情報62bを入出力部53を介して表示部63に表示して(ステップS104)、そのカートリッジ10をディスクドライブ30に装着して使用するか否かをユーザに問う(ステップS105)。
【0049】
図6は、図5のステップS104〜105で示した処理で、入出力部53が表示部63に表示させる管理情報62bについて示す説明図である。この図6に示すように、図4で示した識別番号62aおよび管理情報62bの各項目と、「このカートリッジを装着して使用しますか?」との旨をユーザに問いかけ、その返答の入力を表示部63を介して受け付けるという旨のメッセージが表示される。
【0050】
図5に戻って、ステップS105でユーザが、そのカートリッジ10を使用する旨を表示部63を介して入力した場合(ステップS105がイエス)、搬送部42がそのカートリッジ10をディスクドライブ30まで運搬し、ディスクドライブ30はカートリッジ10を装着してメディア情報データ62に記憶された管理情報62bおよびカートリッジメモリ13に記憶された管理情報を読み込み(ステップS106)、これらの情報を必要に応じて更新して(ステップS107)、処理を終了する。
【0051】
ステップS105でユーザが、そのカートリッジ10を使用しない旨を表示部63を介して入力した場合(ステップS105がノー)、このカートリッジ10をメディアライブラリ装置1のマガジン20に導入することなく、そのまま処理を終了する。
【0052】
ステップS103で、バーコード12に含まれる識別番号62aがメディア情報データ62の中に存在しなければ(ステップS103がノー)、これは当該カートリッジ10が初めてメディアライブラリ装置1に装着されるものであるということを意味する。
【0053】
従って、ディスクドライブ30はカートリッジ10を装着し(ステップS108)、カートリッジメモリ読み取り部31を介してカートリッジメモリ13に記憶された管理情報を読み出し、これを識別番号62aに対応する管理情報62bとしてメディア情報データ62に新規に記憶して(ステップS109)、処理を終了する。装着して管理情報を読み込んだ後のこのカートリッジ10については、そのまま使用してもよいし、マガジン20内の空きスペースに収容してもよいし、収容せずにメディアライブラリ装置1前面から排出してもよいが、この点については本発明の範囲ではないので詳述しない。
【0054】
(実施形態の全体的な動作)
次に、上記の実施形態の全体的な動作について説明する。
本実施形態に係るメディア情報管理方法は、記憶媒体を各々内蔵した複数のカートリッジを収容しているマガジンと、カートリッジを装着して記憶媒体にデータを読み書きするディスクドライブと、ユーザから要求のあったカートリッジをマガジンから抽出してディスクドライブに搬送する搬送部を備えた搬送手段と、ユーザからの要求に応じてディスクドライブおよび搬送手段を制御する管理手段とを有するメディアライブラリ装置にあって、各カートリッジの外装に予め各カートリッジの識別番号を含むバーコードを貼り付け、各カートリッジに内蔵されたカートリッジメモリに記憶媒体の内容を表す管理情報を予め記憶し、カートリッジをマガジン内に導入する前にバーコードを搬送手段のバーコード読み取り部が読み取り(図5・ステップS101〜102)、カートリッジを搬送手段がディスクドライブに搬送し、ディスクドライブがカートリッジを装着するとカートリッジメモリの内容をカートリッジメモリ読み取り部が読み取り(図5・ステップS108)、バーコードから読み取られた識別番号とカートリッジメモリから読み取られた管理情報とを関連づけて管理手段の記憶部が記憶し(図5・ステップS109)、新たにバーコードから読み取られた識別番号に対応する管理情報を管理手段のメディア情報管理部が検索し(図5・ステップS103)、検索された管理情報を管理手段の入出力部が予め備えられた表示部に表示する(図5・ステップS104)。
【0055】
ここで、上記各動作ステップについては、これをコンピュータで実行可能にプログラム化し、これらを前記各ステップを直接実行するメディアライブラリ装置1の管理手段50に実行させるようにしてもよい。本プログラムは、非一時的な記録媒体に記録されてもよい。その場合、本プログラムは、記録媒体からコンピュータによって読み出され、実行される。
この動作により、本実施形態は以下のような効果を奏する。
【0056】
本実施形態によれば、カートリッジをメディアライブラリ装置本体に導入する前に、その内容についての情報を得ることができる。これによって、ホストコンピュータの起動を待つ時間などを削減することが可能となる。また、間違ったカートリッジをメディアライブラリ装置に導入してしまうことに伴う時間などのロスを防止することも可能となる。
【0057】
さらに、この情報はメディアライブラリ装置本体に内蔵された入出力部に表示されるので、ユーザがホストコンピュータとメディアライブラリ装置の間を移動する時間なども削減することが可能となる。
【0058】
本実施形態の構成は、コストを要する非接触式メモリを必要とはしていない。このため、カートリッジメモリ読み取り部31とカートリッジメモリ13の間の接続が機械的な接点を介した接続であっても特に問題は無いので、安価に実現可能である。
【0059】
(実施形態の拡張)
以上で説明した本実施形態には、その趣旨を逸脱しない範囲でいくつかの拡張が可能である。たとえば、バーコード読み取り部41を搬送手段40に内蔵されたものでなく、一般的に使用されているハンディターミナルと同様に、ユーザが手に持って使用する形式のものとしてもよい。
また、表示部63をメディアライブラリ装置本体に内蔵されたものとせず、管理情報をホストコンピュータ2の側に表示するものとしてもよいし、前述のようなユーザが手に持って使用する形式のバーコード読み取り部と表示部とを組み合わせてもよい。
【0060】
これまで本発明について図面に示した特定の実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができる。
【0061】
上述した実施形態について、その新規な技術内容の要点をまとめると、以下のようになる。なお、上記実施形態の一部または全部は、新規な技術として以下のようにまとめられるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
【0062】
(付記1) 記憶媒体を各々内蔵した複数のカートリッジを収容しているマガジンと、前記カートリッジを装着して前記記憶媒体にデータを読み書きするディスクドライブと、ユーザから要求のあった前記カートリッジを前記マガジンから抽出して前記ディスクドライブに搬送する搬送部を備えた搬送手段と、ユーザからの前記要求に応じて作動して前記ディスクドライブおよび前記搬送手段を制御する管理手段とを有するメディアライブラリ装置であって、
前記カートリッジが、外装に貼り付けられた前記各カートリッジの識別番号を含むバーコードと、前記各カートリッジの前記記憶媒体の内容を表す管理情報を記憶しているカートリッジメモリとを有し、
前記ディスクドライブが、前記カートリッジを装着すると前記カートリッジメモリの内容を読み取るカートリッジメモリ読み取り部を備え、
前記搬送手段が、前記バーコードを読み取るバーコード読み取り部を前記搬送部上に備えると共に、
前記管理手段が、
前記バーコードから読み取られた識別番号と前記カートリッジメモリから読み取られた管理情報とを関連づけて記憶する記憶部と、
新たに前記バーコードから読み取られた前記識別番号に対応する前記管理情報を検索するメディア情報管理部と、
検索された前記管理情報を予め備えられた表示部に表示すると共にユーザから入力される指令を取り込む入出力部と
を備え、
前記バーコード読み取り部を前記搬送部のカートリッジ搬入口側に設けたことを特徴とするメディアライブラリ装置。
【0063】
(付記2)前記バーコード読み取り部が、前記搬送部が前記カートリッジ搬入口直前に移動した場合に前記カートリッジ搬入口から外部に向けて突出するように装備されたことを特徴とする、付記1に記載のメディアライブラリ装置。
【0064】
(付記3) 前記管理手段の前記入出力部が、前記メディア情報管理部による制御に応じて、装置本体に内蔵された表示部に前記管理情報を表示させることを特徴とする、付記1に記載のメディアライブラリ装置。
【0065】
(付記4) 前記ディスクドライブの前記カートリッジメモリ読み取り部が、前記記憶媒体に対するメディア確認作業よりも前に前記カートリッジメモリの内容を読み取ることを特徴とする、付記1に記載のメディアライブラリ装置。
【0066】
(付記5) 記憶媒体を各々内蔵した複数のカートリッジを収容しているマガジンと、前記カートリッジを装着して前記記憶媒体にデータを読み書きするディスクドライブと、ユーザから要求のあった前記カートリッジを前記マガジンから抽出して前記ディスクドライブに搬送する搬送部を備えた搬送手段と、ユーザからの前記要求に応じて作動して前記ディスクドライブおよび前記搬送手段を制御する管理手段とを有するメディアライブラリ装置にあって、
前記各カートリッジの外装に予め前記各カートリッジの識別番号を含むバーコードを貼り付け、
前記各カートリッジに内蔵されたカートリッジメモリに前記記憶媒体の内容を表す管理情報を予め記憶し、
前記カートリッジを前記マガジン内に導入する前に前記バーコードを前記搬送手段のバーコード読み取り部が読み取り、
前記カートリッジを前記搬送手段が前記ディスクドライブに搬送し、
前記ディスクドライブが前記カートリッジを装着すると前記カートリッジメモリの内容をカートリッジメモリ読み取り部が読み取り、
前記バーコードから読み取られた識別番号と前記カートリッジメモリから読み取られた管理情報とを関連づけて前記管理手段の記憶部が記憶し、
新たに前記バーコードから読み取られた前記識別番号に対応する前記管理情報を前記管理手段のメディア情報管理部が検索し、
検索された前記管理情報を前記管理手段の入出力部が予め備えられた表示部に表示する
ことを特徴とするメディア情報管理方法。
【0067】
(付記6) 記憶媒体を各々内蔵した複数のカートリッジを収容しているマガジンと、前記カートリッジを装着して前記記憶媒体にデータを読み書きするディスクドライブと、ユーザから要求のあった前記カートリッジを前記マガジンから抽出して前記ディスクドライブに搬送する搬送部を備えた搬送手段と、ユーザからの前記要求に応じて作動して前記ディスクドライブおよび前記搬送手段を制御する管理手段とを有するメディアライブラリ装置にあって、
前記管理手段が有するコンピュータに、
前記各カートリッジの外装に予め貼り付けられたバーコードから読み取られた前記各カートリッジの識別番号と前記各カートリッジに予め内蔵されたカートリッジメモリから読み取られた前記記憶媒体の内容を表す管理情報とを関連づけて記憶する手順、
新たに前記バーコードから読み取られた前記識別番号に対応する前記管理情報を検索する手順、
および検索された前記管理情報を表示する手順
を実行させることを特徴とするメディア情報管理プログラム。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、大容量データを収容可能であるメディアライブラリ装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0069】
1 メディアライブラリ装置
2 ホストコンピュータ
10 カートリッジ
11 記憶媒体
12 バーコード
13 カートリッジメモリ
20 マガジン
30 ディスクドライブ
31 カートリッジメモリ読み取り部
40 搬送手段
41 バーコード読み取り部
42 搬送部
50 管理手段
51 プロセッサ
52 記憶部
53 入出力部
61 メディア情報管理部
62 メディア情報データ
62a 識別番号
62b 管理情報
63 表示部
70 搬入口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶媒体を各々内蔵した複数のカートリッジを収容しているマガジンと、前記カートリッジを装着して前記記憶媒体にデータを読み書きするディスクドライブと、ユーザから要求のあった前記カートリッジを前記マガジンから抽出して前記ディスクドライブに搬送する搬送部を備えた搬送手段と、ユーザからの前記要求に応じて作動して前記ディスクドライブおよび前記搬送手段を制御する管理手段とを有するメディアライブラリ装置であって、
前記カートリッジが、外装に貼り付けられた前記各カートリッジの識別番号を含むバーコードと、前記各カートリッジの前記記憶媒体の内容を表す管理情報を記憶しているカートリッジメモリとを有し、
前記ディスクドライブが、前記カートリッジを装着すると前記カートリッジメモリの内容を読み取るカートリッジメモリ読み取り部を備え、
前記搬送手段が、前記バーコードを読み取るバーコード読み取り部を前記搬送部上に備えると共に、
前記管理手段が、
前記バーコードから読み取られた識別番号と前記カートリッジメモリから読み取られた管理情報とを関連づけて記憶する記憶部と、
新たに前記バーコードから読み取られた前記識別番号に対応する前記管理情報を検索するメディア情報管理部と、
検索された前記管理情報を予め備えられた表示部に表示すると共にユーザから入力される指令を取り込む入出力部と
を備え、
前記バーコード読み取り部を前記搬送部上のカートリッジ搬入口側に設けたことを特徴とするメディアライブラリ装置。
【請求項2】
前記バーコード読み取り部が、前記搬送部が前記カートリッジ搬入口直前に移動した場合に前記カートリッジ搬入口から外部に向けて突出するように装備されたことを特徴とする、請求項1に記載のメディアライブラリ装置。
【請求項3】
前記管理手段の前記入出力部が、前記メディア情報管理部による制御に応じて、装置本体に内蔵された表示部に前記管理情報を表示させることを特徴とする、請求項1に記載のメディアライブラリ装置。
【請求項4】
前記ディスクドライブの前記カートリッジメモリ読み取り部が、前記記憶媒体に対するメディア確認作業よりも前に前記カートリッジメモリの内容を読み取ることを特徴とする、請求項1に記載のメディアライブラリ装置。
【請求項5】
記憶媒体を各々内蔵した複数のカートリッジを収容しているマガジンと、前記カートリッジを装着して前記記憶媒体にデータを読み書きするディスクドライブと、ユーザから要求のあった前記カートリッジを前記マガジンから抽出して前記ディスクドライブに搬送する搬送部を備えた搬送手段と、ユーザからの前記要求に応じて作動して前記ディスクドライブおよび前記搬送手段を制御する管理手段とを有するメディアライブラリ装置にあって、
前記各カートリッジの外装に予め前記各カートリッジの識別番号を含むバーコードを貼り付け、
前記各カートリッジに内蔵されたカートリッジメモリに前記記憶媒体の内容を表す管理情報を予め記憶し、
前記カートリッジを前記マガジン内に導入する前に前記バーコードを前記搬送手段のバーコード読み取り部が読み取り、
前記カートリッジを前記搬送手段が前記ディスクドライブに搬送し、
前記ディスクドライブが前記カートリッジを装着すると前記カートリッジメモリの内容をカートリッジメモリ読み取り部が読み取り、
前記バーコードから読み取られた識別番号と前記カートリッジメモリから読み取られた管理情報とを関連づけて前記管理手段の記憶部が記憶し、
新たに前記バーコードから読み取られた前記識別番号に対応する前記管理情報を前記管理手段のメディア情報管理部が検索し、
検索された前記管理情報を前記管理手段の入出力部が予め備えられた表示部に表示する
ことを特徴とするメディア情報管理方法。
【請求項6】
記憶媒体を各々内蔵した複数のカートリッジを収容しているマガジンと、前記カートリッジを装着して前記記憶媒体にデータを読み書きするディスクドライブと、ユーザから要求のあった前記カートリッジを前記マガジンから抽出して前記ディスクドライブに搬送する搬送部を備えた搬送手段と、ユーザからの前記要求に応じて作動して前記ディスクドライブおよび前記搬送手段を制御する管理手段とを有するメディアライブラリ装置にあって、
前記管理手段が有するコンピュータに、
前記各カートリッジの外装に予め貼り付けられたバーコードから読み取られた前記各カートリッジの識別番号と前記各カートリッジに予め内蔵されたカートリッジメモリから読み取られた前記記憶媒体の内容を表す管理情報とを関連づけて記憶する手順、
新たに前記バーコードから読み取られた前記識別番号に対応する前記管理情報を検索する手順、
および検索された前記管理情報を表示する手順
を実行させることを特徴とするメディア情報管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−243346(P2012−243346A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−111963(P2011−111963)
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】